ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3488 まりさの楽園 前編その1
最終更新:
ankoss
-
view
『まりさの楽園 前編その1』 17KB
いじめ 制裁 自業自得 引越し 群れ ゲス 希少種 自然界 独自設定 ナナシ作
いじめ 制裁 自業自得 引越し 群れ ゲス 希少種 自然界 独自設定 ナナシ作
*注意
・過去作品の登場人物が出ますが読んでなくても問題ありません。
「ゆぴい!ゆぴい!ゆっくちできにゃいよぉ!おなかちゅいたよぉ!もういやだあああああ!」
「ゆゆ!おちびちゃんがんばってね!もうすこしだからね!しんぼうしてね!」
「ゆゆ!おちびちゃんがんばってね!もうすこしだからね!しんぼうしてね!」
ここはどこにでもあるような森の中。
そんな何の変哲もない森の中を、必死な様子でずりずりと這いずりながら動いている二つの物体がある。
親まりさと子まりさの二匹のゆっくりだ。
そんな何の変哲もない森の中を、必死な様子でずりずりと這いずりながら動いている二つの物体がある。
親まりさと子まりさの二匹のゆっくりだ。
さて、この二匹のゆっくりは何があったのか、二匹ともボロボロの様子である。
親まりさは全身汚れと擦り傷だらけで顔色も悪く、日々必要以上に過酷な労働をしていただろう後がうかがえるし、
子まりさの方はガリッガリに痩せて頬がこけている。明らかにろくに食料を補給してない栄養不足のそれである。
とはいえここは森の中。
特に何の変哲もない森とはいえ、生物として身体能力の低いゆっくりにとってそれは苛酷な環境であるといえる。
実力のないゆっくりが、野垂れ死ぬことなどそれこそ日常茶飯事の光景だろう。
親まりさは全身汚れと擦り傷だらけで顔色も悪く、日々必要以上に過酷な労働をしていただろう後がうかがえるし、
子まりさの方はガリッガリに痩せて頬がこけている。明らかにろくに食料を補給してない栄養不足のそれである。
とはいえここは森の中。
特に何の変哲もない森とはいえ、生物として身体能力の低いゆっくりにとってそれは苛酷な環境であるといえる。
実力のないゆっくりが、野垂れ死ぬことなどそれこそ日常茶飯事の光景だろう。
つまり今のこの二匹の惨めな有様は、親まりさの生活能力が低く、ろくに狩りで食料が確保できていない結果ということだろうか。
いいや、実は違う。
この親まりさはゆっくりの中にしてはそこそこ高い能力を持っており、自分はおろか、つがいや数匹の子ゆっくりを養うだけの
狩りの腕を有していたし、実際に毎日それだけの食料を確保していた。
では何故このまりさ親子はこんなにもボロボロで飢えた様子で森を這いずっているのか?
いいや、実は違う。
この親まりさはゆっくりの中にしてはそこそこ高い能力を持っており、自分はおろか、つがいや数匹の子ゆっくりを養うだけの
狩りの腕を有していたし、実際に毎日それだけの食料を確保していた。
では何故このまりさ親子はこんなにもボロボロで飢えた様子で森を這いずっているのか?
「おとうしゃん、もうまりちゃあるけにゃいよおおお!」
いい加減歩き疲れ、疲労が限界にきたのか子まりさがぐずり出す。
無理もない、ただでさえ栄養不足の気があるのに、もうさっきから動き通しなのだ。
むしろゆっくりにしてはここまでよく持ったと賞賛すべきか。
無理もない、ただでさえ栄養不足の気があるのに、もうさっきから動き通しなのだ。
むしろゆっくりにしてはここまでよく持ったと賞賛すべきか。
「がんばってねおちびちゃん!もうすこし!もうすこしのはずなんだよ!
たしかにこっちのほうがくにあるって、むかしともだちのまりさがいってたんだよ!だからがんばってね!
それとも、あのむれにもどったほうがいの?」
たしかにこっちのほうがくにあるって、むかしともだちのまりさがいってたんだよ!だからがんばってね!
それとも、あのむれにもどったほうがいの?」
そんな子まりさに対して親まりさは、励ますように訴える。
親まりさとて、辛いのはわかっている。
しかしここで引き返すわけにはいかない。
もう自分たちはあの群れには絶対に戻らない、戻りたくない。
そのためには進むしかないのだ。
親まりさとて、辛いのはわかっている。
しかしここで引き返すわけにはいかない。
もう自分たちはあの群れには絶対に戻らない、戻りたくない。
そのためには進むしかないのだ。
「ゆぴいいいいいい!いやだあああああああ!
もうぜったいにもどりたくないいいいい!
