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  • ゼロの独立愚連隊-04 aの編集履歴ソース
「ゼロの独立愚連隊-04 a」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ゼロの独立愚連隊-04 a - (2008/03/05 (水) 00:17:29) のソース

#navi(ゼロの独立愚連隊)

 サモンジらの目の前で森の木々を押しのけて人型に隆起する土、昨夜も見たフーケの土ゴーレム。その肩口にファイヤーボールとルイズの失敗魔法の爆発の火が見えるが、かまわずその塊は大雑把な人型を取って土ゴーレムとしての姿を完成する。
 急がないと、そう思うサモンジの隣からタバサの口笛が聞こえたと思った次の瞬間、ドシャリッ、という重い音と共に青い竜がすぐそばに着地する。先ほどまで小屋の上を飛んでいたタバサの使い魔シルフィードだ。
「急ぐ。乗って」
 そう言って竜の背に飛び乗ったタバサがサモンジに手を伸ばす。すぐ傍にある竜の頭に少し腰が引けつつも、その手を取って竜の体をよじ登るとそのまま座り込んでしまう。さすがに10キロもある破壊の杖を担いで走るのは辛かったらしい。
 尻尾の側からギーシュがよじ登ったのを確認したタバサがポンとシルフィードの首の後ろを叩くと、羽を広げて大きく跳ぶ。そのまま羽ばたくと魔法のように――というか魔法なんだろうが――風を捕らえ、そのまま勢いよく飛び始める。
 先ほどの魔法が放たれたあたりに向かうタバサの視線の先に、森から飛び上がる影が見える。サモンジが双眼鏡を赤外線モードから切り替えて確認するとキュルケがルイズを抱えて飛んでいるところだった。2人が無事に逃げられたことにサモンジも安堵する。
 後は馬車に戻ってこのゴーレムを振り切って学院に戻れば任務は完了、フーケについてもロングビルという顔と素性もはっきりしている(はず)の人物が容疑者という情報は良いボーナスだろう。
 乗る場所が少なくなっているシルフィードの上には乗らずに並んで飛びながらゴーレムから距離を取って互いの無事を確認する。
「や、お帰り。無事で何より」
「ありがとうサモンジさん。ロングビルとルイズが別行動してたから、とりあえずルイズと合流したところでゴーレムに襲われちゃってね。でも忠告の件だけど…」
「それなんだよなぁ…破壊の杖は手に入ったんだからこのまま帰りたい所だったんだけど……」
 あのゴーレムを撃退するのは並大抵のことではない。見る限りフーケもゴーレムの上には乗らずに近くの森の中、木々の間からひそかにゴーレムを操っているのだろう。これを探し出して倒すのもまた骨が折れる。だが、その選択肢は潰されてしまった。
「サモンジ!どこに行くのよ、ミス・ロングビルを見捨てて逃げる気っていうの!?まだ出てきてないって事はフーケに襲われているかもしれないのよ、この使い魔でロングビルを探すんじゃないの?!
 ミス・ロングビルの調査と案内があったから私たちはここに来て、彼女の調査の通りフーケを見つけたのよ!それをフーケに襲われて逃げ帰るなんて誇りにかけてできないわ。それに置き去りにされたミス・ロングビルはどうなるのよっ!」
「そうなんだよなぁ。あそこの小屋を出た時点で全員揃ってたんだからすぐに帰れればよかったんだけど……あそこでロングビルを止められなかったのが痛かったな」
「何言ってるのよ、これはフーケを倒すチャンスじゃない。破壊の杖を取り戻して、さらにフーケを倒して帰るのよ!」
 叫ぶルイズと頭を掻くサモンジをギーシュが困惑した顔で見る。キュルケも先程のサモンジからの忠告で思うところがあるのか、ルイズに同意せずにサモンジの反応を窺っている。
 この反応からしてタバサとギーシュもフーケとロングビルに繋がりがあるというサモンジの言葉を完全に信じているわけではないようだし、今尚ゴーレムから遠ざかっている以上はさっさと結論を出さないと皆バラバラに行動を始めそうだ。
 しかし、ゼロの汚名の返上に燃えて気がはやっているルイズにロングビルの疑惑を説明してもすぐには聞き分けないだろう。となればゴーレムを操るフーケを倒すか、どこかに隠れているロングビルを捕まえるか、だ。
 ロングビルがフーケの協力者、あるいは本人というのは間違いない以上、確実にゴーレムは妨害してくると考えられる。ここにくる途中の馬車で戦力を確認した限りでは、あのような巨大なゴーレムへの有効手段はないが術者を探してそれを倒せばいい、と。
「しかたない。タバサちゃん、引き返してゴーレムの上で旋回してて。破壊の杖回収のついでにもう一仕事して帰ろうか」
 その言葉にルイズは満足そうな顔で頷き、キュルケたちは驚いた顔でサモンジを見つめる。確かにロングビルがフーケの一味で無いとするならば見捨てるのは心苦しいが、あのゴーレムを掻い潜って森の中から一人取り探すというのはそれ以上の難事だろう。
 皆の反応にサモンジは肩をすくめながらも自信ありげに笑った。
「ついでだからもう一つ手柄を立てておくよ。フーケ本人の討伐、あるいは協力者を捕まえるっていう、ね。なあに、皆で上手くやれば大丈夫だよ。作戦はだね……」
 サモンジにまだ自覚は無い。以前のサモンジなら、この程度の戦果は欲張らずに無用の戦闘は避けていたはずだ。知らず、希望的観測に基づいてルイズの手柄が欲しいという願望を優先してしまっていた。

