注意
虐待と言うより虐殺かも
新しい(多分)お兄さんが出てきます。
中二病
処女作

それでもいいよと言う人はどうぞ。














やぁ。ぼくは普通のお兄さん。
何故だか僕の村の村長に「ドスの群れを退治してきてくれ。」と、言われて今山の中に来ているんだ。



………なんでやねん………。




:獣お兄さん:




「餅は餅屋って言葉を知らんのかなぁ……。」
前にも書いた通り、俺は幻想郷に住む村人だ。
仕事は農業。独身の20代だ。
今回はなんでか村長の頼みで不思議饅頭「ゆっくり」の1つ、「ドス」を狩りに来たんだ。
「俺なんかよりも虐待お兄さんたちの方が良いだろ………。」
そう。ビームを吐いたり、幻惑させて来たりする化け物に一介の人間が勝てるわけが無い。
こういう時にこそ、ゆっくりのエキスパートである「虐待お兄さん」達の力を借りるのが該当ではないのだろうか?
あの人達なら2、3人でならドスも余裕だろうに。
よりにもよってなんで一般人の僕なんかを………。
こうしている間にも畑がゆっくりに荒らされてるかもしれないってのに!
しかも狩りに行くのに渡すのが方位磁石(コンパス)だけってどうだよ!?
常識的にコンパスよりも、鎌とか槍とか安価で用意できる刃物渡すでしょ………。
あ、でも村長の娘さんに「頑張って下さい。お怪我をなさらぬ様に……。」と、
手にハンカチを巻いて貰ったのは良かった。
髪から凄く良い臭いがしたな~。
と、惚けていると噂のゆっくりの群れに着いた。


「ゆっ!おにいさん!ここはドスたちのゆっくりぷれいすだよ!!」
「「「「ゆっくりしないででていってね!!」」」」」
おおう。いきなりドスに会うとは。
「すまんね。でも、最近村の畑からから野菜が盗まれてるらしいんだ。
 もし君達が犯人なら殺して来いって村の一番偉い人に言われてきたんだ。」
出来る限りゆっくりにも理解できるように優しく言ったつもりだった。
それが不味かった。
「ゆぷぷ。ころすだってさ。」
「「「「おお、こわいこわい。」」」」
「どすがいるのにれいむたちがまけるとでもおもってるの?ばかなの?しぬの?」
「どすはせかいでいちばんつよいんだぜ!まけるわけがないんだぜ!!」
「むぼうなんだねーわかるよー。」
「どす!このおにいさんをつかまえてひとじちにするのよ!」
「ちーんぽ!!」
こいつ等はこっちが弱いとみたのか、なかなか好戦的に出てきた。
これさえなければ畑で潰されるゆっくりもへるのになぁ……。
「いや、畑さえ荒らさなければ俺は君達を殺したりは………。」
「ゆっくりをころそうとするおにいさんはゆっくりつかまってね!!」
「ぬあっ!?」
言うが早いかドスはいきなりこちらに飛び掛って来た。
饅頭と言えど体高2Mのお化け饅頭が当たったらタダじゃすまない。
俺は横に飛んで避けた。
「だからっ……!!」
「いいんだぜどす!!にんげんはどすのうごきをよけるのでせいいっぱいなんだぜ!」
「むきゅ!きどうりょくをいかしたかれいなたたかいね!さすがどすだわ!」
あっちはあっちで回避一辺倒の僕を見て盛り上がっている。
くそっ!それにしてもなかなかこのドス、戦い慣れてる!
普通のゆっくりはいちいちこちらの姿を目に入れないとまともな体当たりが出来ない。
しかしこのドスは全身聴覚なのを利用して確実にこちらの位置を探り、的確に次の体当たりを仕掛けてくる。
しかも、先の体当たりの勢いを殺さず上手く体(?)のバネを利用して連続して飛んでいる。
確かになかなか早い!
「なかなかしぶといにんげんだね!!でも……」
「もっと平和的にっ……!?」
体当たりの回数が20を超えた所だろうか。
ドスに異変が生じた。
回避に一杯一杯だった僕がそれに気づけたのはまさに奇跡であった。
回避する時に感じられたわずかな熱量……。
これは……。
「でもっ!」
「!!!」
「ゆっくりたおれてね!!」

パウッ!

