船旅 ◆aCs8nMeMRg
東横桃子、
平沢憂、そしてルルーシュの三人は揚陸艇に乗り込んだ後、それぞれ別々の行動を取った。
桃子はルルーシュの用意していた湯やシャンプー、ボディソープを使って身体を流し、
憂はルルーシュが作った朝食を食べ、
そしてルルーシュはおもし蟹から力を奪った後、そのまま格納庫に残り、もう一度船内を調べ直していた。
ルルーシュはここまで、身体を流すための湯を用意したり、爆弾や盗聴器作り、さらには朝食作りに情報交換など、
色々な事に追われていて、この格納庫を含めればかなり広い揚陸艇の船内を隅々まで確認したわけではなかった。
桃子と憂が動けない今、迂闊に船を動かすのは得策ではないし、船内を探索するにはいいタイミングだった。
「やはり、あったか」
そうして格納庫の中を確認していくと、黒の騎士団で使っていた耳に引っ掛けるタイプの通信機をいくつか見つけることが出来た。
試しにスイッチをオンオフしたり、マイクを叩いたりしてみる。
どうやら問題無く使えそうだ。
薬局に向かった後に憂とはぐれてしまったことから、次は通信機でも作ろうかと考えていたルルーシュだったが、自分で作る必要は無くなった。
(……さて、そろそろだろう)
そんな収穫もあり、時間もある程度経過したところでブリッジに戻ろうとしたルルーシュは、
その途中、ブリッジの少し手前で立ちつくしている桃子の姿を見つけた。
「桃子」
「わっ!……ル、ルルさん?」
ルルーシュは普通に、アッシュフォード学園の学生であった頃の口調で呼びかけただけだったが、桃子は声をあげて驚いた。
ぼんやりしていたところに声をかけられたからか、あるいはこうして呼びかけられること自体に慣れていないせいかもしれない。
「もう体は流し終えたようだな」
「はい」
「それで、どうした?入らないのか?」
「いや、中にはゴスロリさんがいるっすから……」
「憂か?…同世代の女の子同士、仲良くすればいいだろう」
「むっ、無理っす!」
事も無げに言ったルルーシュの言葉を、桃子は全力で否定した。
「さっきのゴスロリさんとルルさんの会話、マトモじゃなかったっすよ!!一体何なんっすか、あの子!?
それにルルさんも、なんであんなに平然とゴスロリさんの相手が出来たんっすか!?」
確かに憂の言動は、平和に暮らしてきた者にとって刺激が強すぎたかもしれない。
まして、ルルーシュが止めなければ桃子は出会った瞬間、憂に殺されていたところだったのだ。
「まあ待て…そうだな、まず憂の状態についてだが」
信じられないといった様子で矢継ぎ早に訊いてくる桃子を制しながら、ルルーシュは順番に質問に答えることにした。
「憂は、自分自身の変化に少々興奮しているんだろう」
「変化?興奮?」
どういうことっすか?と言うように首をかしげる桃子に、ルルーシュは説明を続ける。
「俺の口からお前に語っていい事じゃないと思うから詳細は省くが、憂は今までずっと思い悩んでいた。
おそらく、この島に来てからずっと、だ。
その思いを、あの蟹に出会ったことで断ち切った」
「あの蟹さんに出会って?」
「ああ、桃子はあの蟹がどういう存在なのか理解出来たか?」
「何となくっすけど、人の思いと重みを持って行っちゃう…神様みたいなものっすか?」
「そうだな、あれはそういった力、人の思いを引き受け、断ち切る力を持った蟹だ」
「はあ」
「まあ、あの蟹については深く考えずに、そういうものだと思っておけばいいだろう。
それに、今はその力も失われている。問題は無い」
「失われているって、分かるんっすか?」
「ああ、後で見てみるといい。色や雰囲気が変わっているぞ」
ルルーシュはそこで蟹の話題をいったん打ち切り、憂の話に戻った。
「さて、少し話が逸れたが、
要するに憂は、この島に来てから心の中を占めていた思いが唐突に消えたことで急に心が楽になり、
それまでの反動で興奮している…ハイになっていると表現すれば分かりやすいか?」
「あー、そうっすね。」
「興奮が治まってくれば、桃子の言うマトモじゃない状態も改善するだろう。
食事を取っている間に、多少は落ち着いたんじゃないか?」
「だと、良いっすけど」
