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前回16回大会で大敗し、三連覇の壁の厚さを思い知らされた赤木支援者たち・・・・・・。
7月19/20日 第17回ニコニコ愛されキャラ選手権
 王者奪還を賭けた赤木支援者たちの闘いが始まる。
 
 
 
■ 7/19(土) 12:00 前半戦開始───
 
 
エース支援者数名の欠席による人数不足もあり、赤木はやや遅めのペースでスタート。
いつも以上にゆったりした出だしとなる。
 だが、競う相手はこのとき早くも別領域にいた・・・!
 12:15時点の分速 水銀燈528-赤木335 1位水銀燈との差2900───
 
 
さらに12:30、水銀燈さらに加速。分速610・・・!
赤木の応援に多くの他キャラ支援者らが駆けつけてくれたが、
 赤木の分速は変わらず331。無情にも差は開いていく・・・。
 そして12:45、開始一時間を待たず1万差が開いてしまう・・・!
 その後、安心したのか水銀燈は500台から400台、300台へと次第に分速を落とす。
 赤木は他支援者からの支援もあり、一時257まで分速を落とすがどうにか300前後で踏ん張る。
 だが、その間にも差は着々と開いていった・・・・・・。
 
 
15:00 銀370-赤323 32135差
ようやく分速差が50程度まで詰まったが、開始3時間で3万差。
 しかし詰まった分速差に気を抜いてしまった赤木の分速が再び200台に戻る。
 逆に水銀燈は、分速差を詰められたことに危機感を感じ加速・・・!
 16時ごろには再び分速を400台とし、赤木との差を4万に広げた・・・!
 ───『前回の大敗の二の舞になるのか』
 17時以降、前回の惨敗のトラウマを抱えた赤木支援者が脱落し始める。
 赤木の分速は見る間に落ちていき、19時にはついに200を割る・・・・・・。
 19:15 銀342-赤199 60998差
 
 
この時点で3位翠星石との差はわずか3万──
このままでは準優勝すら落としかねない・・・!
 その危機感が支援者に火をつけたのか、赤木の分速が200台前半から300台、
 そして300台後半へと、一気に上がり始めた。
 19:30 銀341-赤230
 19:45 銀362-赤269
 20:00 銀390-赤314
 20:15 銀335-赤369
 これにより赤木は翠星石から大幅のリードを奪い、追撃の芽を刈り取ることに成功した。
 いや、それどころか、20時15分には分速で水銀燈を逆転するにまで至った・・・!
 
 
だが、ここで赤木の加速は止まった。
16回終盤から絶望的な大差の下で長く戦い続けてきた支援者たちの多くが、
 追う者に決してあってはならない諦念を抱き始めてしまったのである。
 赤木陣営は分速を300台前半に維持したまま、前半終了目前の22時を迎えた───
 ここまでの赤木の総コメ数はわずか17万。
 23時間のコメ数に換算すると、40万にすら届かない。
 だが、今さらどうしようもないのだ。
 すでに逆転優勝など絶望的。
 今やれることは、赤木への想いを、憧れを、コメントで示すのみ。
 ・・・誰もがそう思っていた。
 誰一人として、熱狂的な倍プッシュなど頭になかった。
 ・・・・・・ある支援者の一言が、燻っていた魂に火を付けるまでは───
 
 
「前半でせめて20万は取ろう!」
 
 
───この発言が全ての始まりとなった。
すぐに別の支援者が必要とされる分速を計算する。
 要求された分速は、450・・・!
 今回一度も400以上の分速を出せていない赤木陣営には、少々苦しい数字だ。
 だが、ここまで何の目標も持てないまま何時間も支援を続けてきたのだ。
 いや、16回の終盤を含めれば、20時間近くもっ・・・!
 長い間ずっと目にしていなかった『目標』──
 何としても、何としても成し遂げたいっ・・・!
 ──赤木支援者たちの心に、何かが戻ってきた。
 
 
そして15分後、
22:15 赤400-銀387
 支援者たちの『願い』がついに倍プッシュを発動させた・・・!
 赤木は初めて分速400に達し、水銀燈を分速で逆転っ・・・!
 分速逆転の報を受け、熱狂は一気に高まった───
 
 
22:30 赤472-銀418
赤木、さらに加速し目標の分速450を突破・・・!
 20万コメという「目標」──否、支援者の「標的」はそこにある・・・!
 
 
22:45 赤553-銀477
赤木の分速はついに500を越えるっ・・・!
 20万コメまでも5000を切り、狂気の加速は絶頂へと達した───
 
 
23:00 前半戦終了
前半最後の中間集計で、赤木は分速622を記録っ・・・!
 コメント数は204,579に達し、前半20万コメの目標を達成した・・・!
 
 
否──それだけではない。
赤木は前半戦で約6万7000ものリードを水銀燈につけられてしまったが、
 しかし、最後の中間集計で、赤木は水銀燈を分速で110も上回っていたのだ。
 これを後半12時間維持すれば、詰められる差は約79,000・・・・・・
 現在開けられている6万リードを覆し、逆転できるっ・・・!
 
