HERO SAGA 『終憶』 ◆0zvBiGoI0k



◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


陽が、落ちる。赤と黒の混合した色は、まるでこの世の終わりのよう。
まるでではなく、これからそれが起こると思ってもいた。

「……………ふぅ」

ようやく、やっと一息をつけることができたデュオ。もっと言いたいことは色々あるが結局ありすぎて何も出てこない。

「……生きてるか?」

だから、とりあえず目の前で寝転がってる女に一声かけてやることにする。

「……いちおう。実感は持ててないけどまだ生きてるんだろう」

仰向けに倒れている式は片手に握った刀を離し眼を閉じる。眠ってるようにも、死んでいるようにも見える。

「……寝るんじゃねえぞ。運んでやんねえからな」

コッチだって我慢してるっていうのに遠慮なしに寝ようとしてやがる式を軽くはたく。
だが起きない。……本気で寝る気か。

と思ったらパチリと急に眼を開ける。そのままゆっくりと、まるで戦いに赴くみたいな視線で元・政庁を見つめている。





それに気付いたのか、もともと出向くつもりだったのか、瓦礫の山が僅かに揺れた。

「■■■■■■■■………………!」

深い、地獄の底から聞こえてきたような声が響く。ここにいる誰もがその意味に戦慄した。

「■■■■■■■■………………!」

太い腕、のようなものが生えてきた。指は欠け落ち、骨も丸見え。骨付き肉の食い残しみたいだ。

「■■■■■■■■………………!」

そこを起点に顔が這い出る。こちらも顔の骨が丸見え。もうどうして生きてるのか問い詰めたい位の出鱈目加減だ。

「■■■■■■■■………………!」

けれど、そこで打ち止め。腰から下は完全に埋まってるようで全く身動きが取れない。
……そういえばあの瞬間に式が両脚を両断してたことを思い出す。どちらにしろ二度と歩けない身であったのか。

「■■■■■■■■――――――!!!!」

少しだけ安堵してたデュオ達の度肝を抜く展開が起きた。
なんと、自分で自分の腰を引きちぎっていた。びきり、ばきぼき、みちりと、生物がたててはいけない音をたてながら。
体が埋まったのなら埋まった所を千切ればいい、などという発想の出所を知りたい。
そんな今までの比じゃないスプラッタシーンを見たからか、座り込んでた2人の少女は卒倒してしまう。
起きてた時点で心神喪失に近い感じだったし、結果的にはこれで良いのだろう。

「■■■■■■■■………………!」

分離を完了し、地面に落ちる。休む間もなく残った腕で這いずり回る。
声はもう、叫びというより泣き声に近い。

もう、楽にしてやってもいいだろう。同情する気など微塵もないが、
それでもこれ以上生かしておいても何の意味もない。自分達にとっても、奴自身にとっても。
グレネードの弾を再装填しようと予備弾を探している間に、刀を持って、式がゆっくりと近づいていく。
さすがに不用心過ぎると思って銃を構えようとしたら、あっというまに残りの腕を斬り飛ばした。
そしてそのまま真ん中に刺さったままでいた刀を握り、



思い切り、線をなぞるように袈裟に動かした。

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


まだ動ける。狂戦士はまずそう思った。
自身を包む死を克服する呪いには「大質量の物体」も含まれてる。
そんな曖昧かつ限定的な効果はなかったのだがこの地に来てからはとにかくそう括られているらしい。
つまり塔の崩落によるダメージはバーサーカーにはほとんどなかった。
体中の傷は、その直前の戦陣で受けたものだ。
顔は焼夷弾に焼かれ頭蓋骨まで露になり、隻腕は今にも千切れて落ちそうなほど頼りなく筋肉だけに繋がれぶら下がっている。
両の足は足元の少女に気を向け顔に焦げ付く臭いを感じた直後、死神の鎌に奪われた。
その後も得体の知れぬ魔物に神に全身を刻まれ潰され、止めとばかりに二度目の飛来物。
今度は爆発せず、投擲槍となり腹に突き刺さり吹き飛ばされ、直後周囲が揺れ出したと感じて、今に至る。