あのおうちは、ゆっくちできないよおおおおおお!」
もうぜったいにもどりたくないいいいい!
あのおうちは、ゆっくちできないよおおおおおお!」
親まりさの言葉を聞いて、今までいた群れでの仕打ちを思い出したのか、
疲れた自分の体にムチ打って、必死に這いずりはじめる子まりさ。
とにかくあの群れから離れたい一心での必死の行動だった。
先へ先へ、本当にあるかどうかもわからないゆっくりプレイスを目指しただただ前へ突き進む二匹。
そんなそんな決死の覚悟の親子を天は見放さなかったのか、やがて二匹は森のやや奥まった場所で他のまりさと遭遇する。
疲れた自分の体にムチ打って、必死に這いずりはじめる子まりさ。
とにかくあの群れから離れたい一心での必死の行動だった。
先へ先へ、本当にあるかどうかもわからないゆっくりプレイスを目指しただただ前へ突き進む二匹。
そんなそんな決死の覚悟の親子を天は見放さなかったのか、やがて二匹は森のやや奥まった場所で他のまりさと遭遇する。
「ゆゆ!どうしたのまりさ!そんなぼろぼろのようすで!
まさか、まりさたちもあのむれから……」
まさか、まりさたちもあのむれから……」
二匹と遭遇したまりさが、親まりさに話しかけてくる。
「ゆゆーん!そうなんだよおおおお!まりさたちもあのむれをぬけだして、なんとかここまでやってきたんだよおおおお!
ここにゆっくりぷれいすがあるってはなしをしんじて、ひっしですすんできたんだよおおおお!」
ここにゆっくりぷれいすがあるってはなしをしんじて、ひっしですすんできたんだよおおおお!」
同族と会った事で気がゆるんだのか、感極まったようすで訴える親まりさ。
実際もう限界だった。
実際もう限界だった。
「そうだったの!あんしんしてね!ゆっくりぷれいすはすぐそこだよ!
そこまでいけば、もうだいじょうぶだよ!ついてきてね!」
そこまでいけば、もうだいじょうぶだよ!ついてきてね!」
言うが速いが移動をはじめるまりさ。
「ああっ!まってね!」
「まっちぇね!」
「まっちぇね!」
慌てて追いかける親まりさと子まりさ。
しばらく跳ねていくと、やがて開けた場所へと出る。
目的の場所へとついたのだ。
そこはプレイスの居住区だろうか、その場所のいたる所におうちとおぼしき穴が開いており、
広場には沢山のゆっくりたちが徘徊している。
何より目を引くのは、そこにいるゆっくりたちの種類がまりさ、まりさ、まりさ!
どこを見渡してもまりさ種しかいないことだ。
しばらく跳ねていくと、やがて開けた場所へと出る。
目的の場所へとついたのだ。
そこはプレイスの居住区だろうか、その場所のいたる所におうちとおぼしき穴が開いており、
広場には沢山のゆっくりたちが徘徊している。
何より目を引くのは、そこにいるゆっくりたちの種類がまりさ、まりさ、まりさ!
どこを見渡してもまりさ種しかいないことだ。
「「ゆわぁああ!!」」
思わず感嘆の声を上げるまりさ親子。
それも当然だ、ここでは前の群れでの悪夢なような出来事は起こりえないのだから。
何故ならこの場には、もりけんも、れいぱーも、そしてでいぶも存在しない。
決してまりさが虐げられることがない天国。
そう!ここはまりさ種だけのゆっくりプレイス。
それも当然だ、ここでは前の群れでの悪夢なような出来事は起こりえないのだから。
何故ならこの場には、もりけんも、れいぱーも、そしてでいぶも存在しない。
決してまりさが虐げられることがない天国。
そう!ここはまりさ種だけのゆっくりプレイス。
さてここで時間を遡る。
それは親まりさが生まれたばかりのころの話。
それは親まりさが生まれたばかりのころの話。
親まりさの両親は、とある群れのちぇんとまりさのつがいだった。
出産の方法は胎生出産で、多産が基本であるゆっくりとしては珍しい事に一匹だけの誕生であった。
ゆえに親まりさに姉妹はいない。
知っての通り、生物は基本的に弱く知能が低いものほど大量に子孫を生み、強く賢いものほど一度に生む子孫の数は少ない傾向がある。
この原則に従えば、親まりさの両親であったちぇんとまりさの番はそこそこに優秀なゆっくりだったのかもしれない。
まあ、それはさておき幼い親まりさは日々その両親から生きるための豊富な知識と、実戦的な狩りの仕方などを教わり続け、
そこそこ優秀なゆっくりへと成長していくこととなる。
そして月日は流れ、やってくる親まりさの独り立ちの日。
親まりさは見送る両親たちの声援を背にして、自身満々で森へと飛び出していくのであった。
出産の方法は胎生出産で、多産が基本であるゆっくりとしては珍しい事に一匹だけの誕生であった。
ゆえに親まりさに姉妹はいない。
知っての通り、生物は基本的に弱く知能が低いものほど大量に子孫を生み、強く賢いものほど一度に生む子孫の数は少ない傾向がある。
この原則に従えば、親まりさの両親であったちぇんとまりさの番はそこそこに優秀なゆっくりだったのかもしれない。
まあ、それはさておき幼い親まりさは日々その両親から生きるための豊富な知識と、実戦的な狩りの仕方などを教わり続け、
そこそこ優秀なゆっくりへと成長していくこととなる。
そして月日は流れ、やってくる親まりさの独り立ちの日。
親まりさは見送る両親たちの声援を背にして、自身満々で森へと飛び出していくのであった。
初めての独り立ちに対しても、親まりさの不安は皆無であった。
親まりさは思う。
自分は狩りも、おうち作りも、越冬の仕方だって完璧に両親から教わっているのだ。
よって生きる事に何も不安材料はない!
