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anko0668 お母さんにプレゼントを

最終更新:2011年03月19日 12:54

ankoss

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「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」
れいむとまりさは、草原で花を食べていた。
「とってもゆっくりしてるね、れいむ!」
「そうだね! こんなにおいしいおはなさんなら、おちびちゃんたちもげんきにそだつよ!!」
れいむの頭には、6匹の赤ゆっくりが実っている。
「おちびちゃん、げんきにそだってね~~♪ むーしゃむーしゃ♪」
自身の頭に生っている子供に話しかけながら、れいむはお花を食べていた。

「あんた達っ……!!」
「ゆ?」
2匹で笑顔で食事をしている所に、怒気の混ざった声が飛んだ。
「よくも好き勝手食べてくれるじゃない!!!」
「ゆべっ!!!」
足の爪先がまりさの顔面にめり込んだ。まりさは放物線を描くように宙を舞い、地面に落ちて尚、勢いを殺しきれず無様に転がる。
「まりざっ!!」れいむが急いでまりさを追う。
「ゆひぃ……ゆぶっ!!」
「あああ・・・ま、まりさぁ・・・ゆ゛っくりじでよぉおお゛お゛!!」
まりさは歯が数本折れており、餡子を吐き出していた。
何故まりさがこんな目にあわなければならないのか、とれいむは激昂する。
「どぼじでこんなことするのぉおおお゛お゛お゛!!! まりさはなにもわるくないでしょおおお゛お゛お゛!!」
「あらあら……貴方も同じ目にあうのよ? 怒るより逃げたほうが良いんじゃなくて?」
今度はれいむに向かって蹴りが飛んできたが、寸前でまりさがれいむを突き飛ばした。
「ゆぶべぇっ!!!!」またしてもまりさが転がって行く。かばわれた、と理解したれいむは泣き叫びながらまりさに駆け寄った。
「ばりざあああ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「まりざは……、いいがら、れいむだけでもにげでね……、あのおねえざんにば、かなわない゛よ……」
まりさは、息も絶え絶えにれいむに「逃げろ」と言う。
「あらあら・・・・・・、見事な引き際ね。感心するわ」
苦笑を浮かべながら、お姉さんが近づいてくる。
「おぢびちゃんだちを、おねがいずるよっ!!」 まりさはれいむにボロボロの顔で笑いかけてお姉さんに向かって跳ねた。
「れ゛い゛む! ゆっく゛りし゛て゛い゛ってね!!」
れいむは、まりさの笑みを見た瞬間に全ての迷いを断ち切り、逃走を開始した。
「ごべんね! ごべんねまりざ!!」
保身ではない。今、まりさから一生分の言葉を貰った。
自分はこの赤ちゃんをこの世に残す。まりさの分身を絶対にこの世に残す。絶対だ!
それだけを考えて、れいむはゆっくりらしからぬの早さで草原を駆けていった。

「これなら、このお姉さんから逃げられそうだね。」3度目の蹴りにより、またしても空を飛んだまりさは確信した。
視界の端に写ったれいむの疾走は、全力の自分と勝負しても、遜色がなさそうだったからだ。
赤ちゃん達も、自分やれいむに似てすごく沢山跳ねられる子になるはず。
口元が緩んだ直後、まりさは地面との再会を果たした。
「ゆぶう゛ぇっ!!!」 残っていた奥歯の方からガギッ、という音をまりさは聞いた気がした。ついに歯が全て折れたようだ。
「中々の足の速さね、あの子。夫婦揃って足が速いなんて誇れる事よ。お互いそんな所に惹かれあったのかしら?」
「ゆびゅー・・・・・・。ゆびゅっ・・・・・・!」
まりさは答えない。体力的にそんな余裕はないし、口内は散々たるもので痛みで口を開くことが出来なくなっている。
「けど、『しんぐるまざー』になっちゃうのよね。子供達に満足な量のご飯を与えられるのかしら・・・・・・。心配よね?」
「・・・ゆ゛う゛ぅーーっ・・・・・・!」
「片親じゃ、ご飯もろくに食べさせてもらえないから、きっと大きく成長する事も出来ない。
 もしかしたら、ご飯が足りないって、共食いしちゃうかも・・・・・・。
 そんな不幸な一生を送る事になるなら、いっそ私の手であなたの子供達を楽にして上げた方が幸せ・・・・・・よね?」
「ぞんだごど・・・・・・ない゛っ!! ばりざどでいぶば・・・・・・! ぢゃんどじだごどもだぢに! ぞだでっ!!!!!?」
何やらお姉さんが恐ろしい事を言い始めたので、痛みくて1mmだって動かしたくない口を開き、まりさは反論する。
しかし、途中で左のこめかみに爪先が入り、視界の左側が真っ黒になる。残った右側の視界はくるくると景色を回転させていた。
地面に身体をあちこち打ち付け、ようやく動きの止まったまりさに強烈な頭痛と吐き気が襲う。
「ゆう゛ぇぇええ・・・・・・っ! っひ! っぶう゛ぇ!!! ぇえええ゛え゛え゛え゛!!!」まりさは餡子を吐き散らした。
身体があちこち気持ち悪かった。今自分の身体を構成する餡子のほとんどが毒に思える。気持ち悪すぎて涙が止まらない。
3度宙を舞った後にも涙は堪えたが、今回は耐えられない。ひっぐひっぐ、と呼吸を整えるのに精一杯だ。
「貴方の意見なんて求めてないわ・・・・・・。ああ・・・・・・それにしても子供達が不幸になるのは耐えられない・・・・・・。
 今から追って見つかるかしら? ・・・・・・まぁ、見つからなくてもそのうち探し当てなきゃ・・・・・・ね。ふふふっ・・・・・・」
お姉さんが何を言っているのか、もう理解できない。餡子を吐いては呼吸を整えるだけで、横たわっているのさえ辛い。
けど、何となく自分の子供達に危険が迫っている事だけは解る。身体と心に鞭を打って、何とか言葉を紡ぎ出す。
「ゆ゛っぐりじでっ!!!」喋り始めた直後にまりさのあんよ、体の底面に衝撃が駆け抜けた。
この痛みが4度まりさを襲った蹴りによるものだったのか、それとも別の何かか、まりさには判断が付かない。
何度も地面を転がった皮はあちこち破れかけていた。
あんよの辺りは特に酷く、身体が破れないのが不思議なほどの大穴が空いている。
「もう・・・・・・、口を開かないでって言ってるのに。って、あらら、限界かしら。
 トドメをさして上げるほど、私は優しくないし・・・・・・、もう行くわね・・・・・・。」
お姉さんは微笑みながら、れいむが跳ねた方へ、向かっていった。

