ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1693 2100年のゆっくりたち
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ankoss
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「一人称れいむ・黒まりさヘアー・ケロちゃん帽子・青目・小さめ・少しやんちゃ・固めクリーム・赤ゆっくりで」
「一人称れいむ・黒まりさヘアー・ケロちゃん帽子・青目・小さめ・少しやんちゃ・固めクリーム・赤ゆっくりですね」
2050年、加工所によりゆっくり解析していってね計画(通称ゆくゲノム計画)が完了。
ゆっくりの体の構造を完璧に把握した加工所社はカスタマイズゆっくりの販売を開始した。
生殖生産していた工場は消え、ゆっくり部品生産体制に移行。
小麦粉やあずきなどから生産された皮、目玉、中枢餡など部品ごとに生産され
オーダーメイドで組み立てられる。
通常組み立ては一日程度で終わり、注文から二日程度で受け取れる。
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
合成ゆっくりがごあいさつをする。
「うーん、やっぱりあまり可愛くないかなあ……」
「ゆがーん!」
オーダーしたゆっくりが思っていたのと違うということは多い。
「ではお作り直し致しましょうか?」
「ええ、それじゃあ、お願いします」
三回程度の作り直しをへて、納得いったものを飼うのが普通だ。
加工所直営ショップの場合は二回までの作り直しが無料サービスである。
コンタクトレンズのように値段の部分は人件費と技術料、それに広告料なのだ。
「もっどゆっぐちしちゃかっちゃ……」
受け取られなかったゆっくりは潰されて受け取り待ちゆっくりのエサである。
「えっぐ……、ひっく……」
「大丈夫よ、ショップに行けば治してもらえるからね」
死んだゆっくりの蘇生サービスが始められたのもこの頃だ。
ゆっくりの死亡は中枢餡の破壊・腐敗・境界部の水飴物質の消滅などによる身体機能停止と等しい。
中枢餡をいじくってその部分を取り除き、減った分を補充。
死亡に伴ってだめになった皮・目玉・餡子などは全て新品と取り換える。
中枢餡の治療に伴って消えた記憶は、機械で記憶を焼きこむことで補う。
ゆっくりは忘れっぽいから、飼い主の名前や好きな食べ物ぐらいのことを補充してやれば大抵問題ない。
「ゆっくりしてね? おねーさん、まりさはげんきだよ?」
「うわああん! まりさ、もう心配させないでよ!」
中枢餡の消失、完全に潰れ普通の餡子と中枢餡の区別がつかないなど回復できないケースもあるが
それを気をつけておけば理論上何年でも飼っていられる。
「どぼぢてしんだのにまだおにいざんのいえにいるのぼおおおおお!!!????」
このサービスの利用者は虐待鬼意山が中心だったらしい。
いつまでも死ねない地獄というシチュエーションが虐待心をくすぐるのだろうか。
技術の進歩によりゆっくりの状況は様々に変わっていった。
しかし更に大きな変化が待ち構えていたのである。
2075年はゆっくりの電子化サービスが始まった年だ。
ゆっくりは他のペットとくらべ、物を壊したりやっかいな事をすることが多い。
しかしパーソナルコンピューター内で飼えば、その心配もないだろう。
技術の進歩により、家庭内コンピューターでもゆっくりの思考程度なら
完全にシミュレーションできるようになっていた。
ここまでいけばPC内で飼っても同じだろう、といってもいい程である。
「スキャンお願いします!」
「ゆゆっ? なにするの?」
緑髪の合成ゆっくりが箱状の機械に入れられた。
ペットショップでは専用の機械によりゆっくり全体をスキャニングしてもらえる。
こうすることでゆっくりの記憶・成分・見た目など全データを読み取り、
ゆっくりは記憶媒体の中へ移動する。
「ゆわわわわ!」
チーン!(電子レンジに近い)
