ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3552 風景
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ankoss
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『風景』 29KB
いじめ 観察 日常模様 妊娠 赤ゆ 独自設定 久々に。盛り上がりには欠ける話なので注意
いじめ 観察 日常模様 妊娠 赤ゆ 独自設定 久々に。盛り上がりには欠ける話なので注意
リハビリに表現の描写を過剰気味に一発書いてみた
*注
・ヤマなしオチなしの淡々モノ ・テンプレ乙 ・ゆっくり視点 ・殆ど喋らない ・ゆっくりの性描写あり ・独自設定あり
・ヤマなしオチなしの淡々モノ ・テンプレ乙 ・ゆっくり視点 ・殆ど喋らない ・ゆっくりの性描写あり ・独自設定あり
れいむの目には壁が映っていた。
いや、正確には壁『だけ』が映っていた。
れいむと壁の間には何も無く、誰もいない。ただガランと広がっているだけなのだ。
れいむと壁の間には何も無く、誰もいない。ただガランと広がっているだけなのだ。
「・・・・・・・・」(ゆぅぅ・・・・・)
だがしかし、れいむはその壁を見続けていた。
れいむはどこかに跳ねて行こうともしない。 ―――――――― 当然だ。れいむのあんよは真っ黒に焼き潰されており、移動することなど出来ない。
れいむは別の場所を見ようともしない。 ―――――――― 当たり前だ。れいむの周囲は前を除いてがっちりと別の壁で固められており、正面以外を向くことなどできない。
れいむは何も喋ろうとしない。 ―――――――― 出来るはずがない。れいむの口は溶かされて肌と一体化しており、話すどころか存在すらしていないのだから。
れいむはどこかに跳ねて行こうともしない。 ―――――――― 当然だ。れいむのあんよは真っ黒に焼き潰されており、移動することなど出来ない。
れいむは別の場所を見ようともしない。 ―――――――― 当たり前だ。れいむの周囲は前を除いてがっちりと別の壁で固められており、正面以外を向くことなどできない。
れいむは何も喋ろうとしない。 ―――――――― 出来るはずがない。れいむの口は溶かされて肌と一体化しており、話すどころか存在すらしていないのだから。
れいむはただ、目の前の風景を見続けていた。
『風景』
れいむはずっと昔から、現在の風景を見てきていた。
それはもう、ゆっくりの少ない記憶領域では思い出せないくらい昔からずっとだ。
それはもう、ゆっくりの少ない記憶領域では思い出せないくらい昔からずっとだ。
「・・・・・・・・」(ひまだよ・・・・)
れいむの日常は刺激というものが存在していない。
まず自分自身で何かする、ということが出来ない。
あんよが焼けているため動くことが出来ず、周囲を固められているので身じろぎも難しく、口が無くなっているため独り言すら言えない。
そして外部から何かされる、ということも無い。
何もなく誰も居ないこの場所では音が鳴ることなど殆ど無く、見える景色は壁ばかり。明かりも蛍光灯なため、光の変化すら乏しい。
ぽかぽか太陽も無ければ涼しい風も吹かないこの場所は、温度でさえ一定である。
まず自分自身で何かする、ということが出来ない。
あんよが焼けているため動くことが出来ず、周囲を固められているので身じろぎも難しく、口が無くなっているため独り言すら言えない。
そして外部から何かされる、ということも無い。
何もなく誰も居ないこの場所では音が鳴ることなど殆ど無く、見える景色は壁ばかり。明かりも蛍光灯なため、光の変化すら乏しい。
ぽかぽか太陽も無ければ涼しい風も吹かないこの場所は、温度でさえ一定である。
「・・・・・・・・」(とっっっっても・・・・ひまだよ・・・・)
れいむには食事でむ~しゃむしゃする楽しみも、うんうんを出してすっきりー!する解放感も無い。
れいむの後頭部には二本の管が刺さっており、それぞれ食事代わりの栄養補給と排泄を無くす為の吸引を行っているからだ。
れいむの後頭部には二本の管が刺さっており、それぞれ食事代わりの栄養補給と排泄を無くす為の吸引を行っているからだ。
「・・・・・・・・」(つまんないよ・・・ひますぎてゆっくりできないよ・・・れいむ、もっとなにかしたいよ・・・)
れいむはそんな、変化という刺激が無い時間をただ延々ジッとし続けなければならない。起きてから眠るまで、ゆっくりからすれば長い時間を常にだ。
それはゆっくりすることを何よりも好むゆっくりにとっても望ましくない事だ。退屈とゆっくりは違うということである。
この生活においてれいむが出来ることは2つだけ。目の前を見続けること、胡乱な餡子脳で考えを巡らせること、それだけだ。
それはゆっくりすることを何よりも好むゆっくりにとっても望ましくない事だ。退屈とゆっくりは違うということである。
この生活においてれいむが出来ることは2つだけ。目の前を見続けること、胡乱な餡子脳で考えを巡らせること、それだけだ。
「・・・・・・・・・・・・・」(・・・しかたないよ・・・・きょうはもう、れいむはす~やす~やするよ)
一日中ただ目の前にある壁を見続けるだけ、それ以外は一切何も無し。ひたすら退屈なだけで、考えるようなことなど何もない。
だからいつも、れいむは早々に眠りにつく。
だからいつも、れいむは早々に眠りにつく。
「・・・・・・・・・・・・・」(めがさめちゃったよ・・・でも、もうれいむす~やすやはできないよ・・・)
だがその眠りは長くは続かない。
全く動いていないため疲労が少なく、体が眠りを欲していないのだ。
全く動いていないため疲労が少なく、体が眠りを欲していないのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(つまらないよ・・・つまらないよぉ・・・・)
眠ることが出来なくなると、途端に一日が長くなる。
というより起きてから寝るまでを一日としているだけで、そもそもの時間の経過が分からない。
子供が大人に成長するほどの月日が流れたのか、日が昇りそして沈む程度の時間が経ったのか、それともまだ1分もしていないのか、全く把握できていない。
というより起きてから寝るまでを一日としているだけで、そもそもの時間の経過が分からない。
子供が大人に成長するほどの月日が流れたのか、日が昇りそして沈む程度の時間が経ったのか、それともまだ1分もしていないのか、全く把握できていない。
れいむの日常とは、そんな退屈との戦いの日々である。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ひまだよぉ・・・・ぴょんぴょんしたいよ・・・・こ~ろころやの~びのびがしたいよぉ・・・・)
次の日、れいむは退屈の中で叶わぬ想いを抱きながら一日を過ごした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(だれかといっしょにゆっくりしたいよぉ・・・れいむ、ひとりぼっちはイヤだよぉ・・・)
そのまた次の日、れいむは誰かが傍にいればいいのにと想いながら、一匹だけで何も無い一日を過ごした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ゆぅぅぅぅ・・・ゆっくりできない・・・これじゃゆっくりできないよぉぉぉ!ゆっくりしたい!ゆっくり!ゆっくりぃぃぃ!!)
