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anko3489 まりさの楽園 前編その2
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『まりさの楽園 前編その2』 23KB
いじめ 制裁 自業自得 引越し 群れ ゲス 希少種 独自設定 生存報告程度の話しです
いじめ 制裁 自業自得 引越し 群れ ゲス 希少種 独自設定 生存報告程度の話しです
……こんなはずじゃなかった。
森の中を感情の抜け落ちた無表情で移動しながら、親まりさはぼんやりと思考する。
何故こんなことになってしまったのか、一体何がいけなかったのか?
自分とて、こんな状態になるまで何もしなかったわけではない。何とかしようと様々な手を打ってきたつもりだ。
しかしその全ては徒労に終わってしまった。
いや、むしろ状況を悪化させる結果を招いたとすらいえるかもしれない。
つまり自分はずっと失敗をし続けてきたということだ。
ではその失敗の根源、つまりはじめの失敗とはなんだったのだろうか。
それは考えるまでもない。
あのでいぶとつがいになってしまったことだ。
あのでいぶは、とってもゆっくりできるゆっくりなんかじゃなかった。
ただのクズ、いや寄生虫と呼ぶべきだろうか。
森の中を感情の抜け落ちた無表情で移動しながら、親まりさはぼんやりと思考する。
何故こんなことになってしまったのか、一体何がいけなかったのか?
自分とて、こんな状態になるまで何もしなかったわけではない。何とかしようと様々な手を打ってきたつもりだ。
しかしその全ては徒労に終わってしまった。
いや、むしろ状況を悪化させる結果を招いたとすらいえるかもしれない。
つまり自分はずっと失敗をし続けてきたということだ。
ではその失敗の根源、つまりはじめの失敗とはなんだったのだろうか。
それは考えるまでもない。
あのでいぶとつがいになってしまったことだ。
あのでいぶは、とってもゆっくりできるゆっくりなんかじゃなかった。
ただのクズ、いや寄生虫と呼ぶべきだろうか。
親まりさは、はじめてあのでいぶを見たとき、なんてとんでもなくゆっくりしているゆっくりなんだと思った。
そして事実それは間違ってはいなかった。確かにでいぶはとんでもなくゆっくりしていたのだから。
ただしそれは、でいぶのゆっくとしての能力の高さから起因するものではなかった。
単にでいぶの親にあたるまりさに、今まで生きるための全ての行為をやらせていただけのことだったのだ。
そう、ちょうど今の親まりさのように、自身の親にひたすら寄生して生きてきたのだ。
自身は何の仕事もせずに、おうちでただひたすらゆっくりとして食料を貪る生活。
こんな生活を続けていれば、そりゃ見かけだけはとんでもなくゆっくりしてるのは当たり前だ。
さらにでいぶは独り立ちした直後だったので、身体も汚れておらず高いゆっくり純度を誇っていた。
その見かけに親まりさはコロっと騙されというわけだ。
そして事実それは間違ってはいなかった。確かにでいぶはとんでもなくゆっくりしていたのだから。
ただしそれは、でいぶのゆっくとしての能力の高さから起因するものではなかった。
単にでいぶの親にあたるまりさに、今まで生きるための全ての行為をやらせていただけのことだったのだ。
そう、ちょうど今の親まりさのように、自身の親にひたすら寄生して生きてきたのだ。
自身は何の仕事もせずに、おうちでただひたすらゆっくりとして食料を貪る生活。
こんな生活を続けていれば、そりゃ見かけだけはとんでもなくゆっくりしてるのは当たり前だ。
さらにでいぶは独り立ちした直後だったので、身体も汚れておらず高いゆっくり純度を誇っていた。
その見かけに親まりさはコロっと騙されというわけだ。
今思えば、でいぶをの親だったまりさも、きっと親まりさと同じだったのだろう。
意気揚々と独り立ちした直後、とりあえず見た目だけはとんでもなくゆっくりしているでいぶの親れいむに一目ぼれしてつがいになり、
そして、悲惨なゆん生を歩むことになった。
風の噂で聞いた話では、そのまりさはでいぶをはじめとする子ゆっくりたちが独り立ちした後も、相変わらずこき使われているらしい。
悲惨なことだ。
そしてそれはそのまま親まりさの未来の姿でもある。
さらにそれはこの群れで今まで何度もくり返されてきた悲劇でもあるのだった。
意気揚々と独り立ちした直後、とりあえず見た目だけはとんでもなくゆっくりしているでいぶの親れいむに一目ぼれしてつがいになり、
そして、悲惨なゆん生を歩むことになった。
風の噂で聞いた話では、そのまりさはでいぶをはじめとする子ゆっくりたちが独り立ちした後も、相変わらずこき使われているらしい。
悲惨なことだ。
そしてそれはそのまま親まりさの未来の姿でもある。
さらにそれはこの群れで今まで何度もくり返されてきた悲劇でもあるのだった。
親まりさは今まで何とかでいぶとの関係を改善しようと努力してきた。
共に狩りに行くように何度も説得した。
しかし自分はおうちを守る重大な役目がある!の一点張りでテコでも動くことはなかった。
ならば、おちびが生まれれば『ぼせい』に目覚めて働くようになるかもしれないと子作りをした。
しかしそれは逆効果だった。
おうちを守る役目に加えて子育ての仕事も加わったと主張し、ますます動かなくなった。
しかも自分は適当におちびとおうちで遊んでいるだけにも関わらず、重労働をしているとのたまい大量の食料を要求。
さらに親まりさの取ってくる食料が少ないとなじりはじめ、使えないクズと罵声を飛ばす始末。
おまけに、あからさまに子れいむと子まりさとで接し方に差別をしだし、肥え太ってとってもゆっくりしている子れいむに対し、
子まりさはいつもガリガリで栄養失調寸前の状態だった。
もちろん何度も注意した。しかしでいぶが親まりさのいうことに聞く耳を持つはずもなかった。
このままではいけない、しかしでいぶの説得はもう絶対に不可能であることは経験からわかっている。
それを悟った親まりさは、ついに最後の手段としてりっこんを決意したのであった。
共に狩りに行くように何度も説得した。
しかし自分はおうちを守る重大な役目がある!の一点張りでテコでも動くことはなかった。
ならば、おちびが生まれれば『ぼせい』に目覚めて働くようになるかもしれないと子作りをした。
しかしそれは逆効果だった。
おうちを守る役目に加えて子育ての仕事も加わったと主張し、ますます動かなくなった。
しかも自分は適当におちびとおうちで遊んでいるだけにも関わらず、重労働をしているとのたまい大量の食料を要求。
さらに親まりさの取ってくる食料が少ないとなじりはじめ、使えないクズと罵声を飛ばす始末。
おまけに、あからさまに子れいむと子まりさとで接し方に差別をしだし、肥え太ってとってもゆっくりしている子れいむに対し、
子まりさはいつもガリガリで栄養失調寸前の状態だった。
もちろん何度も注意した。しかしでいぶが親まりさのいうことに聞く耳を持つはずもなかった。
このままではいけない、しかしでいぶの説得はもう絶対に不可能であることは経験からわかっている。
それを悟った親まりさは、ついに最後の手段としてりっこんを決意したのであった。
「れいむ!いいかげんにしてね!これいじょうむちゃくちゃやるようなら、まりさはもうがまんできないよ!
