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anko2788 畑荒らしの正体
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『畑荒らしの正体』 24KB
制裁 番い 赤ゆ 希少種 現代 独自設定 若干長めの作品に挑戦 うーぱっく制裁注意
制裁 番い 赤ゆ 希少種 現代 独自設定 若干長めの作品に挑戦 うーぱっく制裁注意
- 希少種(うーぱっく)虐待注意。
- うーぱっくのサイズは成体で、成体ゆっくりを二匹入れて若干余裕がある程度というサイズ設定。
- その他、独自設定が満載です。
男は田舎の農村で、野菜を作って生活している。俗に言う、農家である。作っているの
は大根、トマト、人参、きゅうり等が中心である。自分で食べていくには困らないし、有
機栽培の男の野菜は一部で評価が良く、それなりに収入もあった。
は大根、トマト、人参、きゅうり等が中心である。自分で食べていくには困らないし、有
機栽培の男の野菜は一部で評価が良く、それなりに収入もあった。
そんな男だが、現在深刻な悩みを抱えていた。悩みのタネとは、ゆっくりによる野菜へ
の被害である。
の被害である。
「ちくしょう、またゆっくりか!」
この日も男が畑へとやって来ると、畑の野菜が幾つか無くなっている。荒らされ方を見
ると、野生の動物ではなく、間違いなく野生のゆっくりの仕業である事が分かる。
ると、野生の動物ではなく、間違いなく野生のゆっくりの仕業である事が分かる。
男は今まで何も対策せず、黙って畑を荒らされていたわけではない。最初にゆっくりを
潰した時から数えれば、数十匹以上はゆっくりを潰している。「どぼぢでこんなごどする
のおおおおおおお!?」というお決まりの台詞なんて、既に聞き飽きたぐらいである。
潰した時から数えれば、数十匹以上はゆっくりを潰している。「どぼぢでこんなごどする
のおおおおおおお!?」というお決まりの台詞なんて、既に聞き飽きたぐらいである。
畑を荒らされない為の対策もしっかり施した。男の畑の周りの柵は、成体ゆっくりが全
力で跳ねても入れない高さを計算して作られている。柵の隙間も、ゆっくりのサイズを前
提に作られ、生まれたての赤ゆすら通さないようにしてあるのだ。
力で跳ねても入れない高さを計算して作られている。柵の隙間も、ゆっくりのサイズを前
提に作られ、生まれたての赤ゆすら通さないようにしてあるのだ。
しかし、そこまで対策したにも関わらず、ゆっくりによる畑への被害は減らないのであ
る。男は悩んだ。正直な所、これ以上どうやって対策したら良いのか、まるで検討がつか
なかったのである。男はしばらく考えた末、一つの結論を導き出した。
る。男は悩んだ。正直な所、これ以上どうやって対策したら良いのか、まるで検討がつか
なかったのである。男はしばらく考えた末、一つの結論を導き出した。
数日後、男は畑の側に簡易的な監視小屋を建造した。ここならば、身を隠す場所が無い
畑と違って、隠れながらゆっくりを監視をする事ができる。
畑と違って、隠れながらゆっくりを監視をする事ができる。
ここまで大掛かりにやる必要は無いのでは、と思う人が殆どだろう。しかし、男はこれ
以降も同様の被害が必ず発生するだろうと考えていた。なので、長期的に畑を監視できる
場所が必要であると判断したのだ。
以降も同様の被害が必ず発生するだろうと考えていた。なので、長期的に畑を監視できる
場所が必要であると判断したのだ。
男は農作業を終えると、一度いつものように帰ったふりをし、茂みの中を通って監視小
屋の中へ入った。男の行動を監視されていた場合、そのまま監視小屋に入っては意味が無
いのだ。相手はゆっくりなので、大丈夫かもしれないが、念には念を入れておいたほうが
絶対に良い。
屋の中へ入った。男の行動を監視されていた場合、そのまま監視小屋に入っては意味が無
いのだ。相手はゆっくりなので、大丈夫かもしれないが、念には念を入れておいたほうが
絶対に良い。
現に、最近の畑荒らしの犯人と思われるゆっくりは、男が畑で農作業をしている間に現
れた事は一度も無いのだ。その点を考慮すると、奴らは男の行動パターンを何らかの手段
で知り、男がいない時間を狙って荒らしに来ているのではないかと推測できるのだ。それ
を利用して、男がいない隙を狙って現れるゆっくりを、監視小屋で確認しようという訳で
ある。
れた事は一度も無いのだ。その点を考慮すると、奴らは男の行動パターンを何らかの手段
で知り、男がいない時間を狙って荒らしに来ているのではないかと推測できるのだ。それ
を利用して、男がいない隙を狙って現れるゆっくりを、監視小屋で確認しようという訳で
ある。
男が小屋で監視を始めてから数時間、ついにその時はやってきた。
男が見つけたのは、空を飛ぶ二つの四角い物体である。双眼鏡で確認してみると、四角
い物体にはコウモリの羽のような物がついており、ゆっくりと男の畑へと向かってくるの
が確認できる。二つの四角い物体が男の畑へと着地すると、その中から、四角い物体一つ
