GEASS;HEAD TRIGGER(R) ◆hqt46RawAo
TRIGGER 4:『孤独な夢』
そこには地獄絵図が広がっていました。
入り口からでもある程度は伺える程の惨状っす。
鼻腔を突き刺す死臭。
運上場側の窓ガラスが赤の斑模様に染められていて。
部屋中に血と肉片が散乱していました。
その状況は凄惨の一言に尽きたっす。
こんなの一秒だって直視していたくない、すぐにでも目を背けたくなる光景。
でも私には到底、そこから目を逸らす事なんて出来なくて――。
そこに何が在るのか。
もしかすると、私には最初から予想できていたのかもしれません。
そもそもよく考えてみれば、私が三階に上ってきた理由である『嫌な予感』だって、ちゃんとした理屈を伴っていたんすよ。
一階と二階を結ぶ階段の破壊。ルルさん曰く、『過去の戦闘における痕跡』がありました。
ということはもっと明確な痕跡が、まだ学校のどこかに残されているかもしれない、ということっす。
そして何より、『対象を捻って破壊する』という所業に聞き覚えがあったからこそ。
その所業と、あの人の死が繋がっていたからこそ。
私はそれを無意識の内に探していたのかもしれません。
「…………ぁ」
だけどやっぱり覚悟なんて、出来ている筈がなかったんすね。
与えられた衝撃によって、私の足は数瞬の間、職員室の中で釘付けになっていたっす。
同時に私の目はそれを見た瞬間、瞬き一つ出来なくなって――。
「…………うっ……」
だって、飛び散った血と肉片、その中心に在るモノは――。
「……う……ぁぁ……」
まるで子供に嬲り殺された昆虫のように。
四肢を千切られ、胴を捻り潰され、首を刎ねられ、爆ぜたように内容物を辺り一面に吐き出したナニカ。
損壊を極めきった、それはもう人体と表現できるかどうかも怪しい。
おおよそ、人の死に方とは思えない死を迎えた少女の亡骸。
「……せ……せ……ぱ……うっ……ぷっ……」
舌がもつれました。
凄まじい嘔吐感によって、急激にせり上がってきた胃液。
咄嗟に口を塞いだ手にあびせかかり、指の間からぽたぽた、床へとこぼれ落ちていきます。
――嫌だ。
心身はハッキリと拒絶を示していたのに。
――見たくない。
なのに足だけは勝手に、一歩前へと。
そこに、踏み入れました。
――今すぐここから逃げ出したい。
一歩、一歩、そこへと近づいて。
その一歩ごとに、
――ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクンと。
心臓の鼓動も速度を上げていきました。
「せ……せん…………せん……ぱ……」
その死体は、ほぼ全身が真っ赤に染まりきっていました。
上半身と下半身が分かたれたまま打ち捨てられているので。
ハッキリとした背格好なんて、もう誰にも分らないと思うっす。
顔にもなぜかタオルが掛けられていて、人相は知れません。
「……せ……ん……ぱ……ぁ……っ」
けれども、床に肝を溢れさせた上半身に残る、あの制服は間違いなく。
私と同じ鶴賀学園の――。
「…………ぁ……ぁ……ぁ……」
――嫌だ。
――やめろ。
――絶対に後悔することになる。
そう、高鳴り続ける心音が告げていました。
わかっているっすよ。わかっては、いたんすよ。
けれども、私は……抗えない。
だって、私はずっとあの人だけを追い求めて、ここまできたんすから。
あの人に会いたい、もう一度会いたい。
それだけが、私の望みだったのです。
だから今、後悔するって分りきっていたのに。
衝動に抗う事も出来ず、血溜まりの中心に辿り着いてしまいました。
矛盾……してるっす。こんなの。
でも私はもう、心の中がぐちゃぐちゃで。
自分が何を考えているのかも、分らなくなっていました。
「せん……ぱい……」
その隣にストンと膝をついて、ようやく震えた声が意味を成したっす。
床に転がっている生首。
そこに掛けられたタオルを、ゆっくりと取り払ったとき。
いつかの記憶が、私の脳裏に去来していました。
『先輩。私が見えるっすか?』
『ああ、見える』
私がずっと探し、求め続けていた人、先輩は……。
その瞳を、彼女が死の間際に感じたであろう、痛みと恐怖と哀しみと絶望に塗りつぶされたまま――。
「………………」
今はもう、何も見てはいませんでした。
「―――――――――――――――――――――――――――ぁ」
ぱりん、と。
私は白滅する視界の中で。
小さな音を聞きました。
それはきっと、心の奥底で大事なものが砕け散る音っす。
先輩と過ごした記憶。
楽しかった事、嬉しかった事、色んな思い出。
それら全てが目の前の、底なしの空洞のような先輩の両目に、上書きされていくようでした。