さらに次の日、れいむはゆっくりできないと心の中で癇癪を起しながら、しかしやっぱりそれまでと変わらぬ一日を過ごした。
次の日も何もなかった。
次の次の日も何も出来なかった。
次の次の次の日もやはり何も起きない。
次の次の次の次の日も何も出来ず何も起きない。
次の次の次の次の次の日もやっぱり何も無く、誰も居ない。
次の次の日も何も出来なかった。
次の次の次の日もやはり何も起きない。
次の次の次の次の日も何も出来ず何も起きない。
次の次の次の次の次の日もやっぱり何も無く、誰も居ない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(だれかぁ・・・・ゆぅぅぅ・・・・れいむに・・・・なにか・・ れいむを・・・・ れいむが・・・)
次の日も、
その次の日も、
さらに次の日も、
そのまた次の日も、
さらにその次の日も、
さらにさらに次の日も、
その次の日も、
さらに次の日も、
そのまた次の日も、
さらにその次の日も、
さらにさらに次の日も、
ゆっくりできることも、ゆっくりできないことも、何も無かった。
「・・・ ・・・・・・ ・・・・・ ・ ・・・ ・・・」(だ…かれいむの…こ…にきて…ぉ…れみりゃ…もいい……、れ…むとい…しょに… )
何も出来ず何も起きない時間が長く続く、それは徐々に精神を蝕んでいく遅行性の毒のようなものだ。
その毒はゆっくりと全身を巡っていき、やがて心が死ぬことになるだろう。
そうなればれいむはれいむで無くなり、ただの一匹の狂った廃ゆんと化すことになる。
その毒はゆっくりと全身を巡っていき、やがて心が死ぬことになるだろう。
そうなればれいむはれいむで無くなり、ただの一匹の狂った廃ゆんと化すことになる。
「 ・・ ・ ・ ・ ・・ ・・・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・・ ・・ ・ ・ ・・・」
(あ ? いむ、い ?うな て んだ ?れい ?だれ ? ? らない ・ ・?)
(あ ? いむ、い ?うな て んだ ?れい ?だれ ? ? らない ・ ・?)
れいむも次第に心が、精神が、壊れていっていた。思考が怪しくなり、自分が生きているのかすら分からなくなっていく。
れいむの現状は人ですら辛いと感じるもの、ゆっくりである身で耐えきれるようなレベルではない。
れいむの現状は人ですら辛いと感じるもの、ゆっくりである身で耐えきれるようなレベルではない。
だかられいむが今まで死なずに生きてこれたのは、決して心が特別に強いからなどではない。
ガチャ
「・・・・・!!!」(ゆぴっ!!?)
「・・・・・!!!」(ゆぴっ!!?)
ただ単純に、れいむが壊れきる前にやってくる『非日常』による刺激を与えられていた、それだけだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
音が響く。
それまで無音だった日々に、たった一つだけ音が響き始めていた。
それまで無音だった日々に、たった一つだけ音が響き始めていた。
コツ コツ コツ
それは何かが固い床を叩く音。
音はまるでリズムをとっているかのように、一定の間隔をもってれいむの居る空間に響いている。
音はまるでリズムをとっているかのように、一定の間隔をもってれいむの居る空間に響いている。
「・・・!?・・・・?」(ゆ!?ゆゆゅ!?・・・あ、あれ?れいむは・・・ゆ?・・・・このおと、は?)
そしてその音という刺激に、れいむの意識は急速に回復していった。
そのまま、れいむは急に響きだした音に頭が混乱しながらも、意識を音へと向ける。
そのまま、れいむは急に響きだした音に頭が混乱しながらも、意識を音へと向ける。
コツ コツ コツ
コツ コツ コツ
「・・・?・・・・・・・??」(ゆ?・・・・ゆゆゆゆゆ?・・・・これ・・・このおと・・・たしか・・・)
コツ コツ コツ
「・・・?・・・・・・・??」(ゆ?・・・・ゆゆゆゆゆ?・・・・これ・・・このおと・・・たしか・・・)
一定の間隔で聞こえてくるこの音。それにれいむは聞き覚えがあった。
精神が壊れかける日常を過ごしても尚れいむの記憶に残っているこの音、その正体は ――
精神が壊れかける日常を過ごしても尚れいむの記憶に残っているこの音、その正体は ――
コツ コツ コツ
「・・・・・・・・!?!?」(この・・・このおとは・・・!にんげんさんのっ!?)
「・・・・・・・・!?!?」(この・・・このおとは・・・!にんげんさんのっ!?)
人間が歩いてくる音である。れいむは人間の靴が床を叩く音を、それまでの度重なる経験によって記憶に刻みこんでいた。
そして同時にこの音が聞こえる時はれいむへの『行為』が迫っているのだということも、否応なくれいむは思い出していた。
そして同時にこの音が聞こえる時はれいむへの『行為』が迫っているのだということも、否応なくれいむは思い出していた。
コツ コツ コツ
コツ コツ コツ
「・・・・・ッ!・・・・・・ッ!」(きてるっ!にんげんさんがれいむのほうにきてるよぉぉぉ!!?)
コツ コツ コツ
「・・・・・ッ!・・・・・・ッ!」(きてるっ!にんげんさんがれいむのほうにきてるよぉぉぉ!!?)
れいむの目に映っているのは相変わらず壁だけだ。
だがそこにたった一つ音という要素が加わるだけで、全く違ったものへと変化していた。
音が響く度にれいむの目に映る壁はぐにゃりぐにゃりと歪み、隆起と沈降を繰り返して生き物のように蠢きだす。
音が少しずつ大きくなる毎に壁についていた汚れや傷が大きくなっていき、まるで魔物のように恐ろしいモノへとなっていく。
れいむに見える風景は、そんなゆっくりとは程遠いものへと成り果てようとしていた。
だがそこにたった一つ音という要素が加わるだけで、全く違ったものへと変化していた。
音が響く度にれいむの目に映る壁はぐにゃりぐにゃりと歪み、隆起と沈降を繰り返して生き物のように蠢きだす。
音が少しずつ大きくなる毎に壁についていた汚れや傷が大きくなっていき、まるで魔物のように恐ろしいモノへとなっていく。
れいむに見える風景は、そんなゆっくりとは程遠いものへと成り果てようとしていた。
もちろん実際にはそんな変貌を遂げているのではない。
だがそのようにれいむには見えてしまうのだ。心を締め付ける『恐怖』という感情によって。
そう、れいむはこの後の『行為』を心底から恐れていた。例えそれのお蔭で変化の無い日常を生きてこれたのだとしても。
だがそのようにれいむには見えてしまうのだ。心を締め付ける『恐怖』という感情によって。
そう、れいむはこの後の『行為』を心底から恐れていた。例えそれのお蔭で変化の無い日常を生きてこれたのだとしても。
コツ コツ コツ
コツ コツ コ
「・・・・!!・・・・・・・・ッ」(ゆひっ!と、とまったよ・・・で、でも)
コツ コツ コ
「・・・・!!・・・・・・・・ッ」(ゆひっ!と、とまったよ・・・で、でも)
途中で音が止まる。だがそのことがれいむに安堵をもたらすことはない。
いつだって必ず途中で音は止まるのだ。そして少し経ったら再び聞こえ始めるようになる。
停止と再開を繰り返す音のリズムはれいむの心に多大な重圧を掛けており、じっとりとした汗がれいむの肌に浮かんでいく。
いつだって必ず途中で音は止まるのだ。そして少し経ったら再び聞こえ始めるようになる。
停止と再開を繰り返す音のリズムはれいむの心に多大な重圧を掛けており、じっとりとした汗がれいむの肌に浮かんでいく。
コツ コツ コツ
「・・・・・っ!」(れいむのあんよさん、うごいてよ!!にんげんさんがれいむのところにきちゃうよ!ゆんやぁぁぁぁ!うごいてよぉぉぉ!!)
