ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1878 れいむのゆっくり出来ない一日
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ankoss
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・このSSには虐待されるゆっくりと愛でられるゆっくりが出てきます
・作者に都合のよい独自設定があります
・一部漢字を使って話すゆっくりが出ます
・これを書いたのはHENTAIあきです!重要だから注意してください!
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
急な石段をちぇんとみょんが息を切らせながら上っている。
その顔には一刻も早く目的地に着かなければならないと必死な表情であった。
「ねぇみょん、ほんとうにここにくればなんとかなるのー?」
「どうてい!ふでおろし!としうえ!」
心配そうに尋ねるちぇんに対して、みょんは大丈夫だと言わんばかりに自信のある声で答えた。
苦労して二匹が石段を登ると、そこには小さな神社が寂しげにある。
息を整えているちぇんを、みょんは急かす様に奥へ行こうと背中を押す。
ゆっくりには距離のある境内を進み、ようやく賽銭箱の置いてある拝殿へと二匹はたどり着いた。
「そんなきらきらさんをだしてどうするの?わからないよー?」
みょんがビール瓶の蓋を取り出すのを、ちぇんは不思議そうに眺める。
蓋を口に加えると、みょんは勢いよく吹き出して器用に賽銭箱へと投げ入れる。
「おさいせん!おさいせんね!」
賽銭箱の裏で寝ていたのか、胴付きのれいむが勢いよく姿を現した。
賽銭箱の覗きこんでいるれいむに、みょんは慣れた様子で声をかける。
「あわあわ!えんちょう!べつりょうきん!」
「また来たの?いい加減こうやって呼ぶのはやめて。」
みょんの姿を見たれいむはまたかと面倒くさそうな顔で賽銭箱の上に腰を下ろす。
みょんに促され、ちぇんは土下座するように地面に顔を擦りつけれいむにあることを頼んだ。
「おねがいだよー!ちぇんのむれにゲスがきてみんなにひどいことをしてるんだよー!」
「それで?」
「みょんからここにくればなんとかなるってきいたんだよー!おねがいだからなんとかしてねー!」
他力本願すぎる気もするが、他に手がないのか必死にれいむに頼み込むちぇんは群れの悲惨な現状を伝える。
食料を無理やり盗んだり暇つぶしとしてボール代わりにしたりとゲスの行いをありのままに説明した。
無言で話を聞いていたれいむは仕方ないと賽銭箱から降りると、ちぇんを持ち上げる。
「ありがちだけどいへんかいっけつはおしごとだからね、群れまで案内してちょうだい。」
「ありがとうなんだよー!あんないするからちぇんをおろしてねー。」
「へいきよ、れいむがはこんでいくから。」
そう言うとれいむの体が浮き上がり、ゆっくりだが前へと進み始める。
「おそらをとんでるみたい!!!」
「いいからちゃんと案内しなさい。それとみょん!こんど来るときはちゃんとおさいせんをいれなさいよ!」
釘を刺す様にみょんに言いながら、ちぇんに案内される方向へとれいむは飛んでいく。
「ちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんぽ!」
大きな声で飛んでいるれいむに返事を返したみょんのお飾りには銀バッジが付いていた。
れいむが見えなくなると、みょんは隠し持っていた百円玉を賽銭箱へ入れてゆっくりと来た道を帰って行く。
ちぇんが住んでいる森の中で少し奇妙な光景が繰り広げられていた。
成体ゆっくりだけでなく、赤ゆ子ゆまでもが何やら必死に口に土を加えて運んでいるのだ。
丈夫でないゆっくりの歯で穴を掘り、どうやらお家を作っているようである。
「さっさとするんだぜ!ゆっくりするやつはまりささまがぷーすぷーすするんだぜ!」
土を運んでいるゆっくりの側では、口に枝を加えたまりさ達が時々動かないでいるゆっくりを枝で刺して監督している。
労働には向かないぱちゅりーまで働かされており、その光景を丸々と太ったでいぶが眺めていた。
「まったくつかえないどれいだね!はやくでいぶとおちびちゃんのおうちをつくってね!」
「ほんとうだねおかあさん!せっかくれいむたちがすんであげてるのに、おんしらずなどれいだよ!」
成体になっているにも関わらず、でいぶの側には子供と思われる子でいぶ達が何匹もいる。
元々いたゆっくりの物なのか、山のように積まれた食料をでいぶと子でいぶ達は好き勝手に口に入れながら文句しか言わない。
「でいぶににてないおちびもちゃんとするんだよ!さもないとおしおきだからね!」
「ゆひぃ!さっさとうごけくずどもおおおおおおおおおおお!まりさがおしおきされるでしょおおおおおおおおおおお!」
よほど恐ろしいのか、まりさ達はしっかり働いているゆっくりにまで枝を刺し始めてしまう。
このでいぶ一家が来てからろくに食事も出来ないでいる為、働いているゆっくりはもはや疲労困憊だ。
「どうしてこんなことするのおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「うるさいんだぜ!さっさというとうりにおうちをつくるんだぜ!」
「もううごけにゃいよ!」
「ちびだからってようしゃしないんだぜ!いいかげんにしないとえいえんにゆっくりさせてもいいんだぜ。」
疲労で半分以上のゆっくりが動けなくなってしまい、まりさ達がいくら急かしても動かなくなってしまった。
それを見たでいぶは、一向に進まないお家建設に業を煮やす。
「もういいよ!でいぶたちにふさわしいおうちができないなら、こいつらのおうちでがまんしてあげるよ!」
「そんなのやだあああああああああああああああああああ!」
「れいむたちのびゅーちふるなおはだはせんさいだから、そこらのおうちじゃきずがついちゃうよ!」
「おかあさんなんとかしてね!ついでにあまあまもちょうだいね!」
「まりさたちはほんとうにむのうだね!どれいもまともにつかえないなんて!」
「おおおろかおろか。」
あまりにも身勝手すぎることを、臆面なくほざくでいぶと子でいぶ達。
一方の働かされていたゆっくり達は、これでようやく休めると大喜びだ。
住み所が無くなってしまうが、それはまたゆっくりと作り直せばいいのだ。
今はただこの苦行から解放されるだけで幸せと考えている。
「それじゃあやくにたたないどれいはでいぶたちのごはんになってね!」
そう言うとそれまで動かないでいたでいぶは大きく跳躍して一番近くにいたありすを踏み潰し中身を食べ始めた。
でいぶに続くようにまりさと子でいぶ達まで近くにいるゆっくりは食べ始めようと襲いかかる。
「やめなさい、ゆっくりごろしはゆっくりできないわ!」
「うるさいんだぜ!やくにたたないゆっくりはみんなあまあまさんなんだぜ!」
「むーしゃむーしゃ!それなりー。」
「やべでええええええええええええええ!おちびちゃんをたべないでえええええええええええええええええええ!」
阿鼻叫喚の地獄が繰り広げられる中、一匹の赤ぱちゅりーが食べられようとしていた。
「むきゅ!おねがいだからたべにゃいで!」
「いただきまぶ!」
口を開けて赤ぱちゅりーを食べようとした子でいぶが、突然口を閉ざしてしまう。
その頭の上には胴付きれいむの足が乗っていた。
子でいぶは混乱していた。
あまあまを食べようとしたら突然お口が閉じて、なんだか痛くてゆっくりできないよ!
