ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4044 虎舞竜ダークネス
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『虎舞竜ダークネス』 4KB
ギャグ 都会 現代 愛で地球が救えると救いきれない馬鹿が言う この身削って突き進むこれぞ石破天驚拳
ギャグ 都会 現代 愛で地球が救えると救いきれない馬鹿が言う この身削って突き進むこれぞ石破天驚拳
街中。
きめぇ丸が首をぶんぶんと左右に振りながらたたずんでいる。
そこへキョロキョロと辺りを見回しつつ、男が歩いてくる。
きめぇ丸が首をぶんぶんと左右に振りながらたたずんでいる。
そこへキョロキョロと辺りを見回しつつ、男が歩いてくる。
「あのー、すみません、道をお聞きしたいのですが」
「まず誰か他者のためになることをしなさい。自分本位ではいけません。そうすることで胸を張って生きることができるのです」
「(間)いや、人としての道は聞いてねーよ!」
「おお、理解理解(首を振る)」
「何だこいつ……。あー、あのですね、この近くに駅とかありませんかね」
「あ、はい、どうぞ」
「まず誰か他者のためになることをしなさい。自分本位ではいけません。そうすることで胸を張って生きることができるのです」
「(間)いや、人としての道は聞いてねーよ!」
「おお、理解理解(首を振る)」
「何だこいつ……。あー、あのですね、この近くに駅とかありませんかね」
「あ、はい、どうぞ」
きめぇ丸、ポケットから品物を渡す。
「(見て)いや、これ、修正エキ! そうじゃねぇだろ!」
「書道で使うのは邪道ですがね」
「道つながりかよ! 上手くもねーダジャレに付き合ってる暇ねーから! こっちは急いでんだ!」
「まあ、落ち着いて。あそこでゆっくりしませんか。ご休憩できるホテルがあるんです」
「あからさまに逆ナンすんな!」
「あなたの探しているエキとやらは、私の股間から漏れいづるバルトリン腺エキなのかも……」
「かもじゃねーよ! お前は口蹄エキの方だろ! 脳みそがスポンジ状なんだろ!」
「口蹄疫と狂牛病は別物ですよ。そのような誤った情報が社会情勢に無用な混乱を招くのです」
「冷静に返すな! もういい、自分で探すよッ」
「書道で使うのは邪道ですがね」
「道つながりかよ! 上手くもねーダジャレに付き合ってる暇ねーから! こっちは急いでんだ!」
「まあ、落ち着いて。あそこでゆっくりしませんか。ご休憩できるホテルがあるんです」
「あからさまに逆ナンすんな!」
「あなたの探しているエキとやらは、私の股間から漏れいづるバルトリン腺エキなのかも……」
「かもじゃねーよ! お前は口蹄エキの方だろ! 脳みそがスポンジ状なんだろ!」
「口蹄疫と狂牛病は別物ですよ。そのような誤った情報が社会情勢に無用な混乱を招くのです」
「冷静に返すな! もういい、自分で探すよッ」
立ち去ろうとする男を引き留めるきめぇ丸。
「まあ、お待ちください。道案内は得意なんです」
「本当かよ」
「人は私を歩く辞書と呼びます」
「そりゃ頼もしい。──辞書に地図、載ってないよな?」
「それに地元の人間ですから。私にとってここら辺はニラレバもんじゃです」
「いや『庭みたいなもんです』だろ。何その匂い立つ食物」
「こないだ吐いたゲロがそんな感じだったので」
「汚ねぇなっ!? 初対面の人間に吐瀉物の話すんなよ!」
「あ、今度は大丈夫ですよ。さっき食べたのはクサヤとドリアンとシュールストレミングですから」
「よりひでぇ?! つーか、『今度は』って何だ! 今から嘔吐する気満々かよっ?」
「知っていることを包み隠さず話そうと思いまして」
「マジにゲロってどうすんだ!! お前の胃の内容物なんか知りたくもねーし、第一迷惑だから止めろ!」
「そうですよね。食べ物を無下にしてはお百姓さんに申し訳ないですもんね」
「いや、そういう意味じゃねぇつって……まぁ、いいけどよ。本当にこの辺りに通じてるのかよ」
「自信を持って。まず、ここからずっと北に行きますと、」
「本当かよ」
「人は私を歩く辞書と呼びます」
「そりゃ頼もしい。──辞書に地図、載ってないよな?」
「それに地元の人間ですから。私にとってここら辺はニラレバもんじゃです」
「いや『庭みたいなもんです』だろ。何その匂い立つ食物」
「こないだ吐いたゲロがそんな感じだったので」
「汚ねぇなっ!? 初対面の人間に吐瀉物の話すんなよ!」
「あ、今度は大丈夫ですよ。さっき食べたのはクサヤとドリアンとシュールストレミングですから」
「よりひでぇ?! つーか、『今度は』って何だ! 今から嘔吐する気満々かよっ?」
「知っていることを包み隠さず話そうと思いまして」
「マジにゲロってどうすんだ!! お前の胃の内容物なんか知りたくもねーし、第一迷惑だから止めろ!」
「そうですよね。食べ物を無下にしてはお百姓さんに申し訳ないですもんね」
「いや、そういう意味じゃねぇつって……まぁ、いいけどよ。本当にこの辺りに通じてるのかよ」
