48人の様々な種族の人々がそれぞれ個室に閉じ込められていた。
個室には大きなモニターが設置され、入口と思われる扉は固く閉ざされビクともしない。
全員の首には、黒い金属製の首輪がはめられていた。
『はいー注目ー』
モニターが点き、頭に包帯を巻いた若い男が映る。
『俺の名前は荒神健児。この映像を見てるお前ら48人を呼んだのはこの俺だ…。
突然だがお前らにはあるゲームをして貰う。
これからして貰うゲームは…バトルロワイアル。
殺し合いだ。
お前らには殺し合いをして貰う。最後の一人になるまでだ。反則は無いぞ。
最後まで生き残った奴が優勝。生きて家に帰れる。ああそうだ、好きな願い一つ叶えてやるよ。
こう見えても俺結構色んな力あるからな。
…つっても信じられない奴大勢だろ。だから、証拠を今から見せてやる』
画面が突然切り替わる。
洋服屋によく置かれているマネキンが映し出される。
しかしその首には、黒い金属製の首輪。モニターを見ている全員の首にはめられている物と同じ物だ。
『お前らの首に首輪がはまっているだろ。爆発するとこうなるからな』
ピィーーーーー、バァン!!
短い電子音の後にマネキンの首にはめられていた首輪が爆発した。
マネキンの首が吹き飛び煙が立ち込める。
そして画面が再び切り替わり、荒神が映し出される。
『まあこんな所だ。分かって貰えたかな…本気だよ俺は。
無理に外そうとしたり、ゲームの邪魔したり、逃げようとしたりすれば、
今のマネキンみたいになるから気を付けてな』
楽しそうに笑みを浮かべる荒神。
多くの参加者が嫌悪感を持っただろう。
そして、しばらくの間、殺し合いの大まかなルールの説明がなされた。
【基本ルール】
参加者全員で最後の一人になるまで殺し合って貰う。
最後まで生き残った一人が優勝者となり元の自分の世界へ帰る事が出来、また、好きな願いを一つだけ叶えられる。
参加者の間のやり取りに反則は無くゲーム会場の施設の利用も自由。
ゲームの確実な進行の為、参加者全員に特殊金属製の首輪を装着する。
首輪は無理に外そうとしたり、立入禁止エリアに進入したり、
主催者に刃向かったり(ゲーム進行に大幅な支障を来す恐れがあると判断された場合)
すると爆発する仕掛けになっている。首輪を爆破された参加者は死亡する。例外無し。
ゲーム開始の際、支給品の入った肩提げ式のデイパックを参加者に渡す。
デイパックは四次元構造で、参加者(死体含む)、明らかに規格外の物以外は、
何でも入れる事が出来重量も変わらない。
基本支給品一式として最初から入っている物は以下の通り。
■ルール小冊子
■地図
■名簿
■コンパス
■懐中電灯
■懐中時計
■メモ帳と鉛筆
■水と食糧
■武器などのランダム支給品(1~2個)
0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00に主催者からの放送が行われる。
内容は死者と禁止エリアの発表。放送から一時間後に指定のエリアが禁止エリアになる。
また、地図の外や上空100メートル以上も禁止エリア扱いとなっており、侵入すると首輪が作動する。
12時間新たな死者が出なかった場合、その時点での生存者全員の首輪を爆破する。
つまり優勝者無し(ゲームオーバー)となる。 また、参加者が全員死亡しても同様。
魔法や特殊能力の類は威力、効果を大幅減少。
ゲームを破綻しかねないものは使用不可能とする。
【時間帯表記】 ※早朝開始
早朝:4~6 朝:6~8 午前:8~10 昼:10~12 日中:12~14 午後:14~16
夕方:16~18 夜:18~20 夜中:20~22 真夜中:22~24 深夜:0~2 黎明:2~4
『…まあこんな所だ。一応荷物の中にルール小冊子もあるから分からなくなったら読めや。
それじゃあ……ゲーム開始だ。俺を楽しませてくれ…ハハハッ』
参加者の個室の中に催眠ガスが流し込まれ、参加者達は一斉に意識を失った。
ある者は主催者に怒りを燃やしながら。
ある者は恐怖しながら。
ある者は絶望しながら。
ある者は楽しみながら――――。
◆
「さあて…開幕だ。ハハハハハッ」
荒神健児――◆ymCx/I3enUは、楽しそうに、笑う。
【俺得バトルロワイアル5th:開幕】
【残り:48人】
最終更新:2011年07月11日 21:57