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  • 第3話 華【はな】の編集履歴ソース
「第3話 華【はな】」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

第3話 華【はな】 - (2008/01/29 (火) 05:47:51) のソース

第3話 華【はな】 

――早朝 
トリステインの空は清々しく晴れ渡っている。 
だが、この部屋の主はそんな清々しさとは無縁のようだ。 

「……倒せない…あの竜巻…風に…竜巻相手じゃ……」 


「E缶だけは!」 

謎の言葉を叫んで飛び起きたルイズ。その表情を見る限り、悪夢にうなされていたであろう事は想像に難くない。 

「あれ? 私……確かはっぱ隊に盾を貰いに行って……?」 

夢と現の境目をさまよっていたルイズだったが、ふと我に返ると顔に焦りの表情を浮かべて辺りを伺った。 

「……いない? よかった、全部夢だったのね。 
あはは、ですよねー。召喚なんて私にできる訳……」 

何故か自嘲気味になりながら、安堵のあまりベッドに倒れ込むルイズ。 
できる事ならこのまま二度寝してしまいたいと思いながらも、窓に差し込む光の加減でそんな時間的余裕は無いと判断する。 
冷静な判断を下せる辺り、結構眠気は飛んでいるようだ。悪夢で飛び起きたのだから当然かもしれないが。 
結局ルイズは朝の支度のため、不承不承ながら瞼をこじ開け―― 

きっかり3秒後、先程を上回る勢いでベッドから跳ね起きた。 

「ゆ、夢。そうよ、これも夢なのよ。あはは、私ったら、早く目を覚まさないと、あは、あはh(ドスン) 
……痛い。さ、最近の夢はリアルね。痛みまで感じるなんて……」 

激しく取り乱している上に現実逃避も入っているが、目の前の光景を考えるとそれも仕方ない。 
ルイズが目にしたのは、己の使い魔の寝姿。別に目つきが怖かったり歯茎がキモかったりしたわけではない。 
普通の顔、普通の姿、普通の寝相である。ただ一点、天井を背に逆さに眠っている事を除けば。 

目を覚ましたら、自分と向かい合うように人が寝ていたなどということは、めったにある事ではない。ルイズが驚くのも当然だろうか。 
いくら現実逃避を図っても、この非常識な光景を目にしては、昨日の出来事を現実と認めざるを得ないだろう。 
召喚の儀式で胡散臭い輩を召喚したことも、そいつがふざけた宣言をしたことも全て実際に起こったことだ。 
そして、そいつが使った数々の奇怪な能力も……。 
あれ? そんな凄い能力を持ってるなら、使い魔として従えて皆に力を見せ付ければ評価うなぎのぼりじゃね? 
実際にそう考えたかは定かではないが、ルイズはルイズなりに現実と向き合って、こちらの世界へ帰ってきたようだ。 

「あいつ、私のことナメてるんじゃないの? 使い魔としての自覚が無さすぎよ! 
昨日ちゃんと朝起こすように言っといたのに。それに洗濯もやっとけって……言った、はず。…よね? 何故かしら。昨夜のことを思い出そうとすると頭が……。 
と、ともかくあいつ、この時間になっても眠ってるなんて。たまたま私が早く起きたから良いようなものの、これじゃ時間までに私を起こせたか怪しいものだわ。一体どうするつもりだったのよ!」 

口の中で呟いているだけだったのが、最後には吼えるようにネウロへの不満をぶちまけるルイズ。 
すると、その声で目覚めたのか、はたまた最初から起きていて全ての話を聞いたのか、ネウロの背が天井から離れた。 

――そしてそのまま体ごと天井から離れ、先ほどまでルイズの寝ていたベッドの上に落ちてきた。ご丁寧にも、首に直撃するような位置に肘を構えて。 

「おや、起きていたのか。せっかく我輩が優し~く起こしてやろうと思っていたのに。――チッ」 
「あ、あんた今舌打ちしたでしょ!? 絶対してた! あれのどこが優しいのよ、ボディープレス…いえ、ショルダータックルなんて明らかにわざとじゃない! 大体あんた――」 
「そろそろ支度をしなくてもいいのか?」 
「ぐっ。た、確かにそうね。あんた、着替えを……」 
「ほう。手伝ってほしいか。よし、まずは靴をなm「何でもない」…なんだ、つまらん」 