「お待たせいたしました」
一分程度で完了するお手軽なサービスである。
元のゆっくりに記憶を残していては、別のコピーゆっくりが誕生したことになってしまうので
チンの音と同時にゆっくりの中枢餡はフォーマットされ、まっさらになる。
「……」
「この子はこちらでお預かりします」
こうして出来たゆっくりの抜け殻は専用の施設に送られ冷凍保存。
またPCから出したいという時、記憶メディアからのデータを中枢餡に焼き込んで飼い主に帰すのである。
年間千円の保管料を払う限りずっと保存され続け、三年以上の滞納か契約解除を以って処分する。
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ~♪」」」」
「ゆゆーん! おちびちゃんたちほんとうにゆっくりしてるよぉ~!」
電子世界では現実の時間と空間の概念は当てはまらない。
メモリの続く限り無限のゆっくりプレイスがあり、無限のあまあまがある。
ヴェルサイユ宮殿に住ませて、毎食最高級菓子を与えても、財布はほとんど傷まない。
つまり飼い主は無限に甘やかすことが出来るのだ。
そして電子データである以上、バックアップをしておけば理論上寿命は無限だ。
愛でお兄さん・お姉さんの多くはここに飛びついた。
(もちろんPC内で飼いたがらない愛で派も多い)
「おいじじい! はやくあまあまをよういしてね!」
「ぎんじゃのこうっきゅうっしょーとけーきしゃんでいいよ!」
ゲスになってもボタン一つで
「ゆゆ! おねえさんゆっくりしていってね!」
「くさしゃんをたべれりゅだけでしあわしぇー! だよ!」
修正できる。
これは飼いやすい。
しかしこう色々できすぎると、かえって物足りなくなるものである。
姿形を自由に変えるなど、新サービス提供を加速させたが客離れの傾向は続いた。
2100年にはゆっくり研究の応用で、内部構造はゆっくりと同じだが見た目が大きく違う生物が作れるようになった。
ゆっくり市場に限界を感じた加工所取締役一同はゆっくり技術を応用して新しい合成生命体を発売する。
電子化サービスは行わず、なまものだけを販売してゆく方針だ。
最初は順調だった電子化も裏目に出て消費者の飽きを招いてしまった。
とはいえ面倒なゆっくりなんて、PC外で飼う気になれない。
ゆっくり市場はゆるやかに縮小している。
加工所は大きな市場に合わせて膨らんだその規模を見直さなければならなくなっていた。
「もうゆっくりはいいか……、容量も一杯だし」
ゴミ箱にゆっくりの記憶ファイルを捨てるお兄さん。
三年間それなりにかわいがったゆっくりであった。
引っ越し先がゆっくり禁止だったことが切っ掛けで電子化をすることに決める。
「ゆゆ? ぱそこんさんのなかにはいるの?」
「ああ、お前が良いならだけど、そうするつもりだよ」
電子化したゆっくりがいかに元と同じ存在であろうと、
ゆっくりの思考がいかに正確にシミュレーションされていようとも、
電子化で生まれたゆっくりは元のそれとは違う気がして、正直気が進まなかった。
「いいよ! あまあまいっぱいたべて、おしろさんにもすめるんでしょ?」
「ああ」
「おにいさんともあそべるんでしょ?」
「時間があればだけどな」
「それじゃあゆっくりできるよ! ゆゆー、たのしみ~♪」
しかしゆっくり自身それほど嫌がっているわけでもないし、このままでは引っ越し先に
連れていけないというのはどうしようもない、揺るぎようのない事実だ。
電子化はあっというまだった。もちろん加工所の人にはゆっくりの保管を頼んだ。
そのときのお兄さんはいつか他の場所に引っ越して、そうしたら元の関係に戻ろうと考えていた。
コンピューターにデータを入れて起動する。
電子化されたゆっくりを管理するソフトには、様々な機能が付いていた。
自動えさやり機能、自動水やり機能、飼い主のコピーが遊んでくれる機能。
最初こそ自分で世話をしていたが、忙しくなったお兄さんはそういう機能に頼りっきりになった。
そしてある日、残業をやっと終えて帰ってきた日。
