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一方通行な想い

9話:一方通行な想い

廃墟と化したラブホテルを住処にする野良の妖犬。
彼、ドーグラスは自由気ままな野良生活を送っていた。
それがある日、彼の人生に大きな潤いがもたらされる事になる。

「ドーグラスさん、お願いがあります、私を犯して下さい」
「……は?」

それは、廃墟探検が好きだと言う、中学生の少女からの突然の願いだった。
彼女はドーグラスと知り合いたまに食糧を持ってきてくれるなどそれなりに親しい仲になったとは、
ドーグラス自身も思ってはいたがまさかこんな願いをされるとは。
そしてドーグラスは少女の願いに、答えた。
普段滅多に交尾も出来ないのにわざわざ女の方から願われているのだから断る理由など無い。

「ああ! あああ~! 犬のおち***が奥まで来てるよぉ!」
「締まりが最高だぜ! ウウッ、クウウッ気持ち良いぞォ! もっと締めろや!」
「あひぃ! 締めます! 締めますぅ! ああああ!」

ドーグラスは中学生の割に発育の良い身体をした少女を心ゆくまで味わった。

そしてその日からドーグラスと少女はより親密な仲になった。




「ふぃー」

廃集落の廃屋の壁に小水を掛けながら白い毛皮の妖犬、ドーグラスは一息つく。

「出た出た……さてと、凛花捜すか……あいつこの殺し合い生き残れないかもしれんけど」

片桐凛花――――廃墟探索を趣味とする中学生の美少女でありドーグラスの性欲処理相手。
彼女がこの殺し合いに呼ばれていると知った時からドーグラスは凛花を捜し出すと決めていた。
彼女の事が大切と言うよりも、折角手に入れた性欲処理要員を失いたく無かったと言うのが大きい。

「あいつは俺の大事な性処理道具だからなー。
食べ物持ってきてくれたりするしおまけに最近知ったがあいつすげぇ金持ちの家の娘らしーじゃねぇか。
お嬢様を性的に独り占めなんて俺はツイてるなぁ。
よーし、さっさとあいつを捜し出して死ぬまで犯してやろう! どうせ生きて帰れる訳ねーしwww」

そしてドーグラスはこの殺し合いからの生還を諦めていた。
首には爆弾付きの首輪がはめられ無理に外そうとしたり逃げようとすれば、
開催式の時に首輪を誤って爆破されて殺された許田拓斗のようになる。
首輪をどうにか出来るような人物が都合良くいるとも思えない。
以上の事から、ドーグラスは片桐凛花を捜し出したら命ある限り凌辱しようと決めていたのだった。

「凛花はどこにいるのかなーっと」

ダダダダダッ!!

「うおお!」

突然、ドーグラスの足元辺りに銃弾が複数撃ち込まれる。
幸いにもドーグラスに当たる事は無かったが。

「何だよ!? ……ああ? あいつ……」

自分を銃撃したと思われる人物を見付け、ドーグラスは驚く。彼はその人物を知っていた。

「見付けたぞ……ドーグラスぅ!」
「お前、凛花のクラスメイトの」
「気安く彼女の名前を呼ぶなぁ!!」

ダダダダダダッ!!

「ぬおお! 危ねぇだろ!」
「畜生、上手く避けやがって……!」

ドーグラスに向けデジニトクマッシSR-2短機関銃を乱射する中学生風の少年。
彼が目の前の妖犬を見るその目には殺意が滲んでいた。

「俺を殺そうってか、んな事したって凛花はおめぇのモンにはならねーよ、平田洋明君よォ!」
「うるさいうるさい! お前のせいで、彼女は変わってしまったんだ!」

少年、平田洋明はドーグラスが弄んでいる片桐凛花のクラスメイトで、
凛花に片想いをしていた。最近では凛花に対しストーカー行為を働き、
そして彼は目撃してしまった、凛花が廃墟で野良犬と性交しているのを。
学校では清楚で可憐な雰囲気を漂わせていた凛花が、
廃墟で野良犬の赤黒いそれを股に咥え込んでよがり狂い、身体中に精液を掛けられ嬉しそうにしている様子など、
洋明には到底受け入れ難いものだった。

だから彼は現実を認めなかった。自分の都合の良いように解釈してしまう。

「お前が片桐さんを無理矢理犯したんだろう……お前が片桐さんを淫らにしたんだろう!
そうだ、そうに決まっている、片桐さんが自分から喜んであんな事する訳が無いじゃないか……」

悲しげな声でそう言う洋明を、ドーグラスは憐れむような表情を浮かべながら言った。

「はぁ、お前、凛花の奴を美化し過ぎじゃね? あいつはお前が思ってるような清楚な女じゃ」
「うるさいって言ってるだろぉおお!! 糞犬がぁああ!!」

ダダダダダダダッ!!

