月は出ているか(後編) ◆MQZCGutBfo
ギャンブルルームに来た4人。
退屈を持て余していた黒服は少し機嫌良さそうに言う。
「ようこそ、ギャンブルルームへ」
「麻雀ゲームをやりたいのだが、ルールは変わっているか?」
「いや、前回から変わっていない。前回同様オンラインとオフラインがあるが。」
「オンラインでお願いする。」
「負けた時の支払には最高で2500万ペリカ必要だが、持っているのか?」
「…………け、血液の方でお願いする。」
「待った!その血液は他の人間が代わりに支払うことはできないのか?」
グラハムがたまらずに割り込む。
「……不可能だ。ギャンブルを行う人間が血液を賭けることでのみ成立する。
東風戦終了時に最初の持ち点からのマイナス点を10cc=100点として支払う。
また、半荘終了時まで降りることはできない。」
「だ、大丈夫だ、グラハム。心配してくれるのは嬉しいが、衣を信じるが良い。」
「………………………………わかった、必ず戻るのだぞ、
天江衣。」
「うむ!」
「では準備させる。しばらく待っていろ。」
カラカラと音を立てて、ハロが採血機付きのイスを運んでくる。
ポリビニールの袋のような物と、鋭い針。
一度見ていたものだが、やはり実物を前にすると委縮してしまう。
「……準備完了だ。席に着きたまえ。」
「……………う、うむ、わかっておるのだ。」
大きく息を吸い、大きく息を吐く。
大丈夫、大丈夫。
椅子に座ると、両腕両足に拘束具が付けられた。
否。両腕は拘束されなかった。むむ、衣はそこまでちんまくない。
だが詮無き事。この天江衣が麻雀を前にして逃げることなどありえぬ。
――――――しかし、視界に入る、鋭い針。
そこに、死のイメージを重ねてしまう。
『お、お黙りなさい! どんな脅しを受けようと、衣はわたくしが絶対に――』
ボンッ、という盛大な破裂音。
モニターが血の赤で染まった。
倒れているカイジのそばに走って行きカイジの体を揺さぶった。
だがカイジは銃のようなもので心臓を打ち抜かれており、顔には血の気も無い。
それにカイジの体から流れ出ている血は明らかに致死量だった。
「カイジ!おい!しっかりしろ!カイジ!カイジ!!」
衣はカイジの身体を必死に揺さぶり続けるが、カイジの反応は一切無いし、当然目を開けることも無い。
とーかの、そしてカイジの死の光景が、フラッシュバックする。
―――如何に麻雀の鬼神とて、今だ年端もいかぬ少女である。
動揺するなという方が無理であろう。
「それでは時間になりましたのでゲームスタートです。
今回は『ギャンブル船』さん以外のプレイヤーがいませんのでこちらから人数を補填させていただきます。」
しかし天の配剤か―――事実を言えば、天空に居る人の手による配剤ではあるが―――
CPUのメンバーが決定する。
東一局
東家 イノウエ:25000(親)
南家 トモキ:25000
西家 ギャンブル船:25000
北家 ハジメ:25000
「これは……」
龍門渕高校のメンバーを思い出させる名称である。
―――だが、これは逆効果であったのか。
「……うぅ、……ひっく……」
龍門渕の皆で『はみれす』に行ったことを思い出す。
えびふらいのタルタルが少なくてしょんぼりしたら、
とーかが怒って、はじめがふぉろーして。
心淋しくなったり、賑やかで楽しかったり、複雑な気持ちになった。
みんなでまた来たいと言ったら、毎年夏はここに通うのだ、って約束したのだ。
…………でも、もう、みんなではみれすに行くことはできないんだ。
とーかがいないから。
もうとーかと一緒にいくことはできないし、みんなで集まることもできない。
とーかがいなければ、きっと皆は衣を置いて、バラバラに散ってしまう。
「……うぅ、とーか……」
衣がべそをかいている間、ゲームはスタートしており、一手辺りの制限時間を超えて自動で牌が捨てられてしまう。
ハジメ「ツモ。3000-6000」
東二局
東家 イノウエ:19000
南家 トモキ:22000 (親)
西家 ギャンブル船:22000
北家 ハジメ:37000
「まずい、天江衣は動揺している。なんとかせねば。」
「………………。」
「衣さん……。」
この少女を見殺しにすれば、ヒイロの足を引っ張るようなこともないだろう。
ずっと一緒に行動してきたのだ。
ヒイロがこの少女と出会ってから、この少女の安全を守るように動いているのがわかる。
後々それが命取りになる可能性がある以上、ここで死んでくれた方が良いのではないか。
カロッサやメリッサを助けなかった時のように。
『
ファサリナくん、他人を思いやり、他人を理解する。
それがお友達というものではないでしょうか?』
(同志……)
「………恐らく、あの少女は死の恐怖と戦っている。それを乗り越えられれば……」
「よし、ならばやることは一つだ」
「天江衣!!友であるこのグラハム・エーカーはここにいる!!
