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魔法使いと召喚師-4 - (2008/01/17 (木) 18:19:09) の1つ前との変更点

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自身が貴族であるために必要な召喚だった。 彼女はそれに応えてくれた。 だから彼女が胸を張って『主』だと言えるようにありたい。   ~魔法使いと召喚師~その4 逃げ出したくて手を伸ばした。 魔法使いがそれを掴んでくれた。 その瞬間から、魔法使いは彼女の『主』になった。 ――使い魔は主と一心同体 そんな大嘘をついたのはどこの誰なのだろう。    * * * ギーシュ・ド・グラモンは、自身を『薔薇』と定義している。 彼曰く、薔薇は多くの人を楽しませるために咲くものだ。 故に彼は、悲しそうな女性を無視することなどできないのであり、 その考え方は、相手が某『ゼロ』の使い魔であっても変わらなかったのである。 で、その使い魔といえば、アルヴィーズの食堂の隅っこでションボリしている最中であった。 ルイズが後始末完了の報告を済ましにいったため、ここで待ち合わせていた。 現状、クラレットは完全に思考のループの虜になっている。 この場において、彼女に罪を問えるものはいないだろう。 大なり小なり魔法が使える時点で、ルイズと対等の立場ではいられない。 それが罪と評されるものなのかも怪しい。 何故なら、彼女がここにいることそのものが、主が『ゼロ』ではないことを証明しているのだから。 仮にそこに思考が至ったとしても、この少女は自分を責め続けることで振り出しに戻るだろう。 例えて言うならそれはメビウスの輪のようなもので、抜け出すには誰かの助けが必要なのだ。 「やぁ、レディ」 そして、そのタイミングで彼は現れた。 キザったらしく薔薇を差し出し、金色の巻髪をかき上げ、そしてのたまったである。 「そのような悲しい顔をしていては、美しい薔薇も萎れてしまうというものだよ」 見事である。パァァァァフェクトにキマった。少なくとも本人の脳内では、ではあるが……。 ここまで決まったのだから、彼女は驚いた後に薔薇を受け取り、優しく微笑んでくれるに違いない。 そうすれば自己紹介して遠乗りにでも誘って、(中略トカ18禁トカ)、OK、完璧。 非の打ち所なんてみつからない。 トリステインの貴族ならこれで十分だろう。 相手側も、それにあわせるのが流儀なのだから。 だがしかし、悲しいかな、ギーシュ・ド・グラモン。 非常に残念だが、この使い魔はトリステイン人ではないのだ。 なんで本格的に泣き出しかけてますかお嬢さん? と思ったところで手遅れというもの。 今までこらえていたであろう涙が、目尻に珠になっているようだ。 零れ落ちるのは時間の問題。非常にヤバイ展開だ。計画は失敗である。 「おい、ギーシュがルイズの使い魔にアタックしてるぞ」 「うぁ、命が惜しくねーのかよ……」 「てか、泣かしてないか?」 背後から他の学生の声も聞こえる。 これは、早期に撤退せねばなるまい。 いや、しかし、ここで逃げ出してはグラモン家の名折れ……。 「ギーシュさま……」 ギーシュの葛藤もここまでだった。 栗色の髪の乙女――『熾火』のケティ・ド・ラ・ロッタさんの登場である。 この時点で彼の運命は決まった。 「どうか、その方にはこのような思いはさせないでください!」 「き、君は誤解しているんだ。ケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」 残念なことに、彼は弁解を最後までつむぐことが出来なかった。 思いっきり頬をひっぱたいた音が、途中でそれを打ち切ってしまったからである。 だが、ギーシュは泣きながら走りさる少女を追うことができなかった。 それを許さない“ナニカ”が顕現したからだ。 その“ナニカ”は、どこぞの“ごはんを抜く時のママ”のごとき怒気を放ち、 持ち前の見事な巻き毛は、風もないのに揺れていた。 手にぶら下げているのは暁の星、もといワインの瓶。 「やっぱり……、あの一年生に手を出していたのね?」 