「うー?ここはどこなんだどぉー♪さくやーはやぐプディングもってくるどぉー♪」
「うー!うー!まんまー!」
「うっうー!」
親れみりゃと子れみりゃ、そして胴なしれみりゃは目が覚めると全く知らない場所にいた。
周りを見渡す。ピカピカ光って、豪華な装飾品がいっぱいあった。暖かそうなベッドもある。
もしやここは伝説の『こうまかん』なのかも知れない。
元気そうな赤ちゃんの方を見る。すると子れみりゃの様子がおかしなことを言ってきた。
「みゃんま~。お腹がちょっといたいんだどぉ~なでなでしてだど~」
親れみりゃは一生懸命なで☆なでする。胴なしもすりすりしているようだ。

と、何か足音としゃべり声が聞こえてくる。この声には聞き覚えがあった。これはれみりゃたちの大好きな物。
「れみりゃだあああああああ!!!」
「「れみりゃはゆっくちできないよぉぉお!!!」」
籠に入ったゆっくりれいむの親子ははそう叫んだ!親1、赤2である。


「あまあまだどぉ~れみりゃたちはおなかがすいたんだどぉ~」
「まんじゅうほしいどお~」
そう言ってれいむに近づくれみりゃ。しかし・・・

「ハァ。俺の前でキモいことすんなよ・・・」
そう言って目の前に現れた男によってそれは阻止された。頭を掴まれた二匹はそのまま近くの段ボールの上に座らされた。
「うー!なにすんだどぉ~。れみりゃはこうまかんのあるじなんだどぉ~♪さっさとあまあまわたすんだどぉ~」
「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」
奇妙なダンスを椅子の上で踊るれみりゃ二匹。胴なしも「うー!うー!」言いながら左右に顔をふる。

「まあなんでもいいけどよ。お前ら今どんな状況かわかっては、いや。分かる訳ないよな。」
男は心底疲れ切ったような顔で溜息をついた。
「しかしまあ・・・。」



男はゆっくり達を連れて歩く男。れみりゃ達はお菓子が貰えると聞いて意気揚々と付いてきている。
広い廊下を歩いた先に、食堂があった。派手さはないが立派なのは一目でわかる。


男はゆっくり達に約束通り飴玉をあげた。
「むーしゃーむーしゃ、しあわせー!」
「う~!う~!」
「「れみ☆りあ☆う~☆にぱー」」
それぞれ喜びを表現していた。すると食堂に人がやってきた。
その人数は7人。いづれも一癖も二癖もあるような人物である。


「金田二。全員集めたぞ。本当に犯人がわかったのか!」
「ああ、本当だぜオッサン。鬼意 山士朗さんと愛出 太郎さんをを殺害した犯人。くろまくれてぃはアンタだ!」
「な・・・何をバカな事を言い出すんだね金田二君。だいたい私は彼が殺害された時には、君たちと一緒に
緋想天をしていたじゃないか!どうやって私が殺したと言うんだ!」
「ああそうだ、確かにあんたは殺害できる状況じゃなかった。・・・もし本当にあの時殺害されていればね。」
「な、なんだtt(ry」


人間が何か話しているようだがれみりゃ達には関係ない。れみりゃ親子は、目の前の饅頭をどうにか食べようと
箱をブンブン降っていた。
「やめてね!ブンブンふらないでね!きもぢわるいからね!」
「おかーしゃんきもちわる・・・・うぷ。おげえええええええ!!!」
赤れいむたちは餡子を吐いてしまった。赤ん坊が餡子を吐くのは大人より危険だ。少量でも死の危険性がある。
「あかちゃんしっかりしてね!おかーさんがせなかをすりすりしてあげるよ!・・・いいかげんやめてね!
ぶさいくなれみりゃはとっとと消えてね!」
そういってれみりゃに唾をはくれいむ。
「れみりゃのかおにつばをはくなどおぉぉ~。饅頭のくせに生意気なんだどぉ~」
「まんまのかおにひどいことするなどぉ~!ゆっくりたべちゃうぞ~」


と、その時。さっきの男が子れみりゃのを摘みあげた。
「なにしてるんだどぉ~れみりゃのぷりちぃなあがちゃんに、きたないてでさわるなだど~」
「れみりゃはもうおそらをとべるんだどぉ~すごいんだぉ~」
そんな声も無視される。
男は話始めた。


