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「虚無と炎髪灼眼-02」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

虚無と炎髪灼眼-02 - (2007/10/22 (月) 23:41:12) の1つ前との変更点

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「ドォォォォォーミノォォォォォォォォォォォォ!!」 静謐な星黎殿に響き渡る教授の呼び声。 「はい教授、何の御用でしょうか」 答えたのは大小の歯車を両目に取り付け、頂にネジ巻きを刺した頭部と、ガスタンクのような鉄の胴体を持つ燐子カンターテ・ドミノ。 数ある『紅世の王』の中でも最も知性と才能に溢れ、尚且つ強大な力を持つ王、“探耽求究”ダンタリオンの燐子である。 そして、呼びかけた者こそ“探耽求究”ダンタリオン教授その人であった。 「ほは、はひほふふほへふはひほふ!」 有無を言わさずドミノの頬を、教授はやっとこ状の手で抓り上げる。 「出ぅー力が、二十%も足ぁーりないではっ!あっ、りっ、まっ、せぇーんか!」 みやみやたらとハイテンション、絵に描いたような奇人“探耽求究”ダンタリオン教授と、弄られる助手のカンターテ・ドミノ。 これが二人にとっての日常である。 「とぉーころで、ドォーミノォ、その手ぇーにした、グレェーイトなものは、ホアァーッツ?」 教授がマジックハンドで指差した先には、小さな宝石箱があった。 「オォー?おぉー?こォーれは懐かしーぃ、『我ぁー学の結晶ェークセレント3241―乱定の理』ではあぁーりませぇんか!」 「はい、廃棄場に捨てられていましたので拾ってきました」 「んっー?んんんんー?」 親方衣装に身を包んだ古き王たる“探耽求究”ダンタリオンは首を直角九十度に傾げて、考えること数秒、指を『フレミングの左手の法則』の形にして指差した。 「作動スイッチがOォーNになぁーってますね、これは」 「は、はい?」 そうと言われたドミノも宝石箱を確認してみた。 確かに上部の宝石がぴこんぴこんと赤く点滅している。 「どどどど、どうしましょう教授!?」 「そぉーんなっことはっ!決まぁーってるでしょう!ドォーミノォ!」 「ひゃ、ひゃひひょうひゅ!」 教授はドミノの前で三回転半のスピンをキメて 「すぅーでに、コンプリィーツしたっ!実験に興味はありまっせんっ!」 そんなことを叫んだ。 「サイト!サイト!サイトッ!」 サイトの胸に飛び込んですんすんと泣いているルイズ。 当惑しきったサイトの前には、墨を流したような長い黒髪の少女が立っていた。 歳の頃は十二やそこら、小柄なルイズよりも更に小柄。 彼女が身に着けている服は、こちらの世界では見かけたことが無い……まるで何処かの学校の制服のようだ。 「つまり、貴様は坂井悠二ではないのだな?」 どこからか響く、遠雷が轟くかのような声。 誰が喋っているのかは分からないが、才人も異世界暮らしが長い、驚くよりも先に答えてみることにした。 「は、はい。俺は平賀才人って名前で……皆からは才人って呼ばれてて、こことは別から世界から呼ばれたわけで、って、もしかして君もルイズにこちらの世界に呼び出されたんじゃ」 と、そこで鈍感な才人も気付いた。才人が喋るたびに少女の機嫌がどんどんと悪くなっていっている。 何か不味いことを言ったかと才人が一人で焦っていると、その少女が口を開いた。 「どういうことアラストール、どうしてこいつ悠二と同じ声で喋ってるの?」 「! ちょちょ、ちょっと待った!」 その声を聞いた才人も驚く、なんとその声は今現在才人の胸の中で泣いている少女と瓜二つだったのだ。 抱いていたルイズの肩を掴んで顔を覗き込む。 桃色のブロンドに鳶色の瞳、紛れもないルイズだ。 「ルイズ、俺の名前を呼んでみてくれ」 「……ふぇ?サイト?」 次に顔を上げて、正面に立つ少女の顔を見る。 