「むーしゃむーしゃしあわせー!」
「ごーくごーくさわやかー!」
「おにいさんあそぼうね! おにごっこしようね!」
「れいむとってもしあわせーだよ! いつもごはんありがとう!」
「ぱそこんにはいってから、おにいさんやさしくなったよ! あそんでくれるよ! しあわせー!」
プログラムに世話され、プログラムにお礼を言うゆっくり。
それを見た彼は、自分がゆっくりから捨てられた気がして、愛情は急速に冷めていった。
自動プログラムを止めて自ら世話をすると、おにいさんがゆっくりできなくなったと文句を言うのだ。
人間はコンピューターほど完璧にはなれない。
ゆっくりにとって自分はかけがえのない存在だと思っていたが、もうどうでもいい。
加工所との契約も解除、すでに何の関心がなくなってしまっていた。
飼いゆっくりを持つ家庭は50万を割った。
新たなペットが流行し始めている。
泥船から逃げ出すように各社はゆっくり事業を縮めていた。
ゆっくりたちを乗せたトラックが出発する、目指すは焼却所だ。
大量のゆっくりの処理は、現在経営危機の加工所にとってかなりの負担になっていた。
外に出されたことにより自然解凍したゆっくり、しかし記憶を消されたせいでなにも出来ない。
生きているのか死んでいるのか、心ここにあらず、ただぼうっと天井だけを見ている。
「本当に何も反応しないんだな、このゆっくりたち」
「ゆんやー! とか言ってくれれば面白いのにな」
ゴミの溢れる焼却炉に墜落していくゆっくり。
おそらをとんでるみたいも、どぼぢてえええも言わない。
ただただ転がり、ただただ落ちる。
熱が現れ、火が起こり始めても同じだった。
風で飛ばされお兄さんと必死で探したりぼん、燃え始めたがなにも言わない。
お兄さんに褒めてもらった自分だけの赤い髪の毛はどんどん汚い焦げ茶色になった。
皮は耐えかね、餡子が体中から漏れ出す。
目玉はとうに破裂していた。
筋肉餡の反射によって死にかけのゆっくりが起こす痙攣、とうとう起こり始める。
それでもそのゆっくりはなにもせず、そのまま炭になっていった。
おわり
anko1651 超高級ゆっくり市
anko1637 一人のまぬけでみんな台無し
anko1621 れいぱーは人気者
anko1609 幸せ崩壊丼
anko1592 赤ゆが凄い生えちゃった事件
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2050年、加工所によりゆっくり解析していってね計画(通称ゆくゲノム計画)が完了。
ゆっくりの体の構造を完璧に把握した加工所社はカスタマイズゆっくりの販売を開始した。
生殖生産していた工場は消え、ゆっくり部品生産体制に移行。
小麦粉やあずきなどから生産された皮、目玉、中枢餡など部品ごとに生産され
オーダーメイドで組み立てられる。
通常組み立ては一日程度で終わり、注文から二日程度で受け取れる。
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
合成ゆっくりがごあいさつをする。
「うーん、やっぱりあまり可愛くないかなあ……」
「ゆがーん!」
オーダーしたゆっくりが思っていたのと違うということは多い。
「ではお作り直し致しましょうか?」
「ええ、それじゃあ、お願いします」
三回程度の作り直しをへて、納得いったものを飼うのが普通だ。
加工所直営ショップの場合は二回までの作り直しが無料サービスである。
コンタクトレンズのように値段の部分は人件費と技術料、それに広告料なのだ。
「もっどゆっぐちしちゃかっちゃ……」
受け取られなかったゆっくりは潰されて受け取り待ちゆっくりのエサである。
「えっぐ……、ひっく……」
「大丈夫よ、ショップに行けば治してもらえるからね」
死んだゆっくりの蘇生サービスが始められたのもこの頃だ。
ゆっくりの死亡は中枢餡の破壊・腐敗・境界部の水飴物質の消滅などによる身体機能停止と等しい。
中枢餡をいじくってその部分を取り除き、減った分を補充。