「アンタが凶器の毒ビンを隠した場所・・・それはここだ!」
そういうやいなや、男は子れみりゃの腹を包丁で引き裂いた。そしてそこに手袋をした手を突っ込む。
「いだいどぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!みゃんばー!!!いぼうどでぼいいがらだすけるどぉぉぉぉ!!!」
感じたことのない痛みに苦悶の表情を浮かべる子れみりゃ。かまわず男は腹を探る。そして・・・


「これだ!」男が腹から勢いよく何かを取り出した。それは茶色のビンだった。中に何か粉末状の物が入っている。
「これが毒殺に使ったビンだ!これを虐待用に冷凍保管していたれみりゃの口に無理やり押し込んだのさ。」
鬼意 山士朗さんの虐待用ゆっくりに手をつける人はこの屋敷にはいない。おそらく頃合いを見計らって回収しようとしてたんだろう。
ビンの指紋と中の粉末を調べれば全て判明するぜ!これでもまだしらを切るつもりかい!」
犯人の男は床に手をつきながら倒れた。
「うう・・・ううう。兄さんが悪いんだ!俺のさきゅや(ゆっくりさくや)を弄んだ挙句に自殺に追い込むから・・・だから!!!」
オッサンが言った。
「それじゃあ愛出さんを殺したのはやはり」
「ああ、あの男。俺が犯人だってことに気づいて、俺に虐待派撲滅のために親父の遺産を寄こせと言ってきたんだ。冗談じゃない!・・・
!あの遺産を手に入れたらさきゅやのピラミッドを作るつもりだったんだ!」


一方、れみりゃ達もクライマックスだった。子ゆっくりの中からあふれ出す肉汁。それによって皮膚がふやける。そしてさらに肉汁洩れる
悪循環に陥っていた。親れみりゃは一生懸命傷口を押える。
「れみりゃのあがちゃん~。がんばるんだどぉ~」
泣きながら傷口を押える親れみりゃ。胴なしも心配そうに見つめている。


「にくじるがとまらないんだってさ」
「おお、ぶじゃまぶじゃま」嘲笑うれいむ一家。
さきほどの一件を恨んでいるのだろう。

一方人間の方は
「だがもういいさ。もう復讐は果たしたんだ。この毒薬で・・・」
「馬鹿野郎!そんなんで天国のさきゅやが喜ぶと思ってんのか!」


またまた視点変更
「とまらないどぉおおおおお!!!!ざぐやぁあ゛あ゛あ゛!!!れみりゃのあがちゃんをだづけでえ゛え゛え゛え゛!!!」
徐々に冷たくなる子れみりゃ。そして
「う・・・うっ・・・もっとおぜうさまらしくゆっくりしたか・・たどぉ・・・」
ついに動かなくなった。わが子が自分の手の中で死んでいったことに気づいたれみりゃ。
「うわああああああんんん!!!れみりゃのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛!!!」
「う゛ー!う゛ー!」
「れみりゃにてるね!きもいあかちゃんだったね!しんだほうがよかったね!」
「よきゃったね!」
「うるざいんだどおおおお!あんまんはだまっでるんだどおおおお!」
箱に体当たりをするれみりゃ。しかしれいむ達も馬鹿ではない。
「ゆゆ!れみりゃの力じゃこれはこわせないんだよ!ばかなの?しぬの!」
「おかあちゃんのきゅちにはいったからあんぜんだよ!ばかなれみりゃはゆっきゅりしんでね!」
ゲラゲラと笑うれいむたち。それを無視してひたすら箱かられいむを取り出そうとするれみりゃ。


また人間パート

犯人はパトカーにのって行ってしまった。
「嫌な事件だったなオッサン。いくら愛するゆっくりのためだからって、やっぱり殺人は駄目なんだよ・・・」
「ああそうだな・・・金田二。虐待だろうが愛護だろうが・・・な。」
「あの・・・みなさま方。」
そういったのは屋敷のメイド長だった。
「もう朝ですし・・・最後にみなさまで朝食でもお食べになりませんか?私が責任をもって作りますので」
「そうだな金田二。腹減ってきたし食うか!」「わかってるじゃないのオッサン。」