「ゆ゛・・・・・・ゆ゛・・・・・・」 ピクピクと痙攣を繰り返すまりさだったが、すぐに死ぬことはなさそうだ。
餡子を大量に吐いたとはいえ、身体に残った餡子はまだ充分にある。
どうしてこんな事になってしまったのかを、まりさは考える。何故あのお姉さんが何故自分達を襲ったのか?
お花さんを食べたから? ・・・・・・違う気がする。お花さんは勝手に生えてくる・・・・・・。駄目だ、解らない・・・・・。
ひとつだけ解るのは、「むーしゃむーしゃ」なんて言わなければ、見つからずに済んだのではないか、という事だ。
れいむは、そのことに気づいているだろうか?

まりさは、れいむと子供達の明るい未来を願った。
どうか、あのお姉さんに見つかりませんように。
どうか、れいむと子供達は幸せなゆん生をおくれますように・・・・・・。



「ゆっくちしていっちぇね!」
「「「ゆっくちしていっちぇね!!!!」」」
茎から生まれた末っ子の赤まりさに、先に生まれていた赤れいむ、赤まりさ達が挨拶する。
これからゆっくりしようね。と赤ゆっくり同士でお互いに笑いあった。
末っ子まりさは、おかあさんは何処かな、と辺りをきょろきょろ見回した。
早くお母さんに挨拶したいのに、お母さんが見つからない。なんでだろう。
「おかーしゃん! ゆっくちしていっちぇね!!」
「ゆっくりしていってね。おちびちゃん達」
お姉ちゃん達が、上を見上げてお母さんに挨拶をしている事に気づいた。そういえば、頭の上の方から声が聞こえる。
天井を見上げるように身体を起こして、ようやくお母さんを見つけることが出来た。
帽子が邪魔で見えなかったんだ。お母さんはすぐ傍に居た。
お母さんは、自分なんかよりもすごく大きくて、なんだか頼れるオーラが凄く出ている。
自分も大きくなったら、お母さんみたいになれるのかな? とわくわくしながら挨拶をした。
「おきゃーさん! ゆっくちしちぇいってね! まりしゃもおかーしゃんみたいなゆっくりになりゅよ!!」
「ゆゆ。凄く元気な赤ちゃんだね。おちびちゃんならゆっくりしたゆっくりになれるよ」
お母さんに誉めてもらった。お姉ちゃん達も、自分もお母さんみたいになる、と騒ぎ始めた。
そして、お母さんは微笑みながらお姉ちゃん達にも、がんばってね。と言ってくれた。

しばらくは、ゆっくちゆっくち! と叫んで幸せだったが段々元気が無くなってきた。
おなかがすいて、元気が出ない。おなかがぺこぺこだとゆっくり出来ないんだ!
「ゆっくちおなかすいちゃね!」
「ぺこぺこだにぇ!!」
「おかーしゃん! ごはんたべちゃいよ!!」
「ちょっと待っててね。いま茎さんを柔らかくしてあげるからね。」
そういうとお母さんは茎を口に含み、適度に柔らかくした状態にして、自分達の前に差し出してくれた。
「「「むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇー☆」」」
すごくおいしい。ゆっくりできる。
「ゆぅ? おかーしゃんは、たべにゃいにょ? まりしゃのくきちゃんをわけちぇあげりゅよ?」
お姉ちゃんが、お母さんに茎を差し出した。そういえば、おかーさんのご飯が無かった。気づかなくて恥ずかしい気持ちになる。
「大丈夫だよ。おかーさんは、お腹一杯だからね。おちびちゃんたちが一杯食べてね」
「ゆ!!? にゃんで? まりしゃたちは、おかあしゃんともしあわしぇー、ちたいよ?」
「お母さんは、おちびちゃんを見てるだけで幸せだよ。おちびちゃんは沢山食べて、お母さん見たく大きくなってね」
「ゆ!」
「ゆっくちりかいしちゃよ! いっぱいたべちぇ、おかーしゃんみたいなゆっくりになるよ!!!」
「!! れいみゅたちも たくしゃんたべゆよ!! ゆっくりしたゆっくりになりゅよ!!」
「解ってくれたんだね。お母さんもうれしいよ。ゆっくりごはんをたべてね」
「「「ゆっくちたべるよ!!!」」」
お母さんは何も食べなかったのが心配だけど、くきさんは美味しかったし、皆一緒なのでゆっくり出来るなと思った。

