あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第1回トーナメント エキシビション 第4試合
最終更新:
aioricharabattle
-
view
第1回トーナメント エキシビションマッチ 第4試合
《復活の屍術師メリー(元【死想】) VS 長嶋小雪》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。ステージの中央、二つの影が向かい合う。
一方は「復活の屍術師メリー」。
青白く光る瞳、「魂拍眼」を持つ不気味な魔法使い。死想と呼ばれた怪物から蘇った彼女は、策謀を張り巡らすことに長け、緻密な演算と膨大な魔術を武器にする。温厚な物腰とは裏腹に、心の奥底には弱肉強食の思想を宿していた。
対するは「長嶋小雪」。
今大会で満場一致の優勝を果たした少女は、明るい笑みを浮かべつつも鋭い目つきでメリーを見据える。「鑑定」と「習得」というスキルを駆使し、敵の能力を見極め、己の力へと変える戦闘IQの高い戦士だ。
会場のボルテージが絶頂を迎える中、司会者が叫ぶ。
「さあ、特設リングでのエキシビションマッチ! 復活の屍術師メリー vs 今大会優勝者の長嶋小雪! 一体どちらが勝利するのか!?」
観客の声が渦巻く中、メリーが静かに口を開いた。
「この世は弱肉強食……それを証明することになるのでしょうね、小雪さん。」
「へえ、怖いこと言うじゃないですか。でも、私も負ける気はないですよ。」
二人の間にピリピリとした空気が立ち込める中、司会者がついに開始の合図を行う。
「エキシビションマッチ第四試合……始めッ!!!」
試合開始と同時に、メリーが恐ろしい魔法を詠唱する。
「——〈架詫面移〉。」
リングの空間に二つの漆黒のワープホールが生まれる。一つはメリーの前に、もう一つは小雪の背後に。
「せっかちで困りますね。」
小雪は即座に「鑑定」を発動。
(スキル1:架詫面移——ワープホールを生成。緊急回避、奇襲に使用。)
メリーのスキルを脳内に焼き付け、間髪入れずに「習得」を使用。
メリーのスキルを脳内に焼き付け、間髪入れずに「習得」を使用。
「大体わかりました。」
小雪は自身の後方のワープホールから飛び出てきたメリーの不意打ちに合わせて後ろ回し蹴りを叩き込む。
バシッ!
「ほう……私の魔術を即座に見抜くなんて中々やるじゃないですか。」
メリーは蹴りを片手で受け止めると不敵に微笑み、次なる詠唱を紡ぐ。
「——〈飽濤舞雷〉。」
雷を含んだ荒波がリングを覆い尽くす。触れた瞬間に億単位の電流が流れる攻撃が、小雪を飲み込もうとする。
「私にこれ系の攻撃は効かないって決勝戦を見て分かりませんでした?『支配の権能』!」
小雪は決勝戦の時と同じように自分の肉体を支配することで停止させ、相手の攻撃を防ぐ。
「ええ分かっていますよ。なので、これで終わらせるつもりはありません。」
メリーがさらなる追撃を重ねるべく「威震電辰」を発動する。
雷の龍が咆哮し、空気の電気抵抗を下げる。その瞬間、雷撃が荒波を通して倍加され、小雪に迫る。
「まずい!これもしかして支配の上書きとかしちゃう感じのやつですか!?」
小雪は焦ったように喋りながらも冷静に「鑑定」でスキルを分析。
「案の定ですね!ですが、電気抵抗が下がるのならこっちも手はありますよ!」
即座に「習得」を使用し、雷撃を帯びた波を自身の前方へと押し返す。
「これで打ち消します!——〈飽濤舞雷〉!」
二つの雷波が衝突し、リングが閃光に包まれる。その余波で雷の龍も消し飛ばされてしまった。
「思っていたよりもやりますね。さすがあのドブネズミを倒しただけはあります。」
メリーの口調は穏やかだが、その青白い瞳は不気味に揺れていた。だが、小雪が気になっているのはそこではない。