「……あんた、昨日の夜に色々と凄い事をやってたわね。どうやったのか教えなさい」 
「魔界777ツ能力〈どうぐ〉のことか。あれは、我輩の食事――謎解き――を円滑に進めるための道具だ。探偵としての必携品だな」 
「へえ……(聞きたかった事と微妙に違う。それに、探偵?)ところで今食事って言ってたわね。昨日も謎を食べるとか言ってた気がするけど、そんな亜人なんて聞いたことないわ。あんた、どこから来たの?」 
「貴様も気付いたか。そうだ。我輩はこの世界の住人ではない」 
「なっ! それって……」 

「我輩は魔界から良質の謎を求めて地上へとやってきた。だが、地上に出た途端、貴様の放った魔法とやらに巻き込まれてこの世界へ連れてこられた。 
この世界には、テレビや列車、インターネットといった物は存在しないな? 我輩が行こうとしていた所にはそういう概念が存在して、魔界にもその情報は流れ込んできた。どうやらかなり遠い所に連れてこられたようだな」 
「そんな……。じゃあ、あんたが元々いた魔界ってとこはどうなの? まさか、東方から来たんじゃ……」 
「それも違うな。ここの空を見てすぐに別の世界だと気付いた」 
「空? もしかして、月が1個しかないとか、逆に4個もあるとか、そんなの?」 
「いや、ここでは太陽がサボらずきちんと動いていた。あんな風に誰に言われるでもなく動いているのは、魔界ではまず見られない光景だからな」 
「何よそのでたらめな世界は……。それにしても、ここに来たのが初めてというわりに、随分この世界に詳しいんじゃないの?」 
「夜の内に、この世界の知識は一通り頭に入れた。魔界生物の我輩に、睡眠はほとんど必要ないのでな」 
「え? ど、どうやってそんなことを?」 
「ここの図書館の蔵書を全て読破した。この世界の文字は我輩の知るものとは異なっていたが、なに、大した問題ではない」 
「嘘……あんたそんなに凄いの!?」 
「当然だ。魔界の謎を食い尽くした我輩にとって、そのような事など苦にならん」 

(あいつ、凄いマジックアイテムを持ってるんじゃないかと思ってたけど、そこまで凄い奴だとは思わなかったわ。最初見たときはただの平民かと思ってがっかりしたけど、これはとんでもない大当たりだったようね) 

ネウロと話していく内に、己の使い魔のハイスペックさに気分が高揚していくルイズ。 
召喚した使い魔はメイジの力量を測る指標とも見られているだけに、今までゼロと呼ばれ侮られていた身にとっては嬉しいこと極まりないのだろう。 

(それだけ凄い能力を持っているのなら、多少の我が儘には付き合ってあげなきゃ駄目ね。寛大な心で接してあげようじゃないの) 

決意を新たに部屋を去るルイズ。しかし扉を開けたところで、向かいの部屋からも人が現れたのを目にした。 

昨日の召喚を終えた後で絡んできたキュルケ(絡んだのはネウロにであって、ルイズはむしろ自分から絡んで行ったのだが)だ。 
気が大きくなって落ち着いたルイズだから分かるが、キュルケは自分の使い魔を自慢したくてしょうがないようだ。あまりにタイミング良く部屋を出たことからも、それは察することができる。 
ここらで一発出鼻を挫いてやるのも良いかもしれない。キュルケの使い魔自慢を聞き流しながら、ルイズはそのように考えていた。 
そして、キュルケの話が途切れるのを待ってこう切り出した。 

「確かにあなたの使い魔も凄いけど、私の使い魔は輪をかけてすごいわよ。見てなさい。今に驚きで口をあんぐりあけるんだからね」 

そう宣言して、閉まった扉を再び開ける。だが、そこにネウロはおらず、机の上に何かが載っているばかり。 

「確かにスタイルはAAランク+ってとこだけど、あの人そんなに凄いの? 私には唯の平民にしか見えなかったけど。あら、その紙は何……」 

“我輩はこの学院の周りの探索に出かける。 
 代わりに貴様の仲間を置いておいた。 
 これと仲良くやっていろ 
                    ネウロ” 