「・・・・・っ!」(れいむのあんよさん、うごいてよ!!にんげんさんがれいむのところにきちゃうよ!ゆんやぁぁぁぁ!うごいてよぉぉぉ!!)
ここから今すぐに逃げ出したい ―――― 焦げたあんよはぴくりとも動かない
コツ コツ コ
「・・・!・・・っっ!」(いやだよ!れいむ、もういやだよ!もうあんなこといやなんだよぉ!)
「・・・!・・・っっ!」(いやだよ!れいむ、もういやだよ!もうあんなこといやなんだよぉ!)
少しでも此方に来る人間から離れたい ―――― れいむの周りを固めている壁が身じろぎすら許さない
コツ コツ コツ
「・・・・!・・・!・・・!!」(やだよ!やだよやだよやだよ!やだやだやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
「・・・・!・・・!・・・!!」(やだよ!やだよやだよやだよ!やだやだやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
泣き叫んでこの重圧を少しでも紛らわせたい ―――― 溶けて消えた口が音を出すことは決してない
コツ コツ コ
その後もれいむの焦燥など関係ないとばかりに音は停止と再開を繰り返し、そして
コツ コツ コ ガタッ
「・・・・・・・・!!!!!」(あ・・・あぁ・・・・・に、にんげん、さん・・・・!!)
「・・・・・・・・!!!!!」(あ・・・あぁ・・・・・に、にんげん、さん・・・・!!)
れいむの目に、人間が映りこんだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
カチャ カチャ
「・・・・ッ!・・・・・ッ!・・・・・ッ!」
(や、やめてね?・・・にんげんさん、そんなことしてないでゆっくりしてね?れいむといっしょにゆっくりしてね?)
「・・・・ッ!・・・・・ッ!・・・・・ッ!」
(や、やめてね?・・・にんげんさん、そんなことしてないでゆっくりしてね?れいむといっしょにゆっくりしてね?)
れいむの目に映りこんだ人間はそのまま、れいむの目の前で『行為』の準備を始めた。
これも記憶にある光景。人間はいつも見せつけるかのようにれいむによく見える位置で準備をしていく。
自分への道具を用意していく様を見せつけられるこの時間は、れいむが最も嫌いでゆっくりできないと感じるモノである。
これも記憶にある光景。人間はいつも見せつけるかのようにれいむによく見える位置で準備をしていく。
自分への道具を用意していく様を見せつけられるこの時間は、れいむが最も嫌いでゆっくりできないと感じるモノである。
カチッ ピッ
「ッ!!!」(ゆっ!!)
「ッ!!!」(ゆっ!!)
だがその時間は長くは無い。すぐに準備は整い、れいむへの『行為』が始まるからだ。
人間がれいむのあんよ近くにあるスイッチを押すと同時に、れいむへの『行為』は始まる。
人間がれいむのあんよ近くにあるスイッチを押すと同時に、れいむへの『行為』は始まる。
ヴィィィイィィィィイィィィ
「ーーー!ーーーーー!!」(ゆぁぁぁぁぁぁ!!?や、やめてぇぇぇぇぇぇ!!?)
「ーーー!ーーーーー!!」(ゆぁぁぁぁぁぁ!!?や、やめてぇぇぇぇぇぇ!!?)
最初の『行為』、それは強制的な発情である。
れいむの乗っている床が、身じろぎ出来ない程に密着している周囲の壁が、ブルブルととても細かく振動する。
その揺れは当然れいむへと伝わり、体を激しく揺さぶっていく。
れいむの乗っている床が、身じろぎ出来ない程に密着している周囲の壁が、ブルブルととても細かく振動する。
その揺れは当然れいむへと伝わり、体を激しく揺さぶっていく。
ヴィイィィィィィイィッ
「ーーーーっ!ーーーーーーーーーーっ!!!」(ゆぅぅぅぅ!!れいむすっきりしたくないよぉぉぉぉ!!やぁぁぁぁ!!)
「ーーーーっ!ーーーーーーーーーーっ!!!」(ゆぅぅぅぅ!!れいむすっきりしたくないよぉぉぉぉ!!やぁぁぁぁ!!)
ゆっくりは振動によって発情する。れいむも揺さぶられることによって、体内の奥底から否応なく快楽を引き出されていく。
だがその気持ちよさとは裏腹に、その行為に対して感じるものはゆっくりしたものから程遠い。
相手のことなどお構いなしに無理やり与えられる快楽は、叩きつけるかのような衝撃をれいむの精神に与えており、むしろ暴力に近しい。
だがその気持ちよさとは裏腹に、その行為に対して感じるものはゆっくりしたものから程遠い。
相手のことなどお構いなしに無理やり与えられる快楽は、叩きつけるかのような衝撃をれいむの精神に与えており、むしろ暴力に近しい。
ヴィィィイィィィイィィィイィィ
「ーーッ!!ーーーーーーーっ!!ーーーーーーーーーーーっ!!!!」
(ゆっぐぅぅぅ!!ぎ、ぎぼちいいげどぎぼぢわるい”ぃぃぃぃ!!やべでぇぇぇぇぇぇぇ!!)
「ーーッ!!ーーーーーーーっ!!ーーーーーーーーーーーっ!!!!」
(ゆっぐぅぅぅ!!ぎ、ぎぼちいいげどぎぼぢわるい”ぃぃぃぃ!!やべでぇぇぇぇぇぇぇ!!)
与えられ続ける振動は温もりに欠け、れいぱーだって少しはマシだろう最悪なすっきり行為となる。
だがそれでも込み上げてくる快楽に抗うことは出来ず、れいむの体は心とは無関係に高みへと上り詰めていく。
次第に嵐のような振動に見える景色が白濁し、殴りつけるような快楽に体が散り散りになったような幻覚を覚える。すっきりへと至る前兆だ。
だがそれでも込み上げてくる快楽に抗うことは出来ず、れいむの体は心とは無関係に高みへと上り詰めていく。
次第に嵐のような振動に見える景色が白濁し、殴りつけるような快楽に体が散り散りになったような幻覚を覚える。すっきりへと至る前兆だ。
ヴィィイイィィィ
「 ! !!!!!!」(ずずずずっぎり”ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?)
「 ! !!!!!!」(ずずずずっぎり”ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?)