そうして話が一段落したところでルルーシュはブリッジへ向かって歩き出し、桃子は慌ててそれを止めた。
「ストップっす、ルルさん!出来ればもう一つの質問にも答えてほしいっす」
「なぜ俺が平然と憂の相手が出来たか、だったか?」
「はい」
「俺は、今まで色々な奴を相手に色々なやり取りをしてきた。時には命がけで、な。それだけのことだ」
「……い、命がけっすか。ルルさん、元の世界では何をしてたんっすか?」
命がけという言葉に若干ビビりながらも、桃子は疑問を口にする。
「それは、必要があればその内教えてやる。
さて、あんまり憂を待たせても悪い。ブリッジに戻るぞ」
「あ……」
ルルーシュは桃子の疑問には答えず、今度こそブリッジへと歩きだし、桃子は渋々後について行った。
「あ、ルルーシュさん」
「憂、食事は終わったか?」
「はい、ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
「そうか、それは良かった」
ブリッジの中で待っていた憂と、ブリッジへ入ったルルーシュはごく当たり前のあいさつ、当たり前の会話を交わした。
(う~、誰々をブチ殺すとか言ってた人となんでこんなに平然と会話できるんっすか? 私には真似できないっす)
そんな事を考える桃子を余所に、ルルーシュと憂はしばらく、料理は得意だのといった他愛の無い会話を交わしていた。
「それで、これからの事なんだが、しばらく俺達三人は行動を共にする。それはいいな?」
「はい、良いですけど…三人って?」
「ああ、桃子!」
どうやら、憂には桃子が見えていないようだ。
ルルーシュは後ろを振り向くと、出入り口のドアに寄り掛かっていた桃子の名を呼んだ。
「は、はいっす」
「ああ、あなたは、さっきの」
「東横桃子っす」
名前を呼ばれ、仕方なく姿を現した桃子は憂に軽く会釈すると、ルルーシュの側に寄って行った。
「ルルさん、やっぱり私も話に加わらないと駄目っすか?」
「当り前だろう」
「はぁ。…でも、今ルルさんには私が見えてたみたいっすね。ゴスロリさんには見えてなかったのに」
「ああ、少し慣れてきたかな」
「あのー」
そんなことを話している二人に対して、憂が少し不満げに声をかけた。
「それで、これからどうするんですか?」
「ああ、その前に憂、それに桃子も、これを持っておけ」
ルルーシュはデイバッグの中から先ほどの収穫、通信機を取り出して二人に手渡した。
「これは?」
「何っすか?」
「通信機だ。もしまたはぐれたら、これを使って連絡を取り合う。
通信範囲は、この島くらいなら端から端までカバーできるはずだ」
「あ、はい、わかりました」
「了解っす」
そして、ルルーシュは簡単に通信機の使い方をレクチャーした後、今後の話に移った。
「さて、今後の行動についてだが、まずは二人の意見も聞いておこう。何かあるか?」
「いえ、私はルルさんにお任せするっす」
桃子は即答だった。
「そうか、憂はどうだ?」
視線を向けられた憂は、一呼吸間をおいてからそれに答えた。
「私は、早く阿良々木さんをブチ殺してギターを取り返したいです」
「…………!」
「フム、そうだったな。詳しく話してみろ」
そんな桃子の言葉に絶句する桃子と、当然のように応えるルルーシュ。
その反応は対照的だった。
(ダメだ。やっぱりこの二人にはついていけないっす)
そうして、憂がルルーシュに
阿良々木暦と出会ったときの事を話し終えるまで、
桃子は二人の会話を聞き流す事にした。
「阿良々木暦と戦ったのが二時頃、場所はC-6か。」
「はい」
そんな桃子にはお構いなしに、憂とルルーシュの会話は進んでいく。
「五時間以上経っているな。流石にこれでは行き先を絞り込むことはできない。
五時間あればこの島のどこへだって行ける」
「けど、お姉ちゃんを見つけたら戻ってくるって書置きが残ってましたし、
一度、様子を見に戻ってみたいなって思います」
「なるほど、分かった。しかし、その書置きだと憂の姉が見つかるまでは戻らないとも取れるな」
「あ、確かにそうですね」
「可能性の問題だが、その阿良々木という奴が憂の姉…唯といったか?
