理由 ◆BXnAdYmV9c
空が赤く光っていた。
安藤が立つ高台から南、ビルの合間から見えるそれは明らかに何かが燃えている事を表している。
「もう、始まってるのかよ……!」
そう、あれは自然に、無意味に起こった爆発事故ではない。
あそこには爆発を起こした者、起こさせた者、巻き込まれた者が居るのだろう。
残酷で悪趣味な生存競争、バトルロワイアルはすでに始まっている。
モニターの向こうで無残に首を吹き飛ばされた少女のように。
あるいは安藤の目の前で漆黒の海原に消えた彼のように。
あの場所で今まさに、命が散ろうとしているのかもしれない。
「駄目だ……そんなの、ゆるしちゃ駄目なんだ!」
殺さなきゃ殺される。
そんな疑心暗鬼に囚われて、互いに傷つけ合い、殺し合う。
(それじゃあ、奴等の……主催者の思う壺なのに)
今、必要なのは互いに武器を向け合う事じゃない。
互いに会話し理解しあう事。
手を取り合い助け合う事。
あの名前も知らないカギ爪の人が、身を持って示したように!
「頼む、生きててくれっ……!」
デイバッグから取り出したマウンテンバイクにまたがり、重力に身を任せ一気に坂を下る。
幸いさっき支給品を見てみた時に、包帯などが入っている事は確認した。
もし怪我人が居たとしても簡単な治療、応急処置くらいならできる。
だから、安藤は急ぐ。
取りこぼさないために急ぐ。
いるかどうかもわからない誰かを救うために。
そこに居るだろう誰かと会話するために。
そして、この悪夢を終わらせるために。
【F-6/道/1日目/深夜】
【
安藤守@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】
[状態]:健康 覚悟完了
[装備]:カメオ@ガン×ソード、
阿良々木暦のMTB@化物語
[道具]:デイパック、基本支給品(パンが1つだけ微妙に欠けている)×2、
確認済み支給品0~3、手紙×3、遺書、カギ爪@ガン×ソード、
包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor
[思考]
基本:仲間を集めてゲームからの脱出。
1:爆発の起こった現場に行き、怪我人がいるなら治療する
2:カイジと合流。その際きちんと謝罪して、協力を要請。
3:可能であれば手紙の相手を探して渡す。
4:見知らぬ相手と会ったらまず会話。その後は状況によって判断。
[備考]
※参戦時期はエスポワール号下船後です。
※手紙の相手と
カギ爪の男の関係は知りません。
【阿良々木暦のMTB@化物語】
阿良々木暦の愛用していたマウンテンバイク。
通学時ではなく主に遊びに行く時などに使用していた物。
最終的にレイニーデビルの手によって大破、電柱に突き刺さった。
【包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】
カイジが耳と指の止血に使った物。ただの包帯。
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最終更新:2010年01月23日 00:04