 森の中の木の枝の上で上空を窺っていたロングビル、いやフーケは満足げに笑みを漏らす。このまま逃げられれば、破壊の杖を失い学院の宝物庫に近づく機会も失くしてしまい完全に骨折り損で終わってしまうところだった。
 戻ってこないようなら自分をゴーレムに掴ませて人質にしてみようかと思ったが、これなら自分の姿をさらさずにすむかもしれない。後は適当に森の中や馬車を荒らしてロングビルを探しているように見せればゴーレムを攻撃してくるだろう。
 所詮学生の群れと、妙な小道具を持っているにしても銃が使えるだけの平民。この巨大ゴーレムの敵ではないだろう。ぐるぐると上空を旋回しているのは周囲をしているのだろうが、いずれ森の中を探索に来ざるをえないだろう。
 サモンジの持っていた、あの熱を見るとか言う道具を出されれば自分を人質に捕らえさせて見せればよい。全員が分散して手分けして探すようなら魔法の使えないルイズはサモンジを狙えばすぐに人質を増やせる。
 さあ、早く降りて来い………自分の優位を疑わない、獲物を見る目でフーケは上空の飛竜を見張っていた。

 ようやく旋回を止めて降りてきた風竜がルイズとギーシュ、キュルケの三人を降ろして再び飛び上がるのを確認したフーケはレビテーションを解いて地面に降りる。
 サモンジが降りてこないところを見ると、空中からあのセキガイセンとやらで熱を見ることができる双眼鏡とかいう道具で自分を、「はぐれてしまったロングビル」を探すつもりだろう。ならば視線の通らない地面に降りておけば森の動物と区別が付けにくいはずだ。
 自分とゴーレムの間に視線が通らないのは、敵を狙って攻撃せずに適当に暴れさせるだけなら問題ない。
そう、逃げるのは簡単なのだ。いざとなれば適当に悲鳴を上げてゴーレムに殺された振りをして地面に穴を掘って日が落ちるまで隠れてもいい。確実に逃げるためにミス・ロングビルの身分を捨てる覚悟をするなら、行方不明として雲隠れすることも考えよう。
 適当にゴーレムを暴れさせ、奴等が破壊の杖を使用できたならばゴーレムを壊した後でロングビルとして合流して杖を奪う。奴等も破壊の杖を使えないようなら、諦めて引き上げるとしよう。
 そう思って適当にゴーレムを動かしながら森の中を不自然でない程度にうろうろしていると、ゴーレムの方から爆発音が起きる。それも、2発3発と連続して。
「(馬鹿な、攻撃してきた!?)」
 予想外の展開に一瞬慌てるフーケ。しかしすぐに落ち着きを取り戻す。この森に来る途中の馬車の中でフーケの情報を確認し合っていた際、トライアングルメイジの2人でさえゴーレムを破壊するのは難しいといっていたではないか。
 恐らく、あの攻撃はフーケを見える場所に誘い出すこと、あるいは上空からロングビルを探す飛竜に向かわせないための牽制だろう。どうせゴーレムを破壊することはできない、捨てておこう………そう思っていた。
 ドズゥゥゥン、という巨大な地響き。まさか、そう思って上空の飛竜の事も忘れてゴーレムの方へ駆け出すフーケが見たのは、森の木々を押し潰して倒れた彼女のゴーレムの姿だった。

