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クズなまどかが優勝したがっているようです。~ほぼイキかけたイチローが御☆退☆散~

「ティヒヒ、どんな願い事でも叶えてくれるかあ」

 殺し合いの開始から数分。
 鹿目まどかは見覚えのある学校の中にいた。
 中学……まどかが通う見滝原中学校である。
 何故見滝原中学がこの場にあるのかは分からない。
 ただ様々な超常現象を体験してきたまどかは、原理不明の出来事にも疑問を覚えない。
 さっきの変テコな着ぐるみ人間がこれだけの力を持っているという事なのだ、と適当に思うだけであった。

「ねぇ、ほむらちゃんはどうするの?」

 まどかは教室にある机の一つに腰掛けながら声を投げかけた。
 教室にはもう一人、まどか以外の参加者がいた。
 まどかの対面。
 まどかと同じように椅子へと座る人物は、まどかの知人であった。
 暁美ほむら、まどかを慕う魔法少女である。

「……まどか、大丈夫なの?」
「え、何が?」

 ほむらは困惑していた。
 何時ものまどかと様子が違う。
 まどかは心優しい、何処にでもいる普通の女子中学生だ。
 こんな殺し合いに巻き込まれればパニック状態に陥ってもおかしくない。
 それに眼前で人の死を観たのだ。多少の動揺がなくては寧ろおかしいくらいだ。

「ほむらちゃんは、もちろん私の手伝いをしてくれるよね」
「手伝い……?」

 だがしかし、まどかに動揺は見られない。
 何時も友人に見せる微笑みを、今この瞬間にも見せつけている。
 こんな殺し合いの場にあっても、こんな事に巻き込まれても、変わらずに。
 その事実はとてつもない違和感をほむらへと与えていた。

「やだなぁ、分かってるでしょ。この殺し合いで優勝するの。私の願い事はさやかちゃんに横取りされちゃったし。だから、ほむらちゃんも他の人達を殺すの手伝ってよ」


 ―――そして、違和感は明確なものになった。


「な、何を言ってるの、まどか」

 まどかの口から出た信じられない一言に、ほむらは目を丸くした。
 理解できない。
 あのまどかが、他の参加者を殺すなんて言うわけがない。
 そんな馬鹿な。
 有り得ない。
 有り得る訳がない。

「やっぱりこういうので生き残るのは私みたいな優しくて、勇気があって、かっこよくて、素敵な人じゃなくちゃ駄目なんだと思うんだよね」

 だが、ほむらの願望にも似た思いは容易く裏切られる。
 まどかの口から溢れ出すのは、普段の彼女なら絶対に言うことのない、自画自賛の数々であった。

「あ、他の参加者だ」

 そして、決定打。
 ガラス張りの教室から見える廊下。
 その廊下を歩く一人の男へと、気軽な調子でまどかが行動を始めたのだ。
 魔法少女へと変身して、桜色に輝く弓矢を引き絞る。
 手の開放と共に桜色の弓矢が放たれた。
 弓矢は、男を貫くどころか校舎そのものを蹂躙する。
 まどかの前方に広がる空間が、たった一本の弓矢で瓦礫の山と化した。
 一瞬で、世界が変わっていた。

「ティヒヒ、これで残りは43人だね」

 茫然自失のほむらへと、まどかは天使のような微笑みを向けた。
 何時もと変わらない、いや何時も以上の微笑み。
 ほむらは目の前が暗くなっていくのを感じた。
 まどかが魔法少女となっている事。
 意図もたやすく人を一人殺害した事。
 何より、眼前のまどかの態度。
 全ての要因がほむらへ絶望を与えていた。
 膝を折り、崩れ落ちるほむら。
 そんなほむらへ、まどかは笑顔と一緒に言った。

「じゃあ、手分けして頑張ろう! 大丈夫、ほむらちゃんは生き返らせて貰えるようにするから!」

 それだけ言い残して、まどかは半壊の校舎から飛び出していく。
 生身で宙へと身体を投げ出し、風を切る轟音と共に去っていった。
 ほむらは一人、自失の状態で取り残される。
 彼女のバトルロワイアルは絶望から開始した。


【一日目/深夜/C-4・住宅街】
【鹿目まどか@クズなまどかシリーズ】
[状態]健康、魔法少女状態
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考]
基本:優勝して願いを叶えて貰う
1:参加者を殺害する
2:さやかは何としてでも殺す
[備考]
※クズなまどかシリーズ3話・前編終了後からの参戦です


【一日目/深夜/C-4・見滝原中学校(半壊)】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ
[状態]健康、絶望
[装備]なし、ソウルジェム(濁り中)
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考]
0:まどか…
[備考]
※本編からの参戦です






「いや~、ほぼイキかけました」

 そして、半壊の校舎から百メートル程離れた森林にて、その男は息をついていた。
 唐突に放たれた光線を何とか交わし、持ち前の俊敏性をもって攻撃範囲から逃亡を果たしたのだ。
 光線の発射から校舎の破壊までは、一秒と間はなかった。
 だがそれでも、この男は回避をなし、校舎から百メートル程離れた場所にまで移動した。
 イチロー。
 アメリカ、メジャーリーグにて活躍するメジャーリーガーである。

「ふぅ、それにしても何だったんだ、あの子は」

 タイミングはシビアであった。
 全盛期の彼からは劣っているものの、それでもバントからランニングホームランを行うだけの走力はある。
 だが、そんなイチローをもってしても無傷での回避は不可能であった。
 不意打ちという事も影響したのだろう。
 イチローは左腕に小さな傷を負っていた。

「うーん。事態が良く掴めないけど、まあひとまずは死なないように行動しよう」

 血の滲む左腕を抑えて最強のメジャーリーガーが行動を始めた。


【一日目/深夜/C-4・住宅街】
【イチロー@現実】
[状態]左腕に裂傷
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:この場から離れる



『動画紹介:クズなまどかシリーズ』
まどかMADの一つ。クズなまどかがフリーダムを極めつくすネタ動画。
まどかがクズだったり、ほむほむが苦労人だったり、さやかがまど神に勝利したり、マミさんが友達(有料)の為に戦ったりと、ネタ展開の連続である。


オープニング:伝説(笑)の始まり 投下順 それは誰もが通るはしかのようなもの
GAME START 鹿目まどか [[]]
GAME START 暁美ほむら ラフ・メーカー
GAME START イチロー [[]]

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最終更新:2012年05月22日 21:35
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