ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3699 146万3,700スコビルの刑
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『146万3,700スコビルの刑』 29KB
制裁 考証 自業自得 実験 番い 群れ 赤ゆ 子ゆ ゲス 自然界 現代 スレで話題になっていた話を使っています。楽しんで頂ければ嬉しいですよ~。
制裁 考証 自業自得 実験 番い 群れ 赤ゆ 子ゆ ゲス 自然界 現代 スレで話題になっていた話を使っています。楽しんで頂ければ嬉しいですよ~。
「こ、このゆっくりでなしぃいいいい!!!はなせ!!まりささまをときはなつんだぜぇえぇえええええっ!!!」
壊れたスピーカーの様な雑音を放っているのは、今しがた私の畑に入り込み、不届きにも野菜を美味しく頂こうとしていたゆっくりまりさである。
一家揃ってご丁寧に実況をしていたので間違いない。
その夢というか野望は、畑に張り巡らされたトタン板によって未然に防がれた訳だが。
一家揃ってご丁寧に実況をしていたので間違いない。
その夢というか野望は、畑に張り巡らされたトタン板によって未然に防がれた訳だが。
そして番、子供もろとも一瞬で踏み潰し、残ったこいつが唖然としている所をひっくり返し、底部に鎌を浅く通して歩けなくした。
で、後はお察しの通り。
痛みで我を取り戻したと思ったら、先ほどまで家族を殺されたことなど忘れたように汚い言葉を張り上げるだけである。
痛みで我を取り戻したと思ったら、先ほどまで家族を殺されたことなど忘れたように汚い言葉を張り上げるだけである。
しかし、ゆっくりというものは本当に反省という事をしない。いや、恐怖すら覚えられないのか、それすら忘れるほど馬鹿なのか。
しかし、作物の被害という点で見れば、ゆっくりがもたらす被害など高々知れている。
他の害獣の方が狡賢く、力も持っているし害虫の繁殖力と比べるなら増えやすいといわれるゆっくりですら可愛いものだ。
が、ゆっくりはとにかく人の神経を逆撫でする。
その点においては、同属の人すら置いてけぼりにするほどだ。
他の害獣の方が狡賢く、力も持っているし害虫の繁殖力と比べるなら増えやすいといわれるゆっくりですら可愛いものだ。
が、ゆっくりはとにかく人の神経を逆撫でする。
その点においては、同属の人すら置いてけぼりにするほどだ。
まったく、力だけは、そのサイズに置いて比べられる動物に対して破滅的に非力でありながら、怒らせたら一番厄介な人間の敵対心を煽るのが得意な生物というのは、どこか進化の歯車を狂わせたとしか思えない。
人と意思を疎通させる事ができるという破格の能力を与えられておいて、よもやそれを使ったのがまさか味方につけるではなく敵に回す方だとは・・・。
こんな能力をゆっくりに与えた神様がいるなら今どんな顔をしているだろう・・・。
人と意思を疎通させる事ができるという破格の能力を与えられておいて、よもやそれを使ったのがまさか味方につけるではなく敵に回す方だとは・・・。
こんな能力をゆっくりに与えた神様がいるなら今どんな顔をしているだろう・・・。
「このじじいいいいい!! まりささまをどうするきなんだぜぇえええ!!!
れいむとおちびをどこにかくしたあああああっ!! かくすとためにならないんだぜぇええっ!!!」
れいむとおちびをどこにかくしたあああああっ!! かくすとためにならないんだぜぇええっ!!!」
これは呆れた。完全に理解していなかったのか、目の前で派手に潰したというのに。
「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ・・・・・・ごの!!くそっ!!
ひきょうにもまりささまのしゅんっそくのあんよをきずものんしてぇぇええええええ・・・・・・。
せいっせいどうどうっと、たたかったらどうなんだぜぇええええええええ!!!
まともにたたかったらかてないからって・・・はじをしれぇえええええ!!!」
ひきょうにもまりささまのしゅんっそくのあんよをきずものんしてぇぇええええええ・・・・・・。
せいっせいどうどうっと、たたかったらどうなんだぜぇええええええええ!!!
まともにたたかったらかてないからって・・・はじをしれぇえええええ!!!」
驚いた、こりゃ重症だ。
まあ、ここまで馬鹿な個体だから人間の畑から野菜を盗もうなんて発想にいたるんだろうが・・・・・・。それも子供を引き連れて・・・・・・。
まあ、ここまで馬鹿な個体だから人間の畑から野菜を盗もうなんて発想にいたるんだろうが・・・・・・。それも子供を引き連れて・・・・・・。
これは、また新しいゆっくりの群ができたのかもしれないな。
冬の間にこの辺りの群は全滅させたと思ったが、討ち洩らしがあったのか、それとも他から流浪してきたのか、町からこの片田舎に飼いゆを捨てに来た人間がいるのか。
高速道路が通ってからというもの、交通の便が良くなった為に町からわざわざ飼いゆを捨てにくる者が増えたのは事実だ。
冬の間にこの辺りの群は全滅させたと思ったが、討ち洩らしがあったのか、それとも他から流浪してきたのか、町からこの片田舎に飼いゆを捨てに来た人間がいるのか。
高速道路が通ってからというもの、交通の便が良くなった為に町からわざわざ飼いゆを捨てにくる者が増えたのは事実だ。
まあ、その群にいるのが飼いゆだろうが野良だろうが野生だろうが、馬鹿な群であることに変わりは無い。こいつを見ていれば嫌でも理解できる。
「おい、とりあえずお前は、このままほっとけばもう二度と歩けなくなるわけだが、治して欲しければ質問に答えろ。
良いか?」
良いか?」
「ああん? やっとくちをひらいたかとおもえば、にんげんのくせにずがたかいんだぜえええええええっ!!
まりささまは、むれをすくったえいっゆんっなのぜぇええええ!!
きやすくにんげんごときが、こえをかけていいそんざいじゃないのぜぇええええ!!!」
まりささまは、むれをすくったえいっゆんっなのぜぇええええ!!
きやすくにんげんごときが、こえをかけていいそんざいじゃないのぜぇええええ!!!」
「はあ・・・・・・」
疲れる。
畑泥棒に来た奴で話がまともに通じた為しがない。
しかし英ゆんと自分で言っているという事はそれなりの個体なのか、それともただの妄想なのか。
まあ、手っ取り早く身体に聞くことにしよう。
言葉というのは、少なくとも交し合う気持ちを持ち合わせている対象に使われるものだ。
鳴き声と変わらぬと揶揄されるほど人の言う事を聞かないゆっくりに気軽に使って良いものではないと私は思う。
少なくとも交わす気が芽生えるまで、言葉という高尚な術は封印だな。
畑泥棒に来た奴で話がまともに通じた為しがない。
しかし英ゆんと自分で言っているという事はそれなりの個体なのか、それともただの妄想なのか。
まあ、手っ取り早く身体に聞くことにしよう。
言葉というのは、少なくとも交し合う気持ちを持ち合わせている対象に使われるものだ。
鳴き声と変わらぬと揶揄されるほど人の言う事を聞かないゆっくりに気軽に使って良いものではないと私は思う。
少なくとも交わす気が芽生えるまで、言葉という高尚な術は封印だな。
「ずびまぜん・・・・・・・ばりざがぢょうしにのっでまじた・・・・・・」
相変わらず脆いなぁ・・・・・・身体も心も・・・・・・。
その辺に落ちていた手軽な枝をムチの様に叩きつけてやったのだが、十数回ほど往復させたら枝が折れる前にまりさの心が折れた。
「・・・・・・話を聞く気になったか?」
「は、はい・・・・・・なんでじょうが・・・・・・」
「お前はどこから来た?
