とある学校の校庭。
一人の少年が、横たわる。
ただ、そうはいっても何も寝ている訳ではない。
というよりも。
心臓にポッカリと穴をあけた状態で寝られる人間が何処にいようと言うのか。
帽子のつばを後ろに持ってきて、普段は少しばかり目つきの悪いその目を閉ざし、ゆっくり、ゆったりと意識を手放していく。
かさついた、乾いた砂の上に熱く紅い血をだらだらと垂れ流し、辺りを覆う。
赤黒く変色していく砂をただ、ぼんやりと見つめながらかれはただ最後に今までの短すぎる人生を軽く。
ほんの触りの部分だけ思いかいし、ふっ、と言った具合にぎこちない笑みを零す。
初めての相棒。
初めての捕獲。
初めての勝利。
初めての栄光。
初めての頂点。
思い返せば返すほど、満足の出来た人生だと実感できて。
その分ここで倒れていくのが残念他ならないが、それでももう過ぎてしまったことだった。
そもそもの話、今の彼には無駄な足掻きなど出来る状態でもない。
手で、一つの石ころを弱々しい握力で握る。
それは偶然にも整った球体となっており、モンスターボールを握り慣れている彼の手にはすっぽりと違和感なく収まった。
そんなことも今では微笑ましい限りで、せせら笑う限りで。
現実の重さを受け入れるしかなくて。
彼は最後に――――最期にこう思い、旅立ってゆく。
(―――――楽しかったなぁ)
無口な彼は、せめて心の中だけでもそう残して。
永遠なる眠りへと、旅立った。
最期、微かに開けれた瞼の向こうには、満天の星空が見えた。
○ ○ ○
彼、都城王土は六歳から一二歳までの七年間。
ひとり路上で生きていた。
泥水をすすり木の根を食べ、屑籠を漁りながら生きつつも。
だけど彼はそんな生活を恥じたことは一度もなかった。
なぜなら。
その頃には既に彼は己を王だと認めていたからだ。
他人の心を意のままに操る異能。
他人の個性を意のままに取り立てる異能。
世界を支配するためにあるとしか思えないそんなふたつの異常性(アブノーマル)を彼は使うまでもなく認識していて。
しかし彼はそれらを王としての資格ではなく、王としての試練だととららえていた。
『偉大なる俺はまずこの「支配」という異常性を支配しなければならない』
六歳の都城王土はそう考えたのだ。
間違ってもこの強大過ぎる力に溺れてはならない。
力に使われるようなことがあってはならない。
それは彼にとって義務ではなくもはや使命だった。
さしあたって彼は両親を捨てた。
ごく普通の一般人である彼らがもしも息子のそんな異常性を知ったならば、
それを、どう低俗に利用するか想像に難くなかったからだ。
家を出るとき少しだけ悲しかったけれど、しかしだからといって両親の心を操るなど彼の良識が許さなかった。
世界を平和にするため。
民衆を幸せにするため。
それ以外の用途で彼は己が支配性を発揮するつもりは一切なかったのだ。
だから地域の警察官に保護されるまでの七年間。
彼は自分の異常性を研鑽することのみに勤めた。
自分以外の誰一人実験台にすることなく、
自分以外の何一つ犠牲にすることなく。
イメージトレーニングだけで彼は独自の帝王学を築き上げたのだった。
あとは機会を待つだけだった。
人から保護されることができるほどにコントロール可能になった支配性を世に示す―――絶好の機会を。
そして、ついにその日が来た。
中学校の入学式。
話題の転入生として代表の挨拶を任された彼は、そここそ王の出発地と位置付けた。
『よりよく生きろ』
『家族と友を思いやれ』
『幸せになれ』
そんな命令を口にするつもりで都城王土は初めて言葉を口にした。
『 跪 け 。 』
――――と。
なんのことはない。