そして数瞬後、れいむの体は予想通りにすっきりへと至った。
ゆっくりでは実現不可能な凄まじい振動によってもたらされる極大の快楽と、どこまでも無機質に行われた行為に対する最低最悪な心地がない交ぜとなり、れいむの意識が飛ぶ。
そして同時に、れいむの意識が混沌と化すのを狙って人間が動いた。
ゆっくりでは実現不可能な凄まじい振動によってもたらされる極大の快楽と、どこまでも無機質に行われた行為に対する最低最悪な心地がない交ぜとなり、れいむの意識が飛ぶ。
そして同時に、れいむの意識が混沌と化すのを狙って人間が動いた。
プスッ
人間はいつの間にかその手に注射器を持っていた。その針先をれいむの額付近へと差し込むと、素早く中身を注いでいく。
注射器の中身、それは他のゆっくりから採取された精子餡だ。それをれいむのすっきりと同時に流し込むことで、疑似的な交尾を再現したのだ。
注射器の中身、それは他のゆっくりから採取された精子餡だ。それをれいむのすっきりと同時に流し込むことで、疑似的な交尾を再現したのだ。
にょきにょきにょきっ
「・・・・・!・・・・・・!!」
(ゆぁ・・・ぁ・・・おちびちゃん・・・・しょうらい、れいむのすてきなだんなさんと・・・・いっしょにつくろうとおもってたのに・・・・)
「・・・・・!・・・・・・!!」
(ゆぁ・・・ぁ・・・おちびちゃん・・・・しょうらい、れいむのすてきなだんなさんと・・・・いっしょにつくろうとおもってたのに・・・・)
そんなことをされれば当然のようにゆっくりはにんっしんする。れいむも注射器を刺された所から植物型にんっしん特有の茎が勢いよく生えてきた。
そして茎の途中に小さな蕾が出来ていき、直ぐにちっちゃなゆっくりの形を成し、赤ゆの前身であるつぼみゆっくりとなり ――
そして茎の途中に小さな蕾が出来ていき、直ぐにちっちゃなゆっくりの形を成し、赤ゆの前身であるつぼみゆっくりとなり ――
ぶちっ
「っ!!!」(ゆぁぁぁぁぁっ!!?れいむのかわいいおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!!!?)
「っ!!!」(ゆぁぁぁぁぁっ!!?れいむのかわいいおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!!!?)
その段階で人間の手によってれいむの額から茎が毟り取られた。
無理やりで出来たとはいえ自分の餡子を分けた子供が顔も見ぬうちに奪われていく。それは母性の強いれいむからすれば心を引き裂かれる所業だ。
だがそのことをれいむが悲しむ暇はない。
無理やりで出来たとはいえ自分の餡子を分けた子供が顔も見ぬうちに奪われていく。それは母性の強いれいむからすれば心を引き裂かれる所業だ。
だがそのことをれいむが悲しむ暇はない。
カチッ ピッ ヴィィィィィイィィィイィィ
「~~~~~~~~っ!!~~~~~~~っっ!!!」(ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!?ゆらさないでぇぇぇぇ!!?やべてぇぇぇぇぇぇぇ!!)
「~~~~~~~~っ!!~~~~~~~っっ!!!」(ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!?ゆらさないでぇぇぇぇ!!?やべてぇぇぇぇぇぇぇ!!)
れいむの『行為』は、一回では終わらないのだから。
再度始まった振動による快楽の強制が、れいむの意識を再び漂白していった。
再度始まった振動による快楽の強制が、れいむの意識を再び漂白していった。
・
・
・
・
・
しばし後、れいむは何度目になるのか分からないほどの回数、すっきりを強制させられていた。
ヴィイイィィィィィィィイイイィィィィィ
「 !!! っ!!!! !っ!!」(かひゅっ!?すっぎりぃ!?こっ!?) プスッ
「 !!! っ!!!! !っ!!」(かひゅっ!?すっぎりぃ!?こっ!?) プスッ
一回だけでも心身共に負担の大きいすっきりを複数回である。その意識はすでに彼方へと飛び曖昧と化している。
そんなれいむの額にはすっきりの回数だけ生えて毟られた茎の跡が痛々しく残っている。
そんなれいむの額にはすっきりの回数だけ生えて毟られた茎の跡が痛々しく残っている。
にょきにょきにょきっ ぶちっ
カチッ ピッ ヴィィイィィィイィィィィィイ
「ーーー!!!~~~~~~!!!!―――――――――――――!!!!」(ゆぎっ!!びゅっ!ゆごががががが!?)
カチッ ピッ ヴィィイィィィイィィィィィイ
「ーーー!!!~~~~~~!!!!―――――――――――――!!!!」(ゆぎっ!!びゅっ!ゆごががががが!?)
人間はまるで機械のように同じ行為を繰り返す。れいむを発情させ、すっきりと同時に注射し、生えてきた茎を毟る。
淡々と、淡々と、繰り返し、繰り返し、リピートし続ける。人間の行為が止まるのが先か、れいむが壊れるのが先か、といった具合だ。
淡々と、淡々と、繰り返し、繰り返し、リピートし続ける。人間の行為が止まるのが先か、れいむが壊れるのが先か、といった具合だ。
ヴィィィィィイィィィィィイイィィィィ
「 !!!」(っっっすずずっきぎきりりりり”ぃぃいぃぃ!!!?) プスッ
「 !!!」(っっっすずずっきぎきりりりり”ぃぃいぃぃ!!!?) プスッ
そして再びれいむの体がすっきりへと至る。同時に死に際のように痙攣するれいむの額に注射器が刺さり、中身がたっぷりと注がれていく。
すぐさま刺された所から毟り取られた茎の跡をかき分けるように、今回のすっきりによって出来た茎が新しく生えてきた。
すぐさま刺された所から毟り取られた茎の跡をかき分けるように、今回のすっきりによって出来た茎が新しく生えてきた。
にょきにょきにょきっ ぶちっ
カチッ ピッ ヴィィイィィィイィィィィィイ
「!!!?ーー!?!?!?!?―――――――――――――!!!!??」(ゆ”っ!!ゆ”ゅ”ゅ”ゅ”ゅ”ゅ”っ!ゆ”びゅぼぼぼぼっぼ!?)
カチッ ピッ ヴィィイィィィイィィィィィイ
「!!!?ーー!?!?!?!?―――――――――――――!!!!??」(ゆ”っ!!ゆ”ゅ”ゅ”ゅ”ゅ”ゅ”っ!ゆ”びゅぼぼぼぼっぼ!?)
そしてやはり即座に茎は毟り取られ、次のすっきりが始まる。だがれいむにそのことを正確に認識する余裕はない。
あるのはただ繰り返される快楽の暴力による精神的苦痛と、着実に近寄ってくるすっきり死の予感だけだ。
あるのはただ繰り返される快楽の暴力による精神的苦痛と、着実に近寄ってくるすっきり死の予感だけだ。
ヴィィィィィイィィィィィイイィィィィ
「 !?!!?」(っす”ずっぎきり”り”り”り”ぃ”ぃ”い”ぃ”!!!?) プスッ
「 !?!!?」(っす”ずっぎきり”り”り”り”ぃ”ぃ”い”ぃ”!!!?) プスッ
れいむがすっきりに至ると同時に注射器が刺さり中身が注がれる。
にょきにょきにょき
「ーーーーーーーーー!!」(っ!?ゆぼっ!?びぃ!!)
「ーーーーーーーーー!!」(っ!?ゆぼっ!?びぃ!!)