ご飯が終わったのでお姉ちゃん達とおいかけっこをして遊ぶ。
お部屋の真ん中には大きいテーブルがあるので、ぐるぐる回っておいかけっこした。
「おかーしゃん、このでーぶるしゃん、なんだかとっちぇもやわらかいにぇ!」
追いかけっこで、テーブルにぽゆんぽゆんとぶつかる感触が癖になったのか、4女まりさお姉ちゃんがテーブルに顔をうずめる。
「「ほんちょだーー! しゅごくゆっくりできるよぉおおお!!」」
テーブルは何だかお布団みたいに暖かくて柔らかかった。みんなでぽふぽふと押し合った。
「自慢のテーブルさんだからね」とお母さんが満足気に笑う。
今の自分達では、テーブルは大きくて自力で登れないけど、大きくなったらきっとそこでお食事するのだろう。
早く大きくなりたいね。とお姉ちゃん達とぽふぽふしながら言った。

追いかけっこの後は、お母さんとお歌を歌ったりしてゆっくり過ごす。
お母さんの歌はすごくゆっくり出来たので、何回も何回も歌った。
夜のご飯は、お母さんが取ってきてくれた甘い草さん。とっても甘くてじゅーしーでゆっくり出来た。
ご飯を食べ終わったらお母さんとお姉ちゃんと、すーりすーりしながらおしゃべりする。
お母さんのお話は、とっても素敵。
「綺麗なおりぼんがにあうゆっくりを、格好いいまりさは探しました。
 可愛いしんでれられいむがかぶってみると、あら不思議、ぴったりとおりぼんが結ばれたのです。
 こうして、しんでれられいむと格好いいまりさは、しあわせーにくらしました、とさ。」
「「「ゆっくりーーー♪♪」」」
すごく、しあわせーなおはなしだ。しんでれらさんみたいになりたいね、とお姉ちゃん達とゆーゆーとはしゃいだ。
眠る時までお母さんはお話してくれる。お母さんの子供で幸せだよ! とすーりすーりしながら眠りについた。

朝起きたら、ゆっくりしっていってね、と挨拶。 朝ご飯の草さんを食べ終わると、お母さんは狩りに行く。
お昼ご飯は、お母さんが沢山の草さんを置いていってくれた。
夜まではお姉ちゃん達と、ゆっくりする。お母さんが狩りから帰ってくるまでは、大人なしく過ごす。
お母さんが狩りから帰ってきたら、ぴょーんと飛び跳ねておかえりの挨拶。
「「「ゆっくりしていってね!!!!」」」
夜ご飯はきのこさん。ちょっぴり豪華なディナータイム。
食べ終わってから、美味しかったよ! とお母さんにお礼を言った。
お母さんは嬉しそうな顔で微笑んでくれたので、嬉しくなった。
そしてお母さんがお話をしてくれて、すーりすーりして眠る。
こんな感じで、とてもゆっくり出来る日をしばらく過ごしていた。

「きょうは、みんなでお外に狩りにいくよ!」
お母さんが、お外に連れてってくれると初めて言ってくれた。今までは、「お外は危ないからおうちから出ちゃダメだよ。」
と止められていたのだ。おうちの中はとてもゆっくり出来るけど、最近ちょっと退屈だったので、すごく嬉しい。
「やっちゃー!! おそとでゆっくちするよ!!」
「まりしゃも! まりしゃもゆっくりする!!」
お姉ちゃんたちも、お外に出たかったようで、きゃいきゃい喜んでいた。
けど、お外でゆっくりするんじゃなくて、お外で狩りをする。とお母さんが言ったような気がする。
「ゆゆ! ちがうよ、おねえちゃん。 きょうはかりにいくんだよ?」
「ゆ! そうだっちゃね! みんなでかりをしてゆっくちしようにぇ!!」
「ゆぅー……? そうだにぇ。 ゆっくちしようね。」
それならいいのかな? と首をかしげつつ賛成した。
「ほら、いくよ。おちびちゃんたち!」
「ゆゆ!? まっちぇ! いまいくよー!!」
お姉ちゃん達とはしゃいでたら、お母さんはとっくにお外に向かっていた。ぽゆんぽゆんと一生懸命跳ねるけど、
お母さんに追いつくまですごく時間がかかってしまった。 毎日追いかけっこをして遊んでるので、速さに自信があったのに。
「やっぱり、お母さんはすごいね!」お姉ちゃん達と褒め合った。

