黄金ノ剣 ◆IVe4KztJwQ
軽く息を吸う。
立ち上がり、抜刀。
手にした日本刀に目をやる。
教会内に射す光を反射。片刃に揺らぐ波紋。
カ リ バ ー ン
同じ剣とはいえ、それは両刃剣である『勝利すべき黄金の剣』とは
手にした感覚が全く異なる印象を衛宮士郎に与えた。
元来、西洋剣というものは。
鋼鉄製の鎧や盾を用いた戦が発達した西洋において、
屈強の騎士がその強靭な刃を振るう際の膂力を持ち、
それら防御諸共に相手を叩き殺す事ができる為の武器、
という理念の基で造られているものが多い。
故に左右どちらにおいても同等の威力を発揮出来るよう
その頑丈さを追求し、柄と刃が鋳造過程から一体化された両刃剣
からなる造りがその基本になっている物が多々見られるのであろう。
あくまで憶測に過ぎない事だが、
そういった西洋武具の背景が遥かな過去、
英国におけるアーサー王伝説で有名な彼の聖剣に
人の祈りの結晶、決して折れない絶対剣としての
幻想を生んだのかもしれない。
それに対し、前述の西洋剣と日本刀は一体何が違うのか。
海外諸国に比べ、圧倒的に鉱山資源の少ない日本の弊害か、
武具の歴史は西洋ほど防具に鋼鉄を使うといった方向性に進まなかった。
また最も実戦での剣が活躍したであろう動乱の幕末等において
武士や侍が身に着ける防具は急所を守る程度に最低限のものが多く。
彼らは己の剣技のみを極限まで高めてゆき。
それに呼応するかの如く、日本刀は人を斬り殺す事を念頭に置き
その進化を続けていく。
人を叩き殺す為に特化した剣と人を斬り殺す為に特化した刀。
そのどちらが優れているかをここで論議したとして、
元々の基本理念が違うのそれらを比べる事は愚の骨頂に他ならず。
なぜならそのどちらもが共に優れた一面を持つのだから。
とはいえ平安時代から現代における第二次世界大戦前まで千年を超え、
大戦後、マッカーサー率いるGHQによる刀狩が行われるまでの間、
刀剣類の中で最も現代まで実戦で使われてきたという歴史を持ち、
この殺戮の坩堝に帝愛が用意した物は現代における上で最高峰の刀。
それらの基本理念を含めた全て、其れを余すことなく識り尽くし。
己の力を真に理解する為。
衛宮士郎は手にした日本刀の解析を始める。
「解析、開始───(トレース・オン)」
──魔術回路が起動する。
創造理念、――相反する三要素。殺傷力。極限への追求。解明。
基本骨子、──刀身、二尺三寸。重量、二百十三匁。解明。
構成材質、──和鋼、炭素、基本材質及び外装素材、解明。
生成技術、──折り返し鍛錬による鉄の生成、解明。
憑依経験、──強靭な鋼を刃と成す鍛冶の技、解明。
蓄積年月、──完成され現在に至るまで蓄積された経験、解明。
──全て成功。
「…よし」
解析の成功に手に汗握り。
──続けて、解析した日本刀を再現する。
「投影、開始──」
創造理念、鑑定。
基本骨子、想定。
構成材質、複製。
製作技術、模倣。
憑依経験、共感。
蓄積年月、再現。
──これも、全て成功。
左手に投影した日本刀の確かな感触を感じ。