刺された所から茎が急速に生え、それは同時にれいむの体力をゴッソリと削っていく。それによってより死の気配が濃厚になる。
れいむに残された体力からすればこの茎が限界だった。あと一度でも茎を生やせば、そのまま黒ずんで死ぬことになる。
れいむに残された体力からすればこの茎が限界だった。あと一度でも茎を生やせば、そのまま黒ずんで死ぬことになる。
ガタッ コツ コツ コツ コツ
「――――――――――――」(ゆげっ・・・げっ・・・ゆぶふぉ・・・ゆ”・・・・ゆ・・・・ゅ・・・・)
「――――――――――――」(ゆげっ・・・げっ・・・ゆぶふぉ・・・ゆ”・・・・ゆ・・・・ゅ・・・・)
だが今回、その茎は毟り取られることはなかった。ここで唐突に、人間がそれまで繰り返してきた行為を止めたのだ。
人間はれいむの額から茎がしっかりと生えたことを確認すると、そのまま立ち去っていく。
人間はれいむの額から茎がしっかりと生えたことを確認すると、そのまま立ち去っていく。
コツ コツ コツ コツ
コツ コツ コツ コツ
「 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・」(ゅ・・・・ゆ”・・・・れい、む・・・まだいぎで・・・る・・・の?)
コツ コツ コツ コツ
「 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・」(ゅ・・・・ゆ”・・・・れい、む・・・まだいぎで・・・る・・・の?)
人間の歩く音が次第に遠ざかり、やがて消える。
これがれいむの『行為』が終わった合図だ。いつもいつも、こうして最後の時だけは子供はすぐには奪われない。
ボンヤリとした頭でれいむは、今回も何とか生き残ったことを理解した。
これがれいむの『行為』が終わった合図だ。いつもいつも、こうして最後の時だけは子供はすぐには奪われない。
ボンヤリとした頭でれいむは、今回も何とか生き残ったことを理解した。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
れいむの目には壁が映っている。
いつも見ている正面の壁、だがそこには以前と異なり、壁以外に別のモノも映っている。
いつも見ている正面の壁、だがそこには以前と異なり、壁以外に別のモノも映っている。
「・・・・・・・・」(れいむの・・・おちびちゃんたち・・・)
「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」
「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」
それは前回の『行為』によって出来たおちびちゃん達だ。
額から生えた茎に実ったおちびちゃん達は、まだつぼみゆっくりであるが故に声も出せなければ身じろぎも殆どしない。
だがその存在は確かなゆっくりを与えるものであり、れいむの殺風景な景色に彩りを加えている。
額から生えた茎に実ったおちびちゃん達は、まだつぼみゆっくりであるが故に声も出せなければ身じろぎも殆どしない。
だがその存在は確かなゆっくりを与えるものであり、れいむの殺風景な景色に彩りを加えている。
「・・・・・・・・」(おちびちゃんはかわいいのに・・・・ゆっくりできるのに・・・・)
しかしれいむの表情はどこか晴れないものだ。その目は悲しみに満ちており、さらに何とも言えない複雑な感情を表している。
それはおちびちゃん達の将来を知っているが故であり、さらにおちびちゃん達が『どんなゆっくりなのか分からない』が故である。
そう、れいむは今茎に実っている我が子がどんな種のゆっくりであるのかが全く分からないでいた。
それはおちびちゃん達の将来を知っているが故であり、さらにおちびちゃん達が『どんなゆっくりなのか分からない』が故である。
そう、れいむは今茎に実っている我が子がどんな種のゆっくりであるのかが全く分からないでいた。
通常であれば茎に実っているゆっくりの種類はれいむ種と番の種族だ。
だが直接注射で出来た茎では、その元となる精子餡が誰のものなのかなど欠片も知ることができない。
だが直接注射で出来た茎では、その元となる精子餡が誰のものなのかなど欠片も知ることができない。
ゆっくりできるおちびちゃん達のことを愛しく思いながらも、そのおちびちゃんが誰なのかさっぱり分からない。
その事実はれいむの心にシコリを作っており、おちびちゃん達から感じるゆっくりに影を落としていた。
その事実はれいむの心にシコリを作っており、おちびちゃん達から感じるゆっくりに影を落としていた。
「・・・・・・・・」(おちびちゃん・・・・れいむの・・かわいいおちびちゃんたち・・・)
「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」
「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」
子供を身ごもったゆっくりとしては異様な静けさのまま、れいむの日々は過ぎていく。
・
・
・
・
・
すこし後、れいむの茎に実ったつぼみゆっくり達は成長し、赤ゆっくりと呼べるサイズにまで大きくなっていた。
ここまでの日々、れいむは多少影を感じていたものの以前とは比べ物にならない程のゆっくりを感じてきた。
日に日に大きくなっていくおちびちゃん達、その成長という変化を感じられる毎日の楽しさは、前の何も起きない時とは雲泥の差があった。
ここまでの日々、れいむは多少影を感じていたものの以前とは比べ物にならない程のゆっくりを感じてきた。
日に日に大きくなっていくおちびちゃん達、その成長という変化を感じられる毎日の楽しさは、前の何も起きない時とは雲泥の差があった。
「・・・・・・・・」(ゆぅ・・・おちびちゃんたち、とってもゆっくりしているよぉ・・・・・・・)
「…ュッ…」「……」「…ゅ」「……(ピクッ)」「……」「ゅ…」「……」「……(プルッ)」
「…ュッ…」「……」「…ゅ」「……(ピクッ)」「……」「ゅ…」「……」「……(プルッ)」
今ではおちびちゃん達は偶に小さな声を出したり、僅かに体をピクピクさせたりしており、自分から外界へと働きかける動きを取っている。
小さな命の揺りかご達が懸命に生まれる準備を整えていくその様子、それは何よりも尊いものだとれいむは感じていた。
だがしかし ――
小さな命の揺りかご達が懸命に生まれる準備を整えていくその様子、それは何よりも尊いものだとれいむは感じていた。
だがしかし ――
「・・・・・・・・」(おちびちゃんたちがゆっくりそだっているのに・・・れいむは・・・れいむは・・・!)
それらに対してれいむが何か手伝ってやることはできない。何かするにはれいむの状態が致命的に悪い。
消された口ではおちびちゃん達に話しかけることは当然できないし、身じろぎすら殆ど出来ない状況では何か行動することは困難だ。
消された口ではおちびちゃん達に話しかけることは当然できないし、身じろぎすら殆ど出来ない状況では何か行動することは困難だ。
「・・・・っ!・・・・・・」
(れいむ、おかあさんなのに・・・おちびちゃんたちをゆっくりさせる、おかあさんなのにっ・・・おうたもうたってあげられないなんてっ!)
「……」「…ゅ…」「…ゅっ…」「……」「……(プルプル)」「ゅ…」「…ゅぅ…」「……」
(れいむ、おかあさんなのに・・・おちびちゃんたちをゆっくりさせる、おかあさんなのにっ・・・おうたもうたってあげられないなんてっ!)
「……」「…ゅ…」「…ゅっ…」「……」「……(プルプル)」「ゅ…」「…ゅぅ…」「……」
お歌でおちびちゃん達をゆっくり安らかな気持ちにさせることも出来ない。
体を軽く動かして茎を揺らし、上下左右にゆ~らゆらさせて楽しませることも出来ない。
れいむに出来ることはただおちびちゃん達を見続けること、それだけなのだ。
それは母性が強く子育てが何よりも上手だと思っているれいむからすると、何とも落ち着かない歯がゆい想いを湧き立たせることだ。
体を軽く動かして茎を揺らし、上下左右にゆ~らゆらさせて楽しませることも出来ない。
れいむに出来ることはただおちびちゃん達を見続けること、それだけなのだ。
それは母性が強く子育てが何よりも上手だと思っているれいむからすると、何とも落ち着かない歯がゆい想いを湧き立たせることだ。
「・・・・・・・・・・・っ!!っ!!」
(そもそもれいむのおちびちゃんたちはれいむとおなじれいむなのかな?それともまりさ?ありす?ぱちゅりー?みょん?ちぇん?それとも・・・・?
