大人数を一箇所に集めての
殺し合い……アニメやドラマではよくあることだが、実際に自分がこんなことに巻き込まれるとは思っていなかった。
というより、未だにあまり殺し合いの場にいるという実感がない。
さっきは怒りに任せて少女の胸ぐらを掴んだ俺だが、今にして思えば何であんなことをしたんだ、と思う。
もちろん誰かが死ぬというのは愉快なことだとは思えないし、俺には誰かの死体を見る趣味があるというわけでもない。
だが、これは本当に現実なのか?夢じゃないのか?
月夜や少女から感じた恐怖は今でも忘れられない程のものだったが、だからと言ってこれが現実だとは限らない。
これが夢だという可能性は大いに有り得る。
いや、これは夢だ。でなければ人があんな簡単に死ぬわけがない。
それに俺みたいな一般人を巻き込んでもあの少女には何の利益もないだろう。
だから夢。そう思いたい。
「……ったく、俺は何を考えてるんだか」
夢だとは思いたいが、頭では既に理解してしまっている。
これは間違いなく現実だ。あの時感じた恐怖は、本物だった。
あの冷たいナイフの感触は、夢のものではなく間違いなく現実だった。
人間なんて簡単に死ぬものなんだ。心臓を刺さされるだけで、首を切断されるだけで、血液が大量に吹き出すだけで、頭が無くなるだけで人間は死ぬ。
もしあの時、月夜が俺を止めてなければ間違いなく俺は死んでいた。多分、あの死体と同じモノになっていた。
いつの間にか俺につけられていた首輪、それが今は異常に重たく感じられる。
他の参加者も皆、俺と同じ気持ちなのかもしれない。
特にあの『睡蓮』って子は70点という高得点をつけられている上に顔までバレている。
同じ高得点でも月夜はあまり緊張してなさそうだったが、睡蓮の精神的な疲労は相当なものだろう。
そう考えると、他の一般参加者と変わらない30点な俺はまだマシな方かもしれない。
だが、だからこそ5時間に一度の多数決が心配でもある。
俺は他の一般参加者と変わらない30点ではあるが、さっきは異常に目立ってしまった。
俺が高得点なら殺して点数を得るためにも多数決で殺したりはしないだろうが、俺は30点なのだ。
30点の人間なんて腐るほどいるし、これだけの人数がいれば俺のことを心地よく思ってない人間も何人かいるのは間違いない。
そして、自分から死にたいと思う人間なんて滅多にいない。俺だって死にたくない。
人間は自分が生きるためなら何処までも非情になれるって何処かで聞いたことがある。
確かにその考えは間違っていないと思うし、俺も自分が生きるためなら誰かを殺そうとするかもしれない。
だからだ。だからこの状況で目立つのは不味かった。
このままでは間違いなく、俺は死ぬ。
目立ちすぎた『低得点者』は格好の的だ。
あれだけ目立ったんだから最低でも一人は投票するだろうし、自分が死にたくと思ってる人間も俺に投票するだろう。
それが当然だ。そう考えないほうがおかしい。
だから俺は、この5時間で『さっきの失態をひっくり返すくらいの何らかのアクション』を起こさなければならない。
一番手っ取り早いのは、誰かを殺しまくって自分の存在をアピールし、高得点者になるということだ。
どうすればポイントが上がるのかはわからないが、レートが変動するということは多分、活躍すれば活躍するほどポイントが上がるようになってるんだろう。
幸い、レートの変動は五時間毎に行われる多数決の前に発表されるようになっている。
この五時間で参加者を殺しまくれば……それこそ月夜レベルを殺せば間違いなく『一般参加者』のレベルではなくなるだろう。
「とは言っても、俺が月夜を殺せるわけがないよな……」
アイツのあの時の殺気は本物だった。
俺みたいな一般参加者がいきなり化物を殺すなんて、それこそ奇跡でも起こらなければ無理だ。
それに俺には誰かを殺そうという気持ちがあまりない。というより、誰かを殺す勇気が無い。
誰かが死ねば、必ず誰かが悲しむ。そして悲しみは憎しみを生んで、憎しみは新たな悲しみを生む。
……そんな虚しい連鎖を俺が原因で起こすのは御免だ。
そうなると、他の手段を考えなければならない。
と言っても人を殺す以外で点数を上げる方法なんてとてもじゃないが思いつかないし、点数を上げる以外の方法で多数決で票が集まることを避ける方法もあまり思い浮かばない。
「貴様……いつまで逃げるつもりだ!」
ドゴォ! 大きな音をたてて、森林伐採が行われた。
うん、夢だなコレは。機械や特別な道具を使わずに何本も木をなぎ倒す人間なんているわけがないからな。
夢で良かった良かった。めでたしめでたしだ。
何か厳つい顔をしたお兄さんがこっちに近づいてきてる気がするけど、気のせいだよな、気のせい!
