『SSC』 presented by 春巻
※注意
  • このお話のオニイサンは、香霖堂の店主、河城にとり、さらにはAQNと仲が好い。
  • 冒頭で登場するゆっくりは肉体的な虐待は受けない……。
  • ハイテクな製品が登場しますが、舞台は幻想郷である。
  • 過度な改行はしていない。読みにくければ各自Windowsのメモ帳などにコピペするとか、折り返し機能のあるテキスト閲覧ソフトを使ったりして自分で見やすくして欲しい。というか、メモ帳にコピペしたほうが見やすい、これ絶対。
※以上、注意





「ゆゆっ!! まりさ! ここはすごいゆっくりしたところだね!!」
「そうだぜ、れいむ!! ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなんだぜ!!」
 昼下がり、天気は良好。ゆっくりれいむとゆっくりまりさは、ふたりそろって人間の畑の片隅でただひたすらにゆっくりしていた。
 傍らには原型をとどめないほどに食い荒らされた野菜や果物の類が転がっている。
 考えるまでもない。こいつらが食べたのだ。
 食った残骸には興味がない。饅頭ふたつはゆっくりしていた。
 何がゆっくりしていて、何がゆっくりしていないか。そんなことはゆっくりにも、今ひとつ解かってはいない。
 ただ、フィーリングでゆっくりしているか、しないか、極めて主観的に判断する。
 ゆっくりとはそんな生物(なまもの)だ。
 だからこそ。
 真後ろから近づいてくる、殺気の塊にも、饅頭は気がつかなかった。

     ○

 部屋のセンサーが作動するのと「ゆゆゆ!?」というまりさの声がするのはほぼ同時だった。
 ゆっくりの生体動作を感知する赤外線センサーが取り付けられた虐待部屋には、俺の畑で寝ていたゆっくりまりさとゆっくりれいむ、そして超大型液晶テレビが置いてある。
 今眼が覚めたばかりのまりさは気づいていないが、ここには他にも数組のゆっくりたちが居る。畑の野菜に仕込んだ麻酔薬が効き過ぎた所為だろう。
 当初、麻酔薬を十分に仕込んだ土から栽培していたが、土壌汚染が気になりだして、途中から成った野菜にクスリを打ち込むことにした。まだ眼が覚めていないゆっくりは、そちらに高濃度の野菜を食べた方だろう。
 この部屋にはすべり台とか、遊ばせているうちに虐待する道具や、透明な箱の類はない。俺は自分の手を直接餡子で汚すことはしたくない性(たち)なのだ。
 部屋はまだ真っ暗だ。まりさは先ほどからまっくらでなにもみえない、としきりに訴え続けている。
 そろそろ始めようか。
 手元の遠隔操作スイッチを押すと、虐待部屋の蛍光灯が瞬き始め、間もなくして部屋は昼間の明るさを取り戻す。
 当然ながら、この虐待部屋には窓は無い。扉にも窓はつけていないので、電気をつけない限り絶望的な暗闇が広がるのだ。
「ゆゆうっ!?」
 まりさが驚愕の声を上げる。
 当然だ。
 自分の身体がハーネスのようなもので頑丈に括りつけられているのだから。
 横を見れば一緒に居たれいむも、ゆっくりさんにん分くらい離れた所にいるゆっくりぱちゅりーやゆっくりちぇんなども、同じように身動きが取れない状況になっていた。
 スケルトンボックスも便利ではあるが、こちらの方が実は絶望感を覚えさせるのには丁度いい。だが大量生産性に乏しいため、俺は我が友こーりんと河童のにとりちゃんの力を借りてこの部屋を改造したのだ。
 金はそれなりにかかったものの、それを補ってあまりある収入が俺にはあるのだ。
 ――なぜ虐待おにいさんの癖に、そんな収入源を持っているのかって?
 それは今からわかることだから、慌てなさんな……。

