あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《長嶋小雪 VS 六波羅》
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aioricharabattle
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《長嶋小雪 VS 六波羅》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。観客の歓声が波のように広がり、その中心に二つの影が立つ。
「みなさんお久しぶりですっ! 初代優勝者の小雪ちゃん、元気に登場です!」
長嶋小雪が天に手を掲げ、キラキラとした笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねながら挨拶する。その明るさに、観客席からはひときわ大きな歓声が上がる。
「今回の相手は、なんかでっかい鳥さんですかっ!? 羽根ふわふわですねっ! わたし、ああいうふわふわ大好きなんですよー!」
対するは、焦げ茶色のボサボサ髪を揺らし、黒の軍服を着た2メートル超のメスダチョウ、六波羅。その佇まいは見る者すべてに「強さとは何か」を突きつけてくる圧力を放っていた。
「とりじゃないです! だちょうなんですー! あなた、つよいの?」
「もちろん強いですよーっ! それにしても、あなたもめちゃくちゃ強そうですね!」
六波羅は首を傾げながらも満足げに鼻を鳴らした。
「——試合開始ッ!!」
「じゃあ、ちょっとだけ、あなたのこと見させてもらいますねっ!」
「【鑑定】!」
小雪の脳内に無数の文字列と図像が一斉に流れ込んでくる。
「スキル構成……身体能力……戦闘スタイル……あ~そういう感じですね。」
一瞬で思考の海を泳ぎ切り、小雪の額に汗が浮かぶ。それでも彼女の表情は興奮に満ちていた。
「《忘却》……って、なにそれ怖すぎますって! 即抹消系!? しかも知力以外全ステータスMAXって……えぐいですねっ!」
「えぐいってなにー?」
六波羅は首を傾げ、ぽかんとした顔で鼻を鳴らす。その無垢な仕草は、今にも嵐の中心で笑う神獣のようで、しかしそれが次の瞬間、暴風へと転じる前触れとなった。
「じゃあいきますか。 【習得:《忘却》】!」
瞬時にスキルが脳髄に刻まれ、魔力回路を通じて全身へと拡散する。
熱を帯びたその痕跡はまるで焼印のようで、同時に《忘却》に対する精神的・概念的な耐性が小雪の内部に芽吹いた。
熱を帯びたその痕跡はまるで焼印のようで、同時に《忘却》に対する精神的・概念的な耐性が小雪の内部に芽吹いた。
「なにかわからないけど、とりあえずいくよ!」
ドガァンッ!!
次の瞬間、六波羅が地面を抉りながら跳躍する。
その動きは重戦車の突進と変わらぬ質量と速度を伴い、周囲の空気すら撓ませて一直線に小雪へと迫る。
その動きは重戦車の突進と変わらぬ質量と速度を伴い、周囲の空気すら撓ませて一直線に小雪へと迫る。
「わっ、はやっ!? でも、動きは読めますよ!」
小雪はその突進を一瞬で見切り、足元の反力を巧みに使ってスライド回避。
その軌道上に閃光の如き魔力を編み込むと、右手から稲妻のような線が迸る。
「【習得:ダチョウ流蹴撃術】!」
ズドォン!!
小雪の足が地面を深く穿ち、その一撃が地中を揺るがすような衝撃波を巻き起こす。リングの床材は衝撃に耐え切れず、きしむような音と共に崩壊。床の一部がごっそりと沈み込む。
胸元をかすめた衝撃波の余韻がまだ残る中、六波羅の巨体が一瞬ぐらつく。彼女の黒の軍服が破れ、下に隠されていた皮膚が赤く焼けていた。蹴りの威力を真正面から受けた部位には、紫色の打撲と細かな裂傷が浮かび上がる。
「いま、なにか、あつかった……?」
それでも痛みを覚えていない六波羅は、無邪気なままにその身を揺らす。
「でも、なんかすっきりしたー! あたまのなか、ぴかーってした!」
直後、彼女の筋肉が微かに震え、その衝撃を吸収し切った体が再び戦闘態勢を整える。まるで、傷すらも忘却してしまったかのように。
「おまえ、いま、わたしのけりした?」
「はい! 真似させてもらいました!」
「すっげー!」
ドドドッ!!