につき二匹、合計四匹の成体ゆっくりが飛び出てきた。
い物体にはコウモリの羽のような物がついており、ゆっくりと男の畑へと向かってくるの
が確認できる。二つの四角い物体が男の畑へと着地すると、その中から、四角い物体一つ
につき二匹、合計四匹の成体ゆっくりが飛び出てきた。
「むきゅ! うーぱっくたち、きょうもありがとう。おやさいさんをひとりじめするわ
るいにんげんから、おやさいさんをとりもどすまで、すこしまっていてちょうだい、むき
ゅ」
るいにんげんから、おやさいさんをとりもどすまで、すこしまっていてちょうだい、むき
ゅ」
「うーぱっくたちはゆっくりまっているんだぜ! まりささまのむれいちばんのしゅう
かくてくにっくで、あっというまにおやさいさんをてにいれるのぜ!」
かくてくにっくで、あっというまにおやさいさんをてにいれるのぜ!」
「そんなことはいいから、はやくおやさいさんをむーしゃ、むーしゃしたいよ! れい
む、もうがまんできないよぉ!」
む、もうがまんできないよぉ!」
「れいむ! そんなこというのはとかいはじゃないわ! ばかなにんげんがくるまえに
さっさとおやさいさんをとって、とかいはなおうちにかえってからたべましょう?」
さっさとおやさいさんをとって、とかいはなおうちにかえってからたべましょう?」
「「うー!!! うー!!!」」
通常種ゆっくり達のほうは、男が今まで何度も見てきた、典型的なゲスゆっくりのよう
である。男の関心は、ゲス達を乗せてきた、羽がついた四角いゆっくりに向けられた。
である。男の関心は、ゲス達を乗せてきた、羽がついた四角いゆっくりに向けられた。
(あれは……うーぱっくと言う奴か?)
男は、ゆっくりに畑を荒らされるようになった際、ゆっくりの知識をつけるため、村の
役場に唯一存在するパソコンを使ってインターネットにアクセスし、ゆっくり関連のペー
ジを読み漁っていた。その際に、うーぱっくに関しても、一定の知識を得ていたのだ。
役場に唯一存在するパソコンを使ってインターネットにアクセスし、ゆっくり関連のペー
ジを読み漁っていた。その際に、うーぱっくに関しても、一定の知識を得ていたのだ。
うーぱっく。野菜や果物等の見返りと引換えに、ゆっくりを乗せて飛ぶことがある。れ
みりゃ種、ふらん種と同じで再生力が高い。小麦粉の皮で出来ている通常種ゆっくりと違
い、ダンボールで出来ている。これらが、うーぱっくの特徴である。
みりゃ種、ふらん種と同じで再生力が高い。小麦粉の皮で出来ている通常種ゆっくりと違
い、ダンボールで出来ている。これらが、うーぱっくの特徴である。
(ゆっくりが入れない高さの柵の効果が無かったのは、うーぱっくに運んでもらってい
たからだったのか。四匹の内のどれかが、柵が出来ている事に気付いて、うーぱっくを利
用して侵入する事を考えたんだろうな。まぁ、あの四匹の中では、ぱちゅりーだろうな。
、
たからだったのか。四匹の内のどれかが、柵が出来ている事に気付いて、うーぱっくを利
用して侵入する事を考えたんだろうな。まぁ、あの四匹の中では、ぱちゅりーだろうな。
、
男がそんな事を考えていると、ゆっくり達が野菜の収穫を終え、帰路に着こうとしてい
た。ここまでの所要時間は約五分。ゆっくりからしたら、ずいぶんと良い手際である。
た。ここまでの所要時間は約五分。ゆっくりからしたら、ずいぶんと良い手際である。
(あいつら、もう何度も荒らしてやがるな……? ずいぶんと慣れてやがる。絶対に追
いかけて潰してやるぜ……)
いかけて潰してやるぜ……)
男は、今すぐに監視小屋を飛び出して、ゲスゆっくりどもを一匹残らず潰したいという
欲求をぐっと我慢した。
欲求をぐっと我慢した。
確かに、今すぐ飛び出していって通常種どもを潰す事は簡単である。しかし、うーぱっ
くどもには確実に逃げられてしまうだろう。奴らを逃がしたら、また他のゆっくりが奴ら
に乗ってやってくるに違い無い。
くどもには確実に逃げられてしまうだろう。奴らを逃がしたら、また他のゆっくりが奴ら
に乗ってやってくるに違い無い。
うーぱっくの個体数は希少種と変わり無いぐらいに少ないと聞く。と言う事は、ここら
一帯に生息しているうーぱっくはあいつらだけだろう。つまり、あいつらを逃さずに殺す
ことができたら、畑の被害は暫く無くなると言っても良いのである。
一帯に生息しているうーぱっくはあいつらだけだろう。つまり、あいつらを逃さずに殺す
ことができたら、畑の被害は暫く無くなると言っても良いのである。
うーぱっく達が飛び立ち、森の方角へとゆっくり進みだした。
(やはり巣は森にあるか。だが、この森は深すぎる茂みも無いし、木々も密集していな
いから、見失うことは無さそうだ。うーぱっくが飛ぶ速度も、思ったよりもずっと遅い)
いから、見失うことは無さそうだ。うーぱっくが飛ぶ速度も、思ったよりもずっと遅い)
うーぱっくは通常、人間が普通に歩く速度ぐらいで飛ぶことができるが、今は一匹につ
き、成体ゆっくりを二匹積んでいる。それに加えて今回は、それなりの量の野菜も一緒に
