ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2362 あーまーど・こあ ふぉー
最終更新:
ankoss
-
view
『あーまーど・こあ ふぉー』 13KB
制裁 パロディ 改造 二次創作 戦闘 ゲス ドスまりさ 希少種 創作亜種 三作目、色々と酷い。口調くらい統一しろって言わないで
世界観的にはものすごく広くなった幻想郷
ゆっくりんピースをのさばらせた結果がこれだよ
人間がたくさん虐げられるよ!
ACファンは怒っていい
「ふふふ、ふはははは!ついに完成したぞ!」
アニメ調の怪しげな、それでいて自信に溢れた笑い声が部屋に響いた。
ここはゆっくりんピースの支部、グローバル・あまあまメンツの所有する施設、ハイダ工廠(こうしょう)。
ここでは提携企業、アクアにっとの支援のもと、ドスまりさを用いた新型兵器の研究開発が行われ、つい先ほどドスまりさの持つドスきのこを特殊な手法で粉末にし加工した新素材、ゆジマ粒子技術を搭載した新兵器が完成したのだった。
「この新兵器、ソルディドス砲を用いれば、あんなやつなどモノの2秒で消し炭だ!早速出撃!」
「ゆーん!おじさんはとっってもかっこいいよー!かわいいれいむのためにがんばってね!」
ビィー!ビィー!ビィー!ソルディドス部隊発進!ソルディドス部隊発進!2番から5番ハッチ開け!そこの車両、ひき潰されたいのか!目標は・・・・
____________________________
___ここは穴鳥(あなとり)村。
穴鳥村は3方向を山に囲まれた静かな農村である。
以前は水に恵まれ土地も豊かで山菜も多く取れたことから、村人たちはそれなりに裕福な生活を営んでいた。
しかし20年ほど前に謎の饅頭生命体、ゆっくりが現れて以来、水は砂糖で汚れ、山の恵みは捕り尽くされ、生活が苦しくなった村人たちは少しずつ穴鳥村から離れていった。
そして最近は高齢化が進み、若者と呼べるのは鬼意山という青年だけであった。
鬼意山は穴鳥村の村長の一人息子で、幼い頃から大人たちに混じってはゆっくり狩りに勤しんでいた。
なにせ村の3方向を山に囲まれているのだ。自制を知らない饅頭共のことである、農作物へのゆっくり被害も少しでは済まされないのだ。
そのとき大人たちと鬼意山は、間違いなく、自分たちの生活と村の未来のためだけにゆっくりたちを狩りつづけていた。
そこに目をつけたのが、悪名高きゆっくりんピース。ゆっくりんピースはその無駄に高い政治力を背景に、今すぐにゆっくり狩りをやめて、今までの暴挙を反省し、山のゆっくり達に謝罪と賠償をするように迫ってきたのだ。
___ゆっくりんピースはゆっくり愛護団体である。尤もその行動は悪辣極まるもので、自分たちの主義主張が受け入れられないとなると自らの息のかかった町議会議員への直訴や、豊富な資金力を活かした破壊工作など、あらゆる手段をやってのけることで一部では有名である。
隣村がゆっくりんピースの政治工作によって村を流れる唯一の川からの取水権を奪われ壊滅したという話を聞いていた鬼意山は、ゆっくりんピースに対しては断固とした姿勢を貫くことを主張した。
しかし争いを嫌う穴鳥村の老人たちは、ゆっくりんピースの主張を全面的に受け入れて、事態の収拾を図ろうとしたのだ。
実はゆっくりんピースは自分たちの主張が受け入れられた場合、最低限の生活が出来る程度には資金援助をする、と老人たちに持ちかけていたのだ。
それを聞いた鬼意山は怒った。生まれてこのかた怒ったことのなかった鬼意山は、これ以上ないというくらいに怒ったのだ。
「老人ども!あんたたちのその甘ったれた考えの結果が今の穴鳥村だ!今になってわかったぞ!他の若者たちは生活が出来なくなって村から離れたんじゃあない!あんたたちのその姿勢に我慢ができなくなって出ていったんだ!」
そう言われて放っておかないのが、無駄にプライドの高い老人たち。やれ失礼だの、やれ謝罪しろだのと口泡飛ばして叫びあげる。
