#現代設定・ぬるめ・改正銃刀法前
※エアガンはルールを守って遊びましょう。
河川敷ゆーてぃんぐ
とある一級河川の河川敷で、ゆーてぃんぐを楽しむことにした。
ゆーてぃんぐとは、ゆっくりシューティングの略である。
場所は基本的にゆっくりがいればどこでも良いのだが、週末に子供連れがバーベキューなどをする所は避けたほうが良い。
万が一にでも一般人に被害が及ぶと面倒なことになるからだ。最近は通報も怖い。
出来るだけ人が滅多に来ないような場所が良い。
河川敷が見渡せる場所を射撃位置に確保して、双眼鏡でゆっくりがいるかを確認する。
風もないのに茂みが揺れていたり、川の近くで日向ぼっこをしていたりと、結構な数の野良ゆっくりがいるみたいだ。
河原へと降りて、砂利の上にゆっくりフードを一掴み置く。
その後、「ゆっくりしていってね!! あまあまがあるよ!!」と大声で叫んでから急いでその場を離れる。
再度言うが、出来るだけ人が滅多に来ないような場所が良い。
射撃位置に戻り銃のスコープを覗き込むと、声につられたゆっくりが集まってきていた。
親まりさに親れいむ、子ゆっくりがまりさ種とれいむ種の一匹ずつ、幼ゆっくりがまりさ種2匹にれいむ種一匹の典型的なゆっくり家族だ。
ゆっくりたちの位置から此処までは二十メートルほど離れている。
その為にゆっくりたちの会話を聞くことはできないが、おそらく「ゆゆっ、おいしそうなあまあまがあるよ!!」や「む〜しゃ、む〜しゃ、しあわせ〜♪」などと話しているのだろう。
次の給料が出たら無線マイクか集音マイクでも買おうと思う。
愛用の銃はかなり強化してあり、至近距離ならアルミ缶を貫通するぐらいには危険である。
そのため、二十メートルの距離ならば幼ゆっくりを二発でゆっくりさせられる。当たり所が良ければワンショットワンキルも可能だ。
セレクターを単発にあわせてスコープを覗き込む。
照準の中心に幼まりさの帽子を捉えて、ゆっくりと引き金を引いた。
圧縮された空気が銃口から抜ける乾いた音とともに、六ミリのBB弾が銃身から撃ちだされる。
BB弾はもちろん自然にやさしいバイオ弾を使用しなければならない。
さらに、このBB弾は対ゆっくり用の特製品で高濃度のカプサイシンが練りこまれている。
行きつけのゆーてぃんぐレンジのプライベートブランドだ。
スコープの中には帽子を吹き飛ばされた幼まりさが映っている。
一瞬何が起こったのかわからなかったようだが、帽子が飛ばされたことに気がついて慌てて帽子に跳ね寄って行った。
後姿しか見えないが、帽子を見てなにやら泣き喚いているようだ。
きっと帽子に穴が開いているためだろう。
今度は泣き喚いている幼まりさの後頭部を狙って引き金を引く。
弾着が少し下にずれて、あにゃるのあたりにBB弾がめり込んだ。
尻の穴を撃ち抜かれるとか想像するのも恐ろしい。
表情が見えないのが非常に残念だが、続けて引き金をひくと今度はど真ん中に命中して幼まりさは動かなくなった。
おそらくBB弾が中枢餡子を破壊したのだろう。
視覚的に餡子の飛び散る派手さがないが、二十メートル離れるとこんなものである。
銃を魔改造して威力をあげれば良いのだが、かなり危険なのでそこまでする気は無い。
今の銃でも五メートル程度の距離ならば、幼ゆっくりを吹き飛ばすことが可能だ。
スコープの中では親れいむが必死になって、動かなくなった幼まりさにすりすりしていた。
他のゆっくりたちは何が起こったのか把握できていないらしく、心配そうに見ている。
さらに残りの幼まりさと幼れいむに向けて、一発ずつ弾を撃ち込んだ。
幼まりさは右頬に弾が当り、頬がえぐれるよう弾けとんだ。
幼れいむは左目に弾が当り、眼球が弾け飛んで目のあった場所に黒い穴が開いている。
幼まりさの泣き喚く声が風に乗って微かに聞こえてくる。
幼れいむはカプサイシンの効果もあってか、口から泡を吐き、残った右目が白目を剥いている。
その子供達の姿を見て、親れいむ親まりさが叫び声を上げた。
親まりさは何かに襲われていることにやっと気がついたらしく、きょろきょろと辺りを警戒しはじめた。
その親まりさの影に、子ゆっくり二匹が隠れて震えている。
親れいむは、泣き叫ぶ幼まりさと、痙攣してる幼れいむを何とかしようとぺーろぺーろしている。
ゆっくりたちの場所からこちらの射撃位置は、茂みが邪魔をしているために見えづらくなっている。
さらに、迷彩のジャケットと帽子を装備しているため、ゆっくりに見つかることはまず無いだろう。
さすがに偽装スーツ(ギリースーツ)は装備していないが、装備すれば五メートルまで近づいてもゆっくりには気が付かれない気がする。
次に親まりさに寄り添って震えている子れいむに照準を合わせた。
顔の中心を狙って引き金を引いたのだが、わずかに弾着がずれて口に当ってしまったようだ。