まりさはおちびちゃんをつれて、でていくよ!りっこんだよ!
わかったらこれからはこころをいれかえて、きちんとはたらいてね!」
まりさはおちびちゃんをつれて、でていくよ!りっこんだよ!
わかったらこれからはこころをいれかえて、きちんとはたらいてね!」
親まりさとしてはでいぶに最後通告を突きつけたつもりだった。
これできちんと働くようになれば、それでよし。
もし態度を改めないようならば、本当に離婚をする腹積もりである。
しかし、そんな親まりさの決意を嘲笑うかのように、でいぶはバカにしたように言い放つ。
これできちんと働くようになれば、それでよし。
もし態度を改めないようならば、本当に離婚をする腹積もりである。
しかし、そんな親まりさの決意を嘲笑うかのように、でいぶはバカにしたように言い放つ。
「ゆあああん?りっこん?なにいってるの?まったくほんとばかなまりさだねぇ!
そんなのできるならとっくにしてるよ!
この、さいっこうにゆっくりしているでいぶが、つかえないまりさごときに、つりあってるとほんきでおもってたの!
まったくおめでたいねぇ!
わかれたいのはこっちなんだよ!でもねぇ!それはできないんだ!
まりさはばかだからしらないだろうけど、むれのおきてで、いちどつがいになったゆっくりはりっこんすることができなくなったんだよ!」
「ゆへ?」
そんなのできるならとっくにしてるよ!
この、さいっこうにゆっくりしているでいぶが、つかえないまりさごときに、つりあってるとほんきでおもってたの!
まったくおめでたいねぇ!
わかれたいのはこっちなんだよ!でもねぇ!それはできないんだ!
まりさはばかだからしらないだろうけど、むれのおきてで、いちどつがいになったゆっくりはりっこんすることができなくなったんだよ!」
「ゆへ?」
でいぶの予想外の切り替えしに、キョトンとする親まりさ。
何だって?でいぶも別れたいと思っていた?それじゃいったいまりさは何のために…。
いや待て、重要なのはそこじゃない、もっとでいぶは恐ろしいことを言っていたは。
群れの掟でりっこんが禁止だって!これはいったいどういうことだ?
自分が子まりさだったときには、そんな掟はなかったはずだ。
この群れの掟は、麓の村へ行ってはいけないことと、おちびを決められた数以上作ってはいけないことだったはずだ。
だというのに、一体いつの間にそんなバカげた掟ができたんだ?
とにかくこうしてはいられない、これが本当かどうか長に会って確認しなくては!
何だって?でいぶも別れたいと思っていた?それじゃいったいまりさは何のために…。
いや待て、重要なのはそこじゃない、もっとでいぶは恐ろしいことを言っていたは。
群れの掟でりっこんが禁止だって!これはいったいどういうことだ?
自分が子まりさだったときには、そんな掟はなかったはずだ。
この群れの掟は、麓の村へ行ってはいけないことと、おちびを決められた数以上作ってはいけないことだったはずだ。
だというのに、一体いつの間にそんなバカげた掟ができたんだ?
とにかくこうしてはいられない、これが本当かどうか長に会って確認しなくては!
親まりさは大慌てで、長のおうちを目指したのであった。
「おさー!いるのー!はなしがあるんだよー!
ゆっくりしないででてきてねー!」
ゆっくりしないででてきてねー!」
ここは群れの長である、ぱちゅりーのおうちの目の前。
急いでやってきた親まりさは息つく暇もなく、でいぶから聞いたことの真相を確かめようと大声で長ぱちゅりーを呼ぶ。
急いでやってきた親まりさは息つく暇もなく、でいぶから聞いたことの真相を確かめようと大声で長ぱちゅりーを呼ぶ。
「むきゅ!いったいなにかしら、うるさいわねぇ…」
しばらく呼び続けると、おうちの中から長ぱちゅりーがのっそりと、いかにも面倒くさそうな様子で出てきた。
「いったいなんのようかしら?
ぱちぇは、ばかでむのうなまりさたちとちがって、いろいろといそがしいのだけれど?」
ぱちぇは、ばかでむのうなまりさたちとちがって、いろいろといそがしいのだけれど?」
あからさまに迷惑だという顔で、やや皮肉げに親まりさに話しかける長ぱちゅりー。
しかし、親まりさはそんな態度で怯んではいられない。
何しろ早急に確認しなければならない大事な用があるのだから。
しかし、親まりさはそんな態度で怯んではいられない。
何しろ早急に確認しなければならない大事な用があるのだから。
「ぱちゅりー!ききたいことがあるんだよ!
さいきん、いちどつがいになったら、もうりっこんできないというおきてをつくったのはほんとうなの!」
さいきん、いちどつがいになったら、もうりっこんできないというおきてをつくったのはほんとうなの!」
急き立てるように長ぱちゅりーに訊ねる親まりさ。
そんな親まりさの様子とは対称的に長ぱちゅりーは呆れたように深い溜息をついて、
そんな親まりさの様子とは対称的に長ぱちゅりーは呆れたように深い溜息をついて、
「むぎゅ!いったいなにごとかとおもえば、あなたもそのはなしなの?
