殺し合いに吹く熱風――――アクセラレータ ◆1sC7CjNPu2



 一方通行は裸に毛布一枚だけを巻きつけ、焚火に当たっていた。
 場所はC-7エリアの北にあった小さな漁師小屋だと、目を覚ました時にゼクスから聞いている。
 毛布は漁師小屋にあったもので、湿った服は水を絞って小屋の所々に適当に引っかけておいた。

――運が良かったァ、て言うのかねェ。

 一方通行の焚火を挟んだ対面に、ゼクスも同じように裸になり暖を取っている。
 唯一違う点としては、毛布の変わりに元々来ていた上着を羽織っているところか。

――こンな時、どうすりャいんだっけェ?

 普通なら礼を言うのが筋なのだろう。
 しかし、一方通行にとって助けてもらうなんてことは初めてか――ひょっとしたら、久しぶりのことだ。
 さらに言えば、こうして冷えた身体を温めるように介抱までしてくれている。
 無論全てが善意ではなく打算もあるのだろうが、それにしては少々サービスが行き過ぎているように思えた。

――待て待て、どう礼を言えばいいのか分からなくて悩むなンて思春期のガキかよ俺はァ。

 一方通行はとりあえず、礼について考えるのを止める。
 そもそも助けて欲しいなどと言った覚えはないし、礼も既に缶コーヒーで手を打った。
 どちらにしろ救助された時に聞いた話からこれっきりのつき合いだし、別にいいだろうと結論を出す。


 そして、先ほどから始まっていた情報交換に割いていた意識を戻した。


「超能力者を有する、学園都市か……悪いが聞いたことがない」
「こっちも人型起動兵器なんて知らねェ、てーか巨大ロボットなんてフィクションどころかファンタジーの領域だぜ」

 学園都市は一方通行の知るところ、日本の中でも特異過ぎる街だ。
 能力者だけでなく、戦闘機や潜水艦を所有するぶッ飛んだ街である。
 実際に学園の外にどのように伝わっているかは知らないが、それでもまったく知らないというのは不自然だ。
 そして一方通行はゼクスの話す人型機動兵器について、見たことも聞いたこともない。

「なるほど、『元の世界への帰還』か。 魔法など眉唾ものだと考えていたが、これは信じざる終えないか」
「あン、まほー?」
「開会式とやらで主催が言っていたことだが……まさか、聞いていなかったのか?」

 言われてみて、一方通行は思い返す。
 そういえば、『魔法』という単語を聞いたような気がしなくもない。
 なるほど、魔法か。瀕死の一方通行を治療したのがその魔法だと思えば、ゼクスの言う通りあながち嘘とは言えまい。
 何故あの時よく聞いていなかったのかと一方通行は考え――思い出し、苛立った表情を浮かべた。

「生憎あン時は混乱しててな、全部は聞いてねェよ」
「……そうか」

 一方通行の表情から何か察したのか、ゼクスもそれ以上は追求しなかった。
 少しの間、パチパチと薪が燃える音だけが漁師小屋に響く。
 ――そして、二人が沈黙して1分ほど経過した辺りで、急に部屋の雰囲気が変わった。 

「少し明るくなったようだが?」
「そォだな……たった今ちょうど俺の能力が使えなくなったからなァ」

 一方通行は、暖を取った時から「反射」を使っていた。
 生乾きの服など御免だったため、焚火から放散される熱を反射し、服の乾燥に利用していたのだ。
 そして能力の使用から十数分が経過した瞬間、初っ端に主催に喧嘩を売った時のように能力がロストした。

「君が能力を使用してから、今は15分が経過している」
「空で高みの見物してやがったクソ野郎どもに一発撃ち込んでやった時は、1分ぐらいしか持たなかったがなァ」
「単純に考えるなら、能力の強さで使用時間が変わっていると考えるべきか」

 つまり能力というエンジンを回すためのバッテリーが15分あり、エンジンをフル回転させるとバッテリーは1分も持たない。
 どういう理屈だか分からないが、一方通行の能力にはそんな訳の分からない制限が掛けられれいるというころだ。
 さらにゼクスによると、一方通行を助けた時に首輪の裏から赤い光が漏れており、一時間が経過してから今度は碧色の光に変わったという。
 そして今、一方通行の首元から漏れている光は――赤。
 グリーンが能力を使用できる状態で、赤が能力を使用できない状態だと見るべきだろう。

――まとめると、俺が能力を行使できるのはたった15分。それも全力を出し過ぎると1分も持たねェ。
――そんでタイムオーバーになると、たぶん一時間は能力が使えなくなる。
――首輪はご丁寧なことに、能力が使える時間と使えない時間を教えるためかァ?