 削れた脚が自重を支えきれずに砕け、轟音と共に倒れたゴーレムを見てルイズとギーシュが歓声を上げて杖を突き上げる。自分たち2人の力だけでトライアングルメイジのゴーレムを、悪名高き土くれのフーケに勝ったのだ。
 特に、今までゼロとあだ名されていたルイズはこの手柄によってついに周囲を見返してやったと、認めさせてやったという感動に握り締めた杖を胸に当てて思わず体を震わせ…と、足元のワルキューレが歩き出したため慌ててその肩を掴む。
「ギーシュ!調子に乗ってないで次に備えなさい、昨日の夜を知らないでしょうけどそいつは再生するわ!しっかりルイズを誘導しなさいよっ」
 キュルケがギーシュを怒鳴っているのが聞こえる。再生する、という言葉にはっとして浮かれた気分が覚め、ぬか喜びをさせたフーケへの怒りが湧き上がる。
「この盗賊の癖に……何度だって倒してやるわ、かかって来なさいよ!」

 今ルイズは、背中に浅いかご状の台座を付けたワルキューレの上に乗っていた。この2人の連携体制がサモンジの考えたゴーレムへの足止めのための作戦の一つだった。
 ルイズ一人では、大きな魔法学院の教室を吹き飛ばす強力な爆発呪文があってもそれ以外が全くダメだ。ギーシュはドットとは言えそのレベルの魔法一通りとワルキューレという柔軟な運用ができるゴーレムがあるが、これという派手な取り得が無い。
 それをサモンジは、ワルキューレでルイズという砲台を運ぶという手を提案した。これには一緒に聞いていたキュルケも意表を付かれた。こと魔法に関して、メイジは貴族としての誇りをどうしても持ってしまう。
 サモンジの作戦のように、自分の魔法を道具として他人に完全に預けてしまうような使い方など考えたことも無かったのだ。確かに、人間並みの速度の全力疾走を疲れ知らずに行えるギーシュのゴーレムという馬は、自分も巻き込む危険のあるルイズの爆発呪文には最適だろう。
 これがペガサスやグリフォンのような生き物を使えば自分の爆発に巻き込んだときに替えが効かないが、ギーシュのゴーレムならばいざというときに自分を巻き込む大爆発を起こしても新しいゴーレムを作ればいいだけだ。そしてルイズが敵の攻撃を気にして逃げ回る必要も無いため、走りながら呪文を唱えたときのように息切れした上にスタミナを使い果たすことも無い。
 しかし、その後ろでキュルケはいち早く我に返って周囲とゴーレムに注意を引き戻す。昨日の夜、宝物庫を襲ったゴーレムはルイズの魔法で受けた傷を、地面と自分の体の土を練金の魔法で再生していたではないか。
 まだ終わっていない。そして、今度は先程のように暴れるゴーレムを攻撃するのではなくこちらを攻撃してくるゴーレムの迎撃になる……ゴーレムを操るギーシュの仕事如何では、ルイズの危険は大きく上がってしまう。
「ギーシュ、あんたも軍人の家系なんだからちゃんとやりなさいよ。ルイズがワルキューレを巻き込んだら私がフライで助けに行くから、すぐに代わりのワルキューレを用意しておきなさい」
「ま、任せておきたまえ。しかしこれは良いな……僕のワルキューレがこれ程の戦果を上げるなんて、何か名前を付けたいな……」
 そうこういっている間にも、キュルケの指摘通りにゴーレムは砕けた脚を再生し終えて立ち上がろうとしている。ルイズが杖を構えて詠唱を始め、ギーシュも慌ててゴーレムに向き直ってワルキューレをゴーレムの側面に回りこませる。
 ルイズの失敗魔法の燃費はかなり優れたもので、拳大の金属の錬金ですらあの大きな学院の教室を吹き飛ばす。それに対して、フーケはあの巨大なゴーレムの脚の膝から下を錬金で再生した。
 魔力の消費ではフーケの方が圧倒的に多いはずだ。しかし、それでもトライアングルメイジの精神力と比べればどちらが先に魔法が尽きるか……
「(危なくなる前に何とかロングビルを見つけてよね、タバサ、サモンジさん……)」