「きょうは、ここで草さんやきのこさんをたべようね!」
「「「ゆっくち~~!」」」
一番上の長女まりさお姉ちゃんと、次女れいむお姉ちゃんは2匹揃って狩りを始めた。
「れいむはここでゆっくりするよ!」
「まりしゃも! まりしゃもゆっくりあそぶよ!」
「おいかけっこしようね!!」
3、4、5女のお姉ちゃん達は、狩りをするんじゃなくて、ゆっくりしたいようだ。
やっぱり朝のお母さんの台詞を解ってなかったんだ。
どうしよう、このままだとお母さんに怒られちゃうんじゃないだろうか。
そんな気がして何とかしようとするけど、どうしたら良いか解らずおろおろすることになってしまう。
「おちびちゃん! 遊ぶのもゆっくりできるけど、自分たちでごはんを見つけると、もっとゆっくりできるよ!」
「「ほんちょ!!? まりさ(れいむ)はゆっくりかりをするよ!」」
お母さんがそう言うと、3女れいむお姉ちゃん4女まりさお姉ちゃんは狩りを始めた。
しかし、5女れいむお姉ちゃんは、「りぇいむは、ここでゆっくちしゅりゅよ!!」と胸を張って鼻を鳴らした。
「ゆっ・・・・・・。じゃあおちびちゃんは、お母さんと狩りをしようね。 それならいいでしょ?」
「ゆっ!! ほんちょ! じゃありぇいむもかりをしゅるよ!!」5女れいむお姉ちゃんが目を輝かせた。
「お母さんとゆっくり狩りをしようね!」と言ってお母さんが、5女れいむお姉ちゃんと狩りへ向かう。
……ほっ。と胸を撫で下ろす。良かった、怒られなかった。優しいお母さんで良かった。
よし、自分も狩りを始めよう。

きょうのあさごはんは、自分達で採った草さんやキノコさんだ。働いたあとのご飯はとっても美味しい。
「すごくゆっくりだにぇ!」 と目と目で笑いあう。特に長女まりさお姉ちゃんが取ってきたキノコは大きくて
すごく美味しかった。お母さんにも「まりさはすごくゆっくりしてるよー。」と誉められていた。
今度は自分が誉められよう。他のお姉ちゃん達もきっとそう思っていたはずだった。
「それじゃあ、おかあさんはよるのごはんぶんのかりにいってくるよ! おちびちゃんたちはしばくらくここで
 ゆっくりしていってね! おひるごはんもここでかりをしてたべてね!」
「「「ゆっくりりかいしちゃよ!!!」」」

お母さんが狩りに行ってしまったので、お姉ちゃん達とゆっくりする事にした。
お昼ごはんの調達も、この場所でなら容易だ。足元の草さんやきのこさんを食べればよいのだ。
ちょうちょさんを追いかけたり、草さんをパクついていたりしてゆっくりしていると、
黄色い髪の子が姿を見せ、挨拶して来た。
「ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」」
言葉に淀みが無い。自分達より少し大きいだけなのに、赤ちゃん言葉が無かった。
きっとすごくゆっくりしたゆっくりなんだ。と感動する。
「あなたたち、まだちいさいのにじぶんたちだけでここにきたの?」
「ちがうよ! おかあしゃんといっしょにきたよ! いまはここでまってるんだよ!」
「ふーん……。ここらへんにほかのゆっくりがいたなんて……。」
「おねえちゃんはだれなの?」
「あいさつがおくれたわね。 わたしはありすよ! とってもとかいはなゆっくりなの!」
このお姉ちゃんは、ありすお姉ちゃんというらしい。自分達以外のゆっくりを始めて見た。
まりさお姉ちゃん達の帽子や、自分のようなリボンでは無い、赤い飾りをしていて、その上にお花の冠を載せている。
この赤い飾りと花冠がとかいは、という事なのだろうか。
「ときゃいは? それってゆっくちできるの?」
「そうよ! ほら、みて! とってもとかいはな、はなかんむりをしてるでしょ?」
「「「ほんちょだ~~~!!」」」
花冠をしてるのが、とかいは、なようだ。確かに綺麗なお花の髪飾りだ。
ここで、ピーン。と良い案を閃いた。
「ありすおねえちゃん! まりしゃたちに、はなかんむりのつくりかたをおしえちぇね!!」
「「!! まりしゃ、どうしちゃの?」」
突然、自分が大きな声を出したから、お姉ちゃん達を驚かせてしまったらしい。
少し声のトーンを落として説明する。
「おかあしゃんにぷれぜんとしようよ! きっとすごくゆっくりしてくれるよ!!」
「「! ……そうだね!! ゆっくりめいあんだよ!」」
「「「ありしゅおねえさん! ゆっくりつくりかたをおしえちぇね!!!」」」
姉妹そろって、ぺこりと頭を下げてお願いをした。
「おかあさんおもいなんて、あなたたちはとってもとかいだわ! ほんとはひみつなんだけど。
とかいはなあなたたちにめんじて、ありすがすてきなはなかんむりのつくりかたをおしえちゃうわ!!」
「「ありがちょ~~~!!」」
「すてきなかみかざりをぷれぜんとしようにぇ!」
「「「「えいえいゆーーー!!!」」」」

ありすお姉ちゃんは、今日はたまたまここに来ただけで、
明日はここへは来れないかも。という事だったので、作り方をしっかり覚えた。
さすがに、小さい自分達ではすぐに作れないので、時間をかけてゆっくり作る事になった。
「お花をさんを満遍なくぺーろぺーろしてあげると、枯れないでゆっくりしたままなのよ。」とありすお姉ちゃんが教えてくれた。
勿論、お母さんには内緒だ。「お母さんを驚かせてあげてね。」と言ってありすお姉ちゃんは帰っていった。
お母さんが帰ってきそうな時間を見計らって、作りかけの花冠を長女お姉ちゃんの帽子に隠す。
明日また続きをやろうね。と笑い合った。