きっと、私が叫び声一つ上げなかったのは、目前の光景があまりに鮮烈過ぎたからだと思うっす。
私にとって一番大切な人が。この上なく残酷に、どうしようもなく徹底的に破壊されている光景を前にして。
言葉なんて、失くしてしまったように……。
そう、言葉になんか……できないっすよ。
この瞬間、私の胸に灯った感情の炎を、いったいどんな言葉を使って表現したらいいのか。
私の目の前に在るのは、私が何よりも求めていたヒトのはずで。
だけど……。なのに。絶対に見たくなかった、モノでもありました。
変っす、ね。
せっかく、せっかく……もう一度先輩に会えたのに……会えたのに……。
こんな、こ、ん……な、こんなにも、私は……。
胸の炎はどんどん広がって、私の全身を燃やし尽くします。
目の前の先輩のように、私の身体は今にもバラバラに弾けてしまいそうで。
それを必死につなぎ止めるように。
一言も発さないまま、身体を震わせていました。
私の中を駆け巡り続ける炎は、私が今まで感じた事のない感情でした。
怒りとも、憎しみとも、悲しみとも違う感情の波。
いやもしかすると、それら全てが合わさってこの高熱を構成しているのかもしれません。
けれど間違いなく言い切れることは、これが負の感情であると言うこと。
だってこんなにもおぞましい思いを、私は知りません。
こんなにも、熱くて、切なくて、やりきれなくて、そして冷たい。
ああ、もしかすると。
これこそが、あのお兄さんの言っていた――。
『……復讐をしようとは思わないのか』
このままでいいのかと、心のどこかで誰かが問いました。
私にとって唯一の夢を、幸せを、こんなふうに、ゴミのようにぶち壊した人間を、許しておけるのか。
それをやった人間の名前と、顔と、そして所業を知った今でも、私はこの感情を邪魔だと言えるのか。
許せるのか、と。
そんなの――許せるわけがないっすよ
許せるわけが……ない。
自分が生きるためだけに殺したのならまだ分る。
でもこれをやった人間は、明らかに楽しんでいた。
嬲って、散々怖がらせて、ありったけの痛みを与えて、絶望に落とし込んでから殺した。
私の大切な先輩を、玩具にして、弄んでから叩き壊した。
そして今も、のうのうと生きている。
そんなの、許せない。
思い知らせてやりたい。
先輩が受けた痛みを、恐怖を、絶望を万倍にして返してやりたい。
私から先輩を奪った代償を……この手で……。
それは意思じゃなくて、抗いがたい欲望。
醜悪にして甘美な夢。
けど、こんな感情、知りたくもなかったっすよ。
こんな気持ちの悪いものに、私は支配されたくなんかない。
見失いたくない。
私が真に求めるものを、私にただ一つ必要なものを……。
だってわたしには――。
何かを求めるように、先輩に向かって、震える手を伸ばしました。
少しでも、何か残っているものがないかと、期待して。
今はだた、先輩に触れたくて。
でも徹底的に壊された先輩の、どこに触れたらいいのか分らなくなって。
一瞬だけ迷った挙句に、先輩の頬と手の甲へと、私は手を重ねました。
けれども、当然のことながら、死後数時間経過した先輩の身体はもう随分と冷え切っていて。
あの日、始めてあった日に、私に触れてくれた先輩の温もりは残っていませんでした。
――ねえ、先輩。
私はたった一人に見てもらえていれば、それでよかったんすよ。
他の誰でもない、ただ一人。
先輩に見て貰えてさえいれば、それだけで私は幸せでした。
ずっと、わたしは満たされていたんすよ。
『私は君が欲しい!』
それは忘れられない言葉。私の宝物。
あの日、私は先輩と出会って。
どこにも存在しないはずの私、ここにいないはずの私を……ただ一人、先輩は必要としてくれました。
世界のどこにも存在しなかった私を、先輩は見つけ出して、拾い上げてくれたんすから。
だから私は先輩の傍で、先輩の為に頑張ろうって決めたんすよ。
それを、私の夢にしたんすよ。
「私は……先輩が大好きでした」
それは今までずっと、私が思っていたことっす。
別に隠していたわけでもなくて、言う必要すらないことで。
でも今は、伝えたくて。
でも今はもう、私の言葉が先輩に届くことはありえません。
「先輩、これで終わりじゃないっすよね?」
諦めるなんて、無理っすよ。
だって、こんな別れ方なんて。これが終わりだなんて。
そんなの悲し過ぎるじゃないっすか。
哀しすぎて、やりきれないじゃないっすか。
「これで終わりなんて……そんなの、私には認められないっすよ……。我慢できないっすよ……」
ねえ、どうして?
どうしてこんな事になってしまったんすか?