唯を見つけてその場所に戻ってくるとなると、今度は五時間では短い。そう急いで戻ることも無いだろう」
阿良々木暦と
平沢唯が、少なくとも一時間ほど前の時点では出会っていない事を知っているルルーシュだったが、
流石にその事は口にせず、可能性は低いと言うだけに留めた。
「う~ん」
「そんな顔をするな、行かないとは言っていない。近くまで行ったら立ち寄ってみよう」
「んーはい、分かりました。それでいいです。
それで、ルルーシュさんはこれからどうしようと思っているんですか?」
憂は完全には納得できていないようだが、とりあえずルルーシュの考えも聞こうと一旦引いた。
「そうだな、とにかくこの地図にある施設を調査しようと思っている。
憂は見ただろうが、この船も元はF-6の展示場に隠されていたものだ」
「はい」
「他の施設にも、同様に何かが隠されている可能性は高い。
それに、地図にこうやって地図に記載されているんだ。
他の参加者、例えば唯や阿良々木もこういった施設を目指すんじゃないか?」
「あ、そうですね」
唯と阿良々木の名前が出ると、憂もなるほどと頷いた。
「それで、どこから調べるんですか?施設といってもいっぱいありますよ?」
「ああ、施設の重要度を予測して優先順位を付けることは出来るが、それは所詮予測でしかない。
実際のところ、手近な場所から順番に潰して行くしかないだろう」
「そうですか、近いところというと展示場、は、ルルーシュさんが調べたんでしたよね」
「そうだが、少し確かめたい事ができた。まずは展示場に向かう」
「え、何ですか?確かめたい事って」
「世界について、だな」
「世界?」
「桃子」
「は、はい」
今まで、全く会話に参加していなかった桃子が突然名前を呼ばれ、肩をビクッとさせた。
「あ、居たんですか」
憂には、また桃子が見えていなかったようだ
「お前は名前を呼ぶたびに驚いているな。
まあいい、さっきお前と話した世界の事について、憂に教えてやってくれ」
「わ、私がっすか?」
「俺はこれから船を動かす。そっちは任せたぞ」
そう言うと、ルルーシュは船を操作するために席を立ち、桃子と憂の二人に背を向けた。
船を動かすといっても、同じブリッジ内で操作するのだから会話は可能なはずだが、説明は桃子に任せたという態度だ。
「何ですか?世界についてって」
「えっと、どうもルルさんと私とでは住んでる世界が違うみたいなんっすよ」
仕方なく、説明を始める桃子だったが。
「確かに、ルルーシュさんって独特の雰囲気ですよね。なんか、私達とは住む世界が違うっていうか」
「あ、いや、そう言う事じゃなくて…いや、それも言えてるっすけど、え~と、ルルさ~ん」
結局、桃子はひとりではうまく伝えることが出来ず、何度かルルーシュにフォローしてもらいながら、
どうにか憂に“別の世界”の事を教えたのだった。
「よし着いた。下りるぞ、二人とも」
「はい」
「了解っす」
そうこうしている内に、船は展示場の近くに接岸し、ルルーシュは二人を促しながら船を下り、
憂と桃子もそれに続いた。
「で、その蟹さんも連れて行くんっすか?」
桃子と憂が少し遅れて船を下りると、そこにはあのおもし蟹を連れたルルーシュが立っていた。
「ああ、この手綱で操れるのは分かったが、どの程度動けるのか知りたいからな。
手持ちのスペックは把握しておくべきだろう。…憂」
「はい」
「お前が乗れ。元々、こいつに手綱を付けたのは憂だからな」
「あ、はい。分かりました」
そうして、三人と一匹(?)は展示場へ向かったのだが、その途中もルルーシュは憂との会話を桃子に任せ、自分は黙々と前を歩いて行った。
「へぇ、東横さんって大人っぽく見えるけど、私と同い年だったんだね。
桃子ちゃんって呼んでいい?」
「モモでも桃子でも、お好きなように呼ぶといいっす」
「うん、桃子ちゃん」
おもし蟹に立ち乗りしている憂の顔は、地面から約2メートルの位置にある。
桃子はそんな上から降ってくる声に答えながら、横の蟹を見て思った。
(うぅ、消えていたいっす)
展示場の中には、様々な宇宙に関わる物の模型が解説付きで展示されていた。
アポロやH-Ⅱといったロケットや人工衛星、スペースシャトルに宇宙ステーション、
更には、軌道エレベーターやスペースコロニーといった物まである。