「もう逃がさん」
いかにも危険なオーラを出して殺気満々だけど、きっと気のせいだよな……。
俺は何もしてないし、ここで色々と考え込んでいただけだ。
あんな危ない感じのお兄さんと関わってなんて一切ない!逃げるなんて言っても誰も逃げてなんか――
「こっちまでおいで、あっかんべー」
!?
いや、俺は何も言ってない。何も言ってない……はずだ。
さっきのは幻聴か何かだろう、きっとそうだと信じたい。
……いや、でもよく考えてみろ。
突然過ぎて色々と戸惑っていたが、声が聞こえたのは俺の背後からだ。
そしてあの、いかにもな感じの厳ついお兄さんは『逃げるな』と言っていた。
つまり――
「やっぱりそういうことか」
後ろを見てみると、俺より何歳も年下に見える小柄な少女がアッカンベーをしながら挑発していた。
なるほど、コイツが俺の背後で挑発をしまくってたから俺がこんなわけのわからん状況に巻き込まれていたということか。
色々と言ってやりたいことはあるが、厳ついお兄さんとの距離は縮むばかり。どうやら、呑気に話している時間は無いみたいだ。
あまり乱暴な真似はしたくないが、俺はまだ死にたくない。
それに俺より少し年が上程度の男がか弱い少女を追い掛け回す、というのはあまり良いことだとは思えない。
尤も、ここは殺し合いの場なんだからそういう目的があるってわけではないんだろうけどな。それでも子供を優先して狙うのは情けない。
だから俺はデイパックに入っていた木刀を取り出し、構える。
誰かのせいで巻き込まれる、というのはあまり良い気分ではないが子供ばかりを狙う大人というのも見るに耐えん。
それに子供が殺し合いに参加する、というのは明らかに間違っている。死ぬにはまだ早すぎるだろう。
「何だお前、やる気か?」
「……子供を見殺しにするというのは少し気が引けるんでね。あんたには悪いが、ここで少し気絶していてくれ」
男の走る速度が速くなってきた。
相手は武器が無いから自分だけ木刀を使うというのもどうかと思うが、状況が状況だ。
俺も木刀を強く握り締め、前へと走っていく。
何でこんなことをしているのかは自分でもわからない。
だが、走ってきている相手にじっと待っているのは不利になると思ったのかもしれない。
そして俺の木刀は、見事に相手にヒットした。
しかも当たった箇所は頭。ゲームで言うならばクリティカルダメージだ。
これでひとまず、安心だろう。頭にこれだけの衝撃を受けて無事でいられるわけがない。
「何だ、この程度か」
そう、普通の人間ならば無事でいられるわけがない。
俺は忘れていた。この場所には月夜のようなとんでもない化物も潜んでいるということを。
不意に俺の腹を衝撃が襲う。有り得ない程の衝撃を受けた身体が宙に浮かぶ。
わけがわからない。これが人間の握力か?
そんなわけがない。あまりにも常識外れなその攻撃は、人間の限界をとっくに超えている。
ただ腹を殴られただけ。それだけで、どうして俺の身体がぶっ飛ばされてるんだ?
フィクションの世界では普通な出来事だが、現実でこんなことが起こるなんて想像したこともない。
「ぐあっ……!」
落下する。
宙に浮かんでいた俺の身体が、地面へと落下する。
有り得ない程の衝撃。骨が何本か折れたかもしれない。
激痛に耐え、男の居た場所に視線を向ける。
だが男は男ではなくなっていた。いや、男ではないというより『本物の化物』になっていた。
男には竜のような尻尾が生え、腕には竜の鱗のようなものが浮かんでいる。
もはや人間ではない。正真正銘、疑いようもない『化物』だ。
「く、そ……」
木刀には手が届かない。吹っ飛ばされた時に落としちまったようだ。
残る武器は、一丁の銃。弾丸は既に込められている。
銃の威力は絶大だ。人間なら一撃で殺すことが出来るだろう。
でも、効くのか?あんな化物に銃なんかが効くのか?
