すいみん不足 ◆L5mMuLNUiM
サーニャ・V・リトヴャクは目の前に広がる光景に困惑していた。
もちろんいきなり拉致されて殺し合えと言われたら大半の人は困惑するだろう。
だがサーニャは軍人であり、ウィッチである。
人々をネウロイの魔の手から守るため日々仲間達と共に戦ってきた。
そんな彼女だからこそこのような状況に置かれても殺し合いに乗るような事はしない。
名簿に載っていた501JFWの仲間、そして他に志を同じくする者達と共にこの状況を解決しようと決意した。
そんなサーニャのスタート地点は地図でいう最北西部A-1からA-2にかけて広がる501JFW基地。
同部隊に所属していて仲間達と共に過ごしてきたサーニャにとってここは勝手知ったる場所であった。
だがこの基地はサーニャの知るものとはどこか違和感があった。
元々この基地はロマーニャの古代遺跡を利用したものだが、もちろんここはロマーニャではない。
なぜロマーニャにあったはずの基地がここにあるのかは不思議だが、目の前の光景はそれとはまた別の不思議さがあった。
「zzz……」
今サーニャはこの基地にあるはずの自分の部屋に来ていた。
とりあえず自分の部屋がどうなっているのか気になって来てみたのだが、一応自分の部屋は元の位置にあった。
ただしベッドには既に先客がいたのだが。
「ハニー……もっとおにぎり欲しいの……」
先客はサーニャとは正反対の人物のようだった。
銀髪のショートカットのサーニャに対して先客は金髪のロングヘア。
慎ましやかでスレンダーな体型のサーニャに対して先客は豊満でグラマラスな体型。
まさか自分のベッドで寝ている人がいるとは思わず、一瞬殺し合いとは無関係の人かと思ってしまった。
だがその首に自分と同じ首輪が巻かれていて、近くに自分と同じデイパックがあった事で、その考えはサーニャの頭の中から消えた。
このような状況で寝ていたら危ないからすぐに起こした方が良いのかと思ったが、少し考えた結果止めておいた。
サーニャはナイトウィッチである。
自身の能力の適性から昼夜を問わず襲ってくるネウロイに対して夜間哨戒の任に就いていた。
そのため睡眠の重要性は人よりも理解していて、それはこのような非常時なら尚更だと思った。
しかも現在は深夜。
夜に慣れている自分は大丈夫だが、普通の人は寝ている時間だ。
先を急ぐべきなのだろうが、今しばらくは傍にいて見守ってあげようとサーニャは静かに微笑むのだった。
【A-1 501JFW基地内サーニャの部屋/深夜】
【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、基地に対する若干の違和感
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:仲間と共にこの状況を解決する。
1:もうしばらく眠っている金髪の少女を見守る。
※少なくとも二期中盤以降からの参戦。
zzz zzz zzz
これは夢なの。
きっと目が覚めたら春香や千早さんだけじゃなくてハニーや事務所のみんなと楽しい日々の続きなの。
殺し合いとか悪い夢。
絶対そう。
絶対そうなの。
絶対そうに決まっているの。
そうだよね、ハニー……?
【A-1 501JFW基地内サーニャの部屋のベッドの中/深夜】
【星井美希@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康、睡眠中
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:
1:これは夢で目が覚めたらみんながいる……よね……?
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2016年08月06日 09:21