自分に今最も必要なもの、それはとってもゆっくりできるつがいなのだ。
まりさには夢があった。
それはたっくさんのおとびちゃんに囲まれながら、ずっとゆっくと暮らしていくことだ。
そのためにはまずつがいを見つけないことには話しにならない。
そういえば両親はつがいにするならちぇんかみょんにして、なるべくおちびちゃんは少ない方がいいって言っていた気がする。
しかし、は親まりさはいかに尊敬する両親の言葉とは言え、この意見には異を唱えざるを得なかった。
親まりさは思う。
自分は狩りも、おうち作りも、越冬の仕方だって完璧に両親から教わっているのだ。
よって生きる事に何も不安材料はない!
自分に今最も必要なもの、それはとってもゆっくりできるつがいなのだ。
まりさには夢があった。
それはたっくさんのおとびちゃんに囲まれながら、ずっとゆっくと暮らしていくことだ。
そのためにはまずつがいを見つけないことには話しにならない。
そういえば両親はつがいにするならちぇんかみょんにして、なるべくおちびちゃんは少ない方がいいって言っていた気がする。
しかし、は親まりさはいかに尊敬する両親の言葉とは言え、この意見には異を唱えざるを得なかった。
(おちびちゃんは絶対たっくさんいたほうがゆっくりできるよ!
まりさはいつも一匹だけですごく寂しかったよ!
まりさが親になったらおちびちゃんに寂しい思いをさせないためにも、おちびちゃんはたっくさんつくるよ!)
まりさはいつも一匹だけですごく寂しかったよ!
まりさが親になったらおちびちゃんに寂しい思いをさせないためにも、おちびちゃんはたっくさんつくるよ!)
子供時代にゆっくりとしては珍しく姉妹がいない生活を送っていた親まりさは、
自分がおちびちゃんを作るときは、一度に沢山育てると心に決めていたのだ。
親まりさにはそれができる絶対の自信があった。
そしてさらに親まりさは思う。
自分がおちびちゃんを作るときは、一度に沢山育てると心に決めていたのだ。
親まりさにはそれができる絶対の自信があった。
そしてさらに親まりさは思う。
(つがいも、みょん、ちぇんなんかよりも、れいむ、ありす、ぱちゅりーの中から選びたいね。
そりゃ、ちぇんもみょんも、群れの立派な仲間だよ。でもなんだかまりさとは、繋がりが薄い気がするよ。
両親の仲は凄くよかったけど、まりさはれいむやありす、ぱちゅりーたちとならもっと仲良くなれそうな気がするよ!)
そりゃ、ちぇんもみょんも、群れの立派な仲間だよ。でもなんだかまりさとは、繋がりが薄い気がするよ。
両親の仲は凄くよかったけど、まりさはれいむやありす、ぱちゅりーたちとならもっと仲良くなれそうな気がするよ!)
