4話:Promised land
唐橋圭輔には幼馴染の少女がいる。
名を深谷春那、虎獣人であり、巨乳でスタイルも良い美人。しかし、いつもふわふわとしており、
一般的常識も欠ける所があり、いわゆる「アホの子」体質である。
圭輔はサディスティックな性格の持ち主だった。
幼馴染の春那を自分好みの従順な性奴隷に調教してしまったのである。
しかし、それでも、かなり歪んではいたが――――彼は春那を心から愛していた。
彼の春那に対する鬼畜とも取れる仕打ちは愛情の裏返しなのかもしれない。
現に、
殺し合いに巻き込まれた今、唐橋圭輔は深谷春那の身を案じていた。
「……誰かいるのか、そこに」
草原地帯、茂みの方に圭輔は声を掛ける。
「……今から出る」
茂みの中から返事が返る。
そして、黒い毛皮を持った雄の人狼が出てきた。
圭輔は回転式拳銃、コルトパイソン.357マグナムを人狼に突き付けながら歩み寄る。
「俺は唐橋圭輔、あんたは?」
「バイロン、だ」
「俺の前に誰かに会ったか? 人を捜しているんだ、深谷春那って言う虎の少女なんだけど」
「いや、お前が初めてだ、会ったのは」
「そうか……で? あんたは殺し合いに乗っているのか?」
「……乗っちゃあいないが、襲われたら容赦しないつもりだ」
「……まあ俺も、乗ってはいない、悪かったな驚かせて、じゃあ」
圭輔が黒人狼に背を向け立ち去ろうとする。
「おい、待て」
「何だ?」
しかし、黒人狼バイロンが圭輔を呼び止めた。
「お互い殺し合う気が無いなら一緒に行動しないか?」
「……ああ?」
「仲間は多い方が良いと思うんだが」
「……まあ、良いか。良いよ、仲間になっても」
(結構身体強そうだし、いざって時は肉の盾になって貰おうか)
そんな邪な事を考えつつ、圭輔はバイロンの提案を受け入れた。
「……バイロンだったか? 何を支給されたんだ? 俺はこのコルトパイソン一丁と予備弾だった」
「俺は……ウェルロッドとか言う銃と、鉄の杖だな」
「バイロンはこの殺し合いに誰か、知り合い呼ばれてるのか?」
「あー、まあそんな親しい訳じゃねぇけど、三人いるな。コーディ、アドレイド、クローイって奴だ」
「そうか、春那のついでに捜してやるよ」
「まあ無理して捜さなくてもいいけどな……一応宜しく頼む」
一通り情報を交わした後、二人は歩き始めた。
(……春那が無事かどうか、いささか気になるな……)
どこかにいるはずの自分の幼馴染の事を思いながら、圭輔は黒人狼と共に歩く。
【早朝/D-2草原地帯】
【唐橋圭輔】
[状態]健康
[装備]コルトパイソン(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(12)
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無いが自分の身を守るためなら武力行使は厭わない。
1:春那を捜す。バイロンと行動。
[備考]
※バイロンの知人についての情報を得ました。
【バイロン】
[状態]健康
[装備]ISRBウェルロッドMk.I(5/5)
[持物]基本支給品一式、鉄の杖
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無いが襲い掛かる奴には容赦しない。
1:圭輔と行動。圭輔の知人を捜索。自分の知人は特に親しい訳でも無いので後回し。
[備考]
※知人はコーディ、アドレイド、クローイの三人です。
≪キャラ紹介≫
【唐橋圭輔】 からはし・けいすけ
16歳の高校生の少年。端正な顔立ち。非常に腹黒くサディスティックな性格で周囲から畏怖されている。
幼馴染の深谷春那に対し歪んだ愛情を持ち、肉体的に性的に虐め、性奴隷に調教してしまった。
勉強も運動も優秀で喧嘩もかなり強い。
【バイロン】
黒い毛皮の雄人狼。30歳。とある塔のエンカウントモンスター。額に十字の傷がある。
殺害してきた冒険者は数十人にも上る凶暴な魔物、だが、仲間と認識した者には友好的に接する。
引き締まった身体付きで顔立ちも毛並みも良いので雌雄問わず人気がある。
≪支給品紹介≫
【コルトパイソン】
唐橋圭輔に支給。予備の.357マグナム弾12発とセット。
1955年に登場したコルト社製の.357マグナムリボルバー。
「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれ人気が高い。
【ISRBウェルロッドMk.I】
バイロンに支給。
第2次世界大戦中にイギリスで開発された特殊作戦用の消音拳銃。
作動方式はボルトアクションで、ボディ後端にボルト操作用の握りを備えている。
単純ゆえに頑丈かつ静かであり、理論上は撃針が雷管を打つ音と発砲音しか発されない。
【鉄の杖】
バイロンに支給。
鉄製の杖。鈍器に使用出来る。
最終更新:2012年04月17日 20:59