何も恐れることはない!!
―――ならばあえて言おう!!グラハム・エーカーと天江衣は一心同体であると!!!!」
「ぐら……はむ……」
その叫びは、思考の渦に入っていた衣を引っ張り出す。
「同志、私は……」
『ファサリナくん、人はね、例え死んでしまっても、その人を大切に思う人間の記憶の中で生き続けるんです。
例えば私が死んだとしても、ファサリナくんが覚えていてくれれば、それは生きている、ということになるんじゃないでしょうか。』
(同志……………………そうですね。わかりました。)
「……衣さん。その人を大切に思っていれば、自分の心の中で、生き続けるのですよ。」
「こころの……なか……?」
その小さな胸に小さな手を当てる。
『おいおい‥‥!俺をぼこぼこにした奴がそんなんじゃ立つ瀬がないだろ‥‥!
あの時の威勢の良さはどうしたんだよ‥‥‥‥!!』
死んでしまったカイジの声が聴こえる。
これは幻聴なのか。
イノウエ「ツモ。1300-2600」
東三局
東家 イノウエ:24200
南家 トモキ:20700
西家 ギャンブル船:20700(親)
北家 ハジメ:34400
そして、なんの感慨も湧かぬはずの機械から、幻聴が聴こえる。
『バーカ。なーにべそかいてしょぼくれてんだよ。』
『………大丈夫、衣なら、やれる。』
『そうだよ衣!衣なら絶対できるよ!ね、透華!』
『そうですわ。胸を張りなさい、衣。貴女は我が龍門渕の大将ですのよ。』
「とーか。カイジ。みんな…………」
そうだ、泣いてなどいられない。
衣は、原村ののかと清澄の嶺上使いを助けなければいけないのだ。
こしこしと涙を拭き、胸を張る。
とーかは衣を大将にしてくれた。
それは麻雀の強さの為だけではない。できるだけ『夜』に近づける為だ。
ちょうど県予選決勝の大将戦と同じような刻限。
まるで誂えたように、この場は海の上である。
ならば―――
「グラハム!月は出ているか!」
言われたグラハム・エーカーは不安になる。
恐怖のあまり気が触れてしまったのではないかと。
「……何と言った、天江衣。」
イスからぴょこんと振り向き、決意の眼差しを向ける。
「月は出ているのかと聞いておるのだ、ぐらはむ・えーかー!!」
目を見て確信する。天江衣は正気であると。
ならば答えは一つだ。
「よかろう!!このグラハム・エーカーが請け賜わった!!!!」
その場から全速力で駆け出し―――
階段を疾風の如く駆け上り、甲板に出る。
西には落ちる太陽。空は一面紅く。
そして、東に見えるは十四夜。またの名を、『幾望(きぼう)』。
―――満月に近い形の月が、姿を現していた。
「月は出ているぞ!!天江衣!!!!」
天に向かい吠える乙女座の男。
「―――ならばよし!」
届くわけもないその叫びに、きっとそう叫んだであろうと莫逆の友を信じる。
「……え?これは?」
「……………………」
ヒイロとファサリナは幻視する。
海に映る月を。
そして、それを自身の闘気で掬いあげる天江衣を―――
「――――――海底撈月(ハイテイラオユエ)!!!」
□
―――月の加護を得た衣に敵はなく。
半荘戦を快勝し、その勝った金額で続けた2試合目も圧勝した。
「どうだグラハム!衣はすごかったであろう?」
ふふんと胸を張る衣。
「ああ凄かった、天江衣。……ただ、もう、あまり心配はさせないでくれるとありがたい。」
「うわわわ、だからな~で~る~なぁ!!」
撫でられ恥ずかしがる衣。
「ふぁさりなもひいろもありがとう。お陰で正気を取り戻すことができた。」
「うふふ、どういたしまして。」
「……問題ない。」
そして汽笛が鳴り、船の到着が近いことを知らせる。
人数分の水着、双眼鏡を二つ、花を一つ、それぞれの食糧と水を買い込みバッグに入れる。
―――ヒイロとファサリナは水着に着替え、海底の調査を。
グラハムと衣はシャベルを借り、カイジの埋葬を行うため、一度船を離れる。
□
「どうですかヒイロ、この水着。」
「……行くぞ、時間が無い。」
「あぁ、もう待って下さい!」
相変わらずのヒイロの後を追い、海を潜る。
―――エスポワールの船の下。
巨大なタケノコを思わせる、大きなドリルを持った機体が備え付けられている。
姿を確認できると、ヒイロは上に戻る合図を送り、海上に戻る。
□
無心に近くの土場に穴を掘る衣とグラハム。
「……このくらいでいいだろう。」
「……うん。」
グラハムがカイジの遺体を穴に安置し、二人で土をかける。
涙がぽろぽろと出てくるが、気にしない。