 俺は家電かゲーム機器かと呟き、すぐにに自分が現在バトルロワイアルというゲームの駒だと気がついた。
 ふつふつと、一方通行に殺意が蘇ってくる。

――てめェの都合で呼び出しておいて。
――逆らわれたら怖いからって首輪まで付けられて。
――それで黙ってホイホイ従うと思ってンのかよォ、ああァ!

 殺意の一方で、一方通行は冷静に状況を分析していた。
 事実として、能力は制限されている。
 最初の『奇襲』こそ上手く行ったが、次は確実に警戒されているだろう。
 それに能力の制限が主催側で調節できるとしたら、最悪の時間制限に関係なく能力が封殺される可能性もある。

――待てよ、そう考えると『あの時』はあっちから能力を完全に制限してきたのかァ?

 上空にある飛行船に攻撃を加えてあと、急激に能力が使用不可能となったことを思い出す。
 ひょっとしたら、あの現象は主催者が慌てて一方通行の反撃を押さえようとした結果かもしれない。

――となると、今度はアレに気付かれないように、一撃で沈めなりャいい訳だ。

 それは困難だと、一方通行は分かっていた。
 主催とて馬鹿ではあるまい。
 今度は一方通行に補足されないように対策を立てるだろうし、何より一方通行の動向により注意するだろう。
 また流石に二度目の反逆に、主催側が何の手出しもしてこないとは思えない。
 一方通行の首が飛ぶ可能性は、非常に高いだろう。

 だが、決して――不可能ではない。

――あっちの最初の攻撃から俺が「反射」するまでに、一気に制限を絞めたってンなら。
――首輪の制御を行ってンのはあの観客席だ。

 一方通行の能力は、間違いなく主催側に把握されている。
 だが攻撃された飛行船は、一方通行に対してビームで牽制を行った。
 それはつまり、一方通行にビームが「反射」されないという確信を持っていたことに違いない。

――ビームはこっちが攻撃してから、速攻で撃ってきやがった。
――つまり、本部なりなんなりに連絡を取ることなくこっちの制限を絞めやがった。

 もしも飛行船以外のところで制限を取り締まっているなら、もう少しタイムラグがあるはずだ。
 故に――飛行船さえ落とせば、制限は消失する。
 流石に、首輪の爆破機構までどうにかなるとは思えない。
 だが能力が解放されれば、一方通行にとってそれからはどうにでもなる。 
 一撃。
 主催が一方通行の能力をさらに制限するか、首輪を爆破する前に。
 飛行船をぶっ壊すことが出来れば、全てに方がつく。


「……一方通行、君はこれからどう動くつもりだ」


 不意に、それまで黙っていたゼクスが一方通行に問う。
 それに対し、一方通行の答えは決まっていた。

「決まってンだろ、このふざけた殺し合いをぶっ潰す」
「何故だ」
「はァ?」

 間髪入れずに聞き返してくるゼクスに、一方通行はガンをつける。
 理由など言わなくても分かるだろう、そんな視線だ。
 だがゼクスは怯みもせず、真っ向から一方通行と目を合わせる。

「君が主催に歯を剥くのは、単なる正義感からではあるまい」

――そりャそうだ、こンな外道にそんなものが残っていたら笑い話だ

「そして単純な反発でもないし、ましてや復讐でもない」

――そりャ、そうだ。 俺はただ、尋常じゃなくムカついたんだ。
――こんな外道でも、誰かを助けられるかもしれない。
――そんなちっぽけな誇りを傷つけられたようで。

「それなのに、何故そこまで死に急ぐ」

 何かに気圧され、一方通行はゼクスから目を逸らす。
 一方通行は主催への反攻作戦を口に出してはいない、だからゼクスの質問を聞き流し気のせいだと言えばいい。
 しかし――死に急ぐという言葉が、何故か耳に残っていた。

「俺はァ……」

 言われて見れば、確かに無茶無謀な作戦だ。
 そもそも作戦と言えるかも怪しい。
 一方通行が考えていることは、全てが推測だ。
 確定的な裏付けなどまったくない、綱渡りのようなもの。

「でも、だってよォ」

 まるで子供みたいだと自分を自嘲し――ふと、思い出した。
 小さく図々しく、生意気なガキのことを。
 一方通行の小さな誇りは、どうして生れたのかを。

「……ああ、そうだ――」

 そうだ、必死にこのバトルロワイアルに逆らっているのは何のため――いや、『誰』のためだ?