ゆっくりまりさとしての本能か、それともあまり付き合いがなかったゆっくりに対しての美化にも似た憧れか、
両親の忠告を無視し、親まりさはつがいにするなられいむ、ありす、ぱちゅりーのどれかから選ぶと決めていた。
両親の忠告を無視し、親まりさはつがいにするなられいむ、ありす、ぱちゅりーのどれかから選ぶと決めていた。
親まりさとしてはやはりつがいの第一候補は『ぼせい』が強く、多産に適すといといわれるれいむかだろうか。
たっくさんのおちびちゃんたちとの、ゆっくりとしたゆん生を送るという構想はまりさの要望とピッタリとマッチしている。
一番無難な選択であると言える。
いやしかし、『とかいは』だというありすも捨てがたい。
自分にはない洗練された気品をもつゆっくりとのゆん生も、以外とオツなものだろう。
きっとおちびちゃんたちも、さぞかし立派に育つに違いない。
あるいは『けんじゃ』のぱちゅりーというのも意外にアリかもしれない。
体が弱いらしいから流石に多産は無理だろうが、いくらなんでも一匹だけしか産めないってことはないだろう。
賢く優しいが病弱なつがいを、強く勇敢な自分が一家の大黒柱として守っていく生活。
つがいのぱちゅりーやそのおちびちゃんたちは、そんな自分を尊敬して止まない。
うん、そいういうのも悪くないじゃないか。
たっくさんのおちびちゃんたちとの、ゆっくりとしたゆん生を送るという構想はまりさの要望とピッタリとマッチしている。
一番無難な選択であると言える。
いやしかし、『とかいは』だというありすも捨てがたい。
自分にはない洗練された気品をもつゆっくりとのゆん生も、以外とオツなものだろう。
きっとおちびちゃんたちも、さぞかし立派に育つに違いない。
あるいは『けんじゃ』のぱちゅりーというのも意外にアリかもしれない。
体が弱いらしいから流石に多産は無理だろうが、いくらなんでも一匹だけしか産めないってことはないだろう。
賢く優しいが病弱なつがいを、強く勇敢な自分が一家の大黒柱として守っていく生活。
つがいのぱちゅりーやそのおちびちゃんたちは、そんな自分を尊敬して止まない。
うん、そいういうのも悪くないじゃないか。
(ゆふふふふ!どのゆっくりをつがいにするか、まよっちゃうね!)
そんなゆっくりとした未来を想像しながらニヤニヤ顔で森をはねていく親まりさ。
しかし次の瞬間。
しかし次の瞬間。
ドン!
「ゆぎゃ!」
「ゆべえぇ!」
「ゆべえぇ!」
妄想に夢中になって前方不注意だった親まりさは、前にいたゆっくりと激突してしまった。
「ゆうううん、いだいよおおお!いったいなにするのおおおお!あやばっでねええええ!」
「ご、ごめん!ちょっとかんがえごとしてたんだよ!あやまるからゆるしてね!」
「まったくきをつけてね!とってもかわいいかわいいれいむに、こんなことしていいとおもってるの!」
「……………」
「ゆっ?なにだまってるの!れいむがはなしかけてるんだよ!ちゃんとへんじしてね!」
「ご、ごめん!ちょっとかんがえごとしてたんだよ!あやまるからゆるしてね!」
「まったくきをつけてね!とってもかわいいかわいいれいむに、こんなことしていいとおもってるの!」
「……………」
「ゆっ?なにだまってるの!れいむがはなしかけてるんだよ!ちゃんとへんじしてね!」
不注意からぶつかってしまったゆっくりれいむを前に、突然黙り込む親まりさ。
それを訝しがるれいむ。
親まりさは、まじまじとぶつかったれいむを見つめたかと思うと、突然赤くなってプルプルと震えだした。
それを訝しがるれいむ。
親まりさは、まじまじとぶつかったれいむを見つめたかと思うと、突然赤くなってプルプルと震えだした。
「ゆっ!ゆゆゆゆゆううううううう!!!」
(すごい!あのれいむ、とんでもなくゆっくりしてるよおおおおお!
あんなゆっくりしているゆっくりは、みたことがないよおおおおお!)
(すごい!あのれいむ、とんでもなくゆっくりしてるよおおおおお!
あんなゆっくりしているゆっくりは、みたことがないよおおおおお!)