積んでいるのである。その重さによって、飛行速度は格段に落ちてしまい、今は小学生の
子供がゆっくりと歩く程度でしか飛ぶことができない。
き、成体ゆっくりを二匹積んでいる。それに加えて今回は、それなりの量の野菜も一緒に
積んでいるのである。その重さによって、飛行速度は格段に落ちてしまい、今は小学生の
子供がゆっくりと歩く程度でしか飛ぶことができない。
森に入ってから、五百メートル程進んだ所だろうか。うーぱっくが、森の木の中でも一
際大きな木の根本付近に着陸した。どうやら、ここがゲス通常種ゆっくりの内のどれかが
巣にしている木のようだ。
際大きな木の根本付近に着陸した。どうやら、ここがゲス通常種ゆっくりの内のどれかが
巣にしている木のようだ。
「うーぱっく! おれいのとまとさんと、にんじんさんなんだぜ! またおやさいさん
がかってにはえてくるゆっくりぷれいすにいくときは、よろしくなんだぜ!」
がかってにはえてくるゆっくりぷれいすにいくときは、よろしくなんだぜ!」
「「うー♪ うー♪」」
リーダー格と思われるまりさが、うーぱっくに運搬のお礼の野菜を渡す。うーぱっくは
それを受け取ると「うー! うー!」と、平常時より若干テンションが上がったことを感
じられる鳴き声を発しながら、自らの巣へと戻っていった。ゆっくりを下ろしたことで飛
行速度は増している、森の中という環境を考えると、追いかけるのはほぼ不可能だろう。
それを受け取ると「うー! うー!」と、平常時より若干テンションが上がったことを感
じられる鳴き声を発しながら、自らの巣へと戻っていった。ゆっくりを下ろしたことで飛
行速度は増している、森の中という環境を考えると、追いかけるのはほぼ不可能だろう。
そうなると、男が次にやる事は一つである。畑を荒らした四匹の通常種ゆっくり達の制
裁だ。うーぱっくの巣の場所は、そいつらにじっくりと聞けば良いのである。
裁だ。うーぱっくの巣の場所は、そいつらにじっくりと聞けば良いのである。
「さぁ! みんなでおやさいさんをむーしゃ、むーしゃするのぜ!」
「ゆぅーん! おやさいさんはゆっくりできるよー! れいむはとまとさんがたべたい
よ! ゆっくりはやくちょうだいね!」
よ! ゆっくりはやくちょうだいね!」
「むきゅきゅ! れいむ、ばかなにんげんは、ぱちゅたちのけんじゃなほうほうにきづ
いてないのよ。いつでもたべられるんだから、よゆうをもちましょ!」
いてないのよ。いつでもたべられるんだから、よゆうをもちましょ!」
「ほんと、いなかもののにんげんねえ。おやさいさんがかってにはえてくるゆっくりぷ
れいすのおやさいさんは、みんなありすたちのものよ!」
れいすのおやさいさんは、みんなありすたちのものよ!」
(糞饅頭どもが……好き勝手喚きやがって。まぁいい、今がお前らの最後のゆっくりタ
イムなんだからな……)
イムなんだからな……)
「――おい」
「「「「ゆっ……?」」」」
男が隠れていた木の影から姿を現し、ゆっくり達に話しかける。ゆっくり達は固まった
まま、動こうとしない。餡子脳では、現実を理解するのには時間がかかるようだ。
まま、動こうとしない。餡子脳では、現実を理解するのには時間がかかるようだ。
「「「「どぼぢでくそにんげんがここにいるのおおおおおおお!?」」」」
ゆっくり達は、何故男がここにいるのかが理解できていないようだ。
「馬鹿か? お前らをつけてきたからに決まってるだろ? ほら、さっさと盗んだ野菜
を返せ。今なら許してやるからな」
を返せ。今なら許してやるからな」
男は許す気などまったく無かったのだが、面白そうだという理由で、ゆっくり達に選択
肢を与えてみたようだ。
肢を与えてみたようだ。
「どぼぢでまりざざまたちが、くそにんげんのいうことをきかなきゃいけないんだぜえ
ええええ? おやさいさんは、まりささまたちのものなのぜええええ!」
ええええ? おやさいさんは、まりささまたちのものなのぜええええ!」
「おやさいさんをひとりじめするくそにんげんは、ゆっくりしね!」
「むきゅうううう! ぱちゅのかんっぺきっ! なけいかくがあああ! そう、これは
ゆめなのよっ……エレエレ」
ゆめなのよっ……エレエレ」
「この、いなかものおおおおお! どぼぢでそんないなかもののはっそうしかできない
のおおおおおお?」
のおおおおおお?」
どうやら野菜を返す気なんて微塵も無いようである。男は、知っていた。こういう奴ら
には、見せしめが必要であるという事を。
には、見せしめが必要であるという事を。
「いなかもの! だまってないで、なんかいいなさいよ! まったく、これだからいな
かも……ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
かも……ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
男は、一番近くにいたありすを踏み潰した。体の半分が黒い染みとなったありすは、発
声に必要な部分が生きているのか、大きな悲鳴を上げている。
声に必要な部分が生きているのか、大きな悲鳴を上げている。