少なくとも春まではこの近くにゆっくりの群は無かったはずだ。
捨てられたばかりの飼いゆか?」
少なくとも春まではこの近くにゆっくりの群は無かったはずだ。
捨てられたばかりの飼いゆか?」
「な、なにをいっでるんだぜぇ!! まりささまがあわれなすてゆどもをほごして、いかしてやったんでしょおおお!!
そんなこともわからないの!?ばかなの!?しぬの!?」
そんなこともわからないの!?ばかなの!?しぬの!?」
「はいはい、なるほど捨てゆは居る訳ね」
再び興奮してきたまりさに平手をかます。
パンっと心地の良い音が響き、コロコロと丸い身体を転がした。
突然もたらされた痛みで身体が硬直したのだろう。
丸々と固まった饅頭の身体は良く転がる。
パンっと心地の良い音が響き、コロコロと丸い身体を転がした。
突然もたらされた痛みで身体が硬直したのだろう。
丸々と固まった饅頭の身体は良く転がる。
「ゆっ・・・・・・ゆぎいいいいいいいい!!!」
涙を滝の様に流しながら、その場で伸び縮みを繰り返し始めた。
普段名前の通りにゆっくりしているくせに、こういう時だけは狂ったように動きが早い。
その様は何かの冗談の様に滑稽で、そして気持ち悪い。
よくもまあ、人の嫌悪をここまで刺激できるものだ。
普段名前の通りにゆっくりしているくせに、こういう時だけは狂ったように動きが早い。
その様は何かの冗談の様に滑稽で、そして気持ち悪い。
よくもまあ、人の嫌悪をここまで刺激できるものだ。
「ゆっはー・・・・・・ゆっはー・・・・・・ゆはー・・・・・・」
「で? 質問に答える準備はできたかな?
出来なければ、また無様に転がることになるが。
ああ、関係ない言葉を口にしても同じ様に転がってもらうぞー」
出来なければ、また無様に転がることになるが。
ああ、関係ない言葉を口にしても同じ様に転がってもらうぞー」
潰れたようになっていたまりさが、その言葉でビクッと跳ね上がったのが分かった。
そして小刻みにぶるぶる震え始めたのを見るに、随分と効果はあったようだ。
そして小刻みにぶるぶる震え始めたのを見るに、随分と効果はあったようだ。
「お前が言っている事が正しければ、群があって、そこから来た訳だ。
だが、この近くに群は無かったはずだぞ?」
だが、この近くに群は無かったはずだぞ?」
そう、余りにもゆっくりが頻繁に山を降りて畑に姿を現すようになったので、秋口からゆっくりの巣を見定め、農協の皆で越冬中に全滅させたはずなのだ。
「そ、そうなのぜ・・・! まりさたちがえっとうをのりきってでてきたら、むれのみんながいなかったのぜ!
みんなゆっくりしたゆっくりだったのにぃいいいいいいい・・・・・・」
みんなゆっくりしたゆっくりだったのにぃいいいいいいい・・・・・・」
なるほど、やはり討ち洩らしか・・・・・・。
で、生き残ったこいつ等は、町から捨てられに来た飼いゆ達を取り込んで、春の間に増殖した、と。
無能な個体でも、春の恵みがあればどうとでもなるものだ、最もゆっくりに優しい季節だからな。
で、生き残ったこいつ等は、町から捨てられに来た飼いゆ達を取り込んで、春の間に増殖した、と。
無能な個体でも、春の恵みがあればどうとでもなるものだ、最もゆっくりに優しい季節だからな。
「それで、お前達親子を止める奴は群には居なかったのか?
元飼いゆも居るんだろ? 畑荒らしなんて非常識な事を止めろと言う奴は居なかったのか?」
元飼いゆも居るんだろ? 畑荒らしなんて非常識な事を止めろと言う奴は居なかったのか?」
「な、なにをいっているんだぜ!くそにんげん!!
おまえたちがおやさいをひとりじめしているんでしょおおおおおおおお!!」
おまえたちがおやさいをひとりじめしているんでしょおおおおおおおお!!」
「いや、だから、それが馬鹿な考えだと咎めた奴は居なかったのかって聞いているんだよ」
「はああああ!?
ばかはやすみやすみいうんだぜ、にんげん!!
まりさたちはここにくれば、おやさいがかってにはえてくることをしっていたのぜ!!
あたらしくうまれたおちびたちのいわいに、まりささまがやさいをとってきてやるのぜ!っていったらおおよろこびでおくりだしてくれた、まりささまのかわいいげぼくたちなんだぜ!!
そんなげぼくのためにみずからうごくいだいなまりささま。どすよりいだいでごめんねーっ!」
ばかはやすみやすみいうんだぜ、にんげん!!
まりさたちはここにくれば、おやさいがかってにはえてくることをしっていたのぜ!!
あたらしくうまれたおちびたちのいわいに、まりささまがやさいをとってきてやるのぜ!っていったらおおよろこびでおくりだしてくれた、まりささまのかわいいげぼくたちなんだぜ!!
そんなげぼくのためにみずからうごくいだいなまりささま。どすよりいだいでごめんねーっ!」
ああ、なるほど。畑荒らしを正しいと思っている馬鹿に助けられている時点で程度が知れるか・・・・・・。
しかも、それを止めようともしないどころか応援とは・・・・・・馬鹿確定だな。
しかも、それを止めようともしないどころか応援とは・・・・・・馬鹿確定だな。
「で、この畑の野菜を取りに来た訳か・・・・・・。
この実が美味しそうに見えるのか?」
この実が美味しそうに見えるのか?」
「ゆゆっ!?
まっかっかでおいしそうなんだぜ!!」
まっかっかでおいしそうなんだぜ!!」
目を白黒させながら涎をダラダラと垂らし始めた。
醜いな、全く・・・・・・。
醜いな、全く・・・・・・。
そうだな、これは丁度良い機会だ。
鴨がネギを背負いに来てくれたと思えば腹は立たない。
鴨がネギを背負いに来てくれたと思えば腹は立たない。
「おい、まりさ、一つ言う事を聞くなら群に帰してやる」
「はああああああ!?
なにをいってるのぜぇ!!
くそにんげんが、いだいなまりささまにいうことをきかせるだとぉお!?
ばかもやすみやすみ…」
なにをいってるのぜぇ!!
くそにんげんが、いだいなまりささまにいうことをきかせるだとぉお!?
ばかもやすみやすみ…」
「何も聞けないっていうんじゃ、生かして帰す事は出来ないな。
ろくに歩く事も出来ないのを忘れているんじゃないだろうな?」
ろくに歩く事も出来ないのを忘れているんじゃないだろうな?」
「ゆっ!!?
ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ・・・・・・」
この様子だと、あんよを傷付けられていたのは忘れていたらしい。
どう見ても救いようの無い馬鹿個体だが、これでも一応、現群の救世主らしい。
ならば、流石にこのまりさに何かあれば、群のゆっくりも注目せざるを得ないだろう。
どう見ても救いようの無い馬鹿個体だが、これでも一応、現群の救世主らしい。
ならば、流石にこのまりさに何かあれば、群のゆっくりも注目せざるを得ないだろう。
「ちょっと待ってろ」
「ゆひっ!!?」
有無を言わせず、まりさの周りに折った枝をザクザク突き立てていく。
簡易的な檻だ。
だが、あんよを傷付けられたゆっくりが逃げ出せるほど脆くは無い。
畑の傍らにある家から治療用のオレンジジュースを取って来る間までもてば良いものだ。
まあ、それだけの時間なら、そのままにして置いても逃げられる事は無いだろうが念のためだ。
簡易的な檻だ。
だが、あんよを傷付けられたゆっくりが逃げ出せるほど脆くは無い。
畑の傍らにある家から治療用のオレンジジュースを取って来る間までもてば良いものだ。
まあ、それだけの時間なら、そのままにして置いても逃げられる事は無いだろうが念のためだ。
巧く枝がまりさを囲えたのを確認し、その場を離れる。
後ろからぎゃあぎゃあ騒ぐ声が聞こえたが、どうせくだらない事なので無視をした。
後ろからぎゃあぎゃあ騒ぐ声が聞こえたが、どうせくだらない事なので無視をした。
「おい、まりさ、お前ここの野菜が食いたいって言ったよな?」
「ゆっ!? や、やっとかえってきたんだぜ!!
おい!くそにんげん! まりささまをかいっほうするんだぜぇええええええ!!!」
おい!くそにんげん! まりささまをかいっほうするんだぜぇええええええ!!!」
「押し問答の繰り返しか・・・・・・」
馬鹿なゆっくりがこんなものだとは知っているが、目の前でやられて慣れる訳でもない。
まあ、さっさと作業を終わらせてしまおう。
まあ、さっさと作業を終わらせてしまおう。
「ゆゆっ!? そのおやさいはまりささまのものなのぜ!!
にんげんがかってにさわっていいものじゃないんだぜぇえええええ!!!」
にんげんがかってにさわっていいものじゃないんだぜぇえええええ!!!」
「まあ焦るな。
ちゃんと食わせてやるよ」
ちゃんと食わせてやるよ」
そう言いながら濃いオレンジ色の実を一つもぐ。
もう気が付いている人も多いだろうが、これ、唐辛子の実である。
しかし、ただの唐辛子ではない。
この度、世界一の辛さを誇る唐辛子としてギネスに申請中という代物。
辛さを示すスコビル値で表すと146万3700スコビルという事になるらしい。
しかし、ただの唐辛子ではない。
この度、世界一の辛さを誇る唐辛子としてギネスに申請中という代物。
辛さを示すスコビル値で表すと146万3700スコビルという事になるらしい。
よく目にする青唐辛子が2750スコビル、辛くて有名になったハバネロでも約30万スコビルというから、いかにその辛さがデタラメかが分かるだろう。
まるでDB後期の戦闘力並みのインフレ具合だ。
まるでDB後期の戦闘力並みのインフレ具合だ。
この実の汁が皮膚についただけでも、下手をすれば爛れ、良くても2日はヒリヒリと痛み続けるという、まるで劇薬を浴びたかのような状態になる。
スコビル値というのは、砂糖水で薄められ、辛さを感じなくなる数値、つまりこいつは147万倍に砂糖水で薄めなければ辛さがなくならないのだ。
小さじ一杯、5mlを1500リットルの砂糖水で薄めないと辛さが誤魔化せないという訳だ。
この水量は一般的なフロ桶7杯半というから、その凶悪さを理解いただけると思う。
小さじ一杯、5mlを1500リットルの砂糖水で薄めないと辛さが誤魔化せないという訳だ。
この水量は一般的なフロ桶7杯半というから、その凶悪さを理解いただけると思う。
「ゆゆっ!? な、なにをもっているんだぜ!?
そのきらきらさんはゆっくりできないんだぜ!!」
そのきらきらさんはゆっくりできないんだぜ!!」
新聞紙で包んでいた包丁を取り出すと、まりさがもるんもるんと柵の中で蠢き始めた。
こういう脅威はしっかり感じるのに、何故これを扱う人を恐れないかな・・・・・・。
こういう脅威はしっかり感じるのに、何故これを扱う人を恐れないかな・・・・・・。
「お前に使うわけじゃないよ」
そう言いながら、先ほど此処に来る前に一つ収穫したカボチャを取り出し、それに包丁を入れてピンポン玉位の大きさになる様に適当に切り取っていく。
「ゆゆっ!!
くそにんげんは、やっとまりささまのいだいさがりかいできたみたいなんだぜ!
わざわざおやさいをむーしゃむしゃしやすようにきりわけるなんて、きがきくどれいなんだぜ!!」
くそにんげんは、やっとまりささまのいだいさがりかいできたみたいなんだぜ!
わざわざおやさいをむーしゃむしゃしやすようにきりわけるなんて、きがきくどれいなんだぜ!!」
もう人の事を奴隷とか言っている。
解放する時には、また少し痛めつけてやらないと伝えたい事が伝わらないかもしれないな。
解放する時には、また少し痛めつけてやらないと伝えたい事が伝わらないかもしれないな。
などと、まりさの暴言に辟易としながらも作業を進めていく。
この切り出したカボチャに細い穴を開け、そこにこの唐辛子を包丁の腹で叩き潰し、切り刻んだ身を押し込み、蓋をする。
この作業を素手でやれば大変な事になるので、ゴム手袋をつけての作業だ。
漏れ出した唐辛子の汁がカボチャの周りに付くだけでダメになる、それをしっかり意識しながら、できるだけ慎重に作業を進めていく。
この作業を素手でやれば大変な事になるので、ゴム手袋をつけての作業だ。
漏れ出した唐辛子の汁がカボチャの周りに付くだけでダメになる、それをしっかり意識しながら、できるだけ慎重に作業を進めていく。
「よし、こんなもんかな?」
ゴム手袋を脱ぎ、唐辛子搭載のカボチャの切り身を掌の上で転がしながら出来を見る。
しっかり蓋も出来ているし、汁の漏れ出しも無し。良い出来だ。
しっかり蓋も出来ているし、汁の漏れ出しも無し。良い出来だ。
「くそにんげんんっ!!もったいぶってないで、さっさとそれをよこすんだぜぇええええええ!!!」
「慌てるなよ。今、食わせてやるから」
「 ごもっ!!? 」
カボチャの切り身を握りこみ、その拳をまりさの口に無理やり突っ込んだ。
「噛まずに飲み込め」
噛んでしまえば、中の唐辛子が直ぐに飛び出て即死だ。
