ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4262 立ち退き命令
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『立ち退き命令』 19KB
虐待 駆除 野良ゆ 失礼します
虐待 駆除 野良ゆ 失礼します
※ 普通です。
チートあきです
街外れの空き地の隅っこに、古い段ボール箱が置かれていた。クロウラー運送という文
字と車輪を付けたイモムシの絵。その上に葉っぱや細長い草の葉が置かれている。野良
ゆっくりの巣だった。
字と車輪を付けたイモムシの絵。その上に葉っぱや細長い草の葉が置かれている。野良
ゆっくりの巣だった。
「かえったのぜー」
「おかえり、まりさ」
「おかえり、まりさ」
ぴょんぴょんと跳ねてきたまりさと、それを迎えに出るれいむ。
「おとーしゃん、おかえりなしゃい」
「おかえりなしゃいなのじぇ」
「おかえりなしゃいなのじぇ」
一緒に出てくる子ゆっくりが四匹。れいむ種とまりさ種が二匹づつ。
「きょうもおいしいごはんさんがとれたのぜ。みんなでむーしゃむーしゃするのぜ」
まりさは笑顔で帽子を地面に置く。中身は草の若葉やイネ科雑草の穂、白い花や小さな
青虫。のびるやヨモギなど、人間でも食べられる野草もあった。野良ゆっくりの平均的な食
事である。空き地で取れたものだった。
青虫。のびるやヨモギなど、人間でも食べられる野草もあった。野良ゆっくりの平均的な食
事である。空き地で取れたものだった。
「ゆわー。まりさはかりのてんさいだねっ!」
もみあげを動かし、れいむが喜ぶ。
良妻賢母なれいむ、狩りの得意な働き者のまりさ。素直で可愛い子ゆっくりたち。周囲に
外敵は無く、ご飯の草も沢山生えている縄張り。ゆっくりしたゆっくりの姿だ。
そこに声がかけられた。
良妻賢母なれいむ、狩りの得意な働き者のまりさ。素直で可愛い子ゆっくりたち。周囲に
外敵は無く、ご飯の草も沢山生えている縄張り。ゆっくりしたゆっくりの姿だ。
そこに声がかけられた。
「あー。お前ら、ちょっといいか?」
「ゆっ?」
「ゆっ?」
れいむとまりさ、子ゆっくりたちが視線を転じる。
人間のおじさんが立っていた。どこにでもいるおじさんだった。
人間のおじさんが立っていた。どこにでもいるおじさんだった。
「にんげんなのぜ?」
「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ。ゆっくりしていってね」
「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ。ゆっくりしていってね」
やや警戒心を見せるまりさと、暢気に挨拶するれいむ。
だが、男はそれを無視して告げた。
だが、男はそれを無視して告げた。
「ここは俺の土地だ。近いうちにちょっと工事やるから、お前ら荷物まとめて出ていきなさ
い。明日までは待ってやるから」
「なにいってるのぜ!?」
い。明日までは待ってやるから」
「なにいってるのぜ!?」
理不尽な要求にまりさはのーびのーびして言い返す。
「ここはまりさたちのおうちなのぜ! なんででていかなきゃいけないんだぜ!?」
おいしい草さんが生えている広い土地。れいむと一緒に運んできた大きな段ボール箱。
二匹一緒に頑張って快適にコーディネイトしたお家。一家のゆっくりプレイス。それをいき
なり出て行けと言われたのだ。
驚くのは当然だった。
二匹一緒に頑張って快適にコーディネイトしたお家。一家のゆっくりプレイス。それをいき
なり出て行けと言われたのだ。
驚くのは当然だった。
「お前らの事情なんか知らん。明日まで出て行かなかったら、駆除する」
男は興味なさげに言う。
「ぷきゅぅ!」
一匹の子まりさが膨れて男を威嚇してきた。
「げしゅなにんげんは、まりしゃがおいはりゃうよ! まりしゃあたーきゅ」
ぴょんぴょんと突進してきた子まりさを、男は爪先で軽く蹴り返した。転がってきたボール
を軽くつつく程度の感覚。だが、子ゆっくりにとっては十分な衝撃だった。
を軽くつつく程度の感覚。だが、子ゆっくりにとっては十分な衝撃だった。
「いぢゃああぃ!」
「おぢびぢゃあああん!」
「しっかりするんだぜええ!」
「おぢびぢゃあああん!」
「しっかりするんだぜええ!」
泣き喚く子まりさと、駆け寄るれいむとまりさ。
「じゃ、早く出てけよ」
男はそう言い残し、その場を立ち去った。
「どうしようまりさ……」
「ここはまりさたちのおうちなのぜ! なんででていかないといけないんだぜ!」
「ここはまりさたちのおうちなのぜ! なんででていかないといけないんだぜ!」
不安がるれいむと怒るまりさ。
人間の怖さはある程度知っている。それでも、まりさは人間の要求を呑む気にはなれな
かった。ゆっくりしている所にいきなり現われ、出て行けと命令させる不条理。そんな身勝
手を許すわけにはいかない。
なによりも。
人間の怖さはある程度知っている。それでも、まりさは人間の要求を呑む気にはなれな
かった。ゆっくりしている所にいきなり現われ、出て行けと命令させる不条理。そんな身勝
手を許すわけにはいかない。
なによりも。
「あのにんげんはおちびにひどいことしたのぜ。ぜったいにゆるさないのぜ!」
ちらりとまりさは横を見る。
草の葉を編んで作ったベッドで、子ゆっくりたちが眠っていた。可愛いおちびちゃんであ
る。男に蹴られた子まりさも姉妹と一緒に寝ていた。大きな傷は無かったため、もう回復し
ている。だが、その心の傷はそう簡単には治らないだろう。
草の葉を編んで作ったベッドで、子ゆっくりたちが眠っていた。可愛いおちびちゃんであ
る。男に蹴られた子まりさも姉妹と一緒に寝ていた。大きな傷は無かったため、もう回復し
ている。だが、その心の傷はそう簡単には治らないだろう。
「そもそもまりさたちには、ちいさいおちびがいるんだぜ。それなのに、どこにいくんだぜ?