鬼意山は勝ち誇った顔をして言いました。
「俺がなんとかする。黙ってみていろ。」
次の日から鬼意山は畑もほったらかしで、朝から晩まで山に入り浸り、そして明け方まで自宅の地下室に篭って何かをやっていました。
そんな鬼意山を見て老人たちは、あれだけ大口叩いた割りには情けないだの、結局出来ることは山狩りだけか馬鹿馬鹿しいだの、鬼意山をけなして笑い続けました。
そんな老人たちを尻目に鬼意山は山へ入り続けました。
そして半年後・・・
ゆっくりんピースは再び穴鳥村へやってきました。山のゆっくり達と、全身を耐火スーツで纏ったスィーに乗ったゆっくりを連れて。
彼らは、自分達の主張を受け入れるという回答を受けに来たのです。受け入れないという回答は受け入れません。なぜなら、その瞬間が村の終わりなのですから。
「さあ、回答を聞きましょう。」
ゆっくりんピースの代表でしょうか、彼の右手の上では、でっぷりとナス状に肥え今すぐズタズタに引き裂いてやりたい程憎たらしい顔をしたれいむが鎮座しています。
「ゆっふっふ、ゲスでみじめなむらびとどもはさっさとれいむのあんよをおいしそうになめながらなみだとしーしーをたらしてゆっくりしゃざいしてね!そしたらしぬのはそんちょうとそのかぞくだけでゆるしてあげるよ!」
村長はもはや顔面蒼白です。
「そっ、そんな!ゆっくり様への謝罪と賠償だけじゃなく、われわれの命までも奪おうというのですか!」
「こらこら私の可愛いれいむや、いくら村人達が貧乏で情けない老いぼればかりだからといって、脅かしては可哀相だよ」
「「ぷぷっ」」
ゲスれいむが笑いを堪えられずに噴出したのは、青年・鬼意山が噴出すのと同時でした。
「それじゃあしぬのだけはゆるしてあげるよ!でもあんよはなめてね!こうえいにおもってね!ゆんっ!かわいくってごめんねー!」
村人達は村長から順番に次々と、ゲスれいむのあんよに接吻しながら涙と糞尿を流して謝罪していきます。
後ろに控えた耐火スーツのゆっくり達もゲラゲラと、下品に笑っています。しかし彼らはその火炎放射器を降ろす気配はありません。
もしゲスれいむへの謝罪を拒む村人がいれば、彼らは笑いながらその引き金を引くでしょう。
そして鬼意山を残して他の村人たちが全員涙と糞尿まみれになった時、ゲスれいむは言いました。
「ゆン?そこのおにーさんはころしちゃったほうがいいね!そこらへんにころがっているおいぼれどもとはちがって、へたにわかものをのこすとかこんをのこすことになるよ!」
「ふむ・・・。それもそうだな、さすがは私の可愛いれいむ、美しいだけでなく賢いな。」
「かしこくってごめんねー☆」
補足すると、別にこのれいむが賢いわけではありません。先週、れいむの飼い主がやったことをそのまま真似ただけなのですから。
鬼意山は叫びました。
「い、いやだあああああ!死にたくないっ!俺はまだああああうわあああああ!!」
鬼意山は走りました。しかし逃げる場所などどこにもありません。鬼意山はすぐにスィーゆっくり達に捕まって組み伏されてしまいました。
「おっ、お願いだっ!命だけは、命だけはああああああ!」
鬼意山は懇願します。しかしゆっくり達は聞く耳を持ちませんし、村人達も鬼意山と目を合わせようともしませんでした。そう、肉親であるはずの村長夫婦でさえも・・・・
「へへっ。あのおいぼれたちも、おにーさんのしょけいにはさんせいらしいのぜ。くやしいのぜ?うん?」
「そ、そんなっ!どうしても助けてくれないのかい!?」
「ゆっへへ。だめなんだぜ。まりさはいがいとしゅっせよくがつよいのぜ。そんじゃ・・・」
「死ねよ」
左手の指を鳴らして鬼意山はそう言いました。
「あん?」
まりさは疑問の声をあげると同時に後ろに倒れました。
「ゆ、ゆわあああ!あついのぜ!もえてるのぜ!だれがばりざをだずげるのぜええええででであばばばばあ!」
まりさはその短いおさげをばたつかせながら全身を焼く炎から逃れようとしますが、うらはらに炎は勢いを増していきます。なぜならその炎はまりさの背負った燃料から出ているのですから。