少し毛色の違った物では、ヨロイと呼ばれる機動兵器を衛星軌道上の倉庫に打ち上げるため奮闘した者達の事例が紹介されていたりもした。
そんな展示を見ながら、ルルーシュが二人に向かって口を開いた。
「これらはどれも、俺の世界には無かった物だ。お前たちの世界ではどうだ?どれか知っている物はあるか」
ロケットとは、言わば高度に計算された火薬の塊だ。
サクラダイトを利用した超電導技術が進歩し、ナイトメアフレームのような人型機動兵器が存在する一方で、
火薬類に関してはあまり発達していないルルーシュの世界において、ここにあるようなロケットは存在していなかった。
憂や桃子と出会う前にここを訪れた時、ルルーシュはこれらの展示にあるような物が実現しているとはとても思えなかったが、
異なる世界が存在するの可能性を知ったことで、もしやと思ったのだ。
「はい、アポロとかH-Ⅱとかは聞いたことあります」
ルルーシュの問いに、まず答えたのは憂だった。
「こっちの、人工衛星や宇宙ステーション、それにスペースシャトルもニュースとかで見たことあります。桃子ちゃんは?」
「私も同じっす」
「そうか、もしかしたら憂と桃子は同じ世界の出身なのかも知れないな。
こっちの軌道エレベーターやスペースコロニーはどうだ?」
「そっちは知らないです。桃子ちゃんは?」
「私も知らないっす。それに、西暦2297年なんて、もし同じ世界でもずーっと未来の話っす」
「だよね。こっちのアフターコロニーっていう年号は聞いた事も無いし。そっちのヨロイとかも見たこと無いです」
二人は、展示の説明文にあった年号などを見て、口々に言った。
「なるほどな、そういえば今は何年だ?自分の感覚でいい」
「200*年っす」
「200*年です」
桃子と憂の声がほぼハモった。
「年号は、西暦か?」
「「はい」」
続けて聞いたルルーシュに、今度は二人の声が完全にハモった。
「えっと、ルルさんは自分の感覚だと何年なんっすか?」
少しの間、恥ずかしそうに憂と顔を見合わせていた桃子が照れ隠しのようにルルーシュに尋ねた。
「俺の感覚だと、今は皇歴2018年だな」
「皇歴?」
「2018年、ですか」
「ああ、聞いたことは…無いようだな。俺の世界ではよく使われている年号なんだが」
「嘘…じゃないですよね。ルルーシュさんって、本当に別の世界の人なんですね」
「ああ、これでハッキリした。主催者は別世界への移動、または別世界からの召喚が可能。
そしてこちらは未確認だが、タイムスリップもできるのかもしれない」
その後、三人はトイレなどの休憩のついでに、少々雑談をした。
「そういえば、ルルーシュさんって外国の人ですよね?日本語お上手ですね」
「ここの展示なんかの説明も全部日本語で書いてありますけど、読めてるみたいっすね」
「ああ、もう九年以上日本で暮らしているからな。日本語は問題ない」
「ルルーシュさんの世界にも日本ってあったんですよね?」
「ああ、その辺りはあまり変わらない。
世界が違うというよりは歴史が違うと言った方が正しいのかも知れないな」
そんな雑談を交えつつ、三人はこれからの行動を確認した。
「さて、この後だが…俺はこの近くの施設だとD-5の政庁が気になっている。
しかし、そこでの成果によるが、その先は陸路を行く事になるかもしれないから、
まずは先に船で回れる南側のホールやタワーの探索を済ませておこうと思う。
その後は、政庁とその周辺の施設を調査し、C-6、憂の言っていた民家へ向かう。それでいいか?」
「はい」
「いいっすよ」
地図を広げて説明するルルーシュに、二人とも納得したようだ。
「よし、では船に戻るか」
「「はい」」
再び、憂と桃子がハモった。
「ルルーシュさーん、桃子ちゃーん、早く早くー」
憂を乗せたおもし蟹は颯爽と駆け、あっという間に船にたどりついてしまった。
憂はおもし蟹を操るのにだいぶ慣れてきたようだ。
「はぁ、あの蟹さん、見た目より速いっすね」
「どうやら、憂ともだいぶうち解けたようだな、桃子」
「え、まあ普通に話してる分には、その、普通の子っすね」
「早くー、早く阿良々木さん見つけて殺すんですからー」
「……ああいうところは普通じゃないっすけど」
「フッ、だがもうそれほど怖くは無いだろう?」
ルルーシュの言う通り、最初は憂を怖がっていた桃子だったが、何度か声をハモらせているうちにその恐怖心はだいぶ和らいでいた。