まりさたちにせんたくしはないのぜ」
まりさたちにせんたくしはないのぜ」
子ゆっくりのベッドの横には、浅いカゴとタオルで作られたベッドがあった。空き地に落ち
ていたものを拾って作った特性ふわふわベッド。そこには一昨日生まれた赤ゆっくりが幸
せそうに眠っている。
ていたものを拾って作った特性ふわふわベッド。そこには一昨日生まれた赤ゆっくりが幸
せそうに眠っている。
「うん。わかったよ。まりさのいうとおりだよ!」
れいむは頷いた。
翌日の朝、約束通り男が空き地へとやってきた。スコップとゴミ袋、段ボールを縛るため
の紐を持っている。ゆっくりたちが素直に出て行ったとは考えていなかった。
男の予想通り、正面に立ちはだかるれいむとまりさ。
の紐を持っている。ゆっくりたちが素直に出て行ったとは考えていなかった。
男の予想通り、正面に立ちはだかるれいむとまりさ。
「ここはれいむたちのおうちだよ! ぜったいにでていかないよっ!」
「まりさたちはたたかうんだぜ! ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!」
「まりさたちはたたかうんだぜ! ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!」
二匹とも口に釘を咥えている。戦う気満々の様子だった。
「ゆっくりしねえええ!」
釘を咥えたまま突進してくるまりさ。
ふっと短くため息を付き、男は足を振り抜いた。道ばたに落ちていたゴミを横に蹴飛ばす
ように。全力のキックではないが、手加減もしていない。硬い靴の爪先がまりさの顔面に
突き刺さる。
ふっと短くため息を付き、男は足を振り抜いた。道ばたに落ちていたゴミを横に蹴飛ばす
ように。全力のキックではないが、手加減もしていない。硬い靴の爪先がまりさの顔面に
突き刺さる。
「ゆぎゃぁ!」
「まりざああああっ!」
「まりざああああっ!」
吹っ飛ぶまりさと、悲鳴をあげるれいむ。運動神経抜群のまりさの全力の突進。それをあ
っさりと弾き返された。れいむはそれが信じられなかった。
口から弾かれた釘が、地面に転がる。
っさりと弾き返された。れいむはそれが信じられなかった。
口から弾かれた釘が、地面に転がる。
「まりさになんてこと――ゆぎぃっ!」
れいむも横に蹴り飛ばされ、仰向けに転がった。
男は倒れてひくひくしている二匹から目を離し、足を進めた。
踏みつぶさないのは単純に靴が汚れるのが嫌だからだ。
男は倒れてひくひくしている二匹から目を離し、足を進めた。
踏みつぶさないのは単純に靴が汚れるのが嫌だからだ。
「どうすっかな、これ?」
昨日と同じ場所に段ボールのお家が置いてある。移動する理由もないが。上の開いて
いる部分が正面に向いている。成体ゆっくりだったら四匹くらいは入れる大きさだ。段ボー
ル箱は畳んで捨てないといけないので面倒だった。
いる部分が正面に向いている。成体ゆっくりだったら四匹くらいは入れる大きさだ。段ボー
ル箱は畳んで捨てないといけないので面倒だった。
「ったく。手間の掛かることしやがって……」
地面にスコップを突き刺し、男は一度段ボール箱を覗き込んだ。いきなり中身をぶちまけ
てもいいかもしれないが、変なものが入っていたら嫌である。
てもいいかもしれないが、変なものが入っていたら嫌である。
「ゆーっ!」
中から子ゆっくりが四匹、飛び出してきた。れいむ二匹に、まりさ二匹。お家を守るように
横に並び、男を見上げる。怖いのか目元に涙が浮かんでいた。
横に並び、男を見上げる。怖いのか目元に涙が浮かんでいた。
「ぷくーっ!」
「ここはまりしゃたちのおうちなんだじぇ!」
「にんげんはあっちいってね!」
「ここはまりしゃたちのおうちなんだじぇ!」
「にんげんはあっちいってね!」
無言で。
男は足を右から左へと動かした。
男は足を右から左へと動かした。
「ゆぅぅぅっ!」
「ゆやぁぁぁっ」
「ゆやぁぁぁっ」
あっさりと、子ゆっくりが横に払いのけられる。
人間にとってはただ横にどけた程度だが、子ゆっくりにとっては身の丈ほどもある壁で薙
ぎ払われたようなものだ。
人間にとってはただ横にどけた程度だが、子ゆっくりにとっては身の丈ほどもある壁で薙
ぎ払われたようなものだ。
「ゆん……ゆんっ……」
「いちゃい、よぉぉ……」
「いちゃい、よぉぉ……」