「手ごたえも変わらないし、どこも問題ないみたいだな」
さっそく元の日本刀と投影した日本刀を両手に持ち見比べてみる。
ふと、衛宮邸で竹刀を使い行った剣の英霊との模擬戦を思い出し、
手にした二振りの刃を一本ずつ振う。
剣の英霊
セイバー。 エ ク ス カ リ バ ー
彼女を剣の英霊たらしめる所以は手にした至高の聖剣『約束された勝利の剣』
その外見は一見すると可憐な少女にしか見えない華奢な体躯。
しかしその腕から繰り出される剣技は
暗殺者の英霊、至高の剣客佐々木小次郎との戦いでも
一歩も引けをとらない苛烈さを誇っていた。
保有する「魔力放出:A」技能による能力の向上。
さらには「直感:A」その技能により戦闘時、
常に自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感は未来予知に近く、
戦いの中でその体捌きは人の限界を容易く超える。
戦場に咲き誇る凛とした表情。真一文字に引き締められた唇。
戦闘態勢を取った彼女。
左足を後ろへ重心を下げる。
息を吸い、刃を背に廻し肩、肘、手首の力を最善の形で抜く。
体を引き絞り。右足を前に進め、裂帛の気合と共に、刃を振り下ろす。
──斬。
士郎は冬木の聖杯戦争の最中、その姿を幾度となくその眼に焼き付けてきた。
剣の英霊。その一挙動一投足を理解し実行しようとする。
状況を仮想。敵はセイバー。
こちらに向けて刃を構えている。
振り上げた上段。間合は近い。
細く鋭い息を放ち、右足は地を蹴った。
体が前へと飛び出す。その動きに刃が連動する。
左足はしっかりと床を踏みしめ。
打ち下ろす行為は、必定。
上段から振り下ろされる、鋭い斬撃は。
眼前の空間を、右上から左下まで切り抜け。
為す術なく左肩口から右腹筋まで斬り裂かれる。
──と幻想する。
…が、しかし。
剣の英霊と同等の剣技をその眼で見るのと実際に振るってみるのでは
人と英霊の違い以前に技量未熟であるが故、至難の業だった。
額に浮いた汗を手の平で軽く拭う。
「やっばりセイバーのようにはいかないよな」
自分の力でもきっと何か出来る。セイバー(女の子)が傷付く位なら俺が戦う。
そう意気込み飛び出した結果、結局は窮地に陥り何度も死にかけた
自分の行動を思い返し苦笑する。魔術師の見習い、いや出来損ない。
挙句、遠坂凜にへっぽことまで言わしめられた自分。
幼い頃に冬木市で起きた大火事。多数の命が失われた中、
養父である衛宮切嗣にたった一人だけ助け出された士郎。
その時から胸に抱えて続けてきた歪んだ思考。
黒子に正され自分の歪みを認識した今だからこそわかる、
自己犠牲を通り越した数々の行動がいかに無謀だったのか。
英霊には当然歯が立たず。白昼夢、黒衣の魔術師にすら敗北を喫し。
「俺には圧倒的に力が足りない…、そんな事は百も承知しているさ」
それでも、もしこの先の戦いで
白井黒子が傷付くのなら。
(俺は、自分自身より黒子を守りたい)
少年の決意は変わらない。
──ならば。
『現実で敵わぬ相手なら、想像の中で勝てる物を幻想しろ!