こんなの、間違ってるっすよ。
先輩はこんなふうに殺されていい人じゃなかった。
こんな残虐に、訳のわからない狂人の怪物に嬲り殺される道理なんて、どこにもなかった筈なのに――。
いつまで、私はそうしていたのでしょう。
長い間、先輩に触れ続けて。
私はいまこんなにも、先輩の近くに居るのに……。
どうしようもなく、私は『孤独』でした。
ここに、先輩は居ない。
かつて先輩だった、私の夢の残骸があるだけ。
先輩はもう、どこにも存在しない。
だから――。
「私はここにいない」
胸の中で燃え続ける感情の炎に相反し。
それはとてもとても冷たい声でした。
発せられた言葉は、まるで祝詞のように、室内に響いて。
「私はどこにも存在しない」
不思議な感覚でした。
私の胸の中で灼熱の感情が燃える程に、私の心は冷たく硬く尖って、凪いでいくのです。
まるで私の内側と外側が断絶していくようでした。
「先輩を取り戻す為なら」
私の中にあった筈の迷いも、ご都合主義への僅かな期待も、ふと気が付けば全て消えうせていました。
ただ、求める物が明瞭となり。
だからコレはきっと、儀式の様なもの。
何かを捨てて、何かを得るために。
そう、それが私にとって、唯一にして最大の武器ならば――。
「私は『孤独』でもかまわない」
その起源とやらを受け入れよう。
「私は……一人でいい……」
もう一度、先輩に会うまでは。
余計なモノなんて要らない。
『手を……繋ごう』
『むぅ、しょうがないっすね……』
――いらない。
『孤独なんかじゃないよ。こんなに近くに友達がいるんだから』
『たはは、なんか照れるっすね』
――これも、いらない。
『いや、桃子は俺の傍に居てくれなければ困る。』
『な、な、な、な、なにを言ってるっすか!?』
――こんなものは全部、いらない。
「私は、先輩が欲しい……!」
求めるものは、最初からそれだけっすよ。
TRIGGER 5:『アウト サイド アイズ』
「…………」
秋山澪の警戒心は最高潮に達していた。
階段を慎重に上りきり、長い黒髪をフラリと宙に揺らし、ゆっくりと廊下を覗き込む。
「……見えますか?」
『ああ、お前の姿はこちらから確認できる。そっちはどうだ?』
「突き当たりに人影が見えますけど……手を上げてみてください」
『慎重なのは良いが、あまり緊張しすぎるのはどうかとおもうぞ……これでいいか?』
廊下の向こうに見える長身の影が片手を上げる光景を見、ようやく安堵のため息をついて、歩き出した。
『これ以降、俺達は常に通信した状態で桃子の捜索にあたる。
俺はこちら側から教室を見回っていくから、お前はそちら側から順に教室の状況を確認し、
桃子を発見できたか出来なかったかに関わらず、逐一俺に報告しろ。
最悪の状況に直面した場合はすぐさま互いに危険を知らせて撤退に移るぞ。少しの異変も見逃すな』
「了解」
会話が終われども通信は切らない、耳に小さくルルーシュの息遣いを聞きつつ。
澪はミニミ軽機関銃を前方へと構えながら、木製の床を踏み進んだ。
正に臨戦態勢と言った様相である。
一番手前の教室のドアを開き、内部へと銃口を突っ込む。
「一つ目、異常なし」
誰も居ない事を確認し、ルルーシュに報告したときにはもう、腕に軽い痺れが走っていた。
(やっぱり重い……)
軽機関銃の撃ち方については、渡された際に一応聞いているものの、様になっているとは到底言いがたい。
それどころか、腕力がじりじりと重量に負けて、情けない状態になっている。
つい下がりそうになる銃口をうんしょと上げながら、澪は二つ目の教室のドアを開いた。
「異常なし」
そもそも、少女の腕には不釣合いな武器である。
無装填状態でさえ約六キロの重みが在る軽機関銃。
背に抱えるだけでもバテていたのに、それを構えながら歩くとなれば苦労は更に倍増しだ。
時間が経つにつれて腕の震えは強くなり、銃身はフラフラと纏まらなくなり、これでは精密な射撃など望めまい。
「異常なし」
とはいえ、その火力だけは本物だ。
澪にとって、火器としての真価を発揮する為には三脚をつかった伏せ撃ちを行使するべきなのだが。
すでに銃を抜いている以上、このような狭い空間においてであれば、なお多大な威力を行使できる。
「異常なし」
澪には銃の詳しい扱いなどは良く分らないが、分っていたのだろう。
己が持つ銃の重さ。
そして人の命の軽さというものを。
「…………っ!!?」
だからその時、五つ目の部屋――職員室を覗き込んだ瞬間に感じた死臭に対して。
澪は引き金に指を掛けながら、己から飛び出しそうになった声を何とか抑えた。
そして数歩、後ろへと退いた。
『……? どうかしたのか?』
それが、この場では功を奏したといえよう。
「い……いや、なんでもないです。ちょっと躓いただけですから」
澪ではなく。
このとき澪の袖を引いて、職員室から廊下に飛び出してきた
東横桃子にとって。
「…………なに?」
澪はマイクの集音を下げながら、目の前で唇に人差し指を当てている少女に向かって問うた。