痛みに苦しむ子ゆっくりたち。
それは無視して、男は改めて段ボール箱の中を覗き込んだ。
保存食らしいイネ科雑草の穂が、隅っこに集めてある。鳥の巣のような草のベッド。ペッ
トボトルの蓋やビー玉、五円玉と一円玉三枚。それらはオモチャだろう。小銭はれいむ種
の言うお賽銭かもしれない。
それは無視して、男は改めて段ボール箱の中を覗き込んだ。
保存食らしいイネ科雑草の穂が、隅っこに集めてある。鳥の巣のような草のベッド。ペッ
トボトルの蓋やビー玉、五円玉と一円玉三枚。それらはオモチャだろう。小銭はれいむ種
の言うお賽銭かもしれない。
「ん?」
そして目に留まったもの。
小さな浅いザルの上に、タオルを乗せたものだ。ベッドの類だろう。
ひょいと手を入れ、それを取り出してみる。
小さな浅いザルの上に、タオルを乗せたものだ。ベッドの類だろう。
ひょいと手を入れ、それを取り出してみる。
「赤ゆまでいるのかよ……」
中では串団子サイズの赤ゆっくりが、寄り添って震えていた。れいむ三匹に、まりさ二匹。
つぶらな瞳に涙を浮かべ、男を見上げていた。
つぶらな瞳に涙を浮かべ、男を見上げていた。
「ゆぅ」
「ゆっきゅり……」
「どうしたもんか?」
「ゆっきゅり……」
「どうしたもんか?」
赤ゆベッドを左手に持ったまま、男は考えるように空を見上げた。段ボール箱は畳んで
資源ゴミか、もしくは適当に切って燃えるゴミとして出してしまっていいだろう。中身のガラ
クタ類は、纏めてゴミ袋に入れ、燃えるゴミ。小銭は貰う。
問題はこのゆっくりたちだ。ゴミには出せない。
資源ゴミか、もしくは適当に切って燃えるゴミとして出してしまっていいだろう。中身のガラ
クタ類は、纏めてゴミ袋に入れ、燃えるゴミ。小銭は貰う。
問題はこのゆっくりたちだ。ゴミには出せない。
「いもーちょっ!」
聞こえてきた声に、視線を落とす。
子まりさが男の足に体当たりをしていた。昨日蹴られた子まりさである。両目から涙を流
してしーしーを少し漏らしながら、勇気を振り絞って男にぶつかっていた。
子まりさが男の足に体当たりをしていた。昨日蹴られた子まりさである。両目から涙を流
してしーしーを少し漏らしながら、勇気を振り絞って男にぶつかっていた。
「まりしゃのかわいいいもーちょたちをはにゃすのじぇ! このくしょにんげんっ! おまえな
んきゃに、いもーちょはわたしゃないのじぇぇ!」
んきゃに、いもーちょはわたしゃないのじぇぇ!」
叫ぶ子まりさを。
男は足で払った。潰して靴が汚れないように加減しつつ。
男は足で払った。潰して靴が汚れないように加減しつつ。
「ゆぅぅぅぅっ!」
悲鳴とともに転がり、しかし子まりさは気丈に起き上がる。
男は腰を屈めた。
男は腰を屈めた。
「おねーしゃん……」
「ゆっ……。こわいよぉ……」
「ゆっ……。こわいよぉ……」
寄り添って震えている三匹の子ゆっくり。
「いもーちょは、まりしゃがまもるのじぇ!」
対照的に泣きながらも目に殺気を灯している子まりさ。恐怖と痛みを気合いと勇気で乗り
越え、絶対に勝てない相手に立ち向かっていた。
越え、絶対に勝てない相手に立ち向かっていた。
「はぁ」
眉間にしわを寄せ、ため息を付く。
それから男は右手の指を丸めた。中指と親指で丸を作り、力を溜める。いわゆるデコピンの
構え。一応子まりさがそんなに汚れていない事を確認しておく。
それから男は右手の指を丸めた。中指と親指で丸を作り、力を溜める。いわゆるデコピンの
構え。一応子まりさがそんなに汚れていない事を確認しておく。
「じぇったいに、まけにゃいんだじぇえ!」
向かってくる子まりさの前に手を突き出し。
ぴっ。
「ゆぎっ――」
中指が子まりさの顔を半分吹き飛ばした。
顔の左側が削り取られた子まりさ。小さなお帽子が地面に落ちる。お下げは吹き飛び、
左目も無くなっていた。皮も大きく剥ぎ取られ、中身が剥き出しになっている。
皮と餡子の飛沫が地面に落ちた。
顔の左側が削り取られた子まりさ。小さなお帽子が地面に落ちる。お下げは吹き飛び、
左目も無くなっていた。皮も大きく剥ぎ取られ、中身が剥き出しになっている。
皮と餡子の飛沫が地面に落ちた。
「ゆんやああ! おちびちゃんっ!」
「おちびっ! まりさのおちびっ!」
「おちびっ! まりさのおちびっ!」
復活したれいむとまりさがやってきた。
瀕死の子まりさに慌てて駆け寄るれいむ。