もう分かると思うが、この小細工はゆっくりの腹の中ですぐに唐辛子が浸透しないための工夫だ。
こいつらは食ったものを餡子に変換している訳だが、それは消化と同じと思って良いだろう。
取り込んだ食物は周囲から消化されていく。
丸呑みした唐辛子入りカボチャは、その唐辛子の核に到達するまで良い感じに時間稼ぎをしてくれるだろう。
もう分かると思うが、この小細工はゆっくりの腹の中ですぐに唐辛子が浸透しないための工夫だ。
こいつらは食ったものを餡子に変換している訳だが、それは消化と同じと思って良いだろう。
取り込んだ食物は周囲から消化されていく。
丸呑みした唐辛子入りカボチャは、その唐辛子の核に到達するまで良い感じに時間稼ぎをしてくれるだろう。
こいつには群に、この唐辛子の脅威を知らせてもらわねばならない。
ゆっくり被害がうざかった去年の収穫期に腹を据えかねて対策を思考したのは、何も冬の間の駆除だけではない。
梅雨が終わったとほぼ同時に、畑を取り囲むように、この世界一の唐辛子を植えていったのだ。
流石唐辛子、丈夫なもので、大した手間も無く育ってくれた。
ゆっくり用にと立てていたトタン板も、この唐辛子の活躍次第ではお役御免になるかもしれない。
ゆっくり被害がうざかった去年の収穫期に腹を据えかねて対策を思考したのは、何も冬の間の駆除だけではない。
梅雨が終わったとほぼ同時に、畑を取り囲むように、この世界一の唐辛子を植えていったのだ。
流石唐辛子、丈夫なもので、大した手間も無く育ってくれた。
ゆっくり用にと立てていたトタン板も、この唐辛子の活躍次第ではお役御免になるかもしれない。
好奇心と酔狂から始めた対策だが、それが効果あるかどうか布石を打つ間というのは何とも楽しいものだ。
しくじれば、宝くじにハズレたような虚無感を与えられはするが・・・・・・。
しくじれば、宝くじにハズレたような虚無感を与えられはするが・・・・・・。
大きな口をしているゆっくりにとっても、拳をそのまま突っ込まれるのは流石に苦しかったのか、脂汗を流して目を見開き、ぶるぶると震えながら必死に舌で押し出そうと頑張っている。
が、そんな事くらいで人の拳を押し戻せる訳は無い。
が、そんな事くらいで人の拳を押し戻せる訳は無い。
まあ、もしも手元が狂い、拳が出てしまえば、吐き出すか噛み砕くかしてしまうだろう。
そうならないように持ち上げ、太腿に押し付けるようにして拘束しながら、もう片方の手で底部の傷に持ってきたオレンジジュースをかけてやる。
苦痛で誤魔化されている時でもないと、こんなものをかけてやるだけで調子にのってしまうのが馬鹿ゆっくりの特徴だ。
唯でさえ今までの暴言にうんざりしている所だ。
さらに治療した事で付け上がられたら、無意識のうちに潰してしまうかもしれない。
そうならないように持ち上げ、太腿に押し付けるようにして拘束しながら、もう片方の手で底部の傷に持ってきたオレンジジュースをかけてやる。
苦痛で誤魔化されている時でもないと、こんなものをかけてやるだけで調子にのってしまうのが馬鹿ゆっくりの特徴だ。
唯でさえ今までの暴言にうんざりしている所だ。
さらに治療した事で付け上がられたら、無意識のうちに潰してしまうかもしれない。
「むぐううううっうっ!!むぐっ!むぐぅっ!!んっぐっ!!」
奥に押し込んだカボチャが飲み込まれたのを感触で確かめてから、ゆっくりと手を引き抜いた。
「なにをずるんだぜぇ・・・ぐぞにんげんん・・・・・・・」
苦しそうにえずきながら涙目で睨んでくる。
良くコレだけ痛めつけられて、敵意を剥き出しにできるものだと感心すらする。
まあ、都合の悪い事は忘れてしまっている破滅的なご都合主義の賜物だろうが。
良くコレだけ痛めつけられて、敵意を剥き出しにできるものだと感心すらする。
まあ、都合の悪い事は忘れてしまっている破滅的なご都合主義の賜物だろうが。
「ほらほら、約束どおり、お目当ての野菜はくれてやっただろう?
お前の役目は、その腹に入れた野菜が沢山ここにあるって事を群の皆に伝える事だ。
とにかく、ここに生えている野菜を喰ったって言い回ってくれれば良い」
お前の役目は、その腹に入れた野菜が沢山ここにあるって事を群の皆に伝える事だ。
とにかく、ここに生えている野菜を喰ったって言い回ってくれれば良い」
「ゆゆ!?
な、なにをいっているんだぜ!?
それより、もっとおやさいをよこすんだぜ!!
あれだけじゃぜんぜんたりないんだぜ!!
さっさともってこい!くそにんげん!!」
な、なにをいっているんだぜ!?
それより、もっとおやさいをよこすんだぜ!!
あれだけじゃぜんぜんたりないんだぜ!!
さっさともってこい!くそにんげん!!」
「あー、はいはい、もう良いから早く帰れ」
再びそこらに落ちている小枝を拾い、ムチの様に振るってやる。
「ゆぎゃぁ!!なにをっ!!するんだっ!ぜっ! ゆぎゃぁっ!! なんでっ!! なにがっ!? やめっ!! ひぎぃ!! もうっ!! おうちっ!! かえりゅっ!!」
こちらの攻撃に、対処どころか見えてすらいない反応だな。
どうして身体に痛みが走るのか半分も理解できてないんじゃないだろうか?
どうして身体に痛みが走るのか半分も理解できてないんじゃないだろうか?
まあ、プライドだけは無駄に高すぎる生物だ。人に翻弄されて成す術も無いっていうのが耐え難いのかもしれないが。
見てみぬフリっていうのも自分に都合の良い事だけしか頭に入らない馬鹿個体らしい反応だが、生命の危機を増長させるだけというのに、その悪癖を矯正出来ないっていうのは、もう詰んでいるよな、生物として。
見てみぬフリっていうのも自分に都合の良い事だけしか頭に入らない馬鹿個体らしい反応だが、生命の危機を増長させるだけというのに、その悪癖を矯正出来ないっていうのは、もう詰んでいるよな、生物として。
「ちっしょう! ふ、ふしぎなちからにすくわれたな、くそにんげんんっ!!
お、おぼえてやがれなんだぜぇえええええええーっ!!!」
お、おぼえてやがれなんだぜぇえええええええーっ!!!」
口だけは達者なんだが、力が伴ってない。
今も急いで反転、山に向かって跳ねてはいるものの、人が追いつこうと思えば直ぐに追いつける程度の速度しかでていない。
今も急いで反転、山に向かって跳ねてはいるものの、人が追いつこうと思えば直ぐに追いつける程度の速度しかでていない。
「ぜったいにおぼえてるんだぜ!くそにんげん!!
かえったら、まりささまのげぼくたちをひきつれて、せいっさいにくるんだぜ!!
そのときに、ないてあやまってもゆるしてやらないんだぜぇ!!!」
かえったら、まりささまのげぼくたちをひきつれて、せいっさいにくるんだぜ!!