「俺は、守りてェンだ」



 一方通行は、小さな少女に認めてもらったのだ。
 『絶対』でも『最強』でもない、ただ一人の人間として。
 それは、一方通行が変わった瞬間だった。

「いけ好かねぇ主催者って奴には、ちっぽけな誇りを傷つけらたけどよォ」

 そして、一方通行は少女を守ると決めた。
 だから少女に仕込まれたウィルスコードを修正した。
 だから少女のために命を掛けた。

「そンなことどうでもいいんだ、重要なことじゃないンだ」

 そして――まだ一方通行はやり遂げていない。
 少女――打ち止めが、今どこにいるか。確かめなければならねェ。
 最初に目を覚ました時に芳川がどうにかしてくれたとか、そんなことを考えていた場合じゃなかったんだ。




「俺は――真っ先にあのガキを守ろうとしなきャいけなかったんだ」



 ■


――彼は、私と違うのか。

 ゼクス・マーキスは、一方通行の戦う理由が知りたかった。
 一方通行と話す内に、ゼクスには彼がかつて故郷を失い復讐に走った自分と重なったのだ。
 だからこそ彼の本音を聞き出し、ゼクスは自分を恥じた。

――そう、一度目は何も出来ず。
――二度目は間に合わなかった。
――そんな私と違い、彼はまだ一度目すら終わっていない。

 だから、ここまで必死なのだろう。
 今も大切な者を守るために、取りこぼさないために、我武者羅になっている。

――これが、若さか。

 だが、とゼクスは考えを切り替えた。
 必死であると同時に、一方通行は無謀になっている。
 バトルロワイアルの開始と同時に、主催への即座への反逆。
 能力の制限に気付いていなかったとはゆえ、あまりにも後先を考えていない行動だ。

――君を自由に行かせてやりたいとは思う。
――しかし、悪いが私と少し付き合ってもらうぞ。

 ゼクスは一方通行を共助した時、介抱した後は適当に隠れるように告げて置き去りにするつもりだった。
 その時のゼクスは本気でMSが支給されている可能性を考えており、それならば連れて歩くよりは隠れてやり過ごした方が安全だと考えたのだ。
 しかし目を覚ました一方通行により、ゼクスは超能力という異能が参加している事実を知った。

――超能力者に相対するというなら、MSの支給も頷ける話だな。

 実際のところゼクスの誤解だが、一方通行が主催者の物であろう飛行船に攻撃を加えてたという話と、目の当たりにしたビームが誤解を推し進めていた。
 初めて出会った常識外の人間が、一方通行だからこそ起きた誤解であるとも言えなくはない。
 とにかく、ゼクスにとってMSが支給されている可能性は非常に高いものになっていたのだ。

――だからこそ、私が彼が欲しい……そして、彼も私を欲するはずだ。

 ゼクスは軍人であったこともあり並みの人間よりは強いつもりだが、能力者やMSに対してはどこまで抵抗できるかは怪しいところだ。
 そして一方通行は能力者であるが、最大で15分、最低で1分しか能力を使えないのだ。 再び使えるようになるまでは、只の少年でしかない。
 ならば、この二人が協力するのは自明の理ではないのか?

