「ありがとうございましたー」

週に一度は行くいきつけのペットショップ
普段なら帰り道は購入したゆっくりの
『れいむを選んでくれてありがとうね!!』とか
『帰ったら美味しいごはんを頂戴ね!!』だの
俺の精神を鑢にかけるような、延々と続くゆっくり発言を聞きながら
糞重い饅頭を抱えて帰る苦痛の道だが、今日はとても静かだ…荷物も軽い。

今日購入したのは赤ゆっくり五匹
まりさ種三匹にれいむ種二匹、しめてお値段1250円(税込み)だ。
一匹250円と、普通に購入するよりも遥かに安い。
ふつう未調教の捕獲したばかりのゆっくりでも400円はする
食べても美味しい赤ゆっくりなら600円を下ったら中国製(悪)を疑わなくてはいけない。

ゆっくりを購入するなら食用・愛で用のどちらを目的としていても中国製は購入しないほうがいい
食べると発癌性が高い物質が含まれていたり、酷いときは毒入りで人が死ぬ場合もある。

愛でるにも『ゆっくりしていってね』以外の日本語がわからない上に
ゲス率が非常に高く、しかもなんかエラが張っているし肌が浅黒い。

まぁ俺は虐待用にゆっくりを購入するのだが、それにしたって中国製(悪)は選ばない。
好き好んで家にそんな得体の知れない物を入れたがるヤツは居ないし
触るとなんか汚い感じがするからだ、まだ野生のとかいは(笑)の方がマシな感じがする。

だが、今日購入したのは純国産のゆっくり…永遠亭のお墨付きなので絶対に偽装も無い。
なんでも新製品らしく、店員に強く推されたので思わず買ってしまったのだった。
しかしこれは…どうなんだろう

『パック入り冷凍ゆっくり:ペット用』

以前に業務用の『パック入り冷凍赤ゆっくり:食用』
というのなら購入した事がある。
業務用と銘打つだけあって、一袋で50匹以上のゆっくりが封入されている。
ただしその商品は、冷凍状態から解凍する過程で
内部の餡子が劣化するためか、せいぜい3時間もすれば絶命する。
野生の物を見つけるのが面倒で
ショップにも余り流通しない(しかも高価い)赤ゆっくりが
安価で大量で手に入ると大喜びで買って帰ったのだが
内部の劣化の影響か、痛覚も殆んど無い赤ゆっくりは虐待には非常に不向きだった。

『ゆぅ…、きゅうにねみゅくなってきちゃよ…おやちゅみなちゃぃ……ゆぴぃー、ゆぴー……』
とそのまま死んでゆくのだ…しかも寿命を迎えたように安らかにっ!
見てるこっちもストレスで寿命がマッハ、20匹が目の前で天寿を全うした時は
リアルに胃に穴が開いて大変だった。
またあの時のようになるんじゃないだろうか…いやな予感で一杯である。


  *   *   *


「自然解凍だと30分、パックのまま沸騰したお湯で湯煎だと5分
 レンジだと3分か…」

蓋の注意書きによると時間が厳密に決められているようだ。
自然解凍したまま放置していると早ければ一日程で餓死するらしい
付属の濃縮餡子(コンビニおでんについてるカラシみたいなヤツ)を与えないとダメだそうだ。
ちなみに湯煎し過ぎると内部で溶ける…レンジにいたっては爆死するだと?

河童のおかげで、ようやく一般家庭にも流通しだしたとはいえ
電子レンジはまだまだ高級品だ…饅頭如きの為に破損などしたら今度こそ俺は
ストレスで発狂か憤死だろう…ここは無難に自然解凍するとしよう。

帰ってくる道中、保冷もせずにで30分は経っているので
おそらくもうすぐ解凍されるだろう
目が覚めたらパックの中から声がするらしいのでしばらくは放置でいい。
俺は道具の準備に入った。

≪一時間後~≫

遅ぇ…まさかパックの中で窒息死…
反応がないので放置していたのが悪かったのか?
痺れを切らした俺は赤れいむパックを一つ開けてみることにした。

ペリ、ペリペリ

「ゆぴー、ゆぴー」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そこには鼻ちょうちんを膨らまして、幸せそうに眠っている赤れいむの姿が!!
残り四つのパックも開けたが、どのパックの中でも赤ゆっくりたちは幸せそうに眠っ(ry

「・・・・・・コフッ」

ツーっと口の端から漏れるのは…血だ、どうやら傷口が開いたらしい

―――もぅ…良いよね…
    もぅ……虐待しても、良いよね――― 



「ゅぅ、ふぁぁぁ…」

「ゆぅ…ゆっくちおきちゃよ!」

「おはょうごじゃいまちちゃ!」

「ゆっくしおきたんだじぇ!」

「おなかしゅいた…ゆ?おとーしゃん?」

「「「「「ゆゆ!ゆっくちちちぇいっちぇね!!」」」」」

―――プツンッ

何か大事な物が切れてしまった気がする…明日は病院に行こう
でもまぁ…今は

「ヒャッハァ!!もう我慢できねぇ!!――――大・虐・待・だ・!!!」

俺は用意していた水槽の中にブチ撒ける、水槽の中身
それは大量の餡子、数100kgの餡子の山だ

「出でよ…斬餡刀!!!!!」

伸ばした腕が肩まで空間の裂け目に飲み込まれる。
空間から引きずり出されたのは革鞘に納まった巨大な包丁
50m級のドスと相打って死んだ近所の先輩虐待お兄さんから引き継いだ
刃渡りだけで女性の背丈を越える長大な刃…鯨包丁をも超える巨大包丁