「飼ゆっくりは、普通のゆっくりと違って賢いと思ってたけど、あれじゃ普通のと大差ないんじゃあないか?」
鬼意山は体についた埃を落としながら立ち上がり、炎の中でビクンビクンと痙攣するまりさの体を踏みつけにじりました。
「ユッボボオエッ」
その一撃がとどめとなったのでしょう、まりさは身を焼く炎の中でようやく安息を得られた模様です。
「ゆっぐ・・・いったいなにがおこったのおおおおお!?どぼじでじじいがいぎでるのおおおお!?!?」
ゲスれいむが、自分の理解を超えた現実に文句を言っている間にも、どんどんとスィーに乗ったゆっくり達が炎に包まれていきます。
「ゆぎゃあああああああ!」
「あづいいいいいいいいだれがだずげえげっげええええ!」
「あじゃああぎゃじゅうううう!」
まさに村の中は阿鼻叫喚、スィーゆっくり達の数が半分ほどになった頃、ゲスれいむの飼い主は叫びました。
「きっ・・・貴様!いったい何を!?」
「そろそろ良いか、こあ、出ておいで。」
鬼意山が手を上げて合図をすると鬼意山の家の方から何かが飛んできました。
「ゆ?あれはなに?」
「うちゅうじんさんなのぜ?」
「ひこーきさんなんだねーわかるよー」
「ちがうわ、あれはいなかもののくもさんよ!」
「びっくりおちんぽ!えれくちおん!」
山のゆっくり達が思い思いの反応をする中、それは現れました。
「おにーさん、こんなかんじでどう?」
現れたのはゆっくりこあくま、通称こあでした。しかしどこかが違います。
「ああ、なかなかよかったよ。射撃精度も計算通りだ」
和やかな雰囲気の中会話する鬼意山とこあ。しかしそれに納得がいかないのがゆっくりんピース。
「そっ、それはゆっくりこあくまなのか!?いったい貴様達は・・・!」
「コイツかい?こいつはアンタの言ったとおり、ゆっくりこあくまだ。しかし普通のこあとは違うところがある。それは・・・!」
ゆっくりこあくまは胴つきのゆっくりです。しかし、
両腕とあんよは金属製のフレームで覆われていました。
右手にはライフルが、左手にはなんだかゆっくりできなさそうな物騒な代物がマウントされていました。
胴体にも色々な装置がくっついています。
背中には、巨大なキャノンが二つくっついていました。
そして肩にはミサイルポッドが、頭の上にはまるでお帽子のような機械が載っていました。
「これは貴様たちがこの村にやって来てから半年間!数多の普通種の犠牲と、文字通り血の滲むような研究を経て完成した、ゆっくりこあくま専用兵装システム、あーまーど・こあ・ネクスト!」
「な、なにィィィっ!?」
「ゆぅ・・・むれのゆっくりのかずがどうしてもあわないとおもったら・・・」
「むきゅう。ドス・・・きをおとさないで」
山のゆっくり達談。
「ええい!スィー部隊よ!囲め!フォーメーションであの若造を焼き殺してしまえ!」
「ゆおーっ!」
ある者は移動し、ある者は火炎放射器を鬼意山に向けるゆっくり達
「むだですよ!」ガンガンガン!
「ゆぐぇえええええ!」
「ぶううううううげえええええ!!」
「あがあがあああああああぐうういいいいい!!」
こあはクイックブーストを用いて瞬時に反転、右手のライフルと左肩のスナイパーキャノンを器用に操作して、最も反応の早かった3匹をあっという間に仕留めあげた。
例に漏れず炎上するゆっくり達。しかし彼らが苦しむことはない。この距離からの射撃なら、こあは100パーセント中枢餡を打ち抜ける。そういう風に設計したのだ。
「な・・・なぜだっ!今の動きは完全に、ゆっくりこあくまの視界の外側だったはず!」
「AMS接続さ。俺とこあは一心同体、俺が見聞したことはこあに、こあが見聞きしたことは俺に接続され共有される!そして・・・!」
(注:AMSはAnko-Mammalia link Systemの略)
「ええい!あの人間はどうでもいい!ゆっくりこあくまに全火力を集中させるんだ!ひるむなー!」
「まだわからないんですかー!」ガンガンガンガン!