お前に出来る事など、それ位しかないのだから』
赤い外套を纏ったあいつの言葉が浮かんでくる。
何故だろう。
体の奥、その深い処から湧き上がってくる物がある。
それは聖剣の鞘。彼の王が人の身であった時。
ア ヴァ ロ ン
『全て遠き理想郷』に秘められた英霊の残滓か。
俺が守ると約束した少女の姿をした英霊。
冬木の聖杯戦争を共に戦った自らの半身。
約束を守れず与り知らぬ処で散った彼女。
衛宮士郎の眼前に焼きついた最後の光景。
大河の空隙を穿ち闇夜を切り裂いた閃光。
まただ、何故今まで忘れていたのだろう。
あの瞬間。彼女が叫んだ咆哮。
騎兵の英霊を貫いた。
光輝く黄金ノ剣。
『栄光』という名の祈りの結晶。あるいは最終幻想。
果たして、其れを超越する物が他に存在するや否や。
─己の魔術を思い返す。
『投影』『解析』『強化』の魔術。
投影…、解析…、強…。
「投影、解…析…?」
衛宮士郎が幾度となく繰り返してきた投影解析の魔術。
其は物質そのものの投影と解析のみだったのか、違う。
─己が本質を思い出せ。
繰り返し反芻する声。
そうか、俺は──。
この力は──。
白井黒子に示唆された首輪。
伊藤開司が最後握り締めた、たった一枚のペリカ。
夢か現か、黒衣の魔術師の言葉。
可能性を追求するため手にした日本刀。
小さなきっかけ。
その一つ一つが折り重なり力の方向性を指し示し。今此処に結実を結ぶ。
本人が未だ知らぬそれは『剣』に一点特化した魔術師としての本質。
(俺が挑むべきは自分自身。ただの一つの妥協も許されない)
虚空を見つめ想念に没頭しかけていた。その脳裏に閃くものがあった。
◆ ◆
先刻、不慮の事故により白井黒子と抱き合う形になってしまった衛宮士郎。
彼は未だ顔を赤らめ黒子から僅かに目線を逸らしながら口をひらく。
「俺の持つ魔術、この力で何が出来て何が出来ないのか。
それを出発する前に少しだけ試してみたいんだ」
もし俺の力の使い方で何か気付いた事があったらまた遠慮なく言ってくれ。
衛宮士郎は教会内の自動販売機から900万ペリカを使い日本刀を購入、
更にそれを解析、投影し、振るう。お世辞にも凄いとは言えない素振り。
黒子はその様子を椅子に腰かけながら眺め。
今までの事、これからの事を考える。
会場に放り出された直後、
秋山澪と共に遭遇した衛宮士郎。
今考えると士郎さんとの出会いは幸運でしたわね。
豪華客船エスポワールでの新しい仲間達との邂逅。
そして、第一回放送時に死者として名前を呼ばれた
黒子の敬愛するお姉さま。
御坂美琴。
学園都市に七人しかいないレベル5能力者。
別名『超電磁砲』の異名を持つお姉さまが死んだ。なんて信じられなかった。
嘘だと思いたかった。けれど、此処にある誰かの死。それは事実に他ならない。
再びお姉さまの事を考えてしまう。教会で最初に感じた死の臭いに触発され
取り乱してしまった時のように。とたん胸が張り裂けそうになる。
もし、士郎さんと出会えずたった一人。
一人ではなく他の人と行動を共にしていたとしても。
わたくしはその悲しみに耐えられず、その身を狂気に
走らせてしまっていたかもしれない。
そう考えるだけで背筋に悪寒が駆けめぐり、ぞっとしてしまう。
正直に言えば胸の奥底では未だそういった感情が
渦巻いているのかもしれない。
けれど、わたくしの中で『衛宮士郎』という存在がこんなにも
大きなものに変わっていったのは一体いつからなのだろう。
いつかお姉さまと異性の事について少し話をした時の事が頭を過ぎる。
お姉さまの留守中、お姉さま宛に寮を訪れたツンツン頭の男の子。
学校帰りや街中で何度かお姉さまと一緒に居る所を見かけた事もあった。
上条当麻。いつの間にかその名をお姉さまの口からをよく聞くようになり、
極めつけ、ある日冗談めかし黒子が口にした言葉。
あの時の事を思い出すと今でも少し頭にきてしまう。
『気になる異性でもいらっしゃるんですの?』
と、何気なく聞いてみた黒子。その言葉に対するお姉さまの反応は。
お姉さまが…。あのお姉さまが!!
その顔を、やや下へと俯きながら、顔を赤らめていた。
その様子に衝撃を受けた黒子は上条当麻を呪い。
許すまじ、下等な類人猿。上条当麻!!
「あの時は心の底からそう思ったものですわね」
本人が聞けば。いわれのない非難にお決まりの台詞が返ってきそうである。
けれど、今は少しだけ。
その時のお姉さまの気持ちが理解できる気がするのはどうしてなんですの?
