ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4165 こおりはゆっくりできる?
最終更新:
ankoss
-
view
『こおりはゆっくりできる?』 9KB
不運 自業自得 日常模様 ゲス 自然界 5作目
不運 自業自得 日常模様 ゲス 自然界 5作目
タイトル:こおりはゆっくりできる?
作 者:ぎふあき
作 者:ぎふあき
「はるですよ~、はる~♪
はるがきました~、ゆっくりしていってね~♪」
はるがきました~、ゆっくりしていってね~♪」
例年よりもゆっくりりりーの春告げが遅かった今年、越冬を行ったゆっくりが長く待ち望んだ春がついに訪れた。
この群れの長であるぱちゅりーは頭が良いというわけではないが、野生での生活を熟知した優秀なぱちゅりーだった。
そこに、巣穴から這い出てくる丸い影――――帽子と金色の髪を生やしたまりさだった。
この群れの長であるぱちゅりーは頭が良いというわけではないが、野生での生活を熟知した優秀なぱちゅりーだった。
そこに、巣穴から這い出てくる丸い影――――帽子と金色の髪を生やしたまりさだった。
「ゆぅ……ようやくはるさんがきたんだぜ。
ゆっくりしすぎだよ、まったく」
ゆっくりしすぎだよ、まったく」
このまりさ、番いを持たない独り身で、長ぱちゅりーの話をよく聞く善良なまりさだった。
春が来るまでじっと耐え、ゆっくりりりーが春を告げるまで決して気を抜かず、見事越冬を果たしてみせたのだ。
春が来るまでじっと耐え、ゆっくりりりーが春を告げるまで決して気を抜かず、見事越冬を果たしてみせたのだ。
「ゆん、みんなはまだでてきてないみたいだね。
じゃ、まりさがはるさんにいちばんのりっだよ!」
じゃ、まりさがはるさんにいちばんのりっだよ!」
あたりを見回しても、一ゆんもいない。
まだお日様も少ししかお顔を出していないので、まだ眠っているのだとまりさは思った。
まだお日様も少ししかお顔を出していないので、まだ眠っているのだとまりさは思った。
「ふゆさんがながかったもんね、しょうがないよ」
そういって、まりさは雪解けの水に注意しながら水飲み場に向かった。
雪解けの水を飲んでも良かったが、越冬一番はやはりいつもの飲み慣れた場所で飲みたかったのだ。
雪解けの水を飲んでも良かったが、越冬一番はやはりいつもの飲み慣れた場所で飲みたかったのだ。
「ゆんしょ、ゆんしょ……。
じめんさんがぬれてるね、ちゅういしてあるくよ」
じめんさんがぬれてるね、ちゅういしてあるくよ」
水溜りに注意していた為にいつものより倍以上の時間がかかってしまったが、無事に水飲み場までたどり着いたまりさ。
「ごーくごーくするよ……ゆん?」
早速水を飲もうと顔を近づけたまりさは、ある違和感を感じた。
うまく言えないが、水飲み場がいつもと違うのだ。
好奇心旺盛なまりさは、その違和感の正体を確かめようともう一度水飲み場の水面に顔を近づけた。
そして、水面に何か透明なものが浮かんでいるのに気づく。
うまく言えないが、水飲み場がいつもと違うのだ。
好奇心旺盛なまりさは、その違和感の正体を確かめようともう一度水飲み場の水面に顔を近づけた。
そして、水面に何か透明なものが浮かんでいるのに気づく。
「ゆ~ん……なんだろう。
しらべてみるよ!」
しらべてみるよ!」
まりさは帽子の中から木の枝を取り出しておさげでしっかり持つと、その透明なものをゆっくりと触った。
「かたいよ、いしさんみたいだね」
今度は少し力を入れて叩いてみた。
――――ピシィ。
という音がして、透明なそれは割れて水の中に消えてしまった。
――――ピシィ。
という音がして、透明なそれは割れて水の中に消えてしまった。
「ふしぎなとうっめいさんだね……まりさはゆっくりかんがえてみるよ!」
『やぁ、まりさ。こんなところでゆんゆん唸って何をしているんだい?』
『やぁ、まりさ。こんなところでゆんゆん唸って何をしているんだい?』
まりさの隣には、何時の間にか人間さんが立っていた。
が、考え事をしているまりさはその存在に気づいていない。
ゆんゆん唸っているまりさに、人間はもう少し大きな声で話しかけた。
が、考え事をしているまりさはその存在に気づいていない。
ゆんゆん唸っているまりさに、人間はもう少し大きな声で話しかけた。
『まりさ?おーい……ゆっくりしていってね!』
「ゆ、ゆっくりしていてってね!