ドスの口から閃光が一筋に伸びて来た。
ドススパーク。
「うわっ!」
それを着物を焦がしながら皮一枚で避ける。
しかしビームに付いて来た衝撃波でなぎ払われる。
動きながら溜めたので威力こそ通常のものより低いが、
その熱量は人間を消し炭に変えるくらい屁でもない様な凄まじいものである。
「ガハッ!!」
そのまま木に叩きつけられる。
強かに背中を打ちつけてしまった。
勢いで血反吐が飛び出る。
まさかゆっくり如きに血反吐を吐かされる事になるとは。
「うう……。」
「さすがだぜどす!」
「ゆゆ~ん。れいむ、どすにめろめろだよ~!」
「あいてがわるかったわねおにいさん!
 このどすは、かこうじょからだっそうしたとてもとかいはなどすなのよ!」
「むきゅ!やはりどすはむてきね!」
「あたりまえだぜ!どすがこんなざこにまけるわけがないんだぜ!」
小五月蝿い奴らは僕が大人しくなると偉そうに前に出てきた。
くそぅ。村長が俺にあんな事言わなければ……。
なんで……俺がこんな目に………。



そこで俺は気を失った。




「これでにんげんさんからやさいさんをたくさんもらえるね!」
「むきゅ!そうねどす。これでむれがもっとゆっくりできるわ!」
「これでたくさんゆっくりできるね!どす!」
「どすはさいきょうなんだぜ!!」
「「「「「「「どーす!!どーす!!」」」」」」」
群れはこれから手に入るであろう大量の野菜で頭が一杯のようだ。
ゆっくりにとって、人間の野菜はあまあまに次ぐ至高の食べ物なのでしょうがないと言えばしょうが無いが。
しかし、お兄さんから僅かでも目を離したのがいけなかった。
「ゆ?」
「…………。」
フラフラと木にもたれながらお兄さんが立ち上がった。
「なかなか元気なおにいさんだね!みんな!さがっててね!」
「しつこいおとこはれでぃにきらわれるわよ!」
「どす!おにいさんをはやくおとなしくさせるんだぜ!!」
ゆっくりどもは下がりながらも何かしら叫んでいる。
しかしそんな元気があるなら彼らはもっと遠くへ逃げるべきだったのだ。
「…………ヴゥ……。」
「ゆ?」

「ヴァァアアアアァァァァァァァァアァァァァ!!」

彼の野性が目覚める前に。









ここは変わって村長の家の縁側。
「のう××や。彼は本当に大丈夫か?お前が推薦するから彼をあの群れにぶつけたんだが……。」
村長は気が気でないようだが。
「いいえ、彼は絶対に大丈夫です。」
村長の娘が答えながら赤れいむに爪楊枝を刺していく。
「ゆぎぃぃ…………。」
赤れいむは既に10本ほど爪楊枝をその頭頂部付近に突き立てられ弱っている。
「彼に素手で虐待させたらこの幻想郷に勝るものはいませんから。」
そう言ってまた爪楊枝を1本刺した。















お兄さんは立ち上がって叫んでいた。
その咆哮は人が放つにしては余りにも獣じみていた。
そして何より、お兄さんの咆哮は

「ゆびぃ!?」
あるゆっくりを竦ませ

「な”ん”なの!?」
あるゆっくりを驚かせ

「おがぁぢゃぁぁぁぁん!!」
「ゆえ”ぇぇぇぇぇん」
子、赤ゆっくりを恐怖のどん底に落としいれ

「お……が……ちゃ……。」
「でいぶの…かわいい……あがぢゃ…。」
まだ体の出来てない胎児、実ゆっくりを殺し

「どぼ……ぢで……。」
体の弱いぱちゅリーや子、赤ゆっくりを中身を吐き出すほどに衰弱させた

今まで木に持たれていた弱そうな人間の若者は、その全身から溢れ出す禍々しいオーラと、
真っ赤に染まった目で、ゆっくり達の目には悪魔のように移ったであろう。
「ハッ………ハッ……。」
お兄さんが動き出す。
だらりと両腕を前に垂らし、背を曲げてゆっくりと、ゆっくりとドスに近づいていった。
自分に向かっていると気づいたドスは、
「ゆ”っっっ!!ごっぢにごないでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
と再びドススパークを溜め、発射した。
先ほどまでお兄さんがもたれていた木は跡形も無く消滅し、余波は地面をも抉った。

しかし、


ズン


「ゆびぃ!!!!?」

お兄さんは新体操の選手顔負けの跳躍でドススパークを飛び越え、
ドスの三角帽ごとドスの額を蹴った。
「ゆ”っああああああ!!」
しかしドスにもプライドがある。
先のお兄さんの咆哮で弱ってしまった仲間を守る為にも。
「どずぅぅぅ!!がんばっでぇぇぇぇぇ!!!」
「ごわ”いよぉぉぉぉぉぉ!!」
恐怖の中、応援している仲間の為にも。
蹴りに引き下がらず、着地したお兄さんに体当たりを仕掛ける。

バチン!!!!!
と両者の体と顔がぶつかる。
お兄さんは踏ん張ったようで、彼の足元は土がこんもりと盛り上がっている。
しかし動かない。
ドスがどんなに頑張っても。動かない。
ドスは全力だった。全身の力を男と接している顔の皮膚とあしに全ての力を込めていた。
どうだ!と言わんばかりに目を中心に寄せ、体にめり込んだお兄さんを見る。



お兄さんは笑っていた。
ドスは自分の中にあった熱いものが「きゅん」と小さくなった。
要するに恐怖したのだ。
口を開け、歯茎ごと歯を向き出しにし、笑っているお兄さんに。