「もしかして紫電改さんの覚醒ってあなた絡みだったりします?なんかあなたの対応もあの人に対してだけ違う感じしますし。」
「さぁ?それを知ってどうなるの?」
とぼけてはいるがメリーの顔には妖艶な笑みが微かに浮かんでいる。
「……今ので大体察しました。大丈夫です。」
小雪はどこからともなく釈迦如来王の錫杖を取り出し、新たに習得したスキルを使用してみる。
「六道仙拳・鼓動の道——」
彼女の心臓が急激に活性化し、全身にエネルギーが満ち溢れる。
「さぁて、第二ラウンドといきますよ。」
「さぁて、第二ラウンドといきますよ。」
小雪は大地を蹴ってメリーに接近し、錫杖を振り抜く。
「——〈捌碑円堵〉。」
大地が勝手に動き出して杖の一撃を防ぐが、小雪はまだまだ止まらない。
「ええい!ディメンションシュート!」
直接攻撃が命中しないことを悟った彼女は、空間魔法で大地の下にいるメリーへとダイレクトにレイピアを突き刺す。
……数百年ぶりの痛みが彼女に走った。
「この痛み、嫌いじゃないですよ。生きてるって感じがしますからね。」
「ドMですか?どおりで電気ビリビリ男にお熱なわけで。」
「……あのドブネズミとはそういった関係ではありません。好き勝手なことを言っていると本当にブッ殺しますよ?」
カチンと来たメリーは〈架詫面移〉を小雪の足元と地中にそれぞれ設置し、彼女の頭だけを残して生き埋めにする。
「ちょっとー!軽いジョークじゃないですか!マジにしないでくださいよー!」
地面に埋められて指一本動かせなくなった小雪はなんとか釈明するが、その言葉は火に油を注ぐだけだ。
「最期の言葉はそれでよろしいですか?〈星転碧礫〉。」
超上空から小雪の頭目掛けて黒い電気を帯びた石が急降下してくる。回避は絶望的、絶体絶命の状態である。
「うわーん!許してくださいよー!」
「………なんちゃって♪」
「絶対的な秩序——"人間と石の位置は任意で入れ替えられる"」
小雪は電気石が自分にぶつかる直前に入れ替わることでなんとかダメージを免れる。
だが、メリーの猛攻は止まらない。
「どうやら本当に死をお望みみたいですね。〈天夷矛崩〉。」
メリーが極大の光線を溜め始める。触れたものを無条件に破壊する絶技。圧倒的な威力がリング全体に迫る。
小雪は最後の「鑑定」を発動。
(スキル3:天夷矛崩——極大光線。発動中も他の魔術は使用可能。)
「これはこっちも本気で行かないと負けますね!『電呪装極誄』!」
小雪は決勝戦で自分を苦しめた紫電改の必殺技を発動し、自身の体を漆黒の雷へと変化させる。
「さらに!『墜ちる天の星』!」
周囲に迸る黒い電撃をも巻き込んで小雪の手元には超巨大な隕石が生み出される。そのエネルギーはもはや一つの惑星に匹敵するだろう。
「絶対的な秩序——"隕石は横に落ちる(隕石にのみ重力は横にかかる)"」
新たに定められたルールに則って隕石はメリーの方向に向けて凄まじいスピードで突っ込む。
どうやら小雪は先ほどの星転碧礫を見て落下エネルギーを利用する策を思いついたようだ。
「チャージ完了です。——〈天夷矛崩・放射〉!!」
触れたものを無条件に破壊する極大の光線がついに放たれ、空気さえも破壊しながら隕石とぶつかり合う。
凄まじいエネルギーの激突によってリングは轟音と共に揺れる。
だが、勝負はここで終わらない。
小雪は徐々に破壊されていく隕石を盾にしながら天夷矛崩の中を移動してメリーに突っ込む。
「これで終わりです!」
小雪の黒雷拳がメリーを叩いた瞬間、司会者が叫ぶ。
「勝負あり!!勝者——長嶋小雪!!!」
観客席が熱狂の渦に包まれる。だが、一人だけ納得していない者がいた。
メリーは明らかに不機嫌そうな顔をしながら、小雪を見つめる。
「あなたが何か変な勘違いをしていそうで不快です。夜道には気を付けてくださいよ。」
「そうですか♪せいぜい頑張ってください♪」
小雪は、新たな楽しみができたと心を躍らせていた。