「君も、俺の名前を呼んでみてくれ」 「何でわたしがそんなことしなくちゃいけないのよ」 「いいから、言ったとおりにして」 「……才人」 目を閉じる、神経を集中させる、小さな差異も聞き逃さないように。 「ルイズ、もう一度」 「サイト」 「君も、もう一度」 「……才人」 「ルイズ」 「サイト」 「君も」 「才人」 「じゃあ交互に」 「サイト  サイト  サイト」 「   才人   才人   才人」 そして悟りを開いた聖者のように、才人の瞳がカッと見開かれた。 「 同 じ 声 だ ! ! 」 「はぁ!?何でわたしがこんなのと同じ声なのよ!?全然違うじゃない!」 「おまえ、その年で耳でも悪いの?全然違う声じゃない」 「……うーん」 「……むぅ」 才人と遠雷のような声、二人の唸る声が重なった。 遠雷の主、シャナの首からかけられたペンダントからアラストールが口の声が響く。 「シャナよ。こやつの言うことは間違っておらん。我にもお前と娘の声が同じように聞こえている。こやつと坂井悠二の声とが同じであるようにな」 「じゃあ、これは従の自在法ってこと?」 「やもしれん。あるいは……」 「待った!待った待った!」 アラストールが言い淀んだのを見計らって才人が口を挟む。 「もしかして、さっきから聞こえるこの声、君のペンダントが喋ってるの?」 才人がペンダント、神器コキュートスを指差したのでつられてシャナも視線をそちらに下ろす。 「このような状態でいるよりは、ある程度こちらの事情を話し、情報を共有した方が利益になるだろう。それで良いか、シャナ?」 「……アラストールがそう言うなら」 不承不承という顔で頷くシャナ。 シャナの同意を確認してからアラストールが切り出した。 「我が名はアラストール、そしてこの娘はシャナだ」 「へぇ、シャナって言うんだ。変わった名前だね」 それを聞いた途端、ムカッ という音が聞こえそうなほどにシャナの機嫌が悪くなった。 これを見た才人が慌ててフォローを入れる。 「で、でも、君にお似合いの可愛い名前だと思うよ」 今度は表情は変わらずに顔が真っ赤になった、どうやら案外顔に出やすい性質のようだった。 「先ほど、お前は『呼ばれた』と言っていたな。そこを詳しく教えてもらいたいのだが」 「ああっ、それ!それそれ!実は俺、ルイズの魔法で日本から呼び出されたんだけど、あんた達もそうなんじゃないかと思ってさ!」 「日本から、呼び出された……となると、やはりここは日本では無いのか?」 「ここは『ハルケギニア』っていう異世界、魔法があったり怪物とかがいる、RPGみたいな世界だよ」 ここまでの説明を聞いて、疑わしげだったシャナの顔が更に胡散臭げなものへと変わった。 シャナの常識の中にも確かに異世界は存在する。 けれど、それは歩いていけない隣の世界『紅世』だ。 今シャナが立っているこの世界、それは彼女の知識の中にある『紅世』であるようには到底思えなかった。 「あ、その顔は疑ってる顔だ!いいよ、だったらそれらしいものを見れば信じざる得ないだろ。おいデルフ、何か喋ってやれ」 才人が言うや否や、その手に握られていた大剣から声が響く。 「あぁ?呼んだか相棒」 流石にこれにはシャナも驚いた。 「……神器?でも、フレイムヘイズには見えないし」 「……シャナよ、これは本当に『紅世』とは違う別世界へと来てしまったのかもしれんぞ」 それからは才人は、まず離れた場所で気絶していたシエスタを起こした。 この際に才人の生存していた喜びを全身で伝えようとする彼女をルイズが引き剥がし、それをシャナが不機嫌そうに見つめる一場面などがあった。 そして才人が森の中にいる恩人と友人に自分とルイズの無事を伝えたいと言ったので、一同は細い道を辿りながら森の奥を目指すこととなった。 道すがら才人はアラストールというペンダント?と、自分が日本の秋葉原から呼び出されたこと、既に数ヶ月もこの『ハルケギニア』に滞在していること、帰る方法を探しているたまだ手掛かりすらないことを話した。 