そう書かれた紙を持って震えるルイズ。その脇には―― 

「あ、あたしが、俎板の仲間ですって!? …あの馬鹿犬、ギッタギタにして殺してやるぅぅぅっ!」 
「えー、ル、ルイズ?いきなりどうしt…ちょっ、ルイズ!? 何いきなり杖を抜いて……タッ、タバサ! いないの? 誰か、誰でも良いからこの子を――」 

その後、この場では何とか取り押さえられたものの、ルイズは教室でも一騒動起こし、罰として教室の清掃を命じられた。 

昼休み。未だにルイズの機嫌は直っていない。普通これだけ時間がたてば、ちょっとは落ち着いてくるものだが、彼女の場合は教室での騒ぎで怒りゲージが最大まで復活したため未だ消費しきっていない。 
よりにもよって、ルイズの二つ名である“ゼロ”を茶化すのに、彼女のモンゴル平原を引き合いに出してしまったのだ。 

「あの○米今度会ったら〆る」 

物騒なことを呟きながら、食事の席を立ったルイズ。その場を去る前に、隣の席に目をやる。そこにはいないあの男の事も、ルイズの苛立ちを高める一因となっている。 
昨日の内に頼んでいたネウロのための食事だが、彼の特殊な食性も相まって、当人がこの席に着くことはなかった。 
一時は気を持ち直し、普通の食事を取らせることも考えたのだが、いくらここアルヴィーズの食堂が食の千年帝国と呼ばれていようとも、謎を食事として出すのは不可能であった。 
結果、朝食は手付かずのまま残り、昼食のホワイトシチューは用意されなかったものの、席はそのまま残ることとなった。 

怒気を発しながら食堂を退出しようとしたルイズだったが、途中男子生徒の固まっている辺りで液体の入った小瓶を拾った、もとい蹴飛ばした。 
小瓶は茶色のマントを羽織った生徒の足元へと転がり、それを拾った少女がルイズの元へ渡しに来た。 

「あ、ありがとう。でもこれ私のじゃないわ」 
「あら、そうなんですか?」 
「ええ。そこに落ちてたから、多分あの男子の中の誰かのね。ちょっと!」 
そう声をかけて、振り向いた男子達に拾った小瓶を見せる。 
「これ、ここに落ちてたんだけど、誰のなの?」 

ルイズの言葉に反応して、幾人かの男子がもっとよく見ようと身体を近づけた。隣の者と言葉を掛けあう男子もいる中、ルイズはある男子の様子が気にかかった。 
その男子は小瓶をしばらく見つめると、弾かれたように正面を向いて我関せずの態度を取っている。だが、その手は服の上から何かを探すように、忙しなく動いている。 
何か心当たりがあるのかと尋ねてみたかったが、それより先に、小瓶を鼻に近づけた一人の男子が解答を発した。 

「これ、モンモランシーの香水じゃないのか?」 

その言葉を聞いた瞬間、彼女は全てを察したかのような表情になり、ある男子に視線を定めた。 

「ちょっと、ギーシュ。あんたもしかして……」 
「だよな、ギーシュ?」 

ルイズの言葉に被せるように、解答の続きが語られる。ギーシュと呼ばれた少年は、目に見えてうろたえ始めた。 

「な、何の話だい? 何故いきなり僕の名前が……」 
「だって、お前モンモランシーと幼馴染なんだろ? だったら、これがモンモランシーの作った物なのか分かるんじゃないか?」 
「へ。あ、ああ。そういうことか。あはははは。そうかそうか。 
えー、それで、これか……。あー。多分違うな。うん。いや、絶対に違う。誰か別の人のだな」 

そう断言するギーシュ。何かもう 必 死 だ な としか言えない。 

「見ただけで分かるのか? ちゃんと匂いも確認しろよ」 
「う。そ、そそそそうだな。あー、うん。これは違うな。とりあえず、この香水は預かっておこう。安心したまえ。このギーシュが責任をもって持ち主の元へ返しておこう」 

