7話 どみそ
絶望。ただ絶望する。
十三階段ベム――ペンネーム、本名は不明――は、自分の未来に何の展望も抱けなくなっていた。
かつてはホラー漫画の巨匠と言われたが今や凋落も極まり栄光の面影は皆無。
その栄光を取り戻そうと、必死になって漫画を描いたが、鳴かず飛ばずの毎日が続いた。
知り合いの小学生達には笑われ馬鹿にされ、王様(編集長)には作品をこき下ろされ暴力を振るわれ。
「ふふっ、はははっ、もう、何なんでしょうねぇ。私はもう神様に見放されたんですね。
もう、何もかもどうでも良くなってきました」
B-5市街地のとある店先のベンチに座る十三階段。
傍にはデイパック、自動拳銃S&W M56オートが置かれている。
デイパックの中には「まわる~まわ~る~脂肪は燃えるちゃん」と言う名のフラフープが入っていた。
「小鉄君達もいるみたいですけど…どうせ私の事なんて気にも留めないでしょうね…。
もう、お終いですね、もう……」
乾いた笑いを浮かべながら十三階段はM56オートを手に取った。
「もう、どうにでも、なーれ♪」
……
「全くよぉ、殺し合いなんてツイてねーな」
サングラスをかけた男、長谷川泰三、通称「マダオ(まるで駄目なおっさん或いはry)」は、
溜息を吐きながら市街地を歩いていた。
「銀さん達いるみてぇだから、捜すか…畜生、武器何も無いしなぁ」
長谷川に支給された物は二つあったが、アトラスNEOと言う育毛剤と、
デジタルビデオカメラ。武器には成り得ない。殺し合いだと言うのにこの二つでどうしろと言うのか。
もっとも長谷川自身に殺し合いをする気などは無かったが、せめて身を守れる武器は欲しい所だった。
「ん?」
前方の曲がり角から一人の男が現れた。
ベレー帽に蝶ネクタイ、黒っぽいジャケットに妙な柄のズボン、そして眼鏡と言う老けた外見の男。
そしてその男は長谷川の姿を確認するなり、持っていた拳銃を向けた。
「なっ……」
ダァン!
銃声が響き、長谷川は胸元に衝撃と激痛を感じた。
その部分に手を当てるとぬるりと生温かい液体の感触が手の平に広がった。
その液体はどんどん溢れているようだった。
ダァン! ダァン!
更に二発。今度は腹と肩だった。
喉の奥から鉄錆の味のする液体が込み上げる。
一気に意識が遠くなり寒気を感じる。
「う…そ……だろ……?」
余りに唐突に訪れた「死」を、長谷川はすぐには受け入れられなかった。
しかし本人が受け入れようが受け入れまいが、長谷川の身体は急速に機能を停止していった。
「あはっ…あーはっはっはっ…どうにでもなってしまえ! みんな殺してやるぞぉ!」
正気とは思えない光を宿した双眸で、男――十三階段ベムは青空を見上げ笑う。
【長谷川泰三@銀魂:死亡】
【残り:45人】
【早朝/B-5市街地:路上】
【十三階段ベム@浦安鉄筋家族】
[状態]精神に異常
[装備]S&W M56オート(12/15)@自作キャラでバトルロワイアル
[持物]基本支給品一式、S&W M56オートのマガジン(3)、まわる~まわ~る~脂肪は燃えるちゃん@銀魂
[思考・行動]
0:皆殺しですよ~!
1:小鉄君達はどこかなぁ?
[備考]
※原作最終話~元祖!の間からの参戦です。
≪支給品紹介≫
【S&W M56オート@自作キャラでバトルロワイアル】 支給者:十三階段ベム
自作キャラでバトルロアイアルに登場した自動拳銃。苗村都月に支給されウィリアム・ナカヤマ・スペンサー、
ノーチラスも使用。恐らく「S&W M59」の間違いか?
【まわる~まわ~る~脂肪は燃えるちゃん@銀魂】 支給者:十三階段ベム
神楽が勝手に通販で買った商品(後に銀時と新八によって返品された)。
一日12時間やるだけでお腹の肉が取れるらしいが、どう見てもただのフラフープにしか見えない。
名前の元ネタは中島みゆきの『時代』の歌詞。
【アトラスNEO@銀魂】 支給者:長谷川泰三
星海坊主が主役の長編育毛剤CMで紹介されていた育毛剤。発売当初に買うと星海坊主の愛用傘ストラップがもらえる。
【デジタルビデオカメラ】 支給者:長谷川泰三
特に何の変哲も無い普通のデジタルビデオカメラ。
| GAME START |
十三階段ベム |
025:ウェップナー |
| GAME START |
長谷川泰三 |
GAME OVER |
最終更新:2011年06月29日 23:18