     ○

「ゆゆ!! れいむ、はやくおきるんだぜ!!」
「……ゆ?」
「はやくおきないとゆっくりできないぜ!!」
 まりさが必死にれいむを起こそうとしている。実際のところ、そのまま寝かしてあげたほうがれいむはゆっくりできるのだが、そんなこと知る由もないまりさは必死に声を上げる。その声に反応した他のゆっくりたちも、徐々にではあるが目を覚まし始めた。やはり《ゆっくりできない》ことへの恐怖は並々ならぬものなのだろう。人間で言えば、拳銃をこめかみに当てられ続けるようなものか。
「まりさ!! ここはどこ!?」
「まりさもしらないぜ!!」
「わからないよー!!」
「むぎゅーー!?」
 口々に、此処はどこだと叫びだす。
 いい感じにみんなが目覚めだしたところで、俺は次なる作業に入る。
 再び手元のスイッチを押す。
「ゆーっ!!?」
「だれ!? まりさのきょかなくへやをくらくしないでほしいんだぜ!!」
 まりさの要望に答えるべく、今度は別のリモコンを操作する。
 ピピピッという機械音とともに液晶テレビの電源が入ると、バックライトでぼんやりと部屋が照らし出された。
 嫌でもゆっくりたちの視線はテレビに向けられた。
「ちぇんはわからないよー。ねえぱちゅりー、これはなに?」
「むきゅう……」
 どうやら、ゆっくりたちの中でも頭のいいほうであるぱちゅりーでも解からないらしい。当然だ。幻想郷中探してもここにしかない液晶テレビの65V型だからな。
 だが、そんなこともあろうかと。
「ゆゆ!!? なんかでてきたよ!!」
「むきゅ、『これは、てれびといって、みているだけで、ゆっくりできる、んだよ』ってかいてあるわ」
「これをみるだけでゆっくりできるの!?」
「すごいんだぜ、さすがまりさのみつけたゆっくりぷれいすだぜ!!」
 先ほどから続くまりさの発言は無視することにするが、ぱちゅりーが文字を読めるゆっくりで助かった。これで「わからない」などと言われてしまっては、面白さがはんげんしてしまうのだ。
 ゆっくりたちの顔が期待に満ちたものになっていっている。これは早く期待に応えてあげなくてはいけない。
 そう思った俺は、再びテレビのリモコンに手をかける。内蔵されているハードディスクドライブの電源を入れ、手元の画面でこれからゆっくりたちに堪能してもらう《(おにいさんたちが)ゆっくりできるビデオ》のチャプター画面を起動した。
 さて、俺が半年をかけて撮影し、今では俺の財源となった、大活躍しているビデオの第一弾を見てもらいたい。