洋明が吼え、ドーグラスに向けSR-2を乱射する。
しかし本人が銃に不慣れなせいとしっかり照準を定めていないせいもあって、
銃弾はドーグラスに掠りもしなかった。

「何で当たらないんだ!!」
「ちゃんと狙えやストーカー野郎! じゃあな! いつまでも付き合ってられないんだよ!」
「ま、待てっ……くそっ、弾が切れた!!」

逃げ去るドーグラスに向けて再びSR-2を掃射しようとした洋明だったが、
弾が切れ発砲する事が出来なかった。
予備の弾倉に替えている間にドーグラスを見失ってしまった。
悔しがって、近くに放置されていた廃車のドアに蹴りを入れる洋明。

「あの糞犬め! 馬鹿にしやがって……! はぁ、はぁ……今度会ったら、今度こそ殺して、
あの汚いチ*コを切り取って、燃やしてやる! ……片桐さん、貴方は僕が生き残らせます、
僕が、あの汚い野良犬から解き放ってあげますから」

そう言う洋明の目にはかなりの狂気が宿っていた。
とても想い人のために、と言うような様子には見えない。
彼はもう誰にも止められないであろう、もしかしたら彼が一方的に想っている少女さえも。




「チッ、あのストーカー野郎、マジで俺を殺そうとしやがった……」

廃集落は規模が大きく、平田洋明からそれなりに離れたはずだがドーグラスはまだ廃集落内だった。
遺留物もほとんどないがらんどうの廃屋の中で息を潜める。
平田洋明については凛花本人から話を聞かされていた。
「最近ストーキングされている」と。
洋明の想いも虚しく当の凛花からは「ストーカー」としか認識されていない。
その事も知らず――知る由も無い洋明はドーグラスを殺して凛花を救うなどとほざいた。
滑稽過ぎるな、とドーグラスは笑みを浮かべる。

「あそこで殺しときゃよかったかなあいつ、あれだと凛花まで殺しそうだが。
……まあ良いか、あんな奴勝手に自滅すんだろ……」

出来ればもう平田洋明とは会いたくない、関わりたくないとドーグラスは心から願った。


【早朝/C-2廃集落】

【ドーグラス】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考・行動]
0:片桐凛花を捜し出し死ぬまで弄ぶ。
1:殺し合いに乗る気も抗う気も無いが襲われたらそれなりの対処はする。
2:平田洋明にはもう会いたくない。
[備考]
※平田洋明から離れた場所にいます。

【平田洋明】
[状態]健康
[装備]デジニトクマッシSR-2(20/20)
[持物]基本支給品一式、デジニトクマッシSR-2の弾倉(4)
[思考・行動]
0:片桐さんを優勝させ、自分は自害する。
1:ドーグラスを殺したい。
[備考]
※特に無し。


≪キャラ紹介≫
【ドーグラス】
35歳の妖犬の雄。白い毛皮だがボサボサで汚れ、痩せ気味。
気ままな野良生活を送っており廃墟のラブホテルを住処にしているが、最近、
近所の中学に通う少女と親密になっている。ドーグラス自身は少女を性欲処理相手としか考えていない、
訳ではないかもしれない。過去にオスケモ好きの変態男に捕まり尻穴調教され尻が敏感。

【平田洋明】 ひらた・ひろあき
14歳の中学二年の少年。大人しく特に目立った特徴の無い普通の中学生。
同じクラスの美少女・片桐凛花に想いを寄せストーカー行為を働いてしまっていたが、ある日、
凛花が廃墟で野良犬とまぐわっているのを目撃し思い詰めるようになってしまう。
凛花本人からは単なるストーカーとしか思われていない事に彼はまだ気付いていない。
名前の元ネタは声優の平田広明。取り敢えず本人にごめんなさい。

≪支給品紹介≫
【デジニトクマッシSR-2】
平田洋明に支給。予備弾倉5個とセット。
1999年にロシアで開発された小型短機関銃。
ボディアーマーを着用したテロリストなどを相手とすることを想定し高い貫通力を持つ弾薬を使用する。
ロシア国内の法執行機関にて使用されているらしい。



ゲーム開始 ドーグラス 次:You took the best parts of my life
ゲーム開始 平田洋明 次:全ては君を”救う”ために

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最終更新:2012年04月29日 00:12
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