「はあ……。なんでオイラがこんな目に遭わないといけないんでやんすか……」
島の端、F-6。視界の悪い森の中を、メガネをかけた一人の少年が歩いていた。
彼の名は
國木田。野球を愛する、ごく普通の高校生である。
「
殺し合いなんてナンセンスでやんす! オイラは絶対に人殺しなんてやらないでやんす!
どうにかして、ここから脱出してみせるでやんす!」
憤りのあまり独り言を漏らしながら、國木田は歩く。
すると、ふいに彼の視界が開ける。どうやら森から抜けられたらしい。
だが國木田に、そのことについて何らかの感情を抱く余裕はなかった。
森を出るとほぼ同時に、自分の前に立ちふさがる奇妙な影に気づいてしまったからである。
タマネギのように上部がとんがった頭。その中で爛々と光る目。そして異様に細い腕。
そのシルエットは、以前國木田が
都市伝説として聞いたことのある宇宙人に酷似していた。
「ギャ……ギャスビゴー星人!?」
國木田は、体の震えを止めることが出来なかった。
宇宙人まで参加させられているような殺し合いで、どうやって生き延びろというのか。
彼の脳は、瞬く間に恐怖に支配されていった。
「お、お助けでやんすーっ!」
迷うことなくきびすを返し、國木田は森の中に戻ろうとする。
それに対し影は宙に浮かび、上空から國木田の前に回り込んだ。
「ひいっ!」
怯える國木田の前で、影の目がさらに強く光る。
「イシヅカンダー目から連続爆裂魔光砲!」
叫び声と共に、影から無数の光線が次々と放出された。
光線は國木田の全身を焼き、消し炭に変えていく。
「ぐあああああああ!! でやん……す……」
断末魔の声を残し、國木田は息絶える。一人の高校球児の命は、こうしてあっけなく絶たれたのだ。
◇ ◇ ◇
「貴様に恨みはないが……。許せ、少年よ。これも我が主のためだ」
ギャスビゴー星人……否、留守番ロボ・イシヅカンダーVは、骸と化した國木田を見下ろしながら呟いた。
彼女の使命は、主である石塚の安全を確保すること。
つまりは、石塚を生存させることがこの場におけるVの行動原理だ。
そのためにVは、他の参加者を積極的に排除するという道を選んだ。
殺人が倫理的に許されない行為だということは、彼女も理解している。
だが彼女にとって、石塚の命より優先すべきものなど存在しないのだ。
「今しばらく耐えてくだされ、御主人。必ずや、このVが全ての敵を排除しあなた様を優勝させて見せましょう」
鋼の意思を胸に秘め、機械仕掛けの守護者はバトルロワイアルへと繰り出す。
【國木田@パワプロクンポケットカオスフルswing編 死亡】
【一日目・深夜/F-6・森】
【
イシヅカンダーV@犬マユゲでいこう】
【状態】エネルギー消費(小)
【装備】なし
【道具】支給品一式×2、スターチップ×1、不明支給品2~6
【思考】
基本:石塚を優勝させるため、他の参加者を排除する
※No.27冒頭、イヨクが石塚の仕事場を訪れる直前からの参戦です
※内蔵された武装はそのままですが、使うごとにエネルギーを消費します
最終更新:2009年12月16日 16:06