こあのライフルとスナイパーキャノン、ASミサイルの爆風を掻い潜り、仲間の死体を踏み越えて、こあへの接近を果たしたゆっくり達。
「ゆっへへ・・・!せってきしてやったのぜ!これでまりさのおきゅうりょうもあげあげなのぜ!」
「わからないならうってごらんなさい、こあはにげもかくれもしませんよ」
「ばかなゆっくりなのぜ、このきょりからのかえんほうしゃはにんげんさんですらからだにあながあくいりょくなのぜ!ゆっくりしないでしんでね!」
ボゴオオオオオオン!バチッ!バチッ!ビシュゥン
「ゆ・・・!れいむたち、ついにあのばけものをたおしたんだね!つよくってごめんねーッ☆」
派手な爆発音とスパーク音を聞いて、ゲスれいむは自らの勝利を確信した。尤もこのれいむは最初から何もしていないが。
「ゆライマルアーマーだと!?」
ゲスれいむとはうらはらに、飼い主の男は驚愕に目を疑った。
「そう・・・。その通りッ!」
鬼意山は勝ち誇って肯定した。
「ゆジマ粒子の廻流作用を応用したゆライマルアーマー・・・!グローバル・あまあまメンツでさえまだここまでの小型化は進んでいないぞ!」
「「「どぼぢであなざんあいでないのおおおおおおおおおお!!」」」
ゆライマルアーマーに守られ、傷ひとつついていないこあを見て、スィーゆっくり達が叫んだ。
「こあ!皆殺せ!」
「いわれなくてもやりますよ!」
こあは空中を自在に飛び回り、ASミサイルやライフル、スナイパーキャノン使い分け、地面を這う哀れなスィーゆっくり達に引導を渡してゆく。
「ゆわわわわっ!おじさん!まりさたちどうすればいいの!?」
「ええい!こっちに来るな!奴がワシの方に来るだろうがああああ!」
「ゆぁーん!」
自分を頼ってきた山まりさを掴み、こあの方へ向かって投げ飛ばすゆっくりんピースの男。
「え?うえからくるっ!?」
ゆっくりは地面をはしるもの、その思い込みが、こあと鬼意山に隙を作った。
バシィン!バチバチッ
「「ちぃっ!」」
「ゆえーん!ビリってしたー!」
「おじざんっ!ばやぐにげようね!でいぶどいっじょににげようでええええ!!」
「くそおおお!恨み晴らすからなァー!」
そうしてゆっくりんピースの男はゲスれいむを抱えたまま高級車にのり穴鳥村を後にしたのである。
「おにーさん、あのゲスれいむたち、にがしちゃったね・・・」
「仕方ないさ、まさか突然まりさが降ってくるとは思わなかったもの」
「やまのゆっくりもけっこうにがしちゃったけど・・・」
「多数を殲滅する装備じゃなかったから仕方ない。まあそれに、今回の件に関しては山のゆっくり達はある意味ゆっくりんピースにだまされた被害者さ。」
そう言って鬼意山は村人達のほうに目を向けた。どの老人達も放心状態でまともな会話もできそうにない。だがこれだけは言っておかないといけない。
「皆さん、連中はこういう奴らなんです。これでわかったでしょう?それに彼らが半年も回答を待ってくれたのは善意なんかじゃない、この半年間、彼らは今回と同じようなことをずっと繰り広げてきたんです。この村の半年間の平和は数多の犠牲の上にあったのです。もう一度言います。俺は断固としてゆっくりんピースと戦います。地の果てまで追いかけてぶっつぶしてやる。このあーまーど・こあ・ネクストとともに。」
「おにーさん・・・」
「俺達はもう行きますよ、連中は同様な手段でもって村々を支配していってる。俺達を待ってる人たちがいっぱいいるんだ」
「息子よ・・・わしらはどうすれば・・・」
「とりあえずパンツ洗えばいいんじゃねえの?」
「ぐぅ・・・!」
「じゃあ。」
こうして後にアナトリの傭兵と呼ばれる一人と一匹は、穴鳥村を後にしたのである。
__________________________
一人と一匹が旅に出て、いろんなことがあった。ドスゲスまりさ率いる群から村を奪還する依頼、グローバル・あまあまメンツ補給部隊の強襲依頼、ゆっくりんピースからの解放を目指す組織、ゆくりブ解放戦線との戦闘と和解、とにかく、いろいろあったのだ。
いつのまにかアナトリの傭兵の名はかなり知られるようになり、傭兵業も様になってきた頃、彼らはあるうわさを耳にする。
アナトリの傭兵を探して、6本足の巨大ドスまりさが徒党を組んで村々を襲うというのだ。
「まさかアイツが・・・」
「どうでしょう、いまやアナトリのようへいといえば、ゆっくりんピースにとってもじゃまなそんざいでしょうから」
「しかし、放っておく訳にはいかない。我々の目的は金稼ぎじゃないんだから。」
「はい、もしみつけたら、ぶっころしてやりましょう!」
一人と一匹は宿を後にする。彼らは気づかなかった。彼らを観察する一人と一匹の存在に。
「あれがアナトリの傭兵・・・」
「まりさにはみおぼえがあるよ、あのこあでまちがいないよ。あのころまりさはちいさかったからわからなかったけど、あのこあのみをまもっているのはゆライマルアーマー、いまのまりさとおそろいだね。そしてなにより・・・」
_____こあにちかづくとビリってなる。
制裁 パロディ 改造 二次創作 戦闘 ゲス ドスまりさ 希少種 創作亜種 三作目、色々と酷い。口調くらい統一しろって言わないで
世界観的にはものすごく広くなった幻想郷
ゆっくりんピースをのさばらせた結果がこれだよ
人間がたくさん虐げられるよ!