そういってメイド長は近くにいた胴なしれみりゃを掴む。
「うー?うー?」何をされたかわかってないれみりゃを掴んだまま、台所に立つ。そしてれみりゃを水洗いする。
「うー!うー!」そのれみりゃに塩をパッパと振り、蒸し器にいれる。スイッチオン。
「うーうーうー!う?うー!うー!うー!」
しばらくしたら立派な肉まんの完成である。
さて、他の食材たちも取ってこなければ。メイド長は急ぎ食堂へ戻った。

待ち時間の間に他に連中は食堂で座っていた。横ではれみりゃが五月蠅かったが誰も気にしない。

「しかし、結局遺産の鍵の場所がわからなかったなあ・・・100億なんだろう?」
「ああそれ。・・・実はもう鍵の場所は検討ついてるんだよね。」
「ほんですか!」「どこにあるんや!」一斉に騒ぎ出す脇役共。

「おそらくあの人はこの屋敷に来た時に気づいたのさ。だからこそ毒薬の隠し場所に選んだ。」
金田二は箱に入っていたれいむを取り出した。
「ゆゆ!おそらをとんでるみたいー」
そうしてテーブルに置かれるれいむ。
「ゆゆ!ここはいいところだね!れいむたちがここに住むからにんげんはとっとどでていって・・・」
「っておい金田二!まさかそれって」
「ああ、遺産の鍵の隠し場所・・・それはここだあ!」


メメタァ!!!
「ゆべえええ!!」
突如れいむの頭を潰す金田二。そして潰れたれいむの頭からなんと甘い匂いの鍵が出てきた。
金田二達は何かいってるが、れいむにもう聞こえない。薄れ行く意識の中、れいむは思った。
「ごべんねえ・・・あかちゃん・・・おかーさんもっとゆっくり・・・」
そのままこと切れてた。


「おかーしゃあああああああんんん!!!」
「ちんじゃいやああああああああ!!!」
泣き叫ぶ子供たち。そのせいで気づいてない。箱が浮いていることに。
「ゆっ・・・ゆゆ・・・ゆゆっゆ・・・あれ?おしょらをとんでるよー。しゅごーいー」
「しゅごいねーおねーしゃん。おかーしゃんといっしょにとびたっかねえー」
もう気にしてないようだ。そのままキッチンへ向かう二匹。残り少ない人生を楽しく生きてほしい。



「れ・・・れみりゃのあがしゃんが・・・」
ついに死んでしまったあかちゃんの前で泣き続ける親れみりゃ。胴なしが消えたことには気づいてないようだ。
すると

「刑事!これも回収した方がいいですよねやっぱ。」
「当たり前だバカ者!これは凶器を隠した重要な証拠だぞ!冷凍保存だ!」
そう言われた下っ端は『証拠品』である子れみりゃを袋に詰める。
「うっうー!なにするんだどぉ!れみりゃのあがしゃんをはなずんだどぉ!!」
その行動に怒り出すれみりゃ。必死に下っ端に体当たりや噛みついてくる。すると


「はいはい、貴方もこっちに行きましょうねー。貴方の子供も甘い饅頭と一緒に待ってるわよ~」
メイド長が華麗に参上。れみりゃの胴体を掴むとそのまま運び出す。
「う?れみりゃのあかじゃんもいるのー?う~!!ぷっでぃーん!!はやぐぷっでぃーんもっできてー!!!」
急に上機嫌になるれみりゃ。もう一人の子を思い出し、いっしょにゆっくりしようと思ったらしい。
「そうですよー。行きましょうねおじょうさま~」
「うっうー☆れみ☆りあ☆うー!」
意気揚揚と運ばれるれみりゃ。その十分後。
「ざぐやあ゛あ゛あ゛!!!だづけでえええええええ!!!れみりゃのあじがあああああああ!!!!」




そのまま30後
「うんめ~!この胴なしの肉まんうまいっすね!!」
「そうだな!金田二!このれみりゃサンドなんか最高だぞ!」
「ありがとうございます。・・・旦那様も若旦那さまも居なくなってお屋敷はずいぶん広くなりましたが。
私は若旦那様が帰ってくるまでこの子たちと待っていようと思います」
眩しいほどに照りつける朝日と、爽やかな風。夏の夜に起きた事件は見事解決された。
めでたしめでたし

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最終更新:2022年05月18日 21:46