瀕死の子まりさに慌てて駆け寄るれいむ。
「まっててねっ、おちびちゃんっ! おかーさんが、すぐなおしてあげるからねっ!」
「ゆっ、ゆっ……」
「だいじょうぶだよ、ぺーろぺーろするよっ!」
「ゆっ、ゆっ……」
「だいじょうぶだよ、ぺーろぺーろするよっ!」
泣きながら子まりさの傷口を舐め始めた。動物が傷口を舐めるようにゆっくりも多少の傷
は舐めて治療する。多少の刺し傷や切傷なら舐めるだけで十分に治ってしまう。
それでもこのレベルの重傷の治療は無理だろう。
は舐めて治療する。多少の刺し傷や切傷なら舐めるだけで十分に治ってしまう。
それでもこのレベルの重傷の治療は無理だろう。
「あれでいいかな?」
段ボール箱の少し後ろに目をやり、男が呟く。地面に刺したスコップを引き抜き、段ボー
ル箱から離れるように歩き出した。
ル箱から離れるように歩き出した。
「おい、にんげん……。なにをもっているのぜ?」
冷や汗を流しながら、まりさが男を見上げている。正確には男が持っているカゴとタオル
を。さらに正確には、そのベッドに乗っているものを。
訊かずとも分かっているだろう。
男は面倒くさげにまりさを見やり、何も言わずに足を動かした。
を。さらに正確には、そのベッドに乗っているものを。
訊かずとも分かっているだろう。
男は面倒くさげにまりさを見やり、何も言わずに足を動かした。
「ゆがああっ! ちいさいおちびを、かえすのぜええっ!」
まりさが駆け寄ってくる。
れいむは重傷の子まりさを舐めるのに必死で、男とまりさには気付いていない。残った子
ゆっくり三匹は、無力に震えながら母と子まりさを見つめている。こちらも男とまりさには気
付いていない。
まりさは大怪我を負った子まりさには気付いているが、れいむがいるから大丈夫と判断し
ていた。今の自分は赤ゆっくりを何とかしなくてはならない。
れいむは重傷の子まりさを舐めるのに必死で、男とまりさには気付いていない。残った子
ゆっくり三匹は、無力に震えながら母と子まりさを見つめている。こちらも男とまりさには気
付いていない。
まりさは大怪我を負った子まりさには気付いているが、れいむがいるから大丈夫と判断し
ていた。今の自分は赤ゆっくりを何とかしなくてはならない。
「ゆっ、ゆっきゅり……」
「にんげんしゃん……」
「にんげんしゃん……」
何も分からぬまま、赤ゆっくりが男を見つめている。
男は段ボール箱から少し離れた穴に向かっていた。
元々あったのか、掘ったのかは分からない。どちらでも構わない。餡子や草の筋などが
溜まった穴である。トイレ兼ゴミ捨て穴なのだろう。
男は段ボール箱から少し離れた穴に向かっていた。
元々あったのか、掘ったのかは分からない。どちらでも構わない。餡子や草の筋などが
溜まった穴である。トイレ兼ゴミ捨て穴なのだろう。
「なにするきなのぜ……まさか!」
まりさの顔が強張る。
その予想通り、男はトイレの上で赤ゆベッドを傾けた。
その予想通り、男はトイレの上で赤ゆベッドを傾けた。
「おしょりゃを」
「ゆぅぅぅん」
「ゆぅぅぅん」
ぺちゃ。
五匹の赤ゆっくりがうんうんの池に落ちた。全身に絡み付く賞味期限切れの餡子。お汁
粉の中に浮かぶ白玉のような、と表現すれば聞こえはいいかもしれない。
粉の中に浮かぶ白玉のような、と表現すれば聞こえはいいかもしれない。
「いやぁぁぁっ!」
「くちゃい、くちゃいぃぃ」
「おとー……しゃっ、おかーし……」
「くちゃい、くちゃいぃぃ」
「おとー……しゃっ、おかーし……」
小さい悲鳴を上げながら、赤ゆっくりが悶えている。
人間にとってはただの汚れた餡子だが、ゆっくりにとっては文字通りの汚物だ。そこに沈
む気持ち悪さは、人間でも簡単に想像が付く。髪の毛やお飾りを容赦なく汚し、目や口に
も入り込んでくる臭い餡子。ましてや弱い赤ゆっくりである。
人間にとってはただの汚れた餡子だが、ゆっくりにとっては文字通りの汚物だ。そこに沈
む気持ち悪さは、人間でも簡単に想像が付く。髪の毛やお飾りを容赦なく汚し、目や口に
も入り込んでくる臭い餡子。ましてや弱い赤ゆっくりである。
「なんてことするんだぜええ! このくそにんげんっ、はやくちいさいおちびをたすけるんだ
ぜええ! しんじゃうのぜえええ!」
「自分でやれ」
ぜええ! しんじゃうのぜえええ!」
「自分でやれ」
叫ぶまりさに、男はやる気なく告げた。