・・・ゆぅぅぅ・・・わからないよぉぉ・・・おかあさんなのにっ!れいむはおちびちゃんたちのおかあさんなのにぃぃぃ!!)
(そもそもれいむのおちびちゃんたちはれいむとおなじれいむなのかな?それともまりさ?ありす?ぱちゅりー?みょん?ちぇん?それとも・・・・?
・・・ゆぅぅぅ・・・わからないよぉぉ・・・おかあさんなのにっ!れいむはおちびちゃんたちのおかあさんなのにぃぃぃ!!)
さらに言うと、れいむは未だにおちびちゃん達の種別が分からないでいた。
何故なられいむからはおちびちゃん達の髪の毛やお飾りといった、種別を判断できるようなものが見えないためだ。
なぜ見えないのかと言うと、理由は茎の伸び方が通常とは異なっているためである。
前回の『行為』で最後の方、茎はそれまでに毟られた茎の跡をかき分けるように生えてきていた。
その影響なのか、普通なら横方向に伸びるはずの茎が、れいむの場合は縦方向へと伸びてしまったのだ。
そのためおちびちゃん達は普通よりも高い位置に実っており、れいむはおちびちゃん達を真下から見上げる形になっていた。
だかられいむから見えるのはおちびちゃんのあんよ部分のみ、それもおちびちゃんが茎の外向きに実ることから後ろ側が主になる。
あんよの後ろ側、そこはつまるところお尻である。お尻を見て種別を判断できるような特殊技術を、当然れいむは持ち合わせていなかった。
何故なられいむからはおちびちゃん達の髪の毛やお飾りといった、種別を判断できるようなものが見えないためだ。
なぜ見えないのかと言うと、理由は茎の伸び方が通常とは異なっているためである。
前回の『行為』で最後の方、茎はそれまでに毟られた茎の跡をかき分けるように生えてきていた。
その影響なのか、普通なら横方向に伸びるはずの茎が、れいむの場合は縦方向へと伸びてしまったのだ。
そのためおちびちゃん達は普通よりも高い位置に実っており、れいむはおちびちゃん達を真下から見上げる形になっていた。
だかられいむから見えるのはおちびちゃんのあんよ部分のみ、それもおちびちゃんが茎の外向きに実ることから後ろ側が主になる。
あんよの後ろ側、そこはつまるところお尻である。お尻を見て種別を判断できるような特殊技術を、当然れいむは持ち合わせていなかった。
「・・・・・・・・・・!!」(ごめんねぇ!れいむダメなおかあさんでごめんねぇぇっ!ゆえぇぇぇん!)
「…ゅっ!…ゅっ!ゅゅっ!」
「・・・・・・・・・っ!!」(ゆぇぇん!ゆぅぅぅん!ゆぅぅぅぅん!ゆぇぇぇ・・・・ゆ?)
「ゅっゅっ!…ゅっ!ゅゅっ」
「・・・・・・・・・・!!」(おちびちゃん?・・・・もしかしてれいむをはげまそうと・・・?)
「ゅっ!」
「・・・・・・・・・!!!」(ゆぅぅぅ!やっぱりそうなんだね!おちびちゃんは『まえも』そうやってくれたね!!やさしいおちびちゃんだよぉぉ!!)
「…ゅっ!…ゅっ!ゅゅっ!」
「・・・・・・・・・っ!!」(ゆぇぇん!ゆぅぅぅん!ゆぅぅぅぅん!ゆぇぇぇ・・・・ゆ?)
「ゅっゅっ!…ゅっ!ゅゅっ」
「・・・・・・・・・・!!」(おちびちゃん?・・・・もしかしてれいむをはげまそうと・・・?)
「ゅっ!」
「・・・・・・・・・!!!」(ゆぅぅぅ!やっぱりそうなんだね!おちびちゃんは『まえも』そうやってくれたね!!やさしいおちびちゃんだよぉぉ!!)
だがしかし、れいむはおちびちゃん達の種別は分からなくても、それぞれを見分けることは出来ていた。
今も一匹のおちびちゃんがれいむを励ますかのように声を出しているのを聞いて、さらにその子が以前も同じような事をしたおちびちゃんであることを認識していた。
(余談だが、励ましの声はれいむの思い込みである。単に件のおちびちゃんが割かし声を頻繁に出す個体なだけだ。)
今も一匹のおちびちゃんがれいむを励ますかのように声を出しているのを聞いて、さらにその子が以前も同じような事をしたおちびちゃんであることを認識していた。
(余談だが、励ましの声はれいむの思い込みである。単に件のおちびちゃんが割かし声を頻繁に出す個体なだけだ。)
「…ゅっ!…」「……ゅゅ(プリンッ)」「……ゅっ」「ゅ、ゅ……」「…ゅ~…」「ゅ…」「…ゅ!」「……ゅぅ」
「・・・・・・・・・・・♪」(ほかのおちびちゃんたちも!・・・ゆふふ、そうだね、みんなゆっくりしたおちびちゃんだものね!)
「・・・・・・・・・・・♪」(ほかのおちびちゃんたちも!・・・ゆふふ、そうだね、みんなゆっくりしたおちびちゃんだものね!)
ゆっくりは通常、お飾りによって個体を見分ける。逆に言うと、お飾りさえついていれば唯の石ですら我が子に見える。
そんな中、れいむはお飾りが見えないにも関わらずそれぞれの個体を見分けている。それは中々に凄いことのように思えるだろう。
がしかし、それは決して『茎を通して繋がった親子の絆で分かる~』などといった感動的なものでは無い。もっと単純だ。
そんな中、れいむはお飾りが見えないにも関わらずそれぞれの個体を見分けている。それは中々に凄いことのように思えるだろう。
がしかし、それは決して『茎を通して繋がった親子の絆で分かる~』などといった感動的なものでは無い。もっと単純だ。
「・・・・・♪♪♪」
(あにゃるさんがきゅっとしまったあのおちびちゃんはきっとたくましいゆっくりになるよ!
ちっちゃくてきゅうとなあにゃるさんのおちびちゃんはきっとびゆっくりになるよ!
あにゃあるさんがおおきいあのおちびちゃんはドスみたいにおおきくそだつにきまってるよ!
ほかのおちびちゃんたちだって、みんなとってもゆっくりしたあにゃるさんだよ!!
そんなあなにゃるさんをもつおちびちゃんたちは、とってもゆっくりしたおちびちゃんだよ!!!)
(あにゃるさんがきゅっとしまったあのおちびちゃんはきっとたくましいゆっくりになるよ!
ちっちゃくてきゅうとなあにゃるさんのおちびちゃんはきっとびゆっくりになるよ!
あにゃあるさんがおおきいあのおちびちゃんはドスみたいにおおきくそだつにきまってるよ!