そのときに、ないてあやまってもゆるしてやらないんだぜぇ!!!」
しっかりと負け惜しみも忘れない。
何とも型にはまった小物っぷりだ、逆に清々しい。
何とも型にはまった小物っぷりだ、逆に清々しい。
すでにあのまりさの死は決定している。
唐辛子を食わせたゆっくりの末路は散々見てきた。だからもう、何を言われても心に響かない。
死人の言葉を聞いてやるのも乙なものだ、というくらいしか思わない。
唐辛子を食わせたゆっくりの末路は散々見てきた。だからもう、何を言われても心に響かない。
死人の言葉を聞いてやるのも乙なものだ、というくらいしか思わない。
まあ、今まで食わせてきた唐辛子の何百倍もの辛さを誇る時限爆弾がまりさの腹に仕込まれているのだ。
その死に様が気にはなるが、今回は良いだろう。
これだけ生った唐辛子の山、これからは嫌というほどこの唐辛子を食わせる事になるだろうしな。
その死に様が気にはなるが、今回は良いだろう。
これだけ生った唐辛子の山、これからは嫌というほどこの唐辛子を食わせる事になるだろうしな。
「しかし、あの一言以外、番の事も子供の事も口に出さなかったな・・・・・・。
馬鹿個体だから忘れているだけなのかもしれないが、それでも殺された方は浮かばれんなぁ・・・・・・」
馬鹿個体だから忘れているだけなのかもしれないが、それでも殺された方は浮かばれんなぁ・・・・・・」
おそらく、それを指摘してやっても、「このまりささまがぴんちのときにたすけにこないれいむなんてしるかなんだぜ!! えいっゆん!のまりささまはひくてあまたで、あいっじんもよめもえらびほうっだい!なんだぜぇ!!」って言うのが関の山だろうな・・・アイツの態度を見る限り。
今までで遭遇した馬鹿個体のゆっくりは、どれもが自分以外を見下す様な奴ばかりだった。
あんなまりさの番になった、ゆっくりれいむに同情すら浮かんでくる。
いや、まあ十中八九、同じレベルの馬鹿でしか無いだろうが。
あんなまりさの番になった、ゆっくりれいむに同情すら浮かんでくる。
いや、まあ十中八九、同じレベルの馬鹿でしか無いだろうが。
ゆっくりって奴は、優秀な個体は本当に下手な人間より優秀だったりするんだが、酷い個体は本当酷いものだ。
今回の奴は特に酷く、馬鹿な上にゲス気質っていう、救いようの無いものだったが。
馬鹿が英雄だって持ち上げられて増長した結果かもしれないが、同情はできないな。
馬鹿が英雄だって持ち上げられて増長した結果かもしれないが、同情はできないな。
そんな事を考えながら、道具を手早く片付け、作業に戻るのだった。
「ゆひぃ、ゆひぃ・・・・・・。
こ、このえいっゆんのまりささまを・・・ひきょうなてをつかってしりぞけたからって、いいきになっているんじゃないんだぜぇええ・・・くそにんげんんん・・・・・・」
こ、このえいっゆんのまりささまを・・・ひきょうなてをつかってしりぞけたからって、いいきになっているんじゃないんだぜぇええ・・・くそにんげんんん・・・・・・」
涙目になりながら、山の群に帰るために必死になって跳ねるまりさ。
その様は、洩れる言葉も態度も、完全に負け惜しみだと宣伝して回っているようなものだが、本ゆんは気付いてないだろう。
その様は、洩れる言葉も態度も、完全に負け惜しみだと宣伝して回っているようなものだが、本ゆんは気付いてないだろう。
「れいむもおちびも、なんでこのえいっゆんのまりささまをたすけもしないでかくれているんだぜ!?
そんなげすゆっくり、もうまりさのつまでも、おちびでもないんだぜ!
そんなげすゆっくり、もうまりさのつまでも、おちびでもないんだぜ!
ゆひっ! ゆひひひっ・・・・・・まあ・・・これで、こころおきなく、あいっじんをかこえるんだぜぇ・・・」
畑の主が予想したとおりの言葉を吐き出しながら、何かに取り憑かれた様な形相で必死に跳ねる。
その寒天の濁った瞳には、あの畑の主を制裁し、群の皆に野菜をもたらした事で更に崇められる未来しか映っていないのだろう。
その寒天の濁った瞳には、あの畑の主を制裁し、群の皆に野菜をもたらした事で更に崇められる未来しか映っていないのだろう。
先ほど受けた屈辱を群に戻れば返せると、愉悦の妄想に染まりきっているその様は醜いとしか言いようが無い。
山への緩い坂道を少し上がった所で、木々の密集がそれなりに開け、下草の低い広場がある。
ここがまりさの言う、自分の群の本拠地だ。
ここがまりさの言う、自分の群の本拠地だ。
「ゆゆっ!! まりさ!?
みんなぁ!まりさがかえってきたわよぉ!!」
みんなぁ!まりさがかえってきたわよぉ!!」
「ゆ! えいっゆんのまりちゃおじちゃんぢゃわ!!」
「ゆっ!? ゆゆ!!
まりさぁ!かえってきたんだね!!おやさい!おやさいは!?
あまあま!あまあまぁ!!」
まりさぁ!かえってきたんだね!!おやさい!おやさいは!?
あまあま!あまあまぁ!!」
そこにまりさが入ると、子供をあやしていたありすが大喜びで迎え、それを目ざとく聞きつけたれいむが騒ぎ立てたのを皮切りに、茂みの中、木の虚、地面に掘った穴から何匹かの成体ゆっくりが飛び出てくる。
そして、それに続いてゾロゾロと子ゆっくり、赤ゆっくりまでが出てきた。
そして、それに続いてゾロゾロと子ゆっくり、赤ゆっくりまでが出てきた。
「ゆっくち!!
えいっゆんのまりさおじさんがかえってきたんだじぇ!!
あまあまちょうだい! にんげんからうばいかえちたあまあま!!」
えいっゆんのまりさおじさんがかえってきたんだじぇ!!
あまあまちょうだい! にんげんからうばいかえちたあまあま!!」
「まりさ!あまあまだしてね!!
にんげんからとりもどしたおやさい!あまあま! やまほどあるんでしょ!?
わかった! あまりにおおすぎてどこかにかくしてあるんだね!
いまからすぐにみんなでたべにいこうね!すぐでいいよ!すぐ!!」
にんげんからとりもどしたおやさい!あまあま! やまほどあるんでしょ!?
わかった! あまりにおおすぎてどこかにかくしてあるんだね!
いまからすぐにみんなでたべにいこうね!すぐでいいよ!すぐ!!」
思い思いの言葉を口にしながら、わらわらと英ゆんのまりさの周りにあつまってくるゆっくり達。
その数は、確かに出来たばかりの群らしく、成体ゆっくりはまりさを入れて12体しか居なく、寂しいものだが、その成体の数に反比例するように、子ゆっくりと赤ゆっくりの数が多い。
その数は、確かに出来たばかりの群らしく、成体ゆっくりはまりさを入れて12体しか居なく、寂しいものだが、その成体の数に反比例するように、子ゆっくりと赤ゆっくりの数が多い。
その数は三桁に迫ろうかというものだ。
一組の番が20匹近く生んだ事になる計算だ。
産みも生んだり。
これだけの数の子供を養うとなれば、春の恵みも落ち着いた今の時期では、例え善良な群でも人の畑で野菜でも盗ろうかと魔も差すだろう。
一組の番が20匹近く生んだ事になる計算だ。
産みも生んだり。
これだけの数の子供を養うとなれば、春の恵みも落ち着いた今の時期では、例え善良な群でも人の畑で野菜でも盗ろうかと魔も差すだろう。
ただでさえ、ゆっくりの行動範囲は狭いのだ。
脆い身体で活動できる狭い範囲の恵みが無くなれば詰むのは当たり前。
脆い身体で活動できる狭い範囲の恵みが無くなれば詰むのは当たり前。
冬の駆除により、ゆっくりの数か少なくなり、いくら食べようが子を産もうが平気だったのが、その警戒を薄れさせる原因だったのだろうが、それもまともな群の話。
このまりさの群の場合、何も考えずに好き勝手していた結果、ツケが回ってきているというだけなのだが。
このまりさの群の場合、何も考えずに好き勝手していた結果、ツケが回ってきているというだけなのだが。
現に、烏合の衆を象徴するように、まりさの怪我に気付いている個体はいない。
まりさが持ってくるはずだった野菜を食べさせろと騒ぐだけである。
まりさが持ってくるはずだった野菜を食べさせろと騒ぐだけである。
「ゆゆっ!? ねえ、いっしょにおやさいをかりにいったれいむとおちびちゃんは?