「っ……」
うんうんの池を見つめ、言葉を呑み込むまりさ。
さすがにトイレに飛び込むのは気が引けるらしい。しかし、苦しんでいるのは自分のおち
びたちだ。背に腹は代えられないようである。
さすがにトイレに飛び込むのは気が引けるらしい。しかし、苦しんでいるのは自分のおち
びたちだ。背に腹は代えられないようである。
「ゆあああっ」
叫びながらトイレへと突っ込んだ。
「おぢびっ。ゆげぇ、いまだず……うげぇ……たずげるのぜ……!」
うんうんにまみれながら、赤ゆっくりを口に入れていく。臭いと絡み付く感触、口に入って
くる味。全てに吐き気を催しながらも、赤ゆっくり五匹を口に入れた。
逃げるようにトイレから飛び出し、まりさは赤ゆっくりを地面に吐き出す。
くる味。全てに吐き気を催しながらも、赤ゆっくり五匹を口に入れた。
逃げるようにトイレから飛び出し、まりさは赤ゆっくりを地面に吐き出す。
「くちゃ……」
「ゆぅ……」
「ゆぅ……」
餡子まみれの赤ゆっくり。
小さく痙攣しながら、白目を剥いて餡子を吐き出している。それが口に入ったうんうんな
のか、自分の中身なのかは男には判断できなかった。判断する必要もない。
小さく痙攣しながら、白目を剥いて餡子を吐き出している。それが口に入ったうんうんな
のか、自分の中身なのかは男には判断できなかった。判断する必要もない。
「ぢいざい、おぢび……だいじょうぶなの、ぜ……?」
口から餡子を吐き出しながら、まりさが赤ゆっくりを見る。
男はその場に腰を屈め、近くに落ちていた二本の枝を掴んだ。箸のように。そのまま息
も絶え絶えな赤ゆっくりを枝で摘み、再びトイレへと放り込む。
男はその場に腰を屈め、近くに落ちていた二本の枝を掴んだ。箸のように。そのまま息
も絶え絶えな赤ゆっくりを枝で摘み、再びトイレへと放り込む。
「ゆぅ……」
「いやぁ……」
「いやぁ……」
弱々しく悲鳴を上げる赤ゆっくり。
「ゆがあああっ!」
まりさが再びトイレへと突っ込んだ。
さっきと同じように口で赤ゆっくりをすくい上げ、外へと飛び出す。
地面に吐き出される赤ゆっくり。
さっきと同じように口で赤ゆっくりをすくい上げ、外へと飛び出す。
地面に吐き出される赤ゆっくり。
「…………」
今度は弱々しく動いているだけで声もない。
男はまりさの帽子の先端を掴み、上へ引っ張った。頭に乗っているだけのはずだが、微
妙に抵抗がある。それでもあっさりと帽子が取られた。
男はまりさの帽子の先端を掴み、上へ引っ張った。頭に乗っているだけのはずだが、微
妙に抵抗がある。それでもあっさりと帽子が取られた。
「まりさのおぼうじざん、がえずのぜえええ!」
「ほら、取ってこい」
「ほら、取ってこい」
男は帽子をフリスビーのように放り投げた。
くるくると回りながら跳んでいく帽子。
くるくると回りながら跳んでいく帽子。
「まりざのおぼうじざん、まっでえええ!」
帽子を追い掛けて走っていくまりさ。
男は再び二本の枝を箸のように持った。赤ゆっくりを摘み上げ、トイレへと放り込んでいく。
弱っているのだろう。力無く震えるだけで悲鳴も上げられない。
さらに枝の先で赤ゆっくりをうんうんの中へと沈める。
男は枝をトイレに放り込んだ。
男は再び二本の枝を箸のように持った。赤ゆっくりを摘み上げ、トイレへと放り込んでいく。
弱っているのだろう。力無く震えるだけで悲鳴も上げられない。
さらに枝の先で赤ゆっくりをうんうんの中へと沈める。
男は枝をトイレに放り込んだ。
「ま、埋めときゃ土に還るだろ」
それからその場に立ち上がり、スコップを掴んだ。普通の食べ物を放置しておくと腐って大
変なことになるが、不思議とゆっくりは異様に早く土に還る。死体丸ごとでも雨が降れば一
日で消滅。そうでなくとも三日もあれば崩れて消えてしまうのだ。
近くの土を掘り、トイレへとかぶせる。
こんもりと盛り上がった土をスコップで軽く叩き、息をつく。
変なことになるが、不思議とゆっくりは異様に早く土に還る。死体丸ごとでも雨が降れば一
日で消滅。そうでなくとも三日もあれば崩れて消えてしまうのだ。
近くの土を掘り、トイレへとかぶせる。
こんもりと盛り上がった土をスコップで軽く叩き、息をつく。
「ゆゆっ。ちいさい……おちびは、どこなのぜ?」
戻ってきたまりさが呆けていた。
帽子を取って戻ってきたら、助け出した赤ゆっくりが消えている。人間が持っているスコ