死亡に伴ってだめになった皮・目玉・餡子などは全て新品と取り換える。
中枢餡の治療に伴って消えた記憶は、機械で記憶を焼きこむことで補う。
ゆっくりは忘れっぽいから、飼い主の名前や好きな食べ物ぐらいのことを補充してやれば大抵問題ない。
「ゆっくりしてね? おねーさん、まりさはげんきだよ?」
「うわああん! まりさ、もう心配させないでよ!」
中枢餡の消失、完全に潰れ普通の餡子と中枢餡の区別がつかないなど回復できないケースもあるが
それを気をつけておけば理論上何年でも飼っていられる。
「どぼぢてしんだのにまだおにいざんのいえにいるのぼおおおおお!!!????」
このサービスの利用者は虐待鬼意山が中心だったらしい。
いつまでも死ねない地獄というシチュエーションが虐待心をくすぐるのだろうか。
技術の進歩によりゆっくりの状況は様々に変わっていった。
しかし更に大きな変化が待ち構えていたのである。
2075年はゆっくりの電子化サービスが始まった年だ。
ゆっくりは他のペットとくらべ、物を壊したりやっかいな事をすることが多い。
しかしパーソナルコンピューター内で飼えば、その心配もないだろう。
技術の進歩により、家庭内コンピューターでもゆっくりの思考程度なら
完全にシミュレーションできるようになっていた。
ここまでいけばPC内で飼っても同じだろう、といってもいい程である。
「スキャンお願いします!」
「ゆゆっ? なにするの?」
緑髪の合成ゆっくりが箱状の機械に入れられた。
ペットショップでは専用の機械によりゆっくり全体をスキャニングしてもらえる。
こうすることでゆっくりの記憶・成分・見た目など全データを読み取り、
ゆっくりは記憶媒体の中へ移動する。
「ゆわわわわ!」
チーン!(電子レンジに近い)
「お待たせいたしました」
一分程度で完了するお手軽なサービスである。
元のゆっくりに記憶を残していては、別のコピーゆっくりが誕生したことになってしまうので
チンの音と同時にゆっくりの中枢餡はフォーマットされ、まっさらになる。
「……」
「この子はこちらでお預かりします」
こうして出来たゆっくりの抜け殻は専用の施設に送られ冷凍保存。
またPCから出したいという時、記憶メディアからのデータを中枢餡に焼き込んで飼い主に帰すのである。
年間千円の保管料を払う限りずっと保存され続け、三年以上の滞納か契約解除を以って処分する。
「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ~♪」」」」
「ゆゆーん! おちびちゃんたちほんとうにゆっくりしてるよぉ~!」
電子世界では現実の時間と空間の概念は当てはまらない。
メモリの続く限り無限のゆっくりプレイスがあり、無限のあまあまがある。
ヴェルサイユ宮殿に住ませて、毎食最高級菓子を与えても、財布はほとんど傷まない。
つまり飼い主は無限に甘やかすことが出来るのだ。
そして電子データである以上、バックアップをしておけば理論上寿命は無限だ。
愛でお兄さん・お姉さんの多くはここに飛びついた。
(もちろんPC内で飼いたがらない愛で派も多い)
「おいじじい! はやくあまあまをよういしてね!」
「ぎんじゃのこうっきゅうっしょーとけーきしゃんでいいよ!」
ゲスになってもボタン一つで
「ゆゆ! おねえさんゆっくりしていってね!」
「くさしゃんをたべれりゅだけでしあわしぇー! だよ!」
修正できる。
これは飼いやすい。
しかしこう色々できすぎると、かえって物足りなくなるものである。
姿形を自由に変えるなど、新サービス提供を加速させたが客離れの傾向は続いた。
2100年にはゆっくり研究の応用で、内部構造はゆっくりと同じだが見た目が大きく違う生物が作れるようになった。
ゆっくり市場に限界を感じた加工所取締役一同はゆっくり技術を応用して新しい合成生命体を発売する。
電子化サービスは行わず、なまものだけを販売してゆく方針だ。
最初は順調だった電子化も裏目に出て消費者の飽きを招いてしまった。
とはいえ面倒なゆっくりなんて、PC外で飼う気になれない。