ほかのおちびちゃんたちだって、みんなとってもゆっくりしたあにゃるさんだよ!!
そんなあなにゃるさんをもつおちびちゃんたちは、とってもゆっくりしたおちびちゃんだよ!!!)
そう、れいむは自分のおちびちゃん達をそのお尻についているあにゃるによって見分けていた。
れいむから見えているのは一直線に並んだ尻、尻、尻。その光景はさながら尻の大名行列だ。自然、そこにある差異が目立つことになるという訳だ。
れいむから見えているのは一直線に並んだ尻、尻、尻。その光景はさながら尻の大名行列だ。自然、そこにある差異が目立つことになるという訳だ。
「ゅゅ……」「……っ」「……」「……ゅ、」「……」「ゅっ…」「……」「ゅ~…」
「・・・♪♪♪♪♪」
(おちびちゃんたちのあにゃるさんをみているだけで、れいむはゆっくりできるよ!おちびちゃんのあにゃるさんはれいむにとって、てんしのあにゃるさんだよぉ!)
「・・・♪♪♪♪♪」
(おちびちゃんたちのあにゃるさんをみているだけで、れいむはゆっくりできるよ!おちびちゃんのあにゃるさんはれいむにとって、てんしのあにゃるさんだよぉ!)
れいむにとっておちびちゃん達の顔とはあにゃるの形であり、おちびちゃん達の個性とはあにゃるの特徴である。
あにゃるから感じ取ったそれぞれのおちびちゃん達の情報(思い込み)を、れいむは餡子脳内で形にすることでこれまでゆっくりを感じてきていた。
無論、種別も分からない状況なので脳内のおちびちゃん達はどれも薄ボンヤリとした像にしかならない。
だがれいむにとってはそれだけでも十分なゆっくりだった。
あにゃるから感じ取ったそれぞれのおちびちゃん達の情報(思い込み)を、れいむは餡子脳内で形にすることでこれまでゆっくりを感じてきていた。
無論、種別も分からない状況なので脳内のおちびちゃん達はどれも薄ボンヤリとした像にしかならない。
だがれいむにとってはそれだけでも十分なゆっくりだった。
「・・・♪♪♪・・・♪♪♪・・・♪♪♪」(おちびちゃんたち!ゆっくりしていってね!!)
現に今、れいむはそんな尻とあにゃるしか見えないおちびちゃん達によって、嘗てでは考えられない程に生き生きとした日々を送ることが出来ている。
おちびちゃんが小さな声を挙げる度に心が癒され、微かに体をプルプルさせるのを見る度に体の奥がほっこりと温かい気持ちになっていく。
あにゃるをヒクヒクさせるおちびちゃんを見るれいむの目からは感動の余り涙がポロポロと溢れ出しており、誰が見ても幸せそうな表情に見えるだろう。
おちびちゃんの存在はれいむの毎日を満たしてくれる、そんな掛け替えのないモノであった。
おちびちゃんが小さな声を挙げる度に心が癒され、微かに体をプルプルさせるのを見る度に体の奥がほっこりと温かい気持ちになっていく。
あにゃるをヒクヒクさせるおちびちゃんを見るれいむの目からは感動の余り涙がポロポロと溢れ出しており、誰が見ても幸せそうな表情に見えるだろう。
おちびちゃんの存在はれいむの毎日を満たしてくれる、そんな掛け替えのないモノであった。
ガチャッ
「・・・・・!?!」(ゆ”っ!!?)
「・・・・・!?!」(ゆ”っ!!?)
だがそんなれいむの幸せな『非日常』に、再びあの音が響き渡った。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
コツ コツ コツ
音が響く。
れいむの所に再び人間がやってきた、その証である音が。
れいむの所に再び人間がやってきた、その証である音が。
「・・・・・・!」(ゆぁ・・・ゆああぁぁ・・・!)
そしてその音を聞いたれいむは、目の前が真っ暗になるような絶望を感じていた。
なぜなられいむは知っているからだ。かつてれいむに非日常の始まりを告げたこの音が再び聞こえる時、一体何が起こるのかを。
なぜなられいむは知っているからだ。かつてれいむに非日常の始まりを告げたこの音が再び聞こえる時、一体何が起こるのかを。
「・・・!・・・!!」(や、やだよ!とられたくない!れいむはもうおちびちゃんをとられたくないよぉぉ!)
この音が再び聞こえる時、それはれいむの非日常の終わり。つまりおちびちゃん達が奪われるということであった。
だかられいむはおちびちゃん達が実って直ぐの頃、悲しみに満ちた目をしていたのだ。いつかこの子達も奪われるのだ、と。
だがれいむはそうと知っていながらもおちびちゃん達にしっかりと情が湧いていた。ただ苦しみが増すだけだというのに。
だかられいむはおちびちゃん達が実って直ぐの頃、悲しみに満ちた目をしていたのだ。いつかこの子達も奪われるのだ、と。
だがれいむはそうと知っていながらもおちびちゃん達にしっかりと情が湧いていた。ただ苦しみが増すだけだというのに。
そうしている間も音が響く。
れいむの心情など関係無く、ただ無機質に冷たく、かつてと同じように。
れいむの心情など関係無く、ただ無機質に冷たく、かつてと同じように。
コツ コツ コツ
「・・・・・っ!!」(にげないと!おちびちゃんをまもるためににげないと!にげないといけないのにぃぃぃ!!!)
「・・・・・っ!!」(にげないと!おちびちゃんをまもるためににげないと!にげないといけないのにぃぃぃ!!!)
逃げ隠れておちびちゃん達を守りたい ―――― 真っ黒に焼けたあんよは決して動かない
コツ コツ コ
「・・・っ!・・・っ!」(にげてぇぇ!おちびちゃんんんんん!!)
「・・・っ!・・・っ!」(にげてぇぇ!おちびちゃんんんんん!!)
せめておちびちゃん達だけでも振り落すことで逃がしたい ―――― 固定された体は微動だにしない
コツ コツ コツ
「・・・・!・・・っっ!・・・!!」(ゆんやぁぁぁ!!!だめだよぉぉ!!ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!)
「・・・・!・・・っっ!・・・!!」(ゆんやぁぁぁ!!!だめだよぉぉ!!ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!)
何としてでもおちびちゃん達を守りたい ―――― 口の無いれいむではお口の中に隠すことは勿論、声で威嚇することも、ぷくーすることもできない
どう足掻こうとも、れいむは何も出来ない。ただ次第に大きくなってくる音に絶望を膨らませるだけ。
そして、
そして、
コツ コツ コ ガタッ
「・・・・・・・・!!!!!」(ゆあ・・・ゆあ、あああ・・・ああぁぁぁ!!)
「・・・・・・・・!!!!!」(ゆあ・・・ゆあ、あああ・・・ああぁぁぁ!!)
かつてと同じように、れいむの目に人間が映りこんだ。
・
・
・
・
・
カチャ カタッ カタッ
「・・・・・!・・・・・!!」(とらないでね!にんげんさん、おねがいだからとらないでね!れいむのおちびちゃんをとらないでね!)
「・・・・・!・・・・・!!」(とらないでね!にんげんさん、おねがいだからとらないでね!れいむのおちびちゃんをとらないでね!)
