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ひとごろJをまJ゛めてくだちい

17 ひとごろJをまJ゛めてくだちい




「ねぇ、ちょっと僕を手伝ってくれないかな」


何故か、その女はこの部屋にいた。
ここは死んだ人間の一部しか入れない、ガンツがある部屋だ。
周りの奴が消えて、俺だけがこの部屋に残っていた。

「何の用、だよ……っていうかお前誰だよ」
「僕は安心院なじみ、安心院さんと呼ぶといい」
「安心院……? いや、そういう事じゃないんだよ――――なんでお前はこの部屋に入ってこれる」
「さぁ? 好きに解釈していいよ、僕のスキル『強制干渉』によるものと言っても君にはわからないだろう?」

『強制干渉』――――こいつは何を言っているんだ。
この部屋の事を知った人間は標的にされるんじゃないのか。
どういう事だよ、これは。



「僕が君に会いに来たのは、他でもない――――君に協力してほしいんだ」



「は? 何を言ってるんだよ……協力?」
「勿論タダでとは言わないよ、君の大事な人……例えば恋人に関係する事とかね」
「ッ――――アンタ、なんで知っているんだよ!?」

この女――――安心院なじみに恐怖心を覚えた。
何故知っているのか、まったく理解できなかった。
あの事はガンツメンバーしか知らないはずだ。
こいつは、なんなんだ。
あの俺達を襲ってきた奴らなのか。
いや、それだったら俺をすぐにでも殺しているだろう。

「さぁ、返答を聞こうじゃないか……玄野計君」
「――――――――」

どうするべきか、わからない。
でも、多恵ちゃんは殺された。
この女が本当に生き返らせれるのかなんてわからない。
でも、そのわずかな可能性にでもかけてみたい。
掴んでみたい、その光を。




「わかった、協力する……!」



そういった瞬間、俺の意識が闇に消えた。


◆        ◆


それは夢のような話である。
人が生き返るなんてありえない話だ。
あの場では西だって、加藤だって、岸本だって、死んだんだ。
あいつらは生き返ることなんてない。

「――――は?」

俺は名簿とやらを見ていた。
そこに書いてあるのは紛れもない、加藤勝の名前。
あの時、あばれんぼう星人とおこりんぼう星人の時に、死んだはずだ。
その事に俺は悲しんでいたはずだ。
忘れる事もない、俺以外が全員死んでしまったあの瞬間を。

「加藤が生き返ってるって言う事は……まさか、『生き返らせる力』があるっていうことか」

自然と笑みがこぼれてくる。
あの女の指示がついた紙には、こう書いてある。
『このゲームにおいて、殺人者を演じろ』――――この文字が。
つまり、人を殺していくんだ。
今更後悔なんてしない。
あの時だって俺は人を殺したんだ。
多恵ちゃんを守るために、人を殺した。
今度だって同じだ、周りは多恵ちゃんを生き返らせないようにする敵。
加藤だってそう、俺の敵だ。
デイパックに入っていたのはXガンのショットガンタイプとガンツスーツだ。
俺専用の、武器――――これ以上に強い武器はそうは無い。
安心院という奴もなかなか優しいものだ。
服を脱ぎ捨て、ガンツスーツを体にまとわせる。
機能は失われていない。
つまり、あの力が万全に使えるという事だ。

「――――多恵ちゃん、絶対に俺が生き返らせてやる」

バカと言われようが、外道と言われようが、知った事ではない。
俺は多恵ちゃんを守りたいだけだ。
それ以外に理由なんてない。
それ以外に理由なんていらない。
多恵ちゃんを、守れなかった彼女を守るんだ。

「誰が相手だろうが、殺してやる」

俺はこのただ広い外を歩き始めた。


◆      ◆


何故俺が生きてるか理解できなかった。
あの時俺は、完全に死んだはずだ。
不二咲を殺して、罪から逃れようとした。
筋も通っていない、ただの卑怯者の行動だ。
だから、俺は殺されて当然なんだ。
そう思っていたが、何故俺は――――ここにいる。