――加えて、私はリリーナを。
――彼は、大切な誰かを。
――この広大な会場から探し出し、守らなければならない。

 一方通行の守るべき者が誰かは知らないが、12人も名簿に載っていない人間がいるのだ。
 その内の1人が一方通行の待ち人かもしれない以上、一回目の放送で詳細が分かるとはいえ悠長に待ってはいられまい。
 手を組むだけの理由は、揃っている。
 ならば後は、私が一方通行を口説き落とすだけだ。

「一方通行、少し私の話を聞いて欲しい」

 ゼクスの言葉に、一方通行は逸らしていた目を再びゼクスと合わせる。
 バツが悪くなり逸らした目とは違う、力強い目だ。
 その瞳に満足しながら、ゼクスは言葉を続ける。

「私のいた世界は、戦争の終局を迎えていた」

 それからゼクスは、淡々と自分のいた世界の説明を始める。
 唐突に始まった壮大な話に一方通行は煩わしげな顔を浮かべるも、話を聞いていた。
 ゼクスの世界では、人類は宇宙と地球に分かれて生活しており、宇宙と地球との間では致命的な確執があった事を。 
 紆余曲折があったが、現在は宇宙と地球の両派が最終決戦を迎えようとしている事を。

「正確にはコロニーの独立運動組織であるホワイトファングと、地球の全兵力を集めた世界国家軍との決戦だ」
「あァー……要は宇宙の過激派と大人げない地球の軍隊か」
「その通りだ、そして私はホワイトファングの代表としてその場にいた」

 宇宙と地球、互いの全兵力をぶつかり合わせ、全ての兵器を抹殺するために。
 全ては、地球圏の平和のために。
 だが、ゼクスはその目的は果たす直前にこの場所に呼ばれていた。

「よく分からねェな、兵器が無くなったからって平和になるもンじゃねェだろ?」
「そのために、リリーナがいる」

 リリーナの功績は、兄であるゼクスの贔屓目を抜いても目を見張るものがある。
 完全平和主義を提唱しサンクキングダムを再建し、ロームフェラ財団では傀儡の身を脱して財団全体の支持を集めることに成功した。
 戦後を任せられる彼女がいたからこそ、ゼクスは汚名を被る覚悟が出来たのだ。

「だからこそ、私は必ずリリーナを元の世界に戻さなくてはならない」

 リリーナの命は、まさにゼクスのいた世界の命運がかかっていると言っていい。
 そのため出来るだけ早く、彼女を保護したいのだとゼクスは締めくくる。
 そのゼクスを、一方通行は冷めた眼つきで睨んでいた。
 間違いなくゼクスが伝えたかったこと――リリーナが死んだ場合には、ゲームに乗るつもりなのだと理解してくれたのだろう。

「……てめェと、そのトレーズって奴はいいのか?」
「無責任な話だが、場は温めた。決戦は避けられない以上、もはや私とトレーズは必ずしも必要ではない」

 つまり自分は途中で力尽きても構わないのだと、清々しいほどに淀みなくゼクスは答えた。
 それに自分たちより世界に――リリーナに必要なのは、ヒイロ・ユイだろう。
 彼は今どこで何をしているかと考え、ゼクスは自嘲した。分かり切っていたことだからだ。

「……おい、結局のところ何でテメェはそんな話を俺にしたンだ?」
「簡単な話だ、君に同志となって欲しい」


 はァ? と一方通行が疑問も声を上げる。
 当然と言えば当然だ、まったくもって脈絡のない話だからだ。

「私が殺し合いに乗るかもしれないことを話したのは、対等でありたいからだ」

 一方通行に殺し合いに乗る考えがないことは、短い間だったがこれまでのコミュニケーションで分かっていた。
 だが、ゼクスには殺し合いに乗る理由がある。
 二心を抱えたままの同盟など、長続きする理由がない。
 そう考え、ゼクスは一方通行に全てをさらけ出したのだ。

「私は君が欲しい」

 ゼクスは改めて、一方通行に同盟を催促する。
 先ほど考えた同盟のメリットなど目の前の聡い少年ならば気がついているだろうし、断る理由もあるまい。
 確信を抱きながら、ゼクスはなおも言葉を続ける。


「君の1分を預けてくれ、残りの59分は私が全力で守り抜こう」



 ■



「お断りだ」



 返答は、拒絶の言葉だった。

「……なん……だと」
「お断りだってンだろ」

 一方通行は耳を小指で掻きながら、面倒だとばかりに答える。
 何故だと、ゼクスは一方通行に視線で問いかける。
 一方通行は、にやりと笑いかけた。
 酷く黒く歪んだ――嗤いを。