「い゛な゛がも゛の゛ぉ゛……ゆ゛っ゛ぐり゛じね゛……ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ
……ゆ゛っ……」
……ゆ゛っ……」
それから数秒は、男に恨み節を口にしていたありすだったが、間もなくして、ゆっくり
特有の痙攣を始めた。もう長くはあるまい。
特有の痙攣を始めた。もう長くはあるまい。
「ふざけるなくぞにんげんんんんんんんんんんん! よぐも、よぐもありずをや゛っだ
なあああああああああ?」
なあああああああああ?」
「ありずうううううううう!? どぼじで!? どぼじでごんなごどにいいいい!?」
「エレエレ……む、むきゅ……? あ、ありずうううう! エレエレエレエレエレ……
もっど、むっきゅり……エレエレ……」
もっど、むっきゅり……エレエレ……」
まりさは尚、男に対して敵意を剥き出しにしている。れいむは戦意を喪失しかけている
ようだ。ぱちゅりーはショックでクリームを吐きすぎて、永遠にゆっくりした。
ようだ。ぱちゅりーはショックでクリームを吐きすぎて、永遠にゆっくりした。
「力の差がわかったか? さっさと野菜を返せ。そうしたら命だけは助けてやると言っ
ているんだ」
ているんだ」
男はもう一度、ゆっくり達に問いかける。
「ゆぅ……わかったよ。おやさいさんをかえすから、れいむとまりさのいのちだけはた
すけてね」
すけてね」
「でいぶうううううううう!? どぼぢでぞんなごどいうのおおおお!?」
(ほう、れいむの方はゲスにしては聞き分けが良いようだ。それに対して、まりさのほ
うは……なんというか、典型的なゲスゆっくりだな)
うは……なんというか、典型的なゲスゆっくりだな)
男がそんな事を思っている内に、二匹は言い争いを始めていた。
「まりさ、れいむたちじゃにんげんさんにはかてないよ。くやしいけど、ゆっくりあき
らめようよ」
らめようよ」
(悔しいってなんだよ糞饅頭が……)
カチッ!
「はあああああああああ!? なにいってるのぜえええええ!? くそどれいのにんげ
んなんかにしたがうなんて、どうかしてるのぜええええええ!? あんなにんげん、まり
ささまにかかれば、いちころなのぜえええ!?」
んなんかにしたがうなんて、どうかしてるのぜええええええ!? あんなにんげん、まり
ささまにかかれば、いちころなのぜえええ!?」
(本当におめでたいな、餡子脳(笑)って奴は……)
「ありすはまりさよりも、つよいゆっくりだったのをわすれたの? このまえ、まりさ
はゆっくりずもうでありすにまけてたよね? そのありすが、あっというまにころされち
ゃったんだよ?」
はゆっくりずもうでありすにまけてたよね? そのありすが、あっというまにころされち
ゃったんだよ?」
「ゆがああああああああああああ!? まりさはさいっきょうっ! なのぜえええええ
えええ!? まりさがまけるわけないのぜええええ!? れいむは、にんげんさんのどれ
いになったのぜええええ!? そんなゆっくりできないゆっくりは、まりささまがせいっ
さい! してやるのぜえええええ!」
えええ!? まりさがまけるわけないのぜええええ!? れいむは、にんげんさんのどれ
いになったのぜええええ!? そんなゆっくりできないゆっくりは、まりささまがせいっ
さい! してやるのぜえええええ!」
”負けた”という言葉に過剰反応したまりさ。余程自尊心が高いゆっくりらしい。
「ゆっくりしねっ! にんげんのどれいは、ゆっくりしねぇ!」
「ゆ゛う゛う゛う゛う゛!? ばりざっ、や゛め゛でね! お゛ねがい゛! ゆ゛っぐ
りやめてねっ!」
りやめてねっ!」
れいむに攻撃を仕掛けるまりさ。まりさの目には、れいむはもう人間に従う奴隷ゆっく
りとしかうつっていないのだろう。このまま攻撃を仕掛け続ければ、無抵抗のれいむはあ
っと言う間に永遠にゆっくりしてしまうだろう。正気に戻ったまりさは、目の前に転がる
永遠にゆっくりしたれいむを見て、どのような反応を見せてくれるだろうか。男は楽しみ
で仕方がなかった。
りとしかうつっていないのだろう。このまま攻撃を仕掛け続ければ、無抵抗のれいむはあ
っと言う間に永遠にゆっくりしてしまうだろう。正気に戻ったまりさは、目の前に転がる
永遠にゆっくりしたれいむを見て、どのような反応を見せてくれるだろうか。男は楽しみ
で仕方がなかった。
「ゆ゛っ……もっど……ゆ゛っぐり……じだがっ……」
カチッ!
「はぁっ……はあっ……じねっ……ばりざをばがにじた……ゆっ……?」
まりさは、れいむを永遠にゆっくりさせた事で、徐々に興奮がおさまってきたようであ
る。冷静になった時、目の前に転がっているれいむだった物を見て、まりさはどんな反応
を示すだろうか。
る。冷静になった時、目の前に転がっているれいむだった物を見て、まりさはどんな反応
を示すだろうか。
「どぼじででいぶがえいえんにゆっくりしちゃってるのおおおお!? ぐぞにんげんに
やられたのおおおお!?」
やられたのおおおお!?」
(流石餡子脳! 期待を裏切らないゲスっぷりだぜ……!)