ゆっくり市場はゆるやかに縮小している。
加工所は大きな市場に合わせて膨らんだその規模を見直さなければならなくなっていた。
「もうゆっくりはいいか……、容量も一杯だし」
ゴミ箱にゆっくりの記憶ファイルを捨てるお兄さん。
三年間それなりにかわいがったゆっくりであった。
引っ越し先がゆっくり禁止だったことが切っ掛けで電子化をすることに決める。
「ゆゆ? ぱそこんさんのなかにはいるの?」
「ああ、お前が良いならだけど、そうするつもりだよ」
電子化したゆっくりがいかに元と同じ存在であろうと、
ゆっくりの思考がいかに正確にシミュレーションされていようとも、
電子化で生まれたゆっくりは元のそれとは違う気がして、正直気が進まなかった。
「いいよ! あまあまいっぱいたべて、おしろさんにもすめるんでしょ?」
「ああ」
「おにいさんともあそべるんでしょ?」
「時間があればだけどな」
「それじゃあゆっくりできるよ! ゆゆー、たのしみ~♪」
しかしゆっくり自身それほど嫌がっているわけでもないし、このままでは引っ越し先に
連れていけないというのはどうしようもない、揺るぎようのない事実だ。
電子化はあっというまだった。もちろん加工所の人にはゆっくりの保管を頼んだ。
そのときのお兄さんはいつか他の場所に引っ越して、そうしたら元の関係に戻ろうと考えていた。
コンピューターにデータを入れて起動する。
電子化されたゆっくりを管理するソフトには、様々な機能が付いていた。
自動えさやり機能、自動水やり機能、飼い主のコピーが遊んでくれる機能。
最初こそ自分で世話をしていたが、忙しくなったお兄さんはそういう機能に頼りっきりになった。
そしてある日、残業をやっと終えて帰ってきた日。
「むーしゃむーしゃしあわせー!」
「ごーくごーくさわやかー!」
「おにいさんあそぼうね! おにごっこしようね!」
「れいむとってもしあわせーだよ! いつもごはんありがとう!」
「ぱそこんにはいってから、おにいさんやさしくなったよ! あそんでくれるよ! しあわせー!」
プログラムに世話され、プログラムにお礼を言うゆっくり。
それを見た彼は、自分がゆっくりから捨てられた気がして、愛情は急速に冷めていった。
自動プログラムを止めて自ら世話をすると、おにいさんがゆっくりできなくなったと文句を言うのだ。
人間はコンピューターほど完璧にはなれない。
ゆっくりにとって自分はかけがえのない存在だと思っていたが、もうどうでもいい。
加工所との契約も解除、すでに何の関心がなくなってしまっていた。
飼いゆっくりを持つ家庭は50万を割った。
新たなペットが流行し始めている。
泥船から逃げ出すように各社はゆっくり事業を縮めていた。
ゆっくりたちを乗せたトラックが出発する、目指すは焼却所だ。
大量のゆっくりの処理は、現在経営危機の加工所にとってかなりの負担になっていた。
外に出されたことにより自然解凍したゆっくり、しかし記憶を消されたせいでなにも出来ない。
生きているのか死んでいるのか、心ここにあらず、ただぼうっと天井だけを見ている。
「本当に何も反応しないんだな、このゆっくりたち」
「ゆんやー! とか言ってくれれば面白いのにな」
ゴミの溢れる焼却炉に墜落していくゆっくり。
おそらをとんでるみたいも、どぼぢてえええも言わない。
ただただ転がり、ただただ落ちる。
熱が現れ、火が起こり始めても同じだった。
風で飛ばされお兄さんと必死で探したりぼん、燃え始めたがなにも言わない。
お兄さんに褒めてもらった自分だけの赤い髪の毛はどんどん汚い焦げ茶色になった。
皮は耐えかね、餡子が体中から漏れ出す。
目玉はとうに破裂していた。
筋肉餡の反射によって死にかけのゆっくりが起こす痙攣、とうとう起こり始める。
それでもそのゆっくりはなにもせず、そのまま炭になっていった。
おわり
anko1651 超高級ゆっくり市
anko1637 一人のまぬけでみんな台無し
anko1621 れいぱーは人気者
anko1609 幸せ崩壊丼
anko1592 赤ゆが凄い生えちゃった事件