一方でアラストールは『紅世』のことは触れないようにしながら、自分達が御崎町から飛ばされてきたこと、自分達の知り合いの『坂井悠二』と才人の声がそっくりだということを説明した。 その間、ルイズとシャナはお互いに明後日の方を向きながら無言で通した。 この二人が発したプレッシャーたるや、必要以上に才人が喋り捲るはめになるほどであった。 やがて一行は開けた場所、こじんまりとした村へと到着した。 そして彼らは才人の案内の元、一軒の家に向かった。 その家の前には二人の女性が並んで才人の帰りを待っており、彼女達はサイトたちの姿を確認するや走って駆け寄った。 「中々戻ってこないから心配したぞ、幸いこちらには敵は来なかったようだがな」 一人は草色のチュニックに黒いマントを身につけた衛視隊の隊長、アニエス。 もう一人は、粗末で丈の短い草色のワンピースに身を包んだ、流れる星の川のような金髪の娘 「ああ、サイトさんっ!良かった無事で、本当に良かった!」 ――テファ。 清水がさらさらと流れるような、テファの美声。 それを聞いたシャナの目が驚愕に見開かれる。 「“頂の座”!?」 瞬時に髪と目を赤に燃え上がらせ、戦闘態勢を取るシャナ。 アラストールの翼の皮膜の一部を顕現させた防御・収納用の黒衣『夜笠』を纏い、手には大太刀型宝具『贄殿遮那』が握られている。 そして、その大太刀の切っ先はテファの喉元で止められていた。 正に刹那。 才人はおろか、アニエスにすら見切ることができないほどの絶速。 突然命を狙われた少女は、息を止め、顔を青ざめさせて立ち尽くしている。 「え、あ、う、あのっ、ひぅっ」 “頂の座”ヘカテー。 『紅世の従』最大の組織である『仮装舞踏会』の頂点たる『三柱臣』の巫女。 そして『ミステス』である坂井悠二に蔵された『零時迷子』に刻印を刻み込んだ宿敵。 まみえたのは一度、しかし、その声を忘れたことはない。 この声は間違いなく、“頂の座”ヘカテー。 ~~~フリアグネ&マリアンヌの なぜなにシャナ!なんでも質問箱!~~~ 「狩人フリアグネ!!」 「なんでも質問箱!!」 マリアンヌ(以下マ)「みなさん、こんにちはー!」 フリアグネ(以下フ)「本コンテンツは、私と私の可愛いマリアンヌが、『灼眼のシャナ』の用語に対する疑問質問に答えていく、由緒正しいコーナーだ。既に灼眼のシャナに詳しい読者諸君は読み飛ばしてもらっても構わないよ」 マ「フリアグネ様!とうとうこんなところにも進出ですね!」 フ「ああ、山あり谷あり、本当に長い道のりだったね。しかし、これでまた私達の新しい愛の別宅が完成したという訳だ。これも偏に、私達の愛の力――マリアンヌ!!」 マ「むぎゅぅ~、フ、フリアグネ様~、嬉しいのは私も同じですけど、そろそろお仕事をしないと……」 フ「おっと、そうだったね。それでは頑張ろう、私の可愛いマリアンヌ!」 マ「では早速質問のお手紙をよみまーす」 Q「紅世(ぐぜ)ってなんですか?」 A「この世の歩いていけない隣に存在する世界だよ」 フ「読者諸君に分かりやすく説明してしまえば、君たちの見ている世界に寄り添うように存在する異世界ということだ。その昔“渦巻く伽藍”と呼ばれていたのを、詩人がそう名づけたんだ。それ以来、その世界の住人を“紅世の従”(ぐぜのともがら)と呼んでいるのさ」 マ「異世界っていうと、作中の『ハルケギニア』と同じようなものなんですか?」 フ「んー、ちょっと違っているかな。そもそも異なる物理法則によって成り立っている世界だから、的確な説明は難しいんだ。無理矢理言い表すと『あらゆるものが、現象による影響と意志による干渉の元、延々変化し続ける世界』というところかな」 マ「うう~、難しくて分かりません」 フ「おお、ごめんよマリアンヌ。とりあえず『ハルケギニア』とは全く違う異世界と分かれば大丈夫さ」 Q「フレイムヘイズって何ですか?」 A「世界の均衡を保つために強大な“紅世の王”と契約した人間だよ」 フ「フレイムヘイズを説明するには、まずは“紅世の従”について説明しなくてはいけないね。  “紅世の従”は様々な目的で世界へ渡ってくる、彼らは“存在の力”を“自在”に操ることで顕現し、またそれを変質させて事象を左右することができる。だから世界へと渡る“従”は後を絶たないのさ」 マ「人間達から奪った“存在の力”を使って、様々思い通りのことができるということですね」 フ「その通りだよマリアンヌ。奪われた人間は死んでしまうけれど、そんなことは小さなことだからね。   でも、“紅世の従”の中にそれを快く思わないものが出てきたんだ。彼らは世界へ渡った“従”のそうした干渉が、やがて二つの世界を滅ぼすと言いだした。そして彼らは遂に、自身と契約した人間を使って同胞を討滅するという暴挙に出た。  そうして契約した人間のことを“フレイムヘイズ”と呼んでいるのさ」 Q「アラストールってなんですか?」 A「“天壌の劫火”アラストール。“紅世”真正の魔神さ」 フ「フレイムヘイズ炎髪灼眼と契約した強大な紅世の王、それが“天壌の劫火”アラストールだよ。“紅世の王”(強大な力を持つ“紅世の従”のことだよ)と言われているけれど、その正体は“紅世”における神様で、その力はとてもとても強大だ」 マ「じゃあ“天壌の劫火”が直接敵を倒せばいいんじゃないんですか?」 フ「ふふん、そうもいかないのさ、マリアンヌ。“フレイムヘイズ”と契約するような“紅世の王”は世界のバランスとやらをことさら気にするからね。自分自身で力を使ってバランスを損なうのを嫌がるのさ。だからこその“フレイムヘイズ”、討滅の道具の出番なのさ」 マ「でもご主人様、“天壌の劫火”は随分と道具である“フレイムヘイズ”に優しいですよね」 フ「“天壌の劫火”にとって今代の炎髪灼眼は自分の娘みたいなものだからね。愛着もあるんだろうさ。   勿論私達の愛には勝てないけれどね、マリアンヌ!!」 マ「そうですよね、ご主人様!」 Q「それで、あなた達は何ですか?」 A「“狩人”フリアグネと、その“燐子”マリアンヌさ」 フ「この私と、私の可愛いマリアンヌの活躍を知りたければ『灼眼のシャナ』の第一巻を読むか、漫画版の三巻までを読むか、劇場版『灼眼のシャナ』のDVDを見るのだ」 マ「はいです!ご主人様!!」 マ「大変ですご主人様、もうお時間が来てしまいました!」 フ「む?もうそんな時間かい?私と私のマリアンヌの二人っきりの時間は、本当に光のように素早く過ぎ去ってしまうね」 マ「でも、またお便りがあれば出番がもらえるかもしれませんし……」 フ「そうだね。また諸君に私とマリアンヌの愛溢れる日々を見せられるように願っているよ」
「ドォォォォォーミノォォォォォォォォォォォォ!!」 静謐な星黎殿に響き渡る教授の呼び声。 「はい教授、何の御用でしょうか」 答えたのは大小の歯車を両目に取り付け、頂にネジ巻きを刺した頭部と、ガスタンクのような鉄の胴体を持つ燐子カンターテ・ドミノ。 数ある『紅世の王』の中でも最も知性と才能に溢れ、尚且つ強大な力を持つ王、“探耽求究”ダンタリオンの燐子である。 そして、呼びかけた者こそ“探耽求究”ダンタリオン教授その人であった。 「ほは、はひほふふほへふはひほふ!」 有無を言わさずドミノの頬を、教授はやっとこ状の手で抓り上げる。 「出ぅー力が、二十%も足ぁーりないではっ!あっ、りっ、まっ、せぇーんか!」 みやみやたらとハイテンション、絵に描いたような奇人“探耽求究”ダンタリオン教授と、弄られる助手のカンターテ・ドミノ。 これが二人にとっての日常である。 「とぉーころで、ドォーミノォ、その手ぇーにした、グレェーイトなものは、ホアァーッツ?」 教授がマジックハンドで指差した先には、小さな宝石箱があった。 「オォー?おぉー?こォーれは懐かしーぃ、『我ぁー学の結晶ェークセレント3241―乱定の理』ではあぁーりませぇんか!」 「はい、廃棄場に捨てられていましたので拾ってきました」 「んっー?んんんんー?」 親方衣装に身を包んだ古き王たる“探耽求究”ダンタリオンは首を直角九十度に傾げて、考えること数秒、指を『フレミングの左手の法則』の形にして指差した。 