 
逆転優勝に必要な分速のリードは、93。
前代未聞・未曾有の逆転優勝を賭けた狂気の宴が、幕を開けた─────
 
 
 
■ 7/20(日) 0:00 後半戦開始───
 
 
1時間のインターバルを挟んだが、優勝を争う二強の分速はさほど落ちていない。
否。落ちるどころか、すぐに前半ラストスパートを上回る分速を出し始めた・・・!
 0:15 赤568-銀477
 0:30 赤640-銀512
 0:45 赤651-銀529
 赤木は水銀燈を分速で100以上も引き離し、差を着々と詰めていった。
 
 
赤木の加速を受けた水銀燈は1時過ぎに瞬間的に加速するが、すぐに減速に転じる。
一方、火のついた赤木は600前後の分速を維持し水銀燈との分速差を広げていく。
 そこには、選手権への参加・非参加の隔てを超えた、多くのキャラからの熱い応援もあった・・・。
 『ヘカテーより支援』
 『キリノから奇跡を信じて支援』
 『七夜志貴より、弔毘八仙 無常に支援!!』
 『【北国から】ちょろっとO2支援【クーガー】』
 『みさおより差し入れです(#^_^#)』
 『浦部の遠い親戚、卜部美琴、これをはね返すッッ!』
 『宮永咲がカン材を持ってきてくれました!』
 『最高の『牌!』ってやつだアアアアア!アハハハハハハハハハハハハーッ』
 ──ここまで支援してもらっては、降りてなどいられない・・・!
 赤木陣営は殆ど脱落者を出さないまま、狂気の倍プッシュを続行させた・・・!
 
 
夜が更けるに連れ、赤木と水銀燈の分速差は着々と開いていった。
2:15にはついに赤622-銀422となり、赤木の分速リードは200にまで膨らんだ・・・!
 これにより、誇大妄想とすら思えた逆転優勝が、いよいよ現実味を帯び始めた。
 愛され史上空前絶後であろう、7万近いリードを覆す逆転優勝がっ・・・!
 これを受けた赤木陣営の熱狂はついに頂点へ───!
 2:30 赤666-銀479
 2:45 赤685-銀456
 3:00 赤671-銀391 44355差
 赤木は、深夜であるにも関わらず700近くもの分速を叩き出すまでに至った。
 また、これによって水銀燈との差を3万以上も詰めることに成功した。
 この赤木陣営の熱狂は午前3時まで続いた。
 
 
3時以降、熱狂のピークは去り、赤木は分速を700近くから600前後へ、
600前後から500台半ばへと、ゆるやかに下げていった。
 そして魔の時刻である午前4時が到来───
 いつものように米鯖異常発生し、赤木は一気に分速を100以上も落としてしまう。
 しかしすぐに持ち直し、500前後の安定した分速を持続させ、水銀燈のリードを着実に食いつぶしていくっ・・・!
 
 
だが、赤木の一方的な猛追もここまでだった。
夜を徹した狂気の倍プッシュに疲弊しきった支援者が1人また1人と脱落し始めたのだ。
 赤木の分速はみるみる落ち始める───
 逆に、水銀燈は追い討ちをかけるように加速を開始っ・・・!
 100以上もあった赤木との分速差を瞬く間に詰め、ついに7:00──
 銀439-赤410
 水銀燈は分速で赤木を逆転っ・・・!
 対する赤木陣営は疲労が色濃く、7:30には300を割る寸前にまで分速を落とすに至った。
 しかし、もはや赤木陣営は易々とは引き下がらない。
 7万近くもあった差を2万まで詰めたのだ、ここで退いてどうするっ・・・!
 支援者たちは疲労しきった身体に鞭打ち、再び倍プッシュへと突入した・・・!
 8:00 赤384-銀359
 8:30 赤489-銀382
 9:00 赤536-銀451
 9:30 赤570-銀498
 9:45には水銀燈のリードを1万2842にまで削り、逆転まであと一歩というところまで到達した・・・!
 12時までにこの差を削りきり優勝するために必要な分速のリードは、95──!
 両雄の優勝争いは、ついに最終局面へと突入する───
 
 
午前10時以降、赤木は常に分速で水銀燈より優位に立ち続けた。
だが逆に加速度では、水銀燈が赤木を上回り続け、
 赤木の分速のリードをじわじわと削っていった・・・!
 赤木の逆転優勝に必要とされる分速のリードは、95から100以上へ、
 やがて150以上へと、瞬く間に増大した・・・・・・。
 
 
11:00 最後の中間発表
赤723-銀715 10,864差
 水銀燈の猛烈な加速により、赤木の分速リードはついに10を切ってしまう。
 両者の差はほとんど詰まらず、1万864。
 残された時間で逆転するのに要求される分速のリードは、181・・・!
 この分速差では、残り1時間で追いつくことは到底無理だろうということは
 支援者たちにも分かった。しかし、あの絶望の淵からここまで辿り着いたのだ。
 支援から離れる者はもういない───!
 
 
ラスト一時間。
支援者たちの胸中には、さまざまな感情が渦巻いていた。
 諦めずにひたすら逆転を目指す支援者。
 ただただ愛や憧憬をコメントに込める支援者。
 諦観に達しても席を立とうとしない支援者。
 いわく形容しがたい爽やかなものを感じている支援者。
 ───さまざまな支援者がいた。
 その誰もが自分の気持ちに沿い・・・・・・赤木へのコメントを打ち続けた。
 
 
12:00 後半戦終了
直近分速 銀954-赤896
 
 
最終結果 1位 水銀燈    624,874pt
2位 赤木しげる 608,628pt
 
 
赤木しげる 惜しくも王者奪還ならず。
自己ベストを大幅に更新するも、準優勝に終わる─────
 
 
 
王者奪還への思いを果たせないまま、赤木支援者たちの17回選手権は幕を閉じた。
しかし、「傷つき」は奇跡の素、その最初の一歩となる・・・・・・。
 行こう、次回第18回選手権に。もう一度、死線を潜りに・・・!
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