まったく、ばかのあいてはつかれるわねぇ!」
まったく、ばかのあいてはつかれるわねぇ!」
と顔をしかめた。
「ほんとやれやれね!ここのところまいにちのように、あなたのようなまりさがくるわね!
そういえば、このおきてをきめたしゅうかいのときには、ずいぶんとまりさのかずがすくなかったけど、
それがげんいんなのかしら?まったくむれのしゅうかいにまで、しゅっせきしないなんて、あなたたちはどこまでなまけものなのかしらね!」
そういえば、このおきてをきめたしゅうかいのときには、ずいぶんとまりさのかずがすくなかったけど、
それがげんいんなのかしら?まったくむれのしゅうかいにまで、しゅっせきしないなんて、あなたたちはどこまでなまけものなのかしらね!」
憤慨する長ぱちゅりー。
長ぱちゅりーの話では、どうも最近群れ全体での集会があり、そこでこの離婚禁止の掟が決まったそうなのだ。
そんなこと言われても親まりさは、それこそ毎日必死に狩りに駆け回っていたために、
そのような集会があったこと自体知らないし、当然でいぶからもそんな話しは聞いてない。
そして、話しを聞いた限りでは同じような境遇のまりさが他にも沢山いるらしい。
つまりはこの掟は、まりさたちを置いてけぼりにして勝手に決められたものというわけだ。
長ぱちゅりーの話では、どうも最近群れ全体での集会があり、そこでこの離婚禁止の掟が決まったそうなのだ。
そんなこと言われても親まりさは、それこそ毎日必死に狩りに駆け回っていたために、
そのような集会があったこと自体知らないし、当然でいぶからもそんな話しは聞いてない。
そして、話しを聞いた限りでは同じような境遇のまりさが他にも沢山いるらしい。
つまりはこの掟は、まりさたちを置いてけぼりにして勝手に決められたものというわけだ。
「そもそもあなたたちがいけなのよ。
ここのところ、まりさたちが、かってにおうちをでていくというできごとが、ぞくしゅつしていたの!
ようするに、そうほうのどういいがないまま、かってにりっこんするつがいがたくさんいたってわけ!
そんなまりさたちのみがってなこうどうのけっか、のこされたつがいや、おちびちゃんのことをかんがえたことがあるの?
このおきてはそんなふこうを、なくすためにつくられたのよ!」
ここのところ、まりさたちが、かってにおうちをでていくというできごとが、ぞくしゅつしていたの!
ようするに、そうほうのどういいがないまま、かってにりっこんするつがいがたくさんいたってわけ!
そんなまりさたちのみがってなこうどうのけっか、のこされたつがいや、おちびちゃんのことをかんがえたことがあるの?
このおきてはそんなふこうを、なくすためにつくられたのよ!」
続けて、さも貴様らが諸悪の根源だ、と言わんばかりに言い放つ長ぱちゅりー。
たしかに双方の同意もなく、一方的に離婚をするというのは問題のある行為ではある。
だがしかし親まりさにも言い分はある。
たしかに双方の同意もなく、一方的に離婚をするというのは問題のある行為ではある。
だがしかし親まりさにも言い分はある。
「そんなこといったって、でいぶはひどいんだよ!
まりさはいっしょうけんめいやってるのに、げすだって!
それにまりさににたおちびちゃんをいじめて、でいぶににたおちびちゃんをひいきしてるんだ!
だいいち、りっこんしたいのは、まりさだけじゃないよ!
でいぶだって、りっこんしたいっていってたんだよ!
にひきともおなじことをかんがえてるだよ!だったらなんのもんだいもないでしょおおおおおおお!」
まりさはいっしょうけんめいやってるのに、げすだって!
それにまりさににたおちびちゃんをいじめて、でいぶににたおちびちゃんをひいきしてるんだ!
だいいち、りっこんしたいのは、まりさだけじゃないよ!
でいぶだって、りっこんしたいっていってたんだよ!
にひきともおなじことをかんがえてるだよ!だったらなんのもんだいもないでしょおおおおおおお!」
必死に訴える親まりさ。
確かにでいぶは、自分もこんな無能のまりさと別れられるものなら別れたいといっていたはずだ。
離婚禁止法の理由が双方の同意の問題だというのなら、親まりさたちのケースは何の問題もないはず。
確かにでいぶは、自分もこんな無能のまりさと別れられるものなら別れたいといっていたはずだ。
離婚禁止法の理由が双方の同意の問題だというのなら、親まりさたちのケースは何の問題もないはず。
「ふん!それだったらなおさらだめね!
いい、つがいであるれいむは、あなたのむのうっぷりにもたえて、りっぱにやくめをはたしているのに、
そもそものげんいんであるあなたが、そんなわがままをいうなんて、とんでもないことだとおもわないの?
まったくこんなげすで、むのうなつがいをもって、れいむはかわいそうよ!
ほんとうはぱちぇも、れいむのために、りっこんをみとめてあげたいけれど、そんなことをしていたら、むれのちつじょがなりたたない!
れいむは、むれぜんたいのことをかんがえて、いまのくぎょうにたえているのよ!
じぶんのことしかかんがえてない、あなたたちまりさとちがってね!
これだからまりさはつかえないのよ!ばかでろくにしごともできないくせに、もんくだけはいっちょまえでね!
ちょっとははじをしりなさい!」
いい、つがいであるれいむは、あなたのむのうっぷりにもたえて、りっぱにやくめをはたしているのに、
そもそものげんいんであるあなたが、そんなわがままをいうなんて、とんでもないことだとおもわないの?
まったくこんなげすで、むのうなつがいをもって、れいむはかわいそうよ!
ほんとうはぱちぇも、れいむのために、りっこんをみとめてあげたいけれど、そんなことをしていたら、むれのちつじょがなりたたない!
れいむは、むれぜんたいのことをかんがえて、いまのくぎょうにたえているのよ!
じぶんのことしかかんがえてない、あなたたちまりさとちがってね!
