WARNIG!!
人間をバカにしています
死なないゆっくりもいます
頭脳戦その一
「え~……」
黒服の声が響く。彼の前には、多数のゆっくり。れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす、れみりゃ、ふらん、さくや、ちぇん、らん、ようむ、かぐや、けいね、ゆかり等が居た。ゆっくり達はいきなり、集められた為、混乱したり、うろついたりしている者がいる。
「……君達ゆっくりは、ここで、頭脳戦をしてもらう」
大声を出したので、ゆっくりが動きを止め、そちらを見た。
「クズな人間……クズなゆっくり……共に等しいはずだ。我々は能力を持つ者を分け隔てなく、愛す……」
「ゆゆっ!? いみがわからないよ!! もっとかんたんに……」
「ブチ殺すぞ……貴様のような役立たずはいらん……おい!」
黒服がゆっくり達の後ろに居た黒服に声をかける。黒服がやって来て、そのれいむを持ち上げた……。
「ゆゆっ!! おそらをごっばべぎぃああああ!!??」
ボガッ!! ボガッ!! 何度も、黒服はれいむを殴る。死なない程度に……正に地獄……。
「ゆ……もっどべっ! ぐじじだがっばああ!!」
黒服の拳がれいむを貫通し、れいむは息絶えた。それを見て、れいむ、まりさ、れみりゃ、ちぇん、ようむ等が悲鳴を上げる。ぱちゅりー、ありす、さくや、らんは一部が悲鳴を上げ、ふらん、けいね、ゆかりは冷静にそれを受け止めた。かぐやは失神している。
「う、うーー!!」
一体のれみりゃが錯乱し、まりさに飛び掛るが、光線が飛び、れみりゃが塵と化す。
「うああああ!!??」
「……そう言うことだ。騒ぐ者、他の奴に邪魔をする者、そいつらは殺す!!
周りを見ろ、柵があるだろう? 上を見ろ、金属網がある。下を見ろ、コンクリートだ……つまり、貴様等は逃げられん!!」
「やだああああ!! じにだぐだいよおおおお!」
ゆっくり達が叫ぶ。黒服は取り出した銃を腰に収め、話を続けた。
「静かに!! ……大丈夫だ。貴様等には『知恵比べ』をしてもらう。簡単なことだ。ここでは、アトラクションが有り、そこで、貴様等の頭の良さを競う。勝てばいくつかのバッヂが貰える。そして、バッヂが五つ貰えられれば、『とてもゆっくり出来る』物が貰える」
みんなが一斉に目を見開いた。
「……もちろんだが、貰えるバッヂが多いほど、難しいアトラクションになる……。
では、いくつか、ルールを紹介したい。
一、私が初め! と言ったら、試合開始だ。
二、アトラクションの事を話すな、聞くな。
三、他のゆっくりを殺すな。
……以上だ」
ゆっくり達は、静かにそれを聞いた。そして……
「初め!!」
ゆっくり達が動き出す。アトラクションを探しに行く者、脱出を試みる者……。
「ゆゆっ!! ちゃんと、はなしをきけば、ころさないみたいだね!!」
「しょうだにぇ!! がんばりぇば、ぜったいゆっきゅりできりゅね!!」
れいむの親子が話している……。
「このさくは、てつでできているみたいね……」
「がっはぁ!!?? いだいよお!!」
ゆかりが調べている横で、まりさは柵に突進し、めり込んで、皮が裂け、餡子を漏らす。れみりゃが寄って行き、餡子を食べ始めた。
「ゆぎゃああああ!!?? いっだあはああ!!」
「うー!! あまくておいしいど~♪ ……う? が、うがああああ!!??」
黒服がれみりゃに近づくと、れみりゃを蹴飛ばした。れみりゃの首が吹っ飛び、黒服はれみりゃの身体を銃で貫いた。身体は再生を止め、地面に落ちた。しかし、ゆっくり達はそれに近づかなかった。
「……おい!! 早く行け!」
何故か、ゆかり、らん、けいね、半分程のぱちゅりー、かぐや、四分の一程のありす、さくやがそこに残っているのだ。やがて、他のゆっくりがいなくなった……。黒服達は、彼女等にバッヂを一つ付けてやった。
「……正解……! そう、あの声は、俺の物ではない……。後ろから、かつ、遠くからの別人の物……。そう、まだ、ゲームは始まっていない……。そして……アトラクションに失敗した場合、貴様等には傷を負ってもらう……。いいな?」
「むきゅ! がんばるよ!」
「ふん、わたしにはらくしょうですわ」
「とかいはのありすならできるにきまってるよ」
「ゆっくりすてきなわたしにはぞうさないわ」
「まだ、ここでしぬわけにはいかないからな」
「あいするこがまっているんだ……」
「ぐや! がんばるよ!」
各々が決意の言葉を放ち、散った。
「……なかなかやるな?」
黒服が仲間に話し掛ける。
「ああ、腐りきった人間よりよっぽど、情熱のある眼差しだ……」
戦いが始まる。
最終更新:2011年07月29日 03:12