七年間の努力やがんばりもむなしく、結局彼は己の異常性を支配することなどちっともできてなかったらしく。
むしろ笑えることに彼の方こそずっと異常性に支配されていたようで、
それから箱庭学園入学までの三年間。
都城王土がどこでどのように生きてきたかを知る者はいない―――。
そして、先日。
黒神めだかと言う人ならぬ『化物』は、彼を見つけた。
○ ○ ○
王土が目を覚ました時に広がった光景と言えば、何のことはない。
ホールだ。
広大なるホール。
余計な気飾りなど一切なく。
先ほどまで否応なく見せつけられた目隠しにより作られた漆黒とはかけ離れた純白な空間。
遠近感が狂う、と王土は少しばかり感じた。
だがそれも些細なことだった、と意識をはっきりとさせ視界を明瞭なものとさせた時、彼は気だるい身体を持ち上げる。
立ち上がり、睨みつける―――――眼前にいた男を。
「おい、貴様――――」
目の前にいた男に、言葉を放つ。
ただそれだけなのに威圧感を感じる。
王者の風格。
「―――この普通なる俺に一体全体何の用だ」
元、王者の風格が――――確かにそこに在った。
逆立つ金の髪は堂々たる元王たる彼の姿勢から放たれる威圧を増長させる。
普通(ノーマル)の人間であれば、そんな彼の姿を見ただけで恐れ退いたところでなんら不思議ではない。
むしろ自然な成り行きと言っても良いのかもしれなかいということをひしひしと感じるに至る。
だが、眼前にいる男。
――――幅野遊馬は、依然として態度を変える予兆は感じさせない。
彼は黒色の落ち着いたサラサラとした髪を少しかきあげて、
全体的な色合いには少しばかり不格好に見えてしまう鮮やかな翡翠色をした瞳から――――王土とも負けずとも劣らずの眼光を突き刺す。
その双眸は凍てつくような冷たさを兼ね、微塵の容赦もなく王土の瞳を射抜いていく。
瞳の次は、その胸を、その手を、その腹を、その腰を、その足を、最後に戻るように首へと。
まるで観察でもしているかのように。
さながら精察でもしているかのように。
掻きあげた手のひらを、腰へと落ち着かせる。
そんな一挙一動から、王土はこいつの存在感と言うものを感じ取る、
不敵に笑うその端正な顔には、今までの明るさなどが一切消えてただただ威圧的な彼の姿を見て正体を理解するのにさほど時間はかからなかった。
そんな頃になって、ようやくと言った具合で遊馬は口を開く。
先ほどまでの態度とは打って変わり、あからさまに彼ら―――王土を見下した態度で口を開く。
「何の用かと問われれば野暮用と答えておく」
低い声。
されど透き通る聞き取りやすい声は王土に言葉を返す。
「別に貴様は喋らなくてもいい。むしろ喋ったら消す。ていうか今のおまえは無力化されているはずだ。
つまるところおまえの『異常性』は今現在は俺達が奪取している。下手な抵抗は生の終わりを意味することをその身に刻みこんでおけ」
静かに淡々と。
あり得ないことを平気で呟く。
才能を奪うだの――――それこそ都城王土の本領である。
ただ事実として、王土は先ほどから実を言うと『異常性』をこの場に限り行使しようとしたが失敗している。
失敗と言うよりは不発。
約束を破ってまで『異常性』を行使したと言うのに、まるで成功の兆しが現れないのだから何とも言えない。
「そんな気張んなくてもいーよ。ていうか《この程度》で気張るんじゃこの先不安だぜ」
「ふはっ! いいだろう。元王たるもの貴様たちの様な普通なる俺は相手取ってやろう。それで要件とは何だ、言ってみろ」
「言われなくても言ってやる。指図なんかしてんじゃねー。でだ。俺の要件と言えば一言で済むんだがな」
王土は眉間に皺を寄せながら、あからさまに怪訝そうな表情を浮かべ、ただその話を静かに聞く。
