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37 :&color(blue){&b(){&u(){名無し募集中。。。}}}:2010/03/11(木) 11:03:30.54 0 第371回 それからしばらくして涙も止まったころ、嗣永は呟いた。 「じゃあ、会長さん、文芸部入ってね」 「へっ?」 「何でもするって言った」 「・・・まぁ、・・・わかった」 「ほんと?」 「ん、うん」 許してくれるなら、なんでもする。そう言ったんだから、入るっきゃない。 …いろいろあった手前、ちょっとあれだけど、もうここは腹くくらなきゃだよね。 「あのさ、」 「ん?」 「もものこと好きなら、」 嗣永は、立ち上がってんーっと背伸びをしてから続けた。 「好きにさせてよね。もも今好きな人いるから、奪ってみせてよ?」 「・・・・わかった」 「お、やる気だね」 「ありがとう」 「なにが?」 「いろいろ」 「いろいろってなに」 「さぁ、ね」 38 :&color(blue){&b(){&u(){名無し募集中。。。}}:2010/03/11(木) 11:07:00.00 0 第372回 いろいろ、・・・。 話を聞いてくれてありがとう、 告白をまじめに聞いてくれてありがとう、 茶化さないでくれてありがとう、 いつもみたいに笑ってくれてありがとう、 …もっと、もっとある。 だから、いろいろで許してよ。上手く、言葉にできないんだ。 「あ、それと嗣永って呼び方は悲しい」 「会長さん、も悲しい」 「うふふ、そだね。ももって呼んで」 「じゃあ・・・・佐紀でいいよ」 「えぇ、呼び捨ては恥ずかしいから・・・佐紀ちゃんでいい?」 「いいよ、・・・も、もも」 「さ、佐紀ちゃん照れすぎ」 「あんたもでしょ」 2人で真っ赤になって、照れ合い・・・・幸せな時間だった。 でも、ももには好きな人がいてそれはきっと夏焼雅で 私が入る隙はないんだろうし、割って入るつもりもない。 ももの、胸につっかえてたものはきっとなくなることはない。 でも、それが少しでも、ほんの少しでも軽くなっていればいいな。 あとはずっと笑顔でいて欲しい。 あのとき笑顔を奪った私の、ささやかな願いだ。
37 :&color(blue){&b(){&u(){名無し募集中。。。}}}:2010/03/11(木) 11:03:30.54 0 第371回 それからしばらくして涙も止まったころ、嗣永は呟いた。 「じゃあ、会長さん、文芸部入ってね」 「へっ?」 「何でもするって言った」 「・・・まぁ、・・・わかった」 「ほんと?」 「ん、うん」 許してくれるなら、なんでもする。そう言ったんだから、入るっきゃない。 …いろいろあった手前、ちょっとあれだけど、もうここは腹くくらなきゃだよね。 「あのさ、」 「ん?」 「もものこと好きなら、」 嗣永は、立ち上がってんーっと背伸びをしてから続けた。 「好きにさせてよね。もも今好きな人いるから、奪ってみせてよ?」 「・・・・わかった」 「お、やる気だね」 「ありがとう」 「なにが?」 「いろいろ」 「いろいろってなに」 「さぁ、ね」 38 :&color(blue){&b(){&u(){名無し募集中。。。}}}:2010/03/11(木) 11:07:00.00 0 第372回 いろいろ、・・・。 話を聞いてくれてありがとう、 告白をまじめに聞いてくれてありがとう、 茶化さないでくれてありがとう、 いつもみたいに笑ってくれてありがとう、 …もっと、もっとある。 だから、いろいろで許してよ。上手く、言葉にできないんだ。 「あ、それと嗣永って呼び方は悲しい」 「会長さん、も悲しい」 「うふふ、そだね。ももって呼んで」 「じゃあ・・・・佐紀でいいよ」 「えぇ、呼び捨ては恥ずかしいから・・・佐紀ちゃんでいい?」 「いいよ、・・・も、もも」 「さ、佐紀ちゃん照れすぎ」 「あんたもでしょ」 2人で真っ赤になって、照れ合い・・・・幸せな時間だった。 でも、ももには好きな人がいてそれはきっと夏焼雅で 私が入る隙はないんだろうし、割って入るつもりもない。 ももの、胸につっかえてたものはきっとなくなることはない。 でも、それが少しでも、ほんの少しでも軽くなっていればいいな。 あとはずっと笑顔でいて欲しい。 あのとき笑顔を奪った私の、ささやかな願いだ。

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