「作動スイッチがOォーNになぁーってますね、これは」 「は、はい?」 そうと言われたドミノも宝石箱を確認してみた。 確かに上部の宝石がぴこんぴこんと赤く点滅している。 「どどどど、どうしましょう教授!?」 「そぉーんなっことはっ!決まぁーってるでしょう!ドォーミノォ!」 「ひゃ、ひゃひひょうひゅ!」 教授はドミノの前で三回転半のスピンをキメて 「すぅーでに、コンプリィーツしたっ!実験に興味はありまっせんっ!」 そんなことを叫んだ。 「サイト!サイト!サイトッ!」 サイトの胸に飛び込んですんすんと泣いているルイズ。 当惑しきったサイトの前には、墨を流したような長い黒髪の少女が立っていた。 歳の頃は十二やそこら、小柄なルイズよりも更に小柄。 彼女が身に着けている服は、こちらの世界では見かけたことが無い……まるで何処かの学校の制服のようだ。 「つまり、貴様は坂井悠二ではないのだな?」 どこからか響く、遠雷が轟くかのような声。 誰が喋っているのかは分からないが、才人も異世界暮らしが長い、驚くよりも先に答えてみることにした。 「は、はい。俺は平賀才人って名前で……皆からは才人って呼ばれてて、こことは別から世界から呼ばれたわけで、って、もしかして君もルイズにこちらの世界に呼び出されたんじゃ」 と、そこで鈍感な才人も気付いた。才人が喋るたびに少女の機嫌がどんどんと悪くなっていっている。 何か不味いことを言ったかと才人が一人で焦っていると、その少女が口を開いた。 「どういうことアラストール、どうしてこいつ悠二と同じ声で喋ってるの?」 「! ちょちょ、ちょっと待った!」 その声を聞いた才人も驚く、なんとその声は今現在才人の胸の中で泣いている少女と瓜二つだったのだ。 抱いていたルイズの肩を掴んで顔を覗き込む。 桃色のブロンドに鳶色の瞳、紛れもないルイズだ。 「ルイズ、俺の名前を呼んでみてくれ」 「……ふぇ?サイト?」 次に顔を上げて、正面に立つ少女の顔を見る。 「君も、俺の名前を呼んでみてくれ」 「何でわたしがそんなことしなくちゃいけないのよ」 「いいから、言ったとおりにして」 「……才人」 目を閉じる、神経を集中させる、小さな差異も聞き逃さないように。 「ルイズ、もう一度」 「サイト」 「君も、もう一度」 「……才人」 「ルイズ」 「サイト」 「君も」 「才人」 「じゃあ交互に」 「サイト  サイト  サイト」 「   才人   才人   才人」 そして悟りを開いた聖者のように、才人の瞳がカッと見開かれた。 「 同 じ 声 だ ! ! 」 「はぁ!?何でわたしがこんなのと同じ声なのよ!?全然違うじゃない!」 「おまえ、その年で耳でも悪いの?全然違う声じゃない」 「……うーん」 「……むぅ」 才人と遠雷のような声、二人の唸る声が重なった。 遠雷の主、シャナの首からかけられたペンダントからアラストールが口の声が響く。 「シャナよ。こやつの言うことは間違っておらん。我にもお前と娘の声が同じように聞こえている。こやつと坂井悠二の声とが同じであるようにな」 「じゃあ、これは従の自在法ってこと?」 「やもしれん。あるいは……」 「待った!待った待った!」 アラストールが言い淀んだのを見計らって才人が口を挟む。 「もしかして、さっきから聞こえるこの声、君のペンダントが喋ってるの?」 才人がペンダント、神器コキュートスを指差したのでつられてシャナも視線をそちらに下ろす。 「このような状態でいるよりは、ある程度こちらの事情を話し、情報を共有した方が利益になるだろう。それで良いか、シャナ?」 「……アラストールがそう言うなら」 不承不承という顔で頷くシャナ。 シャナの同意を確認してからアラストールが切り出した。 「我が名はアラストール、そしてこの娘はシャナだ」 「へぇ、シャナって言うんだ。変わった名前だね」 それを聞いた途端、ムカッ という音が聞こえそうなほどにシャナの機嫌が悪くなった。 これを見た才人が慌ててフォローを入れる。 