……ゆぇ?」
「ゆ、ゆっくりしていてってね!
……ゆぇ?」
本能に従って返事を返してしまったまりさは、初めて人間と目を合わせた。
にこにこと笑う人間。にこにこと笑うまりさ。
次第にまりさの表情は変化し、最後には冷や汗を垂らして歯をがちがちと鳴らした。
にこにこと笑う人間。にこにこと笑うまりさ。
次第にまりさの表情は変化し、最後には冷や汗を垂らして歯をがちがちと鳴らした。
「にににににんげんざん、どどどどどうじでごごごに!?」
『ん、散歩』
「ごごごごめんなざい、ずぐにどっがいぎまずがら!!」
『ん、散歩』
「ごごごごめんなざい、ずぐにどっがいぎまずがら!!」
慌てて跳ねていくまりさを、人間はひょいっと捕まえてしまう。
「まりさ、おそらをとんでるぅうううう!
――――ゆぎゃあ、ごめんなざいごめんなざいまりさをはなしでぇぇぇえええええ!!」
『落ち着きなよ、まりさ。
まず、深呼吸して~……吐いて~』
「ゆぅぅぅ……、ゆはぁぁぁぁ・・・・・・・」
『さて、まりさは何を悩んでいたのかな?』
「ゆ……それは――――」
――――ゆぎゃあ、ごめんなざいごめんなざいまりさをはなしでぇぇぇえええええ!!」
『落ち着きなよ、まりさ。
まず、深呼吸して~……吐いて~』
「ゆぅぅぅ……、ゆはぁぁぁぁ・・・・・・・」
『さて、まりさは何を悩んでいたのかな?』
「ゆ……それは――――」
やさしく話しかけてくる人間に、まりさは少しだけ落ち着きを取り戻す。
そして、逃げ出すことを諦めたまりさは、その人間に質問に答えることにした。
水の上にできた、硬くて透明なものがなんなのか。
最後に、分かるなら教えてほしいとも付け加えた。
そして、逃げ出すことを諦めたまりさは、その人間に質問に答えることにした。
水の上にできた、硬くて透明なものがなんなのか。
最後に、分かるなら教えてほしいとも付け加えた。
『あぁ、これね。
これは氷っていうんだよ』
「こう、り…さん?」
『こ、お、り。
氷は、とっても寒い日にできる水が固まった物なんだよ』
「みずさん?こおりさんはみずさんなの!?」
『そうだよ。
水さんが寒い寒いって凍えていたら何時の間にか氷さんになっちゃうんだ』
「ゆへ~、にんげんさんはぱちゅりーよりものしりさんなんだね。
まりさ、びっくりしちゃったよ」
これは氷っていうんだよ』
「こう、り…さん?」
『こ、お、り。
氷は、とっても寒い日にできる水が固まった物なんだよ』
「みずさん?こおりさんはみずさんなの!?」
『そうだよ。
水さんが寒い寒いって凍えていたら何時の間にか氷さんになっちゃうんだ』
「ゆへ~、にんげんさんはぱちゅりーよりものしりさんなんだね。
まりさ、びっくりしちゃったよ」
森の賢者(笑)のぱちゅりーと比べられるのは心外だが、まりさに嫌味のつもりなどない。
自分の知識はそのぱちゅりーの受け売りなのだから、自分が知らないことはぱちゅりーも知らないというだけの話なのだ。
自分の知識はそのぱちゅりーの受け売りなのだから、自分が知らないことはぱちゅりーも知らないというだけの話なのだ。
『因みに、人間はこの氷の上で滑って遊んだりもするんだよ』
「ゆわ~!」
「ゆわ~!」
人間の話にまりさは感心するばかりだった。
氷の上で遊ぶスケート、氷を削ってあまあまなシロップをかけて食べるかき氷。
雪も実は氷だという話にもびっくりしてしまった。
氷の上で遊ぶスケート、氷を削ってあまあまなシロップをかけて食べるかき氷。
雪も実は氷だという話にもびっくりしてしまった。
『あ、もうこんな時間か。
じゃあねまりさ、ゆっくりしていってね』
「ゆっくりしていってね!