ップ。穴を掘る道具。近くにできた真新しい穴。トイレのあった場所に新しい土山ができて
いる。最後にそこにいない赤ゆっくり。
帽子を取って戻ってきたら、助け出した赤ゆっくりが消えている。人間が持っているスコ
ップ。穴を掘る道具。近くにできた真新しい穴。トイレのあった場所に新しい土山ができて
いる。最後にそこにいない赤ゆっくり。
「いやあああっ! おぢびっ! ばりざのおぢびぃぃぃっ!」
まりさが泣きながら、トイレを埋めた土を掘り返し始めた。
しばらく掛かるだろう。
そう判断し、男はまりさから離れた。
段ボールの横へと戻る。距離は五メートルも無いのだが。
しばらく掛かるだろう。
そう判断し、男はまりさから離れた。
段ボールの横へと戻る。距離は五メートルも無いのだが。
「おちびぢゃん、じっがりじでねええっ!」
「ゆ……ぅ……」
「ゆ……ぅ……」
れいむが必死に子まりさを舐めていた。しかし、無駄な努力だった。子まりさは素人目に
も分かるほど弱っている。ほどなく死ぬだろう。
も分かるほど弱っている。ほどなく死ぬだろう。
「ていっ」
「ゆやぁあっ」
「ゆやぁあっ」
男に蹴られ、れいむが転がった。
二度回ってからうつ伏せになって止まる。顔を蹴られた痛みに涙を流しながらも、死にか
けの子まりさの事を思い出し、すぐさま起き上がる。
二度回ってからうつ伏せになって止まる。顔を蹴られた痛みに涙を流しながらも、死にか
けの子まりさの事を思い出し、すぐさま起き上がる。
「おぢびぢゃ――」
さくっ。
男が丁度子まりさの頭にスコップを振下ろしたところだった。
少し錆びた金属の板が、子まりさを真っ二つにする。ただ、刃物のようにきれいに切断で
はなく、小さな身体を潰しながら。
そこには潰れた餡子だけがあった。
少し錆びた金属の板が、子まりさを真っ二つにする。ただ、刃物のようにきれいに切断で
はなく、小さな身体を潰しながら。
そこには潰れた餡子だけがあった。
「ああああああっ!」
れいむが絶叫する。
「なんでごどずるんだだあああっ、れいぶのおぢびぢゃんをおおお!」
大事なおちびが人間に殺された。その怒りに顔を真っ赤にしながら、れいむは男を睨み
付ける。並のゆっくりならそれだけで逃げ出すほどの気迫だった。
男はちらりと視線を移す。れいむの横へと。
付ける。並のゆっくりならそれだけで逃げ出すほどの気迫だった。
男はちらりと視線を移す。れいむの横へと。
「おちびちゃん!」
そこには、子れいむ二匹と子まりさ一匹がいた。三匹寄り添って震えている。
男がスコップを持ち上げた。
その意図を察し、れいむが口を開く。
男がスコップを持ち上げた。
その意図を察し、れいむが口を開く。
「おかーさんのくちのなかにかくれてね! ゆっくりしないでいそいでね!」
「ゆぅ。わかっちゃよ」
「おかーしゃん、おかーしゃんっ」
「ゆぅ。わかっちゃよ」
「おかーしゃん、おかーしゃんっ」
三匹の子ゆっくりがれいむの口へと避難した。
親ゆっくりが赤ゆっくりや子ゆっくりを口に隠す。時々行われる防御行動だ。意味がある
か無いかと問われれば、一応はある。相手がゆっくりや猫くらいの小型動物なら、守った
ゆっくりがボロボロになる程度で口の中の子はとりあえず助かる。
親ゆっくりが赤ゆっくりや子ゆっくりを口に隠す。時々行われる防御行動だ。意味がある
か無いかと問われれば、一応はある。相手がゆっくりや猫くらいの小型動物なら、守った
ゆっくりがボロボロになる程度で口の中の子はとりあえず助かる。
「で、どうすんだそれで?」
男は何となく訊いてみた。
頬を赤くして膨らみながら、れいむが男を睨み付ける。
頬を赤くして膨らみながら、れいむが男を睨み付ける。
「おちびちゃんは、ぜったいにまもるよっ!」
「そうか」
「そうか」
口に隠れる防御行動も、人間相手には意味が無いのだ。口に子ゆっくりを入れた状態で
大きな動きはできない。走っては逃げられない。上から踏まれれば、中の子ゆっくりごと潰
れるだろう。口を開けられないように塞がれてしまえば、さらに悲惨だ。かといって、外に
子ゆっくりを出しておくのも、それはそれで危険なのだが。
男はスコップを持ち上げ、刃と腹を眺める。どっちで叩くか数拍迷ってから。
大きな動きはできない。走っては逃げられない。上から踏まれれば、中の子ゆっくりごと潰