 森の木々の上スレスレを滑空するシルフィード。その首の根元に乗るタバサに支えられながら、サモンジが体を半ば以上乗り出して双眼鏡で森の中を調べている。
 ロングビル、あるいはフーケの捜索を始めた直後は、ゴーレムの傍にフーケがいるはずと言うタバサの言葉に従ってゴーレムの傍の森だけを見ていたが、ゴーレムの様子を見たタバサ即座に判断を変えたのだ。
キュルケたちを無視して行動するにしても、森の木をなぎ払ったりあるいは一方向にまっすぐ進むようならフーケがロングビルの方へ――敵にしろ味方にしろ――向かっていると判断できる。
 しかし、あのゴーレムは足元の木に引っかかりながらふらふらと歩き、時折足踏みをしたり適当に拳を宙に振るっているだけだ。これはフーケがゴーレムの傍で指示を与えているのではなく、ゴーレムが見えない位置から適当な命令を出しているだけだと言うのだ。こと魔法に関してはサモンジもアイデアは出せても定石は解らない。タバサの指示に従ってゴーレムの傍を離れて周囲の森の探索に移ろうとした直後、何発かの爆発の後に大きな地響きが起きる。
「おっと。ルイズちゃんたちもやってくれてるなあ…よーし、タバサちゃんこっちも頼むよ」
「わかった」
 この判断は責められる物ではなかっただろう。ただ、致命的に間が悪かったのだ。タバサの方針転換とルイズがゴーレムを転倒させたタイミングが重なったために、フーケとシルフィードがすれ違ってしまったのだ。

 ロングビル、あるいはフーケの捜索を始めてから2回ほどゴーレムが地響きを上げて転倒する音が聞こえた直後、シルフィードが急旋回を行いサモンジが悲鳴を上げる。
「うわわっ、何があったんだタバサちゃん?!」
「裏をかかれた。フーケがゴーレムの傍に戻っている」
 サモンジが双眼鏡の赤外線モードを解除して見ると、確かにゴーレムの動きが先程と違って何かを追いかけているようだ。おそらく、サモンジの作戦に従って時間を稼いでいるルイズとギーシュだろう。
 先程までの捜索でかなりの時間を浪費している以上、そろそろ捜索を切り上げることも考えるべきだ。それに、先程までの捜索の空振りと、今までのフーケの行動―ロングビルを人質に使ってない―を考えれば……ロングビルとフーケは同一人物で単独犯の可能性が高い。
「よしタバサちゃん、このままゴーレムの近くまで行ったらスピードを落として低空飛行でゴーレムの正面を横切ってくれ。破壊の杖でゴーレムに一発入れるから、その間に皆を回収して逃げよう。捜索は打ち切りだ」
「使い方が解るの?」
 思わず振り返って不思議そうにたずねるタバサに、ははっと笑いを返す。
「なあに、この星じゃあこんな重火器は見たことないだろ?楽しみにしてなさい」