ACファンは怒っていい
「ふふふ、ふはははは!ついに完成したぞ!」
アニメ調の怪しげな、それでいて自信に溢れた笑い声が部屋に響いた。
ここはゆっくりんピースの支部、グローバル・あまあまメンツの所有する施設、ハイダ工廠(こうしょう)。
ここでは提携企業、アクアにっとの支援のもと、ドスまりさを用いた新型兵器の研究開発が行われ、つい先ほどドスまりさの持つドスきのこを特殊な手法で粉末にし加工した新素材、ゆジマ粒子技術を搭載した新兵器が完成したのだった。
「この新兵器、ソルディドス砲を用いれば、あんなやつなどモノの2秒で消し炭だ!早速出撃!」
「ゆーん!おじさんはとっってもかっこいいよー!かわいいれいむのためにがんばってね!」
ビィー!ビィー!ビィー!ソルディドス部隊発進!ソルディドス部隊発進!2番から5番ハッチ開け!そこの車両、ひき潰されたいのか!目標は・・・・
____________________________
___ここは穴鳥(あなとり)村。
穴鳥村は3方向を山に囲まれた静かな農村である。
以前は水に恵まれ土地も豊かで山菜も多く取れたことから、村人たちはそれなりに裕福な生活を営んでいた。
しかし20年ほど前に謎の饅頭生命体、ゆっくりが現れて以来、水は砂糖で汚れ、山の恵みは捕り尽くされ、生活が苦しくなった村人たちは少しずつ穴鳥村から離れていった。
そして最近は高齢化が進み、若者と呼べるのは鬼意山という青年だけであった。
鬼意山は穴鳥村の村長の一人息子で、幼い頃から大人たちに混じってはゆっくり狩りに勤しんでいた。
なにせ村の3方向を山に囲まれているのだ。自制を知らない饅頭共のことである、農作物へのゆっくり被害も少しでは済まされないのだ。
そのとき大人たちと鬼意山は、間違いなく、自分たちの生活と村の未来のためだけにゆっくりたちを狩りつづけていた。
そこに目をつけたのが、悪名高きゆっくりんピース。ゆっくりんピースはその無駄に高い政治力を背景に、今すぐにゆっくり狩りをやめて、今までの暴挙を反省し、山のゆっくり達に謝罪と賠償をするように迫ってきたのだ。
___ゆっくりんピースはゆっくり愛護団体である。尤もその行動は悪辣極まるもので、自分たちの主義主張が受け入れられないとなると自らの息のかかった町議会議員への直訴や、豊富な資金力を活かした破壊工作など、あらゆる手段をやってのけることで一部では有名である。
隣村がゆっくりんピースの政治工作によって村を流れる唯一の川からの取水権を奪われ壊滅したという話を聞いていた鬼意山は、ゆっくりんピースに対しては断固とした姿勢を貫くことを主張した。
しかし争いを嫌う穴鳥村の老人たちは、ゆっくりんピースの主張を全面的に受け入れて、事態の収拾を図ろうとしたのだ。
実はゆっくりんピースは自分たちの主張が受け入れられた場合、最低限の生活が出来る程度には資金援助をする、と老人たちに持ちかけていたのだ。
それを聞いた鬼意山は怒った。生まれてこのかた怒ったことのなかった鬼意山は、これ以上ないというくらいに怒ったのだ。
「老人ども!あんたたちのその甘ったれた考えの結果が今の穴鳥村だ!今になってわかったぞ!他の若者たちは生活が出来なくなって村から離れたんじゃあない!あんたたちのその姿勢に我慢ができなくなって出ていったんだ!」
そう言われて放っておかないのが、無駄にプライドの高い老人たち。やれ失礼だの、やれ謝罪しろだのと口泡飛ばして叫びあげる。
鬼意山は勝ち誇った顔をして言いました。
「俺がなんとかする。黙ってみていろ。」
次の日から鬼意山は畑もほったらかしで、朝から晩まで山に入り浸り、そして明け方まで自宅の地下室に篭って何かをやっていました。
そんな鬼意山を見て老人たちは、あれだけ大口叩いた割りには情けないだの、結局出来ることは山狩りだけか馬鹿馬鹿しいだの、鬼意山をけなして笑い続けました。