れいむは目の前の人間に必死になっておちびちゃんを奪わないように訴えかけようとしていた。
唯一自由に動く目を使い、人間とおちびちゃん達の間で視線を行き来させ、何とか伝えようとする。
だが人間はれいむの方など見ず、ただ茎の様子を確認しながら手元に持っている紙に何やら書き続けている。
唯一自由に動く目を使い、人間とおちびちゃん達の間で視線を行き来させ、何とか伝えようとする。
だが人間はれいむの方など見ず、ただ茎の様子を確認しながら手元に持っている紙に何やら書き続けている。
「・・・・!・・・!」(ほら!おちびちゃんたちはゆっくりしてるでしょ!?かわいいでしょ!?だから、だから!!)
れいむの行動はマルッと無視されているのだが、れいむは構わずその行動を続けていた。
元よりそのような事しかできないし、だからといってただ奪われるのをじっと待つこともできないのだ。
以前の行為の際のように朦朧とした意識の中で奪われるのではない上に、おちびちゃん達には大きな愛情を感じている。
放っておくなど出来なかった。
元よりそのような事しかできないし、だからといってただ奪われるのをじっと待つこともできないのだ。
以前の行為の際のように朦朧とした意識の中で奪われるのではない上に、おちびちゃん達には大きな愛情を感じている。
放っておくなど出来なかった。
カタッ カチャ カタ
「・・・・!~~~~~!!」(とらないでねっ!!れいむのおちびちゃんたちを!あにゃるてんしさんたちをとらないでねっ!!)
「ゅ~?」「ゅっ!」「……??」「……?」「ゅっ…ゅっ…」「ゅっゅゅ!」「ゅゅゅ~!」「ゅ?ゅ?」
「・・・・!~~~~~!!」(とらないでねっ!!れいむのおちびちゃんたちを!あにゃるてんしさんたちをとらないでねっ!!)
「ゅ~?」「ゅっ!」「……??」「……?」「ゅっ…ゅっ…」「ゅっゅゅ!」「ゅゅゅ~!」「ゅ?ゅ?」
だがそれも無駄なこと。
れいむは涙を流しながら訴えかけ、おちびちゃん達は初めて見る人間に興味を示し、人間はれいむ達を無視して書き続ける。
誰もかれもが相手のことなど考慮せずに自分中心の行為をしているのみ。意思疎通など叶うはずがない。
故にれいむの想いが通じることも、れいむの願いが叶うことも決して無い。
れいむは涙を流しながら訴えかけ、おちびちゃん達は初めて見る人間に興味を示し、人間はれいむ達を無視して書き続ける。
誰もかれもが相手のことなど考慮せずに自分中心の行為をしているのみ。意思疎通など叶うはずがない。
故にれいむの想いが通じることも、れいむの願いが叶うことも決して無い。
スッ
「ーーーーーーーーーーー!!!!」(あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ!!!だめっ!や”べでぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”!!!)
「…!!」「…ゅ?」「ゅ~!」「ゅっ?」「ゅ!」「ゅゅ?」「…??」「ゅゅ~!」
「ーーーーーーーーーーー!!!!」(あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ!!!だめっ!や”べでぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”!!!)
「…!!」「…ゅ?」「ゅ~!」「ゅっ?」「ゅ!」「ゅゅ?」「…??」「ゅゅ~!」
書き終えた人間の手がれいむの茎へと伸びる。
非日常を終わらせる手が、れいむからおちびちゃんを奪っていく手が、しっかりと茎を握り
非日常を終わらせる手が、れいむからおちびちゃんを奪っていく手が、しっかりと茎を握り
「ーーーーーー!!!------!!!!」(ゆ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っっっ!!!!!!)
「ゅ♪」「ゅ?」「ゅ~♪」「ゅっ?」「??」「ゅ~」「ゅゅっ?」「ゅゅ~♪」
「ゅ♪」「ゅ?」「ゅ~♪」「ゅっ?」「??」「ゅ~」「ゅゅっ?」「ゅゅ~♪」
ブチッ
れいむは結局おちびちゃん達の顔を一度も見ることなく、永遠の離別をさせられたのだった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
れいむの目には壁が映っている。
何も無く、誰もいない、そんな壁だけが映っている。
何も無く、誰もいない、そんな壁だけが映っている。
「・・・・・・・・」(・・・・・)
以前はそこに、少しずつ大きくなっていく命の輝きが、天使のようなおちびちゃん達がいた。
だが今は居らず、そのことがれいむの心にぽっかりと穴を空けていた。
おちびちゃん達を奪われたれいむは心に大ダメージを受けており、放心状態で日々を過ごしている。
だが今は居らず、そのことがれいむの心にぽっかりと穴を空けていた。
おちびちゃん達を奪われたれいむは心に大ダメージを受けており、放心状態で日々を過ごしている。
「・・・・っ!」(・・・・・おちび・・・ちゃん・・・っ!)
れいむの脳内には時折おちびちゃん達と過ごした楽しい頃の記憶が過る。
だがそれはゆっくりを感じさせることなどではなく、むしろ現状との落差を、最早感じることが叶わぬ楽しき日々を痛みとして伝えてくる。
だがそれはゆっくりを感じさせることなどではなく、むしろ現状との落差を、最早感じることが叶わぬ楽しき日々を痛みとして伝えてくる。
「・・・っ・・・っ・・・っ」(どうじで・・れいむがこんなめにぃぃ・・・ゆえええぇぇぇぇぇ・・・)
そんな想い出が脳裏を掠める度にれいむの目から悲しみの涙が零れ落ちる。
なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか、どうしてこんなゆっくりできない思いをしなければならないのか、と。
悲しくて苦しくて、体が張り裂けそうな想いで一杯であった。もし口さえあれば、即座に自殺のための『お食べなさい』をしていただろう。
なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか、どうしてこんなゆっくりできない思いをしなければならないのか、と。
悲しくて苦しくて、体が張り裂けそうな想いで一杯であった。もし口さえあれば、即座に自殺のための『お食べなさい』をしていただろう。
だがしかし、れいむの悲しみの深さとは裏腹に、その想いは急速に消えていくことになる。
れいむの後頭部に刺さった二本の管、食事と排泄を肩代わりするそれが強制的にれいむの中身を循環させ、ゆっくりできる想い出も今の感情もすべて押し流していくからだ。
れいむの後頭部に刺さった二本の管、食事と排泄を肩代わりするそれが強制的にれいむの中身を循環させ、ゆっくりできる想い出も今の感情もすべて押し流していくからだ。
結果、すぐにれいむは今の記憶を忘れ、退屈な日常へと埋没していくことになる。
もし思い出すときが来るとすれば、それは次の非日常が始まるその時だ。
もし思い出すときが来るとすれば、それは次の非日常が始まるその時だ。
れいむはただ日常と非日常を繰り返し続ける。
いつか死ぬ、あるいは解放されるまでずっと。
いつか死ぬ、あるいは解放されるまでずっと。
れいむはただ、目の前の風景を見続けていた。
~終~
後書き
ええ、そうです。ただあにゃるを連呼させたかっただけです、はい。
次は話そのものに盛り上がりを持たせたのを書こうかなぁ
ええ、そうです。ただあにゃるを連呼させたかっただけです、はい。
次は話そのものに盛り上がりを持たせたのを書こうかなぁ
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