その小さな手で持った大きなシャベルで、土をかけていく。
―――埋め終わり、一輪の花をそこに差す。
「……カイジ、衣を守ってくれてありがとう。
カイジの分まで、必ず生き抜いて見せるから。
だから、安心して見ていてくれ。
―――――――カイジは、衣の友達だ。」
友と共に祈りを捧げ、もう一人の友に別れの言葉をかける。
「……さ、戻ろう。グラハム!!」
涙を拭き、笑顔を作り。
グラハムの手をぎゅっと握る。
「……うむ、行こうか、天江衣。」
いたいけな友の小さな手を握りかえし、その場をゆっくりと離れる。
□
船に戻って着替え等を済ませた後、【参加者位置情報3時間(
衛宮士郎)】を9000万ペリカでヒイロが買い、
残り1000万をペリカードにして衣が持つ。
―――船の一階駐車場に置いてある軍用車両に乗り込む。
運転席にグラハム、助手席にヒイロ、後部座席に衣とファサリナ。
[『ジングウ』の存在を確認した。首輪解除後に奪取、ないしは破壊を行う。]
ヒイロのメモに頷き、グラハムは車を発進させる。
「さて、象の像に寄り、遠くから確認するか。このまま衛宮少年達を迎えに行くか。」
時計を見るヒイロ。時刻は放送直前である。
「……まずは放送を聞いてから、だな。」
「あぁ、激しい…そんなに強くしてはいけません……」
「すごいな、ふぁさりな!ぽるんぽるんだ!」
「………………………………………………。」
「……………………ああ、そうだな、少年。」
【F-3/船着場付近/一日目/夕方(放送直前)】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】
[状態]:健康
[服装]:ユニオンの制服
[装備]:コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30、軍用ジープ@現実
[道具]:基本支給品一式、五飛の青龍刀@新機動戦記ガンダムW 、ゼクスの手紙、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3)
『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~
戦場の絆~』解説冊子、双眼鏡@現実、水着セット@現実
サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。断固辞退。
0:第三回放送を待つ。
1:天江衣をゲームから脱出させる。
2:衛宮士郎と
ヒイロ・ユイを会わせ、首輪を解除する。
3:『象の像』を遠くから確認する。または衛宮士郎との合流を優先する。
4:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。
5:主催者の思惑を潰す。
6:ヒイロからもっともっとガンダムについて詳しく聞きたい。
7:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。
※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。
8:衣の友達づくりを手伝う。
9:夜は【憩いの館】で過ごすべきか。
【備考】
※参戦時期は1stシーズン25話「刹那」内でエクシアとの最終決戦直後です
※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※ゼクスから駅周辺で戦闘が行われていたことを聞きました。
※第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、参加者同士で集まるというプランをゼクスから聞きました。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
【天江衣@咲-saki-】
[状態]:健康
[服装]:いつもの私服
[装備]: チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2
[道具]:麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード、水着セット@現実、ペリカード(残金1000万)、
サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。
0:ぽるんぽるんだ!
