決まらない、ああ決まらない、決まらない。

・・・・・・彼女は悩んでいた。
今日は2月の12日。明後日は2月の14日。
彼氏がいるわけではない。
が、今のご時勢友チョコなる代物を配る必要もあり、色々と面倒なのだ。

・・・いや、それは言い訳。
友チョコの分は既に店で適当なものを買ってきている。
そう、彼女を悩ませるものは本命チョコ。
流石にこればっかりはお店で買ってきておしまいというわけには行かないのだ。
彼氏はいないが気になる相手はいる。ある意味、恋人に渡すより緊張する。

「ねえ、きめぇ丸。何か良い案はないかしら?」
「バレンタインですか?てきとうなものをあげればいいでしょう」
「おお、けなげけなげ」

厨房に立って頭を抱えている彼女の傍らで軽口を叩いているのは最近になって急に姿を現した謎の生物。
ゆっくりと呼ばれ、生物というよりも動く生首饅頭といったほうが適切かもしれないその奇妙な生き物が2匹、その名にふさわしくない機敏さを意味も無く披露している。
このゆっくり達はきめぇ丸と呼ばれる種でゆっくりでありながらゆっくりをゆっくりさせないことを生きがいとする珍種であった。

「ふんっ・・・あんた達に聞いたのが間違いだったわ・・・ッ!?」
「そんなにつんけんしなくてもいいじゃないですか」
「おお、つんでれつんでれ」
「ツ、ツンデレって・・・意味を判って使っているのかしら?」
「もちろんですよ。ところで、ひとつよいあんがあるのですが、いかがです?」



意外にもきめぇ丸の提案はなかなか面白く、それなりに凝っているように思えるものだった。
なので、これと言っていい案の思い浮かばない彼女は素直にその案を採用し、翌日にはそのために必要なものを全て揃え、早速チョコ作りに取り掛かった。

「「「「「「「「ゆっきゅりちちぇっちぇね!」」」」」」」」

夕方立ち寄ったデパートで買ってきたものはウイスキーとチョコレート。
それから、8匹の赤ちゃんゆっくり。ちなみに内訳はれいむとまりさが4匹ずつ。
そう、女性がこれから作るチョコとはチョココーティングされたワイン饅頭なる代物だった。

「ゆゆっ!おねーしゃんはゆっくちできるひとにゃの?」
「まりしゃにゆっくちおかちをもってきちぇね!」
「ゆーっ!れいみゅもおなかちゅいたよ!」

各々好き勝手なことを口にする赤ゆっくり達を尻目に女性はチョコ作りのための準備を進める。
赤ゆっくり達が何も知らずに箱の中でじゃれている間にも、チョコレートはしっかりと熱されて溶けて行く。
更に餡子の甘みを抑えるための微量のカプサイシンを溶かした辛い水や、ウイスキーを混ぜた糖液なども用意されている。

「さて、まずはゆっくりにそのみずをのませてあげてください」
「おっけー。まずは・・・取りあえずこの子で」
「ゆっ?おちょらをとんでりゅみたーい!」

つまみ上げられた赤れいむはこれから何をされるのかまったく想像だにせず、ひたすら笑顔。
女性を見つめる視線には「きっと美味しいものをくれる」とか「ゆっくりさせてくれる」とか、そんな無根拠な期待が込められている。
しかし、彼女はその表情に動揺する様子も見せずにスポイトで辛い水を吸い上げて赤れいむの口に垂らした。

「ゆきゅ!?かりゃい!かりゃいよおおおお!」

すると、予想通り赤れいむは辛さにえづいて、飲んだ水を吐き出してしまった。
くりくりとした大きな目からは涙が滴り、水を垂らされて赤く腫れ上がった痛々しい舌を出しっぱなしにしている口からは嗚咽が漏れている。
しかし、女性は赤れいむに構うことなく作業を続けるべくスポイトで水を吸い上げていた。