「まさかルルさん、それを狙ってここに立ち寄ったんっすか?私とゴスロリさんがうち解けるように」
「さあな」
「はぐらかさないで欲しいっす」
「…いくら徒党を組んでも、烏合の衆では意味が無い」
「やっぱりキザな人っすね。言い方が」
「だから放っておけ……。む!」
「どうしたっすか?」
ルルーシュは突然黙り込むと、耳に手を当て、ゼロスイッチ(仮)とCDプレイヤーを取り出した。
「あ、クチビルさんの方、何かあったっすか!?」
桃子は知っている。
ルルーシュの耳には盗聴器が拾った音を伝えるイヤホンが入っており、CDプレイヤーは船井達の車に仕掛けた発信機の情報が表示され、
そしてスイッチは、車に仕掛けられた爆弾の起爆スイッチだという事を。
「静かに!」
だから、そう言われたら素直に黙る。
「……どうやら、車に仕掛けた爆弾は無駄になりそうだ」
しばらくしてルルーシュは顔を上げ、そう言った。
「それって?」
「車は乗り捨てられた。それと一つ情報だ」
「何っすか?」
「名簿に名前のあった
荒耶宗蓮。こいつは魔術師で、このゲームの主催者側の人間らしい」
「ええ!?」
「今さらそんなに驚く事じゃない。
参加者の中に魔術師がいるのも、主催者サイドの人間が紛れ込んでいるのも想定済みだ」
「そ、そうっすか」
「浮かない顔だな。何を考えている?」
「その、ルルさんは違うっすよね?」
「主催者サイドではないかという意味か?…違うと言えば信用するか?」
「それは……」
「では、もう俺は信用できないか?」
「……いいえ、そんなことはないっす!」
「ほう」
「今、私を不安がらせると、一番危険なのはルルさんっす。私、銃も持ってますから。
もしルルさんが主催者側だったら、わざわざそんな危ないことはしないっす。
ルルさんは多分、盗聴器で聞いた情報を正直に教えてくれんだと思うっす」
「フッ、わかっているじゃないか。説明する手間が省けたぞ」
「でも、聞くだけ聞いて黙っててもよかったのに、どうしてわざわざ教えてくれたっすか?」
「決まっている」
「?」
「俺たちは仲間だろう?」
「なっ」
意地の悪い笑みを浮かべてそう言ったルルーシュに対して、桃子は二の句が継げなかった。
【F-5/海上/一日目/午前】
【
ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】
[状態]:健康
[服装]:アッシュフォード学園男子制服@コードギアス反逆のルルーシュR2
[装備]:ゼロスイッチ(仮)@コードギアス反逆のルルーシュR2、CDプレイヤー型受信端末、リモコン、イヤホン@現地制作、
[道具]:基本支給品一式、ゼロの剣@コードギアス反逆のルルーシュR2、ミニミ軽機関銃(183/
200)@現実 、
ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュR2、“狐”“泥眼”“夜叉”の面@現実、
サクラダイト爆弾(小)×9、サクラダイト爆弾(灯油のポリタンク)×2@コードギアス反逆のルルーシュR2、
盗聴機、発信機×9@現地制作、単三電池×大量@現実、通信機×5@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考]
基本思考:
枢木スザクは何としても生還させる
1:東横桃子、平沢憂と行動を共にする。
2:殺しも厭わない。東横桃子、平沢憂、スザク、
C.C.、ユフィ以外は敵=駒。利用できる物は利用する。
3:スザク、C.C.、ユフィと合流したい。
4:南側の施設(ホール、タワー)を調査した後、政庁に向かう。
5:偽ゼロの放送を利用して、混乱を起こし戦いを助長させる。
6:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。
7:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する?
[備考]
※R2の25話、スザクに刺されて台から落ちてきてナナリーと言葉を交わした直後からの参戦です。
死の直前に主催者に助けられ、治療を受けたうえでゲームに参加しています。
※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。