それでもなお、己はまだ生きていた。

ならば、動く。動いて地上に出て、今一度闘いを起こす。
それしか我が身にはない。それしか我が身にはできない。それしか我が身に意味はない。
もはや腕としてギリギリ原型を留めているというレベルにまで崩された隻腕と全身を揺らして穴を這い出る。
暫くして、眩しい光が出る。目が裂かれたこの身でもわかるほどの輝かしき陽の光を全身で感じる。
近くにはまだ命の気配を感じる。よかろう、闘え。そしてその命を差し出すがいい。
上半分まで抜けたところで、急に動きが止まる。どんなに力を入れてもこれ以上前に進めぬ。

―――それが、どうした。

腰に手を据える。腰を捻り、逆方向に腕を回す。
我が骨子は捩れ狂う。誰が謳った詠唱(ことば)だったか。まさか自ら実践するとは思いもよらなかった。

肉が千切れる。骨が砕ける。そうして上半身は血に落ちる。腕だけで蟲のように這う。

何という無様か。天上の神々の嘲笑い声が聞こえてくるようだ。
だが構わぬ。そうまでしてでも手に入れる価値のものがあるのだから。過去の栄光など狗にでも食わせてやる。
敵を求め這う身に近づく気配が一つ。忘れもしない。この闘いで最も凌ぎ甲斐のあった死神の化身。
いざ尋常になどという言葉などはじめから抜け落ち腕を振るおうとする―――が、既に斬り落とされたことに気付く。
まだだ。四肢がなければ牙がある。上半身のバネを動員し飛びかかろうとしようとする―――が、

胸にまだ残ってある、勇猛な戦士の突き立てた剣を、



思い切り、線をなぞるように袈裟に動かされた。








「……………………………………………」

消える。自身の命が、消えていく。まだ終わらぬと命を振り絞ろうとするも、その命が滅されていく。
全身から力が、狂気が、生気が失われていくのを実感する。
もはやこれまでか。戦いに果てるのに悔いはない。此度の闘争は十二分に心躍るものだった。
だが心残りは自らの最強を証明出来なかったことか。
やけに晴れた思考の中で









―――バーサーカーは強いね








懐かしく、新しい主の声を聞いた。





―――ああ、そうか。やはり彼女は囚われていたのか。
救いに迎えてやれないことがこの上なく口惜しい。

だがそれでも、そんな自分を褒めてくれた。今の声は過去の記憶のものではない。今、この時の彼に向けてくれた言葉だ。
冬の森ではなく、何処とも知れぬひとりの不安な世界で己を讃えてくれたのだ。これ以上の誉が何処にある。



「おまえ―――哭いているのか」



ふと、現実の光景に引き戻される。流麗な声が、狂化から解き放たれた大英雄に届く。
涙など流していない。機能が停止しているのだから。流れているとすれば、血か。
今まで自分を追い詰めていた死神は女であったらしい。その身でここまで我に迫るとは。
現世に消えるひと時のみ己を狂わす力は消えた。ならばせめて己を討ち滅ぼした戦士たちに偽りなき賞賛の言葉を送る。
この余力では一言しか紡げぬ。だが戦士を称える言葉など一言で十分であろう。

「――――――見事だ」





首が撥ねる。血飛沫を上げながら朱く染まった道を赤く染める。
どすん、とナニカが落ちる音がする。
それは荒れ狂う狂戦士ではなく、



主の言葉を胸に満足げに逝った1人の英雄の顔だった。



狂戦士バーサーカー、否、大英雄ヘラクレス。十三度目の難業、達成ならず。





【バーサーカー@Fate/stay night 死亡】

◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

黄泉路より抜け出た亡者は死神の手によって送還された。
長き戦いの終着にこれでようやく終わったとルルーシュは安堵の色を浮かべる……ハズがなかった。

結果だけをみればこれは確かに勝利だろう。この狂戦士を落とせたのは今後の展開にかなり大きな一歩だ。
だがその2文字の何と苦しいものか。ギリギリで掴み取った淡い勝利だ。

ギアス、ミサイル、ステルスモモ、政庁爆破。ルルーシュが対バーサーカー戦に用意していた戦略は悉く踏みにじられた。
セイバーの戦いを見て理解していたつもりだったのだが、人の望みの具現でもある尊き幻想(ノウブル・ファンタズム)、
サーヴァントという超常の英霊を、まだルルーシュは侮っていたということだ。
最も危惧していた消耗戦にまでもつれ込んでやっと仕留められたという結末。
全く目論見とは違う過程。戦術も戦略もない、反則が飛び交うルール無用の泥仕合。
常に結果が全てとして行動してるルルーシュだが、ここまで完膚無きまでに策を粉砕されると戦略家としてのプライドがズタズタだ。
いや、プライド位はくれてやる。壊滅的なのはもっと現実的な問題だった。