翌日、お母さんが外を見て、それから自分達を見回し、頷く素振りをして言った。
「おちびちゃん、今日も狩りに行こうね。」
「「「ゆっくりかりにいくよ!!!」」」
良かった。今日も狩りに連れて行って貰える様だ。一番心配だったのが、狩りに連れて行ってもらえない事だ。
花冠が作れなくなってしまうのは、ちょっと困る。おうちからそんなに遠くないので、勝手に行く事は出来るが、
見つかって怒られたくなかった。ぽゆんぽゆん、と元気に跳ねて狩りへ向かう。
「きょうは、れいみゅがおかあさんにほめられるよ!!」
「ゆうー? どうやっちぇほめられるの?」
狩りに行く途中、3女れいむお姉ちゃんが、独り言を漏らしていたのでどういう事か聞いてみた。
「きのうのまりしゃおねえちゃんみたいな、すてきなきのこしゃんをみつければほめられるよ!!」
「! そうだにぇ! おいしそうなのをみつけようにぇ!!」
そうだった。花冠の事に夢中で忘れていたが、美味しそうなご飯を見つけるのも良い案だ。

「今日も頑張って狩りをしようね!」というお母さんの声を合図にお姉ちゃん達は別々の方向へ散った。
自分は何となく、3女れいむお姉ちゃんが向かった方向へ行くと、お姉ちゃんの大きな嬌声が聞こえた。
「ゆっゆ~~ん!女れいむ しゅっごくおいしそうなきのこさんをみつけたよぉ~~!」
「どりぇなの? まりしゃにもゆっくりみせてね!!」
興味津々で、3お姉ちゃんの声のする方へ跳ねていくと、お姉ちゃんは黄色くて大きなキノコをくわえていた。
長女まりさお姉ちゃんが持ってきたキノコに良く似ている。あれ? でも昨日のキノコは茶色だったような気がする。

「ちょっとあじみしてみようにぇ!」
「まっちぇ! おかあしゃんにみせたほうがいいよ!!」
パクッ。れいむお姉ちゃんが、キノコをかじってしまった。どうしよう、間に合わなかった。
「れいむおねえちゃん、だいじょうぶ?」
心配になって声をかける……が、れいむおねえちゃんは何を思ったのか更にキノコをかじり始めた。
「うっめ! これめっちゃウメェ!!! パネェ!! ……しあわしぇえ~~~~!!!」
「あああ……ぜんぶたべちゃったぁ・・・。」
れいむお姉ちゃんは、恐ろしいスピードでキノコを全部平らげてしまった。そんなに美味しかったのだろうか。
毒キノコさんは舌がピリピリするんだよ、と長女まりさお姉ちゃんが言っていたから、
美味しかったのであれば、毒ではないのだろう。と考え直す。
「ゆ!? ごめんにぇ、 まりさのぶんものこしておけばよかったね!」
「ゅう~……、だいじょうぶだよ! まりしゃはまだおなかすいてないよ! それよりおかあさんにごはんをもっていこうにぇ!」
「そうだね! ゆっくちかりをしようね!」
3女お姉ちゃんとの狩りは、あまり上手く行かなかった。
れいむお姉ちゃんは見つけ次第、持って帰ろうとせずにパクついてしまう癖があったからだ。
しょうがないので、自分一人で引っこ抜ける小さな草さんを帽子に詰めつつ、お姉ちゃんと狩りを続ける事にした。

「今日も、お母さんは狩りに行くからね。いい子にして待っててね!」
狩りと朝ご飯が終わり、お母さんが居なくなると、花冠作りの時間だ。昨日と同じようにお花を結んでいると、
長女まりさおねーちゃんが、すくっと立ち上がり姿勢を正した。何か言いたい事があるようだ。
「おねーちゃん、どうしちゃの?」
「みんな、ゆっくりきいてね! まりさはこれから、むこうのおやまさんまでおはなをとりにいってくるよ!」
「ゅう~!? にゃんで? ここにもおはなさんはいっぱいありゅよ?」
「わかってるよ! けど、あのおやまさんに、とってもゆっくりできそうなおはなさんがあるのをみつけたんだよ!」
「ほんちょ!? れいみゅもいっしょにいくよ!! ゆっくりいっしょにいこうね!!」
みんなでいこうね! と次女れいむおねーちゃんを筆頭に発言した。
長女まりさお姉ちゃんは最初、「あぶないよ。」と渋ったが
「みんなでゆっくちすればだいじょうぶだよ。」という皆の意見に押されたのか、
「しょうがないね……」と同意してくれた。

「「「ゆんゆゆんゆゆ~~♪」」」
皆で山登りはとっても楽しい。途中で小さい草さんをつまみながら、ゆっくりできそうなお花さんを探す。
長女お姉ちゃんは、「とっちぇもキラキラしてて、とおくからでもわかるくらいゆっくちしてたよ!」 と言っていたので
近くに行けばすぐに解るだろう。
「このあたりだよ!」
長女まりさお姉ちゃんが叫んだ。
「みんなでわかれてさがそうにぇ!」
「「「ゆっくちわかったよ!!!」」」
2手に別れて探す事になったので、3女れいむお姉ちゃんと4女まりさお姉ちゃんとの3匹で探すことにした。
しばらくぴょんぴょん跳ねていたが、次第にお腹がすいてきたので、3匹とも這うように移動するようになった。