そんな老人たちを尻目に鬼意山は山へ入り続けました。
そして半年後・・・
ゆっくりんピースは再び穴鳥村へやってきました。山のゆっくり達と、全身を耐火スーツで纏ったスィーに乗ったゆっくりを連れて。
彼らは、自分達の主張を受け入れるという回答を受けに来たのです。受け入れないという回答は受け入れません。なぜなら、その瞬間が村の終わりなのですから。
「さあ、回答を聞きましょう。」
ゆっくりんピースの代表でしょうか、彼の右手の上では、でっぷりとナス状に肥え今すぐズタズタに引き裂いてやりたい程憎たらしい顔をしたれいむが鎮座しています。
「ゆっふっふ、ゲスでみじめなむらびとどもはさっさとれいむのあんよをおいしそうになめながらなみだとしーしーをたらしてゆっくりしゃざいしてね!そしたらしぬのはそんちょうとそのかぞくだけでゆるしてあげるよ!」
村長はもはや顔面蒼白です。
「そっ、そんな!ゆっくり様への謝罪と賠償だけじゃなく、われわれの命までも奪おうというのですか!」
「こらこら私の可愛いれいむや、いくら村人達が貧乏で情けない老いぼればかりだからといって、脅かしては可哀相だよ」
「「ぷぷっ」」
ゲスれいむが笑いを堪えられずに噴出したのは、青年・鬼意山が噴出すのと同時でした。
「それじゃあしぬのだけはゆるしてあげるよ!でもあんよはなめてね!こうえいにおもってね!ゆんっ!かわいくってごめんねー!」
村人達は村長から順番に次々と、ゲスれいむのあんよに接吻しながら涙と糞尿を流して謝罪していきます。
後ろに控えた耐火スーツのゆっくり達もゲラゲラと、下品に笑っています。しかし彼らはその火炎放射器を降ろす気配はありません。
もしゲスれいむへの謝罪を拒む村人がいれば、彼らは笑いながらその引き金を引くでしょう。
そして鬼意山を残して他の村人たちが全員涙と糞尿まみれになった時、ゲスれいむは言いました。
「ゆン?そこのおにーさんはころしちゃったほうがいいね!そこらへんにころがっているおいぼれどもとはちがって、へたにわかものをのこすとかこんをのこすことになるよ!」
「ふむ・・・。それもそうだな、さすがは私の可愛いれいむ、美しいだけでなく賢いな。」
「かしこくってごめんねー☆」
補足すると、別にこのれいむが賢いわけではありません。先週、れいむの飼い主がやったことをそのまま真似ただけなのですから。
鬼意山は叫びました。
「い、いやだあああああ!死にたくないっ!俺はまだああああうわあああああ!!」
鬼意山は走りました。しかし逃げる場所などどこにもありません。鬼意山はすぐにスィーゆっくり達に捕まって組み伏されてしまいました。
「おっ、お願いだっ!命だけは、命だけはああああああ!」
鬼意山は懇願します。しかしゆっくり達は聞く耳を持ちませんし、村人達も鬼意山と目を合わせようともしませんでした。そう、肉親であるはずの村長夫婦でさえも・・・・
「へへっ。あのおいぼれたちも、おにーさんのしょけいにはさんせいらしいのぜ。くやしいのぜ?うん?」
「そ、そんなっ!どうしても助けてくれないのかい!?」
「ゆっへへ。だめなんだぜ。まりさはいがいとしゅっせよくがつよいのぜ。そんじゃ・・・」
「死ねよ」
左手の指を鳴らして鬼意山はそう言いました。
「あん?」
まりさは疑問の声をあげると同時に後ろに倒れました。
「ゆ、ゆわあああ!あついのぜ!もえてるのぜ!だれがばりざをだずげるのぜええええででであばばばばあ!」
まりさはその短いおさげをばたつかせながら全身を焼く炎から逃れようとしますが、うらはらに炎は勢いを増していきます。なぜならその炎はまりさの背負った燃料から出ているのですから。
「飼ゆっくりは、普通のゆっくりと違って賢いと思ってたけど、あれじゃ普通のと大差ないんじゃあないか?」