にんげんさん、おはなしありがと~」
じゃあねまりさ、ゆっくりしていってね』
「ゆっくりしていってね!
にんげんさん、おはなしありがと~」
おさげをぶんぶんと振って人間を見送るまりさ。
その寒天の眼は、きらきらと輝いていた。
その寒天の眼は、きらきらと輝いていた。
◆~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「――――て、いうことがあったよ。
にんげんさんはすごいよ」
「むきゅきゅ、ほんとうね。
こおりさんはぱちぇもしらなかったわ」
にんげんさんはすごいよ」
「むきゅきゅ、ほんとうね。
こおりさんはぱちぇもしらなかったわ」
そこは長ぱちゅりーの巣穴。
まりさは、先程人間から聞いた夢物語のような話を長ぱちゅりーに熱心に話した。
まりさの興奮が冷めないようで、話をする度におさげがぷるぷると震えている。
まりさは、先程人間から聞いた夢物語のような話を長ぱちゅりーに熱心に話した。
まりさの興奮が冷めないようで、話をする度におさげがぷるぷると震えている。
「もっとすごいこともきいたよ、こおりさんはあまあまになるんだよ!」
「むきゅきゅ、それもしらなかったわね。おぼえておくわ。
でもねまりさ、ゆっくりききなさい。
こおりさんは……」
「むきゅきゅ、それもしらなかったわね。おぼえておくわ。
でもねまりさ、ゆっくりききなさい。
こおりさんは……」
その時、長ぱちゅりーの巣穴の前に三匹のゆっくりがいた。
楽しそうな……ゆっくり的には、ゆっくりとした声を嗅ぎ付けた三匹のゆっくり……れいむ、まりさ、ありすの三匹が
巣穴から聞こえてくるまりさと長ぱちゅりーの話に耳を傾けていた。
楽しそうな……ゆっくり的には、ゆっくりとした声を嗅ぎ付けた三匹のゆっくり……れいむ、まりさ、ありすの三匹が
巣穴から聞こえてくるまりさと長ぱちゅりーの話に耳を傾けていた。
「ゆっひゃひゃ、これはいいことをきいたのぜ」
「みずさんにできる“こうり”はあまあまになるんだね、ぜんぶれいむのものにするよ!」
「“こうり”をえさにしてむれをおどせば……むほほ、ありすのすっきりーどれいにもこまらないわぁぁあああ!」
「みずさんにできる“こうり”はあまあまになるんだね、ぜんぶれいむのものにするよ!」
「“こうり”をえさにしてむれをおどせば……むほほ、ありすのすっきりーどれいにもこまらないわぁぁあああ!」
下卑た笑いを浮かべるのは、群れの中でも爪弾きにされていたげすゆっくりたち。
長に食料をたかりに来てみれば、これは良い事を聞いたと笑った。
長に食料をたかりに来てみれば、これは良い事を聞いたと笑った。
「まりさ、もういちどこおりさんをみてくるよ!ぱちゅりーもいっしょにいこう」
「むきゅ、わかったからおさないでちょうだい。
ぱちぇはもうとしなのよ」