「ワケわかんねぇな……しかも再び殺し合いと来たもんだ」

殺し合い、その単語は二回目だ。
だが、前回は殺し合い学園生活、だが今回はそのまま殺し合いだ。
殺し合いと言う単語に俺は縁でもあるのだろうか。
いや――――そのはずはない。
それまで俺は暴走族として喧嘩はしてきたが、殺し合いまではしていない。

「……しかもこの場には俺以外にも舞園も生き返ってるようだし、何故か山田と大神もいるんだよな」

この場に呼ばれている知り合い……と言うか顔見知りは二人だ。
舞園さやか――――超高校級のアイドル、最初の被害者。
山田一二三――――超高校級の同人作家……だったっけか、覚えてねぇや。
大神さくら――――超高校級の格闘家、強さに関しちゃこいつがダントツだろう。
舞園と山田は分からないが……さっさと大神と合流してあの安心院とか言うやつに一泡吹かせたい。
だが、あの女は強さどうこうの問題では無かったような感じがする。
大神と俺の二人では勝てはしないだろう。

「さて……武器が鶴嘴とはな……ツいているのかツいていないのか」

武器としてははずれなわけがない。
しかし、この場において当たりは銃とかだろう。
まぁ、そう簡単には銃を持った奴とは会わないだろう。

「……はぁ、前言撤回だな」

目の前に現れたのは、なんか黒いスーツを着た男。
手に持たれているのは、ショットガンのようなもの。
こちらに気付いて歩いてきている。
だが様子は、おかしい。
雰囲気で感じ取れる、アイツは今から戦おうとするやつだ。
誰を狙っているか、なんて周りを見れば一目瞭然だ。

「ッ、らああああああああああああああああああ!!」

鶴嘴を構えなおし全力疾走する。
相手はこちらに向けてショットガンを構える。
敵が発砲する前に一気に勝負を決めるために鶴嘴を思いきり相手の脳天に突き落とす。
――――だが、俺の常識を覆す事をそいつはやってのけた。
左腕で鶴嘴を受け止めていた。
だが、傷一つなく余裕の表情である。

「じゃあな」

男はショットガンを俺の顔に押し付けて、引き金を引いた。
だが、発砲されない。
どううかと思った数秒後、俺はすべてを理解した。

「ッ、が……!?」

顔が、破裂した。
痛みを感じれないまま、俺は倒れた。
何もできずに俺は終わるのか。
不二咲に、なんて顔向けをすればいいのか分からない。
ああ――――畜生。


【大和田紋土@ダンガンロンパ 脱落】
【残り 96人】


◆    ◆


「……殺しちまった」

少なからず後悔はしている。
だけれども、ここまで来ては遅いのだ。
人一人殺した、最低の男だ。

「はは、ははは……だけど、スーツもXガンも本物だ……これなら、いける!」

目の前で死んでいる暴走族みたいなやつはもう動いていない。
Xガンの力は変わっていない。
先ほど鶴嘴を左腕で受け止めたが痛みもない。
ガンツスーツも変わりはない。

「待っててくれ、多恵ちゃん……絶対に生き返らせてやる」

次の標的を探すために俺はまた歩き始めた。

【朝/F-9】
【玄野計@GANTZ】
[状態]戸惑い、精神的疲労
[所持品]基本支給品、Xショットガン@GANTZ、ガンツスーツ@GANTZ
[思考・状況]
基本:指示通り、人を殺していく
1:誰であろうが容赦しないつもり
[備考]
※小島多恵編でミッション終了後ガンツ部屋に転送されてすぐ後からの参戦です


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START 大和田紋土 脱落
START 玄野計 [[]]
夢が始まり終わりを告げる 安心院なじみ [[]]

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最終更新:2012年05月29日 21:20
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