※モモから咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。
※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。
※おもい蟹が怪異たる力を全てルルーシュに預けました。どんな力を使うかは後の人にお任せします。
※モデルガン@現実、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード、皇帝ルルーシュの衣装@コードギアス反逆のルルーシュR2、
シティサイクル(自転車)、ジャージ(上下黒)、鏡×大量、キャンプ用の折り畳み椅子、消化器、ロープ、カセットコンロ、
混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、その他医薬品・食料品・雑貨など多数@ALL現実
揚陸艇のミサイル発射管2発×2機、ミサイル×4発@コードギアス反逆のルルーシュ
現在支給品バッグに入れています。
※揚陸艇の燃料…残り23キロ分
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
【東横桃子@咲-Saki-】
[状態]:健康、ステルス解除
[服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)
[装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備45発)@現実
[道具]:デイパック、基本支給品(-水1本)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん!、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ
遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×10個
[思考]
基本:
加治木ゆみを蘇生させる。
1:ルルーシュを利用し(利用され)、この場での生き残りを考える。
2:覚悟完了。ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。
3:ルルさん、キザっすね。ゴスロリさんは、少し怖くなくなったっす。
[備考]
※登場時期は最終話終了後。
※
カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
【平沢憂@けいおん!】
[状態]:健康、拳に傷、重みを消失、ふわふわタイム(少し落ち着いてきた)、満腹
[服装]:ゴスロリ@現実
[装備]:ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night、拳の包帯、おもし蟹@化物語、
[道具]:基本支給品一式、日記(羽ペン付き)@現実、桜が丘高校女子制服、カメオ@ガン×ソード、
COLT M16A1/M203(突撃銃・グレネードランチャー/(20/20)(1/1/)発/予備40・10発)@現実、
果物ナイフ@現実(現地調達)、阿良々木暦のMTB@化物語、包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor
通信機@コードギアス反逆のルルーシュ
[思考]
基本:ルルーシュとバンドを組みたい。皆を殺す。
1:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。お姉ちゃんは無理には殺さない。
2:モモさんはルルーシュさんが仲間だと言っているので殺さない。
3:阿良々木さんに会ったらブチ殺して、お姉ちゃんのギー太を返して貰う。
[備考]
※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。
※
中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。
【通信機@コードギアス反逆のルルーシュ】
黒の騎士団が使っていた、耳に引っ掛けるタイプの通信機。
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最終更新:2009年12月31日 23:15