注意!!!
虐待じゃなくて・・・実験って感じです

「委細承知」な色男や「どんとこーい!!!」な上○次郎教授な方
どうぞご覧下さい


「よし、出来た。 さて、今度こそ・・・」
フラスコを満たす赤い液体をまじまじと見ながらくっくっと笑う。

「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!!! おじさんはさっさとでていってね!!!」
いつもと変わらぬ風景。畑に居座るゆっくり。そして

ぐちゃっ!
「ゅ"っ、ゅ"っ、ゅ"っ」
「あがぢゃんがああぁあぁぁぁ"!!!」
ぶちぃっ!!
「まだあがちゃんがああぁぁ!!! ゆがあ"あぁぁ"ぁ! どぼじでごんなごとするのおおぉぉおお!!!」
人間に殺されるゆっくり達。

残り一匹。親れいむが残った。
畑の主は親れいむの髪を持ち上げ、木に叩きつけようとしたそのとき、
「おーい、その処刑ちょっと待った」

里の方から呼び止める声
「あんたか、なんだ?」
「そのゆっくり殺すなら私にくれんかね?」
「・・・なぜ?」
訝しげに尋ねる主。

「実験に使いたいんだよ。私の所のはこの前の実験でほぼ全滅してしまってね。謝礼も用意した、これでどうだね?」
それは今回のゆっくりによる襲撃の被害額よりも明らかに高額の現金だった。
「まあ、そう言うことなら良いが、またこいつがこの畑に来たら?」
「そのときはこいつが始末するさ」
指さす方向からやってくるのは黒い帽子をかぶったゆっくりまりさ・・・をかたどった「ロボまりさ」である。


「さて、実験台も揃ったし、始めようかね」
ゆっくり研究所と書かれた建物内で寛ぐこの建物の主。
「父さん、今度のは成功するの?」
「当たり前だ、この私を誰だと思っている! あと、博士と呼べ馬鹿者!」

受付で暇そうにしている女性との会話は久方ぶりのものであった。
博士は今回の実験の為に3桁以上のゆっくりを犠牲にし、博士自身の健康も犠牲にし、薬を作っている。
お陰で研究所内のゆっくりは全滅した。

「おらぁっ!」
ぐしゃっ!
「ゆぎゃああああぁぁぁあああ!!!」
博士は死の直前までれいむを暴行し、そろそろ死ぬであろうところで透明な箱に押し込み、オレンジジュースをかける。
そして、森の入り口までれいむを運んでいく。

「ゆ"ああ"ああ"あ!!! ごべんなざいいいぃぃぃ!!! れいぶをだずげでえぇぇぇぇ!!!」
博士に箱から出されるときに命乞いをするれいむ。
博士はここまで回復すれば大丈夫だな。とつぶやき赤い液体を注射器にセットし、れいむの頭に注射器を突き立てる。
「いだいいいいぃぃぃ!!! だずげでぇぇぇぇぇ!!!」

どがっ
博士は赤い液体を注入し終えるとれいむを森に向かって蹴り上げた。
れいむは泣きながら森へと消えていき、その後をロボまりさがついて行った。


      • 行列の出来るゆっくり
「ゆっぐ、もうにんげんのところにはいかないよ・・・」
ひとまず安心できるところまで移動し、その辺の草を食べ、回復をまつれいむ。
正面にいるロボまりさには気付かない。
このロボまりさにはドスまりさの「ゆくりしてない相手には見えなくなる」能力が備わっているためだ。

しばらくれいむがゆっくりしていると、むこうから普通のゆっくりまりさがやってきた。
「ゆっくりしていってね!!!」
しばらく二匹は一緒にゆっくりした。
れいむが川へ移動するとまりさはれいむの後に付いていく。
途中、ゆっくりぱちゅりーと出会う
「ゆっくりしていってね!!!」
挨拶もそこそこに移動を続けるれいむ、ぱちゅりーはまりさのうしろにくっついて着いてくる。
「ごーく、ごーく、しあw・・・ゆっ?」
「はぁ、はぁ、れ、れいぶうううううううぅぅぅ!!!」
「ゆぅーーーー!!! こっちこないでねぇぇぇぇ!!!」
発情中のありすはれいむを襲うかと思われたが横を素通りし、ぱちゅりーの後ろに着いた。
「ゆっ? ゆっくりしていってね!!!」
れいむは挨拶するがまりさもぱちゅりーもありすも返事をしない。
れいむは気味が悪くなってその場を離れるが全員が付いてくる。
「こっちこないでね!!! ついてこないでね!!!」
それどころか途中出会ったゆっくり全員が一列になってれいむの後に続いた。
れいむが草を食べているときも、水を飲んでいるときも、排泄するときも、寝るときも
特に何をするでもなくれいむの後をただただ付いてくるゆっくりたち。
れいむはもちろん逃げようとするが、全員がぴったりくっついてくるため逃げ切れない。
逃げる途中に出会ったゆっくりは列の最後尾に並んでれいむを追跡する。
「ゆっくりできないよぉぉ・・・」
行列が出来てから三日目、異変が起き始めた。
れいむの背後にいたまりさとぱちゅりー、ありすが力尽きて倒れたのだ。れいむ以外は食事も睡眠も取らずただただ行列に並んでいた為である。
れいむはこれで行列が途切れると確信した。
しかし、死んだゆっくりの分だけ後ろのゆっくりが前に詰めるだけで行列はそのままだった。