鬼意山は体についた埃を落としながら立ち上がり、炎の中でビクンビクンと痙攣するまりさの体を踏みつけにじりました。
「ユッボボオエッ」
その一撃がとどめとなったのでしょう、まりさは身を焼く炎の中でようやく安息を得られた模様です。
「ゆっぐ・・・いったいなにがおこったのおおおおお!?どぼじでじじいがいぎでるのおおおお!?!?」
ゲスれいむが、自分の理解を超えた現実に文句を言っている間にも、どんどんとスィーに乗ったゆっくり達が炎に包まれていきます。
「ゆぎゃあああああああ!」
「あづいいいいいいいいだれがだずげえげっげええええ!」
「あじゃああぎゃじゅうううう!」
まさに村の中は阿鼻叫喚、スィーゆっくり達の数が半分ほどになった頃、ゲスれいむの飼い主は叫びました。
「きっ・・・貴様!いったい何を!?」
「そろそろ良いか、こあ、出ておいで。」
鬼意山が手を上げて合図をすると鬼意山の家の方から何かが飛んできました。
「ゆ?あれはなに?」
「うちゅうじんさんなのぜ?」
「ひこーきさんなんだねーわかるよー」
「ちがうわ、あれはいなかもののくもさんよ!」
「びっくりおちんぽ!えれくちおん!」
山のゆっくり達が思い思いの反応をする中、それは現れました。
「おにーさん、こんなかんじでどう?」
現れたのはゆっくりこあくま、通称こあでした。しかしどこかが違います。
「ああ、なかなかよかったよ。射撃精度も計算通りだ」
和やかな雰囲気の中会話する鬼意山とこあ。しかしそれに納得がいかないのがゆっくりんピース。
「そっ、それはゆっくりこあくまなのか!?いったい貴様達は・・・!」
「コイツかい?こいつはアンタの言ったとおり、ゆっくりこあくまだ。しかし普通のこあとは違うところがある。それは・・・!」
ゆっくりこあくまは胴つきのゆっくりです。しかし、
両腕とあんよは金属製のフレームで覆われていました。
右手にはライフルが、左手にはなんだかゆっくりできなさそうな物騒な代物がマウントされていました。
胴体にも色々な装置がくっついています。
背中には、巨大なキャノンが二つくっついていました。
そして肩にはミサイルポッドが、頭の上にはまるでお帽子のような機械が載っていました。
「これは貴様たちがこの村にやって来てから半年間!数多の普通種の犠牲と、文字通り血の滲むような研究を経て完成した、ゆっくりこあくま専用兵装システム、あーまーど・こあ・ネクスト!」
「な、なにィィィっ!?」
「ゆぅ・・・むれのゆっくりのかずがどうしてもあわないとおもったら・・・」
「むきゅう。ドス・・・きをおとさないで」
山のゆっくり達談。
「ええい!スィー部隊よ!囲め!フォーメーションであの若造を焼き殺してしまえ!」
「ゆおーっ!」
ある者は移動し、ある者は火炎放射器を鬼意山に向けるゆっくり達
「むだですよ!」ガンガンガン!
「ゆぐぇえええええ!」
「ぶううううううげえええええ!!」
「あがあがあああああああぐうういいいいい!!」
こあはクイックブーストを用いて瞬時に反転、右手のライフルと左肩のスナイパーキャノンを器用に操作して、最も反応の早かった3匹をあっという間に仕留めあげた。
例に漏れず炎上するゆっくり達。しかし彼らが苦しむことはない。この距離からの射撃なら、こあは100パーセント中枢餡を打ち抜ける。そういう風に設計したのだ。
「な・・・なぜだっ!今の動きは完全に、ゆっくりこあくまの視界の外側だったはず!」
「AMS接続さ。俺とこあは一心同体、俺が見聞したことはこあに、こあが見聞きしたことは俺に接続され共有される!そして・・・!」
(注:AMSはAnko-Mammalia link Systemの略)
「ええい!あの人間はどうでもいい!ゆっくりこあくまに全火力を集中させるんだ!ひるむなー!」
「まだわからないんですかー!」ガンガンガンガン!
