ムリダナ(・×・) ◆QkyDCV.pEw
岸部露伴が予感したものより、それは興味を惹かれる内容ではあった。クソではあったが。
爆発する首輪を付けられ殺し合いを強要される、なんてちょっと設定としては面白いんじゃないのか、とか思えるようなシチュエーションに叩き込まれた露伴は、ここは念には念を入れるべきだと考える。
言動と、ほのかに見える文字列からして、明らかにクソだ。ゴミだ。塵芥にも等しい、何の価値もないだろう人間だろうと予測されるが。
それでも先程の制御不能なスタンドの事を考えれば、この男の記憶を読まないという選択肢は無い。
故に、露伴は見てしまった。最初っから最後まで、この松野チョロ松が如何にこれまでの人生を過ごしてきたのかを。
コイツが、如何にどーしよーもないクソニートであるかを。
「……所々、若干だが興味を惹くものがあったのは認めよう。砂漠に石油を掘りに行って死んだとか。死んだ? 死に掛けたの間違いじゃないのか? ダヨーンの国? だかの冒険譚も馬鹿みたいだが見所はある。だが、そう、だが、を付けざるを得ない」
憎々しげにチョロ松を睨む露伴。
「これだけの事件に遭遇していながら、コイツ自身は一切、何ら輝くようなものを持ち合わせていない。コイツの情報にあった残る五兄弟も含め、何処までも人間失格なクソニートでしか無い。そこに腹が立つ」
ふと、そこで考え直す露伴。
「いや待て。逆に、だ。こうまで様々な出来事に出会っておきながら、当人ロクに成長の跡も見られないというのも、それはそれで貴重なのではないのか? コイツの人格の何処にそうまでして守らねばならないものがあるのか甚だ疑問ではあるが、強烈な自意識で自己を保護出来るというのは、それはそれで意思の強さを表わしていると言えなくも、ない」
ただ、わからない事も多い。
「……コイツは何度か死ぬような目に遭っている。当人が認識している環境を総合すると、間違いなく死んでいるだろうと僕も考えた。にも関わらず、何やかやと生き残っている。異常に生命力が強いのか? それに、明らかに人知を超えた特殊な能力が顕現していたりも、する。一体、コイツは何なんだ?」
全てを見終えても、露伴の疑問が氷解するような事は無い。
チョロ松から読めた出来事は、始めて広瀬康一の記憶を読みスタンドの事を見知った時レベルに超常的な話であると思えるのだが、康一の時のような激しい興奮は無い。
露伴の能力で見られるのはあくまでこの男、松野チョロ松の視点における記憶だ。
つまり、この男が夢と現実にはっきりとした境界を作る事が出来ぬ場合、夢の記憶は彼にとってそうであるように現実である、とこの記憶には記される事になる。
それを確認する為にひたすら全てのページをめくっていたのだが、結局この男が遭遇した超常的な出来事が夢なのかどうなのかはわからぬまま。
それに少なくとも自身をすら燃やしてしまうような炎を作り出す能力はあるのだ。
「参ったな、僕に攻撃出来ないようしてあるから問題は無いと思うんだが……」
露伴はこの男をどう処遇したものか判断に迷う。
秋葉流は手にした巨大な鎌の柄尻をアスファルトに突き刺す。
「随分と霊力のノリが良いな、コレ」
下手な法具よりよほど霊力が通ってくれるこの大鎌を、流は何とも言えない表情で見下ろす。
その形状がかつて色々と面倒をかけてくれたエレザールの鎌に似ているからだろうか。
そのまま流は妖を探る術を行使するも、法力の広がりが異常に鈍い。舌打ちする流。
「索敵術を封じる、か。ま、妥当っちゃ妥当な処置だが。コイツを通さないって事ぁ……」
流が使った術は対人スキルではない。あくまで妖を探る術であるからして、それをも封じるということはつまり。
「……今更だが、妖がそれなりに来てるって事か」
流の作業をつまらなそうに見ているエイラ・イルマタル・ユーティライネンに、流は訊ねる。
「よー、お前の魔法とやらで人を探したりは出来ないのか?」
エイラは両手の人差し指を交差し、ばってんを作る。
「無理だな」
「さいで」
「そういうのはサーニャの得意技だ。私の魔法は戦闘時以外は大して役に立たない」
「顔に似合わず随分と物騒だな」
結構な大きさの鎌を、流は苦も無く片手でくるりと半回転させ、先端をバッグに差し込むとそのまま中に放り入れる。
エイラはさっさとサーニャを探しに行きたいようで、既に自分の分のバッグを持っている。