悔しく惨めでこそあるが命の握られているのもまた事実。
彼はまだ―――死ぬわけにはいかなかったのだ。
だからこそ今は静かに耐え忍ぶ。
腕を組みながら堂々といた立ち振る舞いで彼の言葉を待つ。
一方で幅野遊馬といえば、やはり先ほど若葉美咲が隣にいたときとは態度を急変させたままである。
気だるそうに、されど様になる物腰を晒し続けながら言葉を紡ぐ。
「貴様、都城王土をこちら側のジョーカー係として任命したい」
そんな調子で、軽い調子で、シリアスさなど微塵も感じさせない語り口で発する言葉は、
確かに予想が出来た物でもあり、同時に、やはり動揺を誘うのにも十分な。そんな内容。
「…………ほう」
だから精一杯に言葉を振り絞り言葉を吐きだす。
「つまるところ、貴様をこちら側の手駒――――切り札としたいと言うことだ」
「…………」
「無論のところただで、というわけにはこちらもいかんのでな。
報酬は用意する。―――――王の重い腰を上げるためだ。一応は聞いてやる」
報酬とは何なのか。
素直に都城王土は感じた。
既に彼らは「優勝さえすれば願いを一つ叶える」。そんな旨のことを言っているのは記憶に新しい。
ならばこれ以上の報酬などなにがあるというのだろうか。
だが、聞くには及ばない。
何故ならば――――――
「まあ、いい。どうせ幾ら王を引退したとはいえ簡単に人の指図は受けるつもりはないのでな」
任命を辞任するからだ。
言いかえるならば、余計に深追いしてミイラ取りがミイラになるつもりは一切ない。
「………ほう、ならば貴様はこの『異常性』はいらないのか」
「いらん。元々もはやその『才能』は普通なる俺にとって不要なものに過ぎん」
簡潔。
「報酬はいらんのか?」
「いらん。そんな事言ってる暇があれば俺をさっさとどうにかしろ。その実験とやらに送ればいい」
完結。
「………足掻くか、貴様も」
「足掻く以前の問題だと気付くべきだと普通なる俺でも感じるぞ」
つまるところ、今の改心しきった彼にとってそんな囁きなど無粋以外なにものでもなく。
悪魔の囁きには程遠い。
今の不動たる彼を動かすにはあまりにも魅力が薄い。
そして――――そんなことは遊馬にとっても可能性の範疇に収まっていた。
「ふ、いうな。―――――ならばこちらも面倒っちゃ面倒だが仕事なのでな」
ふとしてそんな事を言うと。
瞬間、どこかで機械的な音が鳴る。
ピピピ、と。
甲高い耳障りな音が都城王土の鼓膜を刺激する。
五時間ほど、あるいは五刹那ほど。王土はその音を堪能した。
嫌な予感が脳裏に走る。
背筋が凍るのを身で感じる。
生存本能にも似た何かが、都城王土の何かを掻きたてた。
「――――――――なんなんだっ!」
思わず、声を荒げる。
血相変えて、顔ごと振り乱しながら辺りを見渡す。
右を見れば左を見れば、上を見れば下を見れば。
360度全てを見渡した時――――ようやく見つけるに至った。
―――――彼の後方にいた。
「行橋…………」
一人の人間が。
僅かに笑みを浮かべながら。
辛そうに、苦しそうに。
瞳を虚ろ気に、虚空を据えて。
風邪をひいたとはあまりにも違う絶望感を纏い、王土の瞳に移す。
その矮躯で王土のもとへ駆け寄ろうとして、転んで、立ちあがって。
只管に、懸命に、我武者羅に。
自らが認めた王、否。元王へと駆け寄ろうとする
だがしかし、感動の再開には余りにも程遠く。
無情に音は続く。
発信源は―――――行橋につけられた首輪。
「――――――ッッ!」
王土は直ぐ様、彼の『異常性』たる『人心支配』――――電波の操りを試みようとして、気が付いた。
――――徴税されていることに。
まるで機能しない『異常性』を使おうと、叫ぼうとも、悶えようともまるで意味を成さない。