テーブルの上のパックの中で目を覚ました赤ゆっくりたちが騒ぎ出す間も与えず
峰でテーブルをぶっ叩く、たちまち2mは浮かび上がる赤ゆっくり。

「ゆゆっ!おそりゃをとんでるみちゃ(ry」

「斬餡刀ッ!!神風底面斬りぃぃぃぃ!!」

「「「「「ゆゆ!!!!!!」」」」」

浮かびあがった五匹の底面を、神速の抜き打ちが切り落とす。
何をされたかもわからない、痛みを感じる暇も無く
切り落とされた底面から、水槽の中の餡子の山に着地する五匹

「ゆ!なにこりぇ!?」

「ゆ…ゆぅ…?ここどぉぉぉ?」

「あみゃいにぉぃがしゅりゅよ?」

「あんこしゃんだ!たくしゃんありゅ!!」

「おとーしゃん!こりぇたびぇてもいいにょ!?」

斬餡刀を再び封印し、満面の笑みで答えてやる。

「あぁ、幾らでも食っていいぞ…食えるならな」

赤ゆっくりたちは自分達の脚に当たる底面を切り取られた事に気づいていない
むき出しになった中の餡子が、水槽の中の餡子に接続されてる事も気づいていない。
餡子の中身は、俺がゆっくり虐待を始めてから今まで虐待してきた無数のゆっくり達の中身だ。
普段は冷蔵庫の中で保存しているし、そうしなくてもこの餡子は決して痛まない。
何故なら…この餡子は『生きている』からだ

『ゆっくり』という生物は中身が喪われなければ決して死なない。
精神的な虐待で過度の恐怖を感じるとショック死する固体もいるが
そういうのは『餡子を吐き出して』生命を放棄する事で死ぬ。

中枢餡子とやらを傷つけられても死ぬというが、これもつまりは餡子さえ無事なら死なないという事だ。
なので俺は虐待したゆっくりを、死の寸前まで追い詰めると
中の餡子だけを水槽の中に保存する事にした…無傷で、だ
餡子同士で結合したゆっくりたちは、
視覚と味覚・嗅覚を喪っているが触覚と聴覚はそのままだ。
音は聞こえるし、餡子に触れればそれだけで
中身に直接触れられる激痛を感じる。
それを外部に出力するデバイスを持たないだけで
餡子の中で生き続けている、激痛を味わい続けている。

ゆっくりたちは古くなった餡子を体外に排出したりするそうだが
其れだって餡子だ、『うんうん』や『ちーちー』だと説明しなければ
其れを喜んで口にする…そしてこいつらは…排出デバイスなどない。
餡子Aで古くなったあんこは、餡子Bに吸収され、その後Bが排出してCが吸収するというように
週に一度、少量のオレンジジュースや生きのいい『餡子』を与えてやれば
ずっと生き続ける、ずっとだ。

「「「「「いちゃだきまーしゅ!!むーしゃ、むーしゃ…」」」」」

赤ゆっくりの餡子が水槽の中の餡子に接続されて20秒…
経口摂取も行ったしそろそろ、だな

「ゆ゛Gyuaああああああああああぁぁぁっぁぁaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??!!!!!!!!!」

「gyuhiiひゅiiiiiiiiiii!!!!!!」
「ogeeeぎゃががががやはeeeeeeeeEeeeeeee!!!!!!!!!!」
「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!」
「ゆぎゅひょかAHAきゃあlんddsdsAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

おぉ、はじまったはじまった
接続した底部の餡子から、水槽の餡子が感じている
恐怖や苦痛が流れ込んでいるのだ、
そして流れ込むのはそれだけではない
百を超えるゆっくりの感情、自我、記憶が一度に幼い餡子脳を陵辱しているのだろう。

「「「「い゛ぢゃ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃぃぃ?!」」」」

「「「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛゛あ゛あ゛あ゛!!?!?」」」」

「「「「も゛ぅ゛こ゛ろ゛しゃ゛な゛い゛で゛ぇ゛ぇ゛ぇぇぇぇぇ」」」」」


「「「「「「「「「「「ご゛゛゛゛ろ゛じ゛でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ゛ご゛ろ゛じ゛ぢぇ゛ぐ゛だ゛ぢゃ゛いぃぃぃぃぃ」」」」」」」

「「「「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」」」」」」」

5つの口が入れ替わり立ち代りシンクロしながら同じ様に悲鳴を上げ続ける
ゆっくりの悲鳴を聞くと、心が落ち着く…でもこのゆっくりの悲鳴は一日と持たない
皮の中からいつの間にか餡子が消えるのだ
後に残るのは干乾びたデスマスクのみになってしまうのだ。

「嗚呼、この声をずっと聞ける場所は無いだろうか?」

極度にリラックスした私は、そのまま目を閉じ眠りに付いた。



二日後、俺の家のポストにある手紙が投函される。
『ゆっくりの悲鳴を聞ける職場で働きませんか?』



つづく?



【あとがき】
なんだろう、39度の熱があるのに何を書いているんだろう
fuku2732.txt『ゆっくり地に還れ』を書いた生物です
二輪の免許を取りに行ってます、二輪のシュミレーターの障害物がゆっくりに見えます。
ストレスで寿命がマッハです。
話が続いているかもしれません、これつづくの?死ぬの?
誰も看病してくれる人なぞ居ません、俺死ぬの?



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最終更新:2022年05月21日 23:48