「みつからないにぇ……」
「おなかもすいたにぇ……」
しばらくすると、お姉ちゃん達はすっかり諦めモードになってしまった。実際自分も疲れてきている。
「みんにゃのところにもどるよ……」
「そうだにぇ……いっかいみんなでゆっくちしようね……」
何の収穫も得られなかったが、皆のところに一度戻るのは正しい判断かもしれない。
このままだと、おなかがすいて永遠にゆっくりしてしまいそうだった。
ずーりずーりと、元着た道を戻る。
「ゆ? ……あ! ありぇ!! なんかひかっちぇるよ!!」
這って移動するようになったせいで、視点が低くなり見つけられたのだろうか。
4女まりさお姉ちゃんが光っているお花さん達を見つけた。
「ゆぅ~~、とっちぇもおいそうだにぇ!」
「ちょっとだけたべようにぇ!!」
「ゆ゛っ!!?」びっくりしてちょっと変な声が出てしまった。
お花さんを食べると、ゆっくり出来なくなる。
何故かは、解らない。けど、お姉ちゃん達だって今までそう思ってたはずだ。
実際、お母さんが狩りで取ってくるご飯の中にお花さんは無かったし、
お母さんとの狩りでも、誰もお花さんに手を付けよう。なんて考えは出なかった。
自分の餡子の中心が、お花さんを食べちゃ駄目だ。と訴えているような感覚。
いや、もしこの感覚が間違っていたとしても、食べては駄目だ。
お花を集めるのに着たというのに、それでは何の為にここまで着たか解らなくなってしまう。
「「むーしゃ!むーしゃ!! しあわせ~~♪♪」」
止めようとしたが、遅かった。
もりもりと、お姉ちゃんがお花さんを食べてゆく。まずい。基本的に自分達は歯止めが効かないのだ。
このままだと、当初の目的を忘れ、全てのお花さんを平らげてしまうだろう。
ならば、冷静な自分だけでもお花さんを確保する。
お帽子の中にせっせせっせと、光っているお花さんを詰める作業に入った。

「「おにゃかいっぱ~~い♪♪」」
あたりのお花さんを食べつくしてご満悦のお姉ちゃん達であった。
自分だけが疲労している。なんだかゆっくりできない……。
「ゆゆっ!!? おはなしゃんがいっぽんもないよ!?」
「ほんちょだ!? どぼじでえ゛え゛え゛!!!?」
「おかあさんのぷれぜんとがつくれにゃいよぉおお゛お゛お゛~!!」
ゆーんゆーん、とお姉ちゃん達が泣き出した。
本当に泣きたいのは、お腹もすいて、お花をとっていたまりさなのに。と言いたかったが、止めた。
疲れてしまっているので、泣く気力も、お姉ちゃん達にお花さんを確保している事実を説明する気力も無かった。
「だいじょうだよ……。きっといちばんうえのおねえちゃんたちがみつけてるよ!!」
そう言って励ましておく。いつまでたってもここで泣いたままでは、全くらちがあかない。
「ゆ~ん! そうだにぇ!! おねえちゃんたちがみつけてるよ!!」
「おちびちゃんはかしこいにぇ!!」
凄まじいまでの切り替えの早さに感心した。
そして、おちびちゃん、なんて言われる今の自分の体格を自覚する。
確かに末っ子である自分は、お姉ちゃん達よりほんの少し小さかった。
だが、ここにきて、光るお花さんを沢山食べたお姉ちゃん達との差は、著しいものになってしまっていた。
おちびちゃん、と呼ばれても仕方ない体格差だ。
「ありがちょう……」
褒められても全くゆっくりできず、疲れた身体に鞭を打って道を引き返し始める。
途中にきのこさんも無かったので、そこら辺に生えている草を苦いと思いながらもを食べる。
このお山の草さんはなんだか苦い。おうちの前に生えている草さんは甘くて美味しいのに……。
元気いっぱいに跳ねるお姉ちゃん達に置いていかれそうになりながら、
草を途中で食べつつ、這って行く。半泣きでずーりずーりと這って、長女お姉ちゃん達と別れた場所へ戻るのだった。

「ゆゆぅーん!おねーちゃんたちがいるよぉー!」
どうやら、お姉ちゃんグループの方が先に戻っていたらしい。
「ゆっへん!れいむたちはひかったおはなさんをみつけたよ!!」
「ほんちょ!!? しゅごーい!!」
「まりしゃたちはみつけれなかったけど、これでゆっくちできるね!」
おそらく、長女まりさお姉ちゃんのお帽子の中にお花さんを入れているのだろう。
次女れいむお姉ちゃんは手ぶらだった。
「みんなちゅかれたから、ちょっとだけすーやすーやしてからもどろうにぇ!」
「そうだにぇ!!」
「すーやすーやしゅるよおおおーーー!!!」