拠点にしていた政庁は完全に崩落。9名に増えたメンバーからは2人抜け、
残った全員も相当のダメージを負っている。
特に憂と秋山澪の精神的負担は危険だ。澪の方はギアス次第で落ち着かせることも出来るだろうが、
既に使用済みの憂には……。「俺を裏切るな」がどこまでの範疇に入るかが問題だ。



『……ルルさん』

通信機から桃子の声が漏れる。だが今までよりも聞き取り難い。声の大きさではなく聞こうとする意識が逸らされているようだ。

「桃子。通信の時くらいはステルスを外せ。周囲に気を配らないといけないのなら通信をかけなくてもいいぞ」

『あ、そうっすね……』

今にも消え入りそうな声の桃子。ここまで意気消沈する原因は分かりきっていた。

「今回のことは気にするな。攻撃の無力化するという観念を想定し切れなかった俺に責任がある。
お前は十分によくやった」

かつてゼロが搭乗していたKFM、蜃気楼の絶対守護領域のような攻撃への耐性を持つ兵器を
ルルーシュは知っていた。
相手はKFMでない上仮にも生身の生物である以上そんな想定など出来ようもなかっただろうが、
魔法の存在を知った以上、ある程度以上の理不尽は常に視野に入れておかねばなるまい。


「……まあ、ありがとうっす。ご機嫌取りでも気休めにはなったっす。で、これからどうするんですか?」

一応、立ち直りを見せたらしい。少しだけ、声に存在感が戻った。

「まずはチームの建て直しをする。かなり消耗したからな。だがその前に一度場所を移動したいな。ここは目立ち過ぎる」

「私が、周囲の安全を確認しつつ休める場所を探せばいいんすね?」

自分の考えを見抜かれたことに少し驚嘆するルルーシュ。

「……驚いたな。ステルスに続いて読心でも身に付けたか?」

「それなりに付き合いも長いっすからね。まあ自分だけでも考えられるようにならないといけないっすから」

また少しだけ、声が透明になった。その言葉の意味に感付きつつも、この場では追求をしない。

「―――良し、黒の騎士団、行動再開だ」

「もうイヤホン外さないで下さいね」

「ああ、わかってるよ」

軽く笑いながら通信を切る。これから成すことの多さにもう一度、深くため息をつく。

さあ、まずは――――――

【D-5/政庁跡地/1日目/夕方】

【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】
[状態]:疲労(大)、右腕の骨折(無理に動かしたことにより鈍痛)、思し蟹の力覚醒
[服装]:歩く教会@とある魔術の禁書目録、
[装備]:イヤホン@現地制作、S&W M10 “ミリタリー&ポリス”(6/6)、ククリナイフ@現実
[道具]:基本支給品一式×2、、ミニミ軽機関銃(183/200)@現実 、
    盗聴機×8、発信機×7@現地制作、単三電池×大量@現実、通信機×5@コードギアス反逆のルルーシュ
    アッシュフォード学園男子制服@コードギアス反逆のルルーシュR2、USBメモリ(会場地図)@現実
    パソコン、.38spl弾×46、 CDプレイヤー型受信端末、リモコン、首輪、首輪(ダミー)
    USBメモリ(ダモクレス設計図)@現実
    死亡者・おくりびと表示端末@オリジナル、【第1回放送までのおくりびと】のメモ、
    蒼崎橙子の瓶詰め生首@空の境界、荒耶宗蓮の工房から回収した不明品多数
   “夜叉”の面@現実、不明支給品(0~1)
[思考]
基本思考:枢木スザクは何としても生還させる。
0:態勢を立て直したい。 まずは政庁跡を離れる。
1:【象の像】に向かうかは検討中。
2:平沢憂と秋山澪の状態が気になる。平静を保てるようなら澪は仲間に加えたいが―――?
3:殺しも厭わない。東横桃子、平沢憂、スザク、C.C.、ユフィ以外は敵=駒。利用できる物は利用する。
4:阿良々木暦を排除したい。
5:スザク、C.C.、ユフィと合流したいが、参戦時系列の考察により、相応の警戒を持って接する事にした。
6:両儀式を警戒。荒耶宗蓮の工房から回収した品を見せる?式に既視感?
7:ライダー、織田信長、浅上藤乃、白髪の少年(一方通行)、顎の尖った男(伊藤開司)を警戒。
8:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。
9:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する?
10:刹那と本田忠勝の想いを受け継ぐ。
11:桃子と憂の2人を、必要以上に大切に思わないように気をつける。
[備考]
※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。
※モモから咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。
※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。
※モデルガン@現実、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード、ミサイル×2発@コードギアス反逆のルルーシュ
 ジャージ(上下黒)、鏡×大量、消化器、ロープ、カセットコンロ、
 混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、その他医薬品・食料品・雑貨など多数@ALL現実
 揚陸艇のミサイル発射管2発×1機、皇帝ルルーシュの衣装(マント無し)@コードギアス反逆のルルーシュR2、
 現在支給品バッグに入れています。
※揚陸艇の燃料…残り10キロ分 (E-5に放置されています)
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
※トランザムバーストの影響を受け、刹那・本田忠勝・バーサーカーの戦い。
 及びその記憶と想いを呼び覚ましました。
(どこまで記憶の影響を受けたかは後述の書き手さんにお任せします。
 ただし、何か特殊な力に目覚める。イノベイターに覚醒する等は一切ありません)
※荒耶宗蓮の工房から不明品多数を回収しました。
(何を回収したのかは後述の書き手さんにおまかせします)
※荒耶宗蓮の工房内に在った大極図の魔方陣がルルーシュにより傷付けられ力を失いました。
(今後各所の結界等に何らかの影響が出るかは後述の書き手さんにおまかせします) ※発信機により東横桃子と平沢憂の位置を把握出来ています。
※式、デュオ、五飛と情報交換をしました。3人に阿良々木暦は殺し合いに乗ってると吹き込みました。
※ダモクレスが会場内にある可能性を危惧しています。また主催内に自分達を援護する工作員の存在を考えています。



【おもし蟹から受け継いだ能力について】
見た相手の持つ最も強い「思い」を色として認識できる。現段階でおもし蟹のように「思い」を奪えはしない。
発動の条件はギアスと同様。視る意識を持って対象を肉眼で視認すること。
ギアスと混同してしまってるため両方同時に発動してしまうがルルーシュの認識次第では分割可能。
今後成長の可能性があるかは不明。

【USBメモリ(ダモクレス設計図)@コードギアス反逆のルルーシュR2、】
天空要塞ダモクレスの設計図。実際のものとはサイズ、内部に若干違いがあるらしいが大体は同じ構造。
スクロール表示で詳細な部位まで見れる。
本来は地下施設の地図の入ったメモリだったのだが忍野メメがこっそりすり替えておいたのさ!
ちなみにデータを入れるのは原村和に依頼した。



【(腹)黒の騎士団の作戦】
1:戦力増強のため、超人レベルか達人レベルの戦力を有する対主催派集団に入り込む。または作り出す。
2:ルルーシュと憂は無害を装い。桃子はステルス状態で同行。
3:内側からギアス等で集団を都合よく操る。策を弄する際の連絡役は桃子。万が一の不意打ち役も桃子。
4:出会う参加者に阿良々木暦の悪評を伝える。
5:邪魔になる人物や戦場ヶ原ひたぎ、神原駿河は排除する。
6:桃子は集団内の人間をよく観察する。
7:集団内に殺し合いに乗った人間が居たら、懐柔するか排除する。
8:阿良々木暦に遭遇した場合は混乱に乗じて排除する。
9:戦力にならない集団とは阿良々木暦の悪評だけ伝えて分かれるか、そもそも関わらない。
10:『おくりびと』は見られないようにする。