「だれだかしらないけどどいてね!どいたらすぐにれいむにあやまってね!」
「まったく、何でこんなのが同じれいむなんだろ・・・。」
憂鬱そうにそう呟くと、れいむは煩く騒いでいる子でいぶに体重をかけて一気に踏み潰した。
途端にまた辺りが騒がしくなる。
「でいぶのかわいいかわいいおちびちゃんがあああああああああああああああああああああ!」
「「「れいむのおねえちゃん(いもうと)がああああああああああああああああああああああああ!」」」
「くずがしんだよ!」
「やったね!おねえちゃん!」
悲しむでいぶと子でいぶと対照的に、まりさ達は死んで清々したと大喜びだ。
一方的に命令しかしないうえ、でいぶの庇護があるため文句も言えないでいるから当然かもしれないが。
「とりあえずこのいへんをかいっけつしたいから、あんた達どっか行きなさい。」
鷹揚にれいむはでいぶ一家にそう告げるが、そうあっさり何所かに行くでいぶ一家ではない。
「ばかなこといわないでね!でいぶのおちびちゃんをころしたゲスなんてせいっさいするよ!」
でいぶの号令の下、まりさ達がそれぞれ枝を加えてれいむを取り囲む。
その顔にはにやにやとした笑みが浮かんでいる。
「ばかなれいむなんだぜ、まりさたちにかてるとおもってるの?」
「よわっちいれいむがまりさたちにかてるわけないんだぜ!」
「せっかくだからまりさたちのすっきりあいてにするんだぜ!」
実際にこのまりさ達はゆっくりにしては珍しく、連携した行動が出来る為中々の力量だ。
一度は胴付きのふらんを追い払うこともしており、胴付き相手の戦いも経験している。
それでもれいむは余裕の態度を崩さずに、冷静にまりさ達を見ているだけだ。
「やっぱり説得は無理よね、しょうがないからいつもどうりになるわけか。」
やれやれと首を振るれいむの態度に、まりさ達は苛立ちを爆発させる。
「ばかなれいむはゆっくりしないでしねえええええええええええええええ!」
後ろにいたまりさが、れいむの足めがけて枝を突きだす。
まず足を狙うことで相手の動きを封じることは、胴付きでなくても有効な手段である。
しかしまりさの枝がれいむに突き刺さらなかった。
「ゆ?どこにきえたんだぜ!」
「こっちよ。」
空から聞こえてきた声にまりさ達は一斉に顔を上げる。
その顔に鋭い何かが突き刺さった。
「ゆんやああああああああああああああああああああああああ!」
「まりさのおかおがああああああああああああああああああああああああああああ!」
「まりさのだいやもんどのようにかがやくおめめ、りゃくしてまだおがああああああああああああああああああ!」
まりさ達に刺さっているのは、れいむが投げつけた竹串である。
時々神社に遊びに来る子供と一緒にいへんかいけつと称したゲス退治を行う時に譲ってもらった物だ。
れいむの投げる竹串は連射性もさることながら、その威力もゆっくりとは思えないほどでれいむの強さの秘密でもある。
「もうやだおうちかえる!」
「まっでええええええええええええええええええ!まりさをおいていかないでええええええええええええ!」
「こらああああああああああああああああああああああ!にげるなああああああああああああああああああ!」
でいぶの言葉など聞かずに、まりさ達はばらばらに逃げだしてしまう。
しかたないと、でいぶがれいむの前まで進むと自信たっぷりなむかつく笑みで大見えを切る。
「あんなむのうたちにかっておもいあがらないでね!でいぶはさいっきょうなんだからね!」
確かにこのでいぶ、この巨体もさることながら躊躇のない戦い方で負け知らずである。
同族殺しがタブーであるゆっくりの世界において、躊躇いなく相手を殺しにかかるゲスが幅を利かせるのにはこういう訳があるのだ。
「おちびちゃんをころしたゲスはし、ぶげぇ!」
飛びかかろうとしたでいぶの顔のど真ん中に、丸く質量のある物が激突する。
「どう?れいむのおんみょうだまの威力は。」
これもまた子供に貰ったれいむ必殺の武器であるスーパーボールだ。
跳ね返ってきたスーパーボールをれいむは大事そうにキャッチする。
しばらくして痛みから立ち直ったでいぶは怒り心頭でれいむを怒鳴りつけた。
「いたいでしょおおおおおおおおおおおおお!もうぜったいにゆるさないからね!」
「まだ元気なんだ、それじゃあ遠慮はいらないわね。」
「ゆ?」
にやりと良い笑顔を浮かべたれいむは、大きく振りかぶると再びでいぶめがけてスーパーボールを投げつける。
「おらおらおらおらおらおらおらああああああああああああああああああああああ!」
「ゆっべばあああああああああああああああああ!」
勇ましい声と一緒に投げつけられたスーパーボールは、すべてでいぶの顔面へと命中する。
今度はでいぶのことなどお構いなく、跳ね返ってきたスーパーボールをすぐさま投げつけていく。
れいむが疲れて投げるのを止めた時には、でいぶの顔はでこぼこの酷い有様になってしまった。
「おかあさんだいじょうぶ?だいじょうぶならまたがんばってね!」
「はやくいもうとをころしたゲスをせいっさいしろおおおおおおおおおおおおおおお!」
「ぐずはきらいだよ!またせたおわびにあまあまをよういしてね!」
駆け寄ってきた子でいぶ達は心配するでなく、さっさとれいむを制裁しろとでいぶに無茶なことを言う。
そんな薄情な子供にでいぶの小さな堪忍袋の緒が切れる。