「もういい? さっさと行こう」
「おう、とりあえず南に向かうか。端まで確認出来るかは、まあお前さん次第だな」
むっとした顔でエイラ。
「何だよー、ストライカーユニットさえ使えれば付いて来れないのはお前の方なんだぞ」
「はいはい、そりゃー大変だな」
適当に聞き流しながら歩き出すと、慌ててエイラもこの後を追う。
「なんだよなんだよー、信じて無いのかー」
「信じるも何もこの目で見ただろ。ついでにそのなんちゃらユニットが壊れてんのも」
「ぐぬぬ……」
何て話をしながらも、エイラは軍人であり一般人とはそもそもの体力が違う。
もちろん法力僧として鍛えに鍛えてある流の体力には及ばないが、一般人の尾行を振り切る程度なら充分にすぎるのだ。
スピードスターこと颯人は肩で息をしながら、電柱に手を付き呼吸を整えている。
「あ、足速すぎだろ、あいつ等」
普通に歩いているだけに見える二人組。こちらを追う事にした颯人は、この二人組みの足の速さを追いきれずその姿を見失ってしまった。
選択肢にあったもう片方は戦車に乗っていたしで、どの道、どちらの追跡も無理であったようだ。
スピードスターとかいうハンドルネームは、盛大に名前負けしてる模様。
せめても、二人の体力が颯人では到底適わぬレベルであるというのだけはわかった。
ただ、二人組であるし、それ以前に多数が集まっていた事もあり、コイツ等が他参加者に危険な真似をするという事も無いだろうとも思えたので、見逃してもまあ良いか、と思う事にした。
気を取り直した颯人はレーダーで感知した残る二人の居場所を目指す。
そう、先程四人が合流していたエリアには、もう二人、参加者が居たのだ。
内の二人が戦車で移動していたので、もしかしたらその音に気付いて動いているかもしれないが、とにかく行ってみる。
レーダーの使用制限はこの時間帯最後なので思い切って使いきってしまう。居た、二人は全く動かぬまま。
注意深く、決して気付かれぬような位置取りを考えながら接近。
場所は学校の屋上、その入り口付近に身を潜め、開いている扉から覗き込むようにして二人を視界に収める。
颯人の目が驚愕に見開かれた。
『な、何だあれは!?』
人間が仰向けに倒れている。それはまだいい。
だが、その人間の表面がめくりあがっているのだ。めくれた皮だか肉だかの端を手にしているのはもう一人の男。
客観的に見て、あの男がそうしたのだろう。猟奇殺人なんてレベルではない。
ただ不思議な事に、倒れた男からは血の一滴も流れてはいない。
だが、あのめくれたものは倒れた男の何かであろう。でなければおかしい。
何故ならば、倒れた男の体表は不自然に抉れ削れてへこんでいるのだ。ちょうど、めくりあげたソレを戻せば人の形に戻るような厚みで。
めくっている男は、一心不乱にめくりあげた肉だかを見つめている。
正直に言って、今すぐにでも逃げ出したい。
だが、ちょうど状況に変化があったようで、颯人は仕方なく監視を続ける。
倒れていた男が意識を取り戻したのだ。あんな風に、体をめくり取られていながら倒れていた男は平然と上体を起こしてきた。
「んー、朝? 違う? 夜? ってああ、思い出した。確かアンタ……」
彼らの声は、しんとした夜中である事もあり颯人にも聞き取る事が出来た。
チョロ松は自分の体が燃え出した事に驚き、気を失ってしまっていた。
目を覚ました時、体が熱かったり痛かったりする事は無かったので、倒れる前に出会った男が助けてくれたのだろう。
チョロ松は目の前にいるその男に礼を言う。
「ああ、アンタが助けてくれたのか。ありがとうな」
そこまでは、まあまっとうな人間同士のやりとりだった。だが、チョロ松はそこでようやく、我が身におきた異変に気付く。
「おかげで何処も怪我してないみたい…………っておいいいいいいいい!? 俺の体めくれて無いかああああああああ!?」
しかもめくれた中には文字がびっしり書き込まれている。
「何この耳無しほーいち!? いやいや、体の中にお経書いても意味無いから! 外! 書くんなら外にしとけって! 俺の内より湧き出る悪霊ってうちの次男かよ! その方向性は間に合ってるっての!」
「そこか問題は? ともかく、やかましいから静かにしろ」
そう言って露伴はチョロ松の体の異常は露伴の持つスタンドの力であると教えてやり、もう凡その情報を手にし終えている事からこれをあっさりと解除してやる。