たまたま偶然から激突してしまったゆっくりれいむ。
しかしそのれいむは、今まで親まりさが見たどのゆっくりよりもゆっくりしていた。
れいむの身体にはほとんど汚れがなく、体型も栄養状態が良いことを示す適度な楕円形で申し分ない。
ゆっくり規準で美ゆっくりであったことはもちろん、極めつけはその全身からほとばしる自分はゆっくりしてますオーラだ。
ゆっくりにとって、ゆっくりしているということは全てにおいて規準の上位に位置する。
そしてこのれいむは傍目から見ても明らかにゆっくりしていた。
それはもう、きちんと野生で生活していれば不自然なほどにだ。
そんなわけで何も知らない親まりさが、一目で心奪われるのも無理はなかった。
しかしそのれいむは、今まで親まりさが見たどのゆっくりよりもゆっくりしていた。
れいむの身体にはほとんど汚れがなく、体型も栄養状態が良いことを示す適度な楕円形で申し分ない。
ゆっくり規準で美ゆっくりであったことはもちろん、極めつけはその全身からほとばしる自分はゆっくりしてますオーラだ。
ゆっくりにとって、ゆっくりしているということは全てにおいて規準の上位に位置する。
そしてこのれいむは傍目から見ても明らかにゆっくりしていた。
それはもう、きちんと野生で生活していれば不自然なほどにだ。
そんなわけで何も知らない親まりさが、一目で心奪われるのも無理はなかった。
親まりさは確信した。
これだけゆっくりしているこのれいむは、さぞかし優秀なことだろう。
そしてきっとこの出会いは運命に違いない。
二匹は結ばれ末永くゆっくりしていくに違いないんだ。
これだけゆっくりしているこのれいむは、さぞかし優秀なことだろう。
そしてきっとこの出会いは運命に違いない。
二匹は結ばれ末永くゆっくりしていくに違いないんだ。
「ゆっ、あの、れいむ!とつぜんだけど、まりさをれいむのつがいにしてほしいよ!
ふたりで、いっしょにおちびちゃんをつくってずっといっしょにゆっくりしようよ!」
ふたりで、いっしょにおちびちゃんをつくってずっといっしょにゆっくりしようよ!」
ややどもりながられいむに告白する親まりさ。
「ゆーーーん?まりさがれいむのつがいにぃ?
れいむはね、とおーーーーってもゆっくりしてるゆっくりなんだよおおおおお!
まりさなんかででつりあうのぉ?」
れいむはね、とおーーーーってもゆっくりしてるゆっくりなんだよおおおおお!
まりさなんかででつりあうのぉ?」
そんなまりさに対して、眉を潜めながら値踏みをするようにまりさを見るれいむ。
「まっ、まりさはじしんがあるよ!
まりさはかりだってじょうずだし、れいむとおちびちゃんたちをやしなっていくくらい、わけないよ!」
「ふーーーーん!
まあ、せかいいちのびゆっくりであるれいむのつがいになりるんだから、それくらいはとうぜんだけどね!
ゆふん!まあいいよ、つがいになってあげてもね!れいむはかんだいでけんきょだからね!」
「ほ、ほんと!ゆわああああああああ!うれしいよおおおおおおおおお!」
まりさはかりだってじょうずだし、れいむとおちびちゃんたちをやしなっていくくらい、わけないよ!」
「ふーーーーん!
まあ、せかいいちのびゆっくりであるれいむのつがいになりるんだから、それくらいはとうぜんだけどね!
ゆふん!まあいいよ、つがいになってあげてもね!れいむはかんだいでけんきょだからね!」
「ほ、ほんと!ゆわああああああああ!うれしいよおおおおおおおおお!」
れいむから一応のOKをもらい、興奮した様子の親まりさ。
出会った瞬間に即告白、結婚というスピード展開だが別これはゆっくりの世界ではよくあることだ。
野生のゆっくりはそもそも生きるスパンが人間や飼いゆっくりとは違う。
死にやすいゆっくりが、はやめに子孫を残すためにさっさとつがいをつくるのは生存戦略上理にかなった行為でもある。
そんなわけで何も知らない親まりさは、愚かにも一目ぼれしたれいむとさっさとつがいになってしまった。
この浅はかな決断が地獄のはじまりになるとも知らずに……。
野生のゆっくりはそもそも生きるスパンが人間や飼いゆっくりとは違う。
死にやすいゆっくりが、はやめに子孫を残すためにさっさとつがいをつくるのは生存戦略上理にかなった行為でもある。
そんなわけで何も知らない親まりさは、愚かにも一目ぼれしたれいむとさっさとつがいになってしまった。
この浅はかな決断が地獄のはじまりになるとも知らずに……。
そして月日は流れ。
「ゆびい!ゆびい!」
森の中をボロボロになりながら、必死に帽子に詰め込んだ食料を運んでいるゆっくりがいる。
それは、あの親まりさだった。
親まりさは疲れ切った表情で、しかしそれでもフラフラと前へ進んでいく。
それは、あの親まりさだった。
親まりさは疲れ切った表情で、しかしそれでもフラフラと前へ進んでいく。
「ゆはぁ!ついたよぉ!」
そしてヘトヘトになりながらも、何とか無事狩りを終えておうちに到着する親まりさ。
しかしそんな様子の親まりさを待っていたのは、家族のねぎらいの言葉ではなく罵声の嵐だった。
しかしそんな様子の親まりさを待っていたのは、家族のねぎらいの言葉ではなく罵声の嵐だった。
「おそいよ!いったいなにしてたの!でいぶとおちびちゃんたちはおなかぺっこぺこだったんだよ!