ドスが恐怖する僅か1秒、
お兄さんは両腕をドスの鼻(?)に突き刺し、

ギュボッ

こじ開けた。

「ぶわァァァァァ”ァアァ”ァアアア”アア”ァァァァァア”ァ!!!!!!?」
ドスの顔中心の皮膚は縦に裂け、唇を縦に割り、眉間にまで到達した。
群れのみんなが見た事も無いドスの餡子に驚愕する。
「「「「「「「「「どずのながみがぁぁぁぁ”ぁぁぁぁぁ!!?」」」」」」」」」
ボトボトとドスの餡子が滴る。
そこへお兄さんは上顎の前歯へ蹴りを入れる。
先に蹴られた時とは比較にならない痛さ。
前歯が痛い。折れている。
「う”あぁぁぁぁぁ”ぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」
そして何も喋れない。何故?!!
お兄さんが蹴りを入れたのは歯である。
そしてその歯を支えている歯茎。
お兄さんの蹴りは上顎の歯茎前方を吹き飛ばしてしまったのであった。
「「「「「「ど……どずのおぐちがぁぁぁぁ”ぁぁぁ!!!?」」」」」」
群れの仲間も驚愕している。
なぜ?どうして?どすはかこうじょからもにげられるさいきょうのゆっくりじゃないの?
なのになんで?

「…ヴッ……。」
「ゆ”っ”!?」
そんなことをかんがえていたれいむの内一匹にお兄さんが近づいた。
4本の手と足でまるで這いつくばる様にれいむと視線を合わせる。
「ヴヴッ……。」
「や、やべでね。でいぶはじんぐるまざーなんだ……。」
れいむがその台詞を言い終わる前に、

ガブリ。と、お兄さんはれいむの額に噛り付いた。
「ゆびっ!?なにじでるの!?でい…」

ガブリ。
「だがらなにじっ」

ガブリ
「ぼおやべ…」

ガブリ
「おでが…いでず…」

ガブリ。ズチュズチュズチュズチュ。ゴクリ。
「ゆっゆっゆっ……。」
お兄さんは皮をある程度食い破り、中の餡子がある程度露出するとれいむの餡子を貪った。

「ゆぇ……?」
「え”………?」

ゆっくりたちは唖然とした。
にんげんが、ゆっくりを、たべる?
そうじゃない。
人間はゆっくりを殺す、ゆっくり出来ないものだ。
では目の前の人間はなんだ?
人間?いやでも人間はあんなふうに食事はしない。
手に棒を二本持って食べたりしてあんなふうに口を汚したりしない。
むしろこれは……
れいむを食べる姿はまるで……



獣?



「ヴォアァ!!!」
「「「「「「「「「「「ゆあぁぁぁぁぁああぁあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」」」」」」」

「狩り」が始まった。














その日の夕方。
森の出入り口付近で村人数人が待っていた。
村長の娘もその中のひとりであった。
「おーい、戻ってきたぞー。」
村人の誰かが叫ぶ。
今まで俯いていた村長の娘も顔を上げた。
その目の先にはピンクの長い肉の塊を肩にかけて歩いてくるお兄さんが!
「おおっ!!」
「よく戻ったな!!!」
待っていた村人達が彼を迎え入れる。
「あ、ども……。」
お兄さんはチョット疲れながらもにっこりと返事をした。
「それは?」
「あ、コレっですか?
 なんか近くにボロボロのドスまりさがいったんで舌を貰ってきたんですよ。
 ドスの舌はいい薬になるって竹林の先生が。」
そう。お兄さんは自分が殺ったドスの舌を抜いてきたのであった。
あの一方的な「狩り」でもドスの舌は傷付かず残っていたのであった。

それをやんやと自慢する青年の目の前に村長の娘がいた。
いつの間に……と言おうとしたところに、
「お願いです。貴方の嫁にしてください!」
「「「「「…………はいい?」」」」」
お兄さんどころか、彼の友人達、知り合いまでもが頭に?を浮かべた。
「私が説明しましょう。」とそこへ恰幅のいい男が一人、村長娘の後ろに立った。
彼の話はこうだ、
「君はゆ虐に関して天才的だ、虐待お姉さんであった村長の娘さんはそこに惚れてしまった。ならば結婚だ!」
と、どういうつもりかは知らなかったが彼はもともとの楽天的な性格もあってか、
「喜んで!!」と一発OKだ。相手が美人だから仕方ないのかもしれない。


しかし彼は、自分が「ゆ虐の渦」に巻き込まれているに気づいていなかった……。








あとがき
処女作なんで大目に見てやってください。主に終わりがヒドイ。
お兄さんが獣になってる所はエ○ァ初号機のゼル○ル戦みたいな感じです。



獣(ビースト)おにいさん
己の体に眠る野性の力を解放したお兄さん。
その力は妖怪に通じるものから妖精にボコボコにされるものまでまちまち。
力などが強すぎるので一般のゆっくりは一撃で粉砕してしまう。
ドスなどを道具無しで一人で虐待するのは大抵このお兄さん。

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最終更新:2022年05月21日 22:36