「はぁ、よし…これでまた時間が稼げるわ………」
 キュルケの腕の中でルイズが呟く。ルイズの息が上がってきている、そろそろ限界が近いのかもしれない……とは言えキュルケにはあのゴーレムに有効打を与えるような魔法は無い。歯噛みしながらギーシュが新たに作ったワルキューレにルイズを降ろす。
 木の根に足を取られて転びそうになって脚が止まったワルキューレにフーケのゴーレムが向き直り踏み潰そうと脚を振り上げたため、ルイズが慌てて錬金をゴーレムの足にかけて自分ごと吹き飛ばして距離を取ったところをキュルケがフライで受け止めたのだ。
「ミス・ヴァリエール、ツェプルストー。すまない、先程のは僕の失態だ」
「それは後で良いわ。それよりギーシュ、あとワルキューレは何体?」
「今回のは初めて作るからね、手ごたえからして全部で5体、後3体は作れるとおもう」
 その言葉にそう、と答えてキュルケは考え始める。ギーシュの方はまだ余裕があるようだが、ルイズがまずい。この様子では失敗魔法もあと十数回、無理をしてももう数発で打ち止めだろう。ゴーレムの再生速度は衰える様子が無い…確実にルイズが先に潰れる。
「ルイズ、次からはちょっとペースを落しなさい。貴方の精神力が尽きる事を悟られたらまずいわ。フーケの方も貴方を倒すことに集中してロングビルの捜索は後回しにするみたいだから、なるべく魔法は控えて」
「なっ…ツェプルストー、私があの盗賊より先に根を上げるって言うの!?私はまだやれるわ!!」
 この期に及んでまだルイズはこの強硬に意地を張る。キュルケはこの実年齢より幼く見える外見よりさらに幼い精神年齢をした幼馴染に軽い頭痛を覚えながらもゆっくり言い聞かせる。
「いい?ゴーレムを倒したからって何か手柄になるの?必要なのは破壊の杖を持ち帰ることと、フーケを捕まえること。あんたがやれるやれないじゃなくってタバサたちがフーケかロングビルを見つけるまでの時間を稼ぐのが私たちの仕事なの」
 噛んで含ませるようにゆっくり強く言い聞かせるキュルケの言葉にようやく理解を示す。
「…そうね。ゴーレムを壊してもフーケが逃げちゃ意味が無いわね……解ったわよ、でもフーケを捕まえたとしても一番の戦果を挙げたのはゴーレムを足止めした私ってことは忘れないでよ」
 そう言うとルイズはワルキューレの肩を叩きながらギーシュへ視線を向ける。ギーシュが頷いてワルキューレを再度ゴーレムの方へ走らせる。不安そうに見つめるキュルケと真剣な表情でゴーレムの動きを観察しながらワルキューレを操るギーシュ。そしてフーケのゴーレムの前でその注意を引くルイズ。
 ルイズも強がって見せてはいたが、やはり自分でも疲労しているのが解っていた。そこにキュルケのペースを落としていいとの言葉だったのだ、言われた直後は反発していたがやはり疲労と油断から魔法を放つペースは先程までと比べれば大きく落ちてしまっている。。
 その変化、その隙を実戦経験で勝るフーケは見逃さなかった。先程までのルイズを踏み潰そうかという動きから、大きく体をそらし腕を振りかぶってくる。今までと違う動きにルイズたちに緊張が走るが、予想外の行動に対応できなかった。
 ゴーレムは、振りかぶった腕をそのまま放り投げて来たのだ。肘の辺りから切り離された腕がルイズの頭の上を通り過ぎてルイズの後ろ、キュルケたちとの中間当たりに炸裂して土や石を飛び散らせ、大量の土煙を舞い上げる。
「きゃああ!?」
 そしてその地響きでワルキューレの上から放り出されたルイズは背中と肩をしたたかに打ちつけ、飛び散った石の破片に顔を撃たれて目に涙を浮かべながらも状況を確認しようとして顔を上げて、
「あ……あぁ……」
 巨大なゴーレムと、目が合った。そう感じたのは間違いではないようだった。ゴーレムはルイズの方を向いたまま、短くなった腕を胴体の土を回して再生すると、両手を組んで振りかぶる。無論、それが振り下ろされる先は自分以外ありえない。
 死ぬ。その予感が胸を覆いつくし恐怖で声すら出せず凍りつくルイズ。恐怖と混乱で逃げることも死への覚悟もままならないルイズにゴーレムの両腕が振り下ろされる―――前に声が振ってくる。

「タバサちゃんそのまま減速無しで急降下!!」

 ルイズの上に影が下りる。死ぬ、その直感が目の前の光景を仔細に、時間が止まったかのように伝えてくる。今にも振り下ろされそうなゴーレムの両腕、その光景に割り込む両足をそろえて落下するシルフィード。その上で片膝を着いて破壊の杖を肩に担いだサモンジの姿。

爆音。爆風。

 私は死んだ。爆風に吹き飛ばされながらそれだけ頭に浮かべてルイズは意識を手放した。

#navi(ゼロの独立愚連隊)
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