「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りしただけで……」 「あまつさえ、同時にあの『ゼロ』のルイズの使い魔に声かけてたわね?」 「お願いだよ。『香水』のモンモランシー。咲き誇る薔薇のような顔を、そのような怒りで歪ませないでくれよ。  僕まで悲しくなるじゃないか!」 天に向かって掲げられ、そのまま逆転したワインの瓶は、容赦なく彼の頭に内容物をぶちまける。 怒りに満ち満ちた眼は、もはやギーシュに一切の抵抗を許さない。 「うそつき! どうせ、その子のあとはヴァリエールも狙ってるんでしょ!」 「なるほど、一粒で二度美味しい」 「クハッ、俺も女の子召喚すれば……」 「使い魔経由ならあの噛み付き癖もあるいは……」 などといった学友達の囁き声を聞きながらギーシュは思った。 ――下心は否定しない(できない)けど、ヴァリエールの存在は忘れてた……。 あの桃色を背負うのが並大抵の苦労ではないことを、彼もまた知っていた。 この段階で気がつけたのはある意味、幸運だったのかも知れない。    * * * かくして、食堂の隅には一種異様な雰囲気の空間ができあがった。 片や、モンモランシーに頭からワインをかけられ、ケティに頬を張られたギーシュ。 片や、目の前の怒涛の展開にいろんな意味で思考がフリーズしたクラレット。 まぁギーシュについては自業自得である。 結果としては、こっちの方が彼にとってよかったかもしれない。 二兎を追うのですら難儀なのに、三兎はさすがに……。 「無謀、よねぇ……」 つぶやきはキュルケ・フォン・ツェルプストーの物だ。 お前が言うか、と総ツッコミを食らいそうな女性である。 自分のことを棚にあげるのが彼女流といえば、「らしい」かもしれない。 すっかり固まってしまった友人(認定時刻:今朝)を眺めながら、おもむろに腰を上げる。 もう少し眺めていたいが、そろそろ助けてやらないとフリーズからパニックに以降しそうだ……。 「な~にやってんの、クラレットにギーシュ」 「あ、キュルケ」「げ、ツェルプストー」 奈落の獄吏にでも会ったか、ギーシュよ……。 そして、この状況で知った顔に会えたんだからもう少し喜んでよ、クラレット君。 「んでギーシュ。とっとと追いかけないと手遅れになるわよ?」 「しかしだね、君、この場にはまだ……」 「あ、私はいいので、行ってあげてください」 「そうそう。こっちはあたしがフォローしといてあげるから。泣いてる女の子は追いかけるものよ?」 意を決して駆け出したギーシュだったが、Uターンして戻ってくるまで、10秒もなかった。 懐から薔薇を一輪取り出して、クラレットに差し出し優雅に一礼を決め、 「ミス・クラレット。もし何かお困りでしたら、この『青銅』のギーシュ・ド・グラモンにご相談ください。  必ずや、お力となりましょう。」 それだけ言い残して、再度出発するギーシュ。 ――少しは反省したらどうか、この男……。 この瞬間だけは、大なり小なりの差はあれ、食堂に集った人間の気持ちが一致した。 ただし、二人を除いて。 原因は、彼がいた場所に残された小瓶。 「香水、でしょうか……」 「あのバカの忘れ物、ってところかな?」 「えっと、『香水』の……」 「あ~、たぶんモンモランシーの香水。返しにいこっか」 「私はここでルイズを……」 「クラレット、いいこと教えてあげる」 ここに至って、ようやく使い魔の少女は気が付いた。 目の前にいる赤毛の女性は、下手な悪魔よりもよっぽど悪魔的な存在だと。 「あたしね、ヴァリエールが嫌いなのよ」 赤くて大きな悪魔は、本来なら悪魔を使役する召喚師を高笑いしながら引き摺っていった。 近くの学生に「『使い魔ならツェルプストーに拉致された』って伝えといて」とだけ、伝言を残して。    * * * ――初日で愛想を尽かされた……ってのはさすがにないわよね。 その伝言が(特大の毛玉を抱えた)ルイズに伝わったのは、割とすぐ後のことだった。 ヴァリエール家代々の恋人や妻を奪った憎きツェルプストーは、とうとう使い魔にまで手を出したらしい。 そっちの趣味もあったのか……、とかはとりあえず思考の外においておこう。 あぁ、そういえば爆発の時にクラレットを庇ったのはアイツだったっけ。 ……やっぱりそういう趣味もある?? 「どうしようリプシー。あんたのご主人様、ピンチかもよ?」 「ピ」 ぬいぐるみモドキはいたって能天気だ。感覚共有でもしているのかもしれない。 力みたいのはあるようだし、主に何かあったら慌てるだろう。 とりあえず探そうか、と行動指針を定める。 が、その決意はいきなり出鼻を挫かれた。 踵を返したそこには、ルイズよりもさらに小柄な少女がいたのである。 青系の髪、青い瞳に眼鏡、そして不釣合いなほど大きな杖。 マントが黒いから、多分同級生。こちらを指差して、ただ一言。 「それの主と話したい」 思わずあたりを見回すルイズ。 もう少しわかりやすく言って欲しいというのは、わがままだろうか。 多分、私の抱いているもふもふのことだとは思うのだが……。 「その子」 やはり、リプシーのことらしい。 これ?と掲げて見せると頷いてくれた。 「この子の主ならわたしも探してるのよ。ツェルプストーがつれてっちゃったらしくて」 「わたしも手伝う」 「いいの?」 「……(こくん)」 手伝ってくれるなら、歓迎しよう。 無愛想だけど、その分信頼できそうだし。 こういう場合、まずは自己紹介から? 「えっと、わたしは、」 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール」 「……知ってるんだ」 「有名だから」 たぶん悪意はないんだろう。 ちょっと傷つくけど、『ゼロ』とバカにされるよりはいい。 「で、わたしは何と呼べばいいのかしら」 「タバサ」 変な名前、とは言えなかった。 きっと彼女は、わたしの二つ名も知っている、 それを言わなかったのは、それがきっと、彼女流の誠意だから。 相手の誠意に応えられないようでは、貴族の名なんて名乗れないだろうから。 ※参考 ごはんを抜く時のママ 世界を救った英雄たちが恐れる存在。麺棒でヘルハウンドをなぎ倒す戦闘力。 話を追うごとに増えるアジト人口を養う料理の名手。 3人の子供たちの服も自分で作ってしまう達人。 17歳、童顔巨乳。 (こくん) サモンナイトにおける『伝統』。 ゼロ魔キャラでは、タバサなら許されると思う。 ゼロ魔キャラでは、タバサでなければ許されないと思う。
自身が貴族であるために必要な召喚だった。 彼女はそれに応えてくれた。 だから彼女が胸を張って『主』だと言えるようにありたい。   ~[[魔法使いと召喚師]]~その4 逃げ出したくて手を伸ばした。 魔法使いがそれを掴んでくれた。 その瞬間から、魔法使いは彼女の『主』になった。 ――使い魔は主と一心同体 そんな大嘘をついたのはどこの誰なのだろう。    * * * ギーシュ・ド・グラモンは、自身を『薔薇』と定義している。 彼曰く、薔薇は多くの人を楽しませるために咲くものだ。 故に彼は、悲しそうな女性を無視することなどできないのであり、 その考え方は、相手が某『ゼロ』の使い魔であっても変わらなかったのである。 で、その使い魔といえば、アルヴィーズの食堂の隅っこでションボリしている最中であった。 ルイズが後始末完了の報告を済ましにいったため、ここで待ち合わせていた。 現状、クラレットは完全に思考のループの虜になっている。 この場において、彼女に罪を問えるものはいないだろう。 大なり小なり魔法が使える時点で、ルイズと対等の立場ではいられない。 それが罪と評されるものなのかも怪しい。 何故なら、彼女がここにいることそのものが、主が『ゼロ』ではないことを証明しているのだから。 仮にそこに思考が至ったとしても、この少女は自分を責め続けることで振り出しに戻るだろう。 例えて言うならそれはメビウスの輪のようなもので、抜け出すには誰かの助けが必要なのだ。 「やぁ、レディ」 そして、そのタイミングで彼は現れた。 キザったらしく薔薇を差し出し、金色の巻髪をかき上げ、そしてのたまったである。 「そのような悲しい顔をしていては、美しい薔薇も萎れてしまうというものだよ」 見事である。パァァァァフェクトにキマった。少なくとも本人の脳内では、ではあるが……。 ここまで決まったのだから、彼女は驚いた後に薔薇を受け取り、優しく微笑んでくれるに違いない。 そうすれば自己紹介して遠乗りにでも誘って、(中略トカ18禁トカ)、OK、完璧。 