「ふざけるなああああああああああああ!なんででいぶがひどいめにあってるのに、おまえらはなにもしないんだああああああ!」
「なにいってるの!こどものかたきもとらないなんていくじほうきなの!?ばかなの?しぬの?」
「おちびちゃんはでいぶがいればまたつくれるんだよ!そんなにいうならじぶんでなんとかしてね!」
遂には喧嘩を始めてしまうでいぶ親子。
段々と喧嘩はエスカレートしていき、でいぶが子でいぶを押しつぶしてしまった。
「「「ゆわあああああああああああああああああああああああ!!!」」」
「ふん!おやにさからうなんてとんでもないゲスだよ!だからこれはとうぜんのことだよ!」
殺されては堪らないと、子でいぶ達は蜘蛛の子を散らすように逃げようとする。
だが子でいぶたちは生き残っていた群れのゆっくりにそれぞれ囲まれてしまう。
「おちびちゃんのかたき・・・。」
「ゲスなでいぶはぜったいにゆるさない・・・。」
「いままでよくもひどいことしてくれたね・・・。」
今までの仕打ちに対して、群れのゆっくりはまりさ達が置いて行った枝で武装して子でいぶを取り囲む。
弱って痩せてしまっているが、その顔は鬼気迫るものがあった。
「やめてね!かわいいでいぶにひどいことするなんてゆっくりできないよ!とくべつにでいぶのかがやくえがおでゆっくりしてね!」
「なにするき?かわいいでいぶにしっとしてるの?おおみにくいみにくい。」
「そうだ!どれいにあのくずおやをせいっさいさせればいんだよ!でいぶはとってもかしこいね!」
ふざけたことを真顔で言う子でいぶ達に、群れのゆっくりの怒りが頂点に達した。
「「「「でいぶはゆっくりしないでしねえええええええええええええええええええええええええ!!!」」」」
「「「ゆんやああああああああああああああああああああああああああ!」」」
子でいぶ達に一斉に襲い掛かる群れのゆっくり。
「でいぶのまむまむがあああああああああああああああああああああああ!」
「うるさいよ!でいぶがしゃべるだけでゆっくりできなくなるよ!」
まむまむに枝を突っ込まれて悲鳴を上げるでいぶに、まりさは苛立たしく舌を引きちぎる。
舌を抜かれて喋れなくなっても、さらに体に枝を突き刺していく。
「でいぶはおちびちゃんにあやまれええええええええええええええええええ!」
「やだあああああああああああああああああああ!れいむのあんこさんがあああああああああああああああああああ!」
子供を食べられたゆっくりは子でいぶの体に噛みつき中の餡子を吸い出していく。
決してそのまま食べることはせずに、子でいぶの目の前でまるで汚物であるかのように吐き出す。
少しづつ無くなっていく餡子を見せられる恐怖に怯えて喚くが、群れのゆっくりは決して餡子を吸うことを止めない。
「でいぶはちぇんたちであそんだから、こんどはちぇんたちがでいぶであそぶんだよー。」
「ぶべ!こんなひどいことするなんてゆっくりできないからやめ、ぶぎぃ!」
「でいぶはそういったちぇんたちのいうことをきいてくれたー?わかれよー。」
体当たりをしてまるでボールのように扱われる子でいぶ。
自分のしたことがそのまま自分の身に降りかかるまさに自業自得である。
「そろーりそろーり、でいぶはいまのうちにゆっくりにげるよ!」
「どこに行く気?」
そんな制裁が繰り広げられる中で、親であるでいぶはこっそり逃げだそうとしていた。
しかしれいむにあっさり見つかってしまい、慌ててどうするか足りない頭で考えた結果。
「ごべんなさいいいいいいいいいいいいいいい!あやまりますからゆるしてえええええええええええええええ!」
謝罪と言う鳴き声であった。
だがこれが意外な結果となる。
「いいわよ、ここから出て行けばそれでいへんはかいっけつだからね。」
いい加減面倒臭くなってきたこともあり、れいむはさっさと帰りたかったためでいぶは一応許されたのである。
ただし、それに感謝しないのがでいぶがでいぶである由縁だ。
「ゆふん!でいぶがかわいいからゆるしてくれたんだね!かわいすぎてごめんねぇぇぇぇぇぇぇ!」
まったく見当違いの理由で許されたと思っているでいぶ。
許されたと思い元の調子に戻ったのか、図々しい要求を突きつけてくる。
「それじゃあでいぶをはやくゆっくりできるばしょにつれていってね!でいぶにさわれるなんてすごくゆっくりできるでしょ?」
「・・・まあ一応運んであげるわ。」
そう言ってれいむはでいぶの二本のもみあげを掴むと、来た時と同じように飛んで帰って行く。
もみあげだけを掴まれて宙づりにされたでいぶは激痛で悲鳴を上げることしか出来ない。
「いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!でいぶのぴこぴこさんをはなせえええええええええええええ!」
「別に放してもいいけど、そうしたらあんた落ちてひどいことになるわよ?」
「それはいやああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
体を揺らし激痛に悶えるでいぶだが、それがまた悲劇に繋がっていく。
みちり
「でいぶのぴこぴこさんがちぎれるううううううううううううううううううううう!」
「平気よ、もうすこしで神社さんに着くから。」
元々そこまで丈夫でないれいむ種のもみあげである、その上でいぶの巨体がさらに原因となり嫌な音は徐々に大きくなっていく。
ぶち!
「おそらをとんでるみたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「飛んでるじゃなくて落ちてるんだけどね、まあどっちでもいいか。」
落ちていくでいぶにそう突っ込むれいむだが、どうでもいいと今日のごはんをどうするかを悩みながら神社へと飛んでいく。
一方落ちたでいぶがどうなったかというと。
「どうじででいぶがごんなめに・・・、だれかでいぶをたすけろ・・・。」
悪運が強いのか、でいぶはちょうど木の枝に体をぶつけながらスピードを殺して瀕死になりながらも生きていた。
さらにでいぶが落ちた木の枝の部分には柔らかな草が敷き詰められた鳥の巣のようなものがあったのも幸運だった。
しかしここででいぶの幸運は尽きてしまう。
「うー!うー!」
「しね!しね!」
でいぶが落ちたのはれみりゃとふらんの番が住んでいた巣の中であった。
心地よい安眠を妨げられたこともあり、二匹の機嫌は最悪である。
「う~?」
「しね!」
でいぶをどうするか悩むれみりゃに対して、ふらんは邪魔だと言わんばかりに巣の外へとでいぶを叩きだす。
「ゆべ!もっど・・・ゆっくりしたかった・・・。」
地面に激突して千切れたもみあげ部分から大量の餡子をまき散らして、でいぶはそのゆん生を終えた。
邪魔者を排除したが一度起きてしまい眠れないでいるれみりゃとふらんは、巣の下から何やら声が聞こえてくるのに気づく。
「ゆゆ!くそばばあがしんでるんだぜ!」
「いいきみなんだぜ!まりさたちをさんざんこきつかったばつなんだぜ!」
「せっかくだからまりさたちのごはんにするんだぜ!」
逃げて行ったまりさ達が合流したのか、でいぶが潰れた場所に集まってでいぶだった物を罵倒して騒いでいた。
良いおもちゃがあったと、れみりゃとふらんは眩しい日の光を我慢しながら巣から飛び立つ。
無事に異変を解決して神社へと帰ってきたれいむだったが、空腹で何か食べ物はないかと辺りを探し始める。
しかしそう都合良く見つけられるはずがなく、いつものように水で我慢しようとゴミ捨て場で拾った湯呑を取りに賽銭箱に向かう。
「なんだか良い匂いがするわ・・・。」
れいむの生活場である賽銭箱の上には、「らんまっしぐら」とシールが貼ってあるプラスチック容器に入った稲荷寿司があった。
辺りに誰もいないことを確認すると、れいむは躊躇いながら稲荷寿司に手を伸ばし口に入れる。
「むーしゃむーしゃ!しあわせえええええええええええええええええええええええ!」
「それはわしのお稲荷さんじゃ。」
突然後ろから声をかけられて、れいむは稲荷寿司を喉に詰まらせて咽こむ。
そんなれいむの背中を、声をかけた老人はゆっくりとさすってやった。
「大丈夫かの?これでも飲んで落ち着かんと。」
「んぐ!急に声をかけて驚かせないで!」
老人に渡されたお茶を受け取り口の中をすっきりさせると、れいむは老人に文句を言う。
「ほっほ、すまんかったのれいむ。じゃがわしの用意した稲荷寿司を勝手に食ったのはどうする?」
「ゆ・・・、勝手に食べちゃってごめんなさい。」
「ならばよし!ささ、思う存分食ってよいぞ。」
老人から進められ、れいむはがつがつと稲荷寿司を腹の中にすべて収める。
その姿を老人は優しく見守りながら、ある質問をれいむに投げかけた。
「れいむ、何度も言うがわしの飼いゆっくりにならんかの?そうすれば孫も喜ぶし飢えることも無いんじゃぞ?」
度々の誘いに対して、れいむは老人にいつもと同じ答えを返す。
「ありがたいけど、れいむはここが一番好きなの。いつでも会えるしこのままが一番良いと思うの。」
「むむむ、やっぱり駄目か。じゃが気が変わったらいつでも言っとくれ、わしと孫はいつでも大歓迎じゃからな。」
残念だと老人は肩を落とすが、無理強いすることなく持ってきたお茶を美味そうに一口飲む。
れいむもまた老人が持ってきたお茶を飲みながら、のんびりと雑談を続ける。
「そういえば、最近あの子を見ないけど何かあったの?」
「別にいつもどうりじゃが、最近色気づいたのか照れとるんじゃよ。」
そんなとりとめのないことを話しながら、れいむと老人はゆっくりとした時間を過ごす。
そうして辺りが少し暗くなったことに気づくと、老人は腰を上げて帰り支度を整える。
「もう帰るの?もう少しゆっくりしても良いんじゃない。」
「ありがたいが、あんまり遅くなると家の者が心配するんでな。今日はもう帰るとするよ。」
れいむに引き留められるが、老人はれいむに別れの言葉を述べて神社から出て行こうとするが鳥居の所で振り返りれいむにあることを告げる。
「れいむ!辛くなったらいつでも言っとくれ!わしはお前さんの味方じゃからな!」
好々爺の笑みでそう言うと、老人はこんどこそ神社から姿を消した。
老人に最後まで手を振りながら、れいむは今日の寝床の準備を始める。
おまけ 大人の階段登る
「なぁ、ゆっくりのあそこってやっぱり人間と同じなのか?」
「久しぶりに来たと思ったらそれ!この変態!」
「ちげぇって!ただ学校で体の仕組みのことを習ったから気になっただけだよ!」
「だからって何でそんなこと聞くのよ?ただ見たいだけじゃないの。」
「煩い!前に俺のDVD(でいぶVSでいぶ)のゲーム壊した時何でもするって言ったじゃんか!」
「それとこれとは話が別で・・・。」
「D・V・D!D・V・D!」
訳の分からない言葉の迫力に押されて、羞恥心で顔を赤らめながら渋々とれいむは服の裾をめくり上げる。
巫女服だからか、どろわを穿いておらず少年の前に秘部が露わになった。
ゆっくりとはいえ、初めて見るものであり少年の顔は興奮で真っ赤である。
よく晴れた昼下がり、少年は一歩大人への階段を登る。
後書き
以前りぐるのSS書くって言ったけど、すまんありゃ嘘だった。
色々とアイディアが湧いて来てちまちま複数のSS書いてるせいでこうなってしまいました。
にとりあきさんが色々とナイスなイラストを書いてくれるおかげで閃くんですよね。
たまにはれいむを愛でても良いじゃないかと思うHENTAIあきでした
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anko1804 バッジ試験
感想がありましたら一言でも嬉しいので感想用スレでお願いします
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13856/1277480590/
・作者に都合のよい独自設定があります
・一部漢字を使って話すゆっくりが出ます
・これを書いたのはHENTAIあきです!重要だから注意してください!