「「「「すーやすーや・・・・・・」」」」
次女れいむお姉ちゃんがお昼寝を提案すると、他のお姉ちゃん達もあっさり首を縦に振り、すーやすーやしだした。
ついていけなかったのは、長女お姉ちゃんと、自分だけだ。
恐らく、沢山お花を食べてお腹が一杯になったから、眠たくなったのだろう。
今のうちだ。とばかりに、こっそりと長女まりさお姉ちゃんに近づき耳打ちをする。
「まりしゃおねーちゃんが、ひかったおはなさんをみつけちゃの?」
「ゆっ……そうだよ。でもいもうとたちがおはなさんをたべちゃって、あんまりもってこれなかったよ……。」
どうやら、妹グループである自分達と同じような状況になっていたらしい。
よく見ると次女れいむお姉ちゃんの身体は、長女まりさお姉ちゃんより大きい気がする……。
「まりしゃも、おぼうしにおはなさんをいれてるよ。あわせたらおかあさんへのプレゼントもちゃんとつくれるよ!」
「ゆっ!!? ほんちょ!? 」
パァッ!と輝くように、長女お姉ちゃんが笑顔になった。思ったよりお花さんを見つけられなくてがっかりしていたのだろう。
お帽子の中のお花さんを見せると、「おちびちゃんはえらいね。」と褒めてくれた。
凄く嬉しくなってしまう。褒められて、つい「ゆゆ~ん♪」と声を出してしまう。
「いまのうちに、おかーしゃんのぷれぜんとをつくっちゃおうね!」
長女お姉ちゃんは帽子から作りかけの花束を取り出した。
「ゅゅ! そうだにぇ!! まりしゃもがんばるよ!!」
長女お姉ちゃんは余計な事を言わなかったが、自分には意図が解った。
他のみんなの前でお花さんを出すと、食べ合いになってしまうからだろう。
おうちに帰ったら、中途半端な状態でお母さんに見つかってしまう可能性もあるし、作り上げるとしたら今しかない。

「それじゃあ、おうちにゆっくりもどろうね!!」
花冠は、中々良い具合に出来上がった。長女お姉ちゃんは中々に器用だ。昨日皆で協力したときより早く作れた気もする。
「みんな、おきてね! ゆっくりおうちにかえるよ!!」長女お姉ちゃんが号令を出した。
「・・・・・・もうあさにゃの?」
「まだねみゅいよ・・・・・・ゆっくりしようね?」
「ゆっくり・・・・・・にどねするよ・・・・・・」
これは、駄目かもしれない。昼寝が少し長くなっていたせいか、お姉ちゃん達は完全におねむモードになっていた。
「がんばって、みんなおきてね! はやくかえらないと、おかあさんがしんぱいするよ!」
長女お姉ちゃんが、お母さんを引き合いに出して再度声を張る。
「「「「・・・・・・!! そうだにぇ! みんなおきようにぇ!!!」」」」
お姉ちゃん達が起きる気になったようだ。長女お姉ちゃんは偉大だなあ、と感心する。
「「「「まりさも起きてね!!!」」」」お姉ちゃん達が、末っ子である自分を起こそうと声を揃えてキリッとこっちを向く。
もう起きてるよ・・・・・・。と長女お姉ちゃんがかぶりを振ったのが見えた。

他のお姉ちゃん達がゆっくり目覚めきったところで、長女お姉ちゃんを先頭に、ゆっくりと山を下りる事にした。
登りにはちょっと時間がかかったお山だけど、下る分には楽が出来てゆっくりできそうだ。
長女お姉ちゃんは、帽子に作り上げた花冠を入れてるので、あまり大きく跳ねれない。
自分も、付き合う形でゆっくりと這って移動する。
他のお姉ちゃん達はお構いなしにぴょんぴょんと飛び跳ねているが・・・・・・。
「いいことおもいついちゃよ!!」
「ゆー? いいこと?」
「こうやってころころしておりれば、ゆっくちはやいよ!!」
次女れいむお姉ちゃんが、転がって山を下り始めた。ころん、ころん。と楽しそうに回転している。
それを見た他のお姉ちゃん達も真似をしてころころと転がり始めた。
「ゆっくちたのちいにぇ!」
「ころころしてらくだにぇ!!」
まりさもしたいな。と思ったけど、長女お姉ちゃんを置いていくのは何だか嫌だった。
「みんなゆっくりしてるね!」と長女お姉ちゃんと二匹で笑いあう。

「まりしゃのほうがはやいよぉおお!!」
「さきにいくなんてじゅるーい!」
「れいみゅもまけないよぉ~~!!」
いつの間にか競争になっていたらしく、4女まりさお姉ちゃんがスピードを上げて転がり始めた。
それに続いて他のお姉ちゃん達も転がる勢いを増していく。
皆、もの凄い早さで下まで駆けていって、全然目が追いつかない。
特に4女まりさお姉ちゃんの早さは凄まじく、あっという間に見えなくなってしまう。
あんなに早く転がれるお姉ちゃんは、ちょっと格好いいな。と思った。

おうちに着くと、まだお母さんは帰ってきてないようだった。
「ころころしすぎて、めがまわっちゃったよ! ちょっとおそとのくうきをすってくるね!!」
と3女れいむお姉ちゃんが外に行ってしまったので、長女お姉ちゃんと次女れいむお姉ちゃんとでかくれんぼをすることにした。
テーブルくらいしか、かくれるところがないからすぐに見つかっちゃうけど、ゆっくりしてて楽しい。
次女れいむお姉ちゃんは、身体が大きいからかテーブルの上に乗る事が出来るようになってるので、
鬼の時は探すのに少し苦労する事になっていった。そのうち、長女お姉ちゃんが葉っぱさんの中に隠れることを発見すると、
全然交代の時間がこなくなってしまった。ずっと鬼さんになってばかりで何だかゆっくりできないな。としょんぼりする。