「おおっ! 治った! いやぁ度々ありがとうな……って待てよ。これ元々お前のせーって話じゃねえか」
「そんな事はどうでもいい。それよりお前はスタンド使いではないのか? どうにもお前の記憶は現実と夢との区別がついていないせいで、読み取りずらい。もしかしてお前その手の病気なのか?」
とんでもなく失礼な事を平然と口にする岸部露伴。実に平常運転である。
「アンタどんだけ無礼なんだよ! てか記憶? 読み取る? お前は一体……」
「あー、めんどうくさい」
岸部露伴のスタンド、ヘブンズ・ドアーが再び炸裂しチョロ松の胴に触れるとこれがめくりあがる。
開いたページの中に『岸部露伴の質問には出来うる限り誠実にかつ即座に答える』とヘブンズドアーが書き記す。
「お前は精神異常者か?」
「ちっげーよ! あれ?」
「あの自意識ライジングとやらは一体何だ?」
「ちょ! 止めて聞かないでー! ……何でも俺の自意識があまりに高すぎて、それが表に出たもの、らしい。トッティとかおそ松兄さんも俺よか小さいけどあったし、誰にでもあるもんじゃないの? ……ん? んん? 何で俺答えてんだ?」
「そんな訳があるか。やはり当人に自覚は無い、か」
チョロ松は露伴の肩の上に居るスタンドに手を伸ばす。
「おい、この謎めくれ現象って、もしかしてそこの人形が俺に触ったせいか? お前平気な顔してまたやりやがったが、治るんだよな、これ?」
ぴくりと露伴の目が動く。
「スタンドは見える、か。やはりコイツもスタンド使い……ふん、或いは、殺し合いとやらに集められた人間全てがスタンド使いなんて事もありえる話だな」
「その、さっきから言ってるすたんどつかいって何?」
露伴は露骨に嫌そうな顔をしながらだが、スタンド使いとはといった事をチョロ松に教えてやる。
そんな漫画のような特殊能力を持っていると知ったチョロ松は、それはもう露伴がドン引くくらい喜ぶも、露伴が自分のスタンドで使用不可にしたというと大声で抗議してくる。
もっとも、チョロ松のスタンドが暴走した挙句自分で自分を殺しかけたとなれば、まあ仕方が無いかと渋々納得はするのだが。
「じゃあさ、アンタのスタンドはどんなんなんだ?」
その何気ない一言が、露伴の機嫌を大いに損ねた模様。
「あ? お前は馬鹿か? 何で僕がお前にスタンドの能力なんて大切な情報を教えてやらなければならないんだ? それだけのものに匹敵する何かをお前は僕に提示出来るのか? 馬鹿な、引きこもりニートのお前に出来るわけないだろう。スタンドの事を教えてやったのはあくまで僕の善意だ。あまり調子に乗るんじゃあない」
「……あ、はい」
「ああ、後は、そうだな。お前は殺し合いに関してはどうするつもりなんだ? お前より弱い奴が相手なら殺しておくとか考えているのか?」
「そんなわけねーだろ! そもそも俺より弱い奴が居るわけねー! ああ、うん、全員が俺より弱けりゃもしかしたら、とは思う……あー、やっぱ無理だな。それに既にアンタみたいなヤバそーなの見つけちゃってるしさあ…………え? あれ? 何これ? 俺ここまで話すつもり……」
チョロ松は驚愕の目で露伴を見る。先程受けたスタンドの説明と、自身に起こった不思議を繋げて考えたのだ。
露伴もふふん、と悪びれるでもなく答える。
「一応、物を考える程度は出来るんだな。お前が察した通り、それもまた僕のスタンド能力の一つだ」
チョロ松は確認するように問う。
「あー、えー、もしかして、俺すっげぇヤバイ事になってる?」
「僕にとってはそうでもない」
「……殺し合い、する?」
「馬鹿馬鹿しい、その必要性をまるで感じ無いな。だからお前が僕に敵対するような真似をしないのなら、わざわざどうこうしようとは思わないさ」
「おし、じゃあ話はわかったんで、俺はそろそろお暇……」
「僕は一人が楽でいい、とは思うが、色々とやらなければならない事もあるみたいでな、小間使いを一人欲しいと思っていたんだ。わかるか?」
「……うぃっす。何でもお命じ下さい」
「お前は馬鹿でクズだが、察しは良いようでよかった。まあ、お前にとっての僕は命の恩人だろう? そんな相手に対し感謝の気持ちを形に表わすのは実に道理に適った行為だろう、なあ?」
「ちくしょう、覚えてろよ……」
「何か言ったか?」
「サー! ノー! サー!」
颯人は扉の影に隠れながら、混乱する思考の整理にかかる。