     ○

 ゆっくりれいむがひとり、辺りを見回している。
 表情は不安に満ち、誰かに助けを求めているようだ。
 だが周りには誰も居ない。何も無い。白く塗られた壁だけがある。
 部屋の広さは恐らく、ゆっくりを縦、横、上に、それぞれ四人ずつ並べたほど。
 周囲を把握しようとれいむが飛びまわろうとするが、すぐに壁に激突し、れいむは涙を流すだけ。
 と、急に上から一本の腕が現れる。
「ゆっくちちていっちぇね!!」
 と御決まりなコメント。
 どうやら、そこそこの大きさがあるように見えたのは、ただカメラがゆっくりれいむに寄っていただけのようで、このれいむはまだ赤ちゃんゆっくりのようだ。舌足らずな物言いで明らかだ。
「ゆっ!? ゆっくちちていっちぇね……!?」
 だが、その腕は聞く耳を持たず、そのままれいむを鷲掴みにした。
「ゆっくちはなちちぇね!!」
 だが、れいむの言う事を腕が聞くはずも無い。
「いいかげんにしにゃいと、れいむおこりゅよ!!」
 ぷんぷん、と頬を膨らませるれいむ。
 だが、その顔色――もとい、皮色は悪化していく。
「ゆっ!? いだいいいいいい! やべでね、ゆっぐぢやべでね!!」
「ゆ゛っ!! ぐるじいよっ、ゆっく……、さっさどやべでで!!」
 握りしめる力が強くなったらしい。れいむの皮が一部風船のように膨らんで、餡子の色が透けて見え始める。茶色になっていく顔は苦しそうに歪んでいる。
「ゆぎゅううううううう!!!」
 呻くれいむ。顔は茶色と赤が混然となったような複雑なコンビネーション。
 風船のように膨らんだ頬は、もう自力で膨らませるレベルのものではない。間違いなく、締め付けられている所為だ。
「ぎゅ……、びゅっ、ぎゅうううう!!」
 目をぎっちりと閉じて口も窄めて力を入れ、体中から押し寄せる痛みに耐えている。だが、身体が言う事をきいてくれないのも事実。
 目元や、口からは、餡子が徐々に零れ始めていた。
 身体の中の餡子を失うことは、そのまま死へと結びつく。死への恐怖を圧さないながらに知っていたれいむは、必死の形相でその恐怖と戦うべく、身体についている《穴》の部分に力を込めた。
 だが、それ以上の締め付けに、赤ん坊の身体が耐えられるはずもなかった。
 力んでいるのに、その隙間を縫って出るように、這って出るように、漏れていく大切な餡子。
「ぶぐじゅっ……、ぢゅぶりぇりゅううううう……」
 涙が零れる。目の端、口の端からむりゅむりゅと漏れ出る餡子と一緒に、涙が頬を伝う。
 その一雫でさえ、餡子の潤滑液となることを、れいむは知らない。
「びゅじゅう……」
 痛みを堪える。
「びょっじょ、じゅっぎゅでぃ……」
 涙は止まらない。
「じゅじゃぎゃっぢゃ」
 何分そうしていただろう。
 気持ちに緩みを持たせた覚えは無かった。もしかしたら、一際強く握られた瞬間だったかもしれない。
「ぶぇぎゅっっっ!!!」
 堪えていた餡子が、目から、口から、弾け飛ぶ。
 その様をみることなく、れいむは幼くしてその命を昇華した。

     ○

「ああああああああああ!!」
「れいぶうううううううううううう!!」
「わがらだいよおおおおおお!!」
「むっっぎゅううううううううう!!」
 慟哭がスピーカーを通して聞こえてきた。赤外線カメラでは判じ得ないが、恐らくさきほどのあかちゃんれいむの餡子のように涙を流しているだろう。

 先ほどの映像は、この近所にする虐待仲間の力を借りて撮影した、あかちゃんれいむの潰れる様子だ。
 ん?
 これだけでどうして金儲けが出来るのか?
 それはこの後の映像がポイントなのだよ、諸君。

 今、画面に映っているのは、薄っぺらになったれいむの姿だけだが。
 あと、五秒――。
 三、二、一――。

 ホラ、巻き戻った。
 虐待部屋のゆっくりたちは何が起こったかわかっていない。声が無くなり、静寂が訪れた。
 数秒後には、スピーカーから、「ぶじだったんだねええええ!!」、「よがったでえええ!!」「ゆっぐりじででえええ!!」といった安堵の声が聞こえてきた。巻き戻しを理解できていないためだ。あかちゃんゆっくりは無事で、先ほどのことは夢のように忘れてしまったのだろう。
 だが、間もなく、阿鼻叫喚の地獄絵図が広がるのだ。
 今度は別のアングルからの撮影だ。
 このカメラは先ほどの一般的なものと違う。
 ――SSC。
 つまり、「スーパースローカメラ」だ。
 ゆっくりたちが潰れ逝く様子というのは、その名前とは裏腹に実に早く、一瞬で終わってしまう。
 それが嫌だから、と、虐殺する寸前まで甚振り、その上であえて殺さない。所謂《半殺し虐待》とか《生殺し虐待》、あるいは《生き地獄》と呼ばれる虐待法をとるおにいさんもいる。
 だが、やはり、ひと思いにぺしゃんとやりたいおにいさんも居ることは事実だ。
 俺もそのうちのひとりなのだが、この方法には弱点がある。
 それは、大量のゆっくりが必要になってしまう点である。
 饅頭一匹だけを殺してもそうそう満足することはなく、やはり複数の饅頭が必要になる。
 だが、複数集めても、それを楽しめるのは一瞬で、長時間の虐待は望めない。
 そんな折、香霖堂に流れ着いたのが、このSSCだ。
 こいつは、ものの数秒で終わってしまう、ゆっくり潰しを、何度も、しかもその一瞬を長時間かけてみることが出来るのだ。
 永遠亭の姫の力を借りなくとも、あるいは紅魔館のメイド長の力を借りなくとも、それが出来るのだ。
 この画期的な道具をこーりんに譲ってもらい(彼はこのSSCの用途を思いつくことが出来なかったため、只で仕入れることができた)、今に至るというわけだ。
 本当のところ、ドスまりさのドスパークをスーパースローで見てみたいところだが、その危険性ゆえにまだ達成されていない。にとりちゃんとともに目下研究中であるが、最近稗田家のあっきゅんちゃんが研究に興味を示してくれた。もしかすると、閑静は近いかもしれない。
 さて、それでは、ゆっくりたちとともに、皆さんにもSSCの素晴らしさを堪能してもらいましょうか。
 すべてがスローではなく、編集で加工してあるから、恐らくはストレスがなく観覧いただけると思っている。
 どうせなら、これを虐待部屋で見ているれいむやまりさなどの反応もみていただきながらにしようか。