こあのライフルとスナイパーキャノン、ASミサイルの爆風を掻い潜り、仲間の死体を踏み越えて、こあへの接近を果たしたゆっくり達。
「ゆっへへ・・・!せってきしてやったのぜ!これでまりさのおきゅうりょうもあげあげなのぜ!」
「わからないならうってごらんなさい、こあはにげもかくれもしませんよ」
「ばかなゆっくりなのぜ、このきょりからのかえんほうしゃはにんげんさんですらからだにあながあくいりょくなのぜ!ゆっくりしないでしんでね!」
ボゴオオオオオオン!バチッ!バチッ!ビシュゥン
「ゆ・・・!れいむたち、ついにあのばけものをたおしたんだね!つよくってごめんねーッ☆」
派手な爆発音とスパーク音を聞いて、ゲスれいむは自らの勝利を確信した。尤もこのれいむは最初から何もしていないが。
「ゆライマルアーマーだと!?」
ゲスれいむとはうらはらに、飼い主の男は驚愕に目を疑った。
「そう・・・。その通りッ!」
鬼意山は勝ち誇って肯定した。
「ゆジマ粒子の廻流作用を応用したゆライマルアーマー・・・!グローバル・あまあまメンツでさえまだここまでの小型化は進んでいないぞ!」
「「「どぼぢであなざんあいでないのおおおおおおおおおお!!」」」
ゆライマルアーマーに守られ、傷ひとつついていないこあを見て、スィーゆっくり達が叫んだ。
「こあ!皆殺せ!」
「いわれなくてもやりますよ!」
こあは空中を自在に飛び回り、ASミサイルやライフル、スナイパーキャノン使い分け、地面を這う哀れなスィーゆっくり達に引導を渡してゆく。
「ゆわわわわっ!おじさん!まりさたちどうすればいいの!?」
「ええい!こっちに来るな!奴がワシの方に来るだろうがああああ!」
「ゆぁーん!」
自分を頼ってきた山まりさを掴み、こあの方へ向かって投げ飛ばすゆっくりんピースの男。
「え?うえからくるっ!?」
ゆっくりは地面をはしるもの、その思い込みが、こあと鬼意山に隙を作った。
バシィン!バチバチッ
「「ちぃっ!」」
「ゆえーん!ビリってしたー!」
「おじざんっ!ばやぐにげようね!でいぶどいっじょににげようでええええ!!」
「くそおおお!恨み晴らすからなァー!」
そうしてゆっくりんピースの男はゲスれいむを抱えたまま高級車にのり穴鳥村を後にしたのである。
「おにーさん、あのゲスれいむたち、にがしちゃったね・・・」
「仕方ないさ、まさか突然まりさが降ってくるとは思わなかったもの」
「やまのゆっくりもけっこうにがしちゃったけど・・・」
「多数を殲滅する装備じゃなかったから仕方ない。まあそれに、今回の件に関しては山のゆっくり達はある意味ゆっくりんピースにだまされた被害者さ。」
そう言って鬼意山は村人達のほうに目を向けた。どの老人達も放心状態でまともな会話もできそうにない。だがこれだけは言っておかないといけない。
「皆さん、連中はこういう奴らなんです。これでわかったでしょう?それに彼らが半年も回答を待ってくれたのは善意なんかじゃない、この半年間、彼らは今回と同じようなことをずっと繰り広げてきたんです。この村の半年間の平和は数多の犠牲の上にあったのです。もう一度言います。俺は断固としてゆっくりんピースと戦います。地の果てまで追いかけてぶっつぶしてやる。このあーまーど・こあ・ネクストとともに。」
「おにーさん・・・」
「俺達はもう行きますよ、連中は同様な手段でもって村々を支配していってる。俺達を待ってる人たちがいっぱいいるんだ」
「息子よ・・・わしらはどうすれば・・・」
「とりあえずパンツ洗えばいいんじゃねえの?」
「ぐぅ・・・!」
「じゃあ。」
こうして後にアナトリの傭兵と呼ばれる一人と一匹は、穴鳥村を後にしたのである。
__________________________
一人と一匹が旅に出て、いろんなことがあった。ドスゲスまりさ率いる群から村を奪還する依頼、グローバル・あまあまメンツ補給部隊の強襲依頼、ゆっくりんピースからの解放を目指す組織、ゆくりブ解放戦線との戦闘と和解、とにかく、いろいろあったのだ。
いつのまにかアナトリの傭兵の名はかなり知られるようになり、傭兵業も様になってきた頃、彼らはあるうわさを耳にする。
アナトリの傭兵を探して、6本足の巨大ドスまりさが徒党を組んで村々を襲うというのだ。
「まさかアイツが・・・」
「どうでしょう、いまやアナトリのようへいといえば、ゆっくりんピースにとってもじゃまなそんざいでしょうから」
「しかし、放っておく訳にはいかない。我々の目的は金稼ぎじゃないんだから。」
「はい、もしみつけたら、ぶっころしてやりましょう!」
一人と一匹は宿を後にする。彼らは気づかなかった。彼らを観察する一人と一匹の存在に。
「あれがアナトリの傭兵・・・」
「まりさにはみおぼえがあるよ、あのこあでまちがいないよ。あのころまりさはちいさかったからわからなかったけど、あのこあのみをまもっているのはゆライマルアーマー、いまのまりさとおそろいだね。そしてなにより・・・」
_____こあにちかづくとビリってなる。