ヒョイ 

「あれ?」 

ヒョイ ヒョイ 

「……えー、ミス? それは僕が返して――」 
「もう、持ち主の元に返ったのでは?」 

「そ、それはどういう意味かな?」 
「言葉通りの意味ですわ? ギーシュ“さま”」 

そう言って、ギーシュの手から小瓶をかわし続けるのは、それを拾いルイズの元へ持ってきた少女。顔には微笑を浮かべている。 

「これ、ギーシュ“さま”のですよね?」 
「な、何のことだい? 僕はそんなもの知らないよ。ミス――」 
「あら、随分と他人行儀ですわ。いつものようにケティと呼んで下されば良いのに」 

微笑を浮かべたまま、ギーシュとの会話を続けるケティ。この中の誰が気付いていただろうか。 
最初にギーシュ達に小瓶を見せて以来、彼女がずっとその微笑を崩さなかったことに。彼女の目がずっと笑っていなかったことに。 
ケティの発言を受けて、周りの男子は一斉に騒ぎ出す。しかし、当人であるギーシュとケティは周囲の騒ぎには一切関心を向けず、ただ双方を見詰め合っている。 

「それで、この香水、ギーシュ“さま”のですよね」 
「え。い、いや、そ、そんなことは」 
「ありますよね。ギーシュ“さま”のですね。幼馴染の方から貰ったのかしら? うらやましいですわ。そんな幼馴染がいて。さぞかし良い“ともだち”なんでしょうね」 
「あ、あはは」 
「あはははははっ」 

「絶交、しちゃいましょうか?」 

もはや、周囲の者は揃って口を噤んでいる。二人の対決の行方を、そしてそこから予想される結末を、固唾を呑んで見守っている。この戦い、どちらに分があるかは誰の目にも一目瞭然だ。 

「ま、まってくれ。モンモランシーとはそんな関係じゃなくて、ただの友人――」 
「やっぱり。この香水、ギーシュ“さま”が貰った物だったんですね?」 
「あ」 
(あぁ~) 
(やっちゃったか) 
(これは決まったな) 
「言ってましたよね? 僕という薔薇を独り占めできるのは君だけだよ。って」 
「いや、あの、これはその……」 
「ギーシュ様? 



さよなら」 

次の瞬間、薔薇は紅葉になった。 

決着が着いた後も、誰一人としてうなだれるギーシュに声をかける者はいない。いっそ胸が空くほどの、凄まじい敗北っぷりだった。 
そんな中、一人の生徒がギーシュの許へ歩み寄る。傍から見れば慰めようとしているようにも取れるだろう。だが、事情を知る者からはギーシュオワタという言葉が漏れ出る。 

「ギーシュ?」 
「ほっといてくれ。僕は今……モ、モンモランシー!?」 
「どうしたのかしら。その手形は」 
「あ、こ、これはだね……」 
「そんな関係じゃない? ただの友人? へえ。どういうことかしらねぇ」 
「モンモランシー、聞いていたのか! いや、違うんだ。あれは言葉の綾で……」 
「あら、何をそんなに慌てているの? 私と貴方は“そんな関係じゃない”んでしょ? “ただの友人”なのよね? だったら慌てる必要なんて無いじゃない」 
「モ、モンモランシー。どうか落ち着いて。話せばわかる――」 
「落ち着く?私はいたって冷静よ。貴方のほうこそあせっているように見えるわよ?」 

そう語るモンモランシーの手には、いつの間に掴んだのか、ワインボトルが握られている。 
冷静といいつつも、怒髪点を突いているのは誰の目にも明らかだ。 

「ギーシュ、貴方少し落ち着いたほうがいいんじゃないかしら? 
少し、頭冷やしましょうか」 

その言葉が終わるや否や、モンモランシーはワインボトルをギーシュの脳天に振り下ろした。 
ボトルは粉々に崩れ、ギーシュはその場に片膝を付いた。その眼が軽くイっちゃってるのは気のせいではないだろう。 
モンモランシーは、ケティと同じく一度も振り返らずにその場を後にした。 

周囲の者が慌てて駆け寄るが、ギーシュからの反応は無い。これは相当ヤバい状態ではないだろうか。 
と、ギーシュが突然立ち上がり、ルイズの方を向いた。 

「ルイズ、何ということをしてくれたんだ!」 
「あ、貴方が二股なんか掛けるから悪いんじゃない……」 
「何を言う! 僕は薔薇だ! だから女性は皆薔薇の周りを舞う蝶だ! 
薔薇は蝶や蜜蜂を介して後の世代へと種を残す! そして集まった蝶の数が多ければ多いほど、その確率は高いものとなる! 
故に美しい薔薇は数多くの蝶を集め、種を残す確率を高める! これは自然の摂理なのだ! 
その事が判らない者が、気安くそのような事を言わないで貰いたい! 薔薇は、薔薇は気高く咲くのだぁぁぁっ!」 