仮に効いたとして、もし銃が効いたら俺はアイツを殺すのか?
化物と少女との距離が縮んでいく。どうやらあの化物は俺の前にあの少女を殺すようだ。
どうする?
今、俺が引き金を引けば化物が死んであの子は助かるかもしれない。
今、俺が引き金を引けばあの子が助かる代わりに俺は人殺しになるかもしれない。
「ハハハ、無駄な足掻きだったようだな」
化物が嗤う。目に涙を浮かべて今にも泣きそうになっている少女を見て嗤う。
いや、もう泣いているのかもしれない。
自分を追いかけていた男が化物で、自分が今その化物に殺されそうになってるんだから当然か。
俺はまた見殺しにするのか。
また誰かの『死』を見なければならないのか。
もう懲り懲りだ。誰かの死を見るのは懲り懲りだ。
――――まだチャンスはある。
今はあの時とは違う。
あの時は何も出来ずに、気がついたら死んでいるだけだった。
でも今は違うだろ。今は俺が引き金を引きさえすれば助かる可能性はあるんだ。
逃げるな。引け。
これは殺し合いだ。逃げるな。見捨てるな。
もう嫌なんだろう?誰かが死ぬのを見るのは。
「こうなったらもう、仕方ないよな」
銃を構える。
手が震える。さっきまでよりも銃の重さが増しているような錯覚に陥る。
俺は人を殺すのが怖い。ものすごく怖い。
別にあの子が死んでも、俺は何の損もしないだろう。俺はあの子のことなんて全然知らないし、あの子も俺のことなんて全然知らない。赤の他人だ。
でも、もう目の前で誰かが殺されるのは見たくない。他人とかどうとか関係なく、もう見たくないんだ。
「俺を、恨むなよ……!」
そして俺は引き金を引いた。
大きな銃声の直後、化物の身体から血が吹き出す。
でもまだ倒れない。だからもう一発撃つ。
まだ倒れない。なら倒れるまで撃つ。
殺すつもりはない。ただ気絶さえしてくれれば、それでいいんだ。
「小僧、貴様……!」
化物が俺の方へと近付いて来る。
残る弾丸は一発だけ。
でも、なんでだろうな。何故かわからないが、今の俺は有り得ない程冷静で、そして冷徹だった。
俺はただ待ち構える。
遠距離からだと確実に狙い撃ちすることは出来ないが、近距離ならば威力もデカい上に上手く行けば狙った通りの場所を撃ち抜くことが出来る。
いや、撃ち抜く。そうでないと俺が死ぬ。
俺はまだ死ぬのは御免だ。少女を見殺しにするのも御免だ。
「うおおおおおおお!!!!」
大袈裟に大きな雄叫びをあげて化物が俺に殴りかかる。
でも、既に遅い。その手が俺に届くことはない。
「悪いな。俺もまだ死にたくないんだ」
銃声が鳴り響き、化物の瞳から大量の血が吹き出す。
生温い温度の血液が俺の手にベットリと付着する。
化物の拳が俺に当たることはなかった。
片方の目を潰すだけで、バランス感覚を狂わせるには十分だ。
それにコイツには何発も銃弾を浴びせてある。殺し合いをするには、あまりにも致命的過ぎるダメージを与えられた筈だ。
そして最後の一撃は精一杯の力を込めた一撃だったんだろう。盛大に空振りした直後、化物は地面に倒れて『人間』になった。
俺が初めて銃で何かを撃った感想は、『気持ち悪い』だった。
半殺しとはいえ、誰かを殺しかけるというのは、やっぱりあまり気持ち良いものではない。
銃弾は全部使い切ったが、とりあえずあの化物を止めることが出来たんだから良しとしよう。
我ながら本当に危険な賭けだったとは思うが、勝てたんだからそれで良しだ。
一応、木刀は回収しておくか。武器が無いよりはまだマシだし、相手が化物でなければ十分頼りになる武器だ。