それだっていうのに、まったくつかねないくずまりさだねぇ!」
「「「くじゅ!く~じゅ!まさはくじゅううう!」」」
「ゆゆ!おとうしゃん……」
それだっていうのに、まったくつかねないくずまりさだねぇ!」
「「「くじゅ!く~じゅ!まさはくじゅううう!」」」
「ゆゆ!おとうしゃん……」
おうちの中に居たゆっくりはでいぶ、そしてその子どもと思われる子れいむと子まりさたちがそれぞれ三匹づつであった。
でいぶの姿はでっぷりと太り、見るも醜い姿である。また、子れいむも同様に歪に肥えた体型であるナスビ型をしており非常に見苦しい。
しかしそれとは対称的に、何故か子まりちゃはガリガリ痩せて頬がこけた状態である。
とは言えそうなった理由はいちいち語るまでもない、親れいむが子れいむと子まりちゃを明確に差別して育てているのが原因だ。
でいぶの姿はでっぷりと太り、見るも醜い姿である。また、子れいむも同様に歪に肥えた体型であるナスビ型をしており非常に見苦しい。
しかしそれとは対称的に、何故か子まりちゃはガリガリ痩せて頬がこけた状態である。
とは言えそうなった理由はいちいち語るまでもない、親れいむが子れいむと子まりちゃを明確に差別して育てているのが原因だ。
「ゆゆ、れいむ………」
いつものこととはいえ、必死に狩りをして帰ってきたところに暴言を吐かれるというのは精神的にキツイものがある。
必死で頑張っているにも関わらず自己を否定され続けると、いったい自分はなんだってこんなことをしているのか、
なんのために頑張っているのかわからなくなり、とんでなくゆっくりできない気分になってくる。
必死で頑張っているにも関わらず自己を否定され続けると、いったい自分はなんだってこんなことをしているのか、
なんのために頑張っているのかわからなくなり、とんでなくゆっくりできない気分になってくる。
「ゆあああああん!なにぼっとしてるのおおおおお!
ぐずぐずしてないで、さっさとしょくりょをだしてね!
れいむとおちびちゃんが、おなかをすかしてるんだよ!それがわかってるのこのぐず!」
「……ゆう、わかったよれいむ」
ぐずぐずしてないで、さっさとしょくりょをだしてね!
れいむとおちびちゃんが、おなかをすかしてるんだよ!それがわかってるのこのぐず!」
「……ゆう、わかったよれいむ」
ボーとしてる親まりさを見てヒステリックに叫ぶでいぶ。
それに対して諦めにも近い口調で返事をし、帽子を引っくり返して今日の収穫を広げる親まりさ。
それに対して諦めにも近い口調で返事をし、帽子を引っくり返して今日の収穫を広げる親まりさ。
「ゆふふふふ!これ、これぇ!
さっ、おちびちゃんたち!ごはんのじかんだよ!
れいむがたべさせてあげるからね!こっちにきてね!」
「「「ゆわぁああい!」」」
「「「ゆっ、ゆう」」」
さっ、おちびちゃんたち!ごはんのじかんだよ!
れいむがたべさせてあげるからね!こっちにきてね!」
「「「ゆわぁああい!」」」
「「「ゆっ、ゆう」」」
目の前に広がった食料を前に、満足気に子ゆっくりたちを呼ぶでいぶ。
これまたいつものことだが、苦労してまりさが取ってきた食料をまるで自分の手柄のように振舞っている。
これまたいつものことだが、苦労してまりさが取ってきた食料をまるで自分の手柄のように振舞っている。
「ごはん!こはん~!」
「ゆっくりたべるよおおおおお!」
「ゆっくりたべるよおおおおお!」
ナスビ型の身体をブルンブルンと気持ち悪く揺さぶりながら、でいぶに近寄っていく子れいむたち。
「ゆふふふ!あわてないでねおちびちゃんたち、まだまだ、たっくさんあるからね!」
上機嫌に食料を配るでいぶ。
と、そこへ。
と、そこへ。
「ゆゆ、おかあしゃん………」
子まりさたちが、おずおずといった様子ででいぶに近づいていく。
でいぶは子ゆっくりたちにごはんの時間だからこっちに来いと言った。
だから子まりさたちが食料を受け取るためにでいぶに近づくのは、何も間違ったことではない。
が、しかし
でいぶは子ゆっくりたちにごはんの時間だからこっちに来いと言った。
だから子まりさたちが食料を受け取るためにでいぶに近づくのは、何も間違ったことではない。
が、しかし
「はああああああああん!なにこっちにきてるのおおおおおお!