そんな中に一筋の闇。
音が止み、一瞬の間の後に王土の鼓膜には一本の訃報が届く。
ピィ―――――――――。
一際大きく、甲高く、そして、何よりも不吉なその音は確かに真っ白なホールを揺らいだ。
真っ赤で真紅の鮮血を穢し、元王の膝を――――床に付かせる。
遅れてくるように、何かが倒れる無骨で飾り気のない音がした。
同時に王土の中で何かが欠落する音も、微かに響いた。
だがそんな隙を見逃すわけが無い―――何のための見せしめだと言うのか。
やはりそれは、分かり切っていたことで。
「ふん、貴様のすることは簡単だ」
動揺を誘う。
あんまりにも子供じみて、そのうえ子供の我儘のように性質が悪い。
膝をつき、どうしようもないやるせなさに打ち震えている王土を見下しながら遊馬は告ぐ。
「人を殺す。それだけでいい」
冷酷に、告げる。
淡々と、坦々と、耽々と。
意味が返って無くなるかと思えるぐらい、攻め立てる。
いや正直言うと彼の薄っぺらな言葉など王土の心を掻きたてるに足りない訳だが、目の前で起こった惨劇が惨劇だった。
「そしたら、願いは本当の意味で何でも叶えてやる―――恒例の願い事100個にしろとかでも一向に構わん。
貴様がこの共同生活に貢献してくれたのであれば俺達は骨身惜しまずなんでもやってやる。
無論――――この計画を無かったことにする。そんな荒唐無稽な事でも叶えてやろう。本当に何でもいいさ」
一瞬希望かと思えたが――――明らかに絶望。そんな言葉を吐き捨てる。
惨劇。この眼前で起こった一連の出来事を惨劇と呼ぶに足りるのか。
甚だ疑問なところではあるがやはり、彼にとっては惨劇以外なにものでもない。
目の前で、大切な相棒が死んだのだ。
それも、自らがしっかり場を読めてさえいれば回避できたような死。
たとえば王土が『異常性』を奪われていなかったら。
たとえば王土が『重大さ』に気付けていたならば。
たとえば王土が『裏切り』に乗るに適っていたならば。
たとえば、たとえば、たとえば。
そんなイフの世界が脳裏に動く。
それと同時に罪悪感の行進曲が狼煙を上げる。
俺が、偉大なる俺が、普通なる俺がしっかりしていれば。
攻め立てる、責め立てる。
あんな未来を見て絶望し。
こんな行方を視て傷心し。
そんな此先を看て挫折し。
どんな末々を観て失意する。
付いた膝を持ち上げるに至らず、終いには両手を地に付けた。
普段の澄まし顔からは予想できないほど、その顔には明らかに厭世の文字が浮かび上がっている。
だが、最後の質問は刻一刻と迫っていた。
命運を分ける、二択の尋問は――――回答の時間が訪れようとする。
「さぁ、どうするんだ。普通なる都城王土よ」
王土の視界を覆うのは暗闇。
睡眠ガスが何時の間にかこの部屋に充満していた。
それに気付けないほど、王土の思考は犯され始めていた。
呻こうが、唸ろうが、魘されようが今になっては後の祭り。
重い瞼を開こうと努めたところでやはり意味が無かったりする。
「さぁ―――――都城王土」
されど、囁きは続く。
答えを出すまで何時までも。
「貴様の答えは―――――どちらだ」
そして、王土は掠れた声で一つの答えを示した。
口先の軌道は、確かに一つの答えを、運命を刻む。
――――乗ってやろう――――。
確かにそう言った。
聞いた遊馬は――――静かに嗤ったのであった。
○ ○ ○
黄金を象る少年の傍らには一人の高校生の姿が在る。
無論話の流れ的には当然であるが都城王土、その人だ。
「まずは――――、一人目か。」
冷たく、言い放つ。
そこにはもはや、改心した都城王土の姿はなかった。
そこにいたのは、普通なる人物ではない。――――かといって王かと言えばそれもまた異なる。
「………俺は、優勝しなければ」