前歯が数本はじけ飛んだ子れいむが泣き喚いている。
続けて子れいむの顔面めがけて引き金を引く。
右目、左目、額、頬と満遍なくBB弾が抉っていき、十発程撃ち込むと、子れいむは僅かに震えるだけの餡子の塊となった。
その惨状を直ぐ横で見ていた子まりさは、パニックに陥ったのかその場から跳ねて逃げ出した。
五メートルほど離れた茂みに向って必死で跳ねている。
スコープを覗きながら、セレクターを連発に合わせて引き金を引く。
銃口から飛び出したBB弾は、子まりさの十センチほど後ろの地面に着弾した。
一度トリガーから指を離し、偏差を修正して再度引き金を引くと、ちょうど着地した子まりさの側面に弾が吸い込まれた。
着弾の衝撃で子まりさが転倒して足が止まった。
その子まりさに対してフルオートでBB弾を叩き込む。
バレルの精度を上げているため、二十メートルの距離でもフルオートで五センチ以内に集弾している。
三秒ほど撃ち続けると、スコープの先には帽子がはじけ飛び、体表をBB弾でえぐられて餡子の塊となった子まりさだった物が転がっていた。
念のために多弾装マガジンの給弾発条を巻き上げながら、親まりさと親れいむに視線を移す。
そこでは、動こうとしない親れいむの髪の毛を、親まりさが咥えて引っ張って一緒に逃げようとしていた。
しかし親れいむは、未だに泣き叫ぶ幼まりさとすでに動かない幼まりさ、右目を失い痙攣している幼れいむに縋って泣き喚いている。
この状況で、親まりさが逃げ出さないことは予想外だった。
ゆっくりたちが何を言い合っているのか聞こえないことが悔やまれる。
しばらく二匹の様子を見ていると、親れいむが幼ゆっくりを咥えて親まりさの帽子の中に押し込み始めた。
どうやら見捨てて行けないので、親まりさの帽子の中に入れて逃げることにしたらしい。
なかなか面白い状況になってきた。
照準を親まりさの帽子に合わせて、引き金に指をかける。
最後に既に動かない幼まりさを帽子に収めると、親まりさが茂みに向って跳ねようする。
その瞬間、引き金にかけた指を引き絞った。
フルオートで打ち出されたBB段が、線を引いて親まりさの帽子へと吸い込まれていく。
親まりさの帽子が弾き飛ばされ地面に落下する。
そして、その帽子の中から何かが零れ落ちた。
死んだゆっくりの髪飾りをつけたゆっくりは、ゆっくり出来ないためにゆっくりに殺される。
吹き飛んだ帽子の中にいた幼まりさと幼れいむは生きていただろうか?
この場合は、帽子が親まりさから離れた時点で幼ゆっくりがかぶっていることになるのだろうか?
帽子から零れ落ちたものを見て叫び声を上げると、親れいむがものすごい形相でこちらへ向って跳ねだした。
何度もフルオートで撃っているため、子供達をゆっくり出来なくしたものがこちらから飛んで来ていることに気が付いたのだろう。
跳ね飛んで来る親れいむに照準を合わせ、ちょうど跳躍の頂点で弾着するようにタイミングを計って引き金を引く。
打ち出されたBB弾は、親れいむのまむまむと呼ばれる辺りに着弾して表皮を弾き飛ばした。
親れいむが着地すると、その衝撃でまむまむに開いた大穴から大量の餡子が噴出する。
かなりの量の餡子を失ったらしく、親れいむはその場で口をあけてぶるぶると震えだした。
親まりさに視線を移すと、地面に落ちた自分の帽子を呆然と見つめている。
セレクターをロックにして銃を置き、ホルスターからハンドガンを引き抜く。
腰のマガジンウォーマーから、限界まで加熱されたマガジンを取り出してハンドガンに装填した。
射撃位置から離れて親れいむのもとへ向う。
親れいむはこちらを睨みながら、なにやらブツブツと呟いているが、何を言っているのか判別できなかった。
スライドを引いてからハンドガンの銃口を親れいむへと向ける。
小気味よいブローバックのリコイルを感じながら十発ほど打ち込むと、親れいむは餡子を撒き散らして動かなくなった。
親れいむの処理を終えて、帽子を見つめたままの親まりさの前に移動すると、顔を上げた親まりさと目が合った。
憎しみに歪んだ表情をしているかと思ったが、何故この様な事になってしまったのか解らないといった表情をしていた。
その泣き笑いのような顔をした親まりさに銃口を向ける。
引き金を引くまで――引いても、親まりさの表情が変わることは無かった。
折りたたみ式のシャベルで掘った穴に、ゆっくりを放り込みながら考える。
何となくすっきりしない、後味の悪い結果になってしまった。
やはり標的は無様に泣き叫び、逃げ回ってくれなくては楽しくない。
なるべく下種なゆっくりの方が標的としては面白い。
今日は帰ったらネットで集音マイクを調べてみよう。
穴に掘り出した土をかけ、しっかりと踏み固めながらそう思った。
最終更新:2022年04月17日 01:00