これだからまりさはつかえないのよ!ばかでろくにしごともできないくせに、もんくだけはいっちょまえでね!
ちょっとははじをしりなさい!」
まりさの言い分に対して長ぱちゅりーは、群れの秩序のために認められないという。
一見それはもっともらしく聞こえる。
だがしかしそれは、何かが妙に感じた。
一見それはもっともらしく聞こえる。
だがしかしそれは、何かが妙に感じた。
「とにかく、りっこんはみとめられないわ!
もし、れいむとわかれるようなことがあれば、せいっさいのたいしょうになるからそのつもりでね!
わかったらさっさとかりにでもいったら?どうせまりさはそれぐらいしかできないんだからね!
むっきょきょきょきょ!」
もし、れいむとわかれるようなことがあれば、せいっさいのたいしょうになるからそのつもりでね!
わかったらさっさとかりにでもいったら?どうせまりさはそれぐらいしかできないんだからね!
むっきょきょきょきょ!」
優越感にひたり、嬉しそうに笑う長ぱちゅりー。
「……そんな!そんなことが!」
呆然とする親まりさ。
変だ、何かがおかしい。
今回の件の被害者は自分のはずなのだ。
確かに、はじめにでいぶをつがいに選んでしまった、という自分の浅はかな行動は責められてしかるべきかもしれないが、
その後のつがいとしての行動は、どう考えてもでいぶのほうに非があるはずだ。
少なくとも親まりさはそう思っている。
いや、恐らくそれは自分だけではない。他にも大勢いるという離婚を認められないまりさたちだって、きっと同じことを考えているはずだ。
だというのに群れの総意としては、まりさたちが加害者で、そのつがいたちが被害者という図式になっている。
これはいったいどういうことだ?
こんなバカな話しがあっていいのだろうか?
だが今の親まりさには、それがどんなにバカげた話であっても、群れの掟となればそれに従うほかに道はなかった。
無理やりでいぶと別れれば、制裁の対象になってしまうからだ。
変だ、何かがおかしい。
今回の件の被害者は自分のはずなのだ。
確かに、はじめにでいぶをつがいに選んでしまった、という自分の浅はかな行動は責められてしかるべきかもしれないが、
その後のつがいとしての行動は、どう考えてもでいぶのほうに非があるはずだ。
少なくとも親まりさはそう思っている。
いや、恐らくそれは自分だけではない。他にも大勢いるという離婚を認められないまりさたちだって、きっと同じことを考えているはずだ。
だというのに群れの総意としては、まりさたちが加害者で、そのつがいたちが被害者という図式になっている。
これはいったいどういうことだ?
こんなバカな話しがあっていいのだろうか?
だが今の親まりさには、それがどんなにバカげた話であっても、群れの掟となればそれに従うほかに道はなかった。
無理やりでいぶと別れれば、制裁の対象になってしまうからだ。
「おかしい……こんなのぜったいおかしいよ…」
ブツブツとうわごとの様に呟きながら帰路に着く親まりさであった。
「ほらほらくそどれい!でいぶとおちびちゃんがおなかをすかしてるんだよ!
さっさとかりへいったいった!」
「くそどりぇい!はやくちろー!」
「……ゆ」
さっさとかりへいったいった!」
「くそどりぇい!はやくちろー!」
「……ゆ」
虚ろな目で返事をする親まりさ。
あの日以降も、でいぶの増長っぷりは留まる事を知らず、今や親まりさは完全に奴隷のような扱いを受けていた。
とはいえこのままでいいはずがないと思っていた親まりさは、長ぱちゅりーからりっこんは認められないと裁断された後も、
現状の打開を模索し続けてはいた。
まず手始めに長ぱちゅりーがダメならと、ほかにもいる幹部のれいむやありすにも相談を持ちかけたのだ。
しかし答えはNOであった。
この二匹の幹部も長ぱちゅりーと答えは同じだった。
つまりは、全ては親まりさが悪い、でいぶはかわいそう、そして離婚は絶対に認められない、である。
とはいえこのままでいいはずがないと思っていた親まりさは、長ぱちゅりーからりっこんは認められないと裁断された後も、
現状の打開を模索し続けてはいた。
まず手始めに長ぱちゅりーがダメならと、ほかにもいる幹部のれいむやありすにも相談を持ちかけたのだ。
しかし答えはNOであった。
この二匹の幹部も長ぱちゅりーと答えは同じだった。
つまりは、全ては親まりさが悪い、でいぶはかわいそう、そして離婚は絶対に認められない、である。
他にも両親の所に相談に行ったり、この件には中立であるちぇんやみょんの集団にも話しを持ちかけたりした。
しかし両親はいつの間にか他界していた(ゆっくりの世界では珍しいことではない)し、ちぇんやみょんたちは、
同情はしてくれたが、特に力を貸してくれるようなことはなかった。
そりゃそうだ、だって自分たちには直接かかわりのない出来事の話しなのだから。
しかし両親はいつの間にか他界していた(ゆっくりの世界では珍しいことではない)し、ちぇんやみょんたちは、
同情はしてくれたが、特に力を貸してくれるようなことはなかった。
そりゃそうだ、だって自分たちには直接かかわりのない出来事の話しなのだから。
そんな親まりさの唯一の味方は、自分と同じようにつがいによってこき使われているまりさたちだった。
まりさたちは親近感から互いに連係し、狩りの途中などでぼそりぼそりと自身の境遇を話し合うになっていく。
そして、その現状はどれも悲惨なものであった。
あるまりさは、自分と同じようにでいぶによって食料を運ぶ道具のように扱われ、
またあるまりさは、ありすのすっきり奴隷として毎晩のようにれいぷされているらしい。
そしてまたあるまりさは、ぱちゅりーによって、身の回りのあらゆる雑用を全てやらされたり、
けっじゃの知恵と称して、無理難題を吹っかけられているらしい。
まりさたちは親近感から互いに連係し、狩りの途中などでぼそりぼそりと自身の境遇を話し合うになっていく。
そして、その現状はどれも悲惨なものであった。
あるまりさは、自分と同じようにでいぶによって食料を運ぶ道具のように扱われ、