れるだろう。口を開けられないように塞がれてしまえば、さらに悲惨だ。かといって、外に
子ゆっくりを出しておくのも、それはそれで危険なのだが。
男はスコップを持ち上げ、刃と腹を眺める。どっちで叩くか数拍迷ってから。
べしっ。
「ゆぎ――」
れいむの顔をスコップの腹で払った。横っ面を鉄板で叩かれ、吹っ飛ぶれいむ。足で蹴
るよりもその衝撃は大きかった。白目を剥き涙を流し無抵抗に転がる。
段ボール箱の横を通り過ぎ、足を下にして止まった。
目を白黒させているれいむ。
そして。
るよりもその衝撃は大きかった。白目を剥き涙を流し無抵抗に転がる。
段ボール箱の横を通り過ぎ、足を下にして止まった。
目を白黒させているれいむ。
そして。
「ごっくん」
「あ……」
「あ……」
男が瞬きしてれいむを見つめた。
顔を真っ青にしながら、れいむが呟く。
顔を真っ青にしながら、れいむが呟く。
「おぢびぢゃん、のみこんぢゃっだ……」
冗談のようにその身体が震えていた。子ゆっくりが口の奥の方に逃げていたのかもし
れない。単純な反射行為だったのかもしれない。偶然の事故とはいえ、必死に守ろうとし
た子ゆっくりをれいむは自分で食べてしまった。
れない。単純な反射行為だったのかもしれない。偶然の事故とはいえ、必死に守ろうとし
た子ゆっくりをれいむは自分で食べてしまった。
「ゆおおおおおおっ、ゆあああああっ! ゆっぐぢ、ゆっぐぢはぎだすよ! おぢびぢゃん、
だいぢょうぶだよ、ゆっぐりででぎでねっ」
だいぢょうぶだよ、ゆっぐりででぎでねっ」
大きく口を開け、食べた子ゆっくりを吐き出そうとするれいむ。
「待て。吐くならあっちで吐け」
男がれいむを蹴り飛ばした。
一回小さく宙を舞い、地面に落ちるれいむ。
そこはトイレのすぐ横だった。
一回小さく宙を舞い、地面に落ちるれいむ。
そこはトイレのすぐ横だった。
「ちいさいおちびっ、ゆっくりおきるんだぜっ! めをあけるんだぜっ!」
まりさが地面に置かれた赤ゆっくりに泣きながら声を掛けている。頑張って全部掘り出し
たようだ。しかし、赤ゆっくりは動かない。もう生きていないだろう。
もっとも、トドメを刺したのはまりさ自身のようだった。
赤ゆっくりの身体には大きな切り傷がついている。噛み千切られたように皮が裂けたり
穴が開いたり、身体が半分以上なくなっていたり。穴を掘り返す時にまりさの歯でできた
のだろう。
たようだ。しかし、赤ゆっくりは動かない。もう生きていないだろう。
もっとも、トドメを刺したのはまりさ自身のようだった。
赤ゆっくりの身体には大きな切り傷がついている。噛み千切られたように皮が裂けたり
穴が開いたり、身体が半分以上なくなっていたり。穴を掘り返す時にまりさの歯でできた
のだろう。
「ゆげげげえええええっ! ゆがっ、ごげっ」
れいむが中身を吐き出した。地面にぶちまけられる濃い小豆色の餡子。そこに混じって
いる溶けかけたリボンと帽子。破れた皮や小さな白玉の目も出てきた。
いる溶けかけたリボンと帽子。破れた皮や小さな白玉の目も出てきた。
「おちびちゃんっ、しっかりしてねっ。だいじょうぶだよっ。れいむがぺーろぺーろしてあげる
からね! だから、はやくゆっくりげんきになってねっ!」
からね! だから、はやくゆっくりげんきになってねっ!」
子ゆっくりの残骸を必死に舐めるれいむ。
動く饅頭であるゆっくりにとって、同種の身体は非常に親和性がいいのだろう。れいむが
子ゆっくりを呑み込んで一分も経っていないが、その身体は半分以上消化されていた。当
然生きていない。
動く饅頭であるゆっくりにとって、同種の身体は非常に親和性がいいのだろう。れいむが
子ゆっくりを呑み込んで一分も経っていないが、その身体は半分以上消化されていた。当
然生きていない。
「ちいさいおぢびっ! おきるのぜっ! しっかりするのぜっ!」
「おちびちゃん、れいむはれいむだよっ! おへんじしてねっ!」
「おちびちゃん、れいむはれいむだよっ! おへんじしてねっ!」
壊れた赤ゆっくりを舐めるまりさと、溶けた子ゆっくりを舐めるれいむ。死んでいるのが分
からないわけではないだろう。それでも必死に死んだ子を治そうとしていた。
からないわけではないだろう。それでも必死に死んだ子を治そうとしていた。
「こりゃひでぇな」
頭を掻きながら、男は他人事のように呟いた。
「!」