「もうこないでね!!! れいむをゆっくりさせてくれないゆっくりはさっさとしんでね!!!」
ついに我慢の限界だと言わんがばかりに行列に攻撃するれいむ。
声も出さずにあっさりと殺すことが出来た。だが、行列の数が明らかに多すぎる。
どんなに頑張っても行列を全滅させることは出来ないだろう。
れいむは早々に諦めまた森をさまよう。
そして、人間の住処と思われる場所にたどり着いた。
畑には柵が設置してあり、侵入できそうにない。
「ここは、お兄さんの畑だ! さっさと出てけ!!!」
番ゆっくりが歯をむき出しにし、威嚇している。
「うるさいよ!! れいむをゆっくりさせてくれないゆっくりはさっさとしんでね!!!」
番ゆっくりに襲いかかるれいむ。しかし、がぶっ「ゆ"っ!」ひゅん「ゆ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!」べちゃっ「ゆ"っ"!」
あっさりとカウンターを喰らうれいむ。
れいむは行列のゆっくりのように簡単に殺せるものだと思っていたが、栄養失調になりながら付いてくるゆっくりとはさすがに訳が違った。
番ゆっくりはさっさと人間の下へ逃げ、人間を連れてきた。
番ゆっくりの飼い主である青年は驚いていた。
ゆっくりれいむを先頭に大量のゆっくりが一列に並んでいる。
しかも、畑を荒らそうとするのでも、番ゆっくりを攻撃しようとするでも、ましてやれいむを助けようとするでもなくただただついて行っているのだから。

れいむは自分を攻撃した番ゆっくりに対して特別な感情を抱き始めていた。
いままでのゆっくり達は誰もが自分の後を付いてくるが、このゆっくりだけは自分の後を付けてこない。
もしかしたらこのゆっくりとならゆっくりできるかも知れない。
「ゆー! yぶぎゃっ!!!」
しかし、この行列を気味悪く思った青年に思い切り蹴り飛ばされる。
規則正しくれいむの軌跡を辿りながら森へ飛ばされたれいむを追跡する行列。
青年は棍棒で行列のゆっくりを叩き潰すが列は乱れることなくれいむを追跡する。

青年が行列のほとんどを潰した頃にまたれいむがやってきた。
自分の列に加わらない番ゆっくりと仲良くするためだ。
森を抜けようとしたそのときにれいむは激痛と共に宙に浮いた。
れいむを監視し続けたロボまりさの口から細いアームが伸び、れいむを貫いて持ち上げたのだ。
「いだい"っ!! おぞらどんでるみdゆびゅっ!!!」
激痛に喘ぎながら「おそらをとんでるみたい」という台詞を言おうとしたが、
言葉を紡ぐ前にロボまりさの頬から伸びたカッターによってスライスされ、生涯を終えた。

「ゆっ・・・? どぼじでごんなどごろでみんなじんでるのおおぉぉ!!!」
「いやあああぁぁぁ!!! まりざのあがぢゃんがあああぁぁぁぁ!!!」
行列の先頭のれいむが死んだことにより、行列のゆっくり達が正気を取り戻したが、青年に叩き潰されたゆっくりを見てパニックを起こした。
青年は疲れた体で構わずゆっくり達を叩き潰していく。
ゆっくり達は今まで食事も取らずにただひたすら行列に並んでいただけのため、栄養失調になり逃げ切るほどの体力など無くなっていた。
結局、青年から逃れられたゆっくりは数匹だけとなった。

ロボまりさは青年から逃れたゆっくり達を追跡していた。
やがてゆっくり達は他のゆっくりと合流し、先ほどの青年の事を話し、一緒に移動を始めた。
一列に並ぶ様子はない。
その後ろ姿を確認したロボまりさは口の端からクワガタのはさみのようなカッターを露出させ、そして・・・


「如何でしょう」
「素晴らしい、これさえあればわざわざ職員全員でゆっくり狩りをする必要が無くなります!」
ロボまりさが記録した映像を見る二人の男。
一人はロボまりさの産みの親であり今回の薬を発明した博士。
もう一人はゆっくりの確保に頭を悩ませていた小さな加工所の所長。

「ではもう一度この薬の効果を、

  • この薬を摂取したゆっくりはある種のフェロモンを発生させる
  • そのフェロモンは他のゆっくりから全ての本能を奪い取り、ただフェロモンの発生源のゆっくりを一列になって追跡するだけの存在になる。
  • 食欲、睡眠欲、性欲、ゆっくり欲、そして生存欲さえ無くなる
  • フェロモンの発生源が死ねば効果はなくなる。
  • 発生源が死んだあと、行列に並んでいたゆっくりはフェロモン発生源にはならない。
  • ゆっくり以外の生物にはこのフェロモンは効かない。
  • 飼いゆっくりの付けているバッチにはフェロモンを無効化する効果がある。

おおまかに言えばこんな所ですな。で、お値段はこのくらいで・・・」
加工所からすれば、この薬を適当な一匹に使って外に離せば、
勝手に大量のゆっくりを引き連れる大行列となり、職員はそれを捕獲するだけで大量のゆっくりを手に入れることが出来る

この薬は加工所だけでなくありとあらゆる所に売れた。
加工所がない人里では、放置すれば勝手にゆっくり達が餓死すると言うところに目を付け、畑荒らし対策として、
虐待、虐殺など各種お兄さんはゆっくりの確保用に。

大量に増産したこの薬は博士の売り歩きが終わる頃には一生遊んで暮らせるほどの金となった。

「さて、次は何の研究をしようかな・・・、その前にアイツにたまには何か買ってやるかな・・・。」
今回の研究を成功させ、次の研究の内容をあれこれ考える博士の顔は、新しい遊びを夢想する少年のそれであった。



終われ


後書き
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この前見た「世にも奇妙な物語」の「行列の出来る刑事」をモチーフにして当SSを書きました。
悪のりで書いたような作品です。



今まで書いたSS
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)1
不幸なきめぇ丸
名物餡玉


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最終更新:2022年05月03日 16:43