「お兄ちゃん……」
化物に追われてた子が俺をやたらと心配そうな目で見ている。
怖いのか、心配なのか。どっちなのかはわからない。
でも、この子が死ななかったのは事実だ。
それに、あの化物もまだ死んではない。気絶しているだけだろう。
これが俺のやり方だ。それが殺し合いに向いていないというのならそうかもしれないが、誰も死なないならそれでいいじゃないか。
「怪我はなかったか?えーと……」
「希だよ。それより、お兄ちゃんは大丈夫?」
「そうか。怪我はなかったか、希」
「うん!」
そう、誰も死ななくて済むならそれでいい。
多数決は心配だが、この調子でいけば誰かが死ぬ必要はなくなるかもしれない。
まだ具体的な案は無いけど、それなら五時間以内に殺し合いを打倒してやるだけだ。
それにしても、頭がクラクラする。
あれだけの大ダメージを受けたんだから当然か。今こうして立っているだけでも奇跡的かもしれない。
「お兄ちゃん……?」
視界が霞む。希の言葉があまり聞こえない。
だが、まだ大丈夫だ。あの程度なら死ぬことはないだろうし、少し時間が経てば――――
シャットダウン。俺の記憶はそこで一時的に途切れた。
☆
先程天人が倒した筈の化物――柊竜次郎が立ち上がる。
天人の判断は間違っていなかった。ギリギリまで引き付けて目を狙い撃ち、というのは相手が化物であっても有効な手段だ。
しかし、今回は相手があまりにも悪かった。柊竜次郎は仮にも『80点』という高得点を与えられた男だ。
天人の与えたダメージは大きかった。バランスを狂わせるのには成功した。
だが、それは『一時的に』だ。竜次郎のような化物にはこの程度の傷などすぐに治ってしまう。
竜次郎の特性は肉質変化。自身の身体を竜のようにすることで身体能力や回復力を大幅に上げる能力だ。
「さっきはよくもやってくれたな、糞餓鬼が」
ゆっくりとだが、着実に、竜次郎は天人と希がいる場所へと近づいていく。
希の表情が再び悲しみに包まれる。天人の身体を揺するが、一向に起きる気配がない。
絶体絶命。それが今、希達の置かれた状況だった。
だが、その『絶体絶命』こそが『正義の味方が現れやすい状況』だ。
特撮やアニメの
ヒーローは一般人が絶体絶命の状況に陥った時、颯爽と現れて敵を蹴散らす。
圧倒的な強さで、不屈の精神で悪に挑み、打ち滅ぼす。
竜次郎と希達の距離は、僅か5M程度。
竜次郎は拳を握り締めて走り出す。助走をつけ、強力な力で頭を叩き潰すつもりだ。
だがそれは不可能だ。何故ならここには一人のヒーローがいる。
「よう」
パシッと音をたてて軽々と受け止められる竜次郎の拳。
竜次郎はこの状況を理解することが出来ない。
有り得ない。圧倒的な力を誇る無敵の拳が、たった一人の少女に受け止められるなど有り得ない。
それにこの少女はいつ現れた?
答えは『わからない』。竜次郎も希も、少女がいつ現れたのかわからない。
「あたしはコイツが気に入った。お前がコイツを殺すっていうなら、容赦はしないぜ」
圧倒的な存在感。
ただ話しているだけなのに、身体の底から恐怖心が湧き出てくる。
「貴様……何者だ!」
「おいおい、そう聞かれたらこう答えるしか無いだろ」
少女は大きく息を吸う。
何処かの番組で見たようなお約束のやり取り。
「通りすがりの正義の味方だ、覚えておけ!」
余計にわけがわからない。
少女はこの状況を理解しているのだろうか?
それとも自分をからかっているだけなのか?