あ! もうすでにむーしゃむーしゃしているんだね!?
ずるいよ! れいむにもちょうだいね!いますぐでいいよ!!」
あ! もうすでにむーしゃむーしゃしているんだね!?
ずるいよ! れいむにもちょうだいね!いますぐでいいよ!!」
「れ、れいむたちは・・・・・・えいえんにゆっくりさせられたんだぜ・・・」
「 ゆっ??? 」
まりさの言葉を今か今かと待ち望んでいた群のゆっくり達だが、思いもしなかった言葉がまりさの口から紡がれた事で、時が止まったかのように固まった。
その固まり方は見事なもので、この群を見ていた人が居れば笑いと共に、思わず感嘆の溜め息を洩らしたかもしれない。
こういう事を芸にすれば、町で野良をやっているゆっくりも、物乞いより遥かに多くのおひねりを貰えるのでは、と思うが、プライドの高いゆっくりが、自らのお笑い体質と情けなさを認める事はないだろう。
「みんな!きいてほしいんだぜ!!
まりさはたしかに、にんげんからおやさいをうばいかえしたんだぜ!
にんげんを、ぼっこぼっこにしてやったら、どうかおやさいをたべてくださいってさしだしてきたんだぜ!!
そのへりくだるくそにんげんのまえで、まりさたちは、しょうりのあかしにと、さしだされたおやさいをむーしゃむしゃしていたら、にんげんはにんげんは・・・・・・」
まりさはたしかに、にんげんからおやさいをうばいかえしたんだぜ!
にんげんを、ぼっこぼっこにしてやったら、どうかおやさいをたべてくださいってさしだしてきたんだぜ!!
そのへりくだるくそにんげんのまえで、まりさたちは、しょうりのあかしにと、さしだされたおやさいをむーしゃむしゃしていたら、にんげんはにんげんは・・・・・・」
「にんげんがどうかしたの!?
まりさがやっつけたんでしょ!?」
まりさがやっつけたんでしょ!?」
まりさの只ならぬ雰囲気に、群の皆が小さく騒ぎ始める。
それにあわせる様に、男泣きに涙を流しながらまりさが吼えた。
それにあわせる様に、男泣きに涙を流しながらまりさが吼えた。
「ひきょうなてをつかって、まりさたちをいためつけたんだぜえぇえええ!!まけをみとめるからゆるしてくれっていってたのにぃいいいいいいい!!」
「ゆゆっ!!?
ひ、ひきょうなてをつかうなんて!にんげんはゆっくりしてないね!!
まけをみとめたんでしょお!?」
ひ、ひきょうなてをつかうなんて!にんげんはゆっくりしてないね!!
まけをみとめたんでしょお!?」
「そうなのぜ!まけをみとめて、ぜひまりささまにこのおやさいを、って、おやさいをさしだしたんだぜ!!
だっていうのに、あのくそにんげんは、れいむを!おちびをぉおおおおおおおおっ!!!」
だっていうのに、あのくそにんげんは、れいむを!おちびをぉおおおおおおおおっ!!!」
まりさの中で、あの出来事は自分が勝利したのに、卑怯な手を使われ、番と子供を潰され野菜を奪われた、という事になっているらしい。
悪知恵といっても稚拙なものだが、恐ろしいのは、まりさの中でこの妄言が真実だと書き換えられていることだろう。
馬鹿個体の本領発揮という所である。
悪知恵といっても稚拙なものだが、恐ろしいのは、まりさの中でこの妄言が真実だと書き換えられていることだろう。
馬鹿個体の本領発揮という所である。
「ゆゆゆっ!? それはゆるせないよぉおお!!
ひきょうなにんげんが、れいむのおやさいさんをぉおおおおっ!!!」
ひきょうなにんげんが、れいむのおやさいさんをぉおおおおっ!!!」
「あまあま!あまあまぁ!!
ひきょうなにんげんしゃんは、ゆるっせにゃいんだじぇぇぇ!!あみゃあみゃぁあ!!」
ひきょうなにんげんしゃんは、ゆるっせにゃいんだじぇぇぇ!!あみゃあみゃぁあ!!」
しかも、この穴だらけの言葉に、群の皆が呆れるどころか、人に向けて怒りを覚え、まりさに同調している。
もう少し賢ければ、まりさの言葉の矛盾に気が付けただろうが、自分で何も考えられない固体ではこんなものだろう。
現に、殺された番や子供の事を突っ込む個体は居ない。口にするのは、野菜を奪われたから許せない、だ。
このまりさが英雄になる理由も納得できる。
現に、殺された番や子供の事を突っ込む個体は居ない。口にするのは、野菜を奪われたから許せない、だ。
このまりさが英雄になる理由も納得できる。
「せいっさい!だよぉおおおお!!
れいむのあまあまを、ひきょうなてをつかってよこどりしたくそにんげんは、せいっさい!だよぉおおお!!」
れいむのあまあまを、ひきょうなてをつかってよこどりしたくそにんげんは、せいっさい!だよぉおおお!!」
「ゆおおおおおおおっ!!!」
「せいっちゃい!!せいっちゃい!!せいっちゃい!!!」
(ゆふっ・・・ゆふふふふ・・・・・・。
まりささまに・・・まりささまのために、げぼくたちがたちあがったんだぜぇ・・・。
みていろ、くそにんげん・・・・・・。いま、まりささまのむてきのぐんだんが、くそにんげんをぼっこぼこにしてやりにいくのぜぇえ・・・・・・。
せいぜいおうちのすみっこでふるえていやがるがいいのぜ・・・・・・ぜったいにゆるさないけれどな!!)
まりささまに・・・まりささまのために、げぼくたちがたちあがったんだぜぇ・・・。
みていろ、くそにんげん・・・・・・。いま、まりささまのむてきのぐんだんが、くそにんげんをぼっこぼこにしてやりにいくのぜぇえ・・・・・・。
せいぜいおうちのすみっこでふるえていやがるがいいのぜ・・・・・・ぜったいにゆるさないけれどな!!)