「温いンだよ、てめェのやり方はよォ」

 気がつけば、少年の身を包んでいた気配は様変わりしていた。
 敵意や戦意ではない、あえて言うなれば、殺気だ。
 まるで隠しても隠しきれないといった風に、少年から黒い何かが溢れているかのように。
 警戒心を強めたゼクスを気にすることなく、一方通行は嗤い続ける。

「そう温ィんだよ、何もかもよォ。アンタは悪人だろう、なのになんでそんな清廉潔白ぶっちゃってんの?超ウケルんですけど。
 だいたいそのリリーナちゃんを探し出しで守って、その後どうすんの?ねぇどうすんの?
 最後はオマエとリリーナちゃんが二人っきりになりました、さあ後はリリーナちゃんに頭を撃ってもらって終了ですはいメデタシ?
 馬鹿じゃねェのかオマエ?」



「そンなもんがなァ! 『守った』ってことになってたまるかつってンだよ!!」



 絶叫した。
 一方通行は誰かに見つかるかもしれないという懸念を綺麗さっぱり忘れ、立ち上がり激怒する。

「ああそォだなァ!オマエのやってることは正しいかもなァ!世界の大事を考えればしょうがねェことかもなァ!
 けどなァ!俺は絶対に認めねェ!ド外道だろうとなんだろうと、『あいつ』が誰かを傷つけてヘラっとしてられるような奴かァ!
 『あいつ』に誰かを殺させて!『あいつ』を傷つけて!それでハッピーエンドだなんてなァ!絶対認めてやるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!」

 途中からリリーナが『あいつ』にすり替わった事に、一歩通行は気がつかない。
 それよりも、ゼクスは頭が殴られたような衝撃を受けていた。
 正直なところ、それはゼクスがあえて後回しにしていた部分だったからだ。

「ならば、どうするというのだ!」

 だが、ちっぽけなプライドかそれを認めるのを拒んだのか。
 気が付けば、ゼクスは言い返していた。
 一方通行は、嗤う。

「決まってンだろうよォ」

 その時になって、ゼクスはやっと気がついた。
 彼の殺気は、ゼクスに向けられたものではない。
 ここにいない――しかし、ここにいる存在。つまりは、主催者に。

「ひっくり返すンだよ、このふざけたゲーム盤を。
 『魔法』なんて手に入れてハシャいで『完璧』で『最強』だと思い込ンでる大馬鹿野郎どもと一緒に――」

 闇の中に、白い白い幽鬼が立っていた。
 私はひょっとしたら、切り札を得ようとして、鬼札を引いてしまったのかもしれない。




「最短で最速で最高に――――ぶっ壊してやる」




【C-7/漁師小屋/一日目/黎明】
【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:健康 裸
[服装]:
[装備]:真田幸村の槍×2
[道具]:基本支給品一式、缶コーヒー、軍服
[思考]
1:リリーナを探す
2:一方通行を……

[備考]
  • 学園都市、および能力者について情報を得ました。
  • MSが支給されている可能性を考えています。
  • 主催者が飛行船を飛ばしていることを知りました。

【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康 能力使用不可(再度使用可能まで一時間)
[服装]:
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、缶コーヒー×28 ランダム支給品(缶コーヒー以外は未確認)、私服
[思考]
1:このゲームをぶっ壊す!
2:打ち止めを守る(※打ち止めはゲームに参加していません)
[備考]
  • 名簿を見ていません。
一方通行の能力制限について
 【制限は能力使用時間を連続で15分。再使用にはインターバル一時間】
 【たとえ使用時間が残っていても、ある程度以上に強力な攻撃を使えば使用時間が短縮されます】
 【今回の使用はあまりに過度の能力だったため、次からは制限される可能性があります】

  • ゼクスのいた世界について情報を得ました。

  • 主催側で制限を調節できるのではないかと仮説を立てました。
  • 飛行船は首輪・制限の制御を行っていると仮説を立てました。
  • 上記二つの仮説はゼクスに話していません。

 具体的には、ペリカの使い道から、龍門渕透華の死亡までです。



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021:海からの呼び声、強いられた結合 ゼクス・マーキス 076:結ンデ開イテ羅刹ト骸
021:海からの呼び声、強いられた結合 一方通行 076:結ンデ開イテ羅刹ト骸




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最終更新:2009年11月11日 03:03