「で、でも、君にお似合いの可愛い名前だと思うよ」 今度は表情は変わらずに顔が真っ赤になった、どうやら案外顔に出やすい性質のようだった。 「先ほど、お前は『呼ばれた』と言っていたな。そこを詳しく教えてもらいたいのだが」 「ああっ、それ!それそれ!実は俺、ルイズの魔法で日本から呼び出されたんだけど、あんた達もそうなんじゃないかと思ってさ!」 「日本から、呼び出された……となると、やはりここは日本では無いのか?」 「ここは『ハルケギニア』っていう異世界、魔法があったり怪物とかがいる、RPGみたいな世界だよ」 ここまでの説明を聞いて、疑わしげだったシャナの顔が更に胡散臭げなものへと変わった。 シャナの常識の中にも確かに異世界は存在する。 けれど、それは歩いていけない隣の世界『紅世』だ。 今シャナが立っているこの世界、それは彼女の知識の中にある『紅世』であるようには到底思えなかった。 「あ、その顔は疑ってる顔だ!いいよ、だったらそれらしいものを見れば信じざる得ないだろ。おいデルフ、何か喋ってやれ」 才人が言うや否や、その手に握られていた大剣から声が響く。 「あぁ?呼んだか相棒」 流石にこれにはシャナも驚いた。 「……神器?でも、フレイムヘイズには見えないし」 「……シャナよ、これは本当に『紅世』とは違う別世界へと来てしまったのかもしれんぞ」 それからは才人は、まず離れた場所で気絶していたシエスタを起こした。 この際に才人の生存していた喜びを全身で伝えようとする彼女をルイズが引き剥がし、それをシャナが不機嫌そうに見つめる一場面などがあった。 そして才人が森の中にいる恩人と友人に自分とルイズの無事を伝えたいと言ったので、一同は細い道を辿りながら森の奥を目指すこととなった。 道すがら才人はアラストールというペンダント?と、自分が日本の秋葉原から呼び出されたこと、既に数ヶ月もこの『ハルケギニア』に滞在していること、帰る方法を探しているたまだ手掛かりすらないことを話した。 一方でアラストールは『紅世』のことは触れないようにしながら、自分達が御崎町から飛ばされてきたこと、自分達の知り合いの『坂井悠二』と才人の声がそっくりだということを説明した。 その間、ルイズとシャナはお互いに明後日の方を向きながら無言で通した。 この二人が発したプレッシャーたるや、必要以上に才人が喋り捲るはめになるほどであった。 やがて一行は開けた場所、こじんまりとした村へと到着した。 そして彼らは才人の案内の元、一軒の家に向かった。 その家の前には二人の女性が並んで才人の帰りを待っており、彼女達はサイトたちの姿を確認するや走って駆け寄った。 「中々戻ってこないから心配したぞ、幸いこちらには敵は来なかったようだがな」 一人は草色のチュニックに黒いマントを身につけた衛視隊の隊長、アニエス。 もう一人は、粗末で丈の短い草色のワンピースに身を包んだ、流れる星の川のような金髪の娘 「ああ、サイトさんっ!良かった無事で、本当に良かった!」 ――テファ。 清水がさらさらと流れるような、テファの美声。 それを聞いたシャナの目が驚愕に見開かれる。 「“頂の座”!?」 瞬時に髪と目を赤に燃え上がらせ、戦闘態勢を取るシャナ。 アラストールの翼の皮膜の一部を顕現させた防御・収納用の黒衣『夜笠』を纏い、手には大太刀型宝具『贄殿遮那』が握られている。 そして、その大太刀の切っ先はテファの喉元で止められていた。 正に刹那。 才人はおろか、アニエスにすら見切ることができないほどの絶速。 突然命を狙われた少女は、息を止め、顔を青ざめさせて立ち尽くしている。 「え、あ、う、あのっ、ひぅっ」 “頂の座”ヘカテー。 『紅世の従』最大の組織である『仮装舞踏会』の頂点たる『三柱臣』の巫女。 そして『ミステス』である坂井悠二に蔵された『零時迷子』に刻印を刻み込んだ宿敵。 まみえたのは一度、しかし、その声を忘れたことはない。 この声は間違いなく、“頂の座”ヘカテー。

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