長女お姉ちゃんを見つけては、すぐ長女お姉ちゃんに見つけられてしまうという繰り返しは、
お母さんが帰ってきたことでようやく中断となった。
「おかーしゃん! ぷれぜんとがありゅよ!!」長女お姉ちゃんがぴょんぴょん跳ねながらお母さんに話しかけた。
「ゆ? 何かあるの おちびちゃん?」
そうだ、プレゼントを作ったんだった。お姉ちゃんは早速お母さんにプレゼントを渡す気のようだ。
「せーので、わたしょうね!」とお姉ちゃんが自分に耳打ちしつつ花冠を取り出した。
「あら・・・・・・、それは?」
「「おかーしゃん!! ゆっくりしていってね!!!」」
お姉ちゃんと一緒に、花冠をお母さんへ見せるように掲げた。
お母さんが、今まで見たことのない笑顔を浮かべるのが見える。



小屋の真ん中に植えてある母親れいむを見ると、まだ生きているようだった。
喉を潰してあるのでそのうち死ぬだろうと思っていた。しぶといな、と感心する。
赤ゆっくり達は、このれいむを「テーブル」と呼んでいたが、どこがテーブルなのだろう?
リボンを奪い取り、髪を皮膚ごと引っこ抜き、ただの赤ゆっくり栽培機として置いていただけだというのに。
足はズタボロで動かせないだろうし、声も出せなくして仰向けに寝せた状態で土に埋めてあるので、
テーブル代わりに出来なくもない。「まぁ、それはそれで悪趣味だな」と可笑しくなる。

「あら?」母れいむをよく見てみると、リボンの欠片が散らかっていた。
空腹に絶えかねて「テーブル」に偶然乗ってきた子供を食ったのかも知れない。
喉を潰して声が出ないことを確認したのだが、食べる機能は残っていたらしい。
子供を食べるなんて、酷いことをするものだ。
確かに先程は、自分も花を無闇におもちゃにした赤ゆっくりを殺した。
だが、基本的には罪のない子供を殺す趣味を自分は持っていない。自分の子供を食うなどありえないと思う。
とりあえず、自分の子供を食うような盆栽は捨てる事に決定する。
ついでに、何故か帰ってきて居ない他の赤ゆっくりを探すために、少し外を歩くことにした。

「あらあら、中身を吐いて死んでるわね」
歩いてすぐの所で、リボンの赤ゆっくりが死んでいた。
苦悶の表情と吐いている餡子の量などを見るに、毒草か毒きのこでも食べたのかもしれない。
「ちょっと可愛そうだけど、自業自得よね」
狩りが嫌だと、駄々をこねた生意気な赤ゆっくりを殺した場所へ運び、埋めてあげた。
姉妹仲良く同じ場所で眠るのは、悪くないだろう。
「リボンの子達は、食べ物で災難にあいやすいのかしら・・・・・・」

リボンの子を埋葬して、しばらく歩くと木の枝に刺さっている帽子の赤ゆっくりを見つけた。
「ゆ゛・・・・・・! ゆ゛・・・・・・ゆ゛!」などと言って震えている。
何かの拍子で勢い余って突っ込んでしまったのだろうか? これは、もう助からないな。
帽子の子を靴の裏でくしゃり、としながら「3より多い数は数えられないって本当なんだな」と考察する。
自分がまず最初に殺したリボンの子に始まり、先程餡子を吐いていたもう1匹のリボン。
そしてここで、枝帽子になって居た子だ。この子達が居なくなっていたはずなのに、小屋に戻っていた
あの赤ゆっくり達3匹は、何の疑問にも思っていなかったようだった。
いや、母親に食われた分を考えると、最終的には2匹だった。自分が「1」でもう1匹が「2」。
「3」が無いな。と頭をひねる。「3」匹じゃなくても不思議ではない遊びでもしてたのだろうか?
答えを知りたかったけど、あの2匹は既にぐちゃぐちゃになって砂になっている。失敗したかな、と溜息をついた。

「ゆ! あのこたちのおかーさんかしら?」
「ん?」誰だろう? いつの間にか、目の前に見知らぬ黄色髪の赤ゆっくりが居た。
「とかいはなかんむりだわ! あのこたちのぷれぜんと、うまくいったようね!!」
「あら? 貴方、あの子達を知ってるの?」
「そうよ! おはなのかんむりのことをおしえたのもありすだし、つくりかたをおしえたのもありすよ!!」
黄色い子は、すごいでしょ。とばかりにえっへんと胸を張った。
「そう、お花をこんな風にする事を教えたのは、貴方だったのね。誰から教えて貰ったのか、疑問に思ってたのよ」

頭の上にかぶっていた、小さい花冠をポケットにしまう。
そして、髪を縛っていたリボンを解き、風に乗せるように宙へ放った。
自分を母親と呼んでくれた、あの赤ゆっくり達は、やはり罪が無かったようだ。悪いことをしたな、と思う。
お花を食べちゃ駄目だ。と産まれる前に何度も言ったせいか、あの子達はお花を食べる事はなかった。
この黄色いのが余計な事を言わなければ、あの子達はお花を大切にしただろう。親子ごっこを今も続けていたはずだ。
「あなた、許さないわ」
はっきりとした口調で、黄色髪のゆっくりに死刑を宣告した。


挿絵:車田あき

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