1:グラハムを信じる。
2:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい!
3:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。
4:チーズくんを持ち主である『しーしー』(
C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。
[備考]
※参戦時期は19話「友達」終了後です。
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※第2回放送を聞き逃しました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
【ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:左肩に銃創(治療済み)
[服装]:普段着(Tシャツに半ズボン)
[装備]:コルト ガバメント(自動銃/7/7発/予備7×4発)@現実、M67破片手榴弾x*********@現実(ファサリナとはんぶんこした)、大型マチェット@現実
[道具]:基本支給品一式、シャベル@現実
Oガンダム@現実(通信機、ゼロシステム@新機動戦記ガンダムW )、落下杖@新機動戦記ガンダムW、GNツインバスターライフル
GNチャージキット、
リリーナ・ドーリアンの首輪、双眼鏡@現実、水着セット@現実、参加者位置情報3時間(衛宮士郎)
サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考] 基本:主催を倒し、可能ならリリーナを蘇生させる
0:第三回放送を待つ。
1:衛宮士郎と会い、首輪を解除する。
2:『象の像』を遠くから確認する。または衛宮士郎との合流を優先する。
3:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。
4:モビルスーツ、ないしはそれに類する兵器の奪取
5:「結界」の破壊
6:ゼロなどの明確な危険人物の排除
[備考]
※参戦時期は未定。少なくとも37話「ゼロ対エピオン」の最後以降。
※
ヴァンを同志の敵と認識しています
※ファサリナの言う異星云々の話に少し信憑性を感じ始めています。
※ファサリナのことは主催に対抗する協力者として認識しています。
※それと同時に、殺し合いに乗りうる人物として警戒もしています。
※
忍野メメという人物が味方の工作員かもしれないと疑っています。
※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。
※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
【ファサリナ@ガン×ソード】
[状態]:健康
[服装]:自前の服
[装備]:ゲイボルグ@Fate/stay night 、M67破片手榴弾x*********@現実(ヒイロとはんぶんこした)、イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32)
[道具]:基本支給品一式、軽音部のラジカセ@けいおん、シャベル@現実、プラネイトディフェンサー@新機動戦記ガンダムW
イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン 、水着セット@現実
サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考] 基本:主催を倒し、可能なら
カギ爪の男を蘇生させる
0:そんなに強くしてはいけません…
1:ヒイロと共に行動する
2:なるべく単独行動は避けたい
3:ゼロなどの明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。無理はしない。
4:首輪が解除できたらダリアを呼んでみる?