またあるまりさは、ありすのすっきり奴隷として毎晩のようにれいぷされているらしい。
そしてまたあるまりさは、ぱちゅりーによって、身の回りのあらゆる雑用を全てやらされたり、
けっじゃの知恵と称して、無理難題を吹っかけられているらしい。
これらの境遇に対して、まりさたちは群れに対して必死に現状の是正と改善を要求したが、
それらの意見は全て長と幹部であるぱちゅりー、れいむ、ありすによって封殺されてしまっていた。
それどころか、ろくに話しも聞かずに一方的にまりさたちが悪いと決め付けられ、
みんなに迷惑をかけているくせに文句なんてとんでもないと罵られる始末。
何だかよくわからないけどとりあえずまりさが悪者、ということで今ではそれが群れの常識となってしまっているのであった。
最早打つ手なし。それが今までに散々思い知った親まりさの結論である。
それらの意見は全て長と幹部であるぱちゅりー、れいむ、ありすによって封殺されてしまっていた。
それどころか、ろくに話しも聞かずに一方的にまりさたちが悪いと決め付けられ、
みんなに迷惑をかけているくせに文句なんてとんでもないと罵られる始末。
何だかよくわからないけどとりあえずまりさが悪者、ということで今ではそれが群れの常識となってしまっているのであった。
最早打つ手なし。それが今までに散々思い知った親まりさの結論である。
そして今日も今日とて、機械のようにただひたすら狩場とおうちを往復するだけの生活をする親まりさ。
ゆっくり?過去にはそんなものもあったかもしれない。
だがその感覚はもう随分と遠い昔の話のように感じる。
あるいはこの群れに住むまりさたちは、みなこうして心をなくしていくのかもしれない。
ゆっくり?過去にはそんなものもあったかもしれない。
だがその感覚はもう随分と遠い昔の話のように感じる。
あるいはこの群れに住むまりさたちは、みなこうして心をなくしていくのかもしれない。
そいういえば、狩りに勤しんでいる間に同じまりさの仲間から妙な噂を聞いた。
何でもこの状況に耐えかねた何匹かのまりさは、この群れを捨て外へと旅立っていったというのだ。
出て行ったまりさたちで新しい群れをつくっているらしい。
もうその具体的な場所まで噂で聞いてはいたが、しかしいくらなんでもそれは自殺行為というものだ。
群れというのは、ただゆっくりたちが集まってるだけの場所の事を示すのではない。
群れの条件とは、おうちに適した横穴や洞窟が沢山存在や、近場に安定した狩場が存在することなど、
そのほかにも様々な条件に恵まれた場所に、ゆっくりたちが集まってはじめて群れとなるのだ。
出て行ったまりさたちには悪いが、そんな場所をまた一から探し出すのは至難の技だろう。
途中でのたれ死ぬ可能性のほうがずっと高いだろう。
何でもこの状況に耐えかねた何匹かのまりさは、この群れを捨て外へと旅立っていったというのだ。
出て行ったまりさたちで新しい群れをつくっているらしい。
もうその具体的な場所まで噂で聞いてはいたが、しかしいくらなんでもそれは自殺行為というものだ。
群れというのは、ただゆっくりたちが集まってるだけの場所の事を示すのではない。
群れの条件とは、おうちに適した横穴や洞窟が沢山存在や、近場に安定した狩場が存在することなど、
そのほかにも様々な条件に恵まれた場所に、ゆっくりたちが集まってはじめて群れとなるのだ。
出て行ったまりさたちには悪いが、そんな場所をまた一から探し出すのは至難の技だろう。
途中でのたれ死ぬ可能性のほうがずっと高いだろう。
「………くくっ」
そこまで思考して、おもわず自虐的な笑みが漏れる親まりさ。
もう何日も死んだような生活をしているくせに、いざとなると死ぬのが怖い自分がおかしかった。
本当なら自分も他のまりさのように、この群れを脱出するべきなのかもしれない。
しかし今の自分にはそんな気力はどうしても湧いてこない。
何かきっかけがあれば……いや、そんなふうに思っている時点でダメなのだろう。
きっと自分はこうしてゆるやかに死んでいく、そんな静かな確信があった。
親まりさの虚ろな両目は、もういかなる光も宿してはいない。
そして、またいつものように帽子に食料を詰めてゆっくりできないおうちへと到着する。
もう何日も死んだような生活をしているくせに、いざとなると死ぬのが怖い自分がおかしかった。
本当なら自分も他のまりさのように、この群れを脱出するべきなのかもしれない。
しかし今の自分にはそんな気力はどうしても湧いてこない。
何かきっかけがあれば……いや、そんなふうに思っている時点でダメなのだろう。
きっと自分はこうしてゆるやかに死んでいく、そんな静かな確信があった。
親まりさの虚ろな両目は、もういかなる光も宿してはいない。
そして、またいつものように帽子に食料を詰めてゆっくりできないおうちへと到着する。
「おそいよ!いったいなにやってたの!でいぶがおうちのみはりと、こそだてをしてはたらいてたっていうのに、
またまりさはさぼってええええええええ!
ほんとまりさはゆっくりしてないくずだよ!」
「くじゅ!くじゅー!」
またまりさはさぼってええええええええ!
ほんとまりさはゆっくりしてないくずだよ!」
「くじゅ!くじゅー!」
そしていつものように親まりさに浴びせられる、でいぶと子れいむたちの罵声。
「……………ゆう」
そしてさらにいつものように、端のほうで怯えている一匹の子まりさ。
それに寄り添うようにして無造作に置いてある二匹分の子まりさの死骸。
それに寄り添うようにして無造作に置いてある二匹分の子まりさの死骸。
「………ゆえ!?」
その瞬間、親まりさの瞳が大きく見開いた。
……………え?
何だアレは!
死骸だって!
死んだ!
誰が?
まりさに似たおちびちゃんが!?
何で!どうして!
「ゆ、ゆああああああああああああああああああああああああああ!」
突如止まっていたはずの感情が爆発し、わけもわからずらず叫びだす親まりさ。
凄まじい慟哭がおうち内に響き渡る。
何だ!アレは何だ!一体どうしておちびちゃんの死骸がおうちの中に転がってるんだ!