「ゆえええええええん!ゆええええええええん!」
「「ゆゆっ!れいみゅたちのおねーちゃんになにしゅるの!」」
「「まりしゃのいもうちょをいぢめにゃいでね!」」

そんな女性に対して泣きじゃくる赤れいむの姉妹たちは果敢にも抗議の声を上げる。
買って来たときに運搬用に使った箱の中で全員揃って彼女をキッと睨みつけたまま、ぷくぅうううううと膨張する。
一方の赤れいむも姉妹たちに励まされて「しょーだよ!ゆっくちやめちぇね!」と威勢よく文句を言っている。
が、それによって何か不都合なことがあるわけでもない。
女性はゆっくりたちの抗議を完全に聞き流して淡々と赤れいむに辛い水を飲ませ続けた。

「や、やめちぇえええええええええええええ!ゆきゃあああああああ!?」
「「「「やめちぇっていってるでちょ!」」」」
「だったら、ほかのこがこのこのかわりにからいものをのみますか?」

無視され続けてもなお姉妹のために抗議を続ける赤ちゃんたちだが、にたりと笑うきめぇ丸のその一言で完全に沈黙させられた。
誰一人として自分の身を差し出そうとするものはおらず、皆して箱の隅に固まってがたがたと震えるばかり。
その無力で情けない姿からはさっきまでの威勢を微塵も感じられない。

「おねええちゃあああん。たちゅけてえええええ!」

こうなってしまっては赤ゆっくりの姉妹の絆など何の意味も持たない。
赤れいむがどんなに助けを求めても口内に何度も何度も辛い水を注がれてはその度に悲鳴を上げる凄惨な光景を怯えた目で見つめるばかり。
そうしているうちにやがてその罪悪感から逃れようとした数匹がとんでもないことを言い放った。

「ゆゆっ!たちゅけてっていうことはまりしゃたちにかあらいのをのめってこちょ?!」
「いやあああああ!れいみゅかりゃいののみちゃくないよおおおおおお!」
「そんにゃひどいこちょいうこはゆっくちできないこだよ!」

仲間を犠牲にしようとするゆっくり出来ないゆっくりに罰が当たった。
そういう風に都合よく解釈することで、赤れいむを見捨てる正当性を上手くでっち上げた。

「そうだにぇ!れいみゅはゆっくちできないね!」
「みんにゃをゆっくちしゃせてくれにゃいね!」
「「ゆっくちできにゃいれいみゅはちんでね!」」

その都合のいい解釈は仲間達の間に瞬く間に伝播していき、すぐに赤ゆっくり達の総意になってしまった。
こうして罪悪感から解き放たれた赤ゆっくり達は箱の隅で怯えるのをやめて、にっこりと満面の笑みを浮かべて遊び始めた。
赤れいむが涙をぼろぼろ零しながら助けを求めているにも関わらず、皆非常にゆっくりとしている。

「どほぢちぇそんにゃこちょいうにょおおおおおおお!?」
「おねーしゃん、まりしゃたちはとってみょゆっくちちてりゅよ!」

それを見た女性は「れいむはゆっくりできないこ」という言葉にはもう一つ別の意味があることに気づいた。
この赤ちゃん達は「れいむが酷い目に遭っているのはゆっくりできないゆっくりだから」だと解釈したらしい。
つまり、ゆっくり出来ればお仕置きされずに済むんじゃないかと考えたらしい。
結論から言えば全くの的外れなのだが、女性は目の前の赤れいむの甘みを抜く作業に夢中なので彼女らに関心を示さない。

ポタッ
「やめちぇええええええ!たしゅけちぇえええええ!」
「なかみゃをみがわりにちようにゃんて、おりょかおりょか!」
ポタッ
「やめちぇええええええ!たしゅけちぇえええええ!」
「なかみゃをみがわりにちようにゃんて、おりょかおりょか!」
ポタッ
「やめちぇええええええ!たしゅけちぇえええええ!」
「なかみゃをみがわりにちようにゃんて、おりょかおりょか!」

しばらくこの作業を繰り返していると、赤ちゃんが急に身震いし、真っ赤にはれた唇で「ちーちーちちゃいよ!」と声を上げた。
きめぇ丸によると相当の量の水分を摂取させられたことで尿意を催したらしい。
そう言われてじっくりり見てみれば赤れいむの下あごに非常に小さなくぼみが出来ている。