まりさは、自分がやった事を一切覚えていないようである。男は、現実をまりさに突き
つけてやる事にした。
つけてやる事にした。
「れいむを永遠にゆっくりさせたのはお前だよ、まりさ」
「ゆ……?」
まりさは思っていた。なんだこの人間は、なんでまりさが友達のれいむを永遠にゆっく
りさせないといけないんだ。こんな分かりやすい嘘をつく人間は、今すぐに死ぬべきであ
ると。
りさせないといけないんだ。こんな分かりやすい嘘をつく人間は、今すぐに死ぬべきであ
ると。
「はああああああ!? そんなばればれのうそ、だれがしんじるのぜええええ? もう
いいのぜ! げすなにんげんはさっさとまりささまにせいっさいっ! されるのぜ!」
いいのぜ! げすなにんげんはさっさとまりささまにせいっさいっ! されるのぜ!」
まりさが男の足に体当たりを仕掛ける。”ぽよんっぽよんっ”という、アニメのような
音が、断続的に鳴り響く。まりさが疲れて動けなくなる一分後まで体当たりは続いた。
音が、断続的に鳴り響く。まりさが疲れて動けなくなる一分後まで体当たりは続いた。
「ゆふうっ! ゆふうっ! ゆっへっへ……ここまでやれば、くそにんげんはとっくに
えいえんにゆっくりしてるのぜ……?」
えいえんにゆっくりしてるのぜ……?」
まりさは己の勝利を確信していた。
「で、お前のせいっさいっ! とやらは、それだけなのか?」
微動だにせずその場に立っている男と、男から発せられる、余裕たっぷりの台詞を聞く
までは。
までは。
数分後、そこには赤紫色に腫れ上がった、ぼこぼこの”何か”が転がっていた。勿論こ
れは、先ほどまで男に体当たりをしていたまりさである。
れは、先ほどまで男に体当たりをしていたまりさである。
まりさは男の取り出した蝿たたきによって、全身がぶくぶくに腫れあがるまで叩かれ続
けたのである。
けたのである。
(効果はてきめんだったようだな。インターネットという物は、本当に便利だ)
男はインターネットで、ゆっくりを殺さず傷めつける器具として、蝿たたきが最適とい
う情報を手に入れていたのである。実際に使ってみて、その情報が嘘偽りの無い物だと言
う事も実証された。実に良い気分である。
う情報を手に入れていたのである。実際に使ってみて、その情報が嘘偽りの無い物だと言
う事も実証された。実に良い気分である。
「で、まだ俺よりもお前のほうが強いと言うか?」
男が再びまりさに問いかける。
「ご、ごべん……なざ……い……ばりざは……よわいゆっくりです……にんげんさんに
は……ぜったいにかてません……」
は……ぜったいにかてません……」
まりさの敗北宣言だった。
「分かれば良い。とりあえず、野菜は返してもらおうか。それと、良い忘れていたんだ
が、お前らを畑へ運んできた、あのダンボール箱の巣の場所も教えてもらおうか」
が、お前らを畑へ運んできた、あのダンボール箱の巣の場所も教えてもらおうか」
「だんぼーるさん……? うーぱっくのことなんだぜ……?」
「ああ、それだ」
男は、ごく少量のオレンジジュースをまりさにふりかける。すると、あっという間にま
りさの体の腫れは引き、ある程度動けるまでには回復する。これも、インターネットから
得た知識である。
りさの体の腫れは引き、ある程度動けるまでには回復する。これも、インターネットから
得た知識である。
「さて、怪我も治った所で、早速案内してもらおうか。怪我が治ったからって、逃げよ
うとか、抵抗しようなんて考えるなよ? お前なんて、いつでも永遠にゆっくりさせる事
はできるんだからな……」
うとか、抵抗しようなんて考えるなよ? お前なんて、いつでも永遠にゆっくりさせる事
はできるんだからな……」
「ゆっくり……りかいしたよ……」
五分程歩くと、先ほどの通常種が住処にしていた木よりも、一回りか二回り大きな木が
見えてきた。道案内役のまりさの言う事が真実ならば、あそこの木の枝の一つを、うーぱ
っく達が巣にしているらしい。
見えてきた。道案内役のまりさの言う事が真実ならば、あそこの木の枝の一つを、うーぱ
っく達が巣にしているらしい。
「あの辺りかな……? これなら覗けるか……?」
男は、持参した双眼鏡を使って枝を一つ一つを観察する。暫くして、お目当ての枝を見
つけることができた。枝の上でゆっくりしているのは、二匹の成体うーぱっくと、その子
供と思われる、赤うーぱっくが一匹である。
つけることができた。枝の上でゆっくりしているのは、二匹の成体うーぱっくと、その子
供と思われる、赤うーぱっくが一匹である。
男は、こっそりと近づいて、間近でうーぱっく達の様子を観察してみる事にした。木の
根本付近から枝を覗くと、枝の上で蠢くうーぱっくどもの姿を鮮明に捉える事ができる。
それに加えて、先ほどは聞こえなかった、うーぱっくどもの「うー! うー!」という耳
障りな鳴き声もしっかりと聞こえる。
根本付近から枝を覗くと、枝の上で蠢くうーぱっくどもの姿を鮮明に捉える事ができる。
それに加えて、先ほどは聞こえなかった、うーぱっくどもの「うー! うー!」という耳
障りな鳴き声もしっかりと聞こえる。
「「うー! うー!」」
「ぅー♪ ぅー♪」