竜次郎の頭が徐々に混乱していく。
だが、ここは殺し合いの場。生き残ればそれで勝ちだ。
自分には先程の戦闘での傷があるとはいえ、相手はただの女。
負けるはずがない。さっきのはただの偶然だ。
柊竜次郎はこの世で最も強い男だ。こんな女一人、どれだけの負傷を負っていようが一瞬で殺せる。
この程度の女にビビっているようじゃあ、最強失格だ。
「……やるのは勝手だが、後悔するのはアンタだぜ?」
「ナメるなァ!」
竜次郎は持てるだけの能力の総てを使い切る。
完全な竜への変身。天人のような無能力者じゃとてもではないが相手にならないような化物だ。
大きさはそこまで変動していないが、身体能力は先程までの比ではない。
この最終形態があったからこそ、今まで最強と名乗っていた。
こうなったからには負けない。負けるわけがない。
事実、今までこの最終形態を破った者なんて一人もいなかった。
絶対的な自信を胸に、柊竜次郎は己の拳を握り締める。
狙うは一撃必殺。目の前の女に全力の一撃を叩き込む。
この一撃を食らえば間違いなく死ぬ。いくら相手が頑丈だろうが、無事では済まない。
「はああああああ……!」
そして繰り出される最強の一撃。
ただ腕を振り切り、少女を殴ろうとしているだけなのに周囲に轟音が鳴り響く。
空気を切り裂く程の圧倒的な速度に、岩石をも砕くような圧倒的な力。
その二つを兼ね備えた最強の一撃だったが、だがそれは当たらなければ何の意味もない。
「あんたの敗因をシンプル・イズ・ベストに教えてやる。アイツを殺してあたしを怒らせようとしたことだ」
最後まで立っていたのは、『正義の味方』を自称する少女だった。
竜次郎の身体には複数の痣が出来ているのにかかわらず、少女の身体には一切の傷がない。
その事実が、彼女の圧倒的なまでの強さを物語っていた。
それでも竜次郎は立ち上がろうとするが、少女はそれを無視して希と天人に駆け寄る。
「そいつにはコレを使ってやれ。あたしは勇気のある奴が大好きだからな、ブラッディ=レインさんからのプレゼントだ」
ポケットから湿布やバンドエイド、その他諸々を出して希に渡す。
希は突然の展開に動揺するも、「ありがとう」と礼を言うと、レインは笑って「感謝するならそこで倒れてる勇者にしな」と答える。
「それじゃ、あたしは行くぜ。あ、そこにいる竜人野郎は暫く動けないだろうから安心しろよな」
最後に「あばよっ!」と言って手を振ると、その場からすぐにレインの姿が消える。
竜次郎の意識は既に無くなっていた。死んだというわけではないが、『暫く動けない』というレインの言葉は本当だ。
開始早々、あまりにも現実離れした戦闘を見終えた希は「ほっ」と一息つく。
正直最初は殺し合いなんて言われても全く信じていなかった希だが、ここまでくると流石に信じざるを得なかった。
しかし別段戦闘能力が高いわけでもない彼に出来ることなどそれほど多くもなく、とりあえず今出来ることとして、レインに貰った湿布やバンドエイドを天人に貼り付け始めた。
【一日目/朝/C-1】
【日草天人】
[状態]重傷、気絶中
[道具]支給品一式、木刀、ニューナンブM60(0/6)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。何とかして生き残りもしたい
1:多数決をどうにかしないとな……
【柊竜次郎】
[状態]重傷、大量の打撲痕、気絶中
[道具]支給品一式、不明支給品×0~2
[思考・状況]
1:あの女を絶対に殺す
【姫川希】
[状態]健康、精神的疲労(中)
[道具]支給品一式、不明支給品×0~2
[思考・状況]
1:お兄ちゃん(天人)を治療する
【ブラッディ=ジャスティス】
[状態]健康
[道具]支給品一式、不明支給品×0~2
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:とりあえず襲われてる奴を見つけたら助ける
【柊竜次郎】
ヤクザっぽいお兄さん。自分を最強だと信じて疑わない、月夜並の自信家。
実力も非常に高いのだが、力任せな戦法故に月夜やレインには遠く及ばない。
本当はそれなりに強くするつもりだったのに噛ませ犬になった可哀想な人。
一応、最終形態では天人レベルなら一撃で抹殺出来る。
【姫川希】
14歳の男の娘。女装少年ではなく男の娘、これ重要。
非常に活発な性格で、自分の感情に素直に行動するが、悪戯することが多いため兄によく怒られている。
少々ビビリやすい。
【ブラッディ=レイン】
16歳。魔界ではそれなりに名の知れた魔人だが、見た目は人間の少女そのもの。
身体能力が非常に高いのだが、身体能力だけだと妹のジャスティスには負ける。
人間を心の底から愛しており、特に勇気のある人間が大好き。
少年漫画や特撮が大好きで『正義の味方』を名乗っているのはそれらが理由。何かと格好をつけようとする。
八剣純とは友人関係にあり、レインは彼の影響を多大に受けており、互いに正義バカである。
自分の一度でも触ったことのある物の大きさを自在に変えることが出来る能力を持っている。
また、自分が触れたことのあるものの『重力』をゼロにすることも出来る。レインはこの能力で自身の体重をゼロにすることで超高速移動を可能にしている。
他参加者達との実力差が大きく、本ロワ屈指のチートキャラ。
最終更新:2012年04月15日 17:27