自らの安全を一切顧ずに
正義の味方を目指す少年。
黒子が見ていなければ彼は今後も無茶を繰り返すだろう。
その彼を引き止めるのはわたくしの役目。
もっとわたくしを頼って欲しいと切に願う。
だけど、彼の瞳。それはどこまでも優しい。
……っ!!
黒子は息を呑む。
わたくし、美琴お姉さまの事を考えていたはずですのに。
いつの間にか彼の事を考えていた。
その事実に気が付き羞恥で顔と胸が熱くなってきた。
士郎の姿をほんの少し盗み見る。彼も未だ物思いに耽っていて。
黒子のその様子には全く気付いていないようだ。
何故か安堵して士郎に聞こえないよう軽く咳払い。
そうする事で少し気持ちが落ち着いてくる。
「わたくしったら、何を考えているんですの…」
熱くなった頭を冷やし脱線してしまった思考をあわてて元に戻す。
その後、黒子らが留守の間にエスポワール内で行われた不幸な事故と惨劇。
帰らぬ者となった
利根川幸雄。
八九寺真宵。伊藤開司の三人。
皆を守る為に危険な襲撃者を連れエスポワールを後にしたゼクス。
これ以上誰かが犠牲になるなんて我慢できない。
明智光秀。秋山澪。俺は二人を迎えに行く。
置手紙を残し一人で飛び出した士郎を追いかけここまで来た。
時間にして約半日。僅かな間にこの島で失われた多くの命。
士郎と黒子にとって幸いな事があるとすれば。
今も何処かで行われているであろう殺戮の場に
未だ二人が居合わせていない事だろうか。
しかし、既に参加者の約半数近くが死亡している現実。
それらを為した殺人者といつか対峙する事になるのはまず間違いない。
ジャッジメント
黒子が『風紀委員 』として学園都市での風紀と平和を守ってきた日々の中で
様々な超能力者達と出会い。何度も危険な事態に遭遇してきた事、
それが生死に係わるような事も確かにあった。
けれど、こんなにもあっさりと人の命が散らされていくほど
危険な光景など、その日常の中にあろうはずがない。
危険。
黒子が地下で遭遇した言峰教会の神父。
聖杯戦争の監督役にして主催者側の人間、
言峰綺礼。
黒子の能力、攻撃が一切通じなかった危険な相手。
もしあの場であの男と最後まで戦っていたとしたら。
思い出しただけで身が震えてくる。
衛宮士郎と何か因縁めいた物を感じさせるあの男とは
いつか再び対峙しなければいけない。
黒子はある種の予感めいた物を感じとっていた。
その時に、はたして二人に勝機はあるのだろうか。
恐らく。いや、間違いなく今の二人であれば答えは否だ。
それでも。
「同じ相手に二度も負けてあげるほど。この白井黒子は安くないんですのよ」
先程購入した銀色のペーパーナイフを手に取り鈍色の光沢を放つ
それを手の中で転がしてみる。6本しか数限りないそれ。
しかし大量のペリカを投影した彼の魔術に黒子自身の能力を
上手く組み合わせる事ができたとしたら、
こちらの手数は大幅に増えるだろう。
「後で士郎さんにも話してみようかしら」
黒子は自分のテレポート能力の応用を含めいくつかも思考を重ねていた。
今はまだ及ばないとしても、二人の力を合わせれば、
そこに新しい可能性が生まれてくる事を信じて。
そこまで思案した黒子は一度息をつき。士郎の様子はどうだろうと再び見やる。
その瞬間。一際大きな魔術行使の光。それが教会内部に炸裂する。
◆ ◆
衛宮士郎は紡ぐ。
「俺が挑むべきは自分自身。ただの一つの妥協も許されない」
魔術回路の撃鉄を起動。全身を迸る魔力に其の詠唱を重ねる。
基本となる骨子を想定し。
構成された材質を複製し。
蓄積された年月を再現し。
あらゆる工程を凌駕し尽し。
『此処に幻想を結び。剣と成す』
瞬間。
吹き荒れる魔力の奔流。
その手に。光が集う。
─其は砕かれた最終幻想。
──人の希望の結晶。光輝。
───衛宮士郎は両手を掲げ。
聖剣抜刀。
黄金の輝き。
加速された魔力の奔流。光が吼え。
三度、窮極の極光が大河の空隙を薙いだ。
──────────────────────────
──────────。
残響。
そして静寂。
かつて、夜よりも暗き乱世の闇を祓い照らした一騎の勇士。
過去現在未来を通じ、今際の王が掲げた奇跡の真名。
手にした黄金剣は夜の帳を照らす月明かりの如き。
一瞬の朝露の如く輝きの残滓と共に霧散していく。