皆の制裁の掛け声を背に、まりさは力がみなぎって来るのを感じていた。
やはり頼もしい仲間達だ、身体の芯から温かいものが込み上げてくる。
いや、もはや、温かいではなく、この興奮を表すように熱さすら感じる。その熱さが心地よい・・・・・・。
いや、もはや、温かいではなく、この興奮を表すように熱さすら感じる。その熱さが心地よい・・・・・・。
本当に心地良い・・・せいっさい!の掛け声が掛かると共に、身体の芯が熱さが波紋の様に広がる。
まるで地響きだ。
まるで地響きだ。
(ゆ・・・・・・?
で、でも、すこしあついんだぜ・・・・・・。いや、あつすぎるんだぜ・・・・・・)
で、でも、すこしあついんだぜ・・・・・・。いや、あつすぎるんだぜ・・・・・・)
「み、みんな、もういいんだぜ・・・・・・。
ちょっとだまってほしいんだぜ・・・・・・」
ちょっとだまってほしいんだぜ・・・・・・」
身体の芯から感じる熱さは、相変わらず上がり続けている。
すでに、周りのゆっくり達の掛け声がうっとおしく感じ始めた。
その声に合わせる様に、熱がジンジンと身体に響く。
すでに、周りのゆっくり達の掛け声がうっとおしく感じ始めた。
その声に合わせる様に、熱がジンジンと身体に響く。
「せいっさい!!せいっさい!! にんげんを、せいっさい!!!」
「ゆっ・・・・・・だ、だから、だまって・・・」
まりさの身体の中で発生した熱は、今やからだを焼こうとするかのように暴れ始めた。
しかも、その制限は無く、どんどん温度が上がっていく。
しかも、その制限は無く、どんどん温度が上がっていく。
「せいっさい!!せいっさい!!!」
「ゆ・・・ゆっがああああああああああ!!!
やかましいんだぜぇええええええええ!!! だまれっていっているのがきこえないのがぁあああああああっ!!!」
やかましいんだぜぇええええええええ!!! だまれっていっているのがきこえないのがぁあああああああっ!!!」
ついに、その熱に我慢が出来なくなったまりさが絶叫と共に暴れ始める。
涎を撒き散らし、目の焦点は定まらず、カメレオンの様に目をちぐはぐにグリグリと忙しなく動かし始めた。
その瞳は飛び出しそうなほど見開かれている。
その瞳は飛び出しそうなほど見開かれている。
その異様さに、制裁の掛け声で盛り上がっていた群のゆっくりの動きが再び固まった。
「ゆっゆぐううううううううう!!!
あんこが!!まりさのあんこがぁあああ!!」
あんこが!!まりさのあんこがぁあああ!!」
「ま、まりさ・・・・・・・・・・・?」
バタバタとのたうつまりさに、やっとの事で声を掛けたありす。
しかし、当のまりさは、それどころではないという様に、余計に暴れ始めている。
噛み締められすぎた歯が、バキバキと音を立ててひび割れ始めている。
歯が砕ける激痛を感じてないように、更にまりさは歯を噛み締め、身体をくの字に折り曲げながら、腹筋運動を繰り返す様に激しく蠢き始めた。
鬼の様な形相で、その動きを繰り返す様は、まるで自分の腹の中を蹂躙し、蠢くものに頭突きをかまそうとしているかのように見える。
完全に狂気の沙汰だ。
しかし、当のまりさは、それどころではないという様に、余計に暴れ始めている。
噛み締められすぎた歯が、バキバキと音を立ててひび割れ始めている。
歯が砕ける激痛を感じてないように、更にまりさは歯を噛み締め、身体をくの字に折り曲げながら、腹筋運動を繰り返す様に激しく蠢き始めた。
鬼の様な形相で、その動きを繰り返す様は、まるで自分の腹の中を蹂躙し、蠢くものに頭突きをかまそうとしているかのように見える。
完全に狂気の沙汰だ。
「なんでぇええ!??なんでいだいなまりささまがっ!?まりささまが、こんな・・・ごんんなぁあああっ!!?」
まりさを群のゆっくりが引くほどの狂気に走らせているのは、仕込まれた時限爆弾が作動し始めたのが原因だ。
カボチャの容器が消化され、中の唐辛子がまりさの身体を構成する餡子に侵食を始めている。
人間でも、それは辛さではなく、焼けるような痛さを体験する代物だ。元々辛さが即死の劇薬に直結するゆっくりが相手なら、それは比喩でも何でもなく焼けているのかもしれない。
カボチャの容器が消化され、中の唐辛子がまりさの身体を構成する餡子に侵食を始めている。
人間でも、それは辛さではなく、焼けるような痛さを体験する代物だ。元々辛さが即死の劇薬に直結するゆっくりが相手なら、それは比喩でも何でもなく焼けているのかもしれない。
「ゆっゆっゆっ・・・ゆばほっ!!!!!」
「 ゆ”っ!!? 」
突然ぷくーをした様に膨れたまりさを前に、群のゆっくりのほとんどが一言を発して頭が真っ白になっていた。
何が起きているのか理解できない。
何が起きているのか理解できない。
「ほばっ!! はほばっ!! ぐごごごごごごごごごごごっ!!!」
妙なうめき声とも叫び声とも言えない様な、形容し難い声を発しながら、更に膨れる様は、すでにゆっくりが威嚇として使うぷくーの範疇を超えている。
その原因は、高濃度の辛味の元、カプサイシンがもたらす拒絶反応により、アレルギーの様に唐辛子に触れた餡子が腫れ上がったからだ。
その突発的な体内餡子の膨張により、まりさの舌は、歯が砕けるほど噛み締めていた口に内側から叩きつけられ、同時に腫れ上がり始めた皮が口を完全に塞いでしまった。
その原因は、高濃度の辛味の元、カプサイシンがもたらす拒絶反応により、アレルギーの様に唐辛子に触れた餡子が腫れ上がったからだ。
その突発的な体内餡子の膨張により、まりさの舌は、歯が砕けるほど噛み締めていた口に内側から叩きつけられ、同時に腫れ上がり始めた皮が口を完全に塞いでしまった。
それはあにゃるも同じで、腫れた皮膚が餡子の出口を完全に塞いでしまっている。
腫れ上がった皮膚だけでもかなりの膨張を感じるだろう。
その皮膚は真っ赤になり、鳥肌の様な発疹がぷつぷつと出来始め、滝の様に流れる脂汗と共に、時折破裂して薄い餡子の汁がまりさの周りを斑模様に彩っていた。
その皮膚は真っ赤になり、鳥肌の様な発疹がぷつぷつと出来始め、滝の様に流れる脂汗と共に、時折破裂して薄い餡子の汁がまりさの周りを斑模様に彩っていた。
「ゆぶごごごごごごごっ!! ぶごぉっ!! ぶごごごごごごぉぉおおおおおおおっ!!!」
奇妙なうめき声と共に、僅かな餡子が塞がりきった口から、まるで火山弾の様に時折噴出している。
もうとても言葉とは言えない、単なる音だ。それもとびきりの狂気を齎すような。
もうとても言葉とは言えない、単なる音だ。それもとびきりの狂気を齎すような。
(まりざが!まりざがぁああああああああああ!!!このまりざがぁああああああああっ!!!)