れいむとまりさがお互いの存在に気付く。うんうんまみれになったまりさ。ゲロまみれでや
つれたれいむ。酷い有様だった。少し前まで元気だった番の姿はもう無い。
そして、死んだおちびちゃんに気付く。身体を壊され死んでいる赤ゆっくり。半分以上溶
けている子ゆっくり。どっちらも手遅れとすぐに分かるほどだ。
最後に呆れ顔で二匹を見下ろす男に向き直る。
つれたれいむ。酷い有様だった。少し前まで元気だった番の姿はもう無い。
そして、死んだおちびちゃんに気付く。身体を壊され死んでいる赤ゆっくり。半分以上溶
けている子ゆっくり。どっちらも手遅れとすぐに分かるほどだ。
最後に呆れ顔で二匹を見下ろす男に向き直る。
「ゆああああっ!」
引き裂くような叫び声。
二匹の中で何かが切れた。
二匹の中で何かが切れた。
「ごのぐぞにんげんがあああっ! よぐもっ、よぐもおおっ! れいむのがわいいおぢびぢゃ
んをごろじだなああっ! じねっ、ゆっくりしないでじねっ! おぢびぢゃんをがえぜええっ!」
「ごべんだざいいいっ! もういやなんだぜえええ! ででいくのぜええ! ばりざはこごがら
ででいぎまずううう! だがらっ、ゆるじでぐだざいいっ!」
んをごろじだなああっ! じねっ、ゆっくりしないでじねっ! おぢびぢゃんをがえぜええっ!」
「ごべんだざいいいっ! もういやなんだぜえええ! ででいくのぜええ! ばりざはこごがら
ででいぎまずううう! だがらっ、ゆるじでぐだざいいっ!」
憤怒と憎悪を爆発させるれいむと、絶望して心が砕けたまりさ。どちらが正しい反応かは
男には分からなかった。どちらも当然の反応だろう。
男には分からなかった。どちらも当然の反応だろう。
「じねっ! おちびぢゃんをごろじだげずはじねぇ!」
「だずげでええっ! じにだぐないいいっ!」
「だずげでええっ! じにだぐないいいっ!」
真っ赤になって突っ込んでくるれいむと、泣きながら逃げていくまりさ。
男はれいむに注意を向ける。
男はれいむに注意を向ける。
ひょい。
と、突進してくるれいむを男は躱した。
勢い余って突っ伏すれいむはとりあえず無視し、男はぴょんぴょんと跳ねるまりさに狙いを
定めた。そこにスコップを振下ろす。
勢い余って突っ伏すれいむはとりあえず無視し、男はぴょんぴょんと跳ねるまりさに狙いを
定めた。そこにスコップを振下ろす。
「がえるううっ! ばりざ、おうぢがえ――」
さくっ。
まりさの背をスコップの刃が切り裂いた。頭から足まで一撃で壊され、まりさが仰向けに
倒れる。土とうんうんで汚れた帽子が地面に落ちた。それを拾うことはできない。お下げは
動かない。足も壊れて動けない。
倒れる。土とうんうんで汚れた帽子が地面に落ちた。それを拾うことはできない。お下げは
動かない。足も壊れて動けない。
「あ……あぎ……」
傷口から餡子をこぼしながら、まりさが痙攣する。
「ででいっだら……だずげでぐれる……って」
「言ってない」
「言ってない」
男はまりさの背にスコップを突き刺した。それで終わりだった。
一度痙攣して動かなくなるまりさ。
一度痙攣して動かなくなるまりさ。
「うがあああっ、ああああっ! じねえええっ!」
正気を失い闇雲に突っ込んでくるれいむ。
男はその顔にスコップの先端を突き刺した。
男はその顔にスコップの先端を突き刺した。
「これでよし」
男はゆっくりの巣があった場所を眺めた。
段ボールは畳んで紐で縛ってある。小銭は回収した。ゴミ類はまとめてゴミ袋に入れて
ある。潰したゆっくりたちは穴を掘って埋めた。少し時間はかかってしまったが、予定通り
ゆっくりの駆除は完了である。
段ボールは畳んで紐で縛ってある。小銭は回収した。ゴミ類はまとめてゴミ袋に入れて
ある。潰したゆっくりたちは穴を掘って埋めた。少し時間はかかってしまったが、予定通り
ゆっくりの駆除は完了である。
「じゃ、帰るか」
ゴミを持ち、男は帰路についた。
過去SS
anko4252 条件は「ゆっくりしたこと」
anko4248 無限の闇に落ちる
anko4241 HENTAI×HENTAI
anko4238 旗の見えるまりさ
anko4205 れみりゃ修行する
anko4193 BGM 真ゲッターロボ
anko4158 お帽子さん、外れてね
以下略
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