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
急な石段をちぇんとみょんが息を切らせながら上っている。
その顔には一刻も早く目的地に着かなければならないと必死な表情であった。
「ねぇみょん、ほんとうにここにくればなんとかなるのー?」
「どうてい!ふでおろし!としうえ!」
心配そうに尋ねるちぇんに対して、みょんは大丈夫だと言わんばかりに自信のある声で答えた。
苦労して二匹が石段を登ると、そこには小さな神社が寂しげにある。
息を整えているちぇんを、みょんは急かす様に奥へ行こうと背中を押す。
ゆっくりには距離のある境内を進み、ようやく賽銭箱の置いてある拝殿へと二匹はたどり着いた。
「そんなきらきらさんをだしてどうするの?わからないよー?」
みょんがビール瓶の蓋を取り出すのを、ちぇんは不思議そうに眺める。
蓋を口に加えると、みょんは勢いよく吹き出して器用に賽銭箱へと投げ入れる。
「おさいせん!おさいせんね!」
賽銭箱の裏で寝ていたのか、胴付きのれいむが勢いよく姿を現した。
賽銭箱の覗きこんでいるれいむに、みょんは慣れた様子で声をかける。
「あわあわ!えんちょう!べつりょうきん!」
「また来たの?いい加減こうやって呼ぶのはやめて。」
みょんの姿を見たれいむはまたかと面倒くさそうな顔で賽銭箱の上に腰を下ろす。
みょんに促され、ちぇんは土下座するように地面に顔を擦りつけれいむにあることを頼んだ。
「おねがいだよー!ちぇんのむれにゲスがきてみんなにひどいことをしてるんだよー!」
「それで?」
「みょんからここにくればなんとかなるってきいたんだよー!おねがいだからなんとかしてねー!」
他力本願すぎる気もするが、他に手がないのか必死にれいむに頼み込むちぇんは群れの悲惨な現状を伝える。
食料を無理やり盗んだり暇つぶしとしてボール代わりにしたりとゲスの行いをありのままに説明した。
無言で話を聞いていたれいむは仕方ないと賽銭箱から降りると、ちぇんを持ち上げる。
「ありがちだけどいへんかいっけつはおしごとだからね、群れまで案内してちょうだい。」
「ありがとうなんだよー!あんないするからちぇんをおろしてねー。」
「へいきよ、れいむがはこんでいくから。」
そう言うとれいむの体が浮き上がり、ゆっくりだが前へと進み始める。
「おそらをとんでるみたい!!!」
「いいからちゃんと案内しなさい。それとみょん!こんど来るときはちゃんとおさいせんをいれなさいよ!」
釘を刺す様にみょんに言いながら、ちぇんに案内される方向へとれいむは飛んでいく。
「ちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんぽ!」
大きな声で飛んでいるれいむに返事を返したみょんのお飾りには銀バッジが付いていた。
れいむが見えなくなると、みょんは隠し持っていた百円玉を賽銭箱へ入れてゆっくりと来た道を帰って行く。
ちぇんが住んでいる森の中で少し奇妙な光景が繰り広げられていた。
成体ゆっくりだけでなく、赤ゆ子ゆまでもが何やら必死に口に土を加えて運んでいるのだ。
丈夫でないゆっくりの歯で穴を掘り、どうやらお家を作っているようである。
「さっさとするんだぜ!ゆっくりするやつはまりささまがぷーすぷーすするんだぜ!」
土を運んでいるゆっくりの側では、口に枝を加えたまりさ達が時々動かないでいるゆっくりを枝で刺して監督している。
労働には向かないぱちゅりーまで働かされており、その光景を丸々と太ったでいぶが眺めていた。
「まったくつかえないどれいだね!はやくでいぶとおちびちゃんのおうちをつくってね!」
「ほんとうだねおかあさん!せっかくれいむたちがすんであげてるのに、おんしらずなどれいだよ!」
成体になっているにも関わらず、でいぶの側には子供と思われる子でいぶ達が何匹もいる。
元々いたゆっくりの物なのか、山のように積まれた食料をでいぶと子でいぶ達は好き勝手に口に入れながら文句しか言わない。
「でいぶににてないおちびもちゃんとするんだよ!さもないとおしおきだからね!」
「ゆひぃ!さっさとうごけくずどもおおおおおおおおおおお!まりさがおしおきされるでしょおおおおおおおおおおお!」
よほど恐ろしいのか、まりさ達はしっかり働いているゆっくりにまで枝を刺し始めてしまう。
このでいぶ一家が来てからろくに食事も出来ないでいる為、働いているゆっくりはもはや疲労困憊だ。
「どうしてこんなことするのおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「うるさいんだぜ!さっさというとうりにおうちをつくるんだぜ!」
「もううごけにゃいよ!」
「ちびだからってようしゃしないんだぜ!いいかげんにしないとえいえんにゆっくりさせてもいいんだぜ。」
疲労で半分以上のゆっくりが動けなくなってしまい、まりさ達がいくら急かしても動かなくなってしまった。
それを見たでいぶは、一向に進まないお家建設に業を煮やす。
「もういいよ!でいぶたちにふさわしいおうちができないなら、こいつらのおうちでがまんしてあげるよ!」
「そんなのやだあああああああああああああああああああ!」
「れいむたちのびゅーちふるなおはだはせんさいだから、そこらのおうちじゃきずがついちゃうよ!」
「おかあさんなんとかしてね!ついでにあまあまもちょうだいね!」
「まりさたちはほんとうにむのうだね!どれいもまともにつかえないなんて!」
「おおおろかおろか。」
あまりにも身勝手すぎることを、臆面なくほざくでいぶと子でいぶ達。
一方の働かされていたゆっくり達は、これでようやく休めると大喜びだ。
住み所が無くなってしまうが、それはまたゆっくりと作り直せばいいのだ。
今はただこの苦行から解放されるだけで幸せと考えている。
「それじゃあやくにたたないどれいはでいぶたちのごはんになってね!」
そう言うとそれまで動かないでいたでいぶは大きく跳躍して一番近くにいたありすを踏み潰し中身を食べ始めた。
でいぶに続くようにまりさと子でいぶ達まで近くにいるゆっくりは食べ始めようと襲いかかる。
「やめなさい、ゆっくりごろしはゆっくりできないわ!」
「うるさいんだぜ!やくにたたないゆっくりはみんなあまあまさんなんだぜ!」
「むーしゃむーしゃ!それなりー。」
「やべでええええええええええええええ!おちびちゃんをたべないでえええええええええええええええええええ!」
阿鼻叫喚の地獄が繰り広げられる中、一匹の赤ぱちゅりーが食べられようとしていた。
「むきゅ!おねがいだからたべにゃいで!」
「いただきまぶ!」
口を開けて赤ぱちゅりーを食べようとした子でいぶが、突然口を閉ざしてしまう。
その頭の上には胴付きれいむの足が乗っていた。
子でいぶは混乱していた。
あまあまを食べようとしたら突然お口が閉じて、なんだか痛くてゆっくりできないよ!