『あの、肩に人形が乗っている方。アイツはスタンド使いって奴で、スタンド使いは色々と特殊な能力を持っている。そして、アイツの能力は多分人をめくったりする、アレだ。その上、どうやってかは知らないが相手に言う事を聞かせる事が出来るらしい』
細かい所まではわからないが、人間がめくれた状態になるのは危険だ、と颯人は考える。そしてソレには、あの小さな人形に触れられるとマズイのでは、と。
情報不足から幾つかの齟齬はあれど、そんな所か、と颯人はそこまで考えを進めた所で頭を抱える。
『……いや、俺は何を考えてるんだ? 何だよそのスタンドって? 超能力? 馬鹿か俺は。そんな妄想してる暇があったら光宗の心配を……』
あの二人のやりとりを狂人の戯言と断じ、颯人はさっさと屋上を離れる。
だがその頭から、先程聞いたスタンド能力とやらが離れる事は無かった。
秋葉流の体力に付き合う事は、軍人のエイラにも難しく。
流からすれば、光覇明宗のエースの一人である流に女の子の身でそれなりにでもついてこれているのだから、大したもんだと本気で思っているのだが、エイラ側からすれば心底から面白くない。
「ちょ、ちょっとはヤるみたいだな。で、でもな、足が幾ら速くても、空さえ飛べればそんなものすーぐに追いつくんだからなっ」
これまでの人生において、流はこういう風につっかかって来られた事は何度かある。大抵、お互いにとってロクでもない結末になるのだが。
杜綱悟や関守日輪のような、流が相手でもきっちりついてくる化物みたいな奴はそうはいないものだ。
ただ、流は少し引っかかっている。
エイラの振る舞いに妙な違和感があるのだ。
具体的に何処がどうといったものではないが、流の感性がエイラへの油断を戒めるよう警告してくる。
光覇明宗の僧としての流であったなら、この警告に素直に従いつつ、エイラを観察しその細かな所作から違和感の正体を探らんとしていただろう。
だが、今の流は、ただの秋葉流だ。
「なるほど。そのストライカーユニットとやらで空を飛んで、さっきのデカイ銃で撃ち下ろすのがお前さんのスタイルって訳か。だったら、今はロクに役に立たないんだから大人しくしとけ」
別に侮蔑の表情を浮かべるまでもない。極冷静に事実を口にしてやると、エイラの顔が笑えるぐらい真っ赤に染まっていった。
「おっ、おっ、おっまっえっ~~~~!!」
足を止め、仁王立ちになって流を指差すエイラ。
「そこまで言うんなら見せてやる! お前なんかなー! ストライカーユニットなんかなくたって簡単にやっつけられるんだからな!」
流は半身になって振り返りながら、言ってやった。
「おもしれぇ、やってみろ」
エイラは真正面から突っ込み、素早い動きで片手を振り上げる。
きちんと鍛錬をした者のきびきびした動きである。が、格闘技を修めた者のキレのあるそれではなく、あくまで運動が得意な人間が頑張った、レベルである。
真横から平手で殴りぬける。そんなエイラの指先が、ぎりぎり鼻をかすめる間合いで、ひょいっとこれをかわす動きを見せる流。
が、突然エイラの手が伸びた。
考える暇なんてない。流は体が勝手に反応し、更に奥へ首を引きながら、残る右手をエイラへと伸ばす。
その伸びた流の手がエイラの死角をつき、顎目掛けて下から吸い寄せられていく。
エイラ、微かに首をかしげ、流の手を目視すらせぬままぴたりのタイミングでかわし、同時に右足を振り上げる。
この足が、上段から下段へと変化する。この変化に、驚くべき事に予備動作が無かった。
まるで、途中まで振り上げた足を流の受けを見てそのままでは当らないから咄嗟に下段に切り替えた、なんて人間には不可能な反応をして見せたかのように。
女の細足一本にどうこうされるような流の太腿ではないが、当てられるのがムカツくので片足を下げてかわす。
同時に逆の膝を振り上げ、膝先からの変化で蹴りを放つ。こうすれば何処を蹴るのかがギリギリになるまで見極め難い。
はずだったのだが、エイラはもう中段回し蹴り以外に無いと決め付けてかわしにかかっており、流はそんなエイラの注文通りに動いてしまう。
この時点で、流はエイラの持つ奇妙な能力に気付き始めていた。
試しに、と左前の構えから、左拳を矢継ぎ早に放つ。全て、首をゆらすのみでかわすエイラ。
次も同じ左拳の連打だが、今度は肩から先も全く動かぬ予備動作の無い拳だ。それすら、先と同じ反応速度でかわして来た。