まさか!まさか!おまえら、ごはんをたべたいわけえええええええ!
まだれいむににたおちびちゃんが、ごはんをたべてるとちゅうなのにいいいいい!
このげすがあああああああ!じゅんばんも、まもれないのおおおおお!」
「ゆひぃ!」
まさか!まさか!おまえら、ごはんをたべたいわけえええええええ!
まだれいむににたおちびちゃんが、ごはんをたべてるとちゅうなのにいいいいい!
このげすがあああああああ!じゅんばんも、まもれないのおおおおお!」
「ゆひぃ!」
ちょっと近寄っただけにも関わらず、凄まじい剣幕で子まりさたちを怒鳴りつけるでいぶ。
まるで、汚物が自分たちに寄って来たと言わんばかりだ。
まるで、汚物が自分たちに寄って来たと言わんばかりだ。
「いつもいってるでしょおおおおおお!
ごはんさんをたべるじゅんばんは、まずはじめにおうちをまもるという、
じゅうだいなしごとをしている、れいむたちがはじめでしょおおおおお!
ごはんをとってくるっていう、かんたんなしごとしかできないまりさは、れいむたちがたべおわるまで、
しょくりょうにてをつけちゃだめなんだよ!これがじょうっしきってものだよ!
そんなさいていげんどの、るーるすらまもれないの!まったくれいむははずかしいよ!
このくずゆどもがああああ!」
ごはんさんをたべるじゅんばんは、まずはじめにおうちをまもるという、
じゅうだいなしごとをしている、れいむたちがはじめでしょおおおおお!
ごはんをとってくるっていう、かんたんなしごとしかできないまりさは、れいむたちがたべおわるまで、
しょくりょうにてをつけちゃだめなんだよ!これがじょうっしきってものだよ!
そんなさいていげんどの、るーるすらまもれないの!まったくれいむははずかしいよ!
このくずゆどもがああああ!」
おびえる子まりさたちに、声を荒げながらまくし立てるでいぶ。
でいぶの理屈では、おうちに持ち帰られた食料は、最も重大かつ苛酷な仕事をしたゆっくりから食すべきであるというのだ。
つまりはおうちを守り、かつ子育てまで兼任している自分がまずはじめに食事をし、
次に自分と同じれいむ種であるおちびちゃんが食事をしたところで、狩りという誰にでもできる簡単な仕事をしている親まりさの番がきて、
最後にようやく子まりさたちの順番がやってくるというわけだ。
だというのに、この子まりさたちは、まだ子れいむたちが食事の途中に寄ってきたのだ。
でいぶの理屈では、おうちに持ち帰られた食料は、最も重大かつ苛酷な仕事をしたゆっくりから食すべきであるというのだ。
つまりはおうちを守り、かつ子育てまで兼任している自分がまずはじめに食事をし、
次に自分と同じれいむ種であるおちびちゃんが食事をしたところで、狩りという誰にでもできる簡単な仕事をしている親まりさの番がきて、
最後にようやく子まりさたちの順番がやってくるというわけだ。
だというのに、この子まりさたちは、まだ子れいむたちが食事の途中に寄ってきたのだ。
「ゆう、れいむ、おちびちゃんだっておなかすいてるんだよ、
そんなこといっちゃかわいそうだよ!」
そんなこといっちゃかわいそうだよ!」
無駄としりつつも、いつものようにでいぶを注意する親まりさ。
「はあああああん!なに!くずのぶんざいで、でいぶにくちごたえするきなのおおおおおお!
でいぶのきょうっいくほうしんに、むのうのまりさごときがくちをださないでねええええ!
ごちゃごちゃいってないで、さっさともういちどかりにいってくるんだよ!
でいぶもおちびちゃんも、こんなしょくりょうのりょうじゃぜんぜんたりないんだよ!」
「ゆう、でもまりさはいまかえってきたばっかりで……」
「ゆああああああん!いいかげんにしてね!
こんなちょっとのりょうをとってきたぐらいで、もうやすむきなのおおおおお!
いっぱしのくちをききたいなら、じぶんのしごとくらい、ちゃんとこなしてよねえええええ!」
「……わかったよ」
でいぶのきょうっいくほうしんに、むのうのまりさごときがくちをださないでねええええ!
ごちゃごちゃいってないで、さっさともういちどかりにいってくるんだよ!
でいぶもおちびちゃんも、こんなしょくりょうのりょうじゃぜんぜんたりないんだよ!」
「ゆう、でもまりさはいまかえってきたばっかりで……」
「ゆああああああん!いいかげんにしてね!