「自信を持って。まず、ここからずっと北に行きますと、」
きめぇ丸、腕を真っ直ぐ伸ばして北を指さす。
男、「うんうん」と同じ方向を見る。
男、「うんうん」と同じ方向を見る。
「北極があります」
「ずっと過ぎるにも程があんだろっ? どこまで延々行かせんだ! 摩訶不思議アドベンチャーか!」
「そして、南に行きますと、」
「どうせ南極ってんだろ」
「いえ、ほら、あなたの目の前に、ナイス・美少女」
「ずっと過ぎるにも程があんだろっ? どこまで延々行かせんだ! 摩訶不思議アドベンチャーか!」
「そして、南に行きますと、」
「どうせ南極ってんだろ」
「いえ、ほら、あなたの目の前に、ナイス・美少女」
男の眼前に割り込むきめぇ丸の顔。
「わぁお、俺のハートもどっきりこ。────いいから、どけ。邪魔。(押しのける)」
「あぅん。つれないですねえ。でも、ちょっとノッてくれましたでしょ」
「うるせぇよ。実はお前、全く道に詳しくないだろ」
「おお、誤解誤解(首を振る)。詳しいですよ? 昔から言うでしょう。みっちゃんみちみちウ○コしてー♪」
「道と関係ないだろ?!」
「知っていることを包み隠さず話そうと… 」
「下からゲロってどうすんだ!」
「(怒る男を意に介さず)えーと、ですね、(遠くを指さして)あそこに看板が飾ってあるビルがありますよね?」
「え? ああ、うん、あるな」
「へぇ、あんなところにあるんですかー」
「お前は見えないのかよ!」
「確認しただけです(首を振る)」
「お前……っ」
「あぅん。つれないですねえ。でも、ちょっとノッてくれましたでしょ」
「うるせぇよ。実はお前、全く道に詳しくないだろ」
「おお、誤解誤解(首を振る)。詳しいですよ? 昔から言うでしょう。みっちゃんみちみちウ○コしてー♪」
「道と関係ないだろ?!」
「知っていることを包み隠さず話そうと… 」
「下からゲロってどうすんだ!」
「(怒る男を意に介さず)えーと、ですね、(遠くを指さして)あそこに看板が飾ってあるビルがありますよね?」
「え? ああ、うん、あるな」
「へぇ、あんなところにあるんですかー」
「お前は見えないのかよ!」
「確認しただけです(首を振る)」
「お前……っ」
怒りとも呆れともつかない男の前で、きめぇ丸は軽く指を振る。
「まあ、ご心配なく、目は悪くとも案内はできます。付いてきてください」
「え、悪いですね、わざわざ」
「いえいえ。どういたしまして」
「え、悪いですね、わざわざ」
「いえいえ。どういたしまして」
言いながら、クラウチングスタートの体勢に。
「全力で行く気かよ! 振り切る気マックス?!」
「私の足は遅いので大丈夫ですよ。それにピッタリと後ろについてくれば、スリップストリームを利用できます」
「それ、高速走行するスポーツとかで使う用語だよな?」
「では、行きますよ」
「ちょっ」
「私の足は遅いので大丈夫ですよ。それにピッタリと後ろについてくれば、スリップストリームを利用できます」
「それ、高速走行するスポーツとかで使う用語だよな?」
「では、行きますよ」
「ちょっ」
弾け飛ぶように走り出してあっという間に消え去るきめぇ丸。
男は、引き留めようとする手を前に出したまま、呆然と見送る。
男は、引き留めようとする手を前に出したまま、呆然と見送る。
「もう見えなくなっちまった……何あの速さ。オリンピック出ろよ。っていうか、道案内はどうす」
「遅いですよ!」
「うわぁッ」
「遅いですよ!」
「うわぁッ」
後ろから走ってきたきめぇ丸に強く背中を突かれて、男は飛び上がる。
「びッ、ビックリするだろ! な、え、っつーか、どっから来たんだ?!」
「つい勢い余って地球を一周しちゃいました」
「どんだけだ! 光の速さか!」
「一秒間に地球を七周り半ですか? まさか。その域に達するには十年は掛かります」
「むしろ十年で可能なのかよ」
「じゃあ、今度はちゃんと付いてきてくださいね」
「つい勢い余って地球を一周しちゃいました」
「どんだけだ! 光の速さか!」
「一秒間に地球を七周り半ですか? まさか。その域に達するには十年は掛かります」
「むしろ十年で可能なのかよ」
「じゃあ、今度はちゃんと付いてきてくださいね」
きめぇ丸、前傾姿勢で片足を何度も地面にすりつける。
「臨戦態勢の牛かよ。いや、無理。付いてけねーよ、俺、人間だし」
「仕方ないですねー。じゃあ、道順を説明しますから、ちゃんと聞いてくださいよ、鼻かっぽじって」
「耳をかっぽじれよ。鼻クソ取ってどうすんだ」
「この道を真っ直ぐ行って、二つ目の信号を左に曲がり、突き当たりを右に行くと交番があるので、その近くに、」
「うんうん」
「地図が書かれた看板があります」
「いい加減にしろ」
「仕方ないですねー。じゃあ、道順を説明しますから、ちゃんと聞いてくださいよ、鼻かっぽじって」
「耳をかっぽじれよ。鼻クソ取ってどうすんだ」
「この道を真っ直ぐ行って、二つ目の信号を左に曲がり、突き当たりを右に行くと交番があるので、その近くに、」
「うんうん」
「地図が書かれた看板があります」
「いい加減にしろ」
どうもありがとうございました。