続けて轟くような足音が交錯する。六波羅の蹴りはその巨体に見合った破壊力を持ち、小雪はそれをトレースするかのように、同質の質量を乗せた模倣蹴撃を繰り出す。
空気が張り詰め、両者の足技が激突する瞬間、天地が逆転したような錯覚が走る。
「くらえっ!!」
「くらいませんよ!」
バゴォンッ!!
空間が破裂し、衝撃波がリングを中心に四方へ放たれる。
地面は蹄形に抉れ、数メートル四方にわたって土煙が噴き上がる。煙の中には、小雪の明るく輝く笑顔が、まるで戦場に咲く花のように浮かんでいた。
「なかなか面白いですね。でも、そろそろ本気出しますよ!」
小雪の声が澄んだ空気を裂き、その瞳がまばゆい光を宿す。その瞬間、まるで時間が一瞬だけ止まったかのような静寂が降りた。
「《忘却》《蹴撃術》《反射強化》」
彼女の内側から吹き上がる魔力は、心臓の鼓動と共鳴しながら爆発的に活性化する。神経を通じて全身に駆け巡り、脳と筋肉、視覚と判断力が一気に最適化されていく。
「スキルの組み合わせは無限大です!」
その声と同時に、小雪の足元に魔力の波紋が広がり、彼女の身体が一段階、空間ごと加速する。
目で追うことすら難しい速度にまで達した彼女は、すでに“戦闘少女”から“戦術兵器”へと変貌していた。
「これが私の強みですからね。最大限に活かさせてもらいますよ!」
小雪の圧倒的な力を前にして、相対する六波羅の蹴りが風を切り裂いて迫る。その脚には、本能と野生の力、そして記憶に依らぬ根源の破壊が宿っていた。
「おもいだせ、わたしのけり!!」
「いや忘れてるのそっちの方じゃないですか!」
ズガァァンッ!!
蹴りと蹴りがぶつかる瞬間、時間が止まったかのような静寂が訪れ、その直後に空間そのものが軋むような轟音が響いた。
肉と肉、魂と魂のぶつかり合い。どちらも一歩も退かず、力をぶつけ合う。
「たのしい! おまえ、つよいな!」
「あなたも本当にすごいですね!身体能力だけなら今まででもそれなりに上の方ですよ!」
次々と放たれる蹴りが止まらず飛び交い、空気が切り裂かれ、観客席にはどよめきと歓声と悲鳴が満ちる。リングの外縁には蜘蛛の巣状の亀裂が走り、踏みしめられるたびに小さな破片が飛び散る。
「ここまで来たら負けるつもりはないですよ!」
「わたしもー!」
二人の叫びが空に吸い込まれたその瞬間――六波羅の蹴りが閃光のように走り、小雪の頬をかすめる。鮮やかに刻まれた一撃が血の線を引き、小雪はぐらりと体勢を崩すが、空中で一回転しながら軌道を逸らし、柔らかく距離を取った。
「なるほど。やっぱり当たると痛いですね。」
「わたしはいたいのわすれたー!」
「そっちの話はしてませんけど!」
……それからも、空間が捩れ、振動が骨まで響くような力の応酬が続く。小雪は柔軟な戦術と瞬時の判断で次々にスキルを組み替え、六波羅は思考を超えた純粋なフィジカルで押し返す。
そして――
「まけたー!」
ダメージの蓄積が限界に達した巨獣の膝がついに軋む音を立てて折れ、その重く巨大な身体が重力に抗えずにどさりと地面を打ち付けた。
観客が静まり返り、一瞬だけ訪れた静寂の中、小雪は一歩前に出る。リング中央に立ち、頬に残る一筋の血を指で拭いながら、晴れやかな笑顔を浮かべた。
観客が静まり返り、一瞬だけ訪れた静寂の中、小雪は一歩前に出る。リング中央に立ち、頬に残る一筋の血を指で拭いながら、晴れやかな笑顔を浮かべた。
「楽しかったですけど、めちゃくちゃ疲れましたね。」
「勝者――長嶋小雪!」