辺りはシンと静まった。誰も「そのまま美しく散れよ」などとは声をかけない。今のギーシュは赤ワインと周りに湧き出る小さな薔薇で姿まで薔薇の化身と化している。 
そんな中、ルイズは気圧されながらも言葉を返した。 

「そんなの、振られた側の勝手な理屈じゃない。蝶だって、一つの薔薇に沢山の蝶が群がってたら、他の薔薇へ行ってしまうわ。 
蝶のことを考えない薔薇に未来は無いのよ!」 
「薔薇を、なめるなぁっ! 決闘だ!」 
「え!? 私はただ、一女性として聞き逃せない発言を――」 
「問答無用! ヴェストリの広場で待つ!」 

「……行っちゃった」 
「あいつ、何考えてるんだ?」 
「言ってる事はともかく、あの気迫は凄まじかったな」 
「それに、あの姿も凄かったな。おれ、思わずギーシュの背後に薔薇が見えちまったぜ」 
「あれ? 俺だけじゃなかったのか?」 
「僕もだ」 
「……ボクにはギーシュの頭から何かが噴き出しているように見えたけど」 
「え?」 
「……これ、ワインだけじゃなくて他の味がするんだが」 
「たしか、殴った時にボトル砕け散ってたよな」 
「あいつの様子も普段とはかなり違ってたよな」 
「……」 

次の瞬間、彼らは示し合わせたかのように、ギーシュの後を追う者、水メイジを探す者の二手に分かれた。 

「おや、ミス・ロングビル。随分長い中座でしたね。それに、その杖はどうされたのですか?」 
「ある生徒が恋愛関係をこじらせたようで、ちょっとそれに見入ってましたの」 
「ほう。そういった事をするのも構いませんが、やはり生徒は学業にも力を入れてもらわないと」 
「あら、恋愛は若い内が華ですよ? まあ、あのボトルはやりすぎでしたけど」 
「経験者は語るという奴ですか?」 
「ええ。あれは当たり所が悪ければ……」 
「? よくは分かりませんが、それで魔法を使って手助けを?」 
「ええ、まあ……(多分あれなら致命傷にはならないはず。多少頭がふらつく程度でしょう)。それにしても、若いって羨ましいですね」 
「ミス・ロングビルも、その、十分お若いですよ」 
「あら、お世辞がお上手ですね」 
「いや、そんな……あはははは」 
「おほほほほ」 
「……はぁ」 


NGシーン Take 3 

ある日、学院内で殺人事件が発生した。 
被害者はこの学院の生徒、ギーシュ・ド・グラモン。 
何者かに物凄い力で側頭部を殴られて殺害された。 
容疑者となったのは4名。 
殺害直前に恋愛関係のトラブルがあった二年生のモンモランシー・ド・モンモランシと一年生のケティ・ド・ロッタ 
トラブルの元となった香水を拾い、モンモランシー・ケティ両名に渡した事を責められたメイドのシエスタとある使い魔である。 
当初犯人と目されていたのは、ギーシュの人間離れした殺され方から、魔法を使える2名だった。 
だが、容疑者の一人の推理により、意外な真相が発覚した。 
なんと、容疑者とは思われていなかった、コック長のマルトーが犯人であったのだ。 
犯行の動機はギーシュの手元に渡った香水のビン。 
実は、マルトーは水の秘薬を用いて危険な料理を作っていたのだ。 
だが、その秘薬が入ったビンが何かの手違いでギーシュの手に渡り、マルトーはその事実を隠すために、ギーシュを殺害したのだった。 
犯行を告白した後、マルトーはその料理を体内に取り込み、人間離れした怪力で逃走を図った。 
幸い、薬の効果が不完全だったのか、マルトーはすぐにその場で取り押さえられ、事なきを得た。 
なお、その際に発した音が特徴的だったため、この事件を語るときにはそのゴシカァンという擬音が必ず引き合いに出されたという…… 
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