非の打ち所なんてみつからない。 トリステインの貴族ならこれで十分だろう。 相手側も、それにあわせるのが流儀なのだから。 だがしかし、悲しいかな、ギーシュ・ド・グラモン。 非常に残念だが、この使い魔はトリステイン人ではないのだ。 なんで本格的に泣き出しかけてますかお嬢さん? と思ったところで手遅れというもの。 今までこらえていたであろう涙が、目尻に珠になっているようだ。 零れ落ちるのは時間の問題。非常にヤバイ展開だ。計画は失敗である。 「おい、ギーシュがルイズの使い魔にアタックしてるぞ」 「うぁ、命が惜しくねーのかよ……」 「てか、泣かしてないか?」 背後から他の学生の声も聞こえる。 これは、早期に撤退せねばなるまい。 いや、しかし、ここで逃げ出してはグラモン家の名折れ……。 「ギーシュさま……」 ギーシュの葛藤もここまでだった。 栗色の髪の乙女――『熾火』のケティ・ド・ラ・ロッタさんの登場である。 この時点で彼の運命は決まった。 「どうか、その方にはこのような思いはさせないでください!」 「き、君は誤解しているんだ。ケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」 残念なことに、彼は弁解を最後までつむぐことが出来なかった。 思いっきり頬をひっぱたいた音が、途中でそれを打ち切ってしまったからである。 だが、ギーシュは泣きながら走りさる少女を追うことができなかった。 それを許さない“ナニカ”が顕現したからだ。 その“ナニカ”は、どこぞの“ごはんを抜く時のママ”のごとき怒気を放ち、 持ち前の見事な巻き毛は、風もないのに揺れていた。 手にぶら下げているのは暁の星、もといワインの瓶。 「やっぱり……、あの一年生に手を出していたのね?」 「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りしただけで……」 「あまつさえ、同時にあの『ゼロ』のルイズの使い魔に声かけてたわね?」 「お願いだよ。『香水』のモンモランシー。咲き誇る薔薇のような顔を、そのような怒りで歪ませないでくれよ。  僕まで悲しくなるじゃないか!」 天に向かって掲げられ、そのまま逆転したワインの瓶は、容赦なく彼の頭に内容物をぶちまける。 怒りに満ち満ちた眼は、もはやギーシュに一切の抵抗を許さない。 「うそつき! どうせ、その子のあとはヴァリエールも狙ってるんでしょ!」 「なるほど、一粒で二度美味しい」 「クハッ、俺も女の子召喚すれば……」 「使い魔経由ならあの噛み付き癖もあるいは……」 などといった学友達の囁き声を聞きながらギーシュは思った。 ――下心は否定しない(できない)けど、ヴァリエールの存在は忘れてた……。 あの桃色を背負うのが並大抵の苦労ではないことを、彼もまた知っていた。 この段階で気がつけたのはある意味、幸運だったのかも知れない。    * * * かくして、食堂の隅には一種異様な雰囲気の空間ができあがった。 片や、モンモランシーに頭からワインをかけられ、ケティに頬を張られたギーシュ。 片や、目の前の怒涛の展開にいろんな意味で思考がフリーズしたクラレット。 まぁギーシュについては自業自得である。 結果としては、こっちの方が彼にとってよかったかもしれない。 二兎を追うのですら難儀なのに、三兎はさすがに……。 「無謀、よねぇ……」 つぶやきはキュルケ・フォン・ツェルプストーの物だ。 お前が言うか、と総ツッコミを食らいそうな女性である。 自分のことを棚にあげるのが彼女流といえば、「らしい」かもしれない。 すっかり固まってしまった友人(認定時刻:今朝)を眺めながら、おもむろに腰を上げる。 もう少し眺めていたいが、そろそろ助けてやらないとフリーズからパニックに以降しそうだ……。 「な~にやってんの、クラレットにギーシュ」 「あ、キュルケ」「げ、ツェルプストー」 奈落の獄吏にでも会ったか、ギーシュよ……。 そして、この状況で知った顔に会えたんだからもう少し喜んでよ、クラレット君。 「んでギーシュ。とっとと追いかけないと手遅れになるわよ?」 「しかしだね、君、この場にはまだ……」 「あ、私はいいので、行ってあげてください」 「そうそう。