「で、それをとかしたこむぎこでふさいでください」
「わかったわ・・・こうかしら?」
「ゆっ!ぢーぢーできにゃいよ!?」

尿道をふさがれた赤れいむは相変わらずぼろぼろと涙を零している。

「ちいーちーもできにゃいんだね!」
「ほんちょーにゆっくちできにゃいこだね!」

そして、そんな彼女の有様を他の赤ちゃんたちはせせら笑っていた。
どうやらこの子達はゲスの家系だったらしい。食用ゆっくりなんて大体そんなもんなのだが。

「さて、このこがダメになるまえにいそいでほかのゆっくりもおなじようにしてください」

きめぇ丸の指示を聞いた女性はその赤れいむを手近なボウルの中に放り込んで、次の赤ゆっくりを取り出した。
そして、さっきと同じようにスポイトで辛い水を赤ゆっくりの口へ注いでいく。

「ゆゆっ!おしょらをとんでりゅみた、ゆきぃ!?」
「かりゃい、かりゃいよおおおおお!やめちぇええええええええ!」
「ゆきゃあああああ!?たしゅけちぇえええええ!」
「「「「「「おねーしゃんになにしゅるの!?」」」」」」
「では、だれかみがわりになりますか?」
「たしゅけちぇえええええええ!」
「みがわりになれなんていうおねーちゃんはゆっくりできにゃいこだね!」
「ほどぢでしょんなこというにょおおおおおおお!?」
「ゆっくちできないおねーぢゃんはゆっくちちんでね!」
「ゆうううううう!れいみゅうううう、たしゅけちぇええええ!」
「しゃっきれいみゅをみしゅてたおねーちゃんなんてしらにゃいよ!」
「ゆううううううう!どほちでだれもたしゅけてくれにゃいのおおおおおおおお!?」

女性は淡々と、しかし一生懸命に作業を続ける。
その傍らで、ゆっくり達は次は我が身と考えることもなく浅ましく、しかも内容に全くと言って良いほど変化の無い罵り合いを繰り返す。
その間の抜けた罵り合いは女性の作業が完了した時にようやく終わりを迎えた。



「で、ウイスキーをあびるようにのませてください」
「糖水を混ぜた奴じゃなくて?」
「ええ、そうです。ウイスキーそのものです」

きめぇ丸に指示を仰ぎ、小さなスプーンでウイスキーを掬った女性は、ボウルの中の赤ゆっくり達に目をやる。

「ゆうーっ!どほぢでたしゅげちぇくれにゃかったんだじぇ!」
「まりしゃがれいみゅをたしゅけてくれにゃかったからだよ!」
「れいみゅみたいなゆっくちできないこはゆっくちちね!」
「どほぢでしょんなこというにょおおおおおお!」

赤ゆっくり達は全員が全員を一度は見捨てたと言うのに自分のことは棚に上げて罵り合っていた。
尿意はあるのに放尿できない気持ち悪さのせいであまり動けないらしく、動きが酷く緩慢で傍目にはなんとも間抜けな光景である。
そして、動けないだけに噛み付いたり、体当たりを仕掛けたりすることが出来ず、延々と不毛ないい争いを繰り広げていた。

「えっと・・・確か一番最初に水を飲ませたのは・・・」

その中から、最初に水を飲ませた赤れいむを取り出すと小さなスプーンで掬ったウイスキーを容赦なく飲ませた。
先ほど辛い水を飲まされた赤れいむは当然口を閉じて抵抗するが、女性が少し指に力を入れればすぐに痛みで口を開く。
「いちゃいいいいいいい!」と喚くその口の中にすぐさまウイスキーを注ぎ、今度は吐き出さないように口を塞いでやる。

「んううううううううう・・んぅ?にゃんかぽかぽかちてきたよ!」
「どうかしら、なかなかいけるでしょ?」
「ひっく・・・れいみゅにもっひょのまひぇてねぇ~~~!」

あっという間に酔っ払って酒饅頭状態?になった赤れいむは更にウイスキーを要求する。
その顔は真っ赤な上に妙に品の無い笑みが張り付き、ろれつも回っていないその姿はまさに酔っ払いそのもの。
今の今まで水分を排出できずに苦しんでいたことはもはや頭の片隅に追いやられてしまったようだ。

「言われなくてもそのつもりよ」
「ゆぅ~ん・・・あちゃまがぼーっとちてきたよぉ~~~~!」
「さあ、はこのほうにもどしてやってください」

指示に従い女性はすぐさま最初に赤ゆっくりを入れていた箱に赤れいむを放り込む。
放り込まれた赤れいむはその場から動こうとする様子も無く「ゆへへ~っ!でいぶはえあいんだよー!」なdふぉとぐだを撒いている。
その様子を見届けた女性はすぐに適当なほかの赤ゆっくりを摘み上げてウイスキーを飲ませた。