【東横桃子@咲-Saki-】
[状態]:用心してステルス状態、疲労(中)、政庁付近を監視中
[服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)、ポンチョのようなマント@オリジナル(現地調達)
[装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備30発)@現実、果物ナイフ@現実(現地調達)、双眼鏡@現実(現地調達)
[道具]:デイパック、基本支給品×2(-水1本)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん! 、
    シティサイクル(自転車)@現実、蒲原智美のワゴン車@咲-Saki-(現地調達)、
    小型ビームサイズ@オリジナル(現地調達) 、キャンプ用の折り畳み椅子@現実
    七天七刀@とある魔術の禁書目録、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、発信機@現地制作、
   “狐”の面@現実、不明支給品(0~1)、

[思考]
基本:加治木ゆみを蘇生させる。
0:政庁周辺を見回り、 避難場所を探す。
1:ルルーシュを利用し(利用され)、優勝する。
2:もう、人を殺すことを厭わない。
3:覚悟完了。ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。
4:先輩が好きだ。それだけは譲らない。
5:…憂ちゃん、唯さん。
6:バーサーカー、ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、白髪の少年(一方通行)、顎の尖った男(伊藤開司)、ユーフェミアを警戒。
7:浅上藤乃と思われる黒髪の少女に出会った際に、冷静であるように努める。
8:ルルーシュの能力とは?
9:ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。

[備考]
 ※登場時期は最終話終了後。
 ※カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。
 ※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
 ※自分の起源を知りました。
 ※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。
 ※闘技場で伊達政宗達よバーサーカーの戦いの顛末を見ました。
 ※【A-7】での爆発に気付きました。

【平沢憂@けいおん!】
[状態]:拳に傷、重みを消失、心身疲弊、気絶中
[服装]:血濡れのゴスロリ@現実、皇帝ルルーシュのマント
[装備]:ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night、拳の包帯、おもし蟹@化物語
遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×10個(in腰巾着)、洗濯紐、発信機@現地制作

[道具]:基本支給品一式、日記(羽ペン付き)@現実、桜が丘高校女子制服、カメオ@ガン×ソード、
    ゼロの剣@コードギアス反逆のルルーシュR2
    包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor 、鉈@現実、阿良々木暦のMTB@化物語
    通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、“泥眼”の面@現実
[思考]
基本:ルルーシュとバンドを組みたい。皆を殺す。阿良々木さんはもう絶対殺す。
0:―――。
1:お姉ちゃんは、私の……
2:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。
3:桃子ちゃんは友達。
4:阿良々木さんをブチ殺して、お姉ちゃんのギー太を返して貰う。
5:澪さんをルルーシュと組むバンドに誘いたい。
6:梓を殺した荒耶宗蓮への憎悪。
7:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、白髪の少年(一方通行)、顎の尖った男(伊藤開司)、ユーフェミアを警戒。
8:ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。  
9:思いを捨てた事への無自覚な後悔。

[備考]
※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。
※中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。
※第2回放送をほとんど把握していません。
※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。


【秋山澪@けいおん!】
[状態]: 心身疲弊、両頬に刀傷、気絶中
[服装]: 龍門渕家のメイド服@咲-Saki-
[装備]: 田井中律のドラムスティック 影絵の魔物@空の境界
[道具]: 基本支給品一式×9、千石撫子の支給品0~1個(確認済み)、バトルロワイアル観光ガイド 、
   桜が丘高校軽音楽部のアルバム@けいおん!、モンキーレンチ@現実、 純白のパンツ@現実、
   下着とシャツと濡れた制服、ニードルガン@コードギアス 反逆のルルーシュ 、
   桃太郎の絵本@とある魔術の禁書目録、2ぶんの1かいしんだねこ@咲-Saki-、
   法の書@とある魔術の禁書目録、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×2、軽音楽部のティーセット、
   ゼロの仮面、シアン化カリウム入りスティックシュガー×5、特上寿司×10人前@現実、
   さわ子のコスプレセット@けいおん!、ジャンケンカード×十数枚(グーチョキパー混合)、ナイフ、
   薔薇の入浴剤@現実、一億ペリカの引換券@オリジナル×2、光秀の首輪、、ヒートショーテル@新機動戦記ガンダムW
[思考]
基本:もう一度、軽音部の皆と会うために全力で戦う。
0:―――。
1: 唯は、私が……
2:軽音部全員を救う方法を見つける。
3:見つけ次第、実行する。
4:手段を選ぶつもりはない。
5:一方通行、ライダー、を警戒
6:福路美穂子は大嫌いだ。
[備考]
※本編9話『新入部員!』以降の参加です
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※光秀が一度は死んだ身であることを信じています。
※トレーズへの拷問と死に様を見ました。
※刹那の声を聞きました。
※ブラッドチップ(低スペック)の影響によって己の起源を自覚しました。 高揚しやすくなっています。
※起源は『畏怖』と『逃避』の二つ。
※自分の望みのために、起源を乗り越えて戦う覚悟を決めました。