     ○

 画面では、もうれいむが握り締められていたところから始まっている。ついぞ安心したばかりのゆっくりたちは、再び握り締められているあかちゃんれいむに驚きを隠せない。
「あああああああ!! どおじであがぢゃんでいぶがあああ!!」
「はだじであげで、はやぐはだじであげでね!!」
 テレビの腕はそんなことを聞くはずもなく、しかも先ほどの十分の一ほどの速度で締め付けを強くしていく。
 このSSCは音声をとることが出来ない廉価版だった。そのため、苦悶の表情で何かを叫んでいるれいむの声は撮れていない。無音である。
 ゆっくりたちの恐怖を増進しているのは、他ならぬ自らの叫び声だった。
 標準カメラではあっという間に変わったれいむの皮色が、今度は徐々に茶色に変わっていった。まだ若々しいあかちゃんゆっくりの白皮が餡子の色に変わっていく様は生々しい。
「はやぐううううう!!」
「わがらだいよおおおお!! どおじではだじであげだいどおおおおお!!」
「むぎゅ、ぶぎゅ……」
「ああああ、ばぢゅりーー!! だべだよおお、あんごはいだらだべだよおおおおおおお!! じんぢゃうよおおおおお!!」
 ん?
 変な声がスピーカーから聞こえてきたと思ったら、どうやらぱちゅりーが精神的ショックで鶯餡を吐いてしまったようだ。
 隣で張り付けられているちゃんが助けようとして身体を捩るが、留め金が身体に食い込んだようでそれ以上は動くことが出来なかった。
 ただ、餡子を吐き続けるぱちゅりーを泣きながら見守るだけだった。
「ぶ、ぶ、ぎゅっ……」
「ばぢゅでぃいいいいい!!」
「ああああああああああ!!! やべでで!! あんごはがだいでね!!」
 ちぇんの叫びを掻き消すようにれいむの叫びが重なる。
 テレビ画面の様子は、あかちゃんれいむの目尻から餡子が零れ始めたところだった。
 ここからがSSCの本領発揮だ。
 先ほどよりもアップになった画像は、まだ餡子を零す前の状態だが……。
 ――ほら。
 必死に閉じた目尻から、じわりと茶色の塊が現れた。
 涙を一雫だけこぼれ落として泣く様を見たことがあるだろうか。その状態に酷似している。
「ああああああああああああああああ!!」
「だべえええええ、あんごぼらぢだらだべだよおおおおおおお!!」
 すっかり俺の特製ビデオでゆっくりしているゆっくりたちは、もう画面に釘付けだ。
 ――ん? ちょっと違うんじゃないか、って?
 細かいことは気にしないほうがいい。ここは少し、我々もゆっくりしようではないか。
 今度は口元のアップだ。
 そう思う間もなく今度は、尖らせた口からとぽとぽと餡子が漏れる。
 吐きたいけど吐けない。そんな苦しさに満ちたれいむの表情は、われら精神を高揚させるには十分ではないか。
「ゆうううううううううううううううううううううう!!!」
 ほら、ゆっくりたちも盛り上がってきたみたいだ。
 だが、そろそろクライマックスだ。
 涙がじわりと頬を伝って落ちていく。標準カメラの映像では、『ぢゅぶりぇりゅううううう……』と呟いていたところだ。このれいむもバカなもので、ただ黙って口を噤んでいれば良かったものを、無駄なコメントを遺そうとするものだから、餡子をぼたらぼたらとこぼしてしまった。
 もちろん、この場面を見て虐待部屋は大盛り上がりだ。
「やああああああべえええええええええええでえええええええええええええ!!」
「もうゆっぐりざぜであげでよおおおおお!!」
「わがらなざずぎるよおおおおおお!!」
「……」
 れいむは拡声器と化し、まりさは《だぜ語》を失い、ちぇんは気が狂う一歩手前。ぱちゅりーは、もうダメだ。
 さて、もう一押し。
 画面は先ほどの標準カメラのものに戻る。こちらは、先ほど見てもらったように音声付で、標準速だ。
「びゅじゅう……。びょっじょ、じゅっぎゅでぃ……、じゅじゃぎゃっぢゃ」
 もっとゆっくりしたかった。
 そうだろうな、こいつは親を自分の目の前であっきゅんちゃんに踏み殺されたからな。
「ぶぇぎゅ!!!」
「にゃああああああああああああああああ!!」
「どうじでええええええええええ!!」
「わがだだ、ぶええええええ!!」
「……」
 嗚呼、リフレインの素晴らしきことかな。
 だが、恐怖はこの後訪れる。
 画面は再び、「ぶぇぎゅ!!!」の直前へ戻る。静止したまま画面が止まる。
 虐待部屋は再び静寂に包まれた。
 ――ゆっくり、ゆっくりと、恐怖の足音が迫り始めた。
 必死で耐えようとするれいむ。
 目を開けまい、口も開けまいと頑張るれいむ。
 刹那、目元が異様な膨らみを見せる。
 皮の茶色が、先ほどには無かった濃さを見せる。
 口がぎゅっと萎められた、