投影した黄金剣より溢れる剣の英霊の知識と経験。
誉れ高き武人の魂は衛宮士郎の肉体へと刻まれる。
エ ク ス カ リ バ ー
人が振るうには身に余る『約束された勝利の剣』は刹那の刻で消滅したが、
剣の英霊が誇るその剣、その技を、衛宮士郎は理解した。
両手に残る感覚を確かめて。
崩れ落ちるように片膝をつく。
「士郎さん!」
目を眩ますほどの光が消え去った後、其処に立ち尽くしていた士郎。
不意に体勢を崩す様が視界に入り。咄嗟、力を使う。
奇しくも僅かの半刻程前とは反対に士郎をその細腕と体で支え。
「士郎さん、大丈夫ですの?」
心配そうに士郎を見つめる黒子。
「すまない黒子。ちょっと…想像以上に魔力の消費が
激しかっただけだから」
士郎は真っ直ぐにその瞳を見返し、口元に笑みを浮かべながら応える。
「そう、それならよかったですわ」
不意に、士郎との顔の距離(肩を支えている為約10cm)に気付き
半刻ほど前にお互いの唇が触れ合いそうになった事を思い出す。
その視線は士郎の唇に。黒子の鼓動が早くなる。
「ああ、ありが…とう」
至近距離、いくら朴念仁とはいえ黒子の視線に気付かない訳がない。
ぎこちなく返事を返した士郎、再び二人の間に微妙な空気が流れる。
が、二人の手は握ったままだ。
…無言。
うっ、どうしよう。とりあえずこの場を何とかしないといけない…。
そうお互いが口を開きかけた矢先。
彼方から耳を聾する凄まじい轟音が鳴り響く。
「「なっ!!」」
重なる声。二人は即座に顔を見合わせると教会の外へと駆け出した。
「一体何が起きたんだ!」
「あれですの!」
爆発音が聞こえた方角は…。此処より南方。場所は政庁。
空へと立ち昇る爆煙と粉塵が教会からも見てとれる。
もしやと思い、手元のデバイスの位置情報を確認する為に手を離す二人。
そこに表示されたものは。
秋山澪の現在地 『D-5エリア 政庁』
明智光秀の現在地『D-4エリア 円形闘技場』依然移動した形跡なし。
二人の位置を指し示すものがある事実を雄弁に物語っていた。
「明智さんは、もう…」
拳を握り締める。けれど、もう一人の仲間、秋山澪は
この煉獄の如き島で、未だ生き延び戦っているのだ。
だったら、正義の味方を目指す少年が口にする言葉は決まっていた。
「行こう、黒子。秋山を救いに」
その眼に確固たる意思を持ち。白井黒子に向かい再度差し出される右手。
「ええ、士郎さん」
頷き。衛宮士郎の差し出したその右手を掴み。白井黒子は共に駆け出す。
その掌は、お互いの存在を確かめるようにしっかりと繋がれていた。
狂気の英霊によって倒壊した政庁。そこで少年と少女を待ち受けるものは──。
【C-5/神様に祈る場所 言峰教会 正面外/一日目/夕方】
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]: 健康、魔力消費(中)、額に軽い怪我(処置済み)
[服装]: 穂村原学園制服
[装備]: カリバーン@Fate/stay night、衛宮邸の自転車(二号)
日本刀(打刀)@現実、日本刀(打刀)@投影
[道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実、
基本支給品外の薬数種類@現地調達 、ペリカード(残金5100万)、
参加者位置情報1時間(秋山澪、明智光秀)
[思考]
基本:主催者へ反抗する。黒子と共に生きてこの世界から出る。
0:秋山澪を救う。
1:秋山澪を救う為、政庁に向かう。秋山澪が移動したら追跡する。
2:秋山澪、明智光秀と合流する。(明智さんは恐らくもう…)
3:秋山らと合流後、象の像へ向かいグラハム、
天江衣、ゼクスと合流する。
4:首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。
5:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺すなら全力で止める
6:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする
7:黒い魔術師(
荒耶宗蓮)への警戒心
8:
一方通行、
ライダー、
バーサーカーを警戒
9:そう言えば他のマスター達はどうなっているんだろうか?