【影絵の魔物@空の境界】
封印指定の人形師、蒼崎橙子の使い魔。オレンジ色の鞄の中に影で出来た黒いネコみたいなものが潜んでる、
というのは見せかけで鞄内にある幻灯機により大気中にエーテル体で構成された体のため、
幻灯機が動く限り何度でも復活できる。
ただし幻灯機の稼働時間は10分程度。それ以降1時間経過しないと再稼動できない。

現在使用時間超過。再起動まで1時間。


【両儀式@空の境界】
[状態]:疲労(極大)、 ダメージ(大)
[服装]:私服の紬(上着排除)
[装備]:九字兼定@空の境界、中務正宗@現実
[道具]:基本支給品一式、首輪、ランダム支給品0~1 、ルールブレイカー@Fate/stay night
[思考]
1:……すごい疲れた。寝たい。
2:幹也のためにできることを考える。
3:刀を誰かに渡すんだっけ?もったいないな……
4:浅上藤乃……殺し合いに乗ったのか。
5:荒耶がこの殺し合いに関わっているかもしれないとほぼ確信。
6:荒耶が施したと思われる会場の結界を壊す。
7:荒耶が死んだことに疑問。
8:首輪は出来るなら外したい。
[補足]
※首輪には、首輪自体の死が視え難くなる細工がしてあるか、もしくは己の魔眼を弱める細工がしてあるかのどちらかと考えています。
※荒耶が生きていることに関しては、それ程気に留めてはいません。
 しかし、彼が殺し合いに何かしらの形で関わっているのではないかと、確信しています。
※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました
※以下の仮説を立てています。
 ・荒耶が殺し合いの根幹に関わっていて、会場にあらゆる魔術を施している。
 ・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用がある。
 ・上の二つがあまりに自分に気付かせんとされていたこと自体に対しても疑念を抱いている。
 ・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてある。
※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗ってると吹き込まれました。
※雷切 @現実は刀身が折れた状態で政庁跡に放置されています。
※干将@Fate/stay nightは政庁跡地に放置されています。莫耶@Fate/stay nightと引き合ってます。
※平沢唯から聞いた信頼できる人間に刀を渡すというプランを憶えています(引き継ぐかは不明)


【デュオ・マックスウェル@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:疲労(大)
[服装]:牧師のような黒ずくめの服
[装備]:フェイファー・ツェリザカ(弾数5/5)@現実、15.24mm専用予備弾×60@現実、
    COLT M16A1/M203(突撃銃・グレネードランチャー/(20/20)(0/1/)発/予備40・10発)@現実

[道具]:基本支給品一式×2、デスサイズのパーツ@新機動戦記ガンダムW、メイド服@けいおん!
    BMC RR1200@コードギアス 反逆のルルーシュR2、首輪×2、 桜舞@戦国BASARA(一本のみ)
[思考]
基本: ガンダムパイロットとして主催を潰す。
1:バッカヤロウ……
2:アイツ(ルルーシュ)、手際良すぎねえか?
3:荒耶宋蓮に警戒。
4:明智光秀、平沢憂には用心する。
5:首輪の解析は現状の段階ではお手上げ。
6:デスサイズはどこかにないものか。いやこんなリアル鎌じゃなくて、モビルスーツの方な
  そういえばあの女(桃子)ビームサイズ持ってたな……
[備考]
※参戦時期は一応17話以降で設定。ゼクスのことはOZの将校だと認識している。
 正確にどの時期かは後の書き手さんにお任せします。
※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました。
※以下の情報を式から聞きました。
 ・荒耶が殺し合いの根幹に関わっている可能性が高い。
 ・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用があるかもしれない。
 ・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてあるかもしれない。
※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗ってると吹き込まれました。