この状態になって、まだ心の声をまともに保てているのが不思議なほどだ。
不幸な事に、余りにも強力な辛さだったために、身体に現れた拒絶反応が、逆に吐き出す餡子を堰き止める形となってしまったのが一つの原因だ。
一気に餡子を吐き出せる事が出来れば、激痛を伴いはするも一瞬で死ねただろうが、餡子を一定以上失わなくなった今の状態では、中枢餡がカプサイシンに犯され尽くし、変質せねば死ねないだろう。
ここまでの痛みを味わったゆっくりがいるだろうか、というほどの激痛がまりさを襲っているにちがいない。
一気に餡子を吐き出せる事が出来れば、激痛を伴いはするも一瞬で死ねただろうが、餡子を一定以上失わなくなった今の状態では、中枢餡がカプサイシンに犯され尽くし、変質せねば死ねないだろう。
ここまでの痛みを味わったゆっくりがいるだろうか、というほどの激痛がまりさを襲っているにちがいない。
(なんで!?どうじで!!?
にんげん!!にんげぇえん!!きさまのせいがぁあああああっ!!!)
にんげん!!にんげぇえん!!きさまのせいがぁあああああっ!!!)
だが、それでも、限界を超えて波状的に襲い来る傷みと熱が、狂う事も気を失う事すら許さない。
中枢餡が熱の様な激痛に犯され蹂躙される事を受け入れるしかないのだ。
嘔吐感も腹痛も、破滅的なレベルでまりさを襲い、早く体内の毒を排除してしまえと訴えてはいるが、穴という穴が腫れて塞がった状態では望むべくも無い。
中枢餡が熱の様な激痛に犯され蹂躙される事を受け入れるしかないのだ。
嘔吐感も腹痛も、破滅的なレベルでまりさを襲い、早く体内の毒を排除してしまえと訴えてはいるが、穴という穴が腫れて塞がった状態では望むべくも無い。
しかも、非ゆっくり症で狂うことすらできないほど、身体が、中枢餡が異常を訴え、暴走し、暴れている。
皮膚、餡子、中枢餡、そしてゆっくりの数少ない身体を構成する器官が、チグハグに暴れ、バラバラになる事でその辛味から逃れようとしている。
しかし、そこまで馬鹿になった身体だが、けっしてまりさの意識を手放す事はしなかった。
本人にとって、それは地獄が出現したかのような拷問だろう。
しかし、そこまで馬鹿になった身体だが、けっしてまりさの意識を手放す事はしなかった。
本人にとって、それは地獄が出現したかのような拷問だろう。
突然襲いかかってきた理不尽な痛みを、狂いながら正気に戻されるという有り得ない意識の中で、人間のせいだと関連付けたのは見事といえるのだろうか。
(ゆぎぃいいいいいいいっ!!!
もっもういっぞごろじでぇええええええええ!!!
にぃんんげぇえんん!!!どうにがじろぉおおおおお!!
ごろぜ!!ごろじでぇええええええええ!!!)
もっもういっぞごろじでぇええええええええ!!!
にぃんんげぇえんん!!!どうにがじろぉおおおおお!!
ごろぜ!!ごろじでぇええええええええ!!!)
晴れ上がった唇、肛門、それはすでにゆっくりの形を変えるほど晴れ上がり、もはやこのまりさがゆっくりと分かる者はいないだろう。
そんなになってすら、まだ足りぬとでも悪魔が囁いたかのか、零れ落ちそうなほどに飛び出た目玉が餡子で充血し始める。
それは、血管というより、もはや木の根の様に太く、禍々しく蠢き、目玉の形を変え始めている。
そんなになってすら、まだ足りぬとでも悪魔が囁いたかのか、零れ落ちそうなほどに飛び出た目玉が餡子で充血し始める。
それは、血管というより、もはや木の根の様に太く、禍々しく蠢き、目玉の形を変え始めている。
(おなががちぎれどぅううううううううううううっ!!あだまがあづいいいいいいいい!!とげる!!さげる!!えぐでどぅ!!ばじけるっ!!つぶれどぅっ!! あがっ!!)
限界が生じたのだろう、グジュっとにぶい音を立て、目玉が餡子色に一瞬で濁ったかと思うと、ぽんっと電子レンジに入れた卵の様に弾けた。
(あ”っ!!あ”っ!!あ”っ!!!
に”、にんげんざまああああああああ!!! ごめんなざい!!おやさいぬすもうとしてごべんだざいいいいいいいっ!!!
ごめっ!!ごめぇええええええっ!ごめんっでばぁああああああっ!!!
も”・・・ぼう!ごろぜ!!ごろしぃいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!
あやばるがらあああああああごろじぃいいいいいい!!!)
に”、にんげんざまああああああああ!!! ごめんなざい!!おやさいぬすもうとしてごべんだざいいいいいいいっ!!!
ごめっ!!ごめぇええええええっ!ごめんっでばぁああああああっ!!!
も”・・・ぼう!ごろぜ!!ごろしぃいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!
あやばるがらあああああああごろじぃいいいいいい!!!)
痛みの原因を人のせいにし、怒りで痛みを誤魔化していたまりさだが、そんなもので元々精神力の弱いゆっくりが耐えられるものではない。
ただ何が悪いかなど考える事無く、謝ればこの痛みから解放されると信じて、ただ無限に訪れる痛みの叫び声の代わりに意味の無い謝罪を心の中で繰り返すばかりになっていく。
ただ何が悪いかなど考える事無く、謝ればこの痛みから解放されると信じて、ただ無限に訪れる痛みの叫び声の代わりに意味の無い謝罪を心の中で繰り返すばかりになっていく。
痛みによって狂う事さえ出来ず、永遠とも感じる苦痛の連鎖。
まりさにとって、長く、今まで生きてきた一生より長く感じた激痛のみの世界。それも終わりを迎えようとしていた。
まりさにとって、長く、今まで生きてきた一生より長く感じた激痛のみの世界。それも終わりを迎えようとしていた。
(にんげんざま!!にんげんざまぁあああああああ!!にんげっっざまにげざまっ!!にっ・・・げ・・・)
ぶじゅー、と、喘息の様な音を立てながら、木の根の様になった血管から餡子が洩れる。
その餡子も、直ぐに腫れ上がった皮膚のせいで勢いが弱まり、目を失った眼孔の穴すら塞がった。
その餡子も、直ぐに腫れ上がった皮膚のせいで勢いが弱まり、目を失った眼孔の穴すら塞がった。
そして、後はただ、自身が浸かるほど流した脂汗の中で、ビクビクと痙攣を繰り返しながら、干からび始める。
流した脂汗のせいだろう。
干ばつで干上がった川の底の様に、皮膚を細かく砕かれながら、最後には、麻痺すらしなくなり、ぐしゃりと脂汗の水溜りに崩れた。
すべての力を無くした象徴の様に、餡子と砂糖水に濡れた帽子がパサリと落ち、自らが流した砂糖水と餡子の澱みの中に混じっていく。
干ばつで干上がった川の底の様に、皮膚を細かく砕かれながら、最後には、麻痺すらしなくなり、ぐしゃりと脂汗の水溜りに崩れた。
すべての力を無くした象徴の様に、餡子と砂糖水に濡れた帽子がパサリと落ち、自らが流した砂糖水と餡子の澱みの中に混じっていく。
崩れたまりさの中身は、まるで燃え上がる様に真っ赤になっていたという・・・・・・。