こんなちょっとのりょうをとってきたぐらいで、もうやすむきなのおおおおお!
いっぱしのくちをききたいなら、じぶんのしごとくらい、ちゃんとこなしてよねえええええ!」
「……わかったよ」
全てをあきらめきった親まりさはしぶしぶと頷き、おうちの外と出て行く。
だがしかし、いかにも消極的で仕方なくといった態度を取りつつも、
親まりさ自身この空間に居たくないという気持ちが少なからずあったことは否定できないだろう。
親まりさにとって、この場所は余りにもゆっくりできなさすぎる。
だったら外で一匹狩りでもしてたほうが、まだ気がまぎれるというものだ。
それはまるで家に自分の居場所がなく、ひたすら遅くまで会社に残り続ける中年サラリーマンの様ですらあった。
だがしかし、いかにも消極的で仕方なくといった態度を取りつつも、
親まりさ自身この空間に居たくないという気持ちが少なからずあったことは否定できないだろう。
親まりさにとって、この場所は余りにもゆっくりできなさすぎる。
だったら外で一匹狩りでもしてたほうが、まだ気がまぎれるというものだ。
それはまるで家に自分の居場所がなく、ひたすら遅くまで会社に残り続ける中年サラリーマンの様ですらあった。
「ゆゆ!おとうしゃん!」
唯一自分たちを守護してくれる可能性のある親まりさが再び出て行ったことにより、子まりさたちの顔が暗く曇る。
そんな子まりさたちの声を聞き、親まりさの心がチクリと痛んだが、しかし親まりさは振り返ることなく、
おうちから遠ざかっていく。
後に残ったのは、でいぶと子れいむと子まりさだけ。
そんな子まりさたちの声を聞き、親まりさの心がチクリと痛んだが、しかし親まりさは振り返ることなく、
おうちから遠ざかっていく。
後に残ったのは、でいぶと子れいむと子まりさだけ。
「さーて、くちだけのうるさいくずが、かりにいったよ!
それじゃあきょうも、おうたのれんしゅうをしようね!
おっと!でもそのまえに、るーるをまもれなかったげすどもに、きょうっいくをほどこさないとねぇ!」
「きょうっいく!きょうっいく!」
それじゃあきょうも、おうたのれんしゅうをしようね!
おっと!でもそのまえに、るーるをまもれなかったげすどもに、きょうっいくをほどこさないとねぇ!」
「きょうっいく!きょうっいく!」
ニヤリとでいぶがサディスティックに顔を歪め、それに便乗してか子れいむたちが嬉しそうに騒ぎ出す。
「ゆぴぃ!やめてえええええええ!いたいことしないでええええええ!」
子まりさたちは、日常的に行われているでいぶからの虐待の気配を感じて震えだす。
「ゆーん!このげすちびたちは、なんにもわかってないねぇ!
これは、でいぶのあいのむちなんだよおおおおおおお!
それもこれも、おまえらが、いいこにしないのがわるいんだよ!
まだそれがりかいできないみたいだから、きょうのせいっさいはねんいりにいくよ~!」
「ちぇいっさい!ちぇいっさい!はやくはやく~!」
これは、でいぶのあいのむちなんだよおおおおおおお!
それもこれも、おまえらが、いいこにしないのがわるいんだよ!
まだそれがりかいできないみたいだから、きょうのせいっさいはねんいりにいくよ~!」
「ちぇいっさい!ちぇいっさい!はやくはやく~!」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながらゆっくりと子まりさたちに近づいていくでいぶ。
なんだかんだと制裁の理由にもならない理由をつけているが、結局のところ絶対的な弱者を自分が思うままに
いたぶって優越を得ることにより、自分がゆっくりしたい。ただそれだけのことだ。
そして子れいむたちもそんな惨めに扱われる子まりさたちを見下すことで、思う存分ゆっくりできるというわけだ。
なんだかんだと制裁の理由にもならない理由をつけているが、結局のところ絶対的な弱者を自分が思うままに
いたぶって優越を得ることにより、自分がゆっくりしたい。ただそれだけのことだ。
そして子れいむたちもそんな惨めに扱われる子まりさたちを見下すことで、思う存分ゆっくりできるというわけだ。
「ゆふふふふ!それじゃいっくよ~!れいむのすーぱーこそだてたいむだよおおおおおお!」
「ゆぎゃぴいいいいいいいいいいいい!!!やめちぇえええええええええええ!」
「ゆぎゃぴいいいいいいいいいいいい!!!やめちぇえええええええええええ!」
今日もでいぶのきょうっいくという名のせいっさいにより、おうち内に子まりさたちの悲鳴がこだました。
つづく