「だれだかしらないけどどいてね!どいたらすぐにれいむにあやまってね!」
「まったく、何でこんなのが同じれいむなんだろ・・・。」
憂鬱そうにそう呟くと、れいむは煩く騒いでいる子でいぶに体重をかけて一気に踏み潰した。
途端にまた辺りが騒がしくなる。
「でいぶのかわいいかわいいおちびちゃんがあああああああああああああああああああああ!」
「「「れいむのおねえちゃん(いもうと)がああああああああああああああああああああああああ!」」」
「くずがしんだよ!」
「やったね!おねえちゃん!」
悲しむでいぶと子でいぶと対照的に、まりさ達は死んで清々したと大喜びだ。
一方的に命令しかしないうえ、でいぶの庇護があるため文句も言えないでいるから当然かもしれないが。
「とりあえずこのいへんをかいっけつしたいから、あんた達どっか行きなさい。」
鷹揚にれいむはでいぶ一家にそう告げるが、そうあっさり何所かに行くでいぶ一家ではない。
「ばかなこといわないでね!でいぶのおちびちゃんをころしたゲスなんてせいっさいするよ!」
でいぶの号令の下、まりさ達がそれぞれ枝を加えてれいむを取り囲む。
その顔にはにやにやとした笑みが浮かんでいる。
「ばかなれいむなんだぜ、まりさたちにかてるとおもってるの?」
「よわっちいれいむがまりさたちにかてるわけないんだぜ!」
「せっかくだからまりさたちのすっきりあいてにするんだぜ!」
実際にこのまりさ達はゆっくりにしては珍しく、連携した行動が出来る為中々の力量だ。
一度は胴付きのふらんを追い払うこともしており、胴付き相手の戦いも経験している。
それでもれいむは余裕の態度を崩さずに、冷静にまりさ達を見ているだけだ。
「やっぱり説得は無理よね、しょうがないからいつもどうりになるわけか。」
やれやれと首を振るれいむの態度に、まりさ達は苛立ちを爆発させる。
「ばかなれいむはゆっくりしないでしねえええええええええええええええ!」
後ろにいたまりさが、れいむの足めがけて枝を突きだす。
まず足を狙うことで相手の動きを封じることは、胴付きでなくても有効な手段である。
しかしまりさの枝がれいむに突き刺さらなかった。
「ゆ?どこにきえたんだぜ!」
「こっちよ。」
空から聞こえてきた声にまりさ達は一斉に顔を上げる。
その顔に鋭い何かが突き刺さった。
「ゆんやああああああああああああああああああああああああ!」
「まりさのおかおがああああああああああああああああああああああああああああ!」
「まりさのだいやもんどのようにかがやくおめめ、りゃくしてまだおがああああああああああああああああああ!」
まりさ達に刺さっているのは、れいむが投げつけた竹串である。
時々神社に遊びに来る子供と一緒にいへんかいけつと称したゲス退治を行う時に譲ってもらった物だ。
れいむの投げる竹串は連射性もさることながら、その威力もゆっくりとは思えないほどでれいむの強さの秘密でもある。
「もうやだおうちかえる!」
「まっでええええええええええええええええええ!まりさをおいていかないでええええええええええええ!」
「こらああああああああああああああああああああああ!にげるなああああああああああああああああああ!」
でいぶの言葉など聞かずに、まりさ達はばらばらに逃げだしてしまう。
しかたないと、でいぶがれいむの前まで進むと自信たっぷりなむかつく笑みで大見えを切る。
「あんなむのうたちにかっておもいあがらないでね!でいぶはさいっきょうなんだからね!」
確かにこのでいぶ、この巨体もさることながら躊躇のない戦い方で負け知らずである。
同族殺しがタブーであるゆっくりの世界において、躊躇いなく相手を殺しにかかるゲスが幅を利かせるのにはこういう訳があるのだ。
「おちびちゃんをころしたゲスはし、ぶげぇ!」
飛びかかろうとしたでいぶの顔のど真ん中に、丸く質量のある物が激突する。
「どう?れいむのおんみょうだまの威力は。」
これもまた子供に貰ったれいむ必殺の武器であるスーパーボールだ。
跳ね返ってきたスーパーボールをれいむは大事そうにキャッチする。
しばらくして痛みから立ち直ったでいぶは怒り心頭でれいむを怒鳴りつけた。
「いたいでしょおおおおおおおおおおおおお!もうぜったいにゆるさないからね!」
「まだ元気なんだ、それじゃあ遠慮はいらないわね。」
「ゆ?」
にやりと良い笑顔を浮かべたれいむは、大きく振りかぶると再びでいぶめがけてスーパーボールを投げつける。
「おらおらおらおらおらおらおらああああああああああああああああああああああ!」
「ゆっべばあああああああああああああああああ!」
勇ましい声と一緒に投げつけられたスーパーボールは、すべてでいぶの顔面へと命中する。
今度はでいぶのことなどお構いなく、跳ね返ってきたスーパーボールをすぐさま投げつけていく。
れいむが疲れて投げるのを止めた時には、でいぶの顔はでこぼこの酷い有様になってしまった。
「おかあさんだいじょうぶ?だいじょうぶならまたがんばってね!」
「はやくいもうとをころしたゲスをせいっさいしろおおおおおおおおおおおおおおお!」
「ぐずはきらいだよ!またせたおわびにあまあまをよういしてね!」
駆け寄ってきた子でいぶ達は心配するでなく、さっさとれいむを制裁しろとでいぶに無茶なことを言う。
そんな薄情な子供にでいぶの小さな堪忍袋の緒が切れる。