いわゆる、ボクシングで言う所のジャブである。それも、秋葉流のジャブだ。こんなものプロですら、全段かわすのは難しかろう。
「ふぅ」
と息を吐き、肩の力を抜く流。
「サトリ、じゃねえな。心を読む程度じゃ今のは避けらんねえ。何だそりゃ?」
ふっふーん、と胸をそらすエイラ。
「私は避けるのが得意なんだ。お前の攻撃なんて当らないよーだ」
それは本当に見事な技であったので、流は両手を挙げ降参のポーズをしながら、正直に心からの賛辞を送る。
「いや、まいった。ここまでやるたぁ思ってなかった、本気で感心した。役に立たないなんて言ったのは俺の間違いだった、謝る」
うんうん、と頷くエイラ。
「わかればいいんだ、わかれば……でも、お前もめちゃくちゃ速いな。どういう鍛え方してたんだ?」
「そういう仕事だったんでな。お前のそれ、技の類じゃねえだろ。術か? それも、未来予知とかそういうのでもなきゃあそこまで完璧には動けねえと思うんだが……」
目を丸くするエイラ。
「あれだけでそこまでわかったのか?」
「あんだけやりゃ充分だろ。この距離は俺の専門に近いしな。いやはや、その専門の近接距離でこうまで当てらんねえのはちょっと経験が無えわ……すげぇ術だなおい」
「そうだろ、そうだろ。避けるので私に適う奴なんて居ないのさ」
流は横目にちらっとエイラの表情を伺う。
「その術、俺に教えてくれりゃ、良い勝負するかもだぜ?」
エイラは不敵に笑った後、顔の前で人差し指を交差し、ばってんを作ってこれをちょんちょんと跳ねさせながら言った。
「無っ、理っ、だっ、なっ」
【D-3/早朝】
【松野チョロ松@おそ松さん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:兄弟を捜し出す
1:気絶
※最終話でおそ松に手紙を出そうとしたら突然パイロキネシスが発現して
手紙を燃やしたシーン前後から参戦
※露伴に制限を掛けられたのでパイロキネシスは使えなくなりました
※露伴のヘブンズ・ドアーの能力により『岸部露伴の質問には出来うる限り誠実にかつ即座に答える』と書き込まれました。
【岸部露伴@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:右手火傷
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:会場から脱出する
1:とりあえずチョロ松を調べる
※チョロ松はスタンド使いで自意識ライジングは彼のスタンドだと勘違いしています
【D-3/早朝】
【スピードスター@迷家-マヨイガ-】
[状態]:健康
[装備]:レミントンM870
[道具]:支給品一式、首輪探知機(次リセット時間06:00までの残り使用回数0回)
[思考・行動]
基本方針:光宗を保護する。邪魔する奴は誰だろうと殺す。
1:首輪探知機を使い、光宗を探しだす。
【E-3/早朝】
【秋葉流@うしおととら】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、13’sジェイソン(大鎌型のクインケ)、不明支給品0~2
[思考・行動]
基本方針:
1:エイラと共に他の参加者と接触する。
2:12時頃には501JFW基地で皆と合流する。
※白面の側に付いた以降からの参戦。
※アインズ、アインズを主と仰ぐ集団を要注意人物として認識しています。
【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、魔力消費(小)、斗和子への負い目、サーニャが心配で堪らない
[装備]:
[道具]:支給品一式、零式艦上戦闘脚二二型甲@ストライクウィッチーズ、MG42S@ストライクウィッチーズ、シュールストレミング@現実
[思考・行動]
基本方針:脱出。
1:流と共に他の参加者と接触する。
2:12時頃には501JFW基地で皆と合流する。
3:サーニャ……。
※潮、とら、紅煉、灰原、アインズ、アインズを主と仰ぐ集団を要注意人物として認識しています。
※ストライカーユニットの制限:離陸エリアから出た場合魔導エンジンが停止する。
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最終更新:2017年01月27日 17:12