普通のゆっくりの会話に置き換えると
「「おちびちゃん! ゆっくりごはんさんをたべようね!」」
「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!!!」
なんていう、ふざけた会話が繰り広げられているのだろう。男は簡単に想像する事がで
きた。
きた。
(糞ダンボールが……人の畑の野菜を、さも自分が育てたかのように……不愉快極まり
ない)
ない)
男は、リュックサックからY字型の器具を取り出す。これはスリングショットと呼ばれ
る投石機。馴染みのある言い方をすると、パチンコだ。
る投石機。馴染みのある言い方をすると、パチンコだ。
狙うは、巣の手前側にいる、親うーぱっくの片割れだ。男は、しっかりと親うーぱっく
に狙いをつけ……パチンコ玉を発射した。
に狙いをつけ……パチンコ玉を発射した。
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛ー!!!!!!」
パチンコ玉は親うーぱっくの体を貫通した。体に穴の空いた親うーぱっくは、力なく巣
から地面に転がり落ちる。体はダンボールの為、高い所から落ちても、落下のダメージは
少ないようだ。
から地面に転がり落ちる。体はダンボールの為、高い所から落ちても、落下のダメージは
少ないようだ。
男は穴の空いた親うーぱっくを拾い上げると、うーぱっくの巣に向かって叫ぶ。
「巣にいるうーぱっくども、出てこい! 一匹残らずだ! もし、一匹でも欠けていた
場合、このうーぱっくは永遠にゆっくりさせてやるぞ!」
場合、このうーぱっくは永遠にゆっくりさせてやるぞ!」
しばらくすると、巣から二匹のうーぱっくが飛んできた。
(親うーぱっくが一匹、赤うーぱっくが一匹、合計2匹っと。よし、一匹も欠けていな
いようだな)
いようだな)
「まりさ、お前らを俺の畑に運んだのは、間違いなくこいつらなんだな?」
男は、まりさに確認を取る。
「そうなんだぜ……間違いないんだぜ……」
男は、オレンジジュースで親うーぱっくを治療する。あっと言う間に回復した親うーぱ
っくは、元気に家族の周りを飛び回っている。男はそれを確認すると、うーぱっく達に問
いかけた。
っくは、元気に家族の周りを飛び回っている。男はそれを確認すると、うーぱっく達に問
いかけた。
「で、お前らにも俺の畑を荒らした責任を取ってもらわないとな。まりさと違って、お
前らは既に人の野菜を食っちまったみたいだしな……どう償ってくれるんだ?」
前らは既に人の野菜を食っちまったみたいだしな……どう償ってくれるんだ?」
男の問いかけに、親うーぱっく達が答える。
「うー! うー……うー! うー、うー……うー!」
「うーーーーー! うーーーーーー!」
(正直何言ってるかわからん。まりさに聞いてみるか……)
「おいまりさ、あいつらはなんて言ってるんだ……?」
「……まりさには……いえないんだぜ」
「――言え」
「わかったのぜ……うーぱっくは、どぼぢでおやさいさんをかえさないといけないのお
おおお? あのおやさいさんはうーぱっくたちのものなんだよおおお!? ひとのものを
とろうとするげすにんげんは、ゆっくりしね! っていってるんだぜ……」
おおお? あのおやさいさんはうーぱっくたちのものなんだよおおお!? ひとのものを
とろうとするげすにんげんは、ゆっくりしね! っていってるんだぜ……」
ゲスの友はまたゲスと言う事か。うーぱっく達もまた、ゲスゆっくり達に負けないぐら
いのゲスだったようだ。男のこめかみがピクピクしているのを見て、まりさをおそろしー
しーを流した。
いのゲスだったようだ。男のこめかみがピクピクしているのを見て、まりさをおそろしー
しーを流した。
「なるほど、もういい」
男はそう言うと、あっという間にうーぱっく達を捕縛した。空を飛べると言っても、俊
敏な鳥などと比べたら、うーぱっく達の動きは亀みたいなものである。掴める高さにいる
ならば、捕獲する事など、造作もない事なのである。
敏な鳥などと比べたら、うーぱっく達の動きは亀みたいなものである。掴める高さにいる
ならば、捕獲する事など、造作もない事なのである。
男は、親うーぱっくの内一匹の羽をむしり取る。
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ー!」
親うーぱっくの悲鳴が辺りに響き渡る。うーぱっくは、れみりゃ種と同じぐらいの再生
能力を持っている為、一日もたてば羽が生えてくる。その為、羽が一時的に無くなっても
問題は無いのだが、やはり痛い物は痛いようだ。もう一匹の親うーぱっくと、赤うーぱっ
くは、泣き叫ぶ羽無し親うーぱっくを必死にぺーろぺろしている。これで、しばらくは逃
げる事はないだろう。
能力を持っている為、一日もたてば羽が生えてくる。その為、羽が一時的に無くなっても
問題は無いのだが、やはり痛い物は痛いようだ。もう一匹の親うーぱっくと、赤うーぱっ
くは、泣き叫ぶ羽無し親うーぱっくを必死にぺーろぺろしている。これで、しばらくは逃
げる事はないだろう。
「まりさもご苦労だったな。お礼に良い物をやるぞ」
男は、ポケットから手のひら大の四角い機器を取り出す。