「ゆ、でてくるんだぜ。
いそいで“こうり”をかくほっするんだぜ!!」
「むきゅ、わかったからおさないでちょうだい。
ぱちぇはもうとしなのよ」
「ゆ、でてくるんだぜ。
いそいで“こうり”をかくほっするんだぜ!!」
やれ急げと水飲み場へ走るげす三匹。
「おらおらおら、さっさとみちおあけるんだぜぇぇええ!」
「ゆおおお、“こうり”はぜんぶれいむのものだよぉぉぉおおおお!」
「むほぉぉおおお、たぎってきたわぁぁあああ!!」
「ゆおおお、“こうり”はぜんぶれいむのものだよぉぉぉおおおお!」
「むほぉぉおおお、たぎってきたわぁぁあああ!!」
同じように水飲み場に向かっていた群れのゆっくりたちを押し退け、踏み台にし、飛び越えて水飲み場に到着すると、氷の張っている場所目掛けてジャンプ。
着地すると同時に群れのゆっくりたちめがけて……。
着地すると同時に群れのゆっくりたちめがけて……。
「 れいむ 」
「“こうり”はぜんぶまりさのものだよ!」
「 ありす 」
「“こうり”はぜんぶまりさのものだよ!」
「 ありす 」
と、言い放った。
ぽかん……と、する群れのゆっくりたち。
最高のドヤ顔でふんぞり返る三匹は、自分たちの完璧すぎる所有物宣言に酔いしれて思わずうれしーしーをしてしまった。
が、大人になったとはいえ大きなことを成し遂げたのだ。
恥じる必要はないと三匹は思う。
ぽかん……と、する群れのゆっくりたち。
最高のドヤ顔でふんぞり返る三匹は、自分たちの完璧すぎる所有物宣言に酔いしれて思わずうれしーしーをしてしまった。
が、大人になったとはいえ大きなことを成し遂げたのだ。
恥じる必要はないと三匹は思う。
「むきゅ……なんのさわぎなの?」
「ゆゆっ!?まりさ、れいむ、ありすこおりさんのうえはあぶないよ!
ゆっくりしないですぐにもどってね!」
「ゆゆっ!?まりさ、れいむ、ありすこおりさんのうえはあぶないよ!
ゆっくりしないですぐにもどってね!」
周りから事情を聴く長ぱちゅりーと、三匹を心配してぴょんぴょん飛び跳ねるまりさ。
「ゆっひゃひゃひゃ、だまされないのぜぇ。
まりさたちはきいちゃったのぜ、“こうり”があまあまになるってことを!」
「“こうり”はみんなれいむのものだよ!
欲しかったらごくっじょうのあまあまと、びゆっくりと、さいっこうきゅうのおうちをよういしろぉぉおおお!!
すいーとでいいよ」
「ありすにはすっきりーどれいをよういしなさい!
もちろん、びゆっくりよ!!」
まりさたちはきいちゃったのぜ、“こうり”があまあまになるってことを!」
「“こうり”はみんなれいむのものだよ!
欲しかったらごくっじょうのあまあまと、びゆっくりと、さいっこうきゅうのおうちをよういしろぉぉおおお!!
すいーとでいいよ」
「ありすにはすっきりーどれいをよういしなさい!