10:知らず知らず黒子の事が気になっている事に気付く。
[備考]
※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です
※残り令呪:なし
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ゼクスの手紙を読みました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※このゲームに言峰綺礼が関わっている可能性を考えています。
※『ペリカの投影』には『通常の投影』より多大な魔力を消費します。
よって『ペリカの投影』は今後は控える方向性です。
※白井黒子の能力について把握しました。
※自身の歪みについて気が付きました。
※「剣」属性に特化した投影魔術を使用可能。
今後、投影した武器の本来の持ち主の技を模倣できるようになりました。
※投影魔術で「約束された勝利の剣」の投影に成功。
本来の持ち主の剣技を模倣、体現できるようになりました。
(制限によりエクスカリバーの長時間の投影は不可。
真名開放可能かは不明。仮に出来たとして膨大な魔力が必要。)
※900万ペリカを消費して自動販売機から日本刀(打刀)を購入しました。
なお、投影した日本刀はいずれ消滅します。
【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康、
[服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯
[装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録
[道具]:基本支給品一式、ペーパーナイフ×6@現実
[思考]
基本:士郎さんと共に生きてこの世界から出る。
0:士郎さんは本当に…
1:士郎さんと秋山澪の所までむかい、合流する。
2:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。
3:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……?
4:士郎さんが勝手に行ってしまわないようにする 。
5:士郎さんが心配、意識している事を自覚。
6:士郎さんはすぐに人を甘やかす
7:一方通行、ライダー、バーサーカー、言峰綺礼を警戒
8:少しは士郎さんを頼る
9:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう?
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
距離に反比例して精度にブレが出るようです。
ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が
130.7kg。
その他制限については不明。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※美琴の死を受け止めはじめています。
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。
※衛宮士郎の能力について把握しました。
◆ ◆
希望。それは悲劇と喜劇を彩る慟哭と怨嗟への道標。
夢幻と現世の狭間、何処ともしれぬ空間で。砕けた幻想の再誕。
その一部始終を視ていたモノがいた。
言峰綺礼。
傍らに横たわる英霊達の遺体を横目にしながら。
彼は嗤っていた。その嘲笑は歪んでいた。
純粋な歓喜の衝動と愉悦に震える矮躯。
「終に。己の本質に気付いたか。楽しいぞ、衛宮士郎」
お前もそう思うだろう、セイバー。
狂気と殺戮の坩堝を視て彼は嗤う。また一つ。楽しみが増えた。と。
【?-?/???/1日目/夕方】
【言峰綺礼@Fate stay/night】
[状態]:健康
[服装]:神父服、外套
[装備]:???
[道具]:???
[思考]
基本:???
1:サーヴァントの死体(魂)を回収する。
2:荒耶宗蓮に陰ながら協力する。
3:この立場でバトルロワイアルを楽しむ。
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2010年03月25日 18:14