凄まじい慟哭がおうち内に響き渡る。
何だ!アレは何だ!一体どうしておちびちゃんの死骸がおうちの中に転がってるんだ!
「なんなの!うるさいよ!きゅうにおおごえあげないでね、みっともない!」
突然の親まりさの豹変に対し、不愉快そうに声を上げるでいぶ。
「どうじで!どうじで!おちびちゃんがしんでるのおおおおおお!
でいぶが!ごろじだのおおおおおおおおお!」
でいぶが!ごろじだのおおおおおおおおお!」
必死の形相ででいぶに詰め寄る親まりさ。
「はあああああん!ひとぎぎのわるいこといわないでね!
それじゃあまるで、でいぶがゆっくりごろしみたいにきこえるでしょおおおおおおお!
このくそおちびはねぇ!あんまりにもいうこときかないから、ちょっときょうっいくしただけだよ!
そしたらしんじゃったんだ!だからでいぶは、わるくないよ!わるいのはそのくそちびだよ!」
それじゃあまるで、でいぶがゆっくりごろしみたいにきこえるでしょおおおおおおお!
このくそおちびはねぇ!あんまりにもいうこときかないから、ちょっときょうっいくしただけだよ!
そしたらしんじゃったんだ!だからでいぶは、わるくないよ!わるいのはそのくそちびだよ!」
でいぶはいかにも面倒くさそうに答える。
……なに言ってんだコイツは。
親まりさはでいぶの言っていることの意味がわからない。
いや、言葉としては理解している。
しかし、それがこの場面で発せられる趣旨の言葉とは到底思えない。
自分の子供を死なせてしまったという行為に対しての、後悔や謝罪というものが一切感じられないのだ。
親まりさはでいぶの言っていることの意味がわからない。
いや、言葉としては理解している。
しかし、それがこの場面で発せられる趣旨の言葉とは到底思えない。
自分の子供を死なせてしまったという行為に対しての、後悔や謝罪というものが一切感じられないのだ。
「ゆふう!まったくまりさににたくそちびは、ほんとはこらえしょうがないくずゆだったよ!
しんでせいっかいだったね!
あっ、このごみがれいむのおうちにいると、ゆっくりできないからすらさっさとすててきてね!すぐでいいよ!」
しんでせいっかいだったね!
あっ、このごみがれいむのおうちにいると、ゆっくりできないからすらさっさとすててきてね!すぐでいいよ!」
………ブチッ!
その瞬間、親まりさの何かが切れた。
その瞬間、親まりさの何かが切れた。
「ゆがあああああああ!このげすがあああああああああ!」
ドガッ!
「ゆげりょぺがああああああああ!」
怒りが頂点に達した親まりさはでいぶに対して渾身の体当たりをぶちかました。
でいぶは当然避けることなどできるはずもなく、親まりさの体当たりまともに喰らい吹っ飛ばされる。
でいぶは当然避けることなどできるはずもなく、親まりさの体当たりまともに喰らい吹っ飛ばされる。
「ゆゆ!おちびちゃん!まりさのおぼうしのなかにはいってね!
ここからでていくよ!」
ここからでていくよ!」
そして、親まりさは吹っ飛ばしたでいぶには目もくれず、一直線に子まりさの元へ駆けつけると、
自分の帽子の中に入るよう促した。
自分の帽子の中に入るよう促した。
「ゆっくちりかいしたよ!」
そんな親まりさの意図を瞬時に理解した子まりさは、ためらうことなく親まりさの帽子の中に入っていく。
「ゆがあああああああ!いだいよおおおおおおおおお!
まりさがでいぶにらんぼうするよおおおおおお!
かていないぼうりょくだよおおおおおおおおお!
こんなつがいで、でいぶはかわいそうだよおおおおおおおおお!」
まりさがでいぶにらんぼうするよおおおおおお!
かていないぼうりょくだよおおおおおおおおお!
こんなつがいで、でいぶはかわいそうだよおおおおおおおおお!」
後ろでクズが何やらわけのわからないことを大声で喚いている。
ふん!知ったことか、一生やってろ!
ようやくわかった!この群れは狂ってるんだ。
群れぐるみでまりさたちを虐げ、れいむ、ありす、ぱちゅりーが異常に優遇されている。
そういった風土は前々からあったのだろうが、ここまで酷くはなかったはずだ。
だからこそ親まりさの両親もなるべくつがいになるならみょんかちぇんを選んだほうがいい程度の軽い注意で済ませていたのだ。
だがしかし、最近のれいむ、ありす、ぱちゅりーが群れの幹部に納まってからの増長は目に余るものがある。
昔はちょっとまりさの立場が弱い程度の扱いだったはずだが、今ではまるで奴隷が如く扱いが平然とまかり通っている。
ふん!知ったことか、一生やってろ!
ようやくわかった!この群れは狂ってるんだ。
群れぐるみでまりさたちを虐げ、れいむ、ありす、ぱちゅりーが異常に優遇されている。
そういった風土は前々からあったのだろうが、ここまで酷くはなかったはずだ。
だからこそ親まりさの両親もなるべくつがいになるならみょんかちぇんを選んだほうがいい程度の軽い注意で済ませていたのだ。
だがしかし、最近のれいむ、ありす、ぱちゅりーが群れの幹部に納まってからの増長は目に余るものがある。
昔はちょっとまりさの立場が弱い程度の扱いだったはずだが、今ではまるで奴隷が如く扱いが平然とまかり通っている。
こんな場所にはもう一秒だっていたくない。
第一親まりさは、でいぶに体当たりをし、おうちを出てきたのだ。
群れ内に留まっていたら見つかり次第制裁の対象になってしまうだろう。
だったら親まりさたちが取れる手段は一つしかない。
そう、群れを脱出するのだ。
群れの外の生活はきっと苛酷だろう。
だがそれでもこんな場所よりはマシなはずだ。
それに風の噂で聞いた、まりさたちが作った群れの話しもある。
今はもうそれにかけるほかない。
第一親まりさは、でいぶに体当たりをし、おうちを出てきたのだ。
群れ内に留まっていたら見つかり次第制裁の対象になってしまうだろう。
だったら親まりさたちが取れる手段は一つしかない。
そう、群れを脱出するのだ。
群れの外の生活はきっと苛酷だろう。
だがそれでもこんな場所よりはマシなはずだ。
それに風の噂で聞いた、まりさたちが作った群れの話しもある。
今はもうそれにかけるほかない。
「さあいくよおちびちゃん!