【備考】
※【政庁】が完全に倒壊しました。大勢の参加者が目撃していると思われます。
※政庁に設置してあったトラップ、設備は全て失われました。
※周囲に騎英の手綱@Fate/stay night+おもし蟹@化物語、武田軍の馬@戦国BASARA、干将@Fate/stay night 、
 平沢唯の荷物(基本支給品一式、燭台切光忠@現実、和泉守兼定@現実)、
 張五飛の荷物(基本支給品一式、ラッキー・ザ・ルーレットの二丁拳銃(4/6)@ガン×ソード、ファサリナの三節棍@ガン×ソード、ゼロの仮面とマント@コードギアス)、
 平沢唯の遺体、張五飛の遺体、バーサーカーのバラバラ遺体(頭、胴体、左腕、両脚、首輪)
 周囲の倒壊物その他が散乱しています。バーサーカーの腰部分は政庁跡に埋まっています。
※莫耶@Fate/stay night は平沢唯の遺体の背中に突き刺さっています。
※【D-4】と【D-5】を結ぶ橋が損壊しています。崩れる危険性については後の書き手に一任します。




ここに、不可避の悲劇が生まれる。
福路美穂子は平沢唯を守る為にレイニーデビルと契約したことで死した命を繋ぎとめていた。
そして平沢唯が死亡した今、それを福路美穂子が知り、認めた時点でレイニーデビルとの契約は破棄になり、
福路美穂子は死体に戻る。その寸前に次の願いを願えば話は別だが。

だが、時を同じくして福路美穂子は「この世全ての悪(アンリ・マユ)」を浴び改めて現世に蘇った。
これで福路美穂子は平沢唯の生死に関係なく生き続けることが可能となった。
少なくとも、理屈の上では。

この世の人類総ての悪意、それを一端とはいえ取り込めばサーヴァントだろうと正気ではいられない。
それをまがりなりにもただの人間の福路美穂子が耐えていられるのは、平沢唯への強すぎる想いが起因だ。


だが、平沢唯の死を知った時、福路美穂子の身に何が起こるか。
自分の後輩を殺し、姉への思いを失った平沢憂に、
平沢唯を死なせたと後悔する秋山澪に何を思うのか。



災厄の箱を抱えていた少女が災厄の種そのものになるとは何たる皮肉か。
結末はまだ、誰にも分からない。
だだ一つだけいえることは―――悲劇は不可避だということだ。





【                                      】





気付けば、暗闇の中にいた。色という概念が失せていたがそれでもあえて闇とした。
それが死なのだと、漠然と感じた。
無念さや後悔などは、不思議と湧かなかった。恥を残す生き方をしたつもりはないし、
あったとしても死人還りをしてまで生きることに意味など感じなかった。

右も左も、上も下も、恐らく何もない場所に、その男はいた。
貴族的な趣向の服。余裕かつ優雅な眼差し。かつて自分の誇りに泥を塗り、強く執着していた男。

いつのまにかあったテーブルには、葡萄酒のボトルとグラス、香ばしい香りのする紙の箱が置いてある。
酒を肴に語り合おうとでもいうつもりか。相も変わらずふざけた男だ。

……まあいい。貴様には言いたいことも聞きたいことも山ほどある。決着はその後につけても遅くあるまい。

何故か澄んだ心で、その男の前に腰をかけた。





『                                         』





気付いたら、こんなところにいた。
白くて、黒くて、真っ赤で、真っ青で、たぶんわたしが思ったとおりに変わる世界。

そこに、着物を着たとても綺麗な女の人がいた。さっき会った人なのに、はじめて見た人だった。
あの人は女の人にも男の人にも見えたけど、この人は女の人にしか見えなかった。



何をしているのとわたしは聞いた。

何もしてないわ、何もないのだからとその人は言った。

―――帰りなさい、みんなが待っているから

その人に言われ後ろを見ると、いつか見た神殿があった。りっちゃんにムギちゃんにあずにゃん、
他の人もみんないた。

一緒にいこうよとわたしは言った。
この人もひとりぼっちなんだと思ったから。

私はいけないわ、ここにしかいないからとその人は言った。

意味が分からなかったけど、その言葉は真実な気がした。躊躇したけど、わたしは歩き出す。

少しだけ後ろを振り返ってみる。柔らかい、けど淋しそうな笑顔が、わたしを見つめていた。

ガランドウの中を出て、わたしはみんなに会いにいった。


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最終更新:2010年04月16日 22:45