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天夜奇想譚 -詩- Prologue
目の前で開かれた薄桃色のカーテンの先。
そこには戸惑った貌の私の姿がある。手には二人に選んでもらったレモン色のワンピースが抱えられていて、それと鏡を行き来する視線は、どうしようかとさまようばかりだ。
そこには戸惑った貌の私の姿がある。手には二人に選んでもらったレモン色のワンピースが抱えられていて、それと鏡を行き来する視線は、どうしようかとさまようばかりだ。
天夜奇想譚 -詩- Chapter1 -new!-
煉瓦で舗装された道を一人の少女が横切る。
「ばかやろう! 気をつけろ!!」
道を走る車を縫うように走り抜ける少女に、車に乗っていた運転手の男が窓から顔を出して声を上げた。
「ばかやろう! 気をつけろ!!」
道を走る車を縫うように走り抜ける少女に、車に乗っていた運転手の男が窓から顔を出して声を上げた。