8話:エンカウンター
久木山忠則は不安で仕方が無かった。
一人息子の凌河がこの
殺し合いにおいて生き残れるのかどうか。
多少身体が丈夫ではあるが決して不死身では無い。
「凌河、お父さんが見付けるまで死ぬんじゃないぞ」
どうか自分が見付けるまで生きていて欲しいと忠則は願う。
支給された3本のクナイの内一本を右手に装備し、いざと言う時の武器とする。
「酒場か……入ってみるか」
酒場らしい建物を見付け扉を開ける。
「はぁ……はぁ……」
「オウ……ウ」
「oh……」
カウンターの上でハイエナの男と人間の少女がまぐわっていた。
予想していなかった光景に忠則は硬直し、呆然と二人の行為を見ていた。
ハイエナ獣人の男は少女の顔を舐めたり乳房を揉みしだき顔を埋めたりしながら、激しく腰を振る。
少女はとても気持ち良さそうな表情でハイエナ男のされるがままにされていた。
「ああ、気持ち良い、ううっ、出るぞ!」
「来てっ、奥に……!」
「うぉおお……!」
「あぁあ……あああぁ……熱い……いっちゃうっ……あぁああ……あ」
「こんにちは」
「オーウ! 何だいつの間に来訪者が!」
「びっくりしたぁ……」
「びっくりしたのは私の方だが……すまないな邪魔をして」
「いやいや、ええと……ちょっと待っててくれ、後始末をするから」
「あうー、気持ち良かったのに」
ハイエナの男が己のモノを少女から引き抜くと、少女は残念そうな顔をした。
後始末をして服を着た二人は改めて自己紹介をする。
「俺は滝口信方、こっちは青砥日花里ちゃんだ」
「どうも」
「ああ、どうも……二人は知り合いなのか?」
「いや?」
「さっき知り合ったんです」
「えっ、初めて知り合った同士でいきなり本番を……?」
「いやあ、久し振りに可愛い女の子を目の前にしてついムラムラきちまってよー」
「いつ死ぬか分からないし良いやと思って、それに滝口さん上手なんですよぉ」
「駄目だこいつら……まあいい、二人共、私の息子を見ていないか?
名前は久木山凌河。白い犬の獣人の少年なんだが」
「見ていないな」
「見てませんね……」
「そうか……」
正直な所、殺し合いの場で初対面同士で堂々と行為に及ぶ男女二人のもたらす情報に、
忠則は余り期待してはいなかった。
自分も息子に対し性的な行為や同意の上での虐待を行っているので余り人の事は言えないのだが。
自分のデイパックを持つと、忠則は座っていた椅子から立ち上がる。
「すまないが私はもう行かせて貰う、息子を捜さなければならない」
「そうか、気を付けてな」
「お気を付けて」
「……ああ、君達もな」
この二人を仲間として連れて行こうとも考えたが、傍でいちゃつかれても困るので止めにした。
忠則は二人に軽く挨拶をした後、酒場の出入口を潜り外に出る。
恐らくあの二人は今後もその命尽きるまで行為をするだろうが、その事を考える必要は無いと忠則は思う。
「はぁ……凌河を捜そう」
とても時間を無駄にしたような気がした。
少し疲れたような感覚を覚えつつ、忠則は歩き始める。
◆
「俺達ももう少ししたら場所移るか」
「そうですねぇ」
「もう一発ヤってからな」
「分かりました……あぅ、ふぅ」
「おっぱいでけぇ、やわらけぇ、ほら、パンツ脱ごうなー」
「あうぅ」
【早朝/F-4酒場付近】
【久木山忠則】
[状態]健康
[装備]クナイ
[持物]基本支給品一式、クナイ(2)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。凌河を捜す。
[備考]
※特に無し。
【早朝/F-4酒場】
【青砥日花里】
[状態]健康、滝口信方に服を脱がされている
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。
1:滝口さんと行動する。
[備考]
※特に無し。
【滝口信方】
[状態]健康、青砥日花里の服を脱がしている
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。
1:日花里ちゃんと行動する。
[備考]
※特に無し。
≪キャラ紹介≫
【久木山忠則】 くぎやま・ただのり
42歳。白犬獣人のサラリーマンの男性で、物腰柔らかい性格故多くの人に慕われている。
一人息子の凌河との二人暮らしで妻は凌河を出産した直後に死亡した。
凌河を愛する余り肉体関係を持っており、同意の上で虐待も行っている(周囲には隠しているが実は公認)。
【青砥日花里】 あおと・ひかり
18歳の女子高生。黒髪ツインテで、スタイル抜群の巨乳。
頭が悪く運動も得意では無いが美術だけは得意。性には奔放。
「あうー」「あうぅ」などが口癖。美術大学への進学を希望している。
【滝口信方】 たきぐち・のぶかた
ハイエナ獣人の男。45歳。ギャンブル好き女好きのサラリーマンで、妻と子供がいたが、
ギャンブルと女遊びが元で離婚している。電車で痴漢行為も働く、
「まさに駄目なおっさん=マダオ」と呼べる存在と化している。包茎。
≪支給品紹介≫
【クナイ】
久木山忠則に支給。3本セット。
忍者が使用した両刃の道具。平らな鉄製の爪状になっていて、壁を登ったり、
壁や地面に穴を掘るスコップとしての使い方や、武器にも使用されるなど、
現代でいうサバイバルナイフに近い装備である。後部が輪状になっており、紐や縄を通しても使用可能。
最終更新:2012年04月30日 01:53