こんなばしょはきょうかぎりでおさらばだよ!」
「ゆっくちー!」
こんなばしょはきょうかぎりでおさらばだよ!」
「ゆっくちー!」
こうしてこの日、また一組のまりさが群れを脱出することとなった。
通常ゆっくりが群れから自分から出て行くことは自殺行為であり、ごく稀である。
しかし、今のこの群れでは毎日のようにゆっくりが群れから脱出し、その数を減らしてゆくのであった。
通常ゆっくりが群れから自分から出て行くことは自殺行為であり、ごく稀である。
しかし、今のこの群れでは毎日のようにゆっくりが群れから脱出し、その数を減らしてゆくのであった。
そして時は流れ、話しは現在へと巻き戻る。
さて、ここは群れの、長ぱちゅりーのおうち内である。
今この場所では、群れの現状を話し合うために、長ぱちゅりーと幹部であるれいむとありすの計三匹が集まっていた。
今この場所では、群れの現状を話し合うために、長ぱちゅりーと幹部であるれいむとありすの計三匹が集まっていた。
「むきゅう、まったくこまったものね!」
「まったくとんでもない、いなかもののこういだわ!」
「ゆふん!こんなの、ゆるされることじゃないよ!」
「まったくとんでもない、いなかもののこういだわ!」
「ゆふん!こんなの、ゆるされることじゃないよ!」
その場に集まった三匹は、みな一様に憤慨の表情を顔に貼り付けている。
三匹が今問題にしているのは、群れ内におけるゆっくりまりさ種の大量離脱の件だ。
ここ最近のところ、この群れではどういうわけかまりさ種が群れを出て行くという事態が相次いで起こっている。
しかもその出て行ったまりさのほとんどは、つがいや子持ちという有様だ。
まったく無責任なことこの上ない行為である。
群れの長や幹部であるぱちゅりー、ありす、れいむは、群れに残されたつがいの苦労というものを考えると、
抜け出したまりさたちの身勝手さには怒りと驚きを禁じ得なかった。
いったいどうしてまりさたちは、こんな不誠実なことができるのだろう?
長ぱちゅりーたちは、理解に苦しむばかりだ。
三匹が今問題にしているのは、群れ内におけるゆっくりまりさ種の大量離脱の件だ。
ここ最近のところ、この群れではどういうわけかまりさ種が群れを出て行くという事態が相次いで起こっている。
しかもその出て行ったまりさのほとんどは、つがいや子持ちという有様だ。
まったく無責任なことこの上ない行為である。
群れの長や幹部であるぱちゅりー、ありす、れいむは、群れに残されたつがいの苦労というものを考えると、
抜け出したまりさたちの身勝手さには怒りと驚きを禁じ得なかった。
いったいどうしてまりさたちは、こんな不誠実なことができるのだろう?
長ぱちゅりーたちは、理解に苦しむばかりだ。
今までにも身勝手なまりさたちが、一方的につがいとりっこんをするという暴挙が頻繁に起こった時期があったが、
それはあくまで群れ内での話に留まっていたのだ。
さらにその問題は、けんっじゃぱちゅりーのりっこん禁止法により事態は沈静化したかに見えていた。
しかしその矢先にこの騒動である。
まったくわけがわからない。
それはあくまで群れ内での話に留まっていたのだ。
さらにその問題は、けんっじゃぱちゅりーのりっこん禁止法により事態は沈静化したかに見えていた。
しかしその矢先にこの騒動である。
まったくわけがわからない。
そしてそんな幹部たちの困惑など、知ったこっちゃないと言わんばかりに離脱数は日に日に増える一方で、
今では群れ内の成体まりさはほとんど全くいなくなってしまったという状態だ。
こうなると群れ運営に明確な影響が出始めてくる。
いままで奴隷のようにこき使ってきたまりさたちが、こぞって居なくなったのだ。
当然そのしわ寄せは当人たちにはね返ってくることになった。
今では群れ内の成体まりさはほとんど全くいなくなってしまったという状態だ。
こうなると群れ運営に明確な影響が出始めてくる。
いままで奴隷のようにこき使ってきたまりさたちが、こぞって居なくなったのだ。
当然そのしわ寄せは当人たちにはね返ってくることになった。
れいむ曰く食料を運んでくるものがいなくなった。
ありす曰くスッキリのストレスを解消するものがいなくなった。
ぱちゅりー曰く身の回りの雑用をやらせる相手がいなくなった。
ありす曰くスッキリのストレスを解消するものがいなくなった。
ぱちゅりー曰く身の回りの雑用をやらせる相手がいなくなった。
そんなわけで群れにいるれいむ、ありす、ぱちゅりーのほとんどはゆっくりできなくなった。
それもこれも全部まりさのせいなのだ。
絶対に許せない!
それもこれも全部まりさのせいなのだ。
絶対に許せない!
「むきゅ!これはゆゆしきもんだいね!そうきゅうにてをうつひつようがあるわ!」
長ぱちゅりー他の二匹の幹部を見回しながら言う。
「ゆゆ!でもどうやって!もうほとんどのまりさはむれをでていっちゃたんだよ!」
「そうよね!こんなとかいてきなむれをほうりだして、わざわざいなかのそとにいくなんて、
くずのまりさたちのかんがえることはわからないわ!」
「そうよね!こんなとかいてきなむれをほうりだして、わざわざいなかのそとにいくなんて、
くずのまりさたちのかんがえることはわからないわ!」
そう幹部れいむと幹部ありすが最もな意見を返す。
確かにもうほとんどのまりさはもう既に群れの外に出て行ってしまった後なのだ。
群れ内にいるのなら掟で縛ったり制裁したりと、どうとでもなるのだが、
その場にまりさたちがいない以上はどうしようもない。
確かにもうほとんどのまりさはもう既に群れの外に出て行ってしまった後なのだ。
群れ内にいるのなら掟で縛ったり制裁したりと、どうとでもなるのだが、
その場にまりさたちがいない以上はどうしようもない。
「むっきょきょきょきょ!いったいふたりともなにをなやんでいるのかしら!