そこにいたのはもはや「狂戦士」。
自分が優勝しなければ皆幸せにならない。
ただの一般なる参加者に与えられる願い事では――――どうしようもならないかもしれない。
そんな焦燥感に駆られ、彼は歩くのだ。
堂々と、されど臆病に。
彼は、ただただ当てのない旅路を歩く。
切り札の名のもとに。
彼は、殺人を――――決意する。
血濡れた右手を、感慨もなく、舐めた。
鉄の味がして、塩の味がして――――何よりも不味かった。
【ゴールド:ポケットモンスター金銀:OUT】
【行橋未造(非参加者):めだかボックス:死亡】
【一日目/深夜/D-2 学校・校庭】
【都城王土@めだかボックス】
[状態]健康、精神的疲労(中)
[装備]
[道具]KS×2、RS×(4~6)
[思考]
基本:皆を幸せにするため優勝する
1:当てもなくうろついて参加者を見つけ次第殺す
2:知り合いとは会いたくない
[備考]
※「十三人の十三組」以降からの参戦です
※能力の制限はほぼありません(ジョーカー特権)
※『異常性』は返してもらいました
※使える異常性は現在は、「人心支配」の一つです
○ ○ ○
そこには、死体の一つもない。血の跡の一つもない。
真っ白な空間。下手な凹凸などなくあって壇上一段分の段程度である。
最果ては遥か遠く。そんな風に不思議と感じさせた。
そんな空間に一人の男が立つ。
畏まった黒いスーツを身に纏い、それに負けず劣らず黒い滑らかな髪をいじりながら、携帯電話で会話をする彼。
言わずと知れているであろうが、幅野遊馬。その人だ。
紅く簡素な携帯の向こうでは確かに人がいる。そして同時に遊馬と喋っていた。
これが、今頃若葉美咲の身体を借りてとある選ばれし五人と喋っている<ふうせんかずら>がいう4人のうちの一人なのだろうか。
否、それが何であろうとも主催の一人と交流を持っているだけで脅威と言えば脅威なのだろう。
「………っち、たく。何が共同生活だよ。未来から俺らを派遣しておいてこんな悪趣味な企みを持ちだしてるんじゃねぇよ」
『大変だな、主も。―――まあこちとら忙しいんだ。精々あの人たちのお遊戯につきやってくると我としても幸いだな』
「………はあ。テメーの頼みとなると断れねえじゃねぇかよ。―――まあいいよ。
どうせこっちもこっちで《過去の人種》って奴の資料は慢性的に不足してるんだ。付き合ってやる。ただし、だ」
『「俺の美咲には手を出すな」だろ』
「イエス。まあ分かってりゃいいよ、分かってりゃ」
『大変だな。主も』
「さっき聞いた」
『いやはや、恐れ入るよ。――――我も見習いたいものだ』
「はっ、言うな」
そんな風に嘲笑いながら、面白そうに遊馬は言葉を返す。
されど相手の方は、事務的に所感を述べてゆく。
『……では、こちらからは抜粋が成功したという報告が聞けて満足してる』
「……あっそ」
『まあお勤めご苦労だった。―――さて』
「ああ、じゃあまた連絡をする」
『ああ』
そんな感じで、簡単に互いの状況の確認をとると、プツンと連絡を切り落とす。
だけど彼の仕事はまだ終わらない。もしくは終われない。
今度は若葉美咲の電話番号でかけ直す。
だがご存知かもしれないが、今若葉美咲は<ふうせんかずら>に憑かれている、ないしは既に気絶している状態だ。
電話になんぞでるわかがない。
「――――あれ」
数コール後、遊馬もその異変に気付く。
彼女が彼の電話に出ないことなんて今まで一度もなかったというのに、今は出ない。
そんな不思議な事実が、遊馬を動かした。
「おーい、美咲―」
そして舞台は、先の合流へ。
そんな舞台裏のお話でした。
【幅野遊馬@オリキャラ】
[思考]:ゲーム遂行
最終更新:2011年11月27日 21:08