もちろん、びゆっくりよ!!」
口々に言いたいことを言い始める三匹。
大体の事情を把握した長ぱちゅりーは、まわりにいる群れのゆっくりに声をかける。
大体の事情を把握した長ぱちゅりーは、まわりにいる群れのゆっくりに声をかける。
「ゆふふ、これでまりさがおさのざにつくんだぜ」
「ごくっじょうのゆんせいがれいむをまってるんだよぉぉおおお」
「すっきり……むほっ、すっきり……むほほほほ」
「ごくっじょうのゆんせいがれいむをまってるんだよぉぉおおお」
「すっきり……むほっ、すっきり……むほほほほ」
これまで群れの連中にはゆっくりできない思いをさせられた。
今度はこっちがゆっくりする番だ。
そう、自分たちの完璧な計画の成功を信じて疑わなかった。
今度はこっちがゆっくりする番だ。
そう、自分たちの完璧な計画の成功を信じて疑わなかった。
◆~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「むししていいわ。みんなはゆっくりしてちょうだい」
長ぱちゅりーの一言で、三匹の完璧な計画とやらは失敗に終わった。
それどころか、群れのゆっくりたちは何事もなかったように水をごくごくしたり、身体を綺麗にしたりしてゆっくりし始めるではないか。
それどころか、群れのゆっくりたちは何事もなかったように水をごくごくしたり、身体を綺麗にしたりしてゆっくりし始めるではないか。
「な、んなんだぜ?」
「れいむのろいやるすいーとなおうちはどうじだぁぁぁああ!?」
「むしするなんてとかいはじゃないわ!さっさとすっきりーさせなさぁぁあい!!」
「れいむのろいやるすいーとなおうちはどうじだぁぁぁああ!?」
「むしするなんてとかいはじゃないわ!さっさとすっきりーさせなさぁぁあい!!」
氷の上に取り残された三匹。
こんなはずではなかった、こんなはずでは・・・・・・。
まさか、目の前にあるたくさんのあまあまを前にして取引しないほど無能だとは思わなかった。
計画は失敗したのだ。と、悟ったまりさは、一端陸に戻ってもう一度計画を立て直そうとあんよを動かし……。
こんなはずではなかった、こんなはずでは・・・・・・。
まさか、目の前にあるたくさんのあまあまを前にして取引しないほど無能だとは思わなかった。
計画は失敗したのだ。と、悟ったまりさは、一端陸に戻ってもう一度計画を立て直そうとあんよを動かし……。
「どうじであしさんがうごがないのぉぉぉおおおおおお」
「ゆ、ゆんやー!?なんなのごれぇぇええええ!!」
「ありすのとかいはでしなやかなあんよさん、おねがいだがらうごいでぇぇええええ!!」
「ゆ、ゆんやー!?なんなのごれぇぇええええ!!」
「ありすのとかいはでしなやかなあんよさん、おねがいだがらうごいでぇぇええええ!!」
絶叫した。
三匹の小麦粉のあんよは、長い時間氷に密着していたためにうれしーしーが冷やされ完全に凍り付いてしまっていた。
三匹の小麦粉のあんよは、長い時間氷に密着していたためにうれしーしーが冷やされ完全に凍り付いてしまっていた。
「“こうり”ざん、おねがいだがらまりざのあんよをばなじでぇぇえええええ!」
「ゆぎぃ!?
まりざぁぁ、“こうり”がどんどんじずんでるよぉぉおおおお!!」
「いやいやいやぁぁあああ、こんないなかものなすがたはとかいはじゃなぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ・・・だずげ、だず――――」
「ゆぎぃ!?
まりざぁぁ、“こうり”がどんどんじずんでるよぉぉおおおお!!」
「いやいやいやぁぁあああ、こんないなかものなすがたはとかいはじゃなぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ・・・だずげ、だず――――」
あの時、氷の上に飛び乗らなければ、うれしーしーなど漏らさなければ……そもそも、長たちの話など聞かなければこんなことにはならなかっただろう。
そんな後悔をしても最早遅く、ゆっくりと沈んでいくげす三匹。
その三匹に、あのまりさがぴょんぴょんと飛び跳ねながら何かを言っている。
そんな後悔をしても最早遅く、ゆっくりと沈んでいくげす三匹。
その三匹に、あのまりさがぴょんぴょんと飛び跳ねながら何かを言っている。
「おでがいでずぅぅううう、まりざだぢをだずげでぐだざいぃぃいいい!!!」
「れいぬをゆっぐりざぜでぇぇえええ、“こうり”ざんはぜんぶあげるがらぁぁああああ!!」
「ありずば、とが、ごぼっ…いばっ!!」
「れいぬをゆっぐりざぜでぇぇえええ、“こうり”ざんはぜんぶあげるがらぁぁああああ!!」
「ありずば、とが、ごぼっ…いばっ!!」
次第に溶け沈んでいく氷と共に、水の中に消えていく三匹に声をかけ続けたまりさ。
最後まで間違ったままで、まりさはどうしても伝えたかったのだ。
最後まで間違ったままで、まりさはどうしても伝えたかったのだ。
「こうりじゃなくてこ、お、り……だよ!」
終わり