「んううううううううう・・んぅ?にゃんかぽかぽかちてきたよ!」
「さあ、もういっぱいどうぞ」
「ゆぅ~ん・・・あちゃまがぼーっとちてきたよぉ~~~~!」

2匹目も完全に出来上がったところで箱の中に戻し、すぐに3匹目二ウイスキーを飲ませる作業に取り掛かる。

「んううううううううう・・んぅ?にゃんきゃぽきゃぽきゃちてきたよ!」
「さあ、もういっぱいどうぞ」
「ゆぅ~ん・・・あちゃまがぼーっとちてきたよぉ~~~~!」

箱の中の赤れいむと赤まりさは自分のことを語っているだけなのに何故か一緒に盛り上がっている。
いかにも酔っ払いといった感じであるが、元からこんな感じだったような気がしなくも無い。
が、女性は赤ゆっくり達に関心を向けることなく、一生懸命赤ゆっくり達にお酒を含ませ続けていた。



「つぎにすこしなかみのあんこをほじくりだしてください」

きめぇ丸が次の指示を出した時には最初のほうにウイスキーを飲まされた赤ゆっくり達は眠りこけていた。
大きな鼻ちょうちんを作り、無防備な笑みを浮かべたまま「ゆぴー・・・ゆぴー・・・」と虐待お兄さんが聞いたら怒りで膨張しそうな寝息を立てている。
女性はさっきと同様に一番最初に辛い水を飲ませた赤れいむ摘み上げると小さなスプーンで皮に穴を開けそこから餡子を穿り出した。

「ゆぴぃ!?・・・いぢゃい!いぢゃいよ!やめちぇええええええ!!」

一発で酔いが覚めたらしい赤れいむはこれまた変わり映えのしない悲鳴に命乞いばかりを繰り返す。いい加減鬱陶しい。
たまにはゲスっぽく「ちね!」だの「ゆがああああ!」だの威勢良く吼えて欲しいものだ。
もはや聴きなれてしまってノイズとしてさえ認識しなくなった女性は赤れいむの懇願を無視して餡子を穿り出して行く。

「ゆきゃ!?いちゃいいいいいいい!」
「ゆぎゅう!いぢゃいよおおおおお!」
「ゆぎぃ!!やめちぇええええええ!」
「ゆぎょお!ちにゅううううううう!」

本当に変わり映えしないテンプレートをなぞっているような言葉ばかり。
勿論、目には大粒の涙が浮かんでおり、これでも必死に命乞いをしているのだが、恋する乙女の耳には届かない。
愛はゆっくりをも殺すのだ。

「それからそこにさっきのよりねんどのたかいウイスキーいりとうえきをそそいでください」
「ゆっぐ・・・ゆぐ・・・もうやめちぇ・・・」

もはや抵抗する力を失い、弱々しく呟くことしか出来なくなった赤れいむの中に糖液を注ぎ込まれる。

「ゆゆ~~~っ!?ゆぴゅううううううう!ゆぎいいいいいいい!?」
「あ、やめちぇ、ゆぎょおおおおおおおおおおお!?」
「ゆくぇえええええええええええ!?」

小さな体にねっとりとした琥珀色の液体が注がれると赤れいむは何処に残されていたのかもわからない力を振り絞って再び抵抗する。
その形相は必死と言う言葉ではまだ足りないくらいの有様で、白目をむいて口から泡を吹いている。
餡子を吐き出すことがないのはこれ以上吐き出すと命に関わるからだろう。

「ゆ、ぎぃ・・・いぢゃい・・・ちぬぅ・・・」

糖液を注ぎ終え、穴を塞いだときには赤れいむは白目を剥いたままビクンビクンと痙攣していた。
もう身動き一つ取れないであろう赤れいむを適当な場所に置いた女性は再び適当なゆっくりを摘んでこの作業を繰り返した。