「ふざけるなああああああああああああ!なんででいぶがひどいめにあってるのに、おまえらはなにもしないんだああああああ!」
「なにいってるの!こどものかたきもとらないなんていくじほうきなの!?ばかなの?しぬの?」
「おちびちゃんはでいぶがいればまたつくれるんだよ!そんなにいうならじぶんでなんとかしてね!」
遂には喧嘩を始めてしまうでいぶ親子。
段々と喧嘩はエスカレートしていき、でいぶが子でいぶを押しつぶしてしまった。
「「「ゆわあああああああああああああああああああああああ!!!」」」
「ふん!おやにさからうなんてとんでもないゲスだよ!だからこれはとうぜんのことだよ!」
殺されては堪らないと、子でいぶ達は蜘蛛の子を散らすように逃げようとする。
だが子でいぶたちは生き残っていた群れのゆっくりにそれぞれ囲まれてしまう。
「おちびちゃんのかたき・・・。」
「ゲスなでいぶはぜったいにゆるさない・・・。」
「いままでよくもひどいことしてくれたね・・・。」
今までの仕打ちに対して、群れのゆっくりはまりさ達が置いて行った枝で武装して子でいぶを取り囲む。
弱って痩せてしまっているが、その顔は鬼気迫るものがあった。
「やめてね!かわいいでいぶにひどいことするなんてゆっくりできないよ!とくべつにでいぶのかがやくえがおでゆっくりしてね!」
「なにするき?かわいいでいぶにしっとしてるの?おおみにくいみにくい。」
「そうだ!どれいにあのくずおやをせいっさいさせればいんだよ!でいぶはとってもかしこいね!」
ふざけたことを真顔で言う子でいぶ達に、群れのゆっくりの怒りが頂点に達した。
「「「「でいぶはゆっくりしないでしねえええええええええええええええええええええええええ!!!」」」」
「「「ゆんやああああああああああああああああああああああああああ!」」」
子でいぶ達に一斉に襲い掛かる群れのゆっくり。
「でいぶのまむまむがあああああああああああああああああああああああ!」
「うるさいよ!でいぶがしゃべるだけでゆっくりできなくなるよ!」
まむまむに枝を突っ込まれて悲鳴を上げるでいぶに、まりさは苛立たしく舌を引きちぎる。
舌を抜かれて喋れなくなっても、さらに体に枝を突き刺していく。
「でいぶはおちびちゃんにあやまれええええええええええええええええええ!」
「やだあああああああああああああああああああ!れいむのあんこさんがあああああああああああああああああああ!」
子供を食べられたゆっくりは子でいぶの体に噛みつき中の餡子を吸い出していく。
決してそのまま食べることはせずに、子でいぶの目の前でまるで汚物であるかのように吐き出す。
少しづつ無くなっていく餡子を見せられる恐怖に怯えて喚くが、群れのゆっくりは決して餡子を吸うことを止めない。
「でいぶはちぇんたちであそんだから、こんどはちぇんたちがでいぶであそぶんだよー。」
「ぶべ!こんなひどいことするなんてゆっくりできないからやめ、ぶぎぃ!」
「でいぶはそういったちぇんたちのいうことをきいてくれたー?わかれよー。」
体当たりをしてまるでボールのように扱われる子でいぶ。
自分のしたことがそのまま自分の身に降りかかるまさに自業自得である。
「そろーりそろーり、でいぶはいまのうちにゆっくりにげるよ!」
「どこに行く気?」
そんな制裁が繰り広げられる中で、親であるでいぶはこっそり逃げだそうとしていた。
しかしれいむにあっさり見つかってしまい、慌ててどうするか足りない頭で考えた結果。
「ごべんなさいいいいいいいいいいいいいいい!あやまりますからゆるしてえええええええええええええええ!」
謝罪と言う鳴き声であった。
だがこれが意外な結果となる。
「いいわよ、ここから出て行けばそれでいへんはかいっけつだからね。」
いい加減面倒臭くなってきたこともあり、れいむはさっさと帰りたかったためでいぶは一応許されたのである。
ただし、それに感謝しないのがでいぶがでいぶである由縁だ。
「ゆふん!でいぶがかわいいからゆるしてくれたんだね!かわいすぎてごめんねぇぇぇぇぇぇぇ!」
まったく見当違いの理由で許されたと思っているでいぶ。
許されたと思い元の調子に戻ったのか、図々しい要求を突きつけてくる。
「それじゃあでいぶをはやくゆっくりできるばしょにつれていってね!でいぶにさわれるなんてすごくゆっくりできるでしょ?」
「・・・まあ一応運んであげるわ。」
そう言ってれいむはでいぶの二本のもみあげを掴むと、来た時と同じように飛んで帰って行く。
もみあげだけを掴まれて宙づりにされたでいぶは激痛で悲鳴を上げることしか出来ない。
「いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!でいぶのぴこぴこさんをはなせえええええええええええええ!」
「別に放してもいいけど、そうしたらあんた落ちてひどいことになるわよ?」
「それはいやああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
体を揺らし激痛に悶えるでいぶだが、それがまた悲劇に繋がっていく。
みちり
「でいぶのぴこぴこさんがちぎれるううううううううううううううううううううう!」
「平気よ、もうすこしで神社さんに着くから。」
元々そこまで丈夫でないれいむ種のもみあげである、その上でいぶの巨体がさらに原因となり嫌な音は徐々に大きくなっていく。
ぶち!
「おそらをとんでるみたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「飛んでるじゃなくて落ちてるんだけどね、まあどっちでもいいか。」
落ちていくでいぶにそう突っ込むれいむだが、どうでもいいと今日のごはんをどうするかを悩みながら神社へと飛んでいく。
一方落ちたでいぶがどうなったかというと。
「どうじででいぶがごんなめに・・・、だれかでいぶをたすけろ・・・。」
悪運が強いのか、でいぶはちょうど木の枝に体をぶつけながらスピードを殺して瀕死になりながらも生きていた。
さらにでいぶが落ちた木の枝の部分には柔らかな草が敷き詰められた鳥の巣のようなものがあったのも幸運だった。
しかしここででいぶの幸運は尽きてしまう。
「うー!うー!」
「しね!しね!」
でいぶが落ちたのはれみりゃとふらんの番が住んでいた巣の中であった。
心地よい安眠を妨げられたこともあり、二匹の機嫌は最悪である。
「う~?」
「しね!」
でいぶをどうするか悩むれみりゃに対して、ふらんは邪魔だと言わんばかりに巣の外へとでいぶを叩きだす。
「ゆべ!もっど・・・ゆっくりしたかった・・・。」
地面に激突して千切れたもみあげ部分から大量の餡子をまき散らして、でいぶはそのゆん生を終えた。
邪魔者を排除したが一度起きてしまい眠れないでいるれみりゃとふらんは、巣の下から何やら声が聞こえてくるのに気づく。
「ゆゆ!くそばばあがしんでるんだぜ!」
「いいきみなんだぜ!まりさたちをさんざんこきつかったばつなんだぜ!」
「せっかくだからまりさたちのごはんにするんだぜ!」
逃げて行ったまりさ達が合流したのか、でいぶが潰れた場所に集まってでいぶだった物を罵倒して騒いでいた。
良いおもちゃがあったと、れみりゃとふらんは眩しい日の光を我慢しながら巣から飛び立つ。
無事に異変を解決して神社へと帰ってきたれいむだったが、空腹で何か食べ物はないかと辺りを探し始める。
しかしそう都合良く見つけられるはずがなく、いつものように水で我慢しようとゴミ捨て場で拾った湯呑を取りに賽銭箱に向かう。
「なんだか良い匂いがするわ・・・。」
れいむの生活場である賽銭箱の上には、「らんまっしぐら」とシールが貼ってあるプラスチック容器に入った稲荷寿司があった。
辺りに誰もいないことを確認すると、れいむは躊躇いながら稲荷寿司に手を伸ばし口に入れる。
「むーしゃむーしゃ!しあわせえええええええええええええええええええええええ!」
「それはわしのお稲荷さんじゃ。」
突然後ろから声をかけられて、れいむは稲荷寿司を喉に詰まらせて咽こむ。
そんなれいむの背中を、声をかけた老人はゆっくりとさすってやった。
「大丈夫かの?これでも飲んで落ち着かんと。」
「んぐ!急に声をかけて驚かせないで!」
老人に渡されたお茶を受け取り口の中をすっきりさせると、れいむは老人に文句を言う。
「ほっほ、すまんかったのれいむ。じゃがわしの用意した稲荷寿司を勝手に食ったのはどうする?」
「ゆ・・・、勝手に食べちゃってごめんなさい。」
「ならばよし!ささ、思う存分食ってよいぞ。」
老人から進められ、れいむはがつがつと稲荷寿司を腹の中にすべて収める。
その姿を老人は優しく見守りながら、ある質問をれいむに投げかけた。
「れいむ、何度も言うがわしの飼いゆっくりにならんかの?そうすれば孫も喜ぶし飢えることも無いんじゃぞ?」
度々の誘いに対して、れいむは老人にいつもと同じ答えを返す。
「ありがたいけど、れいむはここが一番好きなの。いつでも会えるしこのままが一番良いと思うの。」
「むむむ、やっぱり駄目か。じゃが気が変わったらいつでも言っとくれ、わしと孫はいつでも大歓迎じゃからな。」
残念だと老人は肩を落とすが、無理強いすることなく持ってきたお茶を美味そうに一口飲む。
れいむもまた老人が持ってきたお茶を飲みながら、のんびりと雑談を続ける。
「そういえば、最近あの子を見ないけど何かあったの?」
「別にいつもどうりじゃが、最近色気づいたのか照れとるんじゃよ。」
そんなとりとめのないことを話しながら、れいむと老人はゆっくりとした時間を過ごす。
そうして辺りが少し暗くなったことに気づくと、老人は腰を上げて帰り支度を整える。
「もう帰るの?もう少しゆっくりしても良いんじゃない。」
「ありがたいが、あんまり遅くなると家の者が心配するんでな。今日はもう帰るとするよ。」
れいむに引き留められるが、老人はれいむに別れの言葉を述べて神社から出て行こうとするが鳥居の所で振り返りれいむにあることを告げる。
「れいむ!辛くなったらいつでも言っとくれ!わしはお前さんの味方じゃからな!」
好々爺の笑みでそう言うと、老人はこんどこそ神社から姿を消した。
老人に最後まで手を振りながら、れいむは今日の寝床の準備を始める。
おまけ 大人の階段登る
「なぁ、ゆっくりのあそこってやっぱり人間と同じなのか?」
「久しぶりに来たと思ったらそれ!この変態!」
「ちげぇって!ただ学校で体の仕組みのことを習ったから気になっただけだよ!」
「だからって何でそんなこと聞くのよ?ただ見たいだけじゃないの。」
「煩い!前に俺のDVD(でいぶVSでいぶ)のゲーム壊した時何でもするって言ったじゃんか!」
「それとこれとは話が別で・・・。」
「D・V・D!D・V・D!」
訳の分からない言葉の迫力に押されて、羞恥心で顔を赤らめながら渋々とれいむは服の裾をめくり上げる。
巫女服だからか、どろわを穿いておらず少年の前に秘部が露わになった。
ゆっくりとはいえ、初めて見るものであり少年の顔は興奮で真っ赤である。
よく晴れた昼下がり、少年は一歩大人への階段を登る。
後書き
以前りぐるのSS書くって言ったけど、すまんありゃ嘘だった。
色々とアイディアが湧いて来てちまちま複数のSS書いてるせいでこうなってしまいました。
にとりあきさんが色々とナイスなイラストを書いてくれるおかげで閃くんですよね。
たまにはれいむを愛でても良いじゃないかと思うHENTAIあきでした
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