5:お友達……。
[備考]
※21話「空に願いを、地に平和を」のヴァン戦後より参戦。
※トレーズ、ゼクスを危険人物として、デュオ、五飛を協力が可能かもしれぬ人物として認識しています 。
※ヒイロを他の惑星から来た人物と考えており、主催者はそれが可能な程の技術を持つと警戒(恐怖)しています。
※同志の死に疑念を抱いていますが、ほとんど死んだものとして行動しています 。
※「ふわふわ時間」を歌っている人や演奏している人に興味を持っています 。
※ラジカセの中にはテープが入っています(A面は『ふわふわ時間』B面は不明) 。
※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。
※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
【エスポワール・ノート】(別名:グラコロふぁさひいノート)
1.首輪について
- 盗聴機能がある。(推定)
- 脈拍や血圧など、何かしらのバイタルサインが送られている。(推定)
- 帝愛自身では首輪の操作はできないのではないか。(推定)
- 爆破に関しては、『範囲を限定した無差別な起爆信号』か、『設定されたプログラムによる自律起爆』である可能性がある。(推定)
- 禁止エリアに首輪のみ存在しても、爆発はしない。(確定)
- 外面には視覚による情報の偽装・抑制を行うことに特化した概念物・礼装が埋め込まれており、現在も機能している。(確定)
- 魔術行使に対する防御は現在機能していない。(確定)
- 金属が存在する。(確定)
- その金属はガンダニュウム合金を軽量化した物である可能性がある。解体するには普通の刃物では難しい。施設ないし道具が必要。(推定)
- トランシーバーに似た構造の装置が存在する。(確定)
- ICチップらしきものが存在する。(確定)
- 電磁石と共に液体が存在する。(確定)
- 首輪解除には【衛宮士郎】と科学技術に精通した者の協力が必要。(推定)
- 外面の魔術的な防御を解除できれば、技術者単身による解析も可能。(推定)
2.主催者について
- 帝愛の幹部だった【利根川幸雄】も事前の打ち合わせもなく参加させられている。(確定)
- この殺し合いは、帝愛が楽しむギャンブルの一つという名目で行われている可能性がある。(推定)
- 帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいる。そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があった。(推定)
- 参加者を最後の一人まで殺しあわせるのは、聖杯を使用するための儀式ではないか?(推定)
- 【天江衣】と同じ世界の住人である【原村和】は主催側が用意した《ゲスト》で、麻雀の腕以外のなんらかの能力を見込まれて選ばれた。(推定)
- 【原村和】はその計算能力を活かした仕事(超能力等)を請け負っている可能性が高い。(推定)
- 《清澄の嶺上使い》は【原村和】を拘束するための《人質》として島に来ている。(推定)
- 【忍野メメ】という主催者側の人物が、参加者寄りの工作員である可能性がある。(推定)
3.バトルロワイアルの地について
- 時代、惑星、世界を超えて参加者が呼び寄せられている。(確定)
- 本来通じないはずの言語、文章が通じるようになっている。(確定)
- 施設には監視カメラが付いている。(推定)
- 異世界からの人物転送や、参加者の能力を制限する為の魔力源は聖杯ではないか?(推定)
- 結界によってこの島の周囲が閉ざされている。(確定)
- 各施設には『結界』を制御する為の何かがある。(確定)
現時点で把握している情報は下記。
【敵のアジト】
両儀式により、消失
【城】
バーサーカーによる倒壊に伴い、消失
【神様に祈る場所】両儀式により、消失
【廃ビル】ヒイロ・ユイによる爆破に伴い、消失
【円形闘技場】
平沢唯のジャンケンカード投擲により、消失
《政庁》
荒耶宗蓮による補強を観測。しかし隠蔽されたかは不明。確認されたし
【学校(E-2)】
浅上藤乃により、消失
〈太陽光発電所〉施設そのものが崩壊したため、代替地を現地で決定されたし
【心霊スポット】はヒイロ・ユイにより破壊済
- 結界の破壊により脱出できる可能性がある。無機物による結界の突破には成功。(確定)
- 主催側は太陽光発電所崩壊に伴い、エネルギー確保・発電機保護のため、“ジングウ”を火口より船底直下の海底に移送した。(確定)
- 主催側の緊急的措置として“電池”の使用許可が求められている。(確定)
- 【火口】と【間欠泉】は地下で繋がっている。(確定)
4.今後の方針について
- エスポワール船底にあるという『ジングウ』の存在確認。
- 首輪の解除の為、【衛宮士郎】との合流、または『外面の魔術的な防御を解除』できる人間との合流。
- 合流後、首輪解除ができそうな場所(【工場地帯】か【宇宙開発局】)へ行くか、それに類する道具を探し、首輪を解除する。
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2010年04月11日 21:26