「ゆきゃ!?いちゃいいいいいいい!」
「ゆぎゅう!いぢゃいよおおおおお!」
「ゆぎぃ!!やめちぇええええええ!」
「ゆぎょお!ちにゅううううううう!」

餡子を穿り出すたびに赤ゆっくりが命乞いをする。

「ゆゆっ!?ゆぴゅううううううう!ゆぎいいいいいいい!?」
「あ、やめちぇ、ゆぎょおおおおおおおおおおお!?」
「ゆくぇえええええええええええ!?」

糖液を注ぎ込むたびに異物感に怯えて赤ゆっくりが悲鳴を上げる。
甘いもの好きだし、体内に入れたら元気になりそうな気がするのだが、いかんせん量が多すぎるのだろうか?
元気になる気配を見せる個体は一匹たりともいなかった。



「で、あつあつのチョコレートにひたす」

流石にこれは指示を受けずとも理解できる。
きめぇ丸が言い終えるころには女性は既に8匹の酒饅頭を溶かしたチョコレートの中に放り込んでいた。
ちなみに、赤れいむはリボンをつけたまま、赤まりさは帽子を取った上で苗の中に放り込んでいる。

「あぢゅいよおおおおおおお!」
「いちゃい!いちゃいよおおおおお!?」
「ぢぬぢんじゃううううう!」
「おにぇええざあああん!まりぢゃをだしゅけりゅんだぜえええええ!」
「あへぇ~!ひゃふぇふぇ!?」
「ゆぐううううううう!?」
「やめぢぇえええええええええ!!」
「まりぢゃをだしゅげろおおおおおおお!?」

彼女はそんな阿鼻叫喚を全く気にも留めずに鍋の中のチョコレートをかき回し、お玉で掬っては浮かんできた赤ゆっくりに浴びせていた。

「ねえ、きめぇ丸?」
「なんですか?」
「チョコレートでゆっくりが溶けたりはしないの?」
「だいじょうぶですよ。それどころかあんこがもれるのをおさえてくれます」
「ふ~ん、ってことは届ける頃にこの子達が死ぬようなことは・・・」
「ありませんよ」

それはつまり、赤ゆっくり達はチョコで拘束されて身動き一つ取れない状態のまま、尿意に苦悶しながら生かされるということ。
しかし、チョコレートに溺れている赤ゆっくりの中にその恐ろしい事実に気づけたものはおろか、2人のやり取りを聴くことのできたものさえいなかった。

「それがおわったられいとうこでひやしてください」

鍋から引き上げて、しばらくトレイの上で冷ましたゆっくりチョコを冷凍庫の中にトレイごと放り込む。
後は翌朝になってしっかり冷えて固まるまでほうっておけば良い。
やるべきことを済ませた女性は一生懸命作業を続けたせいでかいた汗を流すためにお風呂場へと歩いていった。
明日になれば、無事にバレンタインチョコが完成しているだろう。

~おまけ~
赤ゆっくりウイスキーボンボンチョコのレシピ
【準備するもの】
  • 赤ゆっくり
  • ウイスキー
  • 糖液
  • チョコレート
  • 粉末状の辛いもの
  • お鍋
  • 小さなスプーン

【あらかじめ作っておくもの】
  • 辛い水
  • ウイスキー入り糖液
  • とかした小麦粉
  • お鍋で溶かしたチョコ

【手順】
1.辛い水を飲ませて餡子の余分な甘さを取り除く
(虐待を好まないなら舌を抜いておく方が良い)
2.尿意を催したら1をやめて尿道を小麦粉で塞ぐ
3.ウイスキーを飲ませて酒饅頭状態にする
4.餡子を赤ゆっくりが死なない程度の穿り出す
5.出来た空洞にウイスキー入り糖液を注ぐ
6.餡子を穿り出す際に出来た穴を小麦粉で塞ぐ
7.鍋の中の熱々の溶けたチョコの中に放り込む
8.火を止めていったんチョコと赤ゆっくりを冷ます
9.冷凍庫に放り込んで1日放置しておく

これで美味しい『ゆいすきーぼんぼん』の完成です


‐‐‐あとがき‐‐‐
Q.チョコレートくらい何とかなりそうな気もする。
A.た、多分鍋の中のチョコの熱で全身火傷したんだよ!

お菓子なんて作ったことないのにネタにした結果がこれだよ!

byゆっくりボールマン

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最終更新:2022年05月03日 16:51