25話:全ては君を”救う”ために
どこだ、どこに行った。
片桐さんを惑わすドーグラスめ。
汚い野良犬の分際で、片桐さんの身体を好き放題汚すなんて、許すまじ。
あいつを始末すれば、きっと片桐さんも目を覚ましてくれるはずだ。
「くそぅ、どこだ……」
見えるのは廃屋と化した民家ばかり。
どこかに隠れているかもしれないけど、いちいち廃屋を見て回るのは辛い。
「ん……?」
前方に人がいる。どうやら、人間の女性らしい。
見た感じ僕より大人だろうか。
「……!」
女性が僕の方を向いた、と思うと、手に持っていた銃らしき物を僕に向けた。まずい!
ダァン! ダァン! ダァン!
女性は銃を僕に向けて乱射してくる。
距離が離れているせいか当たらないけど、明らかな殺意を持って、
銃弾を自分の方に撃たれていると言うだけでもかなり精神的に来る。
僕は装備しているロシア製の短機関銃デジニトクマッシSR-2を女性に向け発砲した。
ダダダダダダッ!! ダダダダダッ!!
軽快な音を立てて銃弾が放たれる。
何かのドラマで主人公の少女が似たような物を撃った後「快、感」とか言っていたような。
「うっ、痛っ……このぉ!」
弾が当たってよろけたみたいだけど女性はまだ撃ってくる。
あの銃一体何発弾が入っているんだ、何発も連続で撃っているけど。
僕の持つ銃は連射力は強いが装弾数が少ないからすぐに弾が切れる。
廃屋の陰に隠れ予備の弾倉に付け替えた。
「まだドーグラスを殺していない、片桐さんにも会っていない。ここで死ぬ訳には、いかないッ!」
僕は物影から飛び出し、再びSR-2を乱射した。
「ああぁああぁあ!!」
今度は女性との距離が縮まっていたので、僕の銃の銃弾は女性を確実に貫く。
「終わりだ!」
「うああ、ち、畜生ぉぉおおおおおおおおおオオオオ!!!」
そして僕は女性に止めを刺した。
女性は死んだ……僕は初めて人を殺した……。
僕は女性の持っていた装備を奪ってその場を立ち去った……。
【井沢るい 死亡】
【残り 29人】
【朝/C-2廃集落】
【平田洋明】
[状態]健康
[装備]デジニトクマッシSR-2(20/20)
[持物]基本支給品一式、デジニトクマッシSR-2の弾倉(4)、キャリコM110(87/100)、キャリコM110の弾倉(1)、ドス
[思考・行動]
0:片桐さんを優勝させ、自分は自害する。
1:ドーグラスを殺したい。
[備考]
※特に無し。
最終更新:2012年04月29日 00:13