「これは……なんなのぜ……?」
まりさは、これが何なのかまったく見当がつかないようである。
「これはな、カセットレコーダーっていうんだ。簡単に言うと、声を録音する事ができ
る道具だな」
る道具だな」
男はカセットレコーダーの再生ボタンを押す。
「はあああああああああ!? なにいってるのぜえええええ!? くそどれいのにんげ
んなんかにしたがうなんて、どうかしてるのぜええええええ!? あんなにんげん、まり
ささまにかかれば、いちころなのぜえええ!?」
んなんかにしたがうなんて、どうかしてるのぜええええええ!? あんなにんげん、まり
ささまにかかれば、いちころなのぜえええ!?」
聞こえてきたのはまりさの声。そう、男はまりさがれいむを永遠にゆっくりさせるまで
のやり取りを、カセットレコーダーに録音していたのだ。
のやり取りを、カセットレコーダーに録音していたのだ。
「ゆ゛う゛う゛う゛う゛!? ばりざっ、や゛め゛でね! お゛ねがい゛! ゆ゛っぐ
りやめてねっ!」
りやめてねっ!」
まりさは目を見開いて、口をポカーンと空けたまま、カセットレコーダーから流れてく
る、自身と、れいむの声を聴いている。
る、自身と、れいむの声を聴いている。
「ゆ゛っ……もっど……ゆ゛っぐり……じだがっ……」
れいむが永遠にゆっくりした。ここでカセットレコーダーの音声は途切れる。
「にんげんさん……これ……なんなんだぜ……?」
まりさが、震えながら男に問いかける。
「何って、お前がれいむを永遠にゆっくりさせるまでの記録だよ、まりさ」
「ゆ、ゆがああああああ!? ゆがあああっ!? ゆうううう!? ゆ……ぱぴぷぺぽ
おおおおおおおおおおおお!?」
おおおおおおおおおおおお!?」
まりさ自身、男に尋ねる前から気付いていたんだろう。ただ、信じたく無かった。これ
は自分では無い、そう思いたかった。しかし、男が真実を告げた事によって、思い込みは
崩壊し、まりさの精神は崩壊した。
は自分では無い、そう思いたかった。しかし、男が真実を告げた事によって、思い込みは
崩壊し、まりさの精神は崩壊した。
「あらら、壊れちゃったか……ふむ、良い事を思いついた。まりさはこれに役立っても
らおうか」
らおうか」
男は、まりさの口に手を突っ込むと、中身の餡子を掻き出し始めた。数分後、そこには
びらびらの、まりさの皮だけが残った。
びらびらの、まりさの皮だけが残った。
「準備はできた……っと。使うのはこっちで良いかな」
男は、先ほど羽をむしったうーぱっくを掴む。
「「うー!!! うー!!!」
親うーぱっくと赤うーぱっくが、返せ! 返せ !と言わんばかりに男に向かって喚い
ている。ハイハイ、とでも言うような態度で軽くあしらうと、男は羽の無い親うーぱっく
を細かくちぎり始める。
ている。ハイハイ、とでも言うような態度で軽くあしらうと、男は羽の無い親うーぱっく
を細かくちぎり始める。
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛! う゛う゛う゛う゛う゛!」
羽無し親うーぱっくが悲鳴を上げる。自分の体が少しずつちぎられていく感覚とは、一
体どんな物なのだろうか。
体どんな物なのだろうか。
男はちぎった親うーぱっくの体を、まりさの皮へと詰めていく。
「う゛う゛……ぅ゛ぅ゛……ぅ゛……」
体の三分の二を失った辺りで、羽無し親うーぱっくが永遠にゆっくりした。男はそんな
事知ったこっちゃ無いと言った感じで作業を進めていく。残された親うーぱっくと赤うー
ぱっくは、羽無し親うーぱっくが詰められたまりさの皮の前で、涙を流している。
事知ったこっちゃ無いと言った感じで作業を進めていく。残された親うーぱっくと赤うー
ぱっくは、羽無し親うーぱっくが詰められたまりさの皮の前で、涙を流している。
「はい、完成っと!」
男が作ったのは、まりさの皮の中にうーぱっくを詰めた『段ボール肉まん』である。男
はインターネットで、中国にはこういう食べ物があるという事を調べていたのだ。
はインターネットで、中国にはこういう食べ物があるという事を調べていたのだ。
「ほら、お前らにも分けてやるよ、食いな」
男が親うーぱっくと赤うーぱっくに肉まんを差し出す。
「う゛う゛! う゛う゛う゛う゛!!!」
「ぅ゛ー…… ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」
二匹は食べることを拒否しているようだ。
ドンッ! 男が地面を思いっきり叩いて言う。
「いいから食えっていってんだろ!? てめぇら食わなきゃ永遠にゆっくりさせるぞこ
らぁ! 食うのか、食わねえのか、どっちだ、ぁぁん?」
らぁ! 食うのか、食わねえのか、どっちだ、ぁぁん?」
男が脅しをかけると、親うーぱっくは涙を流しながら肉まんを食べ始めた。赤うーぱっ
くだけは絶対に守って見せる。そんな決意が見て取れる表情だった。
くだけは絶対に守って見せる。そんな決意が見て取れる表情だった。
しかし、そんな決意が他者に伝わらない事もあるのである。
「ぅ゛ー!!!!!!!」
なんと、赤うーぱっくが男の指に噛み付いたのである。