 ――その瞬間。

 右の瞼が、
 何かに押し開けられるように、
 じわり、
 じわりと、
 開きだす。

 覗いて見えるは、
 小さな目。
 寒天のような、
 ゼラチン質の、
 柔らかそうな、
 小さな目。

 むにゅりとゆっくり、
 形を変えて、
 瞼を押し開け、
 出て行く目。

 追いすがるような、
 術はなく、
 瞼は瞳を、
 追い出した。

 だが、諦めきれない。

 追いすがったのは、
 茶色の影。

 飛び出る眼を、
 追うように、
 餡子も一緒に、
 出て行った。

 れいむは驚き、
 何かを叫ぶ。
 口を閉じても、
 何かを叫ぶ。

 声にならない、
 れいむの叫び。
 代わりは餡子が、
 努めてくれた。

 口から飛び出す、
 れいむの餡子。
 一度飛びだしゃ、
 止まらない。
 噴水の様に、
 止まらない。
 命の炎は、
 もう、消えた――。





To be continued...?






あとがき。
 何か、思いついてしまったので書いてしまった。
 また戻ってくるかも知れませんけど、もう戻ってこないかもしれません。
 スーパースローカメラのシーンをどう表現するか悩んだ挙句、詩のようなリズムでごまかすことにしましたが、まあ……。
 行間を作れたので一定の成果が得られたことを期待しつつ、また次の機会まで。
 春巻でした。

 あ、私の『おにいさん』が他の幻想郷キャラと仲がよいのは、その方がいろいろな設定を考えなくても諸々のストーリーが楽に進むからです。
 基本、ご都合主義なもので。
 今度は純粋に、おにいさんが突っ走るものを書いてみたいものです。




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最終更新:2022年05月23日 21:45