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リルゾール

ALSの原因はハッキリと解明されてはいないが、仮説のひとつとして「グルタミン酸過剰説」があり、これに基づいて開発されたのがリルゾールである。

「グルタミン酸過剰説」とは、神経伝達物質であるグルタミン酸が何らかの原因で神経細胞のシナプス間隙に過剰に存在し、神経細胞が常に興奮状態におかれ、ついには神経が疲弊し最後には死滅するという考え方である。
リルゾールはこのグルタミン酸による神経毒性を抑え、神経細胞を保護する作用を持つ薬剤である。

副作用は以下のものが挙げられるが、基本的に重篤な副作用はみられない。
―消化器症状 
 ―嘔気、嘔吐
 ―下痢
 ―食欲不振
―神経症状
 ―眠気、無力感
 ―めまい
 ―錯感覚
また、検査では肝機能障害(GOT, GPT↑)、貧血などが報告されている。

リルゾール治療は寿命延長効果が平均3 ヵ月である。さらに筋力・呼吸などの進行は変わらないことから、その効果の乏しさを理由に治療に同意しない患者も多い。


リルゾール治療のガイドライン

1.治療の妥当性
 治療することが望ましい。ただし効果は顕著ではない。その旨を伝えた上での患者の同意が必要。努力性肺活量が60% 以下の患者では効果が期待できないので投与しない(厚生労働省)。
2.標準投与量
 100mg/日。
 200mg/日の効果は100mg/日とほぼ同様であり,副作用は200mgで増える.
3.禁忌
 リルゾールに対するアレルギーを有する患者
4.副作用
 重篤な副作用なし。
 頻度の比較的高いもの
  消化器症状:嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振
  神経症状:無力感、めまい、錯感覚
 検査異常:肝機能障害(GOT,GPT)、貧血、好中球減少
5.使用上の注意
 治療前および治療中に定期的に血算、肝機能検査をおこなう。
 肝障害をおこしえる薬剤の併用に注意する。肝・腎機能障害、感染症患者は慎重な投与が必要。


最終更新:2010年05月09日 22:54