こっちはあたしがフォローしといてあげるから。泣いてる女の子は追いかけるものよ?」 意を決して駆け出したギーシュだったが、Uターンして戻ってくるまで、10秒もなかった。 懐から薔薇を一輪取り出して、クラレットに差し出し優雅に一礼を決め、 「ミス・クラレット。もし何かお困りでしたら、この『青銅』のギーシュ・ド・グラモンにご相談ください。  必ずや、お力となりましょう。」 それだけ言い残して、再度出発するギーシュ。 ――少しは反省したらどうか、この男……。 この瞬間だけは、大なり小なりの差はあれ、食堂に集った人間の気持ちが一致した。 ただし、二人を除いて。 原因は、彼がいた場所に残された小瓶。 「香水、でしょうか……」 「あのバカの忘れ物、ってところかな?」 「えっと、『香水』の……」 「あ~、たぶんモンモランシーの香水。返しにいこっか」 「私はここでルイズを……」 「クラレット、いいこと教えてあげる」 ここに至って、ようやく使い魔の少女は気が付いた。 目の前にいる赤毛の女性は、下手な悪魔よりもよっぽど悪魔的な存在だと。 「あたしね、ヴァリエールが嫌いなのよ」 赤くて大きな悪魔は、本来なら悪魔を使役する召喚師を高笑いしながら引き摺っていった。 近くの学生に「『使い魔ならツェルプストーに拉致された』って伝えといて」とだけ、伝言を残して。    * * * ――初日で愛想を尽かされた……ってのはさすがにないわよね。 その伝言が(特大の毛玉を抱えた)ルイズに伝わったのは、割とすぐ後のことだった。 ヴァリエール家代々の恋人や妻を奪った憎きツェルプストーは、とうとう使い魔にまで手を出したらしい。 そっちの趣味もあったのか……、とかはとりあえず思考の外においておこう。 あぁ、そういえば爆発の時にクラレットを庇ったのはアイツだったっけ。 ……やっぱりそういう趣味もある?? 「どうしようリプシー。あんたのご主人様、ピンチかもよ?」 「ピ」 ぬいぐるみモドキはいたって能天気だ。感覚共有でもしているのかもしれない。 力みたいのはあるようだし、主に何かあったら慌てるだろう。 とりあえず探そうか、と行動指針を定める。 が、その決意はいきなり出鼻を挫かれた。 踵を返したそこには、ルイズよりもさらに小柄な少女がいたのである。 青系の髪、青い瞳に眼鏡、そして不釣合いなほど大きな杖。 マントが黒いから、多分同級生。こちらを指差して、ただ一言。 「それの主と話したい」 思わずあたりを見回すルイズ。 もう少しわかりやすく言って欲しいというのは、わがままだろうか。 多分、私の抱いているもふもふのことだとは思うのだが……。 「その子」 やはり、リプシーのことらしい。 これ?と掲げて見せると頷いてくれた。 「この子の主ならわたしも探してるのよ。ツェルプストーがつれてっちゃったらしくて」 「わたしも手伝う」 「いいの?」 「……(こくん)」 手伝ってくれるなら、歓迎しよう。 無愛想だけど、その分信頼できそうだし。 こういう場合、まずは自己紹介から? 「えっと、わたしは、」 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール」 「……知ってるんだ」 「有名だから」 たぶん悪意はないんだろう。 ちょっと傷つくけど、『ゼロ』とバカにされるよりはいい。 「で、わたしは何と呼べばいいのかしら」 「タバサ」 変な名前、とは言えなかった。 きっと彼女は、わたしの二つ名も知っている、 それを言わなかったのは、それがきっと、彼女流の誠意だから。 相手の誠意に応えられないようでは、貴族の名なんて名乗れないだろうから。 ※参考 ごはんを抜く時のママ 世界を救った英雄たちが恐れる存在。麺棒でヘルハウンドをなぎ倒す戦闘力。 話を追うごとに増えるアジト人口を養う料理の名手。 3人の子供たちの服も自分で作ってしまう達人。 17歳、童顔巨乳。 (こくん) サモンナイトにおける『伝統』。 ゼロ魔キャラでは、タバサなら許されると思う。 ゼロ魔キャラでは、タバサでなければ許されないと思う。

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