こんなのは、けんっじゃにかかれば、かんたんなもんだいよ!
でていったのなら、つれもどせばいいんだわ!」
「「ゆゆ!」」
「けんっじゃのぱちぇのじょうほうもうによると、どうやらまりさたちは、ここからややはなれたばしょにあるひろばをちゅうしんに、
むれをつくっているらしいわ!
そこにこのけんじゃみずからのりこんでいくのよ!」
「ゆゆ!そういえばれいむも、うわさできいたよ!
でていったまりさたちがあつまって、むれをつくってるって!
ゆゆ~!まりさのくせにむれをつくるなんてなまいきだよ!」
こんなのは、けんっじゃにかかれば、かんたんなもんだいよ!
でていったのなら、つれもどせばいいんだわ!」
「「ゆゆ!」」
「けんっじゃのぱちぇのじょうほうもうによると、どうやらまりさたちは、ここからややはなれたばしょにあるひろばをちゅうしんに、
むれをつくっているらしいわ!
そこにこのけんじゃみずからのりこんでいくのよ!」
「ゆゆ!そういえばれいむも、うわさできいたよ!
でていったまりさたちがあつまって、むれをつくってるって!
ゆゆ~!まりさのくせにむれをつくるなんてなまいきだよ!」
鼻息を荒くして憤る幹部れいむ。
「でも、もどれといって、すなおにいうことをきくかしら?」
と、そこへ幹部ありすがぼそりと疑問を口にする。
幹部ありすは、まりさたちがいったい何が不満出て行ったのかさっぱりわからない。
が、しかしとにかくこの群れが気に入らないから出て行ったであろうことはかろうじて理解できている。
それを戻れといったところで、すんなり戻るかどうかは甚だ疑問ではある。
幹部ありすは、まりさたちがいったい何が不満出て行ったのかさっぱりわからない。
が、しかしとにかくこの群れが気に入らないから出て行ったであろうことはかろうじて理解できている。
それを戻れといったところで、すんなり戻るかどうかは甚だ疑問ではある。
「むきゅ!だいっじょうぶよ!ぱちぇたちがそのむれにわざわざでむいていって、もどってきてもいいといえば、
あほなまりさたちは、ぜんいんよろこんでむれにかえってくるにちがいないわ!」
あほなまりさたちは、ぜんいんよろこんでむれにかえってくるにちがいないわ!」
そう偉く楽観的な希望的観測を自信満々に述べる長ぱちゅりー。
「ゆゆ!どうして?」
幹部れいむが尋ねる。
「あら、それはとうぜんのことでしょ!
あのあたまのわるいまりさたちが、ちゃんとしたむれなんてつくれるはずがないわ!
いまごろはこうかいしているはずよ、このけっじゃがおさめるむれをはなれてしまったことね!」
あのあたまのわるいまりさたちが、ちゃんとしたむれなんてつくれるはずがないわ!
いまごろはこうかいしているはずよ、このけっじゃがおさめるむれをはなれてしまったことね!」
長ぱちゅりーはフフンと鼻で笑うように言い放つ。
結局のところくずでぐどんなまりさたちは、自分たちのような優秀なゆっくりが側にいてあれこれ指示してやらないと何もできやしないのだ。
そんなまりさたちが、いくら集まったところで群れの運営などできるはずもあるまい。
さぞ毎日ゆっくりできない日々を送っていることだろう。
きっと今頃はうかつにこの群れを出て行ってしまったことを悔いているに違いないのだ。
しかし、一度出て行ってしまった手前、おめおめと戻って来るわけにもいかない。
だが、そこに颯爽とこのけっじゃのぱちぇが現れ、かんっだいな心で群れに戻ってきてもよいと慈悲を与える。
そこで改めて誓わせるのだ、すべてのまりさはこのぱちぇの奴隷になるのだと。
その言葉を聞いた瞬間、まりさたちはみな泣いて喜びながら、進んでぱちぇの奴隷になると言い出すことだろう。
結局のところくずでぐどんなまりさたちは、自分たちのような優秀なゆっくりが側にいてあれこれ指示してやらないと何もできやしないのだ。
そんなまりさたちが、いくら集まったところで群れの運営などできるはずもあるまい。
さぞ毎日ゆっくりできない日々を送っていることだろう。
きっと今頃はうかつにこの群れを出て行ってしまったことを悔いているに違いないのだ。
しかし、一度出て行ってしまった手前、おめおめと戻って来るわけにもいかない。
だが、そこに颯爽とこのけっじゃのぱちぇが現れ、かんっだいな心で群れに戻ってきてもよいと慈悲を与える。
そこで改めて誓わせるのだ、すべてのまりさはこのぱちぇの奴隷になるのだと。
その言葉を聞いた瞬間、まりさたちはみな泣いて喜びながら、進んでぱちぇの奴隷になると言い出すことだろう。
「ゆゆ、そっかぁ!まりさたちは、れいむたちがいないと、なーんにもできないもんね!」
「ゆふふふふ!いなかものは、ありすたちのしじにしたがっていきるのが、もっともゆっくりできるというのに、
そんなこともわからないなんてね!」
「ゆふふふふ!いなかものは、ありすたちのしじにしたがっていきるのが、もっともゆっくりできるというのに、
そんなこともわからないなんてね!」
納得したように頷く幹部れいむとありす。
「むっきょきょきょきょ!わたしたちがまりさたちのむれをたずねていったら、
きっとものすごいいきおいでかんげいされることでしょう!やっとたすけがきた、けんじゃがきてくれたってね!
それじゃさっそくいきましょうか!
あわれなまりさたちにすくいのてをさしのべにね!」
きっとものすごいいきおいでかんげいされることでしょう!やっとたすけがきた、けんじゃがきてくれたってね!
それじゃさっそくいきましょうか!
あわれなまりさたちにすくいのてをさしのべにね!」
それだけ言うと、意気揚々とおうちを出る長ぱちゅりー一同であった。
つづく