「ぅー! ぅー!」
その上、勝利宣言。男の指からは少量の血が出ている物の、ダメージは殆ど無いと言っ
て良い。それがわかっている親うーぱっくは、顔を真っ青にして変な汗を体から流してい
る。
て良い。それがわかっている親うーぱっくは、顔を真っ青にして変な汗を体から流してい
る。
「ぅー! ぅー……ぅ?」
はしゃいでいる赤うーぱっくが、いつの間にか男に摘まれていた。そして、間髪いれず
に羽をむしり取られる。
に羽をむしり取られる。
「ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ!」
更に、男はポケットからライターを取り出すと、赤うーぱっくの一部に火を付けた。
「ぅ゛ぅ゛ー!!!!! ぅ゛ぅ゛ー! ぅ゛ぅ゛ー!」
そして、泣き叫ぶ赤うーぱっくを親うーぱっくの中に放り込む。
「う゛ー!? う゛う゛う゛ー!?」
体を焼かれる痛みに、親うーぱっくは殺虫剤をかけられた蝿のように、狂ったように空
を飛び回る。
を飛び回る。
「ほら、早くしないと火がお前に燃え移るぞ? どうせそいつは助からない。だったら
せめて自分が生き残ってあげるのが、赤うーぱっくの為じゃないのか? ほら、早く落と
せよ! 落としちまえよ!」
せめて自分が生き残ってあげるのが、赤うーぱっくの為じゃないのか? ほら、早く落と
せよ! 落としちまえよ!」
男の言う通り、今赤うーぱっくを落とせば、親うーぱっくは助かるだろう。
しかし、まだ湿ったダンボールのように体の柔らかい赤うーぱっくを落とせば、体がひ
しゃげて、燃えて永遠にゆっくりする前に落下ダメージで永遠にゆっくりしてしまうだろ
う。高度を下げてから落とせば助かるかもしれないが、現在親うーぱっくは体が焼ける痛
みによって、飛行に集中できる程余裕が無い。そのため、細かい調整をしながら飛ぶ事が
できないのだ。
しゃげて、燃えて永遠にゆっくりする前に落下ダメージで永遠にゆっくりしてしまうだろ
う。高度を下げてから落とせば助かるかもしれないが、現在親うーぱっくは体が焼ける痛
みによって、飛行に集中できる程余裕が無い。そのため、細かい調整をしながら飛ぶ事が
できないのだ。
それに、そんな事をしている時間も無いのだ。まだ、もしかしたら火が消えるかも、と
いう可能性に賭けたほうが、確率が高いと言える。親うーぱっくはゆん生で最大の選択を
迫られていた。
いう可能性に賭けたほうが、確率が高いと言える。親うーぱっくはゆん生で最大の選択を
迫られていた。
そして、親うーぱっくが選択したのは……
「う゛ー! う゛ー!」
親うーぱっくが空中でひっくり返る。足場を失った赤うーぱっくは、真っ逆さまに地面
に落下し体がひしゃげたまま燃え続ける。燃えるまでもなく、既に永遠にゆっくりしてい
るだろう。
に落下し体がひしゃげたまま燃え続ける。燃えるまでもなく、既に永遠にゆっくりしてい
るだろう。
「あははははは! 子供の命よりも、自分の命を取ったってわけか。こりゃ傑作だ!」
男の高笑いが辺りに木霊する。
親うーぱっくは、ふらふらと地面に不時着すると「ぅー、ぅー」と言う、消えそうな程
小さなうめき声をあげている。自分の安易で愚かな選択を、今更後悔しているのだと、男
は思った。
小さなうめき声をあげている。自分の安易で愚かな選択を、今更後悔しているのだと、男
は思った。
(こいつは、ゆっくりとして再起不能だな)
「ぅー……ぅー…」
親うーぱっくが呟く。「殺して、殺して」とでも言っているのだろう。男には手に取る
ように理解できた。
ように理解できた。
「バーカ、殺さねーよ。死ぬなら勝手に野垂れ死んでろ」
男がくるりと振り返り、元来た方向へと去っていく。親うーぱっくは、その背中を虚ろ
な目で、ずっと見つめていた。
な目で、ずっと見つめていた。
END
後書き
初めて二十キロバイトを超える作品を書きました。思っていた以上に大変で、日頃から
長い作品を書いている作家の皆さまに、改めて脱帽した次第であります。
長い作品を書いている作家の皆さまに、改めて脱帽した次第であります。
過去の作品
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anko2758 作ろう!ドスまりさ!
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anko2751 ゆっくり餅
anko2737 イヴの夜に
anko2561 すぃーはゆっくりできない
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anko2514 新発見、ゆっくりの新しい移動法
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anko2503 新たなエネルギー源
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anko2498 日本を支える一大産業(本編)
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