突然消えたと思っていれば、突然現れた彼女はオフレコの会話をご所望という訳である。
「危ないところだったっすね。ここに入るのはあんまりおススメしないっすよ。
まあ、スプラッタ系のホラーが大好きだって言うのなら、どうぞ。入ればいいと思うっすけど……」
澪は怪訝の表情を隠さずに桃子をじっと見つめた。
「ただし、ゲロゲロ吐いちゃっても私は責任なんて取りません」と軽く言う桃子によって職員室の状況は大体理解できた。
いまだに漂ってくる死臭と覗き込んだ際にチラリ見えた血溜まり。
おそらく直視に耐えないほどの惨殺死体が転がっているのだろう。
そして桃子がその部屋から出てきたという事は、室内には死体以外は何もない、敵は居ないということ。
「なん……なの?」
少しきつい口調になっていた感は否めない。
実際、言われるまでもなく職員室の状況など、ある程度分っていたのだ。
桃子の意図は未だ不明。早く本題に入れと目で告げる。
「せっかちっすね」
そう言って肩をすくめた桃子に対して、澪は今の自分が何故これまで緊張しているのか、その理由を理解した。
先程から、強烈な違和感に苛まれている。
目の前に立つ少女に、凄まじいほどの距離を感じるのだ。
元々親しかったわけでもないのだから、ただの錯覚かもしれない。
けれども二人は憂の仲介によって名前で呼び合うようになり、先程は二人で手を繋いで道を進んだ。
あの時感じた距離感にくらべて、今は目の前の少女が彼方の遠くに行ってしまったような。
そんな気がするのだ。
見た目も言動も変わっていないはずなのに、中身だけが何か違うものに変わっているような。
桃子の背後に恐ろしい存在が在るような。
「…………一応、心配してたんだぞ」
澪は怖気を感じながらも、なんとか声を搾り出した。
返されたものは渇いた笑いだった。
くだらない、と一蹴するような。
「ごめんなさい。
通信機を落としていた、ってことにしておいてくださいっす……」
飄々と言う桃子からは、やはり特定の感情の色は伺えない。
澪の目を真っ直ぐに見つめる視線からも同様に。
「では……単刀直入に言います。澪さん。私と手を組む気はないっすか?」
そこでやっと、澪は桃子の真意を察する事が出来た。
この集団はゲームが進むにつれて、仲間割れの危険性が高まってくる。
時に裏切りも是とする集団。
それならば内部に属する者は当然、その裏切りに前もって手を打っておくことだろう。
目の前の桃子が言っている事はつまりそういう事だ。
「…………後で……桃子ちゃんの部屋で詳しい話を聞かせて」
澪は頷かなかったが、その言葉の意味は『了承』と言ってよい。
これは澪にとっても願ってもない話である。
桃子の話に乗る事によって、最低でも桃子の企みの一端を聞く事が出来る。
無論、組むとは言っても澪と桃子とて最終的には敵対する可能性が高いわけだから、桃子の話を鵜呑みにする事は危険である。
だがそれは逆転する理屈でもあり、あくまで二人の立場は対等なのだ。
加えて、澪はこの集団の中では最も新参者だ。
ルルーシュや、変わってしまった憂に関してなど、知らぬ事がたくさん在る。
それを桃子から聞く事が出来れば、集団内でもっと優位な立ち回りが可能となるだろう。
ようは話に乗る代わりに情報を得るという事でもある。
「了解っす。それじゃまた、私の部屋で」
「ああ」
その言葉を最後に、この場において二人の会話は終わった。
澪は桃子より先に、ルルーシュのいる廊下の奥へと歩き始める。
その歩みがなんとなく速まっていることに、特に意図など無い筈なのだが。
本当は、怖かったのかもしれない。
「……いってきます。先輩」
澪には聞こえない声で優しげに呟きながら、カラカラと職員室のドアを閉める桃子。
その、あまりにも玲瓏すぎる横顔が……。
■
三つの人影が夜の学校から吐き出され、ホバーベースへと歩いてく。
「結局、空振りだったか」
帰路にて、ルルーシュはそう呟いた。
探索の成果は結果的に言うと、彼の言葉通りの空振りであった。
自販機はハズレ、有効な戦利品を得る事もできなかった。
ただ一つ収穫らしい収穫と言えば、一階の図書室にて隠し扉を発見したくらいだろうか。
散々調べてみたものの、ホールの扉と同じくどうしても開く事が出来ず、更に今度は開放条件すら記されていなかった。
当てが在るとすれば、置いてきたパソコンによる質問メールぐらいである。
「廃ビルでは成果が上がればいいのだが……な」
そう言ってホバーベースに乗り込もうとしたとき、ルルーシュはふと視線を感じて、もう一度学校を振り返った。
ルルーシュには一瞬、屋上に黒いシルエットが見えた、ような気がした。
そして、ルルーシュはその影に見覚えがあった。
ちら、と横目で桃子と澪を見ると、彼女達はちょうどホバーベースに乗り込んでいくところだった。
やはり屋上を見直しても、やはり何も無い。
ホバーベースに乗り込んでいく彼女達に、ルルーシュも続いた。
だが最後にもう一度だけ、振り返る。
「……錯覚だとは思うが……。一応、記憶に留めておくか……」
帰還したルルーシュを最初に出迎えたのは、
平沢憂のタックルであった。
全力疾走からの当て身。
いや、飛びつきと言うべきか。
憂の全体重がルルーシュの胴に直撃し、にわかによろめく。
本来ならば転んでしまう所だったが、幸い憂の体重がほぼ消えていたおかげで、数歩下がるだけですんでいた。
「っと、とと」
腹の内部に広がっていく不快感を堪えつつ、視線を下ろす。
抱きついたままこちらを見上げる憂と目があった。
なにやらムッとしている様子だった。
「ルルーシュさん、遅いです」
「ああ……すまない。途中で少しトラブルがあってな」
そこで少し桃子を見やる。
佇む桃子に若干の不可解を憶えたが、今は流す。
「とはいえ、すまなかった。一応連絡しておくべきだったな」
実際、少し赤くはれた憂の目を見、ルルーシュは失敗したと考えていた。
ここ数時間で憂の精神状況は安定しており、少しくらいなら一人にしても大丈夫だろうと楽観していたのだが……。
帰還と同時に飛びついてきた事も鑑みて、またしても不安定な状態になっていた事は明白。
やはり彼女を単独で行動させるには少し問題があるようだ。
「ふんっ……いいですよ、もう。廃ビルの探索には連れてってくれるんでしょう?」
「もちろん。約束だからな」
一転して、「やったっ」とはしゃぎ始めた憂を、ルルーシュは表面上の笑顔で見つめ続ける。
その内面にある物など決して覗かせる事はない。
だが秋山澪は感情を隠す事に慣れていないのか、表情に露骨なまでの懐疑が浮き出ていた。
そこに罪悪感という不純物をブレンドさせて彼女は目を逸らす。
一方、桃子は澪と同じく憂の様子を見ていたが、その目に感情はなく、ただひたすらに冷ややかな視線を送るのみ。
その様相を見、ルルーシュは感じていた不可解を確信に変えて。
この場はひとまず号令を出す事にした。
「みんな、ひとまずご苦労だった。これから廃ビルへと移動を開始する。
到着まで各自で休息を取っていてくれ。」
TRIGGER 6:『そして深い霧の中へと』
――くるくるぱしっ。
軽快な音が鳴る。
東横桃子は自分にあてがわれた部屋の中で、ベットに腰掛けながら、秋山澪を待っていた。
一応、考えはある。
これから先どのようにしてに生きるのか、生き残るのか。
自分なりの考えはちゃんとある。
けれども桃子には分っていた。
こと知略や戦略において、あの男を上回る事など不可能である、と
これまで桃子はルルーシュの隣でルルーシュの手際を見ていただけに。
正面きっての殺し合いなら兎も角、知能戦、裏のかきあいでルルーシュに敵うことはない。
と、考えていた。
おそらく、今練っている策戦も、既に察知されている可能性が高い。
澪と組んだ事までも悟られている、と考えて動いたほうがいいだろう。
ならば――。
「やっぱり、これしかないっすかね……」
――くるくるぱしっ。
もう一度、軽快な音が桃子の手の中で弾けた。
メモリ大のキーを、付属の紐に指を掛けて廻している。
くるくると廻して、ぱしっとキャッチ。
ソレに目を落とす。
それは桃子にとっての最後の支給品。
桃子はそれを今まで誰にも見せた事はなかった。
ルルーシュにも、憂にも、澪にも。
それがここに存在することは桃子だけが知っていた。
最初はそれが何だか分らなかったのだが。
知れた今となっては虎の子の最終兵器。
これこそが彼女にとっての奥の手だ
既知の概念で上を行かれる相手には未知で攻めるしかあるまい。
ルルーシュの攻略はルルーシュが知らない要因を持って行なう。
よって、おそらく活路を開くとすれば、これであろうと桃子は思っていたのだ。
とはいえ、予想外の事態も当然ありえる。
例えば、それすらも読まれていたり……。
それすら超越した事態の前に、集団そのものが瓦解したり……。
「……上等っすよ」
桃子は含み笑って呟いた。
外の敵も、内の敵も、尽く欺いてやろう、と。
このバトルロワイアルで、盛大な独壇場を演じて見せよう、と。
あの職員室で、とてもとても辛いものを見て以降、驚くほど自信に満ち溢れている。
驚くほど、心が冷たく硬化している。
大切なモノを失って、代わりにとても強い意志を手に入れた。
今の自分はどこにも存在しない、という確信と。
何千何万の命よりも自分にとっては、先輩の命一つが何より重いのだと言う心の在り方。
もう覚悟は決めた。
人を殺す覚悟。仲間すら殺す覚悟。みんな殺す覚悟。
そして、一人だけで生き残る覚悟。
全てここに在る。
ならば、己は誰にも負けない。
そう確信していた。
――こんこん。
軽快なノック音が鳴る。
ようやく、客人が来たようだ。
TRIGGER 0:『ゼロ』
「……すぅ……すぅ……」
「眠ったか」
案の定。
憂だけは自室に戻るとは言わなかった。
ならば秋山澪か桃子の部屋に行かせるという考えも会ったが……。
おそらく、いま憂を向かわせればややこしい話になるだろう。
よって、この操縦席に居させたわけだが。
「…………ふふふっ。あららぎさーん、逃がしませんよ~。むにゃむにゃ」
バンドがどうだの。
その
阿良々木暦をぶち殺す!だのとしゃべりまくった挙句に。
彼女はソファで爆睡と相成ったわけだ。
「やれやれ。そんな調子で廃ビルの探索に参加できるのか?」
髪を下ろした憂の寝顔は、見れば見るほど
平沢唯に似ていた。
こうして見ている限りでは、あの天然ボケ少女となんら変わらない。
というか、出会った頃はもっとしっかりしていた筈なのに……。
最近の言動は少し姉に近いものが在るように感じる。
眠る憂に毛布を掛けてから、俺はソファを離れ。
操縦席でディパックを取り出した。
「さて、そろそろか……」
どうやら、桃子も澪も仲間内と戦う為の準備を開始したようだ。
初期の頃から予想済みだったとはいえ、これ以降は仲間内にも警戒が必要になる。
駒が扱いにくくなってくる頃合だ。
だが問題は無い。切り捨てるには……脅威にはまだ遠い。
向こうにとって俺が利用対象である間は、俺にとってもあいつ等は利用対象だ。
それまではせいぜい手を取り合って共に行こうじゃあないか、例え背中に殺意を隠しながらだとしてもな。
「…………ふっ。一度死んだところで、こんなものか」
俺は何も変わりはしない。
操縦席に腰掛けて、空を仰ぐ。
別に何一つ心が痛む事はない。
こうなっていく事は最初からわかっていた事だし、化かし合いなどとっくに慣れきっている。
どちらかと言うと、用意周到に動く桃子と澪よりも、
疑いも策謀も起こさない憂の方が、まだ見ていて心に引っかかりを覚えるくらいだ。
だが、この信頼を俺は利用して犠牲にする。
それにすら俺は慣れてしまっている。
裏切る事も、裏切られる事も、殺す事も、殺される事さえも。
俺には出来てしまうだろう。
俺を信じてこんこんと眠る少女ですら、必要とあれば使い潰すことも辞さない覚悟だ。
だが、せめてこれだけは真実として誓う。
「無駄にはしない」
俺はこれまでも、そしてこれからも、周囲を欺き利用し切り捨てる。
だがその全てを無駄にはしない。
幾つもの犠牲の上に、俺はなんとしてもスザクを生還させ。
それが終われば後は俺の命など度外視して、この世界を破滅させてみせる。
だから決して無駄ではない。
俺はすべてに嘘をついて。
すべてを裏切って。
世界を壊した。
そして、すべてを引き換えに、世界を造った。
代償として、俺の命すら支払ってまで。
だが、それでいいと思ったのだ。
俺はその先の明日を望んだから。
俺の終わりに、世界が始まるならそれでいいと思った。
だから。
その、終わりに。
こんなふざけた茶番で水を差してくれた連中を、俺は絶対に許しはしない。
「もう一度、壊してやろう」
これを盗み聞いている者共に告げる。
死刑宣告だ。
俺はもう一度裏切ろう、全てを。
もう一度嘘をつこう、全てに。
必ず叩き壊してやろう、俺をここに呼び出した者共のチンケな思惑など。
この俺が、全て。叩き潰す。
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
それをこれから、お前達に教えてやる。
【E-2/都市部(ホバーベース内)/一日目/真夜中】
【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】
[状態]:疲労(小)、右腕の骨折
[服装]:アッシュフォード学園男子制服@コードギアス
[装備]:ニードルガン@コードギアス、ククリナイフ@現実、イヤホン@現地制作、
[道具]:基本支給品一式、3500万ペリカ、盗聴機×7、発信機×5@現地制作、通信機×5@コードギアス、首輪×3(
キャスター・ヴァン・
張五飛)
単三電池×大量@現実、パソコン、USBメモリ(会場地図)@現実(現地調達)、USBメモリ(ダモクレス設計図)@現実(現地調達)
荒耶宗蓮の工房から回収した不明品多数、蒼崎橙子の瓶詰め生首@空の境界、和泉守兼定@現実、バトルロワイアル観光ガイド
鏡×大量、消化器、ロープ、不明支給品(0~1)
[思考]
基本:
枢木スザクは何としても生還させる。
1:廃ビルの施設を調査する。
2:メールの返信がないかを確認する。
3:第四回放送後、黒の騎士団の機動兵器を上位機体に乗り換えさせる。
4:デュオと式を上手く利用する。
5:殺しも厭わない。桃子、憂、スザク、
C.C.、ユフィ、澪以外は敵=駒。利用できる物は利用する。
6:阿良々木暦を排除したい。または(ギアスで)懐柔したい。
7:スザク、C.C.、ユフィと合流したいが、C.C.、ユフィは参戦時系列の考察により、相応の警戒を持って接する。
8:C.C.と合流出来たら遺跡(思考エレベーター)を調べたい。
9:象の像は慎重に調べる。
10:
ライダー、
織田信長、浅上藤乃、
一方通行を警戒。
11:
両儀式を警戒。荒耶宗蓮の工房から回収した品を見せる?式に既視感?
12:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。
13:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する?
14:刹那と本田忠勝の想いを受け継ぐ。
[備考]
※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。
デュオとの情報交換から、『異なる時間平面』についての考察を確定させました。
※桃子から咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。
※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
※トランザムバーストの影響を受け、刹那・本田忠勝・
バーサーカーの戦い、及びその記憶と想いを呼び覚ましました。
(どこまで記憶の影響を受けたかは後述の書き手氏にお任せします。 ただし、何か特殊な力に目覚める、イノベイターに覚醒する等は一切ありません)
※発信機により東横桃子と平沢憂、秋山澪の位置を把握出来ています。
※式、デュオ、五飛と情報交換をしました。3人に阿良々木暦は殺し合いに乗っていると吹き込みました。
※ダモクレスが会場内にある可能性を危惧しています。また主催内に自分達を援護する工作員の存在を考えています。
※盗聴器を一つ、E-2の橋に仕掛けました。
※パソコンで、メールソフト、バトルロワイアルサポート窓口の利用が可能になりました。
※揚陸艇は船着場に繋留したままです。(燃料…残り7キロ分)
※【象の像】で警備ロボットを一台購入しました。
【東横桃子@咲-Saki-】
[状態]:疲労(小)
[服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)
[装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備30発)@現実、双眼鏡@現実(現地調達)
[道具]:デイパック、基本支給品×2(-水1本)、シティサイクル(自転車)@現実、蒲原智美のワゴン車@咲-Saki-(現地調達)
小型ビームサイズ@オリジナル(現地調達) 、七天七刀@とある魔術の禁書目録、発信機@現地制作、通信機×2@コードギアス
死亡者・おくりびと表示端末、【第1回放送までのおくりびと】のメモ、キャンプ用の折り畳み椅子@現実、“狐”の面@現実、?????の起動キー@コードギアス
[思考]
基本:
加治木ゆみを蘇生させる。
1:ひとまず澪と内密に組む。今後の方針について話し合う。
2:ルルーシュを利用し(利用され)、優勝する。
3:もう、人を殺すことを厭わない。
4:先輩が好きだ。それだけは譲らない。
5:そろそろルルーシュには消えてもらう。そのためにまずはルルーシュの能力を知りたい。
6:最終的に仲間を殺す事にも既に迷いはない。
7:ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。
8:ライダー、織田信長、
浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。
9:浅上藤乃を許す事は出来ない。
[備考]
※参戦時期はアニメ最終話終了後。
※
カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
※自分の起源を知りました。起源は『孤独』。
※
ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。
※闘技場での
伊達政宗達やバーサーカーの戦いの顛末を見ました。
※【A-7】での爆発に気付きました。
【秋山澪@けいおん!】
[状態]:両頬に刀傷
[服装]:龍門渕家のメイド服@咲-Saki-
[装備]:
田井中律のドラムスティック、影絵の魔物@空の境界、ミニミ軽機関銃(183/
200)@現実
[道具]:基本支給品一式×3、
千石撫子の支給品0~1個(確認済み)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん!
下着とシャツと濡れた制服、法の書@とある魔術の禁書目録、モンキーレンチ@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1
桜が丘高校軽音楽部のアルバム@けいおん!、軽音楽部のティーセット、発信機@現地制作、通信機@コードギアス
ジャンケンカード×5(グーチョキパー混合)、ナイフ、一億ペリカの引換券@オリジナル×2、中務正宗@現実、ランタン@現実
[思考]
基本:もう一度、軽音部の皆と会うために全力で戦う。
1:ひとまず桃子と内密に組む。今後の方針について話し合う。ルルーシュと憂についての情報を聞き出す。
2:この集団を利用し、目的を果たす。
3:軽音部全員を救う方法を探し、見つけ次第実行する。 手段を選ぶつもりはない。
4:サザーランドを乗りこなせるようにする。
5:式とのコネクションは秘密にしておく。
6:憂の精神状態に相当の疑念。
7:一方通行、ライダーを警戒。ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。
8:伊達政宗のおくりびとが
福路美穂子か。
9:
正義の味方なんていない……。
10:私は間違ってない……よな?
[備考]
※本編9話『新入部員!』以降の参加です。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※ブラッドチップ(低スペック)の影響によって己の起源を自覚しました。起源は『畏怖』と『逃避』の二つ。
※黒の騎士団全員の情報を得ました。また、ルルーシュたちの作戦を把握しました。
【平沢憂@けいおん!】
[状態]:拳に傷、重みを消失
[服装]:ゴスロリ風衣装@さわ子のコスプレセット
[装備]:ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night+おもし蟹@化物語、拳の包帯
S&W M10 “ミリタリー&ポリス”(6/6)、 発信機@現地制作、通信機@コードギアス、遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×7個(in腰巾着)
[道具]:基本支給品一式、CDプレイヤー型受信端末、リモコン、日記(羽ペン付き)@現実、カメオ@ガン×ソード
皇帝ルルーシュのマント、洗濯紐包帯と消毒液@逆境無頼カイジ、阿良々木暦のMTB@化物語、“泥眼”の面@現実
鉈@現実、燭台切光忠@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1、38spl弾×46、さわ子のコスプレセット@けいおん!
[思考]
基本:ルルーシュとバンドを組みたい。阿良々木さんはもう絶対殺す。
0:一人は嫌だ……。
1:睡眠中。
2:辛いことは考えない、ルルーシュさんを信じる。
3:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。
4:桃子ちゃんは友達。澪さんとバンドが組めて嬉しい。
5:阿良々木さんにサザーランドを見せた後、ブチ殺してお姉ちゃんのギー太を返して貰う。
6:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。ユーフェミアに対しては『日本人』とは名乗らないようにする。
7:梓を殺した荒耶宗蓮への憎悪。
8:思いを捨てた事への無自覚な後悔。
9:お姉ちゃんは私の――。
10:死にたくないから、私は……?
[備考]
※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。
※
中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。
※第2回放送をほとんど把握していません。
※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。
【(腹)黒の騎士団の作戦】
1:戦力増強のため、超人レベルか達人レベルの戦力を有する対主催派集団に入り込む。または作り出す。
2:ルルーシュと憂と澪は無害を装い。桃子はステルス状態で同行。
3:内側からギアス等で集団を都合よく操る。策を弄する際の連絡役は桃子。万が一の不意打ち役も桃子。
4:出会う参加者に阿良々木暦の悪評を伝える。
5:邪魔になる人物や
戦場ヶ原ひたぎは排除するか、ルルーシュが懐柔。
6:桃子は集団内の人間をよく観察する。
7:集団内に殺し合いに乗った人間が居たら、懐柔するか排除する。
8:阿良々木暦に遭遇した場合は混乱に乗じて排除するか、ルルーシュが懐柔。
9:戦力にならない集団とは阿良々木暦の悪評だけ伝えて分かれるか、そもそも関わらない。
10:『おくりびと』は見られないようにする。
【ホバーベースについて】
現在はE-2にて廃ビルに向かって北上しています。
※下記の道具の入ったデイパックが、ルルーシュの部屋に置かれています。
基本支給品一式、歩く教会@とある魔術の禁書目録、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード
モデルガン@現実、ミサイル×2発@コードギアス、“夜叉”の面@現実、揚陸艇のミサイル発射管2発×1機
ジャージ(上下黒)、皇帝ルルーシュの衣装(マント無し)@コードギアス、ゼロの仮面とマント@コードギアス、
カセットコンロ、 混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、医薬品・食料品・雑貨など多数@現実
※下記の道具の入ったデイパックが、澪の部屋に置かれています。
基本支給品一式×6、ゼロの剣@コードギアス、ゼロの仮面@コードギアス、果物ナイフ@現実(現地調達)、ジャンケンカード×5(グーチョキパー混合)
ファサリナの三節棍@ガン×ソード、刀身が折れた雷切 @現実、遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×3個、薔薇の入浴剤@現実
桜が丘高校女子制服(憂のもの)@けいおん!、メイド服@けいおん! 、ポンチョのようなマント@オリジナル(現地調達)
桃太郎の絵本@とある魔術の禁書目録、2ぶんの1かいしんだねこ@咲-Saki-、シアン化カリウム入りスティックシュガー×5
※冷蔵庫内に大量の食糧が入っています。
※下記の機動兵器が格納されています。
[平沢憂用]:RPI-13サザーランド
スラッシュハーケン、アサルトライフル、メーザーバイブレーションソード
[秋山澪用]:RPI-13サザーランド
スラッシュハーケン、スタントンファ、大型キャノン
[デュオ・マックスウェル用]:OZ-06MS リーオー
ビームサーベル(リーオー用)×2、シールド(リーオー用)、ビームライフル(リーオー用)
※警備ロボットが一台、ホバーベース内を巡